JP3061360B2 - エアーコントロール敷ふとんカバー - Google Patents
エアーコントロール敷ふとんカバーInfo
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Description
レスの上に敷くものであって、温風や冷風を供給できる
ようにし、就寝中のふとん内を快適な環境に維持するこ
とができる敷ふとんカバーに関するものである。
来は電気毛布が用いられている。電気毛布以外では、実
公昭43−21380号に開示されるように、気密性の
ある容体内にダクトを形成し、温風を循環させて温める
温風ふとんの思想が知られている。また、本発明者らは
特開平7−256号や特開平7−171037号に開示
するように、温風そのものを寝床内に導入し、温度と湿
度の両方を調節することにより快適な就寝環境をつくり
出すエアーコントロール式の掛けふとんを発明してい
る。
ふとんは、単に寝床の温度を上げるのみであったが、一
般に就寝中の寝床内は、就寝者の発汗によって湿度が上
昇し、必ずしも快適な就寝環境をつくりだすことはでき
なかった。これに対し、本発明者らによるエアーコント
ロール式の掛けふとんでは、温風によって快適な温度と
湿度の両方の条件を満たす環境に調整することが可能で
ある。しかしながら、この快適な就寝環境は、新たに掛
けふとんを購入しなければ得ることができない。
ふとんその他任意のふとんを用いるものであっても、よ
り快適な就寝環境をつくり出すことができる敷ふとんカ
バーを提供することを目的とするものである。
トロール敷ふとんカバーは、二枚重ねで縫着するカバー
本体1と通風布2とで構成する。カバー本体1は、表布
1aと裏布1b部分とで袋状に形成し、カバー本体1の表布
1a部分に通風布2を縫着する。通風布2を縫着する縫着
線によって、二枚の布の間の空間として裾部送風溜3か
ら中央送風通路4と該中央送風通路4の左右に側部送風
通路5,5を形成する。裾部送風溜3には、左右の側縁
及び裾縁の少なくとも一箇所に送風口6を開口させ、該
送風口6から温風もしくは冷風を供給するようにする。
袋状に形成するカバー本体1の内部に通気性マットを挿
入し、この敷ふとんカバーを敷ふとんの上に敷き、その
上に掛けふとんをかけて使用すると、寝床内の就寝環境
は、適温、適湿の就寝環境をつくり出すことができる。
カバー本体1の上面に、例えば少量の中綿を挿入したク
ッション層19を形成すると就寝者に対する当たりが柔ら
かく、快適なものとなる。
に通気性マット8とともに敷ふとんを挿入できるように
すると全体の取扱いが容易になる。
敷ふとんカバーの実施の形態を、添付の図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、カバー本体1と通風布2の
形態、具体的にはカバー本体の表布1aと通風布の形態を
示すもので、それぞれ通気性を有する一定の大きさのカ
バー本体1と通風布2を二枚重ねで縫着する。このと
き、図面上実線で表している縫着線によって、内部の空
間を裾部送風溜3と中央送風通路4及び側部送風通路
5,5に区画形成する。図面上の上部は、就寝時に頭が
位置することから、温度の上昇を押さえるため幅方向の
縫着線で区画して無送風領域10としている。
右両側縁部分に送風口6を設け、温風送風機11によって
カバー本体1と通風布2の間に送風することができるよ
うにしている。裾部送風溜3は全体としてかなり広く、
ここに温風を送風したときには風圧によって大きく膨ら
む可能性がある。このため、1〜2箇所程度(図面上で
は一箇所)の縫着線12によってカバー本体1と通風布2
を縫着し、過度の膨らみを防止するのが好ましい。
両側縁の三箇所に送風口6を設けている。このように送
風口6を裾部送風溜の三箇所に設ける理由は、床を延べ
る部屋の条件に応じて三方のいずれかの部分に温風送風
機11をおくことができるようにしたもので、いずれか一
箇所の送風口6に温風送風機を接続し、他の二箇所の送
風口6は閉鎖して使用する。送風口6を容易に開閉でき
るように、該送風口6には面ファスナー16を装着してお
くとよい。
する部分であって、縫着線13によって略方形に囲われた
領域とし、強い刺激を与えないように多くの温風が直接
