JPH07229280A - 二重床 - Google Patents

二重床

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Publication number
JPH07229280A
JPH07229280A JP1939594A JP1939594A JPH07229280A JP H07229280 A JPH07229280 A JP H07229280A JP 1939594 A JP1939594 A JP 1939594A JP 1939594 A JP1939594 A JP 1939594A JP H07229280 A JPH07229280 A JP H07229280A
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JP
Japan
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floor
plastic foam
foam support
double
base material
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JP1939594A
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English (en)
Inventor
Nobuo Masuoka
信雄 増岡
Yoshiyuki Funahara
美就 船原
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Industrial Rubber Products Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Hitachi Industrial Rubber Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量且つ安価で不陸への対応が容易であり而も
置敷による施工を省力化できる遮音用または配線用に対
応できる二重床を提供すること。 【構成】フロアユニットを置敷して構築される二重床に
おいて、フロアユニットを所要寸法の表面仕上げ材と木
質系床下地材とプラスチック発泡支持材との3層一体化
構造とした、特に遮音用として適した二重床であり、軽
量且つ安価で不陸への対応が容易であり而も置敷による
施工を省力化できるものである。尚、プラスチック発泡
支持材のサイズを小さくして配線溝を形成することや、
プラスチック発泡支持材を断熱材として兼用し、床暖房
用にも応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎床上にフロアユニ
ットを置敷式に敷設して構築される二重床に関する。本
発明において、「二重床」とは集合住宅等での遮音用二
重床、配線処理用のOAフロア、電気床暖房に利用され
る二重床を対象とする。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスでの各種OA機器の床面
配線を収納し、その変更に自由に対応できる二重床(低
床品でOAフロアと称されているもの)が多用されてい
る。また、集合住宅や福祉施設等では、在来工法による
フローリング仕上げ方式に比べて階下への遮音特性に優
れ、転倒時の衝撃吸収性能に優れた二重床のニーズが高
い。
【0003】発明者らは、上記のような用途に適合させ
るべく、床下地=床パネルの材質として加工が容易で歩
行感が良く而も安価な木質系のパーティクルボードと、
ゴム質の壁状支持脚とで二重床の骨格を形成し、さら
に、タイルカーペット等の表面仕上げ材をパーティクル
ボードでなる床パネルに対して面内で二方向に所定幅分
だけずらしてプレハブ的に合体させたフロアユニットを
提案した(特願平4−270189号)。
【0004】上記の提案された二重床構造を、図5を参
照して説明すると、パーティクルボードを正方形に加工
して製作された床パネル1と、ゴム質の壁状支持脚2か
らなっている。ゴム質壁状支持脚2は、上部が広く下部
が狭い断面略逆台形にして、上部の広い面を床パネルへ
接着する一方、下部の狭い面を基礎床3の表面への設置
面としたもので、壁状支持脚2を基礎床3上に立脚して
床パネル1を支持した状態で上から荷重が加えられた時
の撓みを一定に抑えるように且つ衝撃荷重に耐えるよう
にするため、多数本を所定のパターン例えば図のように
正方形の枠を組むが如きパターンに配置し、床パネルの
