JP3058839U - 布地巻込みガイド - Google Patents

布地巻込みガイド

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JP3058839U JP1998008629U JP862998U JP3058839U JP 3058839 U JP3058839 U JP 3058839U JP 1998008629 U JP1998008629 U JP 1998008629U JP 862998 U JP862998 U JP 862998U JP 3058839 U JP3058839 U JP 3058839U
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Inventor
茂治 蔦
Original Assignee
日邦ミシン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】布地の縁部を、所定の巻込み寸法及び巻込み状
態に縫製する作業が確実に行える布地巻込みガイドを提
供する。 【解決手段】受け部材と規制部材とを任意位置にスライ
ド調節した後、挿入部材を、布地の縁部を挿入する作業
が容易に行える位置に一旦移動させる。布地の縁部を受
け部材の凹状受け面に当接して裏面側に折返すと共に、
規制部材の規制部に当接して任意の巻込み寸法に規制す
る。布地の縁部を折返した後又はその途中に於いて、挿
入部材を、布地と縁部との対向面間に挿入して、所定の
巻込み状態に保持する。布地巻込みガイドにより布地の
縁部を所定の巻込み寸法に巻込みガイドしながらミシン
により縫い付けるので、所定の巻込み寸法及び巻込み状
態に縫製する作業が確実に行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば布地の縁部を折返した状態に縫製する裾伏せ、口伏せ等の 作業に於いて、布地の縁部を所定の折返し状態にガイドする作業に用いられる布 地巻込みガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のような布地巻込みガイドとしては、例えば図8に示すように、 レバー37による固定を解除して、安定板34を、布地Aの縁部Aaを挿入する 作業が容易に行える位置に一旦移動させた後、布地Aの縁部Aaを受け板33に 当接して裏面側に折返すと共に、安定板34を布地Aと縁部Aaとの対向面間に 挿入して、布地Aの縁部Aaを所定の巻込み状態に保持する。
【0003】 布地Aの縁部Aaを、受け板33と安定板34とで所定の巻込み寸法に巻込み ながら、ミシンAを構成する針落ち位置Dに対して供給ガイドする布地巻込みガ イド31がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した布地巻込みガイド31は、安定板34と、その安定板34を 移動調節する部分が布地Aで覆われるため、布地Aを挿入した状態のままでは受 け板33と安定板34との間を可変調節することができない。
【0005】 布地Aを、受け板33と安定板34との間から抜き取ったり、捲り上げた状態 で巻込み間隔を調節しなければならず、布地Aの厚みに応じた間隔に調節するの に手間及び時間が掛かる。
【0006】 また、布地Aを抜取った状態のままで巻込み間隔を可変調節した場合、実際に 、布地Aを挿入したとき、柔軟性が異なるため、縫製時に於いて、布地Aが巻き 付いたり、絡み付いたりすることがあり、寸法通りに縫製するのが難しく、仕上 がり状態が悪くなるという問題点を有している。
【0007】 この考案は上記問題に鑑み、受け部材と挿入部材との間を布地の厚みに応じて 任意間隔に可変調節するので、所定の巻込み寸法及び巻込み状態に縫製すること ができ、良好且つ綺麗な仕上がり状態に縫製することができる布地巻込みガイド の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、ミシンにより布地の縁部を巻込み縫製するとき、該布 地の縁部を受け部材と挿入部材との間に挿入して所定の巻込み状態に巻込みガイ ドする布地巻込みガイドであって、上記受け部材及び又は挿入部材を、該受け部 材と挿入部材との間が拡縮される方向に対して相対移動可能に設け、上記部材の 間に挿入される布地の外側に、該部材を任意位置に移動する部材移動手段を設け た布地巻込みガイドであることを特徴とする。
