JP2001338416A - ディスク状磁気記録媒体 - Google Patents

ディスク状磁気記録媒体

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JP2001338416A
JP2001338416A JP2000154033A JP2000154033A JP2001338416A JP 2001338416 A JP2001338416 A JP 2001338416A JP 2000154033 A JP2000154033 A JP 2000154033A JP 2000154033 A JP2000154033 A JP 2000154033A JP 2001338416 A JP2001338416 A JP 2001338416A
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magnetic
disk
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head
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Yasuhiro Nishida
康宏 西田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強磁性金属薄膜型ディスク状磁気記録媒
体、特に磁気ディスクの高記録密度及び高転送レートを
維持しつつ、高速摺動による磁気ディスク及び磁気ヘッ
ドの磨耗を効果的に小さく抑制し、耐久性と信頼性を向
上させること。 【解決手段】 回転数が1分間に2400回転以上で
ありかつ磁気ヘッド13が相対的に接触摺動するように
構成され、薄膜からなる磁性膜21、更には保護膜20
が形成されたディスク3の表面に、下記一般式(I)で
表される含アミノエステルを少なくとも1種類含有する
ことを特徴とするディスク状磁気記録媒体。 【化3】 (但し、前記一般式(I)において、R1は水素原子又
は炭素数24以下の炭化水素基、R2及びR3は互いに同
一の若しくは異なる炭素数12以下の炭化水素基、R4
は炭素数24以下の炭化水素基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク状磁気記録
媒体、特に高記録密度強磁性金属薄膜型磁気ディスクに
関するものであり、さらに詳しくは、接触式記録システ
ムに供される磁気ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ用又はワードプロセッサ用
の持ち運び可能な磁気記録媒体として、磁気ディスクが
用いられている。従来から用いられている磁気ディスク
は、2HDと称されるフロッピー(登録商標)ディスク
が主流であり、これは1.44MB(メガバイト)の記
録容量である。しかしながら、近年、文字だけでなく、
音声データや画像データの取り扱い、アプリケーション
ソフトの高度化を背景として、従来の記録容量では不足
感が否めず、高容量化への要求が強くなってきている。
【0003】さらに、データの高容量化に伴い、データ
転送速度の高速化が求められる。これは、高容量化に伴
う作業性の劣化を出来るだけ防ぐ必要があるためであ
る。その為には、ディスク回転数を上げる必要がある。
【0004】従来のフロッピーディスクドライブシステ
ムはヘッドスライダがディスクに接触摺動している、い
わゆるコンタクトシステムである。しかしながら、高容
量化に伴ってディスク回転数を増加させると、ヘッドス
ライダは浮上してしまい、この際の浮上量(スペーシン
グ)が記録再生時の効率を低下させてしまう。そこで浮
揚型磁気ヘッドスライダを用いず、接触記録型磁気ヘッ
ドスライダを用いれば、浮上量はゼロとなり、更なる高
密度化がはかれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高速回転かつ接触摺動型のフロッピーディスクドラ
イブシステムは実現されていないのが現状である。
【0006】高速回転下で接触摺動させることにより、
走行耐久性が悪化し、何よりもヘッド摩耗量が増大し、
ヘッド特性を保証できなくなってしまうという問題が生
じてしまう。すなわち、従来の技術では上記問題に対処
するのに限界があったのである。
【0007】本発明は、接触式記録システムに供されて
好適な高密度強磁性金属薄膜型ディスク状磁気記録媒体
において、巾広い環境条件下における優れたヘッド摩耗
特性と走行耐久性を併せ持つ磁気デイスク等のディスク
状磁気記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、回転数
が1分間に2400回転以上でありかつ磁気ヘッドが相
対的に接触摺動するように構成され、強磁性金属薄膜か
らなる磁性層を有し、媒体表面に、下記一般式(I)で
表される含窒素エステル(以下、本発明の含アミノエス
