JP3060999B2 - アンテナ融雪用断熱パネル支持構造 - Google Patents

アンテナ融雪用断熱パネル支持構造

Info

Publication number
JP3060999B2
JP3060999B2 JP9150680A JP15068097A JP3060999B2 JP 3060999 B2 JP3060999 B2 JP 3060999B2 JP 9150680 A JP9150680 A JP 9150680A JP 15068097 A JP15068097 A JP 15068097A JP 3060999 B2 JP3060999 B2 JP 3060999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating panel
heat insulating
antenna
heat
fixing bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9150680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10341102A (ja
Inventor
洋 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9150680A priority Critical patent/JP3060999B2/ja
Publication of JPH10341102A publication Critical patent/JPH10341102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060999B2 publication Critical patent/JP3060999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ融雪用断
熱パネル支持構造に関し、特に、断熱パネルを固定する
ための金具の溶接作業を必要とすることなく、かつ、現
地での組立作業の負荷を増すことなく、バックアップス
トラクチャの任意の位置に簡単に取り付けられるように
するとともに、錆の発生し易いタップ孔やコストの高い
特殊な金具等を一切使用せず、かつ、断熱パネルの外側
からのアクセスのみによって断熱パネルの着脱を可能と
するアンテナ融雪用断熱パネル支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、アンテナ反射鏡への積雪によ
る電気的特性の劣化を防止するため、アンテナ反射鏡の
裏面側を支持しているバックアップストラクチャを背面
側から断熱パネルで覆い、反射鏡裏面と断熱パネルの間
に空間を形成し、この空間に温風を入れてアンテナ反射
鏡を暖め、融雪するというアンテナの融雪構造が採用さ
れている。
【0003】このようなアンテナの融雪構造の従来例と
しては、例えば特開平5−67907号や特開平5−6
7913号公報に記載されたアンテナ融雪用断熱パネル
支持構造等がある。
【0004】図3及び図4は、従来の断熱パネル支持構
造の一例を示すアンテナ上面側から見た要部拡大断面図
であり、アンテナ反射鏡を支持するバックアップストラ
クチャの一部を示している。ここで、これらの図に示す
バックアップストラクチャを構成する支柱1は、アンテ
ナ反射鏡2を裏面から支持する支持部材であり、この支
柱1を含むバックアップストラクチャが、背面側を断熱
パネル3で覆われることによって、アンテナ反射鏡2の
裏面と断熱パネル3の間に温風を入れる空間を形成して
いる。
【0005】図3は、特開平5−67907号公報のア
ンテナ融雪用断熱パネル支持構造を示している。この図
3に示すアンテナ融雪用断熱パネル支持構造は、アンテ
ナ反射鏡2の裏面側を支持するバックアップストラクチ
ャの支柱1に断熱パネル3を取り付ける取付金具100
を備えている。
【0006】取付金具100は、断熱パネル支持金具1
01と、断熱パネル3を貫通し断熱パネル支持金具10
1に螺合するボルト103とを備えた構成となってお
り、断熱パネル支持金具101には、ボルト103が螺
合できるタップ孔102が形成してある。
【0007】断熱パネル支持金具101は、断熱パネル
3をアンテナ反射鏡2の背面側から取り付けるための板
状部材であり、図3に示すように、支柱1の背面に溶接
によって固着されている。そして、この断熱パネル支持
金具101に、ボルト103及びタップ孔102を介し
て断熱パネル3が固定されて、バックアップストラクチ
ャの背面を覆うようになっている。
【0008】このような構成からなるアンテナ融雪用断
熱パネル支持構造によれば、断熱パネル支持金具101
にタップ孔102を設けてあるので、断熱パネル3を貫
通したボルト103を直接断熱パネル支持金具101に
