JP4085097B2 - フルカラーパイル織物の織り方_ - Google Patents

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Description

本発明は、フルカラーパイル織物の織り方_に関する。詳しくは、写真、絵画等フルカラーの原図をモデルとし、先染め糸を用いてフルカラーパイル織物を織る織り方に関し、特殊な色ます見本データを採用し、その画像処理を行って、色の再現性を確実としつつも美的感覚の強いフルカラーパイル織物を製作可能としたものである。
従来より、織物に先染め糸を用いて刺繍を施し、デザイン化すること等が行われている。また、特許公開2000−45146号公報に示されるように二重織絹生地の間に押し花模様を織り込みデザイン化したり、実用新案公開平5−94286号公報に示されるように、異なる柄のタオル地を連続して製織し、付加価値の高いカラー製品を作ることが行われている。印刷技術を採用して、写真や絵画の図形や図柄を織物表面に印刷することも行われている。
さらには、白黒の先染め色を用いて白黒写真と同様のパイル織物も作られるようになってきた。これは、白黒画像の濃度に基いて黒色糸のパイル密度を変化させて濃淡を表現することにより可能である。
フルカラーの写真や絵画等の原図をタオル上に表現する場合、通常は、意匠図のピッチ毎のカラー分解を行って、そのピッチの色を定め、その色を複数の糸に対しパイルすべくジャカードを制御することになる。原図を織物用の意匠図に書き換えて数色(2色〜4色)のパイル糸を用いて表現するため、単色及び組合せによる色表現に限界があり、かつ予定の色が出ず、色の再現性を含めて美的感覚の強いフルカラー表現をするのは事実上不可能である。
一方、パイル織物以外の織物では、フルカラー表現の織物が数年前より研究され展示会等で発表されている。この織り方の共通点として、ヨコ糸にR(赤)G(緑)B(青)C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)W(白)K(黒)の8色の色糸を用いてカラー表現を実現しているが、タオルのようにタテ糸(パイル糸)のみで表現する場合、タテ糸密度等により技術の転用が困難である。以下、Y(イエロー)はY(黄)とも示す。
この場合、減法混色の理を適用し、CMYの糸を用いてフルカラータオル織物を作ると、1〜2mm角程度の各ピッチ毎にC、M、Yと色が急変するので、間近に見て色がきつく、現物を模擬できるが、色の再現性も良好でなく、現物以上の審美性は出ず、美的感覚が劣る。色の再現性を良くするため8色の糸を用いると、タテ糸8色の幅は3〜4mmに達し、タテ糸ピッチが粗くなる。また、色の再現性は向上するが、それでも近くから見て隣接ピッチの色の変化がきつく、審美性に劣る。
特許公開2000−15146号公報、第1頁、図1 実用新案公開平5−94286号公報、第1頁、図1
先染め糸によりフルカラー表現の織物を作成する場合、通常デジタル画像処理手段として、R(赤)G(緑)B(青)C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)W(白)K(黒)の論理上の色に色まとめする方法が定説になっているが、パイル織りでは忠実な色表現が出来ず、色の再現性が悪く、付加価値の高い美的製品とすることまではできなかった。
そこで、本発明は、論理上の色で処理せずに、任意のタテ糸の色を前もって決めて、織り組織の組合せにより表現できる色を製織して成る色ます見本を作り、この色ます見本データを元とすることにより、色の再現性を忠実としながらも特殊なアナログ的タッチを付加して審美性、絵画性等美的タッチカラー表現の織物を実現することを目的とする。