面内で平均的に分散して線状支持が得られるようにした
ものである。また、表面仕上げ材4は、別途敷設するの
ではなく、床パネル1上にその二辺に対して所定の寸法
だけずらして接着固定し、そのずらして突き出る部分を
二つの床パネルの上面に載せ接着固定することにより三
つの床パネルの間でつなぎを形成した恰好として、隣接
する床パネル相互での段差やギャップを無くするように
していた。
【0005】一方、遮音の二重床用として硬質のプラス
チック発泡材そのものを床下地材兼支持材として併用し
た、ネダレス床と称される二重床が提案されていた。図
6は、そのネダレス床と称する二重床の例を示すもの
で、プラスチック発泡体5を所定厚さ(20〜100m
m)で所定寸法(60〜90mm)のブロック状とし、そ
のプラスチック発泡体5の上面に釘打ち材6を埋め込ん
で配置し、そうしてなるプラスチック発泡体5を基礎床
7の表面に置敷し、上側から合板等の捨て板や吸音下地
材等の中間材8を載せてかかる釘打ち材6に合わせて釘
打ち9をして固定し、さらにその上からフローリング等
の仕上げ材10を接着や釘打ちにより取り付けたもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして提案
された二重床の前者の例では、壁状支持脚をゴム質にし
たことによって遮音性能に優れてはいるが、前述したよ
うに多数本が一つの床パネルの下面に林立して各々が線
状に設置していると、製品自体の重量が増す上にコンク
リートでなる基礎床表面の不陸(凹凸)を拾い易くな
り、それは床パネルの段差やがたつきを生じさせること
にもなる。タイルカーペットの場合には、前述したよう
な床パネル間のつなぎを併用することでかなり床パネル
の段差やがたつきを低減できるが、フローリング材を貼
り付ける遮音床の場合には床パネルの段差やがたつきの
影響がフローリング材にもろに現れ問題が大きい。ま
た、壁状支持脚はその製作費や取り付け費等がかかる上
に床高寸法が固定的となる問題もあった。
【0007】一方のネダレス床と称する二重床の例で
は、プラスチック発泡体を置敷する基礎床表面の不陸に
対して、床面上にダンゴ状のモルタルを点状に設けてブ
ロック状のプラスチック発泡体の水平レベルを出して押
さえつける方法や、床面に砂利を撒いて平らにならした
上にブロック状のプラスチック発泡体を面で置く方法等
で不陸への対処が行い易いものの、その後の中間材の置
敷作業や、フローリング等の取り付け作業等は各々別個
に行うので、施工上の手間がかかり工数が多大になる。
また、この二重床において床暖房構造を組み入れようと
する場合、ある厚さと幅からなるマット状、シート状の
ヒーターユニットをプラスチック発泡体と中間材との間
に挟み込む方式は、厚さが嵩む点やヒータユニットへの
荷重の問題の点で実用化できず、ヒータ専用の根太等を
さらに追加し積み重ねて複雑な床構造を構築する必要が
あり、高価なものとならざるを得なかった。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、より軽量
且つ安価で不陸への対応が容易であり而も置敷による施
工を省力化できる遮音用または配線用に対応できる二重
床を提供することにあり、さらに、その二重床において
床暖房用にも容易に応用できる二重床を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用】本発明により提供
する第一の発明は、フロアユニットを置敷して構築され
る二重床において、フロアユニットを所要寸法の表面仕
上げ材と木質系床下地材とプラスチック発泡支持材との
3層一体化構造とした、特に遮音用として適した二重床
であり、軽量且つ安価で不陸への対応が容易であり而も
置敷による施工を省力化できるものである。
【0010】上記の第一の発明に対して、改良的な第二
の発明及び第三の発明を追加することができる。即ち、
まず第二の発明は、プラスチック発泡支持材と木質系床
下地材との相互及び、木質系床下地材と表面仕上げ材と
の相互が、面内で二方向に所定の寸法だけずらして重な
り合うとともに、相対する二つの側縁が階段状に構成さ
れている点である。また、第三の発明は、表面仕上げ材
に対して少なくとも木質系床下地材の寸法を小さくし、
木質系床下地材と表面仕上げ材との相互が、面内で二方
向に所定の寸法だけずらして重なり合うとともに、相対
する二つの側縁で階段状に構成されており、隣接するフ
ロアユニットの相互間で表面仕上げ材同志を密着して連
接する一方、木質系床下地材相互間では間隙を有するよ