就寝者にかからないようにするのが好ましい。すなわ
ち、縫着線13によって中央送風通路を形成する際に、一
部の縫着を省略して小さな通風口14,14を形成し、微量
の温風を通過させることができるようにする。もっと
も、中央送風通路4は縫着線13によって完全に囲われて
温風が入り込まないものであってもよい。なお、各縫着
線は、加熱接着剤などによって接着するものや布の材質
によっては溶着するものであってもよい。
形成することによって、必然的に中央送風通路4と外側
縁との間に側部送風通路5が形成されることになる。こ
の側部送風通路の幅は、全体の幅と中央送風通路4の幅
との関係で決まるが、広い幅となる場合は送風による膨
らみが大きくなるという問題を生じる。そこで、図示例
では、縫着線15によって細幅の側部送風通路5aと5bに分
割している。
から温風を送風すると、図1に矢印で示すように、多く
の温風が左右の側部送風通路5に、一部の温風が中央送
風通路4にそれぞれ供給され、図2に矢印で示すように
カバー本体1とクッション層19を通過して多量の温風が
就寝空間に、一部の温風が通風布2を通過して敷ふとん
側に排出される。就寝空間及び及び敷ふとん側に排出さ
れた温風は、やがて掛けふとんを通過して室内に放出さ
れる。これによって、敷ふとん上方の就寝空間や敷ふと
んが温められるとともに、温風の通気によって過湿状態
となる就寝環境の湿度が低く押さえられ、敷ふとんや掛
けふとんも乾燥される。
よって就寝空間の温度を快適な温度に維持するだけでな
く、快適な湿度に調節できることである。本発明では、
就寝空間の温度のみならず湿度の調整を行うことから、
温風送風機11によって供給する温風は、高温の温風に限
らず外気条件などによっては冷風を供給する場合もあ
る。就寝環境を最適の条件に制御するには、就寝環境を
温度と湿度の測定結果を供給する温風の温度及び風量に
フィードバックする制御、もしくはプログラム制御によ
って実現することができる。
環境は、温度が32〜33度(ただし入床時はやや高温
が快適)で、湿度は45〜50パーセントであることが
判明した。ところが、無送風の自然な状態の就寝空間
は、温度が30〜35度前後になるとともに、発汗作用
によって湿度が80パーセント以上にもなるため寝苦し
いのが普通である。これに対し、本発明に係るエアーコ
ントロール敷ふとんカバーによれば、適度な温度、量の
新鮮な温風を供給することによって就寝空間の環境を上
記最適の温度と湿度に維持することができるものであ
る。つまり、従来の電気毛布などでは、温度制御は可能
であるが湿度制御ができないため、非常に蒸し暑く不快
感を生じるものであったが、本発明ではその点を解消す
ることができる。
の実施形態では、中央送風通路4を縫着線23によって4
a,4bの二つに区分して膨らみを防止しているととも
に、送風口14は、側部送風通路5との境界部分に縫着線
13の一部を省略する形で形成している。敷ふとんカバー
の全体構成は、図4及び図5に示すように、カバー本体
1そのものを袋状とし、その内部に通気性マット8を挿
入する。図示例では、袋状としたカバー本体の一側縁に
開口部9を設け、この開口部をファスナー18によって開
閉自在とし、通気性マット8を出し入れすることができ
るようにしている。以上述べた敷ふとんカバーは、図5
に示すように敷ふとんやマットレス,ベッドの上に敷い
て使用する。
送風通路が形成されるカバー本体の表布1aと、敷きふと
んの間に常に通気性マット8が配置されていることにな
る。したがってカバー本体から下方に吹き出された温風
の流通が良くなり、敷ふとんへ温風が供給されるととも
に、就寝者の体の下に温風が供給され体の下面の蒸れを
解消する。図6に示す形態は、上記通気性マットとの組
合せによる敷ふとんカバーの外周縁に、敷ふとんに装着
するための折り返し片7を形成したものである。
バーの内部に通気性マット8や敷ふとん17を挿入したも
のである。すなわち、やや大きめの袋状とし、その一部
に少なくとも敷ふとんを出し入れできる開閉自在の開口
部9を形成し、該開口部9にはファスナー18を設けたも
のである。この形態であれば、ふとんを延べるときに敷
ふとんと、本発明に係る敷ふとんカバーを一体として扱
うことができる。
ー本体1の上面にクッション層19を形成している。この