言い換えれば、原図を忠実に模擬するのではなく、原図を再現可能の色を特製色ます見本データで模擬しつつ適正に定め、フルカラー原図を模擬した付加価値高い新手のフルカラーパイル織物を生成することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のフルカラーパイル織物の織り方は、5色、R(赤)、B(青)、Y(イエロー)、W(白)、K(黒)の先染め糸を繰り返し並べてタテ糸としジャカード織りするフルカラーパイル織物の織り方であって、まず、前記5色の糸を用いて各糸色をパイル化したとき得られる単一、2色、3色、4色の総組合せ(31通り)を加えて実織り色ます見本S(n)を作り、この実像をカラー画像で入力して各見本番号nに対応する色彩、色相、明度、彩度を数値化して記憶させておき、次に、写真、絵画モデルとするカラー原図をカラー画像の座標上に取込んで予定の織物構造に応じて5本の糸及び単位数のヨコ糸毎に定まる単位ピッチP(ij)に分解し、分解した各ピッチの色彩、色相、明度、彩度を定めて各ピッチの夫々にその色に最も近い色の前記色見本番号nを検索して割付け、前記割付けに基いて当該各ピッチP(ij)を前記色ます見本番号(n)の色で織るようジャカードを駆動させるためのジャカード制御データを形成し、形成されたジャカード制御データを用いて織機を制御して前記原図を模擬するフルカラーパイル織物を織ることを特徴とする。
W(白)、K(黒)を加えるのは、パイルでは、減色混法によっては、この色W、Kが出ないからである。5色の組合せは、1色(5通り)、2色(10通り)、3色(10通り)、4色(5通り)、5色(1通り)で、合計31通りとなる。パイルなしの部分の色を加えれば32通りとなる。これが理論上の最大数の組合わせであり、従来の3、4色又は8色と比べて格別色の再現性が良好となる。
また、実織ります見本は、パイルを有する実際のタオル織りであるので、光の反射、光沢、見栄え等、色の全ての内容を実際表現するものであるので、色の再現性が立体的、総合的に良好となる。予めのシミュレーションにより製品色を確認できる。
カラー原図のピッチ分解では、ヨコ糸及び5色単位のタテ糸幅で定まるピッチP(ij)に合わせてピッチ毎に色合せをする。この色合せは、前記の色ます見本の番号nに対応させて行う。従って、各ピッチ毎に例えば31種の色が対応されるので、相隣り合うピッチに対してアナログ的な変化を与えることができる。実現可能な域での色の再現であるので、為し得て妙なる色の変化のタッチをシミュレーションすることができ、完成されるフルカラー織物は、色の再現性良好にして、現物をそのまま再現するのではなく、パイル織物に最もふさわしい筆タッチ、絵画タッチで再現され、審美性、絵画性の高い特殊なアート製品と為し得る。
前記実織り色ます見本としては、組合せ中の1部を省略して変形したものとすることもできる。即ち、色の再現性が少し劣るとも相応の審美性を得ることができる。
前記実織り色ます見本を作り、この実像をカラー画像で入力して各見本番号(n)に対応する色相、明度、彩度を数値化して記憶させるのを省略し、既に同様ないし類似手順で作成した色見本データD(n)を転記して利用することもできる。実織りと相違がない以上同じことである。
_色ます見本データの作り方は、複数の先染め糸を用いて色出し可能の総組み合わせの実織り色ます見本を1枚の布上に作り、この実像を同一撮像条件にてカラー画像で入力し、各色の見本番号(n)に対応する色を分析数値化して記憶させ、各見本(n)毎の数値データD(n)を得る_。_実際織りでは、モデルを見本に対応させ、実織り結果のシミュレーションを行いつつ仕上り製品の美的表現を確認しつつ、色見本を変更し、モデル色を調整し、決定する。
本発明は、5色の先染め糸組合せを実織りして作った色ます見本を基準として、織物の単位ピッチの色を合わせ、色ます見本同様の色で織るフルカラーパイル織物の織り方であるので、色の再現性が良く、相隣り合うピッチに対しては色の変化をアナログ的とすることができ、これに立体感、審美性を与えて、美術性が高く付加価値の高いフルカラーパイル織物を織ることができる。色調豊かな色ます見本に従って、パイル独特のタッチを与えたアート製品とすることができる。
削除
本発明の色見本データの作り方は、複数の先染め糸を用いて色出し可能の総組合せによる実織り色ます見本を1枚の布上に作り、この実像を同一撮像条件にてカラー画像で入力し、各見本番号(n)に対応する色を分析数値化して記憶させ、各見本毎の数値データD(n)を得、原図の各ピッチの色を見本に合わせて実織りするので、シミュレーションの色と同一色を表現することができ、色の再現性が良く、色的タッチを最良とするパイル織物を織ることができる。複数の色ます見本を作り、色タッチを変化させつつ、最良タッチで芸術的なフルカラーパイル織物を織ることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最適の形態を説明する。
