JP3261070B2 - 高精度色彩紋織物の作成方法 - Google Patents

高精度色彩紋織物の作成方法

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JP3261070B2
JP3261070B2 JP14560997A JP14560997A JP3261070B2 JP 3261070 B2 JP3261070 B2 JP 3261070B2 JP 14560997 A JP14560997 A JP 14560997A JP 14560997 A JP14560997 A JP 14560997A JP 3261070 B2 JP3261070 B2 JP 3261070B2
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敬二 尾崎
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    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C19/00Methods or devices concerned with designing or making patterns, not provided for in other groups of this subclass
    • D03C19/005Electronic

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画に可及的に近
似させた色彩柄を織物の表面に表現した高精度色彩紋織
物の作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原画の色彩柄に可及的に近似させ
た色彩柄を織物に表現したものとしては、古くは19世紀
のフランスにおける絵画織があり、かかる絵画織は、原
画の色調に合わせて緯糸の色を染色したものを複数種類
用意して織り上げているため、その作成に数箇月から数
年の期間を要するとともに、全て手作業で行うものであ
り、美術工芸品としての価値は有していても、現代の織
物製品の多様化、大量生産化には適合するものではなか
った。
【0003】そこで、本願出願人は、美術工芸品として
の高付加価値を有しながら、多品種大量生産を可能とし
た高精細色彩柄の自動織製方法を特開平7-216682号に開
示した。
【0004】すなわち、色彩柄を現出するための経糸と
白色を含む有色緯糸の織製方法を予めコンピューターの
メモリーに蓄積して織製データベースを作成するととも
に、原画をコンピューターにより処理して原画色データ
を作成し、原画色データと織製データの見本色データと
を比較して原画に近似させた色彩柄を現出するために最
適の織製方法を織製データベースから選択して織機用の
織製データに出力し、原画に可及的に近似させた色彩柄
を自動的に織製する自動織製方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
織製方法にあっては、織製データベースに蓄積された見
本色データの色やコンピューター処理された原画色デー
タの色がRGB表色系で表現されていたため、色の表現
が画像の入出力装置に強く依存してしまい、織り上がっ
た色彩柄が装置間の個体差の影響を強く受け、織り上が
った色彩柄と原画の色彩柄とがあまり近似しない場合が
生じるおそれがあった。
【0006】しかも、色が 256色に限定されてしまい、
原画によっては、原画に近似させた色彩柄を表現するの
が困難な場合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、複数
の織色見本を織製するとともに、各織色見本を測色して
組織色情報を取得し、同組織色情報と織色見本の織製方
法とを含む見本色データを作成し、複数の見本色データ
からなる織製データベースを構築する一方、原画を測色
して原画色データを作成し、同原画色データに可及的に
近似する組織色情報を有する見本色データを織製データ
ベースから選択し、同見本色データに含まれる織製方法
から織製データを作成するとともに、同織製データに基
づいて織機により織物を自動的に作成する高精度色彩紋
織物の作成方法であって、前記組織色情報と原画色デー
タとを均等色空間における座標系で表現することとし
た。
【0008】また、前記織色見本は、緯糸自体の色と異
なる中間色を表現するために、朱子織り及びその変化織
りにより織製するとともに、経糸として暗緑色の糸を用
い、緯糸として明度の上下限である黒色及び白色に加
え、色相が略均等に分布する複数の色の糸を用いること
とした。
【0009】また、前記組織色情報又は原画色データの
少なくともいずれか一方をTIFF形式のデータとし
た。
【0010】また、前記織製データベースを色相−明度
