JP2001003959A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2001003959A
JP2001003959A JP11177051A JP17705199A JP2001003959A JP 2001003959 A JP2001003959 A JP 2001003959A JP 11177051 A JP11177051 A JP 11177051A JP 17705199 A JP17705199 A JP 17705199A JP 2001003959 A JP2001003959 A JP 2001003959A
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armature
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electromagnetic clutch
face
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Yukio Jo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチュアからロータへの動力伝達効率の
みならず応答性にも優れた電磁クラッチを提供する。 【解決手段】 筒状軸5に装着されるロータ7を一体の
プレス成形品とする。また、ロータ7において外周近傍
に位置しアーマチュア9と対向する外側端面部を、外側
端面部よりも内側に位置しアーマチュア9と対向する内
側端面部よりもアーマチュア9側に突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば複写機
の給紙用等に使用される電磁クラッチに関し、より特定
的には、電磁クラッチに組み込まれるロータの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転駆動される入力回転要素
の駆動力を選択的に伝達する電磁クラッチは知られてい
る。この電磁クラッチの一例を図5に示す。図5(a)
は従来の電磁クラッチの分解斜視図であり、図5(b)
は、従来の電磁クラッチにおいて使用されていた弾性部
材を示す斜視図である。
【0003】図5(a)に示すように、電磁クラッチ
は、フィールドコア2と、筒状軸5と、ロータ7と、ア
ーマチュア9と、歯車10とを備える。
【0004】フィールドコア2内には、電磁コイルが組
込まれる。ロータ7は、筒状軸5の外周にかしめ固定さ
れる。図6に示すように、ロータ7は、通常2つの部材
をかしめ固定して形成される。アーマチュア9と弾性部
材8は、図5(b)に示すように、かしめ部14によっ
て固定されている。アーマチュア9は、3つのねじ18
を介して歯車10に固定される。アーマチュア9には、
ねじ18を受入れる切欠き部15が設けられる。歯車1
0は上記ねじ18を受入れる筒部17を有する。また、
弾性部材8には、ねじ18を受入れる貫通孔16が設け
られる。
【0005】電磁クラッチを組立てる際には、筒状軸5
にロータ7をかしめ固定し、ねじ18によってアーマチ
ュア9および弾性部材8を歯車10に固定し、これらを
筒状軸5の一端側に外嵌する。そして、筒状軸5の他端
側をフィールドコア2内に挿通する。
【0006】上記のような構成を有する従来の電磁クラ
ッチのフィールドコア2内に組込まれる電磁コイルに通
電することにより、磁気的吸引力によってアーマチュア
9が弾性部材8の弾性作用に抗してロータ7の片面に吸
着される。それにより、アーマチュア9とロータ7とが
接続状態となり、歯車10に伝達される動力が筒状軸5
に伝達される。
【0007】他方、電磁コイルへの通電を停止すると、
弾性部材8の弾性作用によってアーマチュア9がロータ
7から離れ、アーマチュア9とロータ7との接続状態が
解除される。それにより、歯車10からの動力は筒状軸
5に伝達されなくなる。
【0008】このように電磁コイルへの通電を制御する
ことにより、歯車10に伝達された動力を選択的に筒状
軸5に伝達することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の電磁クラッチにおけるロータ7が2部品をかしめ
て形成されていたため、次のような種々の問題が生じて
いた。
【0010】ロータ7では、アーマチュア9側の端面に
段差を設け、該端面における所望の部分をアーマチュア