【0009】 請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記挿入部材の下 部に、該挿入部材の裏面側に挿入される布地の縁部と対向して規制部材を設ける と共に、上記部材の間に挿入される布地の外側に、上記規制部材を布地の縁部と 対向する方向に対して移動する規制部移動手段を設けた布地巻込みガイドである ことを特徴とする。
【0010】 請求項3記載の考案は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記部材を 、上記布地の厚みに応じて任意高さに上下移動可能に設けた布地巻込みガイドで あることを特徴とする。
【0011】 請求項4記載の考案は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記部 材の側部に、該部材の移動量を測定するための目盛りを形成した布地巻込みガイ ドであることを特徴とする。
【0012】 請求項5記載の考案は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記部 材を、上記布地送り方向に対して前端側から後端側に向けて低くなるように傾斜 した布地巻込みガイドであることを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1記載の布地巻込みガイドは、部材移動手段を操作して、受け部材及び 又は挿入部材を任意位置に移動させ、受け部材と挿入部材との間を布地の厚みに 応じて任意間隔に可変調節した後、布地の縁部を、受け部材と挿入部材との間に 挿入して所定寸法に巻込みガイドしながらミシンにより縫い付けるので、布地の 縁部を巻込む作業がスムースに行え、所定の巻込み寸法及び巻込み状態に縫製す ることができる。
【0014】 請求項2記載の布地巻込みガイドは、上記請求項1記載の作用と併せて、規制 部移動手段を操作して、規制部材を任意位置に移動させ、挿入部材の裏面側に巻 込まれる布地の縁部を規制部材に当接して任意の巻込み寸法に規制するので、寸 法通りに縫製することができる。
【0015】 請求項3記載の布地巻込みガイドは、部材の下面側又は対向面間にスペーサを 任意数介在したり、部材を上下方向にネジ送りする等して、布地の厚みに略対応 して部材を上下移動し、任意高さ及び上下間隔に可変調節するので、布地の縁部 を所定寸法に巻込む作業がスムースに行える。
【0016】 請求項4記載の布地巻込みガイドは、上記請求項1,2又は3記載の作用と併 せて、任意の部材を目盛りに沿って任意位置に移動させ、受け部材と挿入部材と の間を布地の厚みに応じて可変調節したり、挿入部材の裏面側に巻込まれる布地 の縁部を任意の巻込み寸法に可変調節する作業が確実に行える。
【0017】 請求項5記載の布地巻込みガイドは、上記請求項1,2又は3記載の作用と併 せて、布地を、任意角度に傾斜した部材に沿ってミシンの針落ち位置に供給する ので、布地の縁部を巻込む作業及びミシンによる縫製作業がスムースに行える。
【0018】
【考案の効果】
この考案によれば、受け部材と挿入部材との間を布地の厚みに応じて任意間隔 に可変調節するので、縫製時に於いて、布地が絡み付いたり、巻き付いたりする のを確実に防止することができ、布地の縁部を所定寸法に巻込む作業がスムース に行え、所定の巻込み寸法及び巻込み状態に縫製することができる。
【0019】 しかも、部材移動手段を布地の外側に設けているので、布地を挿入した状態の ままでも巻込み寸法を可変調節することができ、布地の巻込み具合を視認しなが ら巻込み寸法を調節するので、布地の厚み及び素材に応じて最適な間隔に設定す ることができる。
【0020】 さらに、規制部材を任意位置に移動して、挿入部材の裏面側に巻込まれる布地 の縁部を任意の巻込み寸法に規制するので、予め設定した寸法に縫製する作業が 正確に行える。
【0021】 さらにまた、部材を上下方向に移動して、布地の厚みに略対応して部材の高さ 及び上下間隔を可変調節するので、布地の縁部を所定寸法に巻込む作業がスムー スに行える。
【0022】 さらにまた、受け部材と、挿入部材と、規制部材とを目盛りに沿って任意位置 に移動するので、受け部材と挿入部材との間を布地の厚みに応じて可変調節した り、挿入部材の裏面側に巻込まれる布地の縁部を規制部材により任意の巻込み寸 法に規制する作業が正確に行え、縫製精度及び品質の向上を図ることができる。
