JP3059756B2 - 織物の表面柄パターン作成装置 - Google Patents

織物の表面柄パターン作成装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、先染ドビー織物などの織物の表面柄パタ
ーン作成装置の改良に係り、特に、先に提案した表面柄
パターン作成装置、すなわち、各色の経糸と緯糸とから
なる織物について、その表面柄パターンの織組織(おり
そしき)感の表現を可能にした表面柄パターン作成装置
をさらに改良し、予め作成された複数種の表面柄パター
ンの任意の部分の合成を可能にすることにより、実際の
使用状態に適合したテキスタイル(織物)の柄パターン
が迅速かつ正確に表現できるようにして、ハイセンスの
デザイン設計を容易にした表面柄パターン作成装置に関
する。
従来の技術 テキスタルは、その織組織の種類が多く、しかも、デ
ザインに応じて、使用する糸の色も多種多様である。
そのため、新しいデザインによる先染ドビー織物など
の織物を商品化するためには、デザイン毎に見本織を作
成して、そのデザインの良否を確認する必要があり、手
数がかかる上に、コスト面でも大きな負担が生じてい
た。
第7図は、織組織の数例を示す図で、(1)は平織、
(2)はあや織、(3)は朱子織を示す。図面におい
て、黒は経糸(縦糸)、白は緯糸(横糸)を示す。
この第7図(1)〜(3)では、織組織の一部を拡大
して示している。
例えば、平織は、第7図(1)の上図に示すような織
組織であり、表面は、その下図のように、経糸と緯糸と
が交互に配列される。
このような先染ドビー織物のデザインに際して、従来
から、コンピユータを使用する方法が知られている(例
えば、特開昭63−21948号公報の「先染ドビー織物の表
面柄パターン作成方法とその装置」)。
この従来の技術では、もく糸やフアンシーヤーン等の
多色糸からなる織物の場合には、デザインに対応する表
面柄パターンを作成することができない。
その上に、織物は一見平面状であるが、実際には、織
組織の種類に応じて表面に凹凸があり、その上、糸の太
さや、単位長当りの糸の本数によつても、デザインの図
面から受ける感じとは、微妙な点で異なつてしまう、と
いう不都合が生じる。
第8図は、表面柄パターンを決定する際に生じる周囲
の糸の影響を説明するための織組織の表面図である。図
面において、1〜4と6〜9は周囲の糸、5は注目して
いる糸を示す。
注目する糸5の色を決定する場合、周囲の糸1〜4,6
〜9がどのような影響を与えるか、についてこの第8図
によつて説明する。
すでに説明したように、織物の実際の表面には凹凸が
あるので、糸5の色を決定する際、周囲の糸1〜4,6〜
9の色との関係だけで、単純に色を選択すると、注目す
る糸5の周辺では、それぞれ隣接する周囲の糸1〜4,6
〜9の色の影響によつて、織組織が見えなくなつてしま
う場合がある。
そこで、従来は、上記のような方法によつて一旦デザ
インを決定した後、商品化する前に、その見本の織物を
織り、実際に目で確かめる必要があつた。
すなわち、従来の方法では、まず、カラー画面上で、
R(赤)、G(緑)、B(青)の3種によつて、その階
調度も含んだ色で表現し、デイザ・パターン等で表現さ
れるハードコピーを出力する。このような処理方式は、
従来から公知であるから、詳細な説明は省略する。
ところが、このようにして得られたハードコピーと、
実際に織り上げられた織物とは、異なつて見えることが
多いので、見本を織る必要があつた。
このような不都合を解決する一つの方法として、この
発明の発明者らは、すでに、単一色の糸からなる織物の
表面柄パターンの作成に際して、コンピユータを使用し
て「糸の丸みや立体感」を表示する表面柄パターン装置
について提案した(特開平2−6646号公報、参照)。
この先に提案した装置によれば、織物の表面につい
て、「糸の丸みや立体感」を表現することは可能である
が、織物が無地であつたり、隣接する糸の色が同色系の
織物については、織組織感が充分に表現されない、とい
う問題が残されていた。
すでに述べたように、織組織感とは、織組織、経糸・
緯糸の色配列、経糸と緯糸の太さ(密度)等によつて表
現される注目する糸と隣接する境界の色の状態を意味す
る。
例えば、無地の織物の場合、実物を判断するために
は、「糸の丸みや立体感」よりも、「織組織感」の方が
重要視される。
そこで、このような「織組織感」を表現する方法につ
いて、この発明の発明者は、すでに提案している(特願
平1−167927号の「先染ドビー織物の表面柄パターン作