9に確実に当接することが好ましい。具体的には、アー
マチュア9からロータ7に高トルクを伝達するために
は、図6に示すロータ7の外側端面部7bをアーマチュ
ア9に確実に当接させることが好ましい。また、残留磁
気を低減して磁気回路の遮断特性を向上させるには、外
側端面部7bを内側端面部7cよりもアーマチュア9側
に突出させることが好ましい。
【0011】しかし、上述の従来例では2部品をかしめ
てロータ7を作製していたので、ロータ7の端面の段差
を高精度に形成することは困難であった。より詳しく
は、かしめの際の誤差等により、ロータ7の端面におけ
る外側端面部7bをアーマチュア9側に精度良く突出さ
せることは困難であった。そのため、ロータ7における
外側端面部7bがアーマチュア9に当接されないことに
よるアーマチュア9からロータ7へのトルクの伝達損失
の増大や、磁気回路の遮断特性の低下等の問題があっ
た。
【0012】また、2部品を使用するので部品管理も必
要となるばかりでなく、2部品間のかしめ部の強度の管
理も必要となる。さらに、かしめのための専用の設備も
必要となる。そのため、製造コスト増大の要因ともなっ
ていた。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、アーマ
チュアからロータへの動力伝達損失を低減し、磁気回路
の遮断特性をも向上させ、かつ製造コストを低減可能な
電磁クラッチを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電磁クラ
ッチは、回転軸を受入れる筒状軸に外嵌され、該筒状軸
とともに回転するロータを備える。そして、ロータを一
体のプレス成形品で構成する。
【0015】本願の発明者は、ロータにおけるアーマチ
ュア側の端面に高精度に段差を設ける手法について鋭意
検討を重ねた結果、ロータを一体のプレス成形品で構成
することを想到した。このようにロータをプレスで一体
成形することにより、端面に高精度に段差を設けること
が可能となった。それにより、外側端面部を内側端面部
よりもアーマチュア側に確実に突出させることができ、
外側端面部をアーマチュアに確実に当接させてアーマチ
ュアからロータへ高トルクを伝達することができる。そ
ればかりでなく、外側端面部を内側端面部よりもアーマ
チュア側に確実に突出させることができるので、残留磁
気を低減することができ、磁気回路の遮断特性をも向上
することができる。さらに、ロータをプレスで一体成形
することにより、ロータの内外周における同軸度をも向
上することができる。その結果、高性能な電磁クラッチ
が得られる。さらに、ロータ形成用の部品管理も不要と
なるばかりでなく、2部品間のかしめ部の強度の管理も
不要となる。また、かしめのための専用の設備も不要と
なる。それにより、製造コストを低減することができ
る。
【0016】電磁クラッチは、ロータに吸着されるアー
マチュアを備える。このとき、ロータは、アーマチュア
と対向し最も外側に位置する外側端面部と、アーマチュ
アと対向し外側端面部よりも内側に位置する内側端面部
とを有する。そして、外側端面部が内側端面部よりもア
ーマチュア側に突出する。ここで、「アーマチュアと対
向する」とは、アーマチュアにおけるロータ側の端面と
対向し、ロータにアーマチュアが吸着された際にアーマ
チュアに当接される可能性がある位置にあることを意味
する。
【0017】それにより、ロータにおける外側端面部を
アーマチュアに確実に当接するとともに、内側端面部が
アーマチュアに当接するのを回避することができる。そ
の結果、アーマチュアからロータへ高トルクを伝達する
ことができるばかりでなく、磁気回路の遮断特性をも向
上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の1つの実施の形態における電磁クラッチの構造につ
いて説明する。
【0019】図1は、本発明の1つの実施の形態におけ
る電磁クラッチ1を示す断面図である。図2は、図1に
示す電磁クラッチ1の分解斜視図である。
【0020】まず図1を参照して、電磁クラッチ1は、
フィールドコア2と、筒状軸5と、スリーブ6と、ロー
タ7と、弾性部材8と、アーマチュア9と、歯車10
と、ブッシング13とを備える。
【0021】筒状軸5は、たとえばプラスチック等によ
り構成され、その内部に複写機におけるタイミングロー
ラの支持軸のような被動軸の一端が挿入される。筒状軸
5の外周上には金属製のスリーブ6が取付けられる。ス