螺合させることができ、それ以前に用いられていたよう
な断熱パネル3と断熱パネル支持金具101とを固定す
るための中間部材(例えば、以前はナットを溶接したク
リップ等の金具が中間部材として使用されていた)を必
要とすることなく、断熱パネル3をバックアップストラ
クチャの背面側から断熱パネル支持金具101に簡単に
取り付けることができる。
【0009】これにより、断熱パネル支持金具101を
取り付けるためのクリップ等の中間部材を製作する必要
がなくなり、断熱パネルの支持構造を安価にすることが
できるとともに、中間部材が他の金具表面に傷をつけて
錆が発生するというようなこともなく、さらに、断熱パ
ネルの着脱の際に中間部材が抜け落ちたり紛失してしま
うようなこともなかった。
【0010】一方、図4は、特開平5−67913号公
報のアンテナ融雪用断熱パネル支持構造を示している。
この図4に示すアンテナ融雪用断熱パネル支持構造は、
アンテナ反射鏡2を支持するバックアップストラクチャ
の支柱1に断熱パネル3を取り付ける取付金具200を
備えている。
【0011】取付金具200は、支柱1の外周に環装状
態で係合するとともに、両端部がアンテナ反射鏡2と反
対方向に向かって突出するU字形の固定ボルト201
と、この固定ボルト201の両端部が貫通,螺着する平
板202とを備えており、この平板202に断熱パネル
3が固定されるようになっている。
【0012】図4に示すように、平板202は、U字形
の固定ボルト201の両端部がナット203によって螺
着して支柱1に固定されるようになっており、この平板
202に、ボルト204及びナット205を介して断熱
パネル3が取り付けられている。
【0013】そして、固定ボルト201及び平板202
は、柱1の長手方向に沿って複数配設され、一つの固定
ボルト201及び平板202に対して一つの断熱パネル
3が取り付けられるようになっている。
【0014】このような構成からなるアンテナ融雪用断
熱パネル支持構造によれば、U字形の固定ボルト201
と平板202とでバックアップストラクチャの支柱1を
締め付けることによって平板202を支柱1に固定し、
この平板202に断熱パネル3を取り付ける構造として
あるので、支柱1の任意の位置に断熱パネルを取り付け
ることができ、かつ、複数の断熱パネル3のそれぞれが
一つの固定ボルト201及び平板202で取り付けられ
るため、複数の断熱パネル3の相互間の傾き角度を自由
に調整することができた。
【0015】また、支柱1と独立した別体の平板202
を、固定ボルト201を用いて支柱1に取り付けること
により、複数の断熱パネル3の傾きが取付け箇所によっ
てそれぞれ異なる場合にも対応することができ、金具と
しての共通化を図ることができ、コストの低減も可能と
なる。
【0016】さらに、断熱パネル3は平板202への螺
着によって支柱1に取り付けられるので、断熱パネル3
を取り付けるための金具の溶接が不要となり、断熱パネ
ルの取り付け作業も簡単で、短時間で工事が行なえると
いう効果もある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては以下に示すような問題点があ
った。まず、図3に示す特開平5−67907号公報の
アンテナ融雪用断熱パネル支持構造では、断熱パネル支
持金具を支柱に対して溶接により固定していたため、溶
接作業及び溶接による部材の歪み修正のために多大な工
数がかかり、製造コストが高くなってしまうという問題
があった。
【0018】また、通常、アンテナのバックアップスト
ラクチャは防錆処置として溶融亜鉛メッキを施している
ため、支持金具にボルトが螺合するタップ孔を設ける特
開平5−67907号の構造では、メッキ後スムーズに
ボルトが入るようにタップ孔をリタップする必要があ
り、制作作業の手間がかかるという問題もあった。しか
も、ボルトが螺合すると防錆用のメッキが削り取られて
しまうため、タップ部に錆が発生し易いという問題も生
じた。
【0019】一方、図4に示す特開平5−67913号
公報のアンテナ融雪用断熱パネル支持構造では、断熱パ
ネルは、U字形の固定ボルトと平板によって支柱に取り
付けられるので、溶接等による金具の固着作業は必要な
かった。
【0020】しかし、この特開平5−67913号の構
造では、断熱パネルの支柱への取付けに際し、一つの断
熱パネルにつき、一個のU字形の固定ボルトと一つの平
板及びこれらを固定する一組のボルト及びナットが必要
となり、部品点数が多くなってコストがかさむ上に、現
地での取付作業における作業性も悪く、部品点数が多い
ため、組立工数も増大するという問題があった。
【0021】また、断熱パネルの取付け後に、保守点検
等のために再度断熱パネルを取り外すような場合、断熱
パネルと平板をボルトとナットで結合しているため、断
熱パネルを取り外すにはボルトを押さえなければナット
を回すことができず、断熱パネルの内側からボルト頭部
