JP3059298U - 床暖房用電熱ボードおよびヒーターパネル - Google Patents

床暖房用電熱ボードおよびヒーターパネル

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JP3059298U
JP3059298U JP1998008795U JP879598U JP3059298U JP 3059298 U JP3059298 U JP 3059298U JP 1998008795 U JP1998008795 U JP 1998008795U JP 879598 U JP879598 U JP 879598U JP 3059298 U JP3059298 U JP 3059298U
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岳史 河野
欣弘 福田
章義 小島
登 平野
憲明 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で強度と防音性を兼ね備えた床暖房用電
熱ボードを提供し、また施工の際に一人で敷設展開が可
能かつ個々の電熱ボード間の電源線結線工事が不要な床
暖房用電熱ボードおよびこれを連結したヒーターパネル
を提供する。 【解決手段】 電熱ボードの少なくとも周囲外郭に強度
のある桟木が配置され、内部に軽量かつ保温性に優れた
断熱材が配置され、上面に面状発熱体が固定され、下面
に補強シートが固定されたことを特徴とする床暖房用電
熱ボード、および、施工する部屋の大きさに合わせた敷
設面積および所要出力になるような所定数量の上記電熱
ボードを、個々の隣り合う電熱ボードの縁辺部に設けた
孔に連結帯を通すことにより連結した、折りたたみ可能
な状態で連結されたことを特徴とする床暖房用ヒーター
パネル。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、床面から室内を暖房する床暖房用電熱ボードおよびこれを連結した ヒーターパネルの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の床暖房用電熱ボードは断熱材と面状発熱体などを単に積層したものであ るため、強度に劣っていた。そこで、強度を高めるために断熱材部分をなくすか 少なくして代わりに補強材を積層すると床下への遮音効果がなくなるという問題 があった。
【0003】 また、従来の電気床暖房用ヒーターパネルは、施工に先立ち施工場所の部屋面 積に合わせて、個々の電熱ボード、電熱シートあるいは電熱マットなど(以下総 称して「電熱ボード等」という。)の単体仕様(寸法、発熱量等)に基づき、連 結数量、敷設面積および所要出力等の設計を必要とした。
【0004】 更に、従来の電気床暖房用ヒーターパネルは、個々の電熱ボード等の位置を1 枚ずつ割り付け、次に個々の電熱ボード等を根太間あるいは床下地上に1枚ずつ 敷設固定し、次に個々の電熱ボード等の口出し線を一つずつ電源線に接続する必 要があり、施工が複雑であるという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、軽量で強度と防音性を兼ね備えた床暖房用電熱ボードを提供し、ま た施工の際に一人で敷設展開が可能かつ個々の電熱ボード間の電源線結線工事が 不要な床暖房用電熱ボードおよびこれを連結したヒーターパネルを提供するもの である。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案者らは、鋭意検討した結果、特定の構造を有する電熱ボード、および軽 量かつ高強度な電熱ボードを、あらかじめ施工する部屋の大きさに合わせた敷設 面積および所要出力になるように、折りたたみ可能な状態で所定数量連結するこ とにより、上記課題が解決されることを見いだし本考案に至った。