【0023】 さらにまた、布地を、任意角度に傾斜した部材に沿ってミシンに供給するので 、布地の縁部を巻込む作業及びミシンによる縫製作業がスムースに行え、作業の 能率アップを図ることができる。
【0024】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面はミシンによる縫製時に於いて、布地の縁部を二つ折り状態に巻込みガイ ドするときに用いられる布地巻込みガイドを示し、図1、図2、図3に於いて、 この布地巻込みガイド1は、ミシンCを構成する針板Ca上に設定した針落ち位 置D側部に、針落ち位置Dに供給される布地A(例えばメリアス地、バイアス地 等の織り布又は不織布)の縁部Aaに対して略直交する状態に取付けられ、布地 Aの縁部Aaを所定の巻込み状態(例えば二つ折り状態)に巻込みガイドする。
【0025】 布地巻込みガイド1は、取付け部材2と、受け部材3と、挿入部材4と、規制 部材5とから構成され、所定の厚みに形成した板状の部材3,4,5を、布地送 り方向Eに対して前端側(手前側)から後端側に向けて徐々に低くなる角度(図 2に示すように、側部から見て右側端部から左側端部に向けて低くなる任意の角 度)に傾斜している。
【0026】 上述した取付け部材2は、針板Ca上に設定した針落ち位置Dの手前側側部に 、針落ち位置Dに供給される布地Aの縁部Aaと対向して取付けられ、任意の固 定部材7(例えばネジ、ボルト、ピン等)を、取付け部材2の長手側縁部に沿っ て形成したガイド孔2aを介して、ミシンCを構成するミシン台Ceに固定(螺 合固定、打込み固定)する。
【0027】 固定部材7による固定を解除して、布地巻込みガイド1を、固定部材7を中心 として、布地送り方向Eに対して略直交又は任意角度に交差する向きに水平回動 調節したり、針落ち位置Dに対して布地Aの縁部Aaが略真っ直ぐ又は左右に幅 寄せされる位置に水平移動調節する。この後、取付け部材2を、固定部材7によ り回動不可及び移動不可に固定する。
【0028】 例えば、部材3,4,5により巻込みガイドされる布地Aの縁部Aaを、針落 ち位置Dに対して任意の角度(例えばインカーブ、アウトカーブ)に供給される 角度に回動調節する。
【0029】 受け部材3は、取付け部材2の後端側角隅部(針落ち位置Dに近い部分)に、 上述した布地Aの縁部Aaと対向して取付けられ、上述した固定部材8を、受け 部材3の基端側に形成した支持片3aのガイド孔3bを介して、取付け部材2の 後端側角隅部に固定する。
【0030】 固定部材8による固定を解除して、受け部材3を、ガイド孔3bに沿って後述 する挿入部材4の端部4bと対向する方向に水平移動させ、受け部材3の凹状受 け面3cと、挿入部材4の端部4bとの間を、布地Aの厚みに応じて任意間隔に 可変調節した後、受け部材3を、固定部材8により移動不可に固定する。
【0031】 且つ、受け部材3の基端側に、布地Aの縁部Aaと対向して滑らかな凹状受け 面3cを形成すると共に、その凹状受け面3cを、布地Aの縁部Aaを二つ折り 状態に巻込んだり、折込んだりする作業がスムースに行える曲率半径に形成して いる。 受け部材3の基端側は、後述する挿入部材4の表面側と対向する方向 及び角度に折曲げられ、その基端側縁部を上方に反り返らせた状態に折曲げて、 布地Aの縁部Aaを、受け部材3と挿入部材4との間に対して挿入する作業が容 易且つスムースに行えるように設けている。
【0032】 一方、受け部材3の遊端側は、後述する挿入部材4の裏面側と略平行して、そ の略裏面側中央部に形成した筒状扁平部4aに対して進退移動可能に挿入してい る。
【0033】 また、取付け部材2の前端側には、取付け部材2のガイド溝2b又は受け部材 3のガイド孔3bに沿って任意本数の目盛り6…を所定間隔(例えば1mm、2mm 、3mm等の間隔)に隔てて形成(例えば刻設、印刷)しており、受け部材3を、 目盛り6…を基準として任意位置にスライド移動させ、受け部材3の凹状受け面 3cと、挿入部材4の端部4bとの間を布地Aの厚みに応じて任意間隔に可変設 定する。
【0034】 前述した挿入部材4は、取付け部材2の裏面側中央部に取付けた支持部材9の 遊端側に固定され、上述した受け部材3の凹状受け面3cと対向する方向に対し て水平移動可能に設けている。