うにした点である。なおまた、階段状の側縁の上面露出
部に両面接着テープを貼り付け、フロアユニット間で上
下に重なり合う部材間を接着一体化した方が良い。それ
ら改良の発明によれば、置敷により隣接するフロアユニ
ット相互間で階段状の側縁同志で連接されるので継ぎ目
が上下に重ならず段差が生じにくくなり、而も表面仕上
げ材がギャップを有せずに密着した敷き詰め状態にでき
る。また、木質系床下地材相互間で間隙を有せしめるこ
とで、敷き詰めた後の使用時に床鳴り現象を防ぐことが
できる。
【0011】また、本発明により提供する第四の発明
は、表面仕上げ材と木質系床下地材とプラスチック発泡
支持材との3層一体化構造でなるフロアユニットにおい
て、表面仕上げ材及び木質系床下地材を複合フローリン
グ材で構成し、この複合フローリング材とプラスチック
発泡支持材との相互が、面内で二方向に所定の寸法だけ
ずらして重なり合うとともに、相対する二つの側縁が階
段状に構成されている、フローリング対応の二重床であ
る。この場合も、階段状部分の上面露出部には、両面接
着テープを貼り付け、フロアユニット相互間で上下に重
なり合う部材間を接着一体化した方が良い。
【0012】また、本発明により提供する第五の発明
は、床下地材に対してプラスチック発泡支持材の寸法を
小さくし、プラスチック発泡支持材と木質系床下地材と
の相互、面内で二方向に所定の寸法だけずらして重なり
合うとともに、相対する二つの側縁で階段状に構成され
ており、隣接するフロアユニットの相互間で表面仕上げ
材同志を密着して連接する一方、プラスチック発泡支持
材相互間では配線スペースを設けた、配線用に適した二
重床である。この場合も、階段状の側縁の上面露出部に
両面接着テープが貼り付け、フロアユニット間で上下に
重なり合う部材間を接着一体化した方が良い。
【0013】さらに、本発明の第六の発明は、表面仕上
げ材と床下地材とプラスチック発泡支持材との3層一体
化構造でなるフロアユニットにおいて、プラスチック発
泡支持材の上面に所要パターンの樋状溝を設け、その樋
状溝を含む当該プラスチック発泡支持材の上面に金属薄
層を施し、ヒーティングケーブルをかかる樋状溝に収納
するとともに、接地線を金属薄層表面に接触配置してな
り、さらにその上から金属板で覆ってから床下地材、表
面仕上げ材を順次積層した、床暖房用に適した二重床で
ある。その場合、プラスチック発泡支持材に対して木質
系床下地材、表面仕上げ材を面内で二方向に所要の寸法
分だけずらして階段状に積層し、隣接するフロアユニッ
トの相互間で表面仕上げ材を密着して連接する一方、プ
ラスチック発泡支持材相互間では配線スペースを設けた
構造が追加されていると良い。
【0014】以上の各発明によれば、次のような共通し
た作用が得られる。即ち、プラスチック発泡支持材は、
各種厚さの材料があり選択の自由がある。また、不陸に
対しても基礎床表面への砂撒き等で容易に対応すること
ができ、面で置敷することから軟らかな砂部分に対して
も荷重を均等に受けさせることでき、サイズも大きくし
ても均等な荷重負担をすることができる。また、プラス
チック発泡支持材は、断熱性を併せ持つので、室内暖房
時の基礎床側への熱の逃げを抑制できる。
【0015】さらに、プラスチック発泡支持材は、発泡
体であってもポリスチレン系の硬質な発泡体によれば、
面で荷重を受ければ撓みや耐衝撃性に十分なものが得ら
れる。表1は、それらの性能を検証するための試験結果
である。
【0016】
【表1】
【0017】表1において、試験例は、プラスチック発
泡支持材とパーティクルボードとの組み合わせ例であ
り、比較例は、ゴム質壁状支持脚とパーティクルボード
との組み合わせ例である。1〜5項の試験結果から明ら
かな通り、試験例の各特性が比較例のそれよりも優れて
いることが検証され、実用上問題のないことが確認され
た。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の第一の発明と第二の発明と
を含んで具現された第一実施例であり、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図である。
【0019】本実施例の二重床は、表面仕上げ材として
のタイルカーペット11と、木質系床下地材としてのパ
ーティクルボード12とプラスチック発泡支持材13と
の3層一体化構造でフロアユニット14を構成してい
る。タイルカーペット11は、50cm角にしてなる。ま
た、パーティクルボード12は、50cm角で厚さが15
