JP3058046B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP3058046B2
JP3058046B2 JP7065795A JP6579595A JP3058046B2 JP 3058046 B2 JP3058046 B2 JP 3058046B2 JP 7065795 A JP7065795 A JP 7065795A JP 6579595 A JP6579595 A JP 6579595A JP 3058046 B2 JP3058046 B2 JP 3058046B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータなどの周辺
記憶装置に用いられる磁気ディスク装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶ファイルの分野におい
て、高記録密度化が着実に向上している磁気ディスク装
置では、情報を読み書きする磁気ヘッドと情報を保持し
ている磁気ディスク媒体との間隔(以下スペーシングと
称する)を小さくして円周方向に記録された情報の列
(以下トラックと称する)の記録密度(即ち1トラック
当たりおよび単位長さ当たりの記録密度を表し、以下線
記録密度と称する)を増加させること、さらに半径方向
の記録密度(即ち単位長さ当たりのトラック数、以下ト
ラック密度と称する)を増加させることが高密度化の重
要な要素の一つとなっている。磁気ディスク媒体に固い
基板を用いたハード磁気ディスク装置において、スペー
シングを小さくするために空気の浮揚力を用いる磁気ヘ
ッドスライダーは荷重および質量ともに小さくする、即
ち小型化が進められている。さらに、空気の浮揚力を利
用しないハード磁気ディスク装置用の接触型磁気ヘッド
スライダーが開発されている(例えば、ジャーナル オ
ブ マグネティック ソサイエティ(H.Hamilt
on: Journal of the Magnet
icSociety of Japan,Vol.1
5,SupplementNo.S2(1991)48
3−490)および特開平5−508808号公報)。
これらの接触型磁気ヘッドスライダーは軽荷重,軽質量
による小型化が特徴である。例えば上記文献には質量3
0μg,荷重10mg重〜120mg重の接触型磁気ヘ
ッドスライダーについて述べられている。また上記公報
には奥行き1.0mm以下,幅0.5mm以下および厚み
0.2mm以下の小型ヘッドチップが開示されている。ま
た例えばH.Hamilton:Concepts i
n Contact Recording,ASME
1992,TRIB−Vol.3(1992)13−2
3には質量1mg,荷重20〜50mg重の接触型磁気
ヘッドスライダーが述べられている。
【0003】また、磁気ヘッドを磁気ディスク媒体に接
触させて用いる例に、磁気ディスク媒体に柔らかな基板
を用いた可撓型磁気ディスク(フロッピーディスク)が
知られている。
【0004】また、前記トラック密度を増加させるため
に磁気ヘッドに設けられた記録再生素子の半径方向の幅
を小さくすることが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記の空気浮上
型磁気ヘッドスライダーは、安定な空気浮上力を得るた
めに荷重を1gf(1g重)以下にする事は困難であ
り、またスペーシングを小さくすると磁気ディスク媒体
との間欠的な接触が避けられず、また塵埃の影響を受け
易くなることも加わって空気の浮上力の乱れにより磁気
ヘッドと磁気ディスクが高衝撃力によって接触して磁気
ヘッドまたは磁気ディスク媒体が摩耗し、蓄積情報が失
われる確率が多くなる。
【0006】また前記ハード磁気ディスクに用いられる
接触型磁気ヘッドスライダーは、低荷重および低質量が
可能であるが、連続的な接触摩耗に対し十分な耐摩耗性
を有しているとはいえない。また接触型磁気ヘッドスラ
イダーと磁気ディスク媒体の固体同士の摩擦または磁気
ディスク媒体のうねりや粗さが与える磁気ヘッドスライ
ダーの振動により、接触型磁気ヘッドは磁気ディスク上
で跳躍して安定かつ小さなスペーシングが得られないた
め磁気的再生信号の位置および時間変動が多く読み取り
エラーを発生させ、また記録密度も上げられない欠点を
有している。またトラック密度を増加させると、半径方
向の磁気ヘッドの振動により磁気ディスク媒体に書き込
まれたトラックと磁気ヘッドの記録再生素子のずれが生