【0007】 すなわち、本考案は下記の(1)〜(10)である。 (1)電熱ボードの少なくとも周囲外郭に強度のある桟木が配置され、内部に軽 量かつ保温性に優れた断熱材が配置され、上面に面状発熱体が固定され、下面に 補強シートが固定されたことを特徴とする床暖房用電熱ボード。 (2)電熱ボードの少なくとも周囲外郭に強度のある桟木が配置され、内部に軽 量かつ保温性に優れた断熱材が配置され、上面に面状発熱体および均熱材が配置 され、下面に補強シートが配置されたことを特徴とする床暖房用電熱ボード。 (3)面状発熱体が非導電性繊維と導電性繊維の交点を接合してなる網目状構造 体を構成単位とすることを特徴とする上記(2)記載の床暖房用電熱ボード。 (4)均熱材が金属箔および/または金属板からなることを特徴とする上記(2 )ないし(3)記載の床暖房用電熱ボード。 (5)均熱材が桟木上部を全て覆うように配置されたことを特徴とする上記(2 )ないし(4)記載の床暖房用電熱ボード。 (6)電熱ボードの周囲外郭に設けられた桟木が、補強材と防振防音材からなる 積層構造を有し、釘打ち可能領域とすることを特徴とする上記(1)ないし(5 )記載の床暖房用電熱ボード。 (7)電熱ボードの一辺の外郭近くの内部に電源線を収納して渡り配線とするた めの収納部を有することを特徴とする上記(1)ないし(6)記載の床暖房用電 熱ボード。 (8)ヒーターパネル展開敷設の際に、ヒーターパネルを構成する個々の電熱ボ ード間を連結する電源線の余りの長さが個々の電熱ボードに収納されるための収 納部を有することを特徴とする上記(7)記載の床暖房用電熱ボード。 (9)施工する部屋の大きさに合わせた敷設面積および所要出力になるような所 定数量の上記(1)ないし(8)記載の電熱ボードを、個々の隣り合う電熱ボー ドの縁辺部に設けた孔に連結帯を通すことにより連結した、折りたたみ可能な状 態で連結されたことを特徴とする床暖房用ヒーターパネル。 (10)電源線と上記(1)ないし(8)記載の床暖房用電熱ボードが並列に接 続されていることを特徴とする床暖房用ヒーターパネル。
【0008】 以下本考案を詳述する。 本考案でいう電熱ボードとは、ヒーターパネルを構成する器具の単位を意味し ており、通電発熱し通常使用時の耐熱性と自身および周囲の過昇温を防止する安 全装置を有する。図1は本考案の電熱ボードの断面図とA−A’面の平断面図を 示す。電熱ボード1の周囲外郭には強度のある桟木(枠)2を配置し、内部に軽 量かつ保温性に優れた断熱材3を配置し、上面に面状発熱体4を固定し、下面に 補強シート5を固定してある。所望により、面状発熱体4の上面または下面には 均熱材6が固定される。ここで、面状発熱体、補強シート、および均熱材などの 固定は、接着、釘打ち、はめ込みなどによって行われる。
【0009】 上記構造により、電熱ボードが軽量かつ高強度を有すに至り、全体としてのヒ ーターパネルの操作性を向上させ、施工時の展開敷設を容易にならしめている。 桟木(枠)2は木材等の補強材8のみでもよいが、補強材8と防振防音材7との 積層構造が好ましい。この桟木(枠)2の積層構造は、補強材8と防振防音材7 との上下が逆のもの、また3層以上でも良い。図1では電熱ボードの4辺を桟木 (枠)が囲っているが、更に強度が必要な場合は内部に縦および/または横に桟 木を増やすこともできる。
【0010】 本考案で使用する面状発熱体は、本考案のヒーターパネルを構成する個々の電 熱ボードの上面に固定される。本考案に使用される面状発熱体は、特に限定され ないが、耐久性および遠赤外線放射効率の見地から炭素繊維を発熱抵抗体とする 面状発熱体が好ましい。
【0011】 またヒーターパネルの厚さを抑え、省スペースなヒーターパネルを得るために 、本考案に使用される面状発熱体は薄型のものが望ましく、厚さ2mm以下のも のが望ましく、さらに望ましくは厚さ0.8mm以下のものが使用される。
【0012】 本考案に面状発熱体として使用できる好適な面状発熱体の一例として、特開平 8−207191に開示されている発熱体が挙げられる。これは非導電性繊維お よび導電性繊維の交点を接合してなる発熱体用の網目状構造体の両端において、 導電性繊維と電極を接続した後、樹脂に包埋あるいは繊維強化プリプレグシート を積層して成形した発熱体用の繊維強化樹脂成形体表面に均熱材および断熱材を 固定した発熱体である。