mm程度にしてある。さらにプラスチック発泡支持材13
は、ポリスチレン系の硬質発泡材で50cm角で厚さが3
0mm程度にしてある。
【0020】パーティクルボード12は、プラスチック
発泡支持材13に対して面内で二方向に各々同じ幅分だ
けずらして重ね、重なる面部分で接着一体化されてい
る。また、表面仕上げ材11は、パーティクルボード1
2に対して面内で二方向に各々同じ幅分だけずらして重
ね、重なる面部分で接着一体化されている。そして、相
対する二つの側縁が階段状になるようにかかる各層がず
らされている。そして、階段状の側縁の上面露出部とな
るパーティクルボード12の面部分には両面接着テープ
15が貼り付けてある。
【0021】以上のようにして構成されたフロアユニッ
ト14は、3層一体化構造の一部品として現地に搬入さ
れ施工に供する。基礎床16の面にフロアユニット14
を縦横に置敷して行く際には、隣接するフロアユニット
の相互間で階段状の側縁を突き合わせ、表面仕上げ材1
1同志の継ぎ目、パーティクルボード12同志の継ぎ目
及びプラスチック発泡支持材13同志の継ぎ目が各々異
なる位置となるようにし、また、段差状の上面露出部と
なるパーティクルボード13の上面部分が相手方のパー
ティクルボードの段差状部分の下面に重なるとともに、
パーティクルボードの上面部分が相手方のタイルカーペ
ットの段差上部分の下面に重なり、その際に両面接着テ
ープ15の離型紙を剥がして接着させれば、パーティク
ルボードとタイルカーペット間での一体化が行われ、も
って、継ぎ目に段差が怒りにくい二重床を構築すること
ができる。その際、基礎床16の表面に不陸があれば、
砂撒き等で平坦にならした上でプラスチック発泡支持材
13を面で載置すれば不陸を容易に吸収することができ
る。
【0022】図2は、本発明の第一の発明〜第三の発明
を加味しつつ第四の発明に基づいて配線用に対応できる
ようにした二重床の第二実施例であり、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図である。図1と同一部分にはそれと
同一の符号を引用してある。
【0023】本実施例では、50cm角のタイルカーペッ
ト11に対して、パーティクルボード17を約3mm程度
小さな寸法の49.7cm角とし、且つまた、プラスチッ
ク発泡支持材18を50mm程度小さな寸法の45cm角と
し、パーティクルボード17、プラスチック発泡支持材
18を図1に示す要領で一定の幅分例えば30mmだけず
らして、タイルカーペット11とパーティクルボード1
7相互及びパーティクルボード17とプラスチック発泡
支持材18相互を面内で予め接着しておくことで、3層
一体化構造としたものである。そうして構成されたフロ
アユニット19を基礎床20上に置敷して階段状の側縁
を突き合わせ、隣接するフロアユニット相互間でタイル
カーペット11同志を密着して連接する一方、パーティ
クルボード17相互間には1.5mm程度の間隙21を形
成するとともに、プラスチック発泡支持材18相互間に
は50mm幅の配線スペース22を形成したものである。
パーティクルボード17の上面露出部分に設けた両面接
着テープ15により相手方のタイルカーペット11へ接
着すると、隣接するフロアユニット19相互の連結が図
られる。
【0024】本実施例のように、パーティクルボード1
7相互間に間隙21があると、ボード同志が接触するこ
とで有り勝ちな床鳴り現象が抑えられ、また、配線スペ
ース22は、フロアユニット19を縦横に敷き詰める
と、50cm間隔で伸びる格子状の配線路が形成すること
ができる。パーティクルボード17には、配線スペース
22を形成する部分にあわせて適当な形状の切り欠き2
3を形成し、フロア上の配線材を配線スペース22内に
引き込んだり、配線スペース22内の配線材をフロア上
に引き出したりできるようにしている。
【0025】図3は、本発明の第一の発明〜第三の発明
を加味しつつ第四の発明に基づいてフローリング仕上げ
の遮音用二重床を具現させた第三実施例で、(イ)は平
面図、(ロ)は(イ)のX−X断面図である。
【0026】本実施例では、表面仕上げ材と床下地材
を、複合フローリング材24で構成し、これとプラスチ
ック発泡支持材27とでフロアユニット28を構成した
ものである。複合フローリング材24は、長方形状で短
幅が300mm、長幅が1800mmの合板25の上に1mm
厚の木目のフローリング突板26を貼り付けて構成され
るものである。プラスチック発泡支持材27も長方形状
で複合フローリング材24より若干小さな寸法に仕上げ
