JP3061545U

JP3061545U - 荷台の収納構造

Info

Publication number: JP3061545U
Application number: JP1999000776U
Authority: JP
Inventors: 正勝岩腰
Original assignee: 有限会社岩急
Priority date: 1999-02-19
Filing date: 1999-02-19
Publication date: 1999-09-24
Anticipated expiration: 2005-02-19

Abstract

(57)【要約】【解決手段】長尺な収納物Ｑを収納する収納部３を設け
たトラック荷台Ｐの収納構造において、前記シャーシー
フレームＳと縦根太１との間にスペーサー４を介してシ
ャーシーフレームＳ上面から横根太２までの間隔を広げ
て梯子状のリフト装置Ｒを収納する。シャーシーフレー
ムＳとスペーサー４と縦根太１とを連結するＵボルト５
に、収納物Ｑの側面に接触する回転ローラー６を設け
る。収納部３に向けて出没し、収納物Ｑの側面を押圧付
勢するストッパー８を縦根太１に設ける。【効果】梯子状のスライダーを備えたリフトの収納に好
適である。搬出、収納作業が容易で、確実な固定ができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主に、引っ越し用のトラックの荷台に梯子を収納できるようにした荷台の収納構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、特開平8-26149 号に記載されたトラックの格納庫が提案されている。この格納庫は、荷台を構成する根太材の間の空間に装着する格納庫である。すなわち、荷台のシャーシーフレーム上に敷設する縦根太と、この縦根太の上に交差状に敷設される横根太との間に形成された空間に、アルミ製の型材で構成した上下一対の収納部材を挿入し、この収納部材の中に、搬送用のローラーや固定用の枕木等を収納するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このようなアルミ製の型材で構成した格納庫は製造コストが極めて高く、実用性に欠ける問題があった。また、内面が滑らかな格納庫は、収納したローラーや枕木等を固定する手段がなく、走行時の振動によって、収納物が移動して収納物や格納庫を損傷させるおそれもあった。

【０００４】一方、引っ越しで使用する梯子類、特に荷物を自動的に搬送する梯子状のリフト装置は、特に２階以上の室内への搬送作業を飛躍的に向上させることが可能になる。ところが、このリフト装置、特に梯子状に形成されたスライダーが通常の梯子に比べて大きく形成されているため、シャーシーフレーム上の根太材の間に収納することは困難であった。

【０００５】しかも、この種のリフトは、スライダーの片側端部に昇降用のモーターや、梯子状のスライダーに沿ってスライドする荷台等を備えているので、重量のバランスが偏っており、走行時に大きく振れるおそれがある。その為、積載時には確実に固定する必要がある。しかも、引っ越しに使用するトラックにこの種のリフトを収納した場合は、リフトの出し入れが頻繁になることから、搬出作業や収納作業が簡単にできるのが望ましい。

【０００６】そこで、本考案は上述の課題を解消すべく案出されたものであり、特に梯子状のスライダーを備えたリフトの収納に好適で、搬出、収納作業が容易となり、しかも、確実な固定ができる荷台の梯子収納構造の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成すべく本考案の第１の手段は、トラック荷台ＰのシャーシーフレームＳ上に沿って敷設する縦根太１と、この縦根太１の上に交差状に敷設される横根太２とで囲まれた空間に、長尺な収納物Ｑを収納する収納部３を設けたトラック荷台Ｐの収納構造において、前記シャーシーフレームＳと縦根太１との間にスペーサー４を介してシャーシーフレームＳ上面から横根太２までの間隔を広げて梯子状のリフト装置Ｒを収納することにある。

【０００８】また、第２の手段は、トラック荷台ＰのシャーシーフレームＳ上に沿って敷設する縦根太１と、この縦根太１の上に交差状に敷設される横根太２とで囲まれた空間に、長尺な収納物Ｑを収納する収納部３を設けたトラック荷台Ｐの収納構造において、前記シャーシーフレームＳと縦根太１との間にスペーサー４を介してシャーシーフレームＳ上面から横根太２までの間隔を広げると共に、これらシャーシーフレームＳとスペーサー４と縦根太１とをＵボルト５で横根太２に連結し、収納物Ｑの側面に接触する回転ローラー６をＵボルト５に設け、シャーシーフレームＳの左右相互間に、収納物Ｑを移動せしめる水平ローラー７を設けたものである。

【０００９】第３の手段は、収納部３に向けて出没し、収納物Ｑの側面を押圧付勢するストッパー８を縦根太１又はスペーサー４に設けたことを課題解消のための手段とする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明する。

【００１１】本考案は、トラック荷台ＰのシャーシーフレームＳ上に敷設する縦根太１と、この縦根太１の上に交差状に敷設される横根太２との間に形成された空間を収納部３として利用する（図１参照）。

【００１２】すなわち、この収納部３の高さは、シャーシーフレームＳと縦根太１との間に介したスペーサー４によって広げられており、梯子状のリフト装置Ｒを収納できるように形成している。