【0013】 本考案で用いられる均熱材は、面状発熱体から発熱された熱を均一にして、そ の上部の仕上げ材(フローリングまたは畳など)に伝えるものである。具体的に は、金属の箔、板などであり、例えばアルミニウム、銅などが用いられる。
【0014】 本考案で用いられる断熱材は、面状発熱体から発生した熱が裏面に透過するの を抑え、上面の仕上げ材方向に有効に熱を与えるために用いるため、軽量で断熱 効果がありヒーターの通常使用温度に対する耐熱性を有するものであればよい。 例えば発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンなどの発泡樹 脂、または硬質木質繊維板あるいは軽量木質繊維板などの木質繊維成形体、ポリ エステル繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維などの合成繊維等からなるフェ ルトマットなどが用いられる。
【0015】 本考案で用いられる電熱ボードの周囲外郭には軽量で強度のある補強材が枠と して使用される。具体的には、木材、合板、軽量プラスチック等が補強材として 用いられる。この上面には面状発熱体が、また下面には補強シートが、そして内 部には断熱材と配線および安全装置等が配置される。面状発熱体下面と枠上面お よび断熱材上面が固定され、補強シート上面と枠下面および断熱材下面が固定さ れることにより、電熱ボード全体として高い強度が得られる。また周囲のみに枠 を配することで、全体の重量が軽減され、自重による反り等の変形を抑制しかつ 作業性を向上する。
【0016】 さらに、この枠部分に面状発熱体の絶縁部分を配置することができ、ヒーター パネルの固定とその上の仕上げ材の固定に必要な、接着、釘打ち、はめ込みなど の可能領域が確保できる。この電熱ボードの周囲外郭に設けた接着、釘打ち、は め込みなどの可能領域に、前述の補強材と防振防音材を積層することにより、電 熱ボード上の床仕上げ材から電熱ボード下の床下地材への音の伝播を抑制し、静 粛性に優れた暖房床構造が得ることができる。
【0017】 防振防音材とは、振動減衰が得られかつ上部からの荷重に耐えうる反発力をも つ材料であり、前述の補強材の上面あるいは下面に配置し共に枠として機能する 。具体的にはクロロプレン等をベースとしたゴム系シート材、改質アスファルト 系シート材、圧縮ウレタン発泡材、ポリエチレン発泡材等、あるいはこれらの材 料に振動減衰を高めるためのフィラー、添加物を含んだものを用いることができ る。
【0018】 本考案で用いられる補強シートとは、電熱ボードの下面に固定され、断熱材お よび枠の下面に固定することにより電熱ボードの強度を増すとともに、電熱ボー ドの内部回路を保護する。具体的にはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエス テル等のワリフシート、あるいはこのワリフシートと紙のラミネート品、プラス チック系やアスファルト系の各種防水シート、ベークライト等のプラスチック成 形板、ブリキやアルミあるいはステンレス等の金属板等を用いることができ、ま たこれらを同時に複数用いることもできる。
【0019】 本考案のヒーターパネルとは、軽量かつ高強度な電熱ボードを、あらかじめ施 工する部屋の大きさに合わせた敷設面積および所要出力になるように、折りたた み可能な状態で所定数量連結したものであり、施工の際に一人で展開敷設が可能 かつ個々の電熱ボード間の電源線結線工事が不要なことを特徴に持つ。このため 施工時間が大幅に短縮され、また特殊な技能を持たずとも電気床暖房の敷設まで が可能となる。