てある。この複合フローリング24材とプラスチック発
泡支持材27との相互が、面内で二方向に所定の寸法だ
けずらして重なり合う状態で、重なり合う面相互が接着
一体化され、相対する二つの側縁が階段状に構成されて
いる。15は、前述した実施例と同様な両面接着テープ
である。
【0027】上記のようにして構成されたフロアユニッ
ト28を基礎床29の面上に置敷する際には、短幅方向
に隣接するフロアユニット相互間で長幅方向にずらして
敷き詰めることができる。
【0028】図4は、本発明の第六の発明により具現し
た床暖房用対応の二重床の第四実施例で、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図、(ハ)は(イ)のY−Y断面図、
(ニ)は要部断面図である。
【0029】本実施例では、表面仕上げ材としてのプラ
スチックシート30(クッションフロアシート等)を用
い、床下地材としてパーティクルボード31を用い、そ
れらとプラスチック発泡支持材32との3要素でフロア
ユニット33を構築し、一部のフロアユニット33に対
して床暖房用としてのヒーティング手段を組み込めるよ
うにしている。
【0030】プラスチック発泡支持材32は、断熱性保
有の観点から20mm以上の厚みを持ち短幅が900mmで
長幅が1800mmの大サイズの長方形状として、後述す
る抵抗発熱線のヒーティングケーブル36の布線長が十
分にとれるようにしている。プラスチック発泡支持材3
2の大サイズ化に対応して、プラスチックシート30及
びパーティクルボード31も同様に大サイズ化する。プ
ラスチックシート30とパーティクルボード31とは予
め接着一体化して複合構造体としておくと良い。プラス
チックシート30を使う場合には、パーティクルボード
31は9mm程度の厚みで十分である。
【0031】そして、ヒーティング手段及びその組み込
み方は、かかるプラスチック発泡支持材32の上面に所
要パターンの樋状溝34を設け、その樋状溝34を含む
当該プラスチック発泡支持材32の上面に金属薄層とな
るアルミ箔35を施し、ヒーティングケーブル36をか
かる樋状溝34に収納するとともに、接地線37をアル
ミ箔35の表面に接触配置してなり、さらにその上から
金属板38で覆ってから、プラスチックシート30、パ
ーティクルボード31を順次積層したものである。その
場合、プラスチック発泡支持材32に対してプラスチッ
クシート30、パーティクルボード31を面内で二方向
に所要の寸法分だけずらして階段状に積層し、隣接する
フロアユニットの相互間でプラスチックシート30を密
着して連接する一方、プラスチック発泡支持材32相互
間では配線スペース39を設けた構造が追加されてい
る。
【0032】アルミ箔35は、表面に光沢性を持たせる
等して熱の反射材として利用できる。また、金属板38
は、0.3mm〜0.4mm程度の厚みを持つものとして機
械的保護手段として機能させ、而も均熱板としても機能
させる。さらに、それらアルミ箔37及び金属板38
は、接地線37に電気的に導通することにより、ヒーテ
ィングケーブル36が損傷した際の漏洩電流の流れ道と
しての役割を果たす。なお特にアルミ箔37はプラスチ
ック発泡支持材32の着火防止にも役立つ。
【0033】ヒーティングケーブル36は、抵抗導体の
上に耐熱絶縁被覆、耐熱シースを順次施したケーブル
で、100Vや200Vの電圧で所要の発熱量を得るた
めにある程度の長さ(例えば20m)として、大サイズ
のプラスチック発泡支持材32上で一筆書き状に連続し
て布線し一つの発熱回路を形成する。ヒーティングケー
ブル36の両端は、コールドリードとなる給電用ケーブ
ル40を接続する。また、接地線は、1mm程度の細い裸
銅線を用い、引き出し段部側で絶縁被覆を持つリードケ
ーブル41を接続する。それら給電用ケーブル40及び
リードケーブル41は、配線スペース39を通じて匍匐
配線し、給電用ケーブル40は最寄りの分電盤若しくは
コンセントへ接続する一方、リードケーブル41は被覆
を剥ぎ取って適宜の位置で接地する。
【0034】本実施例のようなヒーティング手段を組み
込んだフロアユニット33′は、そうではない二重床と
してのフロアユニット33と混合して施工することがで
き、その場合、フロアユニット33′は、フロアユニッ
ト33に対してヒーティング手段を組み込むだけ厚さが
増すが、前述したようにヒーティングケーブル36をプ
ラスチック発泡支持材32の樋状溝34に収納すること
や各層の薄形化により0.5mm程度の僅かな差とするこ
とでき、従って、本実施例のようにヒーティング手段を