空間又は色相−彩度空間の少なくともいずれか一方にお
ける見本色データの組織色情報の分布として表現するこ
ととした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る高精度色彩紋織物の
作成方法は、次のような自動織製システムで実現される
ものである。すなわち、予め織色見本を測色計で測色し
て得られた見本色データを織製データベースとして蓄積
しておく一方、原画の色彩柄をフルカラーのディジタル
データに変換する画像ディジタル変換装置を用いて原画
から原画色データを作成し、制御装置により原画色デー
タに適合する見本色データを選択するとともに、織製デ
ータを作成し、同織製データに基づいて織機により原画
に可及的に近似させた色彩柄を表現した織物を自動的に
作成するものである。
【0012】織色見本の織組織としては、平織り、綾織
り、朱子織り、及びこれらの同口や重ね組織である変化
織り等を用い、特に、緯糸自体の色と異なる中間色を表
現するために8枚朱子、8枚朱子同口、8枚朱子と8枚
朱子の二重組織、8枚朱子と4枚綾の二重組織に代表さ
れる朱子織り及びその変化織りを用いている。
【0013】そのため、作成した織物において経糸の影
響を可及的に小さくすることができるとともに色調を上
げることができ、しかも、多種類の中間色を表現するこ
とができる。
【0014】織色見本の経糸としては、暗緑色糸を用い
ている。また、緯糸としては、色を色相、明度、彩度で
表現した均等色空間において明度の上下限である、黒色
及び白色に加え、均等色空間において色相が略均等に分
布する朱赤色、黄色、緑色、青色、紺色、赤紫色の計8
種類の糸を用いている。
【0015】このように、経糸を暗緑色とすることによ
り、作成した織物において緯糸の色調を豊かなものとす
ることができ、また、明度の上下限及び色相が略均等に
分布する色の緯糸を用いることにより、均等色空間内に
広範囲に分布する織色見本を作成することができ、従っ
て、作成した織物の色彩柄を原画の色彩柄に可及的に近
似させることができる。
【0016】見本色データにおいては、織色見本の色を
均等色空間における座標系の一つであるL*a*b*表色系を
用いて表現した組織色情報として電子化されたデータと
している。また、原画色データも、原画の色を均等色空
間における座標系であるL*a*b*表色系を用いて表現した
データとしている。
【0017】そのため、画像の入出力装置に全く依存し
ない形式で色を表現することができ、汎用性を有するデ
ータとすることができる。
【0018】また、原画色データは、フルカラー対応の
TIFF形式のデータとしている。
【0019】そのため、原画色データが色数の制限を受
けず、色の絞り込みを行う必要がなくなり、織物上に広
範囲の色を表現することができることとなり、この面か
らも、織物の色彩柄を原画の色彩柄に可及的に近似させ
ることができる。
【0020】見本色データは、上述した組織色情報に加
え、識別ID、緯糸の種類及び織組織からなる織製方
法、更には、織色見本の実体写真からなる電子化された
データであり、かかる見本色データを多数集合させて織
製データベースを構築している。
【0021】そして、織製データベースを均等色空間に
おける見本色データの組織色情報の分布として表現し、
織製データベースの品質を評価している。その際に、均
等色空間ではL*,a*,b*で表される3次元座標で表現され
るため、平面的に組織色情報の分布を表すと、目視で認
識するには熟練を要し困難であるため、2次元座標で表
される色相−明度空間、及び、色相−彩度空間における
組織色情報の分布として織製データベースを表現してい
る。
【0022】そのため、現時点における織製データベー
スでは織物上に表現できない中間色を目視により容易か
つ迅速に認識でき、かかる中間色を表現するための織色
見本を作成して見本色データを蓄積し、均等色空間にお
いて広範囲に、かつ、均等に分布する織製データベース
を構築することにより、織製データベースの品質を向上
させることができる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例について、添付図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は、本発明に係る高精度色彩紋織物の
作成方法を実現するための自動織製システムを模式的に
示した図であり、自動織製システム1は、予め織色見本
2を測色計3で測色して得られた見本色データ4を織製
データベース5として蓄積しておく一方、原画7の色彩
柄をフルカラーのディジタルデータに変換する画像ディ
ジタル変換装置6を用いて原画7から原画色データ8を
作成し、制御装置9により原画色データ8に適合する見
本色データ4を選択するとともに、織製データ10を作成
し、同織製データ10に基づいて織機11により原画7に可
及的に近似させた色彩柄を表現した織物12を自動的に作