を押さえる必要があった。
【0022】すなわち、この特開平5−67913号の
構造では、断熱パネルの外側からのアクセスだけでは、
ボルトとナットが共回りしてしまい着脱作業が行なえな
いという問題があった。
【0023】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、断熱パネ
ルを固定するための金具の溶接作業を必要とすることな
く、かつ、現地での組立作業の負荷を増すことなく、バ
ックアップストラクチャの任意の位置に簡単に取り付け
られるようにするとともに、錆の発生し易いタップ孔や
コストの高い特殊な金具等を一切使用せず、かつ、断熱
パネルの外側からのアクセスのみによって断熱パネルの
着脱を可能とするアンテナ融雪用断熱パネル支持構造の
提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のアンテナ融雪用断熱パネル支持
構造は、アンテナ反射鏡の裏面側を支持するバックアッ
プストラクチャを、断熱パネルによって覆うアンテナ融
雪用断熱パネル支持構造において、前記バックアップス
トラクチャを構成する支柱の外周に環装状態で係合し、
両端部が前記アンテナ反射鏡と反対側に突出する固定ボ
ルトと、この固定ボルトの両端部が貫通,螺着して前記
支柱に着接される断熱パネル支持金具とを備え、この断
熱パネル支持金具を貫通した前記固定ボルトの両端部を
さらに前記断熱パネルにも貫通させ、前記断熱パネルか
ら貫通した前記固定ボルトの両端部にナットを螺合する
ことにより、前記断熱パネルを前記断熱パネル支持金具
に取り付け、前記バックアップストラクチャを背面から
覆う構成としてある。
【0025】このような構成からなる本発明のアンテナ
融雪用断熱パネル支持構造によれば、断熱パネルを取り
付けるための断熱パネル支持金具を、バックアップスト
ラチャを構成する支柱にU字形の固定ボルトとナットに
より固定しているので、溶接作業を必要とすることな
く、断熱パネルを支柱に取り付けることができる。
【0026】また、断熱パネル支持金具への断熱パネル
の取り付け方法は、固定ボルトの両端ねじ部を断熱パネ
ルに貫通させ、この固定ボルトに、断熱パネルの外側か
らワッシャを介してナットを螺合させることにより固定
することができるので、着脱作業は断熱パネルの外側か
らのアクセスだけで可能となる。
【0027】さらに、固定ボルトが、断熱パネルの固定
と、断熱パネル支持金具の支柱への固定とに共用されて
おり、かつ、一つの固定ボルトにより、二つの断熱パネ
ルを固定することができるので、断熱パネルを固定する
ための部品点数が少なく、組立工数も削減することがで
き、現地での組立作業も極めて容易となる。
【0028】また、請求項2記載のアンテナ融雪用断熱
パネル支持構造は、断熱パネル支持金具が、所定の角度
をもって曲折形成された板状部材である構成としてあ
る。
【0029】このような構成からなる本発明のアンテナ
融雪用断熱パネル支持構造によれば、バックアップスト
ラクチャに取り付けられる断熱パネルが一定の傾きをも
って配設される場合にも、断熱パネルを断熱パネル支持
金具の径斜面に沿って配設することにより、断熱パネル
を所定の傾斜をもって支柱に取り付けることができる。
【0030】また、請求項3記載のアンテナ融雪用断熱
パネル支持構造は、前記U字形の固定ボルト及び前記断
熱パネル支持金具が、前記支柱の長手方向に沿って複数
配設された構成としてある。
【0031】このような構成からなる本発明のアンテナ
融雪用断熱パネル支持構造によれば、複数の断熱パネル
支持金具により確実に断熱パネルを支持,固定するとと
もに、各断熱パネル支持金具の向きを適宜調整すること
により、断熱パネルの傾きを自由に調整しつつ、最適な
角度でバックアップストラクチャに取り付けることがで
きる。
【0032】さらに、請求項4記載のアンテナ融雪用断
熱パネル支持構造は、前記複数の断熱パネル支持金具の
曲折角度が、互いに異なる角度を含む構成としてある。
【0033】このような構成からなる本発明のアンテナ
融雪用断熱パネル支持構造によれば、断熱パネルの傾き
が取付け箇所によって異なる場合にも、曲折角度が異な
る複数の断熱パネル支持金具を使用することにより、断
熱パネルの角度に対応した取り付けが達成できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアンテナ融雪用断
熱パネル支持構造の一実施形態について、図面を参照し
て説明する。図1は、本発明のアンテナ融雪用断熱パネ
ル支持構造の一実施形態を示すアンテナ上面側から見た
要部拡大断面図であり、アンテナ反射鏡を支持するバッ
クアップストラクチャの一部を示している。また、図2
は、図1に示す本実施形態にかかるアンテナ融雪用断熱
パネル支持構造を示す、アンテナ側面から見た要部側面
図である。