組み込んだものとそうではないものとを混合した二重床
を問題なく実現できるのである。
【0035】ヒーティング手段を組み込んだフロアパネ
ル33′は、各要素を前述したようにプレハブ化してお
けば、現地の床暖房の要求に応じてプレハブ的に取り付
けることができ、省力化に貢献でき、また、構成材料も
安価なものの組み合わせで良く、低コスト化できる。
【0036】尚、本実施例では、プラスチックシート3
0を用いたが、それに限らず表面仕上げ材として機能す
るものであればそれの使用が可能である。タイルカーペ
ットやフローリング材では、予めプレハブ的に取り付け
ると重量も大きくなるので、パーティクルボードまで床
下地ユニットとして置敷後、タイルカーペットやフロー
リング材の取り付けを行う方法でも良い。
【0037】尚、以上の各実施例は、好ましい実施例と
して例示したものであって、それに対して多少の改変、
付加が加わっても良いことは勿論である。例えば、プラ
スチック発泡支持材は、その材質、表面状態によって接
着剤の溶剤の種類によっては溶けることも考えられ、接
着テープの接着力が弱くなることも考えられる。そのた
め、表面に薄肉のポリエチレンシート等を熱融着したも
のとしても構わない。また、プラスチック発泡支持材の
下面は、砂撒き等で不陸に対処できるが、僅かな不陸を
吸収できるような2mm程度の軟質発泡シートを貼り付け
ても良い。さらに、遮音用フローリングタイプの場合、
遮音性能の向上を図るためにフローリング材とプラスチ
ック発泡支持材との間に重金属を含んだ制振用ゴムシー
ト等の遮音材を挟んだものも考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したような本発明の二重床によ
れば、土台として軽量且つ安価なプラスチック発泡材
を用いたので、フロアユニットとした場合のトータルの
軽量化、低価額化に大きく貢献できる。また、プラスチ
ック発泡支持材は、大きくても軽量であるので、大サイ
ズ化しても不陸に容易に吸収することができ、場合によ
っては、支持材を畳半分或いは一枚程度の大きさとする
ことも可能である。第一の発明のように、発泡プラス
チック支持材、木質系床下地材、表面仕上げ材の3層一
体化構造ですることにより、フロアユニット毎に一回の
置敷をするだけで作業が完了し、省力化に貢献できる。
第二の発明により階段状の側縁同志の突き合わせによ
り、フロアユニット相互の突き合わせ部で各層の継ぎ目
がずれて上下に重なるので、段差が少ない二重床を容易
に構築できる。第三の発明によれば、隣接するフロア
ユニットの相互間で表面仕上げ材同志を密着して連接す
る一方、木質系床下地材相互間では間隙を有するように
したので、床鳴りを抑えることができ、遮音性能に優れ
た二重床を構築できる。第四の発明によれば、フロー
リング仕上げの遮音二重床が一回の置敷で簡単に構築で
き、材料の組み合わせで優れた遮音特性を発揮すること
もできる。第五の発明によれば、表面仕上げ材、木質
系床下地材及びプラスチック発泡支持材の3層を寸法差
を利用してずらしながら重ねて一体化するだけで配線ス
ペースを形成できるので、配線用二重床を作業性を良く
して低コストで提供することができる。第六の発明に
よれば、プラスチック発泡支持材を大サイズ化して電気
抵抗発熱体であるヒーティングケーブルを所要の発熱量
が得られる長さで布線でき、しかもプラスチック発泡支
持材の樋状溝にヒーティングケーブルを収納する等し
て、ヒーティング手段を組み込むことによる厚さ増加分
を極力抑えたので、ヒーティング手段を有さない二重床
に対して床暖房用二重床を部分的に構築することが可能
となり、スポット暖房等への要求に応ずることができ
る。等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重床の第一実施例で、(イ)
は平面図、(ロ)は側面図。
【図2】本発明にかかる二重床の第二実施例で、(イ)
は平面図、(ロ)は側面図。
【図3】本発明にかかる二重床の第三実施例で、(イ)
は平面図、(ロ)は(イ)のX−X断面図。
【図4】本発明にかかる二重床の第四実施例で、(イ)
は平面図、(ロ)は側面図、(ハ)は(イ)のY−Y断
面図、(ニ)は(ハ)の要部拡大図。
【図5】従来の二重床の例で、(イ)は平面図、(ロ)
は側面図。
【図6】従来の二重床の別な例で、(イ)は平面図、
(ロ)は側面図。
【符号の説明】
