JP2001159229A - 暖房防音床材及びその施工方法 - Google Patents

暖房防音床材及びその施工方法

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JP2001159229A
JP2001159229A JP34342899A JP34342899A JP2001159229A JP 2001159229 A JP2001159229 A JP 2001159229A JP 34342899 A JP34342899 A JP 34342899A JP 34342899 A JP34342899 A JP 34342899A JP 2001159229 A JP2001159229 A JP 2001159229A
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heating means
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JP34342899A
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Katsuhiko Yamaji
克彦 山路
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音性能が低下することなしに、簡単な施工
で配線が可能な、暖房防音床材及びその施工方法を提供
する。 【解決手段】 コルクからなる表面材2と、シート状ヒ
ーター31及びコネクター32とからなる暖房手段3
と、可撓性を有する硬質発泡体4とがこの順に積層一体
化された床材1であって、上記表面材2が、暖房手段3
と幅方向及び長さ方向にずれた状態で積層されて、上記
暖房手段3のうち、少なくともコネクター32部が表面
に露出されるとともに、表面材2の一部が暖房手段3か
らはみ出しており、上記硬質発泡体4の端部に切り欠き
部41が設けられ、上記コネクター32が、暖房手段3
の露出された部分及び硬質発泡体4の切り欠き部41に
装着されて、隣接する床材の暖房手段と電気的に接続可
能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房防音床材及び
その施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の暖房機能付床材としては、表面材
の裏面側に暖房手段を埋設した床暖房パネルが使用され
ていた。しかし、従来の床暖房パネルにあっては、防音
性が考慮されてなく、衝撃による音が発生しやすく、階
下への生活音、つまり歩行音や物の落下音が伝わりやす
いという問題点を有していた。従って、床スラブに直貼
できないなどの問題もあり、集合住宅においては、床材
に暖房機能を行うには不便なものであった。
【0003】そこで、上記のような問題点を解消する方
法として、表面材の裏面側にヒーター式の暖房手段を配
置して形成した暖房パネルの裏面に防音材を貼着させ、
さらに防音材の裏面にクッション材を貼着させて成る床
暖房パネル(特開平2−61435号公報)が提案され
ている。
【0004】しかし、上記の床暖房パネルを床スラブ上
に施工する場合、暖房パネルの電源、配線を如何にする
かが問題となる。そのような問題に対しては、 1)合板などの木質板からなる基材の表面に表面材を貼
り、基材裏面側からコード収納用の凹溝を穿設し、凹溝
にコードヒーターを挿通し、基材の裏面にクッション材
を貼着した防音暖房床材(特開平8−165790号公
報) 2)電気ヒーターが内蔵された暖房パネル本体の一側端
に通電用のプラグを挿合することができる受電用のコン
セントを設けた床暖房パネル(特開平2−118335
号公報)などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1)の
床材においては木質板に穿設した凹溝にコードヒーター
を挿通しているため、施工性が悪い。また、2)のパネ
ルにおいてはパネル本体にコンセントを設けたものであ
るので、硬質のフローリングを結線しながら施工するた
め、極めて高い寸法精度が必要となり、わずかな寸法誤
差でも施工に支障をきたすことががあり、施工時間が長
くなるという問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決し、防音性能