テルと称する。)を少なくとも1種類含有することを特
徴とするディスク状磁気記録媒体(以下、磁気ディスク
を代表例として説明する。)に係るものである。
【化2】 (但し、前記一般式(I)において、R1は水素原子又
は炭素数24以下の炭化水素基、R2及びR3は互いに同
一の若しくは異なる炭素数12以下の炭化水素基、R4
は炭素数24以下(特に8〜24)の炭化水素基であ
る。)
【0009】本発明者は、ディスク回転数が1分間に2
400回転以上と高速でありかつ磁気ヘッドスライダが
接触摺動する記録システムを実現させるべく検討を行っ
た結果、高速摺動させた際の磁気ディスクの摩耗による
出力低下もさることながら、ヘッドの摩耗によるヘッド
特性劣化が最も大きな問題であることを認識した。しか
も、同一トラックを摺動させた時よりも、シークさせな
がら摺動させることにより、一桁以上摩耗速度が速くな
ってしまうことを認識するに至った。
【0010】したがって、このシーク時のヘッド摩耗を
低減するために鋭意検討した結果、少なくとも磁気ディ
スク表面に存在させる本発明の含アミノエステルが、従
来の潤滑剤であるパーフルオロポリエーテルや脂肪酸エ
ステル等に比べて、ヘッド摩耗速度を一桁以上低減させ
る効果があることを見出し、本発明に至ったのである。
また、ヘッドの摩耗速度には接触面圧の効果も大きい。
ヘッド摩耗速度は接触面圧にほぼ比例すると考えてよ
く、接触面圧が大きすぎるとヘッド摩耗速度は速くな
り、本発明の含アミノエステル(潤滑剤)を用いたとし
ても、実用レベルの磨耗速度は得られない。また、接触
面圧が逆に小さすぎると安定した接触摺動が出来なくな
り、ヘッドスライダが跳躍してしまったり、浮上してし
まう。
【0011】本発明の含アミノエステルの構造としては
上記一般式(I)で示されるものであり、上記一般式で
示される含アミノエステル中のR1〜R4の構造は直鎖状
のみならず、分岐構造や不飽和結合、芳香環の有無、異
性体の種類や脂環構造についても自由に選択することが
可能である。ただし、炭素数はR1、R4は24以下が好
ましく、R2、R3は12以下が好ましい。これより大き
くなると、製造上困難となり、実用性に欠ける。また、
4の炭素数は8以上が好ましい。これより小さいと、
走行耐久性、特にスチル耐久性に優れず、あまり好まし
くない。
【0012】本発明の含アミノエステルを磁気ディスク
表面に含有させる手法としては、含アミノエステルを単
体もしくは溶媒に溶かして、磁気ディスク表面にエアー
ドクターコート、グラビアコート、スプレーコート、ス
ピンコートもしくはディップコート等の手法を用いて含
有させる方法がある。
【0013】本発明に基づく磁気ディスクが使用される
装置としては、回転数が2400rpm以上、好ましく
は2400〜8000rpmである。ヘッドは、ハード
ディスクで用いられるようなスライダに取りつけられた
タイプのものが好適であり、2400rpm以上の回転
数であっても、浮上することなく安定して接触摺動する
接触式磁気ヘッドスライダをディスクの上下から挟み込
むことにより、安定して走行することができる。スライ
ダの接触面(コンタクトパッド)の材質はダイヤモンド
状カーボン(DLC)、非晶質カーボン、Al2O3・TiC、Al2
O3 、Si、SiC、BNなどが好適であるが、特にダイヤモン
ド状カーボン(DLC)、非晶質カーボン等、炭素を主
体としたものが好ましい。これは、本発明の含アミノエ
ステルとパッド表面の親和性が良いためと考えられる。
また、従来のインダクティブヘッドに加え、MRヘッ
ド、GMRヘッド、TMRヘッドの使用も可能である。
【0014】接触面圧(押し付け荷重/接触総面積)は
1〜40gf/mm2が好ましい。接触面圧がこれより
大きすぎると、ヘッド摩耗速度は速くなり、本発明の含
アミノエステル(潤滑剤)を用いたとしても実用レベル
の磨耗速度は得られ難い。また、接触面圧が逆にこれよ
り小さすぎると、安定した接触摺動が出来なくなり、ヘ
ッドスライダが跳躍してしまったり、浮上し易くなる。
【0015】本発明に基づく磁気ディスクに対して好適
に用いられる磁気ヘッドは、本出願人が既に提案した、
磁気ヘッドを埋設した接触パッドを有する接触型ヘッド
スライダ(特願平11−251815号)である。以
下、この先願発明の概要を説明する。
【0016】先願発明のフレキシブル磁気ディスク用ヘ
ッドスライダは、磁気ヘッドが埋設されたパッドがフレ
キシブル磁気ディスクの対向面に設けられており、この
パッドが、磁気ヘッドとの間の相対速度が1.3m/s
〜25.0m/sであるフレキシブル磁気ディスクに接
触した状態で、磁気ヘッドのフレキシブル磁気ディスク
に対する信号の記録又は再生を行うようにしたものであ
る。先願発明によれば、従来のハードディスク用ヘッド
スライダのようなテーパフラットや負圧機構を有する浮
上機構を持たず、フレキシブル磁気ディスクの表面に接
触させた状態で磁気ヘッドによる記録/再生を低速から