図1は本発明のフルカラーパイル織物の織り方を実施するシステム構成を示すブロック図である。本システムは、絵画や写真等フルカラーの原図1又は本発明特製の実織り色ます見本2をカラー画像で撮像するカラーディジタルカメラ3ないしスキャナと、画像処理を行うコンピュータ4と、ジャカード制御装置5の付いた織機6とで構成されている。
原図1としては、マネ、モネやピカソ、浮世絵、風景画、写真、版画等フルカラーの原図ないし原画が選ばれる。パイル織りを予定して作成された単なるフルカラーのデザイン、例えば花ビラや色柄が選ばれることはない。それは通常の織り方で織れば良いからである。原画に基いて、本発明特有の色タッチを与えて、風情のあるパイル製品を作ることが可能なものが選ばれる。このために、本発明実施のための原画を作る、即ち写真や絵画を作ることはできる。
まず、色ます見本2について詳述する。最も好ましい一態様としては、赤(R)、青(B)、黄(Y)、白(W)、黒(K)の5色の先染め糸を用いて1色、2色、3色、4色、5色の組合せを作る。1色は5通り、2色は10通り、3色は10通り、4色は5通り、5色は1通りであるので、合計31通りとなる。
図示の通り、これらの組合せを1枚の布として、例えば30cm×60cm位の大きさで実織りする。1区画はディジタルカメラで撮像できる位の大きさ、3cm〜5cm角以上の大きさに仕上げる。これにより、目で見て織り具合い及び色具合いの解る色ます見本2ができる。図示の色ます見本2の各区画には、左上方よりRW、BW、YW…のように各色の組合せが形成され、各色の糸がパイル形成されている。
色ます見本2の実織りでは、図4及び図5で示すように、図示しないビーム上に5本の糸の組合せ5(5−1、5−2、5−3…)を作り、所要の部所で、所要の糸をパイル6とし、1区画を均等に織る。因みに、ジャカードで制御可能の1ピッチは1mm〜2mm角であるので、31区画の色ます見本2の各区画には多量ピッチの集合体として均質な色の布が織り上る。この色見本番号(n)を指定すれば、色ます見本2の各区画に示される色と全く同一のパイル織物を仕上げることができる。
コンピュータ4は、前記ディジタルカメラ3で撮像したカラー画像を取込むフルカラー画像データ取込部7と、色見本データ作成部8と、色ます見本データ記憶部9を備えている。
色ます見本データ作成部8は、前記の色ます見本2の各番号(n)に対応した色を色分析し、表1に示すように、各見本番号(n)毎の色の色相、明度、彩度を定めるものである。
図2に示すように、色データの作成は、ステップ201で作成すべき色見本のカラーデータを入力し、ステップ202で分析し、ステップ203、204で、各要素の分析値を定める。ステップ205を介して、全番号1〜31の色ます見本について行う。分析例を表1に示す。
表1において、各区画は図1に示す色ます見本2の区画と対応させて示している。番号(n)は、上段左から順に8、11、13、22、…であり、各区画の左列最下段に示している。RGBは赤、緑、青の要素を、yyは明度(0〜255)、ssは彩度(0〜255)、hhは色相(0〜360)を示している。色ます見本データ記憶部9には表1に示す値が記憶される。
一方、前記コンピュータ4には、前記フルカラー画像データ取込部7から取込まれた原図1のデータを読込んで、色調整する色調整部10と、織物ピッチ分解部11と、ピッチ色データ作成部12と、色対応部13とを備えている。
色調整部10は、取込み画像を変形及び色調整して、これから織りたい意匠図を作成するものである。例えば縮尺変更し、色を加え、或いは全体色に変化を与えること等ができる。
原図1に基くフルカラー織物の作成では、色の再現性を忠実とすることが必要であるが、それは必ずしも原図1に忠実とするのではなく、ここで作成した意匠図10bに忠実とすることを必要とする。原図1を印刷したいのでなく、仕上りパイル製品の品質向上を図るためである。従って、ここでの意匠図10bの作成は重要であり、意匠図シミュレーション部10aでのシミュレーションを加えて念入りに行う。