が低下することなしに、簡単な施工で配線が可能な、暖
房防音床材及びその施工方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の暖房防音
床材(以下、「本発明1」という)は、コルクからなる
表面材と、シート状ヒーター及びコネクターとからなる
暖房手段と、可撓性を有する硬質発泡体とがこの順に積
層一体化された床材であって、上記表面材が、暖房手段
と幅方向及び長さ方向にずれた状態で積層されて、上記
暖房手段のうち、少なくともコネクター部が表面に露出
されるとともに、表面材の一部が暖房手段からはみ出し
ており、上記硬質発泡体の端部に切り欠き部が設けら
れ、上記コネクターが、暖房手段の露出された部分及び
硬質発泡体の切り欠き部に装着されて、隣接する床材の
暖房手段と電気的に接続可能となされているものであ
る。
【0008】本発明1において使用される表面材は、コ
ルクからなり、通常のコルクを使用してもよいが、圧縮
コルクと呼ばれる、通常のコルクを30〜50体積%圧
縮したものが好ましく、圧縮コルクを用いることによ
り、ひび割れやソリの起こりにくい床材を得ることがで
きる。上記表面材の厚みは、薄いと床材としての強度が
低下し、家具等の重量物が載置されたときに変形を生じ
る恐れがあり、厚いと防音性能が低下する傾向があるの
で、2〜6mmが好ましく、更に好ましくは3〜4mm
である。上記表面材に、木目、木質感が欲しいときに
は、上記コルクの表面に突き板を貼って用いるとよい。
【0009】本発明1において使用される暖房手段は、
シート状ヒーター及びコネクターとからなる。
【0010】上記シート状ヒーターは通常の床暖房に用
いられるもので、表面材及び硬質発泡体に接着でき、必
要とする発熱量があれば特に限定されず、ニクロム線を
平板状に配した発熱体でもよいが、カーボン繊維又は粉
末を、樹脂、セメント等で固めた発熱体、チタン酸系バ
リウム発熱体などの面状発熱体が、均一に床暖房を行え
る点で好ましく、さらに上記面状発熱体が、チタン酸バ
リウム系焼結体のサーミスタ(Positive Temperture Co
effi-cient Thermistor)を発熱体としたもの、炭素粉
や炭素繊維を樹脂により結合させた面状発熱体、ステン
レス箔を切り抜き、又は、エッチングにより回路状に成
形したものなどが挙げられる。これらは、絶縁のため、
表面をポリエチレンテレフタレートなどの絶縁フィルム
を両面に積層して用いてもよい。また、厚み50〜30
0μmのアルミ箔を積層しておくと、暖房時に表面温度
が均一となるので好ましい。
【0011】上記コネクターは、上記シート状ヒーター
に給電するとともに、隣接する床材の暖房手段と電気的
に接続するために設けられるものであって、プラグとコ
ンセントのように、オス型とメス型からなるものの差し
込み方式にするのが施工が簡単であるので好ましい。こ
れらは、暖房手段の端面に設けられ、隣接する床材の暖
房手段と水平に接続するようにしてもよいし、暖房手段
の露出面に設けられ、上下に接続するようにしてもよ
い。
【0012】上記コネクターとシート状ヒーター間の配
線は、通常の被覆電線等を用いることができる。
【0013】本発明1において使用される可撓性を有す
る硬質発泡体は、圧縮強さ(圧縮弾性率、座屈強度)が
大きく、防音効果が有るものならば特に限定されない
が、その圧縮弾性率が低いと歩行感が低下する(フカフ
カして歩きにくくなる)ので、0.4MPa以上(JI
S K7220に準拠した測定値)が好ましく、一方
で、曲げ弾性率が高いと、防音性能が低下し、さらに、
可撓性が小さいので、施工性が低下し、コネクターや配
線を装着するための、切り欠きや溝を加工するのが困難
になるので、300MPa以下(JIS K7203に
準拠した測定値)が好ましい。このような材料として
は、例えば、積水化学社製、商品名「リバイロ」(圧縮
弾性率8MPa、曲げ弾性率70MPa)がある。
【0014】本発明1において、必要に応じ、硬質発泡
体の裏面(暖房手段が設けられている側と反対の側)に
不陸吸収層が設けられてもよい。上記不陸吸収層は、床
スラブに凹凸(不陸)があっても、それを吸収し、硬質
発泡体の裏面と面一に積層されるように設けられるもの
であって、軟質ポリウレタンの発泡体等の軟質樹脂発泡
体、不織布などが使用される。上記不陸吸収層の厚み