じて磁気的再生信号の位置および時間変動にともなう読
み取りエラーが多くなる。
【0007】また可撓型磁気ディスク装置に用いられる
接触型磁気ヘッドは、質量は大きいが荷重が大きく、連
続的な接触摩耗に対して十分とは言えない。特に、可撓
型磁気ディスク装置では毎秒360回転といった遅い速
度で摺動させるのが一般的であり、ハード磁気ディスク
装置の様な毎秒5000回転と言った高速で摺動させた
場合、耐摩耗性は全く無い。
【0008】本発明の目的は、上記問題点を解決した、
高記録密度で高信頼性の接触型磁気ヘッドを用いた磁気
ディスク装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置に用いられる接触型磁気ヘッドは、押しつけ荷重が
0.071g重以上0.14g重以下で質量が2.0m
g以上181mg以下であることを特徴としている。ま
た大質量でかつ小型の磁気ヘッドを実現するために、磁
気ヘッドスライダー母材料として、高密度の単体または
複合材料を用いるかまたは前記磁気ヘッドに高密度の質
量付与層を付加することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の磁気ディスク装置01は、図1の側面
図および図2の正面図に示すように、磁気ディスク媒体
02とそれを回転させるモータ08と、さらに接触型磁
気ヘッド03とそれを支えるヘッドアーム04とそれら
を磁気ディスク媒体の半径方向に移動(以下トラッキン
グと称する)させるアクチュエータ05と、前記モータ
08およびアクチュエータ05を固定するベース07と
磁気ディスク装置内を外気から遮断するためのカバー0
6からなる。またフィルタ09を通して、塵埃あるいは
SOx ,NOx ,H2 O,H2 S,NH3 などの腐食性
のガスや有機物ガスを除去して外気と圧力を一定に保
つ。
【0011】本発明の接触型磁気ヘッド03は、押しつ
け荷重が0.071g重以上0.14g重以下で質量が
2.0mg以上181mg以下であることを特徴として
いるが、その構成は例えば図3に示すように磁気的記録
再生素子11が設けられた磁気ヘッドスライダー(以下
スライダーと称する)12の表面に接触パッド13が形
成され該スライダーを支持する支持機構14からなる。
接触パッド13の別の形態は、図4に示すようにn個の
平面または曲面を有する凸部からなり、その数(n)お
よび配置は任意である。また前記磁気ヘッドスライダー
12は、Si,Ge,ダイアモンド,ダイアモンド状カ
ーボン,非晶質カーボン,Ta,W,Hf,Pt,A
u,Ag,Cu,Pb,Bi,U,Ir,Os,Pd,
Nb,Fe,Co,Ni,V,Mo,Ru,Re,R
h,Zr,Cr,Cd,Zn,Sn,Tl,Mn,また
はLuなどの単体またはAl23 ,SiO2 ,TiO
2 ,ZrO2 ,フェライト,BeO,ガラス,BaTi
3 ,CaTiO3 などの酸化物またはSiC,Ti
C,ZrC,HfC,WC,B4 Cなどの炭化物または
キュービックBN,TiN,Si34 ,AlNなどの
窒化物またはそれらの複合体、例えばAl23 −Ti
C,Al23 −TiO2 ,Al23 −SiC,Al2
3 −ZrO2 ,Al23 −キュービックBN,Be
O−TiC,ZrO2 −Y23 などを使用することが
できる。また前記磁気ヘッドスライダー12は、図4に
示すように上記の母材料にTa,W,Hf,Pt,A
u,Ag,Cu,Pb,Bi,U,Ir,Os,Pd,
Nb,Fe,Co,Ni,V,Mo,Ru,Re,R
h,Zr,Cr,Cd,Zn,Sn,Tl,Mn,また
はLuなどの高密度の質量付与層20を被覆あるいは張
り付けた構造を有して質量を大きくすることができる。
また磁気ヘッドスライダー支持機構(以下支持バネと称
する)14は、バネとして有効な材料であるステンレ
ス,燐青銅,シリコン,アルミナなどの材料を用いる事
が出来る。磁気的記録再生素子11で発生した電気信号
は、電極16から導線17を通じ電極15へ伝えられ、
さらに支持バネに被覆された配線膜18から電極19を
通して回路へ送られる。また前記接触パッド13の表面
に非晶質カーボン,ダイアモンドライクカーボン,ダイ
アモンド,SiO2 ,ZrO2 ,Si34 ,SiC,
4 Cなどの被膜を被覆しても良い。
【0012】また図5に、本発明の磁気ディスク装置0
1に用いる接触型磁気ヘッド03を用いて情報を磁気的
に蓄積する磁気ディスク媒体02の内、ハード磁気ディ