【0020】 図2は本考案のヒーターパネルを構成する電熱ボードを示す。電熱ボード1は 周囲外郭を桟木(枠)2で囲まれた内部に軽量かつ保温性に優れた断熱材3が配 置されている。電熱ボード1の一辺の外郭近くの内部に電源線(およびアース線 )9を収納して渡り配線とするための収納部である空間を有し、またヒーターパ ネル展開敷設の際に、ヒーターパネルを構成する個々の電熱ボード間を連結する 電源線の余りの長さが個々の電熱ボードに収納されるための収納部である空間1 0を有する。空間10には電源線(およびアース線)9を誘導し固定するガイド 11が配置されている。このガイド11の全部または一部は、電源線(およびア ース線)9を面状発熱体4に分岐する電極のキャップを兼ねていてもよい。桟木 (枠)2の隣の電熱ボードに対する部分には連結帯12を通す孔13が開けられ ている。
【0021】 電熱ボードの機械的な連結手段は特に限定しないが、例えば個々の電熱ボード の縁辺部に設けた孔13に連結帯12を通し結ぶことにより、隣接する電熱ボー ドが連結帯で機械的に連結する方法が好適である。この連結帯の長さを調節する ことにより、個々の電熱ボードのゆるみ間隔が調節でき、各種厚さの電熱ボード の折りたたみに対応が可能となる。また1連結部あたりの連結帯の個数を望まし くは複数個、より望ましくは2個にすることで、展開する際のねじれを防止し、 梱包時の折りたたみ収納および施工時の展開作業が容易となる。
【0022】 連結帯としてはループ状のプラスチック、ひも、針金などを用いることができ る。このなかでインシュロックと呼ばれるプラスチック製の電線コードを束ねる 部品が強度、操作性、後で切断する時の容易性、価格などの点で好ましい。
【0023】 電熱ボードの電気的な連結手段は、連結したヒーターパネル全体の出力から算 出した定格電流に対し適切な仕様を有する電気配線に関する各種規定に沿った電 源電線で連結される。電気回路上は、この電源線にあらかじめすべての電熱ボー ドが並列に接続されており、その接続部は各電熱ボードの内部に格納されている 。
【0024】 図3(a)に示されるように、本考案のヒーターパネルが梱包された状態では 、ヒーターパネルを構成する個々の電熱ボードの連結部で山谷山谷・・・の形で 折りたたまれている。これを施工現場に搬入、開梱し、図3(b)に示されるよ うに、このヒーターパネルを引き伸ばして展開する。図3(c)に示されるよう に、折りたたまれたヒーターパネルの谷部裏面を床下地に接地し、徐々に左右に 展開し、最終的に山部裏面も接地されて敷き込みが完了する。位置決定は図3( d)に示されるように、各電熱ボードを繋いでいる連結帯を引き上げて各電熱ボ ードの間隔を詰めた後、これら連結帯を切断、除去することにより完了する。
【0025】 展開完了時のヒーターパネルは、折りたたまれていたときの連結部の曲がり代 として、個々の電熱ボードが約30mmの間隔で離れている。床暖房用ヒーター パネルとして使用する場合、電熱ボード間のコールドゾーンを少なくすることが 割付上好ましいため、隣り合う電熱ボードは密着して敷設することが望ましい。 また電熱ボードを密着して敷設することにより、施工対象の部屋におけるヒータ ーパネル全体の敷設位置を定めることが可能となり、その後の床仕上げ工事にお ける床仕上げ材の釘打ち位置を指定することが可能なため、釘打ち位置の誤りに 起因するトラブルを抑制することができる。
【0026】 図4(a)に示されるように、敷き込まれた本考案のヒーターパネルは、展開 時に個々の電熱ボードの連結部に約30mm程度露出する電源線が、図4(b) に示されるように、隣り合う電熱ボードを密着する際に、個々の電熱ボード内部 に収納されることを構造上の特徴に持つ。電熱ボードの電源線挿入部には電源線 が収納される空間があり、電源線を電熱ボード内部に挿入することによって、電 源線ガイドに沿って電源線が格納される。
【0027】 また本考案のヒーターパネルは、展開敷設の際に前述の連結帯を引くことによ り、簡単な操作で隣り合う電熱ボードを密着させ、電熱ボードヘ電源線の収納を 助けることが可能である。隣り合う電熱ボードを密着する際の状態の推移を図5 に示す。図5(a)に示されるように、隣り合う電熱ボードは連結帯によって繋 がれている。図5(b)に示されるように、連結帯を引き上げることにより隣り 合う電熱ボードは密着する。最後に、連結帯を切断、除去することにより、図5 (c)に示されるように、敷設が完了する。