成するものである。図中、13は画像表示装置である。
【0025】以下、高精度色彩紋織物の作成方法につい
て具体的に説明する。
【0026】(1) まず、複数の織色見本2を作成する。
織色見本2は、熟練した織物職人が作成したものを用
い、そのサイズは約2cm四方とした。これは、後述する
測色計の測定範囲φ8mmを考慮したものである。
【0027】また、織色見本2の織組織、経糸や緯糸の
種類については、最終生産物である織物12の品質、色再
現性等を考慮して選択した。
【0028】すなわち、織色見本2の織組織としては、
平織り、綾織り、朱子織り、及びこれらの同口や重ね組
織である変化織り等を用い、特に、緯糸自体の色と異な
る中間色を表現するために8枚朱子、8枚朱子同口、8
枚朱子と8枚朱子の二重組織、8枚朱子と4枚綾の二重
組織に代表される朱子織り及びその変化織りを用いてい
る。
【0029】ここで、織組織について代表的なものを例
にとり説明すると、図2は、8枚朱子の基本組織を示す
平面図であり、8本の経糸15に対して8本の1種類の緯
糸16を格子状に織り、しかも、1本の緯糸16に対しては
1本の経糸15のみが表面上に表れるようにしたものであ
る。
【0030】そのため、経糸15の色が表面に表れるの
は、全表面積の約1/8 となり、経糸15の影響を可及的に
小さくすることができるとともに、色調を上げることが
できる。
【0031】また、図3は、8枚朱子の同口の基本組織
を示す平面図であり、上述した8枚朱子において、1種
類の緯糸16に加えて、更にもう1種類の緯糸17を用いて
織り上げたものである。
【0032】そのため、表面上には、2種類の緯糸16,1
7 の色が混ざった中間色を表現することができる。
【0033】このように、朱子織り及びその変化織りを
用いて中間色を表現することにより、作成した織物12に
おいて経糸の影響を可及的に小さくすることができると
ともに色調を上げることができ、しかも、多種類の中間
色を表現することができる。
【0034】また、織色見本2の経糸15としては、暗緑
色糸を用いている。
【0035】このように、経糸15を暗緑色とすることに
より、作成した織物12において緯糸16,17 の色調を豊か
なものとすることができる。
【0036】また、織色見本2の緯糸16,17 としては、
色を色相、明度、彩度で表現した均等色空間において明
度の上下限である、黒色及び白色に加え、均等色空間に
おいて色相が略均等に分布する朱赤色、黄色、緑色、青
色、紺色、赤紫色の計8種類の糸を用いている。
【0037】このように、明度の上下限及び色相が略均
等に分布する色の緯糸を用いることにより、均等色空間
内に広範囲に分布する織色見本2を作成することがで
き、従って、作成した織物12の色彩柄を原画7の色彩柄
に可及的に近似させることができる。
【0038】(2) 次に、各織色見本2を測色計3によっ
て測色して見本色データ4を作成し、複数の見本色デー
タ4を集大成して織製データベース5として蓄積する。
【0039】見本色データ4においては、織色見本2の
色を均等色空間における座標系の一つであるL*a*b*表色
系(CIE1976,JIS Z 8729)を用いて表現した組織色情報
14として電子化されたデータとしている。尚、均等色空
間における座標系としては、L*a*b*表色系のほかに、L*
C*h*表色系やL*u*v*表色系等がある。
【0040】このように、色を均等色空間における座標
系であるL*a*b*表色系を用いて表現することにより、画
像の入出力装置に全く依存しない形式で色を表現するこ
とができる。従って、異なる測色計3を用いて織色見本
2を測色しても、全く同様の組織色情報14を得ることが
でき、入出力装置に依存しない汎用性を有する見本色デ
ータ4を作成することができる。
【0041】見本色データ4は、上述した組織色情報14
に加え、識別ID、緯糸の種類及び織組織からなる織製
方法、更には、織色見本2の実体写真からなる電子化さ
れたデータであり、かかる見本色データ4を多数集合さ
せて織製データベース5を構築している。
【0042】従って、見本色データ4のうち組織色情報
14が均等色空間内に広範囲に分布するようにより多くの
織色見本2を作成して織製データベース5を構築するこ
とにより、より多くの色彩柄を織物12上に表現すること
ができ、織物12の色彩柄を原画7の色彩柄に可及的に近
似させることができる。
【0043】そこで、織製データベース5を均等色空間
における見本色データ4の組織色情報14の分布として表
現し、織製データベース5の品質を評価している。その
際に、均等色空間ではL*,a*,b*で表される3次元座標で
表現されるため、平面的に組織色情報14の分布を表す
と、目視で認識するには熟練を要し困難であるため、2
次元座標で表される色相−明度空間、及び、色相−彩度
空間における組織色情報14の分布として織製データベー