【0035】 支持部材9は、取付け部材2の裏面側中央部に切欠き形成したガイド溝2bに 対して進退移動可能に係合され、その支持部材9の遊端側を、挿入部材4の裏面 側に形成した筒状扁平部4aの略中央部に固定し、基端側を、取付け部材2の表 面側中央部に取付けた操作部材10の遊端部に固定している。
【0036】 操作部材10は、取付け部材2の表面側中央部に対して進退移動可能に取付け られ、上述した固定部材13を、操作部材10の表面側中央部に形成したガイド 孔10aを介して、ガイド溝2bの基端側周縁部に近接して固定する。
【0037】 操作部材10を、ガイド孔10aに沿って移動させ、その操作部材10に連結 した支持部材9を、ガイド溝2bに沿って一体的に移動させ、挿入部材4を、上 述した受け部材3の凹状受け面3cに対して近接又は離間される方向に対して進 退移動可能に設けている。
【0038】 且つ、取付け部材2の後端側に固定したピン14と、操作部材10の基端側に 固定したピン15との間にコイルスプリング16を張架して、その復元力(弾性 )により、挿入部材4を、受け部材3の凹状受け面3cに対して離間される方向 に付勢している。
【0039】 取付け部材2の前端側に取付けたロックレバー17は、操作部材10の基端側 と対向する方向に対して水平移動可能に枢着され、取付け部材2の前端側角隅部 (針落ち位置Dに遠い部分)に取付け部材20を固定すると共に、その部材に装 着したコイルバネ21の一端をロックレバー17の遊端側に係止し、他端を取付 け部材2に係止して、コイルバネ21の弾性により、ロックレバー17の遊端側 に形成した凸部17aを、操作部材10の基端側に形成した凹部10bに対して 係止される方向に回動付勢している。
【0040】 ロックレバー17の遊端側は、取付け部材20と相対向して固定した規制部2 2に当接され、凸部17aと凹部10bとが係止される角度に回動規制する。
【0041】 なお、上述のコイルスプリング16及びコイルバネ21に代えて、例えば合成 ゴム、板バネ等の弾性体を用いてもよい。
【0042】 ロックレバー17による固定を解除して、コイルスプリング16の復元力(弾 性)により、挿入部材4を、受け部材3の凹状受け面3cに対して離間される方 向に移動させ、布地Aの縁部Aaを挿入したり、抜取ったりする作業が容易に行 える間隔に離間する。
【0043】 操作部材10の遊端側に形成した操作部10cを、例えば指、治具等の操作手 段で保持して、コイルスプリング16の弾性に抗して、挿入部材4を、受け部材 3の凹状受け面3cと対向する方向に牽引移動させ、挿入部材4の端部4bと受 け部材3の凹状受け面3cとを任意間隔に近接し、操作部材10の凹部10bに 、ロックレバー17の凸部17aを係止して、移動不可にロック固定する。
【0044】 前述した規制部材5は、取付け部材2の前端側角隅部(手前側)に取付けられ 、板状に形成した部材本体5aを取付け部材2と受け部材3との間に保持し、部 材本体5aの遊端側に起立形成した規制部5bを、受け部材3と挿入部材4との 対向平面間に対して水平移動可能に保持している。
【0045】 規制部5bは、受け部材3の凹状受け面3cに対して略平行する状態に形成さ れ、部材本体5aの遊端側と規制部5bの下端側とを、受け部材3の巻込み側中 央面に形成したガイド孔3dを介して一体的に連設して、規制部5bを、受け部 材3のガイド孔3dに沿って、受け部材3の凹状受け面3cと対向する方向に対 して水平移動可能に設けている。
【0046】 部材本体5aは、上述した取付け部材25を、部材本体5aの基端側に形成し たガイド孔5cを介して、取付け部材2の前端側角隅部(手前側)に固定する。
【0047】 取付け部材25による固定を解除した後、規制部材5の基端部に形成した操作 部5dを、例えば指、治具等の操作手段で保持して、規制部材5を、ガイド孔5 cに沿って上述した受け部材3の凹状受け面3cに対して近接又は離間される方 向に水平移動させ、規制部材5の規制部5bと、受け部材3の凹状受け面3cと の間を任意の巻込み寸法に可変調節する。
【0048】 その規制部材5の規制部5bに、受け部材3と挿入部材4との対向面間に巻込 まれる布地Aの縁部Aaを当接して、任意の巻込み寸法に規制する。この後、規 制部材5を、取付け部材25により移動不可に固定する。
