JPH06349221A - 磁気ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ及び磁気ディスク装置

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JPH06349221A
JPH06349221A JP5138750A JP13875093A JPH06349221A JP H06349221 A JPH06349221 A JP H06349221A JP 5138750 A JP5138750 A JP 5138750A JP 13875093 A JP13875093 A JP 13875093A JP H06349221 A JPH06349221 A JP H06349221A
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JP
Japan
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magnetic head
head slider
support mechanism
magnetic
slider
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Application number
JP5138750A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Hamaguchi
哲也 浜口
Yukio Kato
幸男 加藤
Masaaki Matsumoto
真明 松本
Masaru Matsushima
勝 松島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4826Mounting, aligning or attachment of the transducer head relative to the arm assembly, e.g. slider holding members, gimbals, adhesive

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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度記録に最適な磁気ヘッドスライダの支
持機構及び走行方式を用いた磁気ディスク装置を提供す
る。 【構成】 ディスク3面に垂直方向にのみ可動で、その
ねじり剛性が100gfmm/rad以上、ばね係数が
0.01〜0.5mg/μmの範囲である板ばね式スラ
イダ支持機構1により、スライダ2に20〜100mg
の押し付け荷重を負荷し液体浮上あるいは接触走行させ
る。 【効果】 磁気ヘッドスライダに100mg以下の押し
つけ荷重を安定して負荷することができ、さらに磁気ヘ
ッドスライダが磁気ディスク面に対して実質的に回転す
ることがないので、浮上量10〜40nmの液体浮上あ
るいは固体接触によるスライダ走行方式が可能となり、
信頼性の高い高密度記録の磁気ディスク装置を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータの外部記
録装置等として用いられる磁気ディスク装置に係り、特
に磁気ヘッドスライダを磁気ディスク面方向に微小な力
で押しつけるための磁気ヘッドスライダ支持機構、及び
それを組み込んだ磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッドスライダは、特開昭5
5−22296号公報に記載されているように、長さ1
5〜25mm程度のア−ムとその先端にピボット及びジ
ンバルとよばれ、ねじり剛性が20gfmm/rad程
度で実質的に回転自由な機構部材を接合して構成された
支持機構により支持され、磁気ディスク上を空気浮上す
るものであった。また、特開昭62−99967号公報
に記載のように、ダイヤフラム状の粘弾性膜を利用して
スライダを回転自由な状態に支持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年磁気ヘ
ッドと磁気ディスクの間のスペーシングを小さくして高
記録密度を達成するために、磁気ディスク表面に接触あ
るいは液体浮上した状態で走行する磁気ヘッドスライダ
の開発が望まれている。図7に、アーム先端に回転機構
を有する上記従来技術の支持機構に接触走行式の曲面ス
ライダを搭載した場合の模式図を示す。磁気ヘッドスラ
イダ2は磁気ディスク3が静止した状態で記録再生素子
4がディスク面に最接近するように配置されていたが、
ディスクの回転あるいは磁気ヘッドスライダのシーク動
作により摩擦力を受けた場合、ねじり剛性が20gfm
m/rad程度の回転機構5を有するために、磁気ヘッ