高速まで広い範囲にわたって安定に長期間行うことがで
き、フレキシブル磁気ディスクの高密度化及び転送レー
トの高速化を実現することができ、低消費電力化も図る
ことができる。
【0017】図2は、一実施の形態のヘッドスライダ1
を先端に取着したHGA(ヘッドスライダサスペンショ
ン)2を示すもので、HGA2は、フレキシブル磁気デ
ィスク3の径方向の延長方向に長い矩形板状のベースプ
レート4と、このベースプレート4の先端部下面に重ね
合わせ状に貼着されたサスペンションビーム5とから成
り、磁気ヘッドスライダ1はサスペンションビーム5の
先端部に支持される。尚、ヘッドスライダ1及びHGA
2は上下に対向するように2つ配設され、図1に示すよ
うに、連続強磁性金属薄膜からなる磁性層21上に、ダ
イヤモンド状炭素(DLC)、非晶質炭素等の炭素主体
の保護膜20が最上層として形成され、これらが図3に
示すように、非磁性支持体22の両主面上に積層された
フレキシブル磁気ディスク3をその両面から挟持するよ
うになっている。
【0018】ベースプレート4はその基端部に左右両側
部がくびれた狭隘部が形成されており、この狭隘部より
基端側部分が図示しないリニアモータのキャリッジに保
持され、また、先端部の左右側部のうち一方の側部に側
方に突出する片持ち腕部7が一体に形成されている。
【0019】そして、図示は省略するが、リニアモータ
の前後方向の移動により、片持ち腕部7がリフターによ
り相対的に持ち上げられると、ベースプレート4は上記
狭隘部が主に曲がろうとして、片側縁が持ち上げられる
にもかかわらず捻れることなくほぼ水平のまま先端側が
上方へ押し上げられるようになっている。
【0020】尚、図中に示す「D1方向」がリニアモー
タの前後方向であり、磁気ヘッドにより記録又は再生の
ためのシーク方向である。また、「D2方向」はフレキ
シブル磁気ディスク3の走行方向(回転方向)を示す。
かかるフレキシブル磁気ディスク3の走行方向(D3
は逆向きであっても良い。また図示しないリニアモータ
はフレキシブル磁気ディスク3の径方向と平行に移動す
るようになっており、リニアモータの駆動によりベース
プレート4がフレキシブル磁気ディスク3の径方向の延
長方向に移動するようになっている。
【0021】サスペンションビーム5は、ベースプレー
ト4の先端部分下面にピボットスプリングを介して貼着
される被貼着部8と、先端に行くに従い幅狭になるサス
ペンション部9とサスペンション部9の先端部でヘッド
スライダ1を支持するスライダ支持部10とから成る。
サスペンション部9にはいくつかの孔11、11、・・
・が形成されており、これにより適度な弾性が付与され
るようになっている。特に、サスペンション部9の先端
部には、先端が開口するコ字状のリンク部12が形成さ
れ、このリンク部12の先端間にほぼ矩形のスライダ支
持部10が形成されている。
【0022】サスペンションビーム5の材料としては、
SUS/接着剤/SUS等の3層からなるバネ定数20
0mgf/mm程度の非常に柔らかいラミネート材で構
成され、さらに先端部のリンク部12は、ロール剛性
0.2μN・m/degree、ピッチ剛性0.04μ
N・m/degreeという柔軟性が確保されている。
また、詳細は省略するが、サスペンションビーム5は、
ヘッドスライダ1の背面に機械的に接続されるととも
に、後述する磁極パッドの中心に埋め込まれた磁気ヘッ
ドから伸びたリード端子に電気的にも接続され、信号線
としての機能も果たしている。
【0023】磁気ヘッドスライダ1は、図4に明示する
ように、平面から見て縦長な台形を成し、その先端の部
分に磁気ヘッド13が埋設された接触パッド(磁極パッ
ド)14が、また、その反対側の角部に接触パッド1
5、15がそれぞれ支持されている。磁気ヘッドスライ
ダ1は、薄膜プロセスによるスパッタ・アルミナボディ
等で形成されており、50μm以下と極薄の為、剛性が
ハードディスクで使用されている厚み300μm程度の
ピコスライダと比較して8桁ほど柔らかく、かつ自重は
500μg以下と軽量である。その結果、フレキシブル
磁気ディスク9の表面を滑らかに追従することが可能で
あるとともに、極めて軽量であるため、外部から印加さ
れる加速度に対して発生する力が非常に弱く、特にポー
タブルユースにおいて重要な耐衝撃性に優れている。
【0024】接触パッド14、15、15はダイヤモン
ドライクカーボン(以下DLCと略す)等で形成されて
おり、磁極パッド14には記録/再生を行う磁気ギャッ
プを有する磁気ヘッド13が埋め込まれており、摺動面
で磁気コアの周囲がDLCなどで囲まれている。図3
は、記録/再生を行う際の、磁極パッド14とフレキシ
ブル磁気ディスク3との位置関係を示すものである。
【0025】接触パッド14、15、15の硬度は、耐
磨耗性からビッカース硬度700以上が必要であり、1
000以上が望ましく、このような特性を与えるもので
あれば材質はDLCと限るものではなく、非晶質炭素な