成装置」)。
この表面柄パターン作成装置によれば、例えば無地
や、隣接する糸の色が同色系の織物について、織組織の
種類と、経糸・緯糸の色とを指定するだけで、表面に微
妙な織組織を有する先染ドビー織物のデザインに対応す
る表面柄パターンが得られる。
すなわち、経糸と緯糸からなる織物の表面柄パターン
の作成に際して、コンピユータを使用して「織組織感」
を表現することができる。
以上に述べた従来技術を要約すれば、経糸と緯糸から
なる織物の表面柄パターンについて、立体感や織組織感
を表現する方法や手段は、すでに提案されている。
しかし、従来および先に提案した公知の織物の表面柄
パターンの表現技術では、作成された表面柄パターン
は、常に一回毎に出力されることを前提としており、一
回のパターン出力に際しては、一種類の織組織しか表現
できなかつた。
ところで、実際の織物の場合には、すでに作成された
表面柄パターンの部分パターンを、新たに作成する表面
柄パターンの一部のパターンとして採用することによつ
て、別の新しい表面柄パターンを作成するケースが多々
生じている。
このように、実際の表面柄パターンのデザインでは、
すでに作成済みの表面柄パターンの一部分を利用した
り、複数の部分パターンを組合せたりして、主要なデザ
インが完成する場合がある。
また、複数種の表面柄パターンを見較べるときには、
同一のカラープリントで出力する方が比較検討が容易で
ある、というメリツトもある。
ところが、従来の表面柄パターン作成装置では、一回
の操作で作成された表面柄パターンは、一回毎に出力す
る方式であり、複数種の表面柄パターンを同一のカラー
プリントに出力することはできなかつた。
したがつて、従来の常識である一回の操作で作成され
た表面柄パターンは、一回毎に出力する方式の表面柄パ
ターン作成装置では、デザインの比較時に、別個に出力
した表面柄パターンの一部分を切り貼りしなければなら
ず、手間がかかる上に、保存性等にも不便である、等の
多くの不都合があつた。
発明が解決しようとする課題 この発明では、従来のデザイン方法や、先に提案した
表面柄パターン作成装置におけるこれらの不都合、すな
わち、一回の操作で作成された表面柄パターンを一回毎
に出力する方式では、すでに作成済みの表面柄パターン
の一部分を利用したり、複数の部分パターンを組合せた
りする場合に、別個に出力した表面柄パターンの一部分
を切り貼りしなければならず、手間がかかるばかりでな
く、保存性等にも不便である、という不都合を解決し、
別個に作成した複数種の表面柄パターンの任意の一部分
を組合せて同一のカラープリントに出力できるように構
成することによつて、デザインから商品化までの省力
化、効率化、開発コストの低下を可能にした織物の表面
柄パターン作成装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、糸に関する情報を入力する糸情報入力手段
と、布の織組織に関する情報を入力する織組織入力手段
と、布の色の配列に関する情報を入力する配列入力手段
と、前記各入力手段により入力された情報に基づき布イ
メージを作成し、名称を付して登録する登録手段と、前
記登録済み各布イメージの名称を指定して所望の布イメ
ージを前記登録手段より取り出し、その大きさ、位置を
指定して、表示画面上に配列合成してカラー表示するカ
ラー表示手段と、前記カラー表示手段に表示された合成
布イメージをカラー印刷するカラー印刷手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
作用 この発明の織物の表面柄パターン作成装置では、すで
に作成済みの表面柄パターンの一部分を利用したり、複
数の部分パターンを組合せたりして、主要なデザインが
完成するケースが多々ある、という現況に注目し、既成
の表面柄パターンの任意の部分パターンを合成すること
ができるようにして、実際の布イメージが簡単に作成で
きるようにしている。
実 施 例 最初に、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
ついて、その原理を説明する。
第2図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置
において、表面柄パターンを決定するための原理を説明
する織組織の表面図である。図面において、A1〜A4とA6
〜A9は周囲の糸、A5は注目している糸、B2,B4,B6,B8
境界を示し、また、aij(i=1〜n,j=1〜m)は糸A5