は、薄すぎると不陸を吸収できず、厚すぎると歩行感が
低下するので、2〜5mmが好ましい。
【0015】本発明1の、上記表面材と、暖房手段と、
硬質発泡体と、必要に応じて不陸吸収層とがこの順に積
層一体化された暖房防音床材であり、そして、上記表面
材が、暖房手段と幅方向及び長さ方向にずれた状態で積
層されて、上記暖房手段のうち少なくともコネクター部
が表面に露出されている。この時、コネクター全体が、
表面に略露出される程度にずれているのが好ましい。
【0016】一方で、上記硬質発泡体の端部には、上記
コネクターが装着可能な、切り欠き部が設けられてい
る。この切り欠きの寸法は、コネクターの寸法に従っ
て、適宜設定される。
【0017】請求項2記載の暖房防音床材の施工方法
(以下、「本発明2」という)は、本発明1の暖房防音
床材を、コネクター、及び表面材を除いて積層した後、
コネクターを装着し、その上に表面材を積層して床下地
上に配置し、次いで表面材が、暖房手段からはみ出して
いる部分を、隣接する暖房防音床材の暖房手段が表面に
露出している部分に装着するように積層するものであ
る。
【0018】本発明2においては、まず、本発明1の暖
房防音床材を、コネクター、及び表面材を除いて積層本
発明1の暖房防音床材を床下地上に配置する。この際、
必ずしも暖房防音床材を床下地に固着する必要はない。
【0019】本発明2において、上記表面材を隣接する
暖房防音床材の暖房手段(ここでは、少なくともコネク
タ部を含む)を装着する方法は特に限定されず、例え
ば、上記暖房手段に表面材が重なるように配置し、重な
り合った部分を接着剤等により貼着してもよいし、重な
り合った部分をビス・ナットで装着してもよい。即ち、
コネクター部表面を予め表面に露出した状態で、床材
の、コネクター及び表面材以外の部分を組み込んでお
き、最後にコネクター及び表面材をこの順で装着する。
【0020】なお、表面材を隣接する暖房防音床材の暖
房手段に装着する前に、隣接する暖房防音床材の暖房手
段同士を電気的に接続しておくとよい。
【0021】請求項3記載の暖房防音床材(以下、「本
発明3」という)は、コルクからなる表面材と、シート
状ヒーター及びコネクターとからなる暖房手段と、可撓
性を有する硬質発泡体とがこの順に積層一体化された床
材であって、上記表面材が、暖房手段より幅及び長さが
小とされて暖房手段の周辺部が表面に露出され、上記硬
質発泡体の端部に、切り欠き部が設けられ、上記コネク
ターが、暖房手段の露出された部分及び硬質発泡体の切
り欠き部に装着されて、隣接する床材の暖房手段と電気
的に接続可能となされているものである。
【0022】即ち、表面材が、暖房手段より幅及び長さ
が小とされている点、及び、表面材が暖房手段からはみ
出している必要が無い点以外は、本発明1と同様であ
る。
【0023】請求項4記載の暖房防音床材の施工方法
(以下、「本発明4」という)は、本発明3の暖房防音
床材を、コネクター、及び表面材を除いて積層した後、
コネクターを装着し、その上に表面材を積層して床下地
上に配置し、次いで、暖房手段が表面に露出している部
分にさらに表面材を装着するように積層するものであ
る。
【0024】本発明4においては、まず、本発明3の暖
房防音床材を床下地上に配置する。この際、必ずしも暖
房防音床材を床下地に固着する必要はない。
【0025】本発明4において、上記暖房手段が表面に
露出している部分に表面材を装着するには、別途用意し
た短冊状のコルクを接着剤を用いて貼着するのが好まし
い。この場合、本発明2と同様に、コネクター部表面を
予め表面に露出した状態で、床材の、コネクター及び表
面材を以外の部分を組み込んでおき、最後にコネクター
及び表面材をこの順で装着する。
【0026】(作用)本発明1は、コルクからなる表面
材と、シート状ヒーター及びコネクターとからなる暖房
手段と、可撓性を有する硬質発泡体とがこの順に積層一
体化されたものであるので、上記コルク及び可撓性を有
する硬質発泡体を使用することにより、施工が容易にな
る。
【0027】また、上記表面材が、暖房手段と幅方向及
び長さ方向にずれた状態で積層されて、上記暖房手段の
うち少なくともコネクター部が表面に露出されるととも
に、表面材の一部が暖房手段からはみ出しており、上記
硬質発泡体の端部に切り欠き部が設けられていることに
より、上記コネクターが、上記暖房手段の露出された部