ど、他の炭素主体のものであってよい。接触パッド1
4、15、15のフレキシブル磁気ディスク3と接触す
る側の角部の角度αは、媒体に対する削れ性を抑えるた
めに図3に示す角度αは90度以上の鈍角であることが
必要であり、115度以上であることが好ましい。ま
た、磁極パッド14の摺動面形状は楕円、接触パッド1
5、15の摺動面形状は真円に形成したが、これに限ら
ず、長方形、正方形、あるいは三角形のいずれの形であ
ってもよい。磁気ヘッド13は、このような薄いヘッド
スライダ1の内部に構造が収まるように巻線が磁気ヘッ
ドスライダ1の面に平行ないわゆるプレーナ型薄膜イン
ダクティブヘッドを採用しているが、それに限定される
ものではない。磁気ヘッドスライダ1はサスペンション
ビーム5の先端のスライダ支持部10の下面に貼着され
る。
【0026】ピボットスプリング16は長さ方向のほぼ
半分の長さをした基部と、基部の先端縁の左右側端部か
らそれぞれさらに先端に向かいかつ互いに近づくように
延出されたリンク片18、18と、該リンク片18、1
8の先端間に架設された押圧片19とが一体に形成され
ている。
【0027】ピボットスプリング16のリンク片18、
18はその基部との間で折り曲げられて先端に行くに従
い下方へ偏倚され、また、押圧片19はそのリンク片1
8、18との間で折り曲げられて先端に行くに従い下方
へ偏倚されている。ピボットスプリング16の押圧片1
9の先端側縁の中央部には三角形状の押圧部19aが形
成されており、この押圧部19aの尖端部がサスペンシ
ョンビーム5のスライダ支持部10に対応した位置に形
成されている。
【0028】そして、ピボットスプリング16の基部は
上記ベースプレート4の先端とサスペンションビーム5
の基端部とに挟持され、これにより、サスペンションビ
ーム5は、そのスライダ支持部10がピボットスプリン
グ16の押圧部19aに押圧されて下方に可撓されて、
フレキシブル磁気ディスク3に対する適度なロード荷重
がかかるようになっている。ピボットスプリング16は
バネ定数250mgf/mm程度の極薄のステンレス材
で形成され、よって、200mgfという低いロード荷
重がヘッドスライダ1の重心位置に加えられ、フレキシ
ブル磁気ディスク3のランアウト変動が起こっても、荷
重変動幅が100〜800mgfと狭く、各接触パッド
14、15、15に均等な接触圧力が与えられる。これ
によって、フレキシブル磁気ディスク3の定常及び非定
常なランアウト変動にきわめて良く追従し、安定した記
録/再生が実現される。
【0029】以上説明した先願発明の接触型磁気ヘッド
スライダは、2400rpm以上、たとえば3000r
pm以上と高速回転する磁気ディスクに相対的に高速で
摺動するもので、耐久性の観点からロード荷重が極めて
小さくなるよう設計されており、磁気ディスクの表面形
状に柔軟に追従することができる。
【0030】以下に、本発明に基づく磁気ディスクの構
成材料とその製法について詳細に述べる。
【0031】まず、非磁性支持体の厚さは、媒体の使用
目的に応じて適宜定めてよく、10〜120μmとされ
ることが多いが、より好ましくは30〜100μmであ
る。
【0032】この支持体の構成素材としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポ
リエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、
セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹
脂類、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リスルホン等のプラスチックのほかに、アルミニウム、
銅等の金属、ガラス等のセラミックス等も使用可能であ
る。内部にフィラーを含有し、フィルム表面に凹凸を形
成したものでもよい。
【0033】本発明においては、支持体上に耐熱性を付
与し、表面性を制御するための下塗り膜を作製してもよ
い。下塗り膜は耐熱性の樹脂を用いることが好ましく、
この樹脂としては、ポリイミド、ポリアミド、シリコー
ン系樹脂など一般的な耐熱性樹脂が使用可能である。な
かでも、シリコーン系樹脂は作製しやすく、耐ブロッキ
ング性に優れるため好適である。
【0034】このようなシリコーン樹脂はフェニルトリ
エトキシシランや3−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン等のオルガノシラン化合物を出発原料としたゾ
ルゲル法によって支持体上に下塗り溶液を塗布、乾燥す
ることで作製できる。下塗り膜には、表面性を制御する
ためにフィラーを混入させてもよく、より好ましくは、
単分散の球状シリカフィラーであり、作製した下塗り膜
表面の突起高さは30nm以下が好ましい。
【0035】また、下塗り膜と支持体の密着性が不足の
場合には、シランカップリング剤などの添加剤による支