クッション層19を形成することによって、例えば通気性
マット8として固くてごつごつしたものを利用しても、
就寝者には当たりが柔らかく快適なものとなる。クッシ
ョン層19を設けるには、カバー本体1の上面に別布20を
縫着し、カバー本体1と別布20の間の空間に、少量の羽
毛や綿といった中綿を挿入することによって実現するこ
とができる。
する通気性マット8は、通気性に優れたものであればど
のような材質のものであってもよい。しかしながら、近
年図8に示すように細い繊維の縒り糸でネット状に編み
立てられる表面層21と裏面層22を、スペーサー23と称さ
れる太い合成樹脂製モノフィラメント繊維によって、一
定間隔を保持させた状態に編み立てたものが通気性素材
として開発されている。通気性マット8として、このよ
うな通気性素材を利用すると非常に通気性が良く、寝床
内の蒸れがないものとなる。
ル敷ふとんカバーによれば、通常の綿ふとんや羊毛、羽
毛ふとんに組み合わせて敷ふとんカバーとして使用し、
敷ふとんカバーから寝床内に供給される温風によって、
寝床内の就寝環境を温度と湿度の両方をコントロールし
て最適の就寝環境に維持することが可能である。このこ
とは、従来の電気毛布などのように高湿度による蒸れが
ないとともに、温風によってふとんそのものを乾燥状態
に維持することができる。そして、供給された温風は、
通気性マットを設けたことによって就寝者の体の下に直
接供給され、寝ている体の下面の蒸れを解消する。
載の発明の効果を実現するふとんカバーを、ふとんを延
べるときに敷ふとんと一体として扱うことができる。
バー本体と通風布によって形成する送風通路の形態を示
す平面図、
央横断面図、
の分解斜視図、
用状態を示す横断面図、
ト及び敷ふとんを挿入使用状態を示す横断面図、
示す略図である。
布、 3…裾部送風溜、4…中央送風通路、 5…側部
送風通路、 6…送風口、 7…折り返し片、8…通気
性マット、 9…開口部、 10…無送風領域、 11…温
風送風機、12,13,15…逢着線、 14…通風口、 16…
面ファスナー、 17…敷ふとん、18…面ファスナー、
19…クッション層、 20…別布。
Claims (2)
- 【請求項1】袋状に形成するカバー本体1の内部に通気
性マット8を挿入し、表布1aに通風布2を重ねて縫着
し、縫着線によって裾部送風溜3から中央送風通路4
と、該中央送風通路4の左右に側部送風通路5,5を形
成し、裾部送風溜3には左右の側縁及び裾縁の少なくと
も一箇所に送風口6を開口させ、該送風口6から温風も
しくは冷風を供給するようにしたことを特徴とするエア
ーコントロール敷ふとんカバー。 - 【請求項2】カバー本体1は大きな袋状に形成し、その
内部に通気性マット8とともに敷きふとんを挿入してな
る請求項1記載のエアーコントロール敷ふとんカバー。
Priority Applications (1)
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JP7346362A JP3061360B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | エアーコントロール敷ふとんカバー |
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JP7346362A Expired - Fee Related JP3061360B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | エアーコントロール敷ふとんカバー |
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JPH07256A (ja) * | 1993-04-15 | 1995-01-06 | Hiroko Suzuki | エアーコントロールふとんの製造法及び構造 |
-
1995
- 1995-12-11 JP JP7346362A patent/JP3061360B2/ja not_active Expired - Fee Related
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