【0035】これらの図に示すように、本実施形態のア
ンテナ融雪用断熱パネル支持構造は、アンテナ反射鏡2
の裏面側を支持するバックアップストラクチャを、断熱
パネル3によって覆うようになっており、この断熱パネ
ル3によって、アンテナ反射鏡2と断熱パネル3の間に
空間が形成され、この空間に温風が導入され、アンテナ
反射鏡2を暖めて融雪できるようになっている。
【0036】そして、本実施形態では、図1に示すよう
に、このバックアップストラクチャを構成する支柱1
に、断熱パネル3を固定する取付金具10を備えてい
る。この取付金具10は、U字形の固定ボルト11と、
この固定ボルト11が貫通,螺着する板状の断熱パネル
支持金具12を備えた構成となっている。
【0037】固定ボルト11は、図1に示すように、平
面U字形に形成された、両端にねじ部を有するボルト部
材である。この固定ボルト11は、湾曲部分が支柱1の
外周に環装状態で係合するとともに、ボルトの両端部が
アンテナ反射鏡と反対側に突出するようにして支柱1に
配設されるようになっている。
【0038】断熱パネル支持金具12は、固定ボルト1
1のU字形の両端部が貫通,螺着することによって、固
定ボルト11とともに支柱1を挟持した状態で締め付
け、支柱1に着接される板状部材となっている。
【0039】ここで、本実施形態における断熱パネル支
持金具12は、図1に示すように、あらかじめ設定した
所定の角度をもって曲折形成された板状部材によって形
成してある。これによって、後述するように、断熱パネ
ル3は、一つの断熱パネル支持金具12の両側の径斜面
に一つずつの合計二つが取り付けられ、所定の傾斜角度
で固定することができる。
【0040】この断熱パネル支持金具12と固定ボルト
11の螺着は、図1に示すように、断熱パネル支持金具
12に穿設した二つの貫通孔に固定ボルト11の両端部
がそれぞれ貫通し、この貫通した固定ボルト11の各端
部に形成したねじ部にナット13が螺合することによ
り、固定ボルト11が断熱パネル支持金具12に螺着す
るようになっている。
【0041】そして、この断熱パネル支持金具12を貫
通した 固定ボルト11の両端部が、さらに断熱パネル
3に貫通,螺着することによって、断熱パネル3が断熱
パネル支持金具12に取り付けられるようになってい
る。
【0042】図1に示すように、断熱パネル3には、固
定ボルト11の端部が遊貫状態で貫通できる孔3aが穿
設してある。この孔3aは、固定ボルト11と断熱パネ
ル支持金具12を螺着しているナット13が孔3a内に
収納できるように、少なくともナット13の外径より大
きい寸法に形成してある。
【0043】そして、この断熱パネル3の孔3aを貫通
した固定ボルト11の端部に、断熱パネル3の外側か
ら、ワッシャ15を介してナット14が螺合するように
なっている。ここで、ワッシャ15は、固定ボルト11
に螺合するナット14が断熱パネル3の孔3aに入り込
まないようにするため、少なくとも孔3aより大きい径
なっている。従って、ナット14自体を断熱パネル3の
孔3aより大きい径とすることもでき、この場合にはワ
ッシャ15を省略することができる。
【0044】これによって、断熱パネル3が断熱パネル
支持金具12に固定され、図2に示すように、バックア
ップストラクチャが断熱パネル3によって覆われるよう
になっている。
【0045】ここで、U字形の固定ボルト11及び断熱
パネル支持金具12は、支柱1の長手方向に沿って複数
配設してある。これによって、バックアップストラクチ
ャの柱1の全面にわたって断熱パネル3を取り付けてア
ンテナ反射鏡2の背面側を覆うことができる。
【0046】なお、本実施形態では、バックアップスト
ラクチャの支柱1を直線化することにより、断熱パネル
支持金具12の曲げ角度を統一している。ただし、支柱
1やアンテナ反射鏡2の形状、断熱パネル3の大きさ等
に応じて、複数の断熱パネル支持金具12の曲折角度を
それぞれ異ならせることもできる。
【0047】次に、このような構成からなる本実施形態
のアンテナ融雪用断熱パネル支持構造の作用について説
明する。本取付金具10によって断熱パネル3を支柱1
に取り付ける場合には、まず、断熱パネル支持金具12
をU字形の固定ボルト11及びナット13により支柱1
に取り付ける。
【0048】ついで、この断熱パネル支持金具12に断
熱パネル3を取り付ける。断熱パネル3の取付用の孔3
aは、ナット13の外径より大きく形成してあるので、
断熱パネル3を断熱パネル支持金具12に位置合わせし
て重ねると、ナット13が孔3a内に収納された状態
で、固定ボルト11の各端部が孔3aを貫通し、アンテ
ナ反射鏡2と反対側に突出する。
【0049】この突出した固定ボルト11の端部に、断
熱パネル3の外側からワッシャ15を介してナット14
を螺合させ、締め付ける。これにより。図1に示すよう
に、断熱パネル3は断熱パネル支持金具12に取り付け