ドスライダ2が回転しスペーシング損失Δhが生じる結
果となる。スライダ曲面の曲率半径が1mm、スライダ
の高さが0.5mm、摩擦力が0.3gfの場合、この
Δhは約30nmにもなり、記録再生動作が不可能にな
る。さらに、ディスクの内外周で走行速度が異なり、ま
たシーク動作の有無や速度、加速度も場合により異なる
ためこのΔhは一定ではなく安定した記録再生が行なえ
ず問題であった。
【0004】さらに、図8に上記従来技術において仮に
回転機構を取り除いた場合の模式図を示す。この場合
も、磁気ヘッドスライダ2は磁気ディスク3が静止した
状態で記録再生素子4がディスク面に最接近するように
配置されていたが(図中の設計位置)、ディスクの回転
にともなうディスク面の上下動(面振れ)により、例え
ばディスク面が下方に移動した場合、記録再生素子4と
ディスク面の間にスペーシング損失Δhが生じる。この
ため、高い記録密度での記録再生が安定にできないとい
う問題があった。
【0005】このように、アーム先端に回転機構を有す
る従来技術の支持機構に接触走行式の曲面スライダを搭
載すると、摩擦力やディスク面の面振れにより磁気ヘッ
ドスライダがガイドアームに対して相対的に回転し、記
録再生素子が磁気ディスク面から離れることになる。ま
た、ダイヤフラム状の粘弾性膜を利用する従来技術も前
記回転機構を有する従来技術と同程度のねじり剛性を有
しており、実質的に回転自由になるように設計されてい
るので、それに曲面スライダを搭載したとしても同様な
問題が発生する。
【0006】また、これらの従来技術によれば、磁気ヘ
ッドスライダを磁気ディスク面に押しつける方向の支持
機構のばね係数は、1〜2mg/μm程度である。通
常、磁気ディスクの回転により磁気ディスク面は10μ
m程度上下動(面振れ)するので、押しつけ力の変動が
20mgとなり、全押しつけ荷重を100mg程度以下
にする場合は、変動率が20%以上と大きなものとなり
安定したヘッド走行が不可能であった。
【0007】一方、上記従来技術のまま押しつけ方向の
ばね係数を小さくするには、特開昭55−22296号
公報の場合は支持機構1の長さを長くする必要がある。
この場合、ねじり剛性はさらに低下するとともに、他の
方向の剛性が減少し磁気ヘッドスライダのシーク動作つ
まりディスクの半径方向への移動動作時にも悪影響をお
よぼすので好ましくない。ダイヤフラム状の粘弾性膜を
利用する場合、押し付け方向のばね係数を小さくするに
は、粘弾性膜の厚さを薄くするか、直径を大きくする必
要があるが、その場合でも粘弾性膜の面内に働く張力の
影響が大きく働くため、ばね係数を小さくすることは非
常に困難である。
【0008】また、アーム先端に回転機構を有する支持
機構は、押し付け荷重を発生させるアーム部とスライダ
を回転自由な状態で支持するジンバル部を溶接等により
接合して用いており、組立ての容易さ、組立て精度、コ
スト等の面で好ましくない。本発明の第1の目的は、デ
ィスクの面振れや初期の組立て誤差、磁気ヘッドスライ
ダと磁気ディスクの接触による摩擦力、又は磁気ヘッド
スライダのシーク動作等により、押しつけ荷重の変動や
磁気ヘッドスライダの回転又は振動が実質的に生じるこ
とのない磁気ヘッドスライダ支持機構を提供することに
あり、第2の目的は、ヘッドとディスク間のスペーシン
グを数十nmにしても信頼性の高い磁気ヘッドスライダ
支持走行方式を実現できる安価な高密度磁気ディスク装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、磁気
ヘッドスライダの回転を自由にするジンバルやピボット
等の機構を設けず、磁気ヘッドスライダのガイドアーム
に対する回転運動のねじり剛性を100gfmm/ra
d以上とし、実質的に押しつけ方向つまりディスク面に
垂直の方向にのみ磁気ヘッドスライダが可動となる構造
のばね式磁気ヘッドスライダ支持機構を用いること、さ
らには磁気ヘッドスライダを磁気ディスク面に押し付け
る方向のばね係数が0.01mg/μm以上0.5mg
/μm以下である磁気ヘッドスライダ支持機構を用いる
ことにより達成される。
【0010】また前記第2の目的は、このようなばね式
の磁気ヘッドスライダ支持機構を組み込んで流体浮上走
行方式あるいは接触走行方式の磁気ディスク装置を構成
することによって達成される。ここで、磁気ヘッドスラ
イダを磁気ディスク面に押しつける荷重を20mg以上
100mg以下とすればさらに望ましい。また、磁気デ
ィスクの表面には少なくとも保護膜層又は液体潤滑剤層
を設け、磁気ヘッドスライダが保護膜又は液体潤滑剤に
接触しながら情報を記録再生する方式が望ましい。
【0011】さらに、支持機構に接合部をなくし全体を
一体成型により形成することにより精度及び信頼性を向
上させ、製作コストの低減を図ることができる。支持機
構としては、従来のような回転機構を取り除き、さらに