持体の表面処理や、酸素プラズマ、アルゴンプラズマ、
紫外線照射、電子線照射、火炎照射などによる支持体の
表面処理を施すことが好ましい。
【0036】本発明のディスク状磁気記録媒体におい
て、磁性層となる強磁性金属薄膜は、従来公知の真空蒸
着膜、スパッタリング膜が使用できる。磁性膜をスパッ
タリング法で作製する場合、組成としては、コバルトを
主体とした従来より公知の金属又は合金が挙げられる。
具体的には、Co、Co‐Cr、Co−Ni‐Cr、C
o‐Cr‐Ta、Co‐Cr‐Pt、Co‐Cr‐Ta
−Pt、Co‐Cr‐Pt−Si、Co‐Cr‐Pt−
B等が使用できる。特に優れた電磁変換特性を得るため
に、Co−Cr−Ta、Co−Cr−Ptが好ましい。
また、磁性層の厚みは10〜300nmとすることが好
ましい。
【0037】更に、この場合、磁性膜の静磁気特性を改
善するための下地膜を設けることが好ましく、この下地
膜の組成としては、従来より公知の金属又は合金などが
挙げられる。具体的には、Cr、V、Ti、Ta、W、
Si等またはこれらの合金が使用でき、なかでもCr、
Cr−Ti、Cr−Wが好ましい。この下地膜の厚みと
しては5〜500nmであり、より好ましくは10〜2
00nmである。また、スパッタリング法で磁性膜を作
製する場合には、基板を加熱した状態で成膜することが
磁性膜の静磁気特性の面から好ましく、そのときの温度
は50〜200℃前後であって、より好ましくは80〜
150℃である。
【0038】磁性膜を真空蒸着法で作製する場合、組成
としてはコバルトを主体とした従来より公知の金属又は
合金が挙げられ、具体的にはCo、CoNi、CoFe
などを酸素雰囲気中で蒸着して、膜中に酸素を含んだも
のが使用可能である。特に、電磁変換特性を改善するた
めに、磁性層を構成する金属原子の90%以上、更に好
ましくは95%以上はコバルトであるCo−O、又はC
o−Oを含有するCo−Fe等が好ましい。磁性層の厚
みは、100〜300nmとするのが好ましく、更に好
ましくは120〜200nmである。また強磁性金属薄
膜は、電磁変換特性を改善するために、重層構成とした
り、非磁性下地層や中間層を有していてもよい。
【0039】こうした強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体
は、高密度記録化により画質を向上させることができ、
これまで広く用いられてきた塗布型のものに比べて磁気
特性に優れ、また磁性層の厚さも薄いことから、電磁変
換特性の点で塗布型の磁気記録媒体を上回る性能を発揮
するものと期待される。
【0040】本発明のディスク状磁気記録媒体において
は、走行耐久性、耐食性を改善するために、強磁性金属
薄膜上に保護膜を設けることが好ましい。保護膜として
は、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化コ
バルト、酸化ニッケル等の酸化物、窒化チタン、窒化ケ
イ素、窒化ホウ素等の窒化物、炭化ケイ素、炭化クロ
ム、炭化ホウ素等の炭化物、グラファイト、無定形炭素
等の炭素からなる保護膜が挙げられる。
【0041】前記炭素保護膜は、プラズマCVD(化学
的気相成長)法、スパッタリング法等で作製したアモル
ファス、グラファイト、ダイヤモンド構造、もしくはこ
れらの混合物からなる炭素膜であり、特に好ましくは、
一般にダイヤモンドライクカーボンと呼ばれる硬質のダ
イヤモンド状炭素(DLC)や非晶質炭素膜等、炭素を
主体とした膜である。この硬質炭素膜はビッカース硬度
で1000kg/mm 2以上、好ましくは2000kg
/mm2以上の硬質の炭素膜である。また、その結晶構
造は、アモルファス構造であり、かつ、非導電性であ
る。
【0042】この硬質炭素保護膜は、メタン、エタン、
プロパン、ブタン等のアルカン、あるいはエチレン、プ
ロピレン等のアルケン、又はアセチレン等のアルキンを
はじめとした炭素含有化合物を原料としたプラズマCV
Dや、水素や炭化水素雰囲気下で炭素をターゲットとし
たスパッタリング等によって形成することができる。
【0043】硬質炭素保護膜の膜厚が厚いと、電磁変換
特性の悪化や磁性層に対する密着性の低下が生じ、膜厚
が薄いと耐磨耗性が不足するために、膜厚は2.5〜2
0nmが好ましく、特に好ましくは5〜10nmであ
る。
【0044】また、この硬質炭素保護膜上に付与する潤
滑剤との密着性を更に向上させるために、硬質炭素保護
膜表面を酸化性もしくは不活性気体によって表面処理し
てもよい。
【0045】潤滑剤として、前述した本発明の含アミノ
エステルは勿論、これ以外にも、以下のものが併用可能
である。併用可能な潤滑剤としては、公知の炭化水素系
潤滑剤、フッ素系潤滑剤、極圧添加剤等が使用できる。
【0046】炭化水素系潤滑剤の具体例としては、ステ
アリン酸、オレイン酸等のカルボン酸類、ステアリン酸
ブチル等のエステル類、オクタデシルスルホン酸等のス