織物ピッチ分解部11は、意匠図10bのピッチ分解を行う。即ち、織物のヨコ糸ピッチと、5本のタテ糸の組合わせによるピッチに合わせて矩形のピッチP(ij)(i=1,2,…、j=1,2,…)を設定する。具体的には1〜2mm角のピッチとなる。
ピッチ色データ作成部12は、図2で示したと同一手順により、各ピッチP(ij)毎に意匠図10bの色を分析し、色の要素を定め、色対応部13で色ます見本2の中でどの番号(n)のものに1番近いかを対比し、最も近い色を定める。即ち、各ピッチP(ij)に色ます見本2の番号(n)を対応させ、ピッチ対応データ記憶部14に記憶し、制御信号としてジャカードデータ記憶部15に記憶させる。具体的には、図3に示すように、ステップ301でピッチデータを入力し、ステップ302で比較し、ステップ303で色番号(n)を対応させ、ステップ304で織物全ピッチが終了するまで繰り返す。
このデータは対応色シミュレーション部14aでシミュレーションしつつ仕上り製品の仕上り色を見ながら、仕上り製品が製品として最適となるか否かを見極めつつ行なわれる。このシミュレーションによる製品図14bは意匠図10bと対応して変化するので、意匠図シミュレーション部10aの意匠図10bを変化させて、繰り返し検討される。
以上により、ジャカード制御データ記憶部15には、製品図シミュレーション部14aで設定された製品図14bが記憶されるので、その図、即ち、各ピッチP(ij)を指定の色ます見本(n)の色で織るべくデータが完成される。
後は、ジャカード制御装置5へデータ設定し、織機6を駆動することにより、ピッチ対応データ記憶部14で指定された製品図14b通りの織物が完成する。このとき、対応色シミュレーション部14aでシミュレーションされたフルカラーの製品図14bは、織機6で織られるフルカラー図と同一であり、この限りにおいて色の再現性は確実である。本発明では、原図1をそのまま模擬するのでなく、色の再現性を確実としながらも色のタッチを変化させ、製品に適した色を生成可能である。これにより、製品品質向上を図れる。
図4に製品図14bに基く織機6の織り方の具体例を示した。図示のように、図示しないビームにはRBYWKの5色の糸が繰り返し並べられており、これがタテ糸16(16−1、16−2、16−3、…)として下糸(地糸)18と共に送られてくる。上糸16とヨコ糸17と下糸18を使用し、上糸16の各色及び下糸18に対しジャカードが作動され、ジャカード制御データに従って、各ピッチ毎に指定の上糸16がパイル19化される。図5に拡大して示すように、パイル19は、下糸18に対し3本のヨコ糸17に絡めて一方の面に突き出され、パイル化されない部分は他方の面に突出される。かくしてフルカラーパイル織物20が織られる。
図6に示すように、本発明により意匠図10bを製品図14bとすると、31色の分類により、ピッチ毎に色が急変することなくアナログ的な感覚となる。本発明の製品図14bは、アナログ的で、しかも原画1の色の再現性が良く、美術的付加価値の高いものとすることができる。これに対し、図8に示すように、従来例の8色処理のものは、ピッチ毎の変化がきつく、見た目にも目がチカチカするイメージであり、ディジタル的で如何にも原図1を真似たイメージであり、製品図14bとしての美術的価値が低い。意匠図シミュレーション部10aを介して色を変化させた場合には、原図に対しての色の再現性はないが、製品図14bの美術的価値を高めることができる。
以上示した実施形態では、ヨコ糸17については触れなかったが、バック色としてヨコ糸17に先染め色を用いることはできる。_
図7(a)に示すように、図1に示した色ます見本2と同様の組合わせにて、実織り糸の種別を変更し、例えば赤を朱、黄をマゼンダ等としたり、同じ青であっても藍色にしたり、糸の色味を変更して異なるます見本2Aとすることができる。これは製品図シミュレーション部でシミュレーションしてから実織りするので、意匠図の色調を変化させてのフルカラーパイル織物を織ることができる。色ます見本2、2Aを交互に使い分けることもできる。色調変化を与えて複数種の製品を作ることができる。パイル糸では、減法混色をそのまま適用できない。実織ります見本2を用いて美的色感覚を確認しつつ織る_。
図7(b)に示すように、色ます見本2、2Aの1部、例えば類似色の多い部分の1部(RBYK)を省略することも可能である。色の再現性については若干劣るが、本発明の類似品を作ることは可能である。