【００１３】このリフト装置Ｒは、特に２階以上の室内へ荷物を自動的に搬送する装置で、梯子状に形成されたスライダーＲ１の片側端部に昇降用のモーターや、梯子状のスライダーに沿ってスライドする荷台等から成る駆動装置Ｒ２を備えている。そして、この梯子状のスライダーＲ１を、収納部３に収納している（図４参照）。収納部３から突出する駆動装置Ｒ２には、例えば、カバー等を被着して駆動装置Ｒ２を保護している。

【００１４】このようなリフト装置Ｒの収納を容易ならしめるために、収納部３の内部に、回転ローラー６と水平ローラー７とを設けている。回転ローラー６は、シャーシーフレームＳとスペーサー４と縦根太１とを横根太２に連結するＵボルト５に装着する（図１参照）。この回転ローラー６は、収納物Ｑの側面に接触することで、収納物Ｑの移動を容易にしている。

【００１５】水平ローラー７は、シャーシーフレームＳの左右相互間に設けてあり、収納物Ｑの下面に接して移動を容易にする（図３参照）。図示例の水平ローラー７は、適宜間隔で３か所に設けているが、この水平ローラー７の位置や数は任意に設定できるものである。

【００１６】図中、符号８は、収納部３内の収納物Ｑを固定するストッパーである（図２参照）。このストッパー８は、収納部３に向けて出没することで、収納物Ｑの側面を押圧付勢し、収納物Ｑを固定する。図示例のストッパー８は、縦根太１を貫通するクランク８Ａにナット８Ｂ、スプリング座金８Ｃ、ゴム板８Ｄを連設してあり、このゴム板８Ｄを収納物Ｑの側面に当接する。また、このゴム板８Ｄは、通常、回転ローラー６と縦根太１側面との間に配されており、収納部３に収納物Ｑを収納してから、クランク８Ａを回転操作し、ゴム板８Ｄを収納部３内部に向けて突出させる。また、ストッパー８の装着は、この縦根太１に代えてスペーサー４に装着してもよい。尚、図示例では、左右一対のストッパー８を設けているが、いずれか一方にのみ装着してもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。

【００１８】すなわち、請求項１により、従来では梯子程度の収納物しか収納できなかった空間に、より大きな収納物Ｑを収納することが可能になったので、特に梯子状のスライダーＲ１を備えたリフト装置Ｒを収納することが可能になった。

【００１９】また、請求項２に記載の回転ローラー６と水平ローラー７とにより、長尺な収納物Ｑの搬出、収納作業が極めて容易に行える。また、収納物Ｑを回転ローラー６や水平ローラー７に沿って移動するので、収納物Ｑや収納部３内部の損傷を防止し、耐久性に富むものである。

【００２０】更に、請求項３に記載のストッパー８によって、収納部３に収納したリフト装置Ｒ等の収納物Ｑを確実に固定することができる。この結果、端部に駆動装置Ｒ２を備えたリフト装置Ｒでも、走行時の振れを防止し、確実に運搬することができる。

【００２１】このように本考案によると、特に梯子状のスライダーを備えたリフトの収納に好適で、搬出、収納作業が容易となり、しかも、確実な固定ができるなどといった実用上有益な種々の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の収納部を示す一部切欠正面図。

【図２】本考案のストッパーを示す要部断面図。

【図３】本考案の水平ローラーの位置を示す平面図。

【図４】本考案の収納部を示す側面図。

【符号の説明】

Ｐトラック荷台Ｑ収納物Ｒリフト装置Ｒ１スライダーＲ２駆動装置１縦根太２横根太３収納部４スペーサー５Ｕボルト６回転ローラー７水平ローラー８ストッパー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】トラック荷台のシャーシーフレーム上に
沿って敷設する縦根太と、この縦根太の上に交差状に敷
設される横根太とで囲まれた空間に、長尺な収納物を収
納する収納部を設けた荷台の収納構造において、前記シ
ャーシーフレームと縦根太との間にスペーサーを介して
シャーシーフレーム上面から横根太までの間隔を広げて
梯子状のリフト装置を収納することを特徴とする荷台の
収納構造。
【請求項２】トラック荷台のシャーシーフレーム上に
沿って敷設する縦根太と、この縦根太の上に交差状に敷
設される横根太とで囲まれた空間に、長尺な収納物を収
納する収納部を設けた荷台の収納構造において、前記シ
ャーシーフレームと縦根太との間にスペーサーを介して
シャーシーフレーム上面から横根太までの間隔を広げる
と共に、これらシャーシーフレームとスペーサーと縦根
太とをＵボルトで横根太に連結し、収納物の側面に接触
する回転ローラーをＵボルトに設け、シャーシーフレー
ムの左右相互間に、収納物を移動せしめる水平ローラー
を設けたことを特徴とする荷台の収納構造。
【請求項３】前記収納部に向けて出没し、収納物の側
面を押圧付勢するストッパーを縦根太又はスペーサーに
設けた請求項１又は２記載の荷台の収納構造。