ルホン酸類、リン酸モノオクタデシル等のリン酸エステ
ル類、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の
アルコール類、ステアリン酸アミド等のカルボン酸アミ
ド類などが挙げられる。
【0047】フッ素系潤滑剤の具体例としては、上記炭
化水素系潤滑剤のアルキル基の一部又は全部をフルオロ
アルキル基もしくはパーフルオロポリエーテル基で置換
した潤滑剤が挙げられる。また、パーフルオロポリエー
テルとしては、パーフルオロメチレンオキシド重合体、
パーフルオロエチレンオキシド重合体、パーフルオロ−
n−プロピレンオキシド重合体(CF2CF2CF
2O)n、パーフルオロイソプロピレンオキシド重合体
(CF(CF3)CF2O)n、又はこれらの共重合体等
である。また、末端や分子内に水酸基、エステル基、カ
ルボキシル基などの極性官能基を有する化合物が摩擦力
を低減する効果が高く、好適である。さらに、この分子
量は500〜5000、好ましくは1000〜3000
である。分子量が500未満では揮発性が高く、また潤
滑性も低い。分子量が5000を超えると粘度が高くな
るため、スライダとディスクが吸着しやすく、走行停止
やヘッドクラッシュなどを発生しやすくなる。
【0048】極圧添加剤の具体例としては、リン酸トリ
ラウリル等のリン酸エステル類、亜リン酸トリラウリル
等の亜リン酸エステル類、トリチオ亜リン酸トリラウリ
ル等のチオ亜リン酸エステルやチオリン酸エステル類、
二硫化ジベンジル等の硫黄系極圧剤などが挙げられる。
【0049】本発明において、使用可能な防錆剤として
は、通常この種のディスク状磁気記録媒体の防錆剤とし
た使用されているものであれば、何れも使用することが
でき、例えば、フェノール類、ナフトール類、キノン
類、窒素原子を含む複素環化合物、酸素原子を含む複素
環化合物、硫黄原子を含む複素環化合物等が挙げられ
る。
【0050】本発明に基づく磁気ディスクが使用される
装置としては、回転数が2400rpm以上、好ましく
は2400〜8000rpmである。ヘッドはハードデ
ィスクで用いられるようなスライダに取り付けられたタ
イプのものがよく、2400rpm以上の回転数であっ
ても浮上することなく、安定して接触摺動する接触式磁
気ヘッドスライダをディスクの上下から挟み込むことに
より、安定して走行することができる。スライダの接触
面(コンタクトパッド)の材質は、ダイヤモンド状カー
ボン(DLC)、非晶質カーボン、Al23・TiC、
Al23、Si、SiC、BNなどが好適であるが、特
にダイヤモンド状カーボン、非晶質カーボン等、炭素を
主体としたものが好ましい。これは、本発明の含アミノ
エステルとパッド表面の親和性がよいためと考えられ
る。また、従来のインダクティブヘッドに加え、MRヘ
ッド、GMRヘッド、TMRヘッドも使用可能である。
【0051】接触面圧(押し付け荷重/接触総面積)
は、1〜40gf/mm2が好ましい。接触面圧がこれ
より大きすぎるとヘッド磨耗速度は速くなり、本発明の
含アミノエステル(潤滑剤)を用いたとしても、実用レ
ベルの磨耗速度は得られ難い。また、接触面圧がこれよ
り小さすぎると、安定した接触摺動が出来なくなり、ヘ
ッドスライダが跳躍してしまったり、浮上し易くなる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。ここに示す成分、割合、操作順序等は本発明の
精神から逸脱しない範囲において変更しうるものである
ことは当業界に携わるものにとっては容易に理解される
ことである。従って、本発明は下記の実施例に制限され
るべきものではない。
【0053】例1 本例においては、非磁性支持体の両面上に磁性膜、保護
膜、潤滑膜がそれぞれ形成される磁気ディスクをサンプ
ルとして作成することとした。
【0054】最大突起粗さが0.01μmで厚みが60
μmのポリエチレンナフタレートフィルムをスパッタリ
ング装置に設置して、基板を150℃に加熱しながら直
流マグネトロンスパッタリング法でCr−Ti下地膜を
60nm成膜し、更に引続いて、Co−Cr−Pt磁性
膜を30nm成膜し、更にその上に、メタンを原料とし
たプラズマCVD法で硬質炭素保護膜を8nm成膜し
た。
【0055】次に、この保護膜上に、含アミノエステル
として下記表1に記載の化合物(1)を潤滑剤として、
トルエンとイソプロピルアルコールの混合溶媒に3重量
%溶解した溶液をマイクログラビアコート法で塗布し
て、潤滑膜を作成した。
【0056】この磁性膜、保護膜、潤滑膜はフィルムの
両面に対して成膜した。その後、この試料を3.5イン
チの磁気ディスク形状に打ち抜き、フロッピーディスク
を作製した。この磁気ディスクサンプルを磁気ディスク
−1と称する。
【0057】例2〜12 含アミノエステルとして、下記表1の化合物(1)の代
わりに化合物(2)〜(12)の3重量%溶液をマイク
ログラビアコートした以外は磁気ディスク-1と同様に