スク媒体34の構成を示す。アルミニウム合金にNiP
またはアルマイトを被覆して表面を鏡面仕上げした、あ
るいはTi合金,ガラス,カーボンなどからなるハード
型磁気ディスク基板30とその上に磁性薄膜(例えばC
oCr,CoCrTa,CoNiPt,CoCrPt,
CoNiPなどのCo系磁性薄膜またはγ−Fe2 3
やBaフェライトなどのフェライト類)31とその上に
被覆された保護膜(非晶質カーボン,水素化カーボン,
ダイアモンドライクカーボン,ダイアモンド,Si
2 ,ZrO2 など)32とその上に被覆された潤滑剤
(例えばパーフロロポリエーテルなど)33から構成さ
れている。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0014】(実施例1)図1および図2に示す本発明
の磁気ディスク装置の部品として、図3に示す接触型磁
気ヘッド03の基本構成に従って試料を作製した。磁気
的記録再生素子11が設けられた、表1に示す長さLm
m、幅Wmm、高さHmmのAl2 3 ・TiCからなるス
ライダー12の表面にそれぞれ表1〜表4に示す幅20
μm ,長さ20μm の面積を有する3つの平面からなる
接触パッド13を機械加工により形成した。質量は同じ
く表1に示す値である。さらに該スライダー43を厚さ
Dmm,幅0.5mm,長さ10mmのステンレスの支持バネ
14に接着して、表1〜表4に示すような荷重および質
量を変化させた接触型磁気ヘッドを作製した。さらに磁
気ディスク媒体02としてハード磁気ディスク媒体34
を、図6に示す基本構成に従って作製した。即ち、ハー
ド磁気ディスク基板30として外径1.8インチのガラ
ス基板の上に磁性薄膜31として、CoPtCrをスパ
ッタ法により20nm成膜し、その上に保護膜32として
スパッタ法により水素を10%添加したカーボンを5nm
成膜し、その上に潤滑剤33としてパーフロロポリエー
テルを浸漬法により2nm被覆したものを用いた。上記の
接触型磁気ヘッド03をヘッドアーム06に取り付け、
さらに該ヘッドアーム06をベース07に取り付けられ
たアクチュエータ05に取り付けた。また上記磁気ディ
スク媒体02を、ベース07に取り付けられたモータ0
8の軸に取り付け、前記接触型磁気ヘッド03を磁気デ
ィスク媒体02に接触させて組立を行った。最後に、フ
ィルタ09を装着したカバー06をベース07に取り付
け、外気がフィルタ09を通してのみ通気されるように
して磁気ディスク装置01を作製した。
【0015】(実施例2)実施例1と同様にして但し図
6に示すような4つの平面からなる接触パッド13を機
械加工により形成して接触型磁気ヘッドスライダー12
を作製して磁気ディスク装置01を作製した。また実施
例3において実施例1と同様にして但し、図7に示すよ
うな1つの平面からなる接触パッド13を機械加工によ
り形成して接触型磁気ヘッドスライダー12を作製して
磁気ディスク装置01を作製した。
【0016】(実施例3)実施例1と同様にして但し図
4の磁気ヘッドスライダー12の変形として、曲面を有
する接触パッド13として曲率50nmからなる図3に示
す3つの接触パッドを機械加工により形成し、接触型磁
気ヘッドスライダー12を作製して磁気ディスク装置0
1を作製した。
【0017】(実施例4)実施例1と同様に但し、図4
に示すような質量付与層20としてそれぞれTa,W,
Hf,Pt,Au,Ag,Cu,Pb,Bi,U,I
r,Os,Pd,Nb,Fe,Co,Ni,V,Mo,
Ru,Re,Rh,Zr,Cr,Cd,Zn,Sn,T
l,Mn,またはLu片を貼りあわせた図3に示す3つ
の平面からなる接触パッド13を機械加工により形成
し、接触型磁気ヘッドスライダー12を作製して磁気デ
ィスク装置01を作製した。
【0018】質量付与層の厚さをDm,質量付与層の密
度をdm、また磁気ヘッドスライダーの密度をdsとす
ると、本実施例の接触型スライダー12の寸法を長さ
L′、幅W′、高さHとしHは実施例1と同一とする
と、本実施例の磁気ヘッドスライダーの実施例1の磁気
ヘッドスライダーに対する寸法縮小率S=(L・W−
L′・W′)/(L・W)は、質量付加層の厚さとスラ
イダーの高さの比をSm=Dm/H,質量付加層とスラ
イダー母材の密度の比をSs=dm/dsとすると、S
=Sm(Ss−1)/(1+Sm(Ss−1))で表さ
れる。従って、本実施例の場合ds=4.25g/cm3
であり、Smを0.2即ちスライダー母材の高さの20
%を質量付加層にしたので、質量付加層Ta,W,H