支持機構に1ヶ所以上の方向転換部や曲がり部を設ける
構造や、螺旋のように曲率を持って向きを変える形状に
より、従来のような片持ち構造ではなく、支持機構の両
端あるいは2点以上を支持する構造にすることで実用上
特に効果的に本発明の目的を達成できる。
【0012】
【作用】支持機構として、従来のような回転機構を取り
除き、さらに支持機構に1ヶ所以上の方向転換部や曲が
り部を設ける形状や、螺旋のように曲率を持って向きを
変える形状の可撓性ビームを採用することにより、支持
機構の全長を短かくできてシーク動作に有利であるとと
もに、押しつけ方向のばね係数を小さくすることができ
100mg以下の押し付け荷重でも安定して負荷するこ
とができる。例えば、可撓性ビームにN個の方向転換部
を設ける形状を採用した場合、ばね部の実効的長さは図
1(a)中の長さLの最大約(N+1)倍にすることが
できるので、方向転換部の数を変えることで任意のばね
係数を得ることができる。
【0013】さらに、ピボット等の回転機構を持たず、
また方向転換部分や曲がり部があるため、あるいは螺旋
のように曲率をもって向きを変える形状であるため、ス
ライダが上下動した場合にスライダがガイドアームに対
して回転することがなく、ねじり剛性も100gfmm
/rad以上に設計できるので、スライダに摩擦力が働
いた場合もそれがガイドアームに対して実質的に回転す
ることがない。
【0014】ねじり剛性を100gfmm/rad以上
にすると、曲面の曲率半径が1mm、スライダの高さが
0.5mm、摩擦力が0.3gfの場合、スペーシング
損失Δhは約1nmに低減できる。このため、スペーシ
ング損失が微小で安定した浮上式や接触式のスライダ走
行及び高密度の記録再生が可能となる。また、従来技術
では荷重発生部とスライダ支持部をスポット溶接等で接
合していたが、本発明のようにこれらを一体成型で製造
することにより、組立て精度の向上、部品点数の削減等
が可能になり製造上の利点も大きい。
【0015】
【実施例】図9は、本発明の磁気ディスク装置の基本的
構成を表す上面図である。磁気ヘッドスライダ支持機構
1はガイドアーム6に支持され、ボイスコイルモータ7
により、回転する磁気ディスク3の面上を略半径方向に
移動することができる。磁気ヘッドスライダ支持機構1
は後述の実施例に示す構造をしており、その端部又は中
央部に自己記録再生もしくは誘導型部による記録、磁気
抵抗効果による再生機能を有する記録再生素子4を搭載
した磁気ヘッドスライダ2が装着されており、これらに
より磁気ディスク上の任意の場所に高速で移動し情報を
記録再生することができる。
【0016】以下に、本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕図1(a)に、方向転換部分13を各可撓
性ビーム12に2ヶ所設けた磁気ヘッドスライダ支持機
構1に少なくとも記録再生素子部近傍で有限の曲率半径
を有する曲面スライダ2を搭載した実施例の上面図を、
図1(b)及び図1(c)に、その側面図を示す。
【0017】本実施例の支持機構1は、ガイドアーム6
との接合部から延設され最終的に連結部14で連結する
2本の可撓性ビーム12で構成され、連結するまでの経
路においてそれぞれ延設されてきた方向と略同一方向逆
向きに向きを変える方向転換部13を有する。曲面スラ
イダ2として、図では球面スライダの例を示したが、球
面スライダを2分割して磁気ディスク3への接触部から
後方を取り除いた形状の半球型スライダ、あるいは半球
型を曲率半径が方向によって異なるように変形した船型
スライダ等でもよい。方向転換部分13は各可撓性ビー
ムに1ヶ所以上あればよい。支持機構1はステンレス等
の金属材料又はポリイミド等の高分子材料あるいはSi
等でできており、プレス成型あるいは半導体で用いられ
ている薄膜加工技術やエッチング加工等により成型され
る。支持機構1は、剛性の高いガイドアーム6に支持さ
れている。
【0018】図には方向転換部の角部が略直角の例を示
したが、0.01mm以上5mm以下の曲率をもたせた
方がより好ましい。厚さ10〜30μmのステンレスの
場合、長さLは2〜8mm、幅bは0.1〜0.8mm
程度とすれば、押し付け方向のばね係数が0.01〜
0.5mg/μmとなり必要に応じた設計が可能であ
る。磁気ヘッドスライダ2は、支持機構1の連結部14
の下面中央に接着剤等により固定されている。
【0019】初期状態では、図1(b)に示すように、
下方に初期たわみを与えておき、使用状態で、図1
(c)に示すように、磁気ディスク3の面上に押しつけ
る。この使用状態における設定高さは小さくなるように
設計しておくのが望ましい。例えば、押し付け荷重が5
0mgで、ばね係数が0.1mg/μmの場合、初期た
わみは略500μmとし、使用状態で設定高さがほぼゼ
ロになるようにすることが望ましい。