ス5を表現している。
【0044】このように、織製データベース5を色相−
明度空間や色相−彩度空間における見本色データ4の組
織色情報14の分布として表現することにより、現時点に
おける織製データベース5では織物12上に表現できない
中間色を目視により容易かつ迅速に認識でき、かかる中
間色を表現するための織色見本2を作成して見本色デー
タ4を蓄積し、均等色空間において広範囲に、かつ、均
等に分布する織製データベース5を構築することによ
り、織製データベース5の品質を向上させることができ
る。
【0045】(3) 次に、原画7の色彩柄をフルカラーの
ディジタルデータに変換する画像ディジタル変換装置6
を用いて、電子化された原画色データ8を作成する。
【0046】原画色データ8は、前述した見本色データ
4における組織色情報14と同様に、原画7の色を均等色
空間における座標系であるL*a*b*表色系を用いて表現し
たデータとしている。
【0047】従って、前述したと同様、入出力装置に依
存しない汎用性を有する原画色データ8とすることがで
きる。
【0048】また、原画色データ8は、フルカラー対応
のTIFF形式のデータとしている。
【0049】そのため、原画色データ8が色数の制限を
受けず、色の絞り込みを行う必要がなくなり、織物12上
に広範囲の色を表現することができることとなり、この
面からも、織物12の色彩柄を原画7の色彩柄に可及的に
近似させることができる。
【0050】(4) 次に、制御装置9により、原画色デー
タ8に適合する見本色データ4を織製データベース5か
ら選択する。
【0051】その際に、ともにL*a*b*表色系で表現され
た原画色データ8と見本色データ4の組織色情報14とを
比較し、原画7に近似した色彩柄を織物12上に表現でき
る見本データ4を織製データベース5の中から選択す
る。
【0052】このように、原画色データ8と見本色デー
タ4の組織色情報14とがともに均等色空間における座標
系であるL*a*b*表色系のデータとして表現されているた
め、原画7の色に近似した色を有する見本色データ4を
選択でき、織物12上に原画7の色彩柄に可及的に近似さ
せた色彩柄を表現することができる。
【0053】(5) 次に、制御装置9により、織製データ
ベース5から選択した見本色データ4から擬似的に色彩
柄を生成し画像表示装置13に表示するシュミレーション
を行う。
【0054】この際にも、見本色データ4の組織色情報
14がL*a*b*表色系のデータで表現されているため、画像
表示装置13に依存することなく、色彩柄を画像表示装置
13に表示することができる。
【0055】そして、シュミレートされた色彩柄が満足
のいくものでなければ、部分的に織製データベース5か
ら見本色データ4を選択して、再びシュミレーションを
行い満足のいく色彩柄を得るようにしている。
【0056】(6) 最後に、原画色データ8に適合する見
本色データ4の緯糸16,17 の種類、織組織から織製デー
タ10を作成し、同織製データ10に基づいて織機11により
織物12を織り上げる。
【0057】以上のようにして、原画7に可及的に近似
させた色彩柄を表現した織物12を自動的に作成すること
ができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態
で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0059】(1) 請求項1記載の本発明では、組織色情
報と原画色データとを均等色空間における座標系で表現
しているため、織色見本や原画の測色等に際して入出力
装置に全く依存せずに、汎用性を有する色のデータが作
成できるとともに、原画の色に近似した色を有する見本
色データを選択でき、織物上に原画の色彩柄に可及的に
近似させた色彩柄を表現することができる。
【0060】(2) 請求項2記載の本発明では、織色見本
を、緯糸自体の色と異なる中間色を表現するために、朱
子織り及びその変化織りにより織製しているため、作成
した織物において経糸の影響を可及的に小さくすること
ができるとともに色調を上げることができ、しかも、多
種類の中間色を表現することができる。
【0061】(3) 請求項3記載の本発明では、経糸とし
て暗緑色の糸を用いているため、作成した織物において
緯糸の色調を豊かなものとすることができる。
【0062】(4) 請求項4記載の本発明では、緯糸とし
て明度の上下限である黒色及び白色に加え、色相が略均
等に分布する複数の色の糸を用いているため、均等色空
間内に広範囲に分布する織色見本を作成することがで
き、従って、作成した織物の色彩柄を原画の色彩柄に可
及的に近似させることができる。
【0063】(5) 請求項5記載の本発明では、組織色情
報又は原画色データの少なくともいずれか一方をTIF
F形式のデータとしているため、色数の制限を受けず、