【0028】 このように、本考案のヒーターパネルの施工では、電気工事はヒーターパネル の敷設後のみでよく、施工期間の大幅な短縮を図ることができる。 本考案のヒーターパネルが施工される床下地は特に限定されないが、例えば木 質床下地、コンクリート床下地、乾式遮音二重床などに施工できる。 本考案のヒーターパネルの上に敷設される仕上げ材は特に限定されないが、床 暖房用の畳、床暖房用木質フロアー材、合板+カーペットなどが好適に使用でき る。
【0029】
【考案の実施の形態】
以下に具体的な実施例を挙げるが、本考案はこれらの実施例に限定されないこ とは言うまでもない。 実施例1 図1に示される電熱ボードを作製した。桟木(枠)は5.5mm厚の木材の補 強材と2.5mm厚の発泡倍率7倍の発泡ポリエチレンに添加物を混入したスペ ーサーからなる防振防音材との2層構造とした。この桟木(枠)の内部に発泡倍 率30倍の発泡ポリエチレンを断熱材として配置し、上面に面状発熱体を接着し 、下面に補強シートを接着した。面状発熱体の上面に均熱材を接着した。
【0030】 実施例2 住宅の居室に必要な出力を120W/m2 とし、6畳間(10m2 )に200 Wの電熱ボード6枚から成る、総出力1200Wの図2に示されるようなヒータ ーパネルを試作した。電熱ボード単体のサイズは1820mm×455mm×9 mmであり、6枚連結品の総敷設率は50%となった。枠は30mm幅であり、 厚さ5.5mmの合板の上に厚さ2.5mmの防振シートを積層した。面状発熱 体の厚さは0.5mm、補強シートの厚さは0.5mmであり、電熱ボード全体 の厚さは9mmとなった。
【0031】 この試作品を厚さ12mmの合板床下地の上に施工した。本考案品の総重量は 12kgであり、一人で展開敷設が容易に行うことができた。また連結帯を引き 電熱ボードを密着させた後、床下地に所定の位置で固定しながら連結帯を切断除 去した。この上に厚さ12mmの床暖房用フロアー材を施工した。所定の位置に ヒーターパネルが割り付けられており、フロアー材の釘打ち固定はヒーターパネ ルの表面に表示された所定の釘打ち可能領域に行えた。また施工時間は、従来品 の結線作業をした場合が3時間を要したのに対し、本考案品は1時間と大幅に短 縮された。 暖房運転の結果、床面からの伝導熱と輻射熱によって快適で、安全、クリーン な暖房が可能となった。
【0032】 実施例3 住宅の居室に必要な出力を120W/m2 とし、8畳間(13m2 )に260 W電熱ボード6枚から成る、総出力1560Wの図2に示されるようなヒーター パネルを試作した。電熱ボード単体のサイズは2520mm×455mm×9m mであり、6枚連結品の総敷設率は53%となった。枠は30mm幅であり、厚 さ5.5mmの合板の上に厚さ2.5mmの防振シートを積層した。面状発熱体 の厚さは0.5mm、補強シートの厚さは0.5mmであり、電熱ボード全体の 厚さは9mmとなった。
【0033】 この試作品を厚さ12mmの合板床下地の上に施工した。本考案品の総重量は 18kgであり、一人で展開敷設が容易に行うことができた。また連結帯を引き 電熱ボードを密着させた後、床下地に所定の位置で固定しながら連結帯を切断除 去した。この上に厚さ12mmの床暖房用フロアー材を施工した。所定の位置に ヒーターパネルが割り付けられており、フロアー材の釘打ち固定はヒーターパネ ルの表面に表示された所定の釘打ち可能領域に行えた。また施工時間は、従来品 の結線作業をした場合が3時間を要したのに対し、本考案品は1時間と大幅に短 縮された。 暖房運転の結果、床面からの伝導熱と輻射熱によって快適で、安全、クリーン な暖房が可能となった。
【0034】 実施例4 住宅の居室に必要な出力を120W/m2 とし、10畳間(16m2 )に26 0W電熱ボード4枚から成る、総出力1040Wの図2に示されるようなヒータ ーパネルを2セット組み合わせて試作した。電熱ボード単体のサイズは2520 mm×455mm×9mmであり、4枚連結品2セットの総敷設率は57%とな った。枠は30mm幅であり、厚さ5.5mmの合板の上に厚さ2.5mmの防 振シートを積層した。面状発熱体の厚さは0.5mm、補強シートの厚さは0. 5mmであり、電熱ボード全体の厚さは9mmとなった。