11 タイルカーペット(表面仕上げ材) 12 パーティクルボード(木質系床下地材) 13 プラスチック発泡支持材 14 フロアユニット 15 両面接着テープ 16 基礎床 17 パーティクルボード(木質系床下地材) 18 プラスチック発泡支持材 19 フロアユニット 20 基礎床 21 間隙 22 配線スペース 24 複合フローリング材 27 プラスチック発泡支持材 28 フロアユニット 29 基礎床 30 プラスチックシート(表面仕上げ材) 31 パーティクルボード(木質系床下地材) 32 プラスチック発泡支持材 33,33′ フロアユニット 34 樋状溝 35 アルミ箔(金属薄層) 36 ヒーティングケーブル 37 接地線 38 金属板 39 配線スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/04 B 7416−2E G 7416−2E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアユニットを置敷して構築される二重
    床において、フロアユニットを所要寸法の表面仕上げ材
    と木質系床下地材とプラスチック発泡支持材との3層一
    体化構造とした、二重床。
  2. 【請求項2】表面仕上げ材と木質系床下地材とプラスチ
    ック発泡支持材との3層一体化構造でなるフロアユニッ
    トにおいて、プラスチック発泡支持材と木質系床下地材
    との相互及び、木質系床下地材と表面仕上げ材との相互
    が、面内で二方向に所定の寸法だけずらして重なり合う
    とともに、相対する二つの側縁が階段状に構成されてい
    る、二重床。
  3. 【請求項3】表面仕上げ材と木質系床下地材とプラスチ
    ック発泡支持材との3層一体化構造でなるフロアユニッ
    トにおいて、表面仕上げ材に対して少なくとも木質系床
    下地材の寸法を小さくし、木質系床下地材と表面仕上げ
    材との相互が、面内で二方向に所定の寸法だけずらして
    重なり合うとともに、相対する二つの側縁で階段状に構
    成されており、隣接するフロアユニットの相互間で表面
    仕上げ材同志を密着して連接する一方、木質系床下地材
    相互間では間隙を有するようにした、二重床。
  4. 【請求項4】表面仕上げ材と木質系床下地材とプラスチ
    ック発泡支持材との3層一体化構造でなるフロアユニッ
    トにおいて、表面仕上げ材及び木質系床下地材を複合フ
    ローリング材で構成し、この複合フローリング材とプラ
    スチック発泡支持材との相互が、面内で二方向に所定の
    寸法だけずらして重なり合うとともに、相対する二つの
    側縁が階段状に構成されている、二重床。
  5. 【請求項5】表面仕上げ材と床下地材とプラスチック発
    泡支持材との3層一体化構造でなるフロアユニットにお
    いて、床下地材に対してプラスチック発泡支持材の寸法
    を小さくし、プラスチック発泡支持材と木質系床下地材
    との相互、面内で二方向に所定の寸法だけずらして重な
    り合うとともに、相対する二つの側縁で階段状に構成さ
    れており、隣接するフロアユニットの相互間で表面仕上
    げ材同志を密着して連接する一方、プラスチック発泡支
    持材相互間では配線スペースを設けた、二重床。
  6. 【請求項6】階段状の側縁の上面露出部に両面接着テー
    プを貼り付け、フロアユニット間で上下に重なり合う部
    材間を接着一体化した、請求項2〜5何れかに記載の二
    重床。
  7. 【請求項7】表面仕上げ材と床下地材とプラスチック発
    泡支持材との3層一体化構造でなるフロアユニットにお
    いて、プラスチック発泡支持材の上面に所要パターンの
    樋状溝を設け、その樋状溝を含む当該プラスチック発泡
    支持材の上面に金属薄層を施し、ヒーティングケーブル
    をかかる樋状溝に収納するとともに、接地線を金属薄層
    表面に接触配置してなり、さらにその上から金属板で覆
    ってから床下地材、表面仕上げ材を順次積層した、二重
    床。
  8. 【請求項8】請求項7記載の二重床において、プラスチ
    ック発泡支持材に対して木質系床下地材、表面仕上げ材
    を面内で二方向に所要の寸法分だけずらして階段状に積
    層し、隣接するフロアユニットの相互間で表面仕上げ材
    を密着して連接する一方、プラスチック発泡支持材相互
    間では配線スペースを設けた、二重床。
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