色の絞り込みを行う必要がなくなり、織物上に広範囲の
色を表現することができることとなり、この面からも、
織物の色彩柄を原画の色彩柄に可及的に近似させること
ができる。
【0064】(6) 請求項6記載の本発明では、織製デー
タベースを色相−明度空間又は色相−彩度空間の少なく
ともいずれか一方における見本色データの組織色情報の
分布として表現しているため、現時点における織製デー
タベースでは織物上に表現できない中間色を目視により
容易かつ迅速に認識でき、かかる中間色を表現するため
の織色見本を作成して見本色データを蓄積し、均等色空
間において広範囲に、かつ、均等に分布する織製データ
ベースを構築することにより、織製データベースの品質
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高精度色彩紋織物の作成方法を実
現するための自動織製システムを模式的に示した説明
図。
【図2】織色見本(8枚朱子の基本組織)の一例を示す
平面説明図。
【図3】織色見本(8枚朱子同口の基本組織)の一例を
示す平面説明図。
【符号の説明】
1 自動織製システム 2 織色見本 3 測色計 4 見本色データ 5 織製データベース 6 画像ディジタル変換装置 7 原画 8 原画色データ 9 制御装置 10 織製データ 11 織機 12 織物 13 画像表示装置 14 組織色情報 15 経糸 16,17 緯糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 敬二 福岡県福岡市東区社領2丁目11番11号 (56)参考文献 特開 昭60−88152(JP,A) 特開 昭52−42962(JP,A) 特開 昭51−109360(JP,A) 特開 昭50−157654(JP,A) 特開 昭50−118059(JP,A) 実開 昭51−24353(JP,U) 特公 昭63−20932(JP,B2) 特公 昭60−28192(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03C 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の織色見本(2) を織製するととも
    に、各織色見本(2) を測色して組織色情報(14)を取得
    し、同組織色情報(14)と織色見本(2) の織製方法とを含
    む見本色データ(4) を作成し、複数の見本色データ(4)
    からなる織製データベース(5) を構築する一方、 原画(7) を測色して原画色データ(8) を作成し、同原画
    色データ(8) に可及的に近似する組織色情報(14)を有す
    る見本色データ(4) を織製データベース(5) から選択
    し、同見本色データ(4) に含まれる織製方法から織製デ
    ータ(10)を作成するとともに、同織製データ(10)に基づ
    いて織機(11)により織物(12)を自動的に作成する高精度
    色彩紋織物の作成方法であって、 前記組織色情報(14)と原画色データ(8) とを均等色空間
    における座標系で表現したことを特徴とする高精度色彩
    紋織物の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記織色見本(2) は、緯糸(16)自体の色
    と異なる中間色を表現するために、朱子織り及びその変
    化織りにより織製したことを特徴とする請求項1記載の
    高精度色彩紋織物の作成方法。
  3. 【請求項3】 前記織色見本(2) は、経糸(15)として暗
    緑色の糸を用いたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の高精度色彩紋織物の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記織色見本(2) は、緯糸(16)として明
    度の上下限である黒色及び白色に加え、色相が略均等に
    分布する複数の色の糸を用いたことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の高精度色彩紋織物の作
    成方法。
  5. 【請求項5】 前記組織色情報(14)又は原画色データ
    (8) の少なくともいずれか一方をTIFF形式のデータ
    としたことを特徴とする請求項1記載の高精度色彩紋織
    物の作成方法。
  6. 【請求項6】 前記織製データベース(5) を色相−明度
    空間又は色相−彩度空間の少なくともいずれか一方にお
    ける見本色データ(4) の組織色情報(14)の分布として表
    現したことを特徴とする請求項1記載の高精度色彩紋織
    物の作成方法。
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