f,Pt,Au,Ag,Cu,Pb,Bi,U,Ir,
Os,Pd,Nb,Fe,Co,Ni,V,Mo,R
u,Re,Rh,Zr,Cr,Cd,Zn,Sn,T
l,Mn,またはLuのdmはそれぞれ16.6,1
9.3,13.3,21.4,19.3,10.5,
8.9,11.3,9.7,19.0,22.4,2
2.6,12.0,8.6,7.9,8.9,8.9,
6.1,10.2,12.4,21.0,12.4,
6.5,7.2,8.6,7.1,11.8,7.4,
9.8g/cm3 であるから、Sはそれぞれ0.37,
0.41,0.30,0.45,0.41,0.23,
0.18,0.25,0.20,0.41,0.46,
0.46,0.27,0.17,0.15,0.18,
0.18,0.08,0.22,0.28,0.44,
0.28,0.09,0.12,0.17,0.12,
0.26,0.13,0.13および0.21となる。
即ち質量付加層を設ける事により8〜50%程度磁気ス
ライダーを小型化する事ができた。
【0019】(実施例5)実施例1と同様にして但しス
ライダー材料をTa,W,Hf,Pt,Au,Ag,C
u,Pb,Bi,U,Ir,Os,Pd,Nb,Fe,
Co,Ni,V,Mo,Ru,Re,Rh,Zr,C
r,Cd,Zn,Sn,Tl,Mn,またはLuを用い
て接触型磁気ヘッドスライダー12を作製して磁気ディ
スク装置01を作製した。これにより磁気ヘッドスライ
ダーをds/dmだけ小型化する事が出来た。
【0020】(実施例6)実施例1と同様にして但し、
磁気ヘッドスライダー支持機構14としてステンレスの
代わりに燐青銅,シリコン,またはアルミナからなる材
質の上記磁気ヘッドスライダー支持機構を用いて接触型
磁気ヘッドスライダー12を作製し磁気ディスク装置を
作製した。
【0021】(実施例7)実施例1と同様にして但しハ
ード磁気ディスク媒体34のハード磁気ディスク基板3
0に、NiPを10μm 無電解メッキしさらにその表面
を2nmの表面粗さ(Rtm)に鏡面研磨したアルミニウ
ム合金基板を用いて磁気ディスク装置を作製した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】(実施例8)実施例1と同様にして但しハ
ード磁気ディスク媒体34のハード磁気ディスク基板3
0に、カーボン基板を用いて磁気ディスク装置を作製し
た。
【0027】(実施例9)実施例1と同様に但し、磁気
ディスク媒体02として図6のハード磁気ディスク媒体
34の代わりにハード磁気ディスク基板30のかわりに
外径3.5インチ,厚さ70μm のポリエステルを用い
た可撓型磁気ディスク媒体を用いて、さらに接触型磁気
ヘッドスライダーを接触させる該媒体面の裏面に繊維か
らなるパッドを当てて磁気ディスク装置を作製した。
【0028】なお、実施例2〜8においてはスライダー
材料または磁気ヘッドスライダー支持機構の大きさを変
化させて荷重および質量は実施例1の試料1〜90と同
一にした。
【0029】上記実施例1から8で作製した接触型磁気
ヘッドとハード型磁気ディスク媒体を用いて、磁気ディ
スク装置を作製し、該ハード磁気ディスク媒体を毎分5
400回転で連続接触させ、1000時間後の各接触パ
ッド13の合計摩耗深さ、および接触型磁気ヘッドの跳
躍量を調べた。また実施例7に関しては作製した接触型
磁気ヘッドと3.5インチの可撓型磁気ディスク媒体に
毎分360回転で連続接触させ、摩耗の軽重に合わせて
1分から2000時間と試験条件を適宜変えて連続摺動
試験を行い、各接触パッド13の合計摩耗深さから磨耗
速度、および接触型磁気ヘッドの跳躍量および再生信号
の変動(波形の最小振幅と最大振幅の比)を調べた。
【0030】なお、摩耗深さは原子間力顕微鏡または走
査型電子顕微鏡を用いて測定し、また跳躍量はレーザー
ドップラー振動計により測定した。その結果を表5〜表
8に、また質量と荷重の組み合わせによる結果の代表値
を図8および図9に示す。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】その結果、図8に示すように摩耗速度は荷
重の減少により急激に減少するが、その減少傾向は質量
が大きいときは一定に減少するが、質量が小さいときは
荷重1g重以下から摩耗速度の減少傾向が緩くなる事が
分かった。また跳躍量についても荷重が大きい時は質量
の大小に関わらず小さい値を示したが、荷重が1g重以
下では質量の大きい場合は荷重を小さくしても一定の小