分及び硬質発泡体の切り欠き部に簡単に装着できる。
【0028】さらに、可撓性を有する硬質発泡体を使用
することにより、防音性能に優れたものとなる。また、
本発明1の構成とすることにより、床材全体として、厚
みを20mm以下にすることにより、カーペーットやフ
ローリングを剥がした後のリフォームに最適である。
【0029】本発明2は、本発明1の暖房防音床材を、
コネクターを除いて床下地上に配置した後、コネクター
を装着し、次いで、表面材が、暖房手段からはみ出して
いる部分を、隣接する暖房防音床材の暖房手段暖房手段
のうち少なくともコネクター部が露出している部分に装
着するように積層するものであるから、コネクター部以
外の部分を概ね配置しておき、最後にコネクターを装着
することができ、施工が簡単で、配線も簡単にできる。
さらに、暖房防音床材を床下地に固着する必要がないの
で、将来にリフォームの際、貼り替えが容易である。
【0030】本発明3は、表面材が、暖房手段より幅及
び長さが小とされている点、及び、表面材が暖房手段か
らはみ出している必要が無い点以外は、本発明1と同様
であるので、本発明1の作用に加えて、各表面材の外周
に、任意な色や模様を有する帯状体を装着するように積
層することにより、意匠的なバリエーションを増やすこ
とができる。
【0031】本発明4は、本発明3の暖房防音床材を、
コネクターを除いて床下地上に配置した後、コネクター
を装着し、次いで、表面材を装着するように積層するも
のであるから、本発明3の作用に加えて、コネクター
を、床材の上から施工することができ、よって施工がよ
り簡単になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明1の一例を示した
斜視図であり、図2は、その平面図である。図1及び図
2において、1は暖房防音床材、2は表面材、3は暖房
手段、31はシート状ヒーター、32はコネクター、4
は可撓性を有する硬質発泡体、41は切り欠き部であ
る。
【0033】図1、2に示したように、本発明1はコル
クからなる表面材2と、暖房手段3と、可撓性を有する
硬質発泡体4と、不陸吸収層5がこの順に積層一体化さ
れた暖房防音床材1である。上記暖房手段3は、シート
状ヒーター31、コネクター32、及び配線33とから
なる。上記表面材2は、暖房手段3と幅方向及び長さ方
向にずれた状態で積層されて、上記暖房手段3のうち、
少なくともコネクター32部が表面に露出されるととも
に、表面材2の一部が暖房手段3からはみ出している。
上記硬質発泡体4の端部には切り欠き部41が設けら
れ、上記コネクター32が、暖房手段3の露出された部
分及び硬質発泡体4の切り欠き部41に装着されて、隣
接する床材の暖房手段と電気的に接続可能となされてい
る。
【0034】図3は本発明2を説明するための平面図で
ある。本発明2の暖房防音床材の施工方法では、図3に
示したように、暖房防音床材1を床下地上に配置した
後、表面材(図1、2の2)が、暖房手段(図1、2の
3)からはみ出している部分を、隣接する暖房防音床材
1の暖房手段が表面に露出している部分に装着する。
【0035】図4は本発明3の一例を示した斜視図であ
り、図5は、その平面図である。図4及び図5におい
て、11は暖房防音床材、12は表面材、13は暖房手
段、131はシート状ヒーター、132はコネクター、
14は可撓性を有する硬質発泡体、141は切り欠き部
である。
【0036】図4、5に示したように、本発明3はコル
クからなる表面材12と、暖房手段13と、可撓性を有
する硬質発泡体14と、不陸吸収層15がこの順に積層
一体化された暖房防音床材11である。上記暖房手段1
3は、シート状ヒーター131、コネクター132、及
び配線133とからなる。上記表面材12は、暖房手段
13より幅及び長さが小とされて暖房手段13の周辺部
が表面に露出されている。上記硬質発泡体14の端部に
は切り欠き部141が設けられ、上記コネクター132
が、暖房手段13の露出された部分及び硬質発泡体の切
り欠き部141に装着されて、隣接する床材の暖房手段
と電気的に接続可能となされている。
【0037】図6は本発明4を説明ずるための平面図で
ある。本発明4の暖房防音床材の施工方法では、図6に
示したように、暖房防音床材11をコネクター(図3、
4の132)を除いて床下地上に配置した後、コネクタ