を構成する小領域を示す。
すでに述べたように、注目する糸A5の境界色を決定す
るときは、それに隣接する周囲の糸A1〜A4,A6〜A9との
関係を考慮する必要がある。
そこで、各糸を小さな領域に分割しておき、それぞれ
の色の状況に応じて各境界領域の色を決定することによ
り、デザインの見本が、織組織感のある表面柄パターン
として出力されるようにしている。
例えば、第2図で、注目する糸A5と隣接する周囲の糸
A6,A8の境界B6(=a1m,a2m,……,anm),B8(=an1,an2,
……,anm)は、組織の境界であり、同時に、色の境界に
もなつている。
この境界〔B6,B8〕は、いくつかの小領域の組合せに
よつて表現が可能である。なお、境界としては、この他
に、境界〔B2(=a11,a12,……,a1m),B6〕,〔B2,B
4(=a11,a21,……,an1)〕,〔B4,B8〕および〔B2,B6,
B8,B4〕がある。
境界は、四つの周囲の内、二つの周囲を表現すれば充
分である。そこで、以下の実施例では、境界〔B6,B8
を表現する場合について述べる。
この発明では、糸A5の下方の小領域aijの色を決定す
るに際して、予め各織組織に対応して表面の凹凸と周囲
の色とを係数化(パターン化)しておき、注目する糸A5
の色と、周囲の糸A1〜A4,A6〜A9の色が決定されたと
き、各糸毎に、それぞれ小領域aijの色を変化させるよ
うにしている。
ここで、各小領域aijは、計算上の領域であり、これ
らの各小領域の色を決定することによつて、織組織感の
ある表面柄パターンが得られる。
なお、第2図では、注目する糸A5が縦長の場合につい
て説明した。しかし、横長の場合でも、全く同様である
ことはいうまでもない。
この発明の表面柄パターン作成装置では、デイザと繰
返し数、隣接する糸の明暗、マスクパターン、小領域へ
の分割、を設定することによつて表面柄パターンが得ら
れるように構成している。
そして、織組織感を表現する場合には、隣接する糸の
明暗は、第2図の注目する糸A5の境界を決定するとき、
隣接する糸A6が明るければ暗く、逆に、隣接する糸A6が
暗ければ明るくする。
すでに述べたように、この発明の織物の表面柄パター
ン作成装置は、織組織感を表現するために、境界のパタ
ーンを決定する点に主たる特徴を有している。
そこで、以下には、境界を表現する領域と、その内の
ドツトとを決定するための原理を中心に説明する。
そのために、最初に、注目する糸を小領域に分割す
る。
第3図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置
において、注目する糸A5における小領域の他の分割例を
示す図である。図面において、bnは注目する糸A5の縦方
向の小領域数、cmは注目する糸A5の横方向の小領域数、
bijは各小領域aijの縦方向のドツト数、cijは各小領域a
ijの横方向のドツト数を示す。
この第3図では、注目する糸A5を、縦方向に3(=
bn)の領域、横方向に4(=cm)の領域に分割する(繰
返えす)場合を示している。
また、各小領域aijは、縦方向のドツト数が4(=
bij)、の横方向のドツト数が6(=cij)の場合であ
る。
このように、各小領域aijは、横×縦のマトリツクス
からなり、各マトリツクスの1領域が、それぞれプリン
タの1ドツトに対応する。
次に、各小領域の算出方法について述べる。
まず、糸の太さを指定する情報により、糸一本を表現
するために使用するデイザを、カラープリンタの分解能
に応じて決定する。
一例として、300dpi,180dpiの分解能を有するカラー
プリンタを使用する場合とし、糸一本の太さ(インチ当
りの本数)な対応して、表現可能なドツト数,使用デイ
ザ,繰返し数を設定する。
第4図は、糸一本の太さと、表現可能なドツト数,使
用デイザ,繰返し数との対応関係の一例を示す図であ
る。図面において、,,,……は、使用デイザの
サイズを示す。
なお、この第4図では、糸の太さが1〜9本/インチ
の場合は、実用上ありえないので設定していない。
この第4図は一例であり、使用デイザと繰返し数との
組合せは、この第4図の他にも多数存在する。例えば、
表現可能なドツト数20=×2=×10=×5=×
4=×1、等である。
なお、一般的には、デイザは、横×縦=n×m(ドツ
ト)であるが、糸の太さが同じときは、n=mとなる。
しかし、実際上は、糸の太さが異なる場合が大半であ
る。
この関係を一般形で示すと、経糸表現の使用デイザの
サイズ(横方向)をp、繰返し数をPX、緯糸表現の使用