さい跳躍量を示したが、質量の小さい場合は荷重の減少
とともに急激に跳躍量が大きくなる事が分かった。また
図9に示すように摩耗速度は荷重が大きい場合、絶対値
は大きいが質量に関わらず一定であった。荷重の軽い場
合は質量が2mg以上では摩耗速度は極めて小さいが、
質量が1mg以下では摩耗速度は2桁ほど大きくなる事
が分かった。また跳躍量についても質量が大きい領域で
は荷重の大小に関わらず小さい値を示したが、質量が小
さい領域では荷重が大きい場合は質量の依存性は見られ
なかったが、荷重が小さい場合は質量が1mg以下では
急激に跳躍量が増加する事が分かった。即ち、荷重が1
g重以下でかつ質量が2mg以上の領域において、摩耗
速度が小さくかつ跳躍量が小さいことが分かった。ま
た、従来試みられていた、荷重および質量がともに小さ
い領域では摩耗速度は荷重の大きい領域に比べれば小さ
いが跳躍量は大きく、また荷重が1g重以下でかつ質量
が2mg以上の即ち軽荷重、大質量の領域に比べれば摩
耗速度、跳躍量ともに大きい事が分かった。これは摩耗
速度は荷重の大きい領域では単純に荷重の減少とともに
減少するが、質量の小さい領域では跳躍による衝撃エネ
ルギーが大きくなり摩耗はそれほど減少しなくなる事を
示している。
【0036】また実施例2〜6の接触パッド形状、磁気
ヘッドスライダーの材料、質量付与層を取り付けた構
造、あるいは磁気ヘッドスライダー支持機構の材料を変
えた接触型磁気ヘッドについても同様の結果が得られ
た。
【0037】また実施例9の可撓型磁気ディスク媒体を
使用した磁気ディスク装置は、摩耗速度および跳躍量や
実施例1〜8のハード磁気ディスク媒体を用いた磁気デ
ィスク装置に比べ2桁程度大きかったが、1g重以下の
荷重および2mg以上の質量を有する領域がそれ以外の
領域よりも摩耗速度および跳躍量がともに小さくなる傾
向は同一であった。これは、基板の柔らかさが摩耗や跳
躍量を増加させるがその相対的な傾向は変わらないこと
を示している。
【0038】また実施例1〜9の磁気ディスク装置を用
いて、トラック密度1000TPI(1インチ当たりの
トラック密度)における磁気ヘッドスライダの跳躍によ
る磁気的記録再生素子からの再生信号の変動(波形の最
小振幅と最大振幅の比)を調べたところ、表5から表8
に示すように荷重1g重以下および質量2mg以上で該
変動値が最小になる事が分かった。またトラック密度1
0000TPIのより振動によるトラックずれが顕著な
条件で再生信号変動を調べたところ、前記低トラック密
度の場合の20%増加することが分かった。なお、上記
再生信号変動は、1トラック一周の再生信号電圧の最大
値VX と最小の再生出力電圧VN について100×(V
X −VN )/VX で表される。
【0039】また実施例4および5の磁気ディスク装置
は、磁気ヘッドスライダーの小型化により、使用できる
トラック数が増加したため磁気ディスク1面当たりの記
録容量が5〜10%増加した。
【0040】なお、上記実施例以外に、磁気ディスク媒
体に用いられる磁性薄膜31、保護膜32、潤滑剤3
3、または磁気ヘッドスライダー12の接触パッド13
に被覆される保護膜などの種類、形成方法などは特に限
定されるものではなく、公知の材料、形成方法を特別な
制限なく用いることができる。
【0041】したがって、本発明の磁気ディスク装置で
は、従来の磁気ディスク装置と比較して少なくとも数百
分の一から数千分の一の摩耗量と跳躍量と数十分の一か
ら数百分の一の跳躍量を確保することができた。また本
発明の磁気ディスク装置を用いて、従来の10倍の面記
録密度(線記録密度とトラック密度の積)を得る事が出
来た。
【0042】
【発明の効果】以上本発明の磁気ディスク媒体、接触型
磁気ヘッド、ヘッドアーム、アクチュエータ、カバー、
ベース、モータ、フィルタから構成された磁気ディスク
装置は、接触型磁気ヘッドを構成する磁気ヘッドスライ
ダーの押しつけ荷重が0.071g重以上0.14g重
以下で質量が2.0mg以上181mg以下とすること
により摩耗と跳躍を防止しさらに高トラック密度による
再生信号出力変動を最小にする事が出来、線記録密度、
およびトラック密度ともに高記録密度を達成することが
できた。
【0043】さらに高密度のスライダー材料または質量
付加層を設ける事により磁気ヘッドスライダーの小型化
により記録容量を増加させる事が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の側面を表す図であ