サンプルを作成し、磁気ディスク-2〜12とした。
【0058】例13 潤滑剤としてさらにFomblin−Z−DOL(HO
−CH2−CF2O−(C24O)n−(CF2O)m−C
2−CH2−OH、分子量約2000)をフロリナート
FC77(住友スリーエム社製、フッ素系不活性液体)
に3重量%溶解した溶液をマイクログラビアコートした
以外は磁気ディスク−1と同様にサンプルを作成し、磁
気ディスク−13とした。
【0059】比較例1 下記表1の化合物(1)の代わりに上記のFombli
n−Z−DOLを上記のフロリナートFC77(住友ス
リーエム社製)に3重量%溶解した溶液をマイクログラ
ビアコートした以外は磁気ディスク-1と同様にサンプ
ルを作成し、比較ディスク-1とした。
【0060】比較例2 下記表1の化合物(1)の代わりにイソヘキサデシルス
テアレートの3重量%溶液をマイクログラビアコートし
た以外は磁気ディスク-1と同様にサンプルを作成し、
比較ディスク-2とした。
【0061】比較例3 下記表1の化合物(1)の代わりにブチルステアレート
の3重量%溶液をマイクログラビアコートした以外は磁
気ディスク-1と同様にサンプルを作成し、比較ディス
ク-3とした。
【0062】上記した方法で作成した各磁気ディスクを
下記表2及び表3の磁気ヘッドスライダと下記表4に示
すように組み合わせて評価した。
【0063】磁気ヘッドスライダ:図4に示す磁気ヘッ
ドスライダ部は、コンタクトパッドI、II、IIIが円盤状
に設置され、かつ磁気ヘッドスライダの面上で二等辺三
角形の各頂点に相当する位置に設けられている。各コン
タクトパッドは、磁気ディスクと接触する部分の面(先
端面)が各々平坦に形成されている。磁気ヘッド(記録
再生素子)13を具備したコンタクトパッドIは、面積
が他の二つのコンタクトパッドII、IIIの面積よりも大
きく設定されている。これらのコンタクトパッドI、I
I、IIIはエッチング法によって形成され、総面積は下記
表2及び3に示したようになっている。また、スライダ
の押し付け荷重も下記表2及び3に示した。コンタクト
パッドの材質としてはダイアモンド状カーボンを用い
た。
【0064】上記のように作成した例1〜13、例14
〜25及び比較例1〜3の各ディスクを以下の方法で評
価した。評価結果を下記表4に示す。
【0065】ヘッド磨耗テスト(シークモード):図4
の磁気ヘッドスライダを磁気ディスク両面に、コンタク
トパッドがディスク表面と接触するように装着し、ディ
スク回転数を3600rpmで一定に保ち、スライダを
ディスク中心から18mm〜38mmの範囲で10Hzで
繰り返し摺動させた。この動作を連続で48時間行っ
た。試験前後のパッドの高さを非接触型汎用三次元表面
構造解析装置(NewView5020、Zygo社製)を用いて測定
し、その差をパッドの磨耗高さとした。パッドI〜IIIの
磨耗高さに各々のパッド面積を乗じた総和を求め、磨耗
体積とした。磨耗体積をパッドI〜IIIの総面積で割って
磨耗量とし、さらに摺動時間48時間で割り、ヘッド磨耗
速度(nm/h)とした。(5回測定の平均値)
【0066】走行耐久性テスト(スチルモード):ヘッ
ド磨耗テストと同様に、磁気ヘッドスライダを磁気ディ
スク両面に装着し、ディスク回転数を3600rpmで
一定に保ち、スライダ位置をディスク中心から35mm
のところに固定して連続摺動させる、いわゆるスチルモ
ードでの摺動試験を行い、中心から35mmのところに
あるトラックの出力が初期値の80%に低下するまでの
時間を測定した。(5回測定の平均値)
【0067】電磁変換特性:電磁変換特性は、プリアン
プ(SSI2010)を通して、市販の記録再生評価装置(Guz
ik1601+PRML)、ディジタルストレージオシロスコープ
(Lecroy9345)、スペクトラムアナライザー(Advantes
t)を使って解析/評価した。モーター回転数を360
0rpmとし、測定位置はディスクの中心から20mm
とした。ヘッドは、トラック幅が6μmの薄膜ヘッドを
用いた。このパッドを搭載したスライダを磁気記録ディ
スクと接触させ、波長10μmの孤立再生波形のベース
ライン(=GND)からピークまでの振幅:IS TAAと、IS
TAAの半分のレベルに於けるパルス幅:PW50を測定し
た。一般にIS TAAはS/Nの指標に使われ、またPW50
はヘッドと媒体の間隔、いわゆる磁気スペーシングに非
常に敏感なことから、接触状態の指標に使われている。
IS TAA及びPW50は例1の値をそれぞれ0dB、100
%として相対値で表した。
【0068】
【表1】表1 一般式(I)の含アミノエステル (ただし、Phはベンゼン環を表す。)
【0069】
【表2】表2 磁気ヘッドスライダ
【0070】
【表3】表3 磁気ヘッドスライダ
【0071】
【表4A】
【0072】
【表4B】
【0073】表4に示された結果から明らかなように、
本発明に基づく例1〜19のように、磁気ディスク表面