られ、この断熱パネル3が、図2に示すように、バック
アップストラクチャの背面を覆い、アンテナ反射鏡2と
断熱パネル3の間に空間が形成される。そして、この空
間に温風が導入されて、アンテナ反射鏡2が暖められ、
融雪が達成される。
【0050】このような構造をとることにより、溶接構
造を無くし、加工が容易になり、溶接ひずみも無いので
位置出しも高精度かつ容易に行なうことができる。そし
て、断熱パネル3の取り付け、取り外しを、錆の発生し
易いタップ孔加工を施すことなく、外側からだけのアク
セスにより実施することができる。これによって、特別
な点検口や点検用ハッチを設ける必要もない。
【0051】そして、部品点数も、上述した従来のU字
形の固定ボルトを使用した断熱パネル支持構造に比べて
約半分になり、製品のコスト及び現地での組立工数を半
減することができる。
【0052】このように本実施形態のアンテナ融雪用断
熱パネル支持構造によれば、断熱パネル3を取り付ける
ための断熱パネル支持金具12を、バックアップストラ
チャを構成する支柱1にU字形の固定ボルト11とナッ
ト13により固定しているので、溶接作業を必要とする
ことなく、断熱パネル3を支柱1に取り付けることがで
きる。
【0053】また、断熱パネル支持金具12への断熱パ
ネル3の取り付けは、U字形の固定ボルト11のねじ部
を断熱パネル3に貫通させ、この固定ボルト11に、断
熱パネル3の外側からワッシャ15を介してナット14
を螺合させることにより固定されるので、着脱作業は断
熱パネル3の外側からのアクセスだけで可能となる。
【0054】さらに、U字形の固定ボルト11が、断熱
パネル3の固定と、断熱パネル支持金具12の支柱1へ
の固定とに共用されており、かつ、一つの固定ボルト1
1により、二つの断熱パネル3を同時に固定することが
できるので、断熱パネル3を固定するための部品点数が
少なく、組立工数も削減することができ、現地での組立
作業も極めて容易となる。
【0055】また、バックアップストラクチャの支柱1
に取り付けられる断熱パネル3が一定の傾きをもって配
設される場合にも、所定の傾斜をもって形成された断熱
パネル支持金具12に沿って取り付けることができる。
【0056】また、固定ボルト11及び断熱パネル支持
金具12を支柱1の長手方向に複数配設することによっ
て、複数の断熱パネル支持金具12によって断熱パネル
3を確実,堅固に保持するとともに、各断熱パネル支持
金具12の向きを、固定ボルト11を支柱1の外周で回
転させることによって適宜調整することで、断熱パネル
3の傾きを自由に調整しつつ、最適な角度でバックアッ
プストラクチャに取り付けることができる。
【0057】さらに、複数の断熱パネル支持金具12の
曲折角度がそれぞれ異ならせることで、断熱パネル3の
傾きが取付箇所によって異なる場合にも、曲折角度が異
なる複数の断熱パネル支持金具12を使用することで、
断熱パネル3の角度に対応した取り付けが達成できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のアンテナ融
雪用断熱パネル支持構造によれば、断熱パネルを固定す
るための金具の溶接作業等を必要とすることなく、か
つ、現地での組立作業の負荷を増すことなく、バックア
ップストラクチャの任意の位置に簡単に取り付けられる
ようにするとともに、錆の発生し易いタップ孔やコスト
の高い特殊な金具等を一切使用せず、かつ、断熱パネル
の外側からのアクセスのみによって断熱パネルの着脱を
可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ融雪用断熱パネル支持構造の
一実施形態を示すアンテナ上面側から見た要部拡大断面
図であり、アンテナ反射鏡を支持するバックアップスト
ラクチャの一部を示している。
【図2】図1に示す本発明の一実施形態にかかるアンテ
ナ融雪用断熱パネル支持構造を示す、アンテナ側面から
見た要部側面図である。
【図3】従来の断熱パネル支持構造の一例を示すアンテ
ナ上面側から見た要部拡大断面図であり、アンテナ反射
鏡を支持するバックアップストラクチャの一部を示して
いる。
【図4】従来の断熱パネル支持構造の他の一例を示すア
ンテナ上面側から見た要部拡大断面図であり、アンテナ
反射鏡を支持するバックアップストラクチャの一部を示
している。
【符号の説明】
1 バックアップストラクチャを構成する支柱 2 反射鏡 3 断熱パネル 10 取付金具 11 U字形の固定ボルト 12 断熱パネル支持金具 13 ナット 14 ナット 15 ワッシャ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ反射鏡の裏面側を支持するバッ
    クアップストラクチャを、断熱パネルによって覆うアン
    テナ融雪用断熱パネル支持構造において、 前記バックアップストラクチャを構成する支柱の外周に