【0035】 この試作品を厚さ12mmの合板床下地の上に施工した。本考案品の総重量は 24kgであり、一人で展開敷設が容易に行うことができた。また連結帯を引き 電熱ボードを密着させた後、床下地に所定の位置で固定しながら連結帯を切断除 去した。この上に厚さ12mmの床暖房用フロアー材を施工した。所定の位置に ヒーターパネルが割り付けられており、フロアー材の釘打ち固定はヒーターパネ ルの表面に表示された所定の釘打ち可能領域に行えた。また施工時間は、従来品 の結線作業をした場合が3時間を要したのに対し、本考案品は1時間と大幅に短 縮された。 暖房運転の結果、床面からの伝導熱と輻射熱によって快適で、安全、クリーン な暖房が可能となった。
【0036】
【考案の効果】
本考案の電熱ボードは軽量かつ高強度を有し、施工性および耐久性に優れる他 、電熱ボード上の床仕上げ材から電熱ボード下の床下地材への音の伝播を抑制し 、静粛性に優れた暖房床構造を提供することができる。また、本考案の連結可能 なヒーターパネルは、施工の際に一人で敷設展開が可能かつ個々の電熱ボード間 の電源線結線工事が不要であり、施工性に優れている。
【提出日】平成10年12月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 すなわち、本考案は下記の(1)〜(10)である。 (1)電熱ボードの少なくとも周囲外郭に釘打可能領域を有する桟木が配置され 、内部に断熱材が配置され、上面に面状発熱体が固定され、下面に補強シートが 固定され、−辺の外郭近くの内部に電源線を収納し渡り配線とするための収納部 を有する床暖房用電熱ボード。 (2)電熱ボードの面状発熱体の上面または下面に均熱材がさらに配置されてい ることを特徴とする上記(1)記載の床暖房用電熱ボード。 (3)均熱材が金属箔および/または金属板からなり、かつ桟木上部を全て覆う ように配置されたことを特徴とする上記(2)記載の床暖房用電熱ボード。 (4)ヒーターパネル展開敷設の際に、ヒーターパネルを構成する個々の電熱ボ ード間を連結する電源線の余りの長さが個々の電熱ボードに収納されるための収 納部を有することを特徴とする上記(1)ないし(3)記載の床暖房用電熱ボー ド。 (5)面状発熱体が非導電性繊維と導電性繊維の交点を接合してなる網目状構造 体を構成単位とすることを特徴とする上記(1)ないし(4)記載の床暖房用電 熱ボード。 (6)電熱ボードの周囲外郭に設けられた桟木が、補強材と防振防音材からなる 積層構造を有することを特徴とする上記(1)ないし(5)記載の床暖房用電熱 ボード。 (7)電熱ボードの面状発熱体下面と周囲外郭に設けられた桟木上面および断熱 材上面が固定され、補強シート上面ど桟木下面および断熱材下面が固定されてい ることを特徴とする上記(1)ないし(6)記載の床暖房用電熱ボード。 (8)上記(1)ないし(7)記載の電熱ボードが電源線を介して2以上連結さ れた床暖房用ヒーターパネル。 (9)施工する部屋の大きさに合わせた敷設面積および所要出力になるような所 定数量の上記(1)ないし(8)記載の電熱ボードを、個々の隣り合う電熱ボー ドの縁辺部に設けた孔に連結帯を通すことにより連結した、折り畳み可能な状態 で連結されたことを特徴とする床暖房用ヒーターパネル。 (10)電源線と上記(1)ないし(8)記載の床暖房用電熱ボードが並列に接 続されていることを特徴とする床暖房用ヒーターパネル。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の電熱ボードの断面図を示す。
【図2】 本考案の連結可能な電熱ボードの断面図を示
す。
【図3】 本考案のヒーターパネルが施工される時の手
順の一例を示す。
【図4】 本考案のヒーターパネルの連結構造を示す。
【図5】 本考案のヒーターパネルが連結される時の手
順を示す。
【符号の説明】
1:電熱ボード、2:桟木(枠)、3:断熱材、4:面