に一般式(I)で示される含アミノエステルを少なくと
も1種含有することにより、ディスク回転数が1分間に
2400回転以上でかつ磁気ヘッドスライダが接触摺動
する記録システムに供されても、巾広い環境条件下にお
いてシークモードにおいてでさえ、ヘッド磨耗速度が3
nm/h以下という優れたヘッド磨耗特性と走行耐久性
を有する磁気ディスクが得られる。また、いずれの環境
においても走行耐久時間として100hを上回ってお
り、良好な結果である。
【0074】一方、磁気記録媒体に多く用いられている
パーフルオロポリエーテルや脂肪酸エステルを使用した
比較例1及び2では、走行耐久性には優れているが、ヘ
ッド磨耗速度が20nm/h近くに達する。また、脂肪
酸エステルを使用した比較例3では走行耐久時間が1h
と低く、ヘッド磨耗速度は30nm/h以上となった。
従って、本発明の含アミノエステルを用いることにより
約1桁、ヘッド磨耗速度を抑えることが可能となる。
【0075】例20及び21においては、ヘッド磨耗特
性及び走行耐久性ともに非常に良好であるが、再生信号
のPW50が増大しており、接触記録再生が不十分である
ことがわかった。これは、低接触面圧であるためにヘッ
ドスライダが跳躍してしまい、安定な接触摺動が得られ
難いためと考えられる(PW50は孤立再生波形の半値幅
のことであり、一般にPW50はヘッドと媒体の間隔、い
わゆるスペーシングに非常に敏感なことから接触状態の
指標に使われている。)。例22〜25では、接触面圧
が高いため、ヘッド磨耗速度が3nm/h以上となって
しまい、実用上あまり好ましくない。
【0076】
【発明の効果】本発明によるディスク状磁気記録媒体
は、ディスク回転数が1分間に2400回転以上であり
かつ磁気ヘッドスライダが接触摺動する記録システム用
に供されても、巾広い環境条件下における優れたヘッド
磨耗特性と走行耐久性を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の磁気ディスクを示す断面
図である。
【図2】同、ヘッドスライダサスペンション(HGA)
の先端に取付けられたフレキシブル磁気ディスク用ヘッ
ドスライダの斜視図である。
【図3】同、スライダに取付けられた磁気ヘッドとフレ
キシブル磁気ディスクとの接触状態を示す断面図であ
る。
【図4】同、スライダの斜視図である。
【符号の説明】
1…磁気ヘッドスライダ、3…フレキシブル磁気ディス
ク、5…サスペンションビーム、13…磁気ヘッド、1
4、15…コンタクトパッド、20…上層、20’…上
層塗料、21…下層、21’…下層塗料、22…非磁性
支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 C10N 30:00 C10N 30:00 Z 30:06 30:06 40:18 40:18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転数が1分間に2400回転以上であ
    りかつ磁気ヘッドスライダが相対的に接触摺動するよう
    に構成され、強磁性金属薄膜からなる磁性層を有し、媒
    体表面に、下記一般式(I)で表される含窒素エステル
    を少なくとも1種類含有することを特徴とするディスク
    状磁気記録媒体。 【化1】 (但し、前記一般式(I)において、R1は水素原子又
    は炭素数24以下の炭化水素基、R2及びR3は互いに同
    一の若しくは異なる炭素数12以下の炭化水素基、R4
    は炭素数24以下の炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】 前記磁性層上に保護膜が形成されてい
    る、請求項1に記載したディスク状磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記保護膜が炭素を主体としたものであ
    る、請求項2に記載したディスク状磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 接触面圧(押し付け荷重/接触総面積)
    が1〜40gf/mm2である磁気ヘッドスライダと組
    み合わせて用いられる、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載したディスク状磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記磁気ヘッドスライダの接触摺動する
    部分の部材がダイヤモンド状炭素や非晶質炭素等、炭素
    を主体としたものである、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載したディスク状磁気記録媒体。
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