リーブ6の外周上に、フィールドコア2が取付けられ
る。フィールドコア2内には電磁コイル3およびそれを
覆うボビン4が組込まれる。上記のフィールドコア2、
電磁コイル3およびスリーブ6が、ロータ7にアーマチ
ュア9を吸着させる電磁力を発生させる電磁手段として
機能する。
【0022】筒状軸5の外周上には、該筒状軸5と一体
となってその周方向に回転するロータ7が取付けられ
る。このロータ7は、一部品により構成される。より詳
しくは、ロータ7は、金属材料に絞り加工を施して形成
された一つのプレス成形品により構成される。ロータ7
と隣り合う位置にブッシング13、弾性部材8およびア
ーマチュア9が筒状軸5に対し回転自在に外嵌される。
ロータ7とアーマチュア9間には間隙Dが存在し、上記
の電磁手段による電磁力でアーマチュア9がロータ7に
吸着されることにより間隙Dはゼロとなる。
【0023】ここで、図3を用いて本発明のロータ7の
構造について詳しく説明する。図3に示すように、ロー
タ7は、アーマチュア9におけるロータ7側の端面(摩
擦面)と対向する位置に、環状の外側端面部7bおよび
内側端面部7cを有する。外側端面部7bは、ロータ7
の外周近傍に位置し、内側端面部7cよりもアーマチュ
ア9側に突出する。たとえば、内側端面部7cからの外
側端面部7bの突出高さD1は、数十μm〜数百μm程
度である。
【0024】本願の発明者は、このような段差をロータ
7の端面に高精度に形成する手法について検討を重ねた
結果、上述のようにロータ7全体をプレス成形すること
を想到した。そして、試行錯誤の後、実際にロータ7を
プレス成形してロータ7に上記のような段差を高精度に
形成することに成功した。
【0025】上述のように外側端面部7bを内側端面部
7cよりもアーマチュア9側に突出させることにより、
アーマチュア9にロータ7が吸着された際に、外側端面
部7bを確実にアーマチュア9に当接させることができ
る。それにより、アーマチュア9からロータ7に高トル
クを伝達することができる。
【0026】そればかりでなく、アーマチュア9へのロ
ータ7の吸着が解除された後に、内側端面部7cがアー
マチュア9から離れやすくなり、残留磁気を低減するこ
とができる。それにより、磁気回路の遮断を迅速かつ確
実に行うことができ、電磁クラッチの応答性を向上する
ことができる。
【0027】さらに、従来のように2部品をかしめる必
要がなくなるので、かしめのための設備および部品管理
が不要となるばかりでなく、かしめ後の強度試験も不要
となる。それにより、製造コストを低減することも可能
となる。
【0028】また、図3に示すように、ロータ7は、ス
リーブ6と係合する係合部7a有する。この係合部7a
は、筒状軸5の軸方向に突出する。係合部7aを有する
ことにより、ロータ7を筒状軸5にかしめ固定する必要
がなくなる。それにより、かしめに起因する歪みがロー
タ7に発生するのを回避できる。
【0029】筒状軸5の周方向にブッシング13、弾性
部材8およびアーマチュア9と直接あるいは間接的に係
合しそれらと一体となって回転する歯車10が筒状軸5
に外嵌される。この歯車10は、動力伝達部材としての
機能を有し、歯車10に伝達された動力が選択的に筒状
軸5に伝達される。それにより、上述の被動軸が選択的
に回転操作される。
【0030】なお、歯車10の代わりにプーリやスプロ
ケット等の動力伝達部材のを採用することも考えられ
る。筒状軸5の一端には、シム12を介して止め輪11
が取付けられる。これらにより、ブッシング13、弾性
部材8、アーマチュア9および歯車10の位置決めおよ
び抜け防止が行なわれる。
【0031】次に、図2を用いて、図1に示す電磁クラ
ッチの組立方法および各要素の構造についてより詳しく
説明する。
【0032】図2を参照して、筒状軸5の一端にはフラ
ンジ部5bが設けられ、他端側には溝部5cが設けられ
る。また、フランジ部5b側に位置する筒状軸5の外表
面には係合部5aが設けられる。この場合であれば、4
つの凸部が間隔をあけて形成されているが、スリーブ6
の内周と係合して一体的に回転可能なものであれば係合
部5aの形状および数は任意に選択可能である。たとえ
ば、筒状軸5の外周にキー溝を設けてもよい。また、係
合部5aとロータ7の内周とを直接係合させてもよい。
【0033】スリーブ6の内周には、上述の係合部5a
と係合する溝部6aが設けられる。図2および図4に示
すように、スリーブ6の内周には、筒状軸5側に4つの
溝部6aと、ロータ7側に4つの溝部6bとがそれぞれ