【0049】 また、取付け部材2の後端側には、規制部材5のガイド孔5cに沿って任意本 数(例えば10mm、15mm、20mm、25mm等)の目盛り26を所定間隔に隔て て形成しており、規制部材5を、目盛り26を基準として任意位置にスライド移 動させ、受け部材3と挿入部材4との対向面間に巻込まれる布地Aの縁部Aaを 任意の巻込み寸法に可変設定する。
【0050】 なお、上述した目盛り6,26を、縫製作業に応じて任意本数又は任意間隔に 数に変更してもよい。
【0051】 図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、布地巻込みガイド1によ り布地Aの縁部Aaを巻込みガイドするときの動作を説明する。 先ず、固定部材8,25による固定を解除して、受け部材3又は規制部材5の 一方又は両方を任意方向に水平移動させ、受け部材3を目盛り6…を基準として 任意位置に移動させ、受け部材3の凹状受け面3cと、挿入部材4の端部4bと の間を布地Aの厚みに応じて任意間隔に可変設定する。
【0052】 また、取付け部材2と受け部材3との間にスペーサ(図示省略)を任意数介在 したり、受け部材3を上下方向にネジ送りする等して、受け部材3を任意高さに 上下移動させ、受け部材3と挿入部材4との上下対向面間を布地Aの厚みに略対 応して任意間隔に可変調節する。なお、挿入部材4及び規制部材5を任意高さに 上下移動してもよい。
【0053】 次に、図3、図5に示すように、ロックレバー17による固定を解除して、コ イルスプリング16の復元力により、挿入部材4を、受け部材3の凹状受け面3 cに対して離間される方向に移動させ、布地Aの縁部Aaを挿入する作業が容易 に行える間隔に離間する。
【0054】 この後、図6に示すように、布地Aの縁部Aaを、挿入部材4が覆われる方向 (図中左側)から供給すると共に、受け部材3の凹状受け面3cに沿って裏面側 に折返し、二つ折り状態に折込み又は巻込みガイドする。
【0055】 布地Aの縁部Aaを折返した後又は折返す途中に於いて、図1、図7に示すよ うに、挿入部材4を、コイルスプリング16に抗して、受け部材3の凹状受け面 3cに対して近接される方向に牽引移動させ、挿入部材4の端部4bを、受け部 材3の凹状受け面3cに沿って布地Aと縁部Aaとの対向面間に対して水平挿入 する。
【0056】 同時に、操作部材10の凹部10bに、ロックレバー17の凸部17aを係止 して、挿入部材4を、受け部材3の凹状受け面3cに対して任意間隔に近接した 状態に位置固定し、布地Aの縁部Aaを、受け部材3と挿入部材4とで二つ折り 状態に保持すると共に、受け部材3と挿入部材4との対向面間に巻込まれた布地 Aの縁部Aaを、規制部材5の規制部5bに当接して、任意の巻込み寸法に規制 する。
【0057】 一方、図2にも示すように、布地巻込みガイド1により二つ折り状態に折返さ れた布地Aの縁部Aaを、ミシンCを構成する針板Ca上の針落ち位置Dに供給 し、布地Aの縁部Aaを押え金Cbと送り歯Ccで挾持する。
【0058】 ミシンCを駆動して、押え金Cbの上下動及び送り歯Ccの送り運動により、 布地Aの縁部Aaを二つ折り状態に巻込みガイドしながら布地送り方向Eに送る と共に、その送り動作に連動してミシン針Cdを上下動させ、布地Aの縁部Aa を縫い付ける。
【0059】 以上のように、固定部材8による固定を解除して、受け部材3を任意方向に移 動させ、受け部材3と挿入部材4との間を布地Aの厚みに応じて任意間隔に可変 調節するので、縫製時に於いて、布地Aが絡み付いたり、巻き付いたりするのを 確実に防止することができ、布地Aの縁部Aaを所定寸法に巻込む作業がスムー スに行え、所定の巻込み寸法及び巻込み状態に縫製することができる。
【0060】 しかも、受け部材3及び規制部材5を任意位置に固定するための固定部材8, 25を布地Aの外側に設けているので、布地Aを挿入した状態のままでも巻込み 寸法を可変調節することができ、布地Aの巻込み具合を視認しながら巻込み寸法 を調節するので、布地Aの厚み及び素材に応じて最適な間隔に設定することがで きる。
【0061】 さらに、固定部材25による固定を解除して、規制部材5を任意位置に移動さ せ、受け部材3と挿入部材4との対向面間に挿入又は巻込まれる布地Aの縁部A aを任意の巻込み寸法に規制するので、予め設定した寸法に縫製する作業が正確 に行える。
【0062】 さらに、受け部材3を任意高さに上下移動して、受け部材3と挿入部材4との 対向面間を布地Aの厚みに略対応して任意間隔に可変調節するので、布地Aの縁 部Aaを所定寸法に巻込む作業がスムースに行える。