デイザサイズ(縦方向)をq、繰返し数をQYとすると、
糸一本の織組織を考慮したプリンタ上の表現は、 経糸:p×PX (ドツト) 緯糸:q×QY (ドツト) となる。
そして、注目する糸A5の小領域aijを、横方向に(p
×PX)(ドツト)、また縦方向に(q×QY)(ドツト)
と一致させることによつて、注目する糸A5の色と、その
境界BK(k=2,4,6,8)の小領域aijとを識別することが
でき、係数演算が可能となる。
次に、境界を例えば〔B6,B8〕と定め、その境界上の
小領域aijに対して、織組織を表現するためのマスクパ
ターンを数種類用意しておき、論理演算を行うことによ
つて、境界上の小領域aijを任意の色で表現できるよう
になる。
このような演算処理によつて、注目する糸A5の各小領
域aijの境界色が決定される。
以上のような処理を、各糸毎に繰返えすことによつ
て、組織の種類に対応し、かつ、それを構成する糸の色
に対応する織物の表面柄パターンを作成することができ
る。
この場合に、デイスプレイ上でのカラー表示と、印刷
手段によるハードコピーとでは、色の表現方法が異な
る。
そこで、予め、デイスプレイ上でのカラー表示と、印
刷手段によるハードコピーとの対応関係を定めておく。
例えば、中間調の表現が可能なデイザパターン等に変換
する。
そして、デイスプレイ上でのカラー表示による演算結
果を、印刷手段によるハードコピーのデイザの色に変換
する。
このようにすれば、デイスプレイ上で、デザイン時に
決定した色と、実際の織物見本に代るハードコピーの色
とを一致させることができる。
次に、この発明の織物の表面柄パターン作成装置につ
いて、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置
について、その要部構成の一実施例を示す機能ブロツク
図である。図面において、1はキーボード、2はタブレ
ット、3はワークステーシヨン用CRT、4はワークステ
ーシヨン、5はプリントウエア、6はカラープリンタ、
7は光デイスク、8はカラーデイスプレイ、9は映像処
理コンピユータを示す。
この第1図に示したこの発明の織物の表面柄パターン
作成装置では、ワークステーシヨン4によつて、先述の
計算処理を行う。
次の第5図は、この発明の織物の表面柄パターン作成
装置における主要な処理の流れを示すフローチヤートで
ある。
この発明の織物の表面柄パターン作成装置では、組
織,配列,シユミレーシヨン,色登録,……等の各種処
理を行うことができる。
すでに先の第2図に関連して説明したように、この発
明のパターン作成装置では、注目する糸A5の境界色を決
定に際して、計算上の小領域aijに分割して処理する。
そして、各小領域に対して、織組織を表現するための
マスクパターンを数種類用意しておき、論理演算によつ
て、境界上の各小領域aijを任意の色で表現する。
次に、この場合の境界の表現方法を具体的に説明す
る。
一般形としては、次のようにして、マスクパターンを
決定する。
マスクパターンは、境界の位置によつて変わるが、例
えば〔B6,B8〕を境界とし、境界B6の左側にb6(=2)
ドツト分,幅をc6(=3)ドツト,境界B8の上側にb
8(=3)ドツト分,幅をc8(=2)ドツト分で、境界
を表現する。
この発明の表面柄パターン作成装置では、すでに作成
された各表面柄パターンを登録しておき、それらの表面
柄パターンの内から、任意の一部の表面柄パターンを読
み出して合成している。
そのためには、各布イメージの経糸密度と緯糸密度と
が同一である必要がある。これらの各布イメージが表現
される大きさは、正方形を含む長方形であり、かつ、糸
の本数単位で表現されていることが必要である、 第6図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置
における表面柄パターンの登録と合成の主要な処理の流
れを示すフローチヤートである。図面において、♯1〜
♯8と♯81〜♯85はステツプを示す。
ステツプ♯1で、これから作成しようとする布の経糸
と緯糸の密度を入力する。
ステツプ♯2で、布の織組織の情報を入力して作成
し、次のステツプ♯3へ進んで、作成された順差し、ガ
ラ差し等の情報について記憶する。
ステツプ♯4で、布の色の配列を指定し、ステツプ♯
5で、指定された色の配列、繰返えし等の情報を記憶す
る。
ステツプ♯6へ進み、作成した組織、配列に基づいて
布イメージ(表面柄パターン)を作成し、その名称を付
けて登録する。
ステツプ♯7で、登録の終了が指示されたかどうかチ