    環装状態で係合し、両端部が前記アンテナ反射鏡と反対
    側に突出する固定ボルトと、 この固定ボルトの両端部が貫通,螺着して前記支柱に着
    接される断熱パネル支持金具とを備え、この断熱パネル支持金具を貫通した前記固定ボルトの両
    端部をさらに前記断熱パネルにも貫通させ、前記断熱パ
    ネルから貫通した前記固定ボルトの両端部にナットを螺
    合することにより、前記断熱パネルを前記断熱パネル支
    持金具に取り付け、 前記バックアップストラクチャを背
    面から覆うことを特徴とするアンテナ融雪用断熱パネル
    支持構造。
  2. 【請求項2】 前記断熱パネル支持金具が、所定の角度
    をもって曲折形成された板状部材である請求項1記載の
    アンテナ融雪用断熱パネル支持構造。
  3. 【請求項3】 前記固定ボルト及び前記断熱パネル支持
    金具が、前記支柱の長手方向に沿って複数配設された請
    求項1又は2記載のアンテナ融雪用断熱パネル支持構
    造。
  4. 【請求項4】 前記複数の断熱パネル支持金具の曲折角
    度が、互いに異なる角度を含む請求項3記載のアンテナ
    融雪用断熱パネル支持構造。
JP9150680A 1997-06-09 1997-06-09 アンテナ融雪用断熱パネル支持構造 Expired - Lifetime JP3060999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9150680A JP3060999B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 アンテナ融雪用断熱パネル支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9150680A JP3060999B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 アンテナ融雪用断熱パネル支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10341102A JPH10341102A (ja) 1998-12-22
JP3060999B2 true JP3060999B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=15502131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9150680A Expired - Lifetime JP3060999B2 (ja) 1997-06-09 1997-06-09 アンテナ融雪用断熱パネル支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060999B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10341102A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3060999B2 (ja) アンテナ融雪用断熱パネル支持構造
WO2006049212A1 (ja) 収納ボックスの取付装置
JPH11256813A (ja) 足場固定工法及び足場固定具
JPH0814154B2 (ja) 壁パネル取付方法およびその装置
JPH09257277A (ja) エアコン室外機の傾斜屋根用据え付け金具
JP2506110Y2 (ja) 壁パネル取付用胴縁材支持金物
JP2791545B2 (ja) 防護柵
JPH05179778A (ja) 外装パネル類取付部の平坦面形成方法
JP3639729B2 (ja) 外壁パネルの取付構造
JP2591402Y2 (ja) 防護柵
JPH08260661A (ja) Alcコーナーパネルの取付装置
JP2629119B2 (ja) 壁パネル下部の取付金具
JP3433852B2 (ja) 自動車用ドア構造
JPH09287233A (ja) 軒先ユニット設置構造
JP3109562B2 (ja) パネル連結部の取付構造
JPH0751981Y2 (ja) ゲート保持具及びこれを用いたヒンジ装置
JP2898231B2 (ja) 形鋼とその取付金具
JP2559536Y2 (ja) フェンスパネルの固定金具
JP3609055B2 (ja) ラックカバーの固定構造
JPH0747564Y2 (ja) 基礎鉄筋組立用架台
JP4067194B2 (ja) 壁パネルの取付構造及びその取付方法
JPH0612446Y2 (ja) 壁掛形空気調和機
JP2000045435A (ja) 外壁パネルの取付構造
JP3031522U (ja) 鉄骨連結金具
JP2002327718A (ja) 柱装置