【0063】 さらにまた、受け部材3を目盛り6に沿って、規制部材5を目盛り26に沿っ て任意位置に移動するので、受け部材3と挿入部材4との間を布地Aの厚みに応 じて可変調節したり、受け部材3と挿入部材4との対向面間に巻込まれる布地A の縁部Aaを規制部材5により任意の巻込み寸法に規制する作業が正確に行え、 縫製精度及び品質の向上を図ることができる。
【0064】 さらにまた、布地Aを、任意角度に傾斜した部材3,4,5に沿ってミシンC に対して供給するので、布地Aの縁部Aaを巻込む作業及びミシンCによる縫製 作業がスムースに行え、作業の能率アップを図ることができる。
【0065】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の部材移動手段は、実施例の受け部材3のガイド孔3bと、固定部材 8とに対応し、 以下同様に、 規制部移動手段は、規制部材5のガイド孔5cと、固定部材25とに対応する も、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0066】 上述した実施例では受け部材3を水平移動して、受け部材3と挿入部材4との 間を布地Aの厚みに応じて可変調節するが、例えば挿入部材4を、受け部材3の 凹状受け面3cと対向する方向に水平移動して、受け部材3と挿入部材4との間 隔を可変調節してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 布地巻込みガイドによる布地の巻込み状態を
示す平面図。
【図2】 ミシンによる布地の縫製動作を示す側面図。
【図3】 受け部材、挿入部材、規制部材のスライド状
態を示す平面図。
【図4】 各部材の取付け状態を示す側面図。
【図5】 挿入部材のスライド状態を示す平面図。
【図6】 受け部材による布地の折返し状態を示す縦断
正面図。
【図7】 各部材による布地の巻込み状態を示す縦断正
面図。
【図8】 従来例の布地巻込みガイドにより巻込み状態
を示す斜視図。
【符号の説明】
A…布地 Aa…縁部 C…ミシン D…針落ち位置 E…布地送り方向 1…布地巻込みガイド 2…取付け部材 3…受け部材 3b…ガイド孔 3c…凹状受け面 4…挿入部材 4a…筒状扁平部 4b…端部 5…規制部材 5b…規制部 5c…ガイド孔 6,26…目盛り 8,25…固定部材 9…支持部材 10…操作部材 16…コイルスプリング 17…ロックレバー

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンにより布地の縁部を巻込み縫製する
    とき、該布地の縁部を受け部材と挿入部材との間に挿入
    して所定の巻込み状態に巻込みガイドする布地巻込みガ
    イドであって、上記受け部材及び又は挿入部材を、該受
    け部材と挿入部材との間が拡縮される方向に対して相対
    移動可能に設け、上記受け部材と挿入部材との間に挿入
    される布地の外側に、該部材を任意位置に移動する部材
    移動手段を設けた布地巻込みガイド。
  2. 【請求項2】上記挿入部材の下部に、該挿入部材の裏面
    側に巻込まれる布地の縁部と対向して規制部材を設ける
    と共に、上記受け部材と挿入部材との間に挿入される布
    地の外側に、上記規制部材を布地の縁部と対向する方向
    に対して移動する規制部移動手段を設けた請求項1記載
    の布地巻込みガイド。
  3. 【請求項3】上記部材を、上記布地の厚みに略対応して
    任意高さに上下移動可能に設けた請求項1又は2記載の
    布地巻込みガイド。
  4. 【請求項4】上記部材の側部に、該部材の移動量を測定
    するための目盛りを形成した請求項1,2又は3記載の
    布地巻込みガイド。
  5. 【請求項5】上記部材を、上記布地送り方向に対して前
    端側から後端側に向けて低くなるように傾斜した請求項
    1,2又は3記載の布地巻込みガイド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107431306A (zh) * 2015-03-13 2017-12-01 泰连德国有限公司 电连接器套件、电子部件以及组装方法
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