エツクし、まだ、終了が指示されていなければ、再び先
のステツプ#2へ戻つて、以下同様の操作を、登録終了
が指示されるまで繰返えす。
以上のステツプ♯2〜#7の処理によつて、表現した
い各布イメージが複数個登録される。
なお、以上の処理は、表面柄パターン作成装置で、そ
れ以前の時点ですでに行なわれており、これらの情報が
登録されている場合には、改めて行なう必要がないこと
はいうまでもない。
ステツプ#8で、登録済みの情報を使用して、合成処
理を行なう。
合成処理では、ステツプ#81で、布イメージを選択す
る。この場合には、表現したい布イメージの名称(登録
番号)を指定する。
次に、ステツプ#82で、表現したい大きさを指定する
が、大きさの指定では、例えば縦方向と横方向に10cm、
のように指定すると、布イメージの大きさが設定され
る。
その後、ステツプ#83で、位置を指定する。この指定
に際しては、選択した布イメージをどのような順序で、
どこの位置に配列するか、について二次元の表(ひよ
う)で指定する。
最後に、ステツプ#84で、それぞれの布イメージを、
指定された順序で、指定された位置へ合成して、CRT等
の画面上に表示し、また、ステツプ#85で、カラープリ
ンタへ出力してカラー画像を作成する。
以上のように、この発明の織物の表面柄パターン作成
装置では、すでに作成された布イメージを、登録してお
き、新たなデザインの設計に際して、登録済みの柄パタ
ーンの任意の一部のパターンを取り出し、また、その色
を指定することによつて、作成中のデザインへ自由に応
用することができる。
発明の効果 この発明の織物の表面柄パターン作成装置によれば、
一回のパターン出力時に、複数種の表面柄パターンの任
意の一部分を組合せて出力することができる。
そのため、デザイン時の比較検討が容易になると共
に、保存性も高められるので、デザインから商品化まで
の省力化、効率化が実現されると共に、開発コストの低
減化も可能になる、等の多くの優れた効果が奏せられ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
ついて、その要部構成の一実施例を示す機能ブロツク
図、 第2図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
おいて、表面柄パターンを決定するための原理を説明す
る織組織の表面図、 第3図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
おいて、注目する糸A5における小領域の他の分割例を示
す図、 第4図は、糸一本の太さと、表現可能なドツト数,使用
デイザ,繰返し数との対応関係の一例を示す図、 第5図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
おける主要な処理の流れを示すフローチヤート、 第6図は、この発明の織物の表面柄パターン作成装置に
おける表面柄パターンの登録と合成の主要な処理の流れ
を示すフローチヤート、 第7図は、織組織の数例を示す図、 第8図は、表面柄パターンを決定する際に生じる周囲の
糸の影響を説明するための織組織の表面図。 図面において、1はキーボード、2はタブレツト、3は
ワークステーシヨン用CRT、4はワークステーシヨン、
5はプリントウエア、6はカラープリンタ、7は光デイ
スク、8はカラーデイスプレイ、9は映像処理コンピユ
ータ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06T 1/00 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸に関する情報を入力する糸情報入力手段
    と、 布の織組織に関する情報を入力する織組織入力手段と、 布の色の配列に関する情報を入力する配列入力手段と、 前記各入力手段より入力された情報に基づき布イメージ
    を作成し、名称を付して登録する登録手段と、 前記登録済み各布イメージの名称を指定して所望の布イ
    メージを前記登録手段より取り出し、その大きさ、位置
    を指定して、表示画面上に配列合成してカラー表示する
    カラー表示手段と、 前記カラー表示手段に表示された合成布イメージをカラ
    ー印刷するカラー印刷手段、 とを備えたことを特徴とする織物の表面柄パターン作成
    装置。
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