ー(図3、4の132)を装着し、次いで、暖房手段
(図3、4の13)が表面に露出している部分にさらに
表面材(図3、4の12)を装着する。
【0038】
【実施例】本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明
する。
【0039】(実施例1)使用した材料 コルク 圧縮コルク(コーンコルク社製、比重0.5、厚み4m
m)を長さ930mm、幅620mmに切断して用い
た。 シート状ヒーター ステンレス箔ヒーター(積水化成品社製、長さ880m
m、幅620mm、厚み0.6mm)の両面にポリエリ
レンテレフタレート製フィルムを被覆して絶縁したもの
を用いた。 コネクター 日本T&B社製、幅40mm、長さ30mm、厚み7m
mのものを用いた。 硬質発泡体 積水化学社製、商品名「リバイロ」(長さ930mm、
幅620mm、厚み8mm)を用いた。 不陸吸収層 軟質ポリウレタンの発泡体(ブリヂストン社製、長さ9
30mm、幅620mm、厚み8mm)を用いた。
【0040】暖房防音床材の製造方法 まず、硬質発泡体に不陸吸収層を完全に重ねて接着し、
次いで、硬質発泡体の不陸吸収層と反対側にシート状ヒ
ーターを幅方向が完全に重なるようにして接着し、長さ
方向の片側に、硬質発泡体が50mmはみ出るようにし
て接着した。
【0041】次に、硬質発泡体がはみ出た部分を、深さ
6.4mm切り取って切り欠き部を形成し、この切り欠
き部に上記コネクターを装着した。そして、コネクター
とシート状ヒーターとを配線して電気的に接続し、シー
ト状ヒーター及びコネクターの上面にコルクを、図1〜
3に示したように、長さ方向及び幅方向に50mmずつ
ずらせて接着し、長さ方向及び幅方向に50mmずつは
み出た暖房防音床材を得た。
【0042】暖房防音床材の施工方法 上記のようにして得られた暖房防音床材を6枚準備し、
図3に示したように、暖房防音床材1を床下地上に配置
した後、コルク(図1、2の2)が、暖房手段(図1、
2の3)からはみ出している幅方向の部分に接着剤を塗
布して、隣接する暖房防音床材1の暖房手段が表面に露
出している部分に接着した。そしてコルク(図1、2の
2)が、暖房手段(図1、2の3)からはみ出している
長さ幅方向の部分は、カッターナイフで切り取り、長さ
幅方向の、暖房手段(図1、2の3)がコルク(図1、
2の2)からはみ出している長さ幅方向の部分に接着し
た。
【0043】(実施例2)使用した材料 コルクとして、圧縮コルク(コーンコルク社製、比重
0.5、厚み4mm)を長さ830mm、幅520mm
に切断して用いたこと以外は実施例と同様である。
【0044】暖房防音床材の製造方法 コルクを図4、5に示したように4辺が均等に暖房手段
の端面から50mm内側になるように配置したこと以外
は実施例1と同様にして暖房防音床材を得た。
【0045】暖房防音床材の施工方法 上記のようにして得られた暖房防音床材を6枚準備し、
図6に示したように、暖房防音床材11を床下地上に配
置した後、別途準備した幅50mmの圧縮コルクの裏側
に接着剤を塗布し、暖房手段(図4、5の13)がコル
ク(図4、5の12)からはみ出している部分に接着し
た。
【0046】比較例1 図7に示したように、合板からなる厚さ4mm表面材
(イ) の裏面の凹部に設けられたアルミニウム製の灼熱板
(ロ) とフィルムヒーター(ハ) からなる暖房パネル(長さ
930mm、幅620mm、厚み8mm)に、格子状に
設けられた溝(ホ)(幅3mm、ピッチ60mm、深さ2
mm)を有する厚さ4mmの防音材(ニ) 、厚さ5mmの
ポリエチレン製クッション材がこの順に接着して積層さ
れた暖房防音床材を得た(特開平2−61435号公報
参照)。
【0047】比較例2 図8に示したように、暖房手段及び防音手段として、内
部に実施例1と同様のシートヒーターが設けられた暖房
パネル本体A(合板製)の一側端に凸部(ト) が全長に形
成され、他側端に凹部(チ) が全長に形成され、凸部(ト)
が、隣接する暖房パネル(図示せず)の凹部(チ) に嵌入
させた床材の、凸部(ト) 側の端部にプラグP、凹部(チ)
側の端部にコンセントCが内蔵された暖房パネルを用い
たこと以外は、実施例1と同様にして、暖房防音床材を
得た(特開平2−118335号公報参照)。
【0048】暖房防音床材の評価 実施例1、2、比較例1、2で得られた暖房防音床材を