また、図7(c)に示すように、赤(R)を白(W)とし、4色5本の糸で色ます見本2Cを作ることも可能である。このようにすれば、白(W)2本となり、特に、冬の景色等を表現するとき等への応用の展開を図ることができる。ただし、この場合、これら色に合わせて実織り糸を4種5本に設定せねばならないこと勿論である。これら色ます見本2Cを加えて複数の色ます見本2、2A、2B等と共に保有しておくことにより、これを選択使用することにより、所定の美術品としてのフルカラーパイル織物を織ることができる。
上記実施形態では、フルカラーと称し、RGB全てを含む色について示したが、本発明はR(赤)G(緑)B(青)以外の色、例えばW(白)K(黒)のみの組合せでも実施できる。即ち、W(白)系の糸と、K(黒)系の複数(例えば5)の糸(例えば真黒とねずみ系4本)を組合せ、墨絵をリアルに表現する等である。この場合も5色6本の実織り糸の組合せで31通りの色ます見本を作り、原色を模擬するので、原図通り、又はそれを改変して製品図14bでシミュレーションした通りの黒色系の色を出すことができ、実物の絵を模しながら相応の美術品を織ることができ、高付加価値のタオルアート製品を作ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々設計的変更を加えることができ、各種態様で実施できる。
本発明のフルカラーパイル織物の織り方を実施するシステムの構成を示すブロック図である。 図1の見本色データ作成部及びピッチ色データ作成部の色データ作成処理を示すフローチャートである。 図1の色対応部の色対応処理を示すフローチャートである。 実織りタオルの糸構成を示す拡大平面図である。 図4のF5−F5線に沿って示す一部拡大断面図である。 本発明の実施で用いる原図(a)、及びピッチ処理後の制御データの内容(b)、その1部拡大説明図(c)である。 本発明の実施に用いられる色ます見本の他の例を示し、(a)図は染め糸の種別を変えたもの、(b)図は色見本の1部を除いたもの、(c)図は糸を4色5本とした例を示す。 従来例として示した図であり、8色先染め糸を用いて通常処理する場合の原図(a)、及びピッチ処理後の制御データの内容(b)、その1部拡大説明図(c)である。
符号の説明
1 原図
2、2A、2B、2C 色ます見本
3 ディジタルカメラ
4 コンピュータ
5 ジャカード制御装置
6 織機
7 フルカラー画像データ取込部
8 色ます見本データ作成部
9 色ます見本データ記憶部
10 色調整部
10a 意匠図シミュレーション部
10b 意匠図
11 織物ピッチ分解部
12 ピッチ色データ作成部
13 色対応部
14 ピッチ対応データ記憶部
14a 製品図シミュレーション部
14b 製品図
15 ジャカード制御データ記憶部
16 タテ糸
17 ヨコ糸
18 下糸(地糸)
19 パイル
20 フルカラーパイル織物

Claims (1)

  1. 赤、青、黄、白、黒から成る5色の先染め糸を繰り返し並べてタテ糸としジャカード織りするフルカラーパイル織物の織り方であって、
    まず、前記5色のタテ糸を用いて各糸をパイル化したとき得られる単一、2色、3色、4色、5色の総組合せの実織り色ます見本を作り、この実像をカラー画像で入力して各見本番号(n)に対応する色相、明度、彩度を数値化して記憶させておき、
    次に、写真、絵画をモデルとするカラー原図をカラー画像の座標上に取込んで予定の織物構造に応じて5本の糸及び単位数のヨコ糸毎に定まる単位ピッチP(ij)に分解し、分解した各ピッチの色彩、色相、明度、彩度を定めて各ピッチの夫々にその色に最も近い色の前記色見本番号(n)を検索して割付け、
    前記割付けに基いて当該各ピッチP(ij)を前記ます見本番号(n)の色で織るようジャカードを駆動させるためのジャカード制御データを形成し、
    形成されたジャカード制御データを用いて織機を制御して各ピッチに応じてタテ糸中の所定の色の糸をパイル化し、前記原図を模擬するフルカラーパイル織物を織ることを特徴とするフルカラーパイル織物の織り方。
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