る。
【図2】本発明の磁気ディスク装置の正面を表す図であ
る。
【図3】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドの一例を示す図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドスライダーの一例を示す図である。
【図5】本発明の磁気ディスク装置に用いるハード磁気
ディスク媒体の一例を示す図である。
【図6】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドスライダーの一例を示す図である。
【図7】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドスライダーの一例を示す図である。
【図8】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドスライダーの摩耗速度と跳躍量の荷重依存性を、
質量をパラメータに表した図である。
【図9】本発明の磁気ディスク装置に用いる接触型磁気
ヘッドスライダーの摩耗速度と跳躍量の荷重依存性を、
荷重をパラメータに表した図である。
【符号の説明】
01 磁気ディスク装置 02 磁気ディスク媒体 03 接触型磁気ヘッド 04 ヘッドアーム 05 アクチュエータ 06 カバー 07 ベース 08 モータ 09 フィルタ 11 磁気的記録再生素子 12 磁気ヘッドスライダー 13 接触パッド 14 磁気ヘッドスライダー支持機構 15 電極 16 電極 17 導線 18 配線膜 19 電極 20 質量付与層 30 ハード磁気ディスク基板 31 磁性薄膜 32 保護膜 33 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安食 賢 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−349221(JP,A) 特開 平5−298620(JP,A) 特開 昭64−55704(JP,A) 実開 昭62−187450(JP,U) 実開 昭62−198509(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録再生素子と、該磁気記録再生素子
    を装着した接触型磁気ヘッドスライダーと、該接触型磁
    気ヘッドスライダーを支持する磁気ヘッドスライダー支
    持機構からなる磁気ヘッドと、磁気ディスク媒体とを少
    なくとも備えた磁気ディスク装置において、押しつけ荷
    重が0.071g重以上0.14g重以下で質量が2.
    0mg以上181mg以下である接触型磁気ヘッドスラ
    イダーを用いることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】接触型磁気ヘッドスライダー母材料とし
    て、Ta,W,Hf,Pt,Au,Ag,Cu,Pb,
    Bi,U,Ir,Os,Pd,Nb,Fe,Co,N
    i,V,Mo,Ru,Re,Rh,Zr,Cr,Cd,
    Zn,Sn,Tl,Mn,またはLuの単体,窒化物,
    炭素化合物および/またはそれらの複合材料を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】接触型磁気ヘッドスライダー材料として、
    Al23−TiC,Al23−TiO2,Al23−S
    iC,Al23−ZrO2,Al23−キュービックB
    N,BeO−TiC,SiC,ダイアモンド状カーボ
    ン,非晶質カーボン,アルミナ,キュービックBN,B
    eOなどの母材料に質量付与層を有することを特徴とす
    る請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】質量付与層として、Ta,W,Hf,P
    t,Au,Ag,Cu,Pb,Bi,U,Ir,Os,
    Pd,Nb,Fe,Co,Ni,V,Mo,Ru,R
    e,Rh,Zr,Cr,Cd,Zn,Sn,Tl,M
    n,またはLuの単体,および/またはそれらの複合体
    を用いることを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク
    装置。
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