以下の評価に供した。 施工時間 得られた暖房防音床材を、1.84m×2.79mの床
下地材上に施工するのに要した時間を測定した。 防音性能 得られた暖房防音床材を、JIS A1418に準拠し
て測定した。JIS A1418に準拠して軽量床衝撃
音レベル(LL値)を測定した。
【0049】以上の結果を表1に纏めて示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明1の暖房防音床材は、上述の如き
構成となされているので、施工が容易で、防音性能に優
れたものとなる。
【0052】本発明2の暖房防音床材の施工方法は、上
述の如き構成となされているので、防音性能が低下する
ことなしに、簡単な施工で配線が可能となる。
【0053】本発明3の暖房防音床材は、上述の如き構
成となされているので、施工が容易で、防音性能に優れ
たものとなる。
【0054】本発明4の暖房防音床材の施工方法は、上
述の如き構成となされているので、防音性能が低下する
ことなしに、簡単な施工で配線が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の一例を示した斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明2を説明するための平面図である。
【図4】本発明3の一例を示した斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明4を説明するための平面図である。
【図7】従来の暖房防音床材の断面図である。
【図8】従来の暖房防音床材に使用される暖房パネルの
斜視図である。
【符号の説明】
1、11 暖房防音床材 2、12 表面材 3、13 暖房手段 31、131 シート状ヒーター 32、132 コネクター 4、14 可撓性を有する硬質発泡体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルクからなる表面材と、シート状ヒー
    ター及びコネクターとからなる暖房手段と、可撓性を有
    する硬質発泡体とがこの順に積層一体化された床材であ
    って、 上記表面材が、暖房手段と幅方向及び長さ方向にずれた
    状態で積層されて、上記暖房手段のうち、少なくともコ
    ネクター部が表面に露出されるとともに、表面材の一部
    が暖房手段からはみ出しており、 上記硬質発泡体の端部に切り欠き部が設けられ、 上記コネクターが、暖房手段の露出された部分及び硬質
    発泡体の切り欠き部に装着されて、隣接する床材の暖房
    手段と電気的に接続可能となされていることを特徴とす
    る暖房防音床材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の暖房防音床材を、コネク
    ター、及び表面材を除いて積層した後、コネクターを装
    着し、その上に表面材を積層して床下地上に配置し、次
    いで表面材が、暖房手段からはみ出している部分を、隣
    接する暖房防音床材の暖房手段が表面に露出している部
    分に装着するように積層することを特徴とする暖房防音
    床材の施工方法。
  3. 【請求項3】 コルクからなる表面材と、シート状ヒー
    ター及びコネクターとからなる暖房手段と、可撓性を有
    する硬質発泡体とがこの順に積層一体化された床材であ
    って、 上記表面材が、暖房手段より幅及び長さが小とされて暖
    房手段の周辺部が表面に露出され、 上記硬質発泡体の端部に切り欠き部が設けられ、 上記コネクターが、暖房手段の露出された部分及び硬質
    発泡体の切り欠き部に装着されて、隣接する床材の暖房
    手段と電気的に接続可能となされていることを特徴とす
    る暖房防音床材。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の暖房防音床材を、コネク
    ター、及び表面材を除いて積層した後、コネクターを装
    着し、その上に表面材を積層して床下地上に配置し、次
    いで、暖房手段が表面に露出している部分にさらに表面
    材を装着するように積層することを特徴とする暖房防音
    床材の施工方法。
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