形成されている。溝部6a内に係合部5aが挿入され、
溝部6b内に係合部7aが挿入される。それにより、筒
状軸5、スリーブ6およびロータ7を、筒状軸5の周方
向に係合させることができる。なお、溝部6a,6bの
代わりに凸部をスリーブ6の内周あるいは軸方向端面に
設け、筒状軸5およびロータ7にこの凸部と係合する溝
部を形成してもよい。上記の構造を有するスリーブ6
を、筒状軸5の外周に、溝部5c側から装着する。
【0034】次に、スリーブ6の外周上にボビン4を有
するフィールドコア2を取付ける。このフィールドコア
2も、溝部5c側から装着する。それにより、フィール
ドコア2の端面とフランジ部5bとが係合する。
【0035】次に、上述の構造のロータ7を筒状軸5に
外嵌する。このとき、ロータ7を溝部5c側から筒状軸
5の外周面に装着するとともに、ロータ7の係合部7a
をスリーブ6の内周の溝部6b内に挿入する。
【0036】ブッシング13は、たとえばプラスチック
により構成され、筒状部13bと、その外周に3つの凸
部13aとを有する。筒状部13bは、筒状軸5の係合
部5aと溝部5c間に位置する筒状軸5の外周面上に取
付けられ、ロータ7とアーマチュア9間の間隙Dを調整
する機能を有する。具体的には、筒状部13bの軸方向
の長さを調整することにより、上記の間隙Dを調整する
ことができる。それにより、従来例のようにロータ7と
アーマチュア9間の間隙を調整するという面倒な作業が
不要となるばかりでなく、間隙Dのばらつきをも低減す
ることができる。
【0037】凸部13aは、ブッシング13の径方向外
方に突出し、ロータ7側に押圧部13cを有する。押圧
部13cは、凸部13aを筒状部13bの周方向に拡張
することにより形成され、弾性部材8と筒状軸5の軸方
向に係合し、弾性部材8をアーマチュア9側に押圧固定
する機能を有する。上記の構造のブッシング13を、そ
の一方の端面がロータ7と当接するように筒状軸5に外
嵌する。
【0038】弾性部材8は、たとえばステンレス鋼等の
金属製であり、環状の形状を有する。また、弾性部材8
は、外周から径方向外方に突出する3つの弾性部8a
と、内周に3つの切欠部8bとを有する。弾性部8a
は、筒状軸5の軸方向にアーマチュア9と係合し、アー
マチュア9をロータ7から引離す方向に付勢する。切欠
部8bは、ブッシング13外周の凸部13aを受け入
れ、この凸部13aと筒状軸5の周方向に係合する。か
かる構造の弾性部材8を筒状軸5に外嵌する。このと
き、切欠部8bにブッシング13の凸部13aを嵌入す
る。
【0039】金属製のアーマチュア9は、内周に3つの
凹部9aを有し、環状の形状を有する。凹部9aは、ロ
ータ7側の端面において弾性部8aと対応した位置に設
けられ、弾性部8aを受け入れる。それにより、アーマ
チュア9と弾性部8aを筒状軸5の周方向に係合させる
ことができる。アーマチュア9の歯車10側の端面(背
面)には、筒状軸5の軸方向に突出する凸部(図1にお
ける9b)が設けられる。この凸部が歯車10に設けら
れる凹部10dに嵌め込まれ、アーマチュア9と歯車1
0とが筒状軸5の周方向に直接係合する。上記の構造の
アーマチュア9を筒状軸5に外嵌する。このとき、弾性
部材8の弾性部8aをアーマチュア9の凹部9a内に収
容する。
【0040】歯車10は、たとえばプラスチック製であ
り、一方の端面に凸部10a(第1係合部)、10c
(第2係合部)をそれぞれ複数個有する。凸部10a、
10cは、ともに筒状軸5の軸方向に突出する。凸部1
0a間の凹部10bに上記の凸部13aを受入れ、凸部
10aと凸部13aとが筒状軸5の周方向に係合する。
凸部10cは、凸部10aの外側に設けられ、該凸部1
0c間の凹部10dにアーマチュア9の凸部9b(図1
参照)を受入れ、凸部10cと凸部9bとが筒状軸5の
周方向に係合する。
【0041】かかる構造の歯車10を、筒状軸5に外嵌
する。このとき、凹部10b内にブッシング13の凸部
13aを受入れ、凹部10d内にアーマチュア9の背面
の凸部9bを受入れる。それにより、ブッシング13、
弾性部材8、アーマチュア9および歯車10を、筒状軸
5の周方向に直接あるいは間接的に係合させることがで
きる。その結果、ブッシング13、弾性部材8、アーマ
チュア9および歯車10を、筒状軸5の周方向に一体的
に回転させることができる。
【0042】上記のようにして歯車10までを筒状軸5
に装着した後、シム12および止め輪11を筒状軸5に
取付ける。シム12の数は任意に選択可能であるが、こ