状発熱体、5:補強シート、6:均熱材、7:防振防音
材、8:補強材、9:電源線(およびアース線)、1
0:電源線が収納される空間、11:ガイド、12:連
結帯、13:連結帯を通す孔。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
フロントページの続き (72)考案者 小島 章義 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地日本石油 株式会社中央技術研究所内 (72)考案者 平野 登 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地日本石油 株式会社中央技術研究所内 (72)考案者 青木 憲明 東京都八王子市小門町77番地アオキ住宅機 材販売株式会社内

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電熱ボードの少なくとも周囲外郭に強度
    のある桟木が配置され、内部に軽量かつ保温性に優れた
    断熱材が配置され、上面に面状発熱体が固定され、下面
    に補強シートが固定されたことを特徴とする床暖房用電
    熱ボード。
  2. 【請求項2】 電熱ボードの少なくとも周囲外郭に強度
    のある桟木が配置され、内部に軽量かつ保温性に優れた
    断熱材が配置され、上面に面状発熱体および均熱材が配
    置され、下面に補強シートが配置されたことを特徴とす
    る床暖房用電熱ボード。
  3. 【請求項3】 面状発熱体が非導電性繊維と導電性繊維
    の交点を接合してなる網目状構造体を構成単位とするこ
    とを特徴とする請求項2記載の床暖房用電熱ボード。
  4. 【請求項4】 均熱材が金属箔および/または金属板か
    らなることを特徴とする請求項2ないし3記載の床暖房
    用電熱ボード。
  5. 【請求項5】 均熱材が桟木上部を全て覆うように配置
    されたことを特徴とする請求項2ないし4記載の床暖房
    用電熱ボード。
  6. 【請求項6】 電熱ボードの周囲外郭に設けられた桟木
    が、補強材と防振防音材からなる積層構造を有し、釘打
    ち可能領域とすることを特徴とする請求項1ないし5記
    載の床暖房用電熱ボード。
  7. 【請求項7】 電熱ボードの一辺の外郭近くの内部に電
    源線を収納して渡り配線とするための収納部を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし6記載の床暖房用電熱ボ
    ード。
  8. 【請求項8】 ヒーターパネル展開敷設の際に、ヒータ
    ーパネルを構成する個々の電熱ボード間を連結する電源
    線の余りの長さが個々の電熱ボードに収納されるための
    収納部を有することを特徴とする請求項7記載の床暖房
    用電熱ボード。
  9. 【請求項9】 施工する部屋の大きさに合わせた敷設面
    積および所要出力になるような所定数量の請求項1ない
    し8記載の電熱ボードを、個々の隣り合う電熱ボードの
    縁辺部に設けた孔に連結帯を通すことにより連結した、
    折りたたみ可能な状態で連結されたことを特徴とする床
    暖房用ヒーターパネル。
  10. 【請求項10】 電源線と請求項1ないし8記載の床暖
    房用電熱ボードが並列に接続されていることを特徴とす
    る床暖房用ヒーターパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3449974B2 (ja) 2000-10-04 2003-09-22 住商鉄鋼販売株式会社 暖房床構造及びその構築方法
JP7414342B2 (ja) 2019-03-22 2024-01-16 Necプラットフォームズ株式会社 ベルトコンベア監視装置、ベルトコンベア監視方法、及びプログラム

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