のシム12によって、筒状軸5の軸方向における歯車1
0等の位置調整を行なえる。また、止め輪11は、筒状
部5外周の溝部5cに取付けられ、各要素の抜けを防止
する。
【0043】このように、各要素を筒状軸5に単純に外
嵌するだけでよいので、従来例のようにかしめ作業やね
じ止め作業が一切不要となる。そのため、電磁クラッチ
の組立時間を従来よりも格段に短縮することができる。
それに加え、かしめ等の加工を施さないので、専用の設
備が不要となるばかりでなく、組立後の電磁クラッチの
特性を安定させることもできる。
【0044】以上のようにこの発明の1つの実施の形態
について説明を行なったが、上述の実施の形態はあくま
でも一例であり、本発明はそれに限定されるものではな
い。
【0045】たとえば、ロータ7は、一体成形できるも
のであれば、上述の構造に変更を加えた構造を採用して
もよい。また、筒状軸5の周方向にロータ7をスリーブ
6あるいは筒状軸5と係合させることができるものであ
れば、ロータ7に上記の係合部7a以外の構造の係合部
を設けることも考えられる。
【0046】さらに、凸部13a,10a,10cの形
状や形成位置についても、上記以外の構造を採用するこ
とができる。また、歯車10の端面に直接凹部10d,
10bを形成することも考えられる。さらに、弾性部8
aの形状や数についても、任意に選択可能である。ま
た、ブッシング13、弾性部材8、アーマチュア9およ
び歯車10の係合関係についても、これらを筒状軸5の
周方向に直接あるいは間接的に係合させることができる
ものであれば、上記以外の係合態様を採用することがで
きる。
【0047】つまり、特許請求の範囲に記載の発明と均
等の範囲での変更や修正を上述の実施の形態に加えるこ
とが当初から意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1つの実施の形態における電磁クラ
ッチを示す断面図である。
【図2】図1に示す電磁クラッチの分解斜視図である。
【図3】本発明に係るロータの断面図である。
【図4】本発明に係る電磁クラッチにおいて使用可能な
スリーブの断面図である。
【図5】(a)は、従来の電磁クラッチの分解斜視図で
ある。(b)は、従来の弾性部材の一例を示す斜視図で
ある。
【図6】従来のロータの断面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 フィールドコア 3 電磁コイル 4 ボビン 5 筒状軸 5a,7a 係合部 5b フランジ部 5c,6a,6b 溝部 6 スリーブ 7 ロータ 7b 外側端面部 7c 内側端面部 8 弾性部材 8a 弾性部 8b 切欠部 9 アーマチュア 9a,10b,10d 凹部 10 歯車 10a,10c,13a 凸部 11 止め輪 12 シム 13 ブッシング 13b 筒状部 13c 押圧部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を受入れる筒状軸に外嵌され、該
    筒状軸とともに回転するロータを備え、 前記ロータを一体のプレス成形品で構成したことを特徴
    とする、電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記ロータに吸着されるアーマチュアを
    備え、 前記ロータは、前記アーマチュアと対向し最も外側に位
    置する外側端面部と、前記アーマチュアと対向し前記外
    側端面部よりも内側に位置する内側端面部とを有し、 前記外側端面部が前記内側端面部よりも前記アーマチュ
    ア側に突出する、請求項1に記載の電磁クラッチ。
JP11177051A 1999-06-23 1999-06-23 電磁クラッチ Pending JP2001003959A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003292177A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Seiko Epson Corp 歯車、給紙装置、記録装置
JP2006292120A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Shinko Electric Co Ltd 電磁クラッチ

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