【0020】この構造によると支持機構1の全長は3〜
9mm程度と短かくできるので、ディスク面内方向の固
有振動数は20kHz程度となり、高速シーク動作に有
利であるとともに、ばね部分の長さは図示されている長
さLの3倍以上とできるため、押しつけ方向のばね係数
を小さくすることができ、100mg以下の押し付け荷
重でも安定して負荷することができる。このため磁気デ
ィスクに働く負荷を小さくできるので寿命を飛躍的に向
上できる。
【0021】さらに、ピボット等の回転機構を持たず、
また方向転換部分13があり、ねじれ剛性が100gf
mm/rad以上であるために、ディスクの走行方向や
半径方向の摩擦力、あるいは面振れや組立て誤差による
スライダ2の上下動等に対し、スライダ2がガイドアー
ムに対して実質的に回転することがなく、スペーシング
損失が生じないため、安定した浮上式や接触式のスライ
ダ走行及び高密度の記録再生が可能となる。
【0022】1本のビームあたりの方向転換部の数がN
の場合、ばね部の実効的長さは図中の長さLの最大約
(N+1)倍にすることができるので、方向転換部の数
を変えることで任意のばね係数を得ることができる。ま
た、ここには磁気ヘッドスライダ支持機構1がガイドア
ーム6に片持ち支持されていて可撓性ビーム12が2本
である場合を示したが、ガイドアーム6に切り欠き部を
設けその中に支持機構1を配設して支持機構1を両持ち
支持することも可能である。その場合、連結部14に
は、例えば図1(a)の左方からも可撓性ビーム12を
さらに2本左右対称に連結する構造としてもよいし、対
称構造とせずに図1(a)の左方から1本の可撓性ビー
ムを連結部14につなげるようにすることもできる。ス
ライダ2の形状は特に球面である必要がなく、前述のよ
うに適宜の形状とすることができる。
【0023】〔実施例2〕図2(a)及び図2(b)
に、ガイドアーム6との接合部から延設され最終的に連
結する4本の可撓性ビーム12で構成され、連結部14
に至るまでの経路においてそれぞれ延設されてきた方向
と異なる方向に向きを変える曲がり部15を1ヶ所設
け、全体として卍形状にした板ばね式磁気ヘッドスライ
ダ支持機構の上面図及び側断面図を示す。
【0024】図2に示したのは、曲がり部15の曲げ角
を90度とした一例であるが、この曲げ角は90度でな
くても良い。支持機構1は厚さ5〜30μmのステンレ
ス等の金属材料、ポリイミド等の高分子材料、又はSi
等からプレス成型やエッチング加工等で成型される。支
持機構1の連結部14の下面中央には球面スライダ2が
接着剤等により固定されている。
【0025】従来、両持ち支持等の多点支持構造や、ダ
イヤフラム等の全周支持構造にする場合、押し付け変形
時に支持機構に働く張力が大きくなり、0.01〜0.
5mg/μmのばね係数を実現するのが困難であった。
本実施例の特徴は、押し付け時の張力が図示の矢印のよ
うに曲げや、ねじり変形に置き換えることができるとい
う点であり、これにより多点支持構造でも上記のばね係
数を実現することができる。例えば、10μm厚のステ
ンレスを用い、支持機構の外形1辺を5mm、各可撓性
ビームの幅を0.1mmとすれば、ばね係数は約0.1
mg/μmとなり50mgの荷重を安定に負荷すること
ができる。
【0026】〔実施例3〕図3は、図2に示した形状に
おける4本の可撓性ビーム12に、それぞれ曲がり部1
5をさらに1ヶ所増やし合計2ヶ所設けた場合の実施例
である。球面スライダ2は、支持機構1の連結部14の
下面中央に接着剤等により固定される。このように曲が
り部15の数を増加させることで、全体の寸法の小型化
と、かつ、小さなばね係数で高固有振動数の要求を両立
させることができる。
【0027】〔実施例4〕図4に、ガイドアーム6との
接合部から延設され最終的に連結する3本の可撓性ビー
ム12で構成され、連結部14に至るまでの経路におい
てそれぞれの可撓性ビーム12が連続的に変化する曲率
で向きを変え、全体として螺旋形状にした板ばね式磁気
ヘッドスライダ支持機構の上面図を示す。球面スライダ
2は、支持機構1の連結部14の下面中央に接着剤等に
より固定される。材料や、加工方法は図2、図3に示し
た場合と同様であり、本形状の場合にも、半導体で用い
られているSiのエッチング技術を用いれば、加工性が
良好で効果的である。このような形状にすることで、可
撓性ビームの本数、剛性等の設計の自由度が増し、必要
なばね係数やねじり剛性が容易に設計できるという効果
がある。
【0028】〔実施例5〕図5は、図2に示した本発明
の実施例の磁気ヘッドスライダ支持機構1と、球面スラ
イダ2を用いて、液体潤滑浮上によるスライダの走行方
式を実現した例である。記録再生素子4は、球面スライ
ダ2の磁気ディスク面に最接近する位置に配置されてい
る。磁気ディスクの構成は、カーボン、Ti、SiC、
強化ガラス、NiPメッキAl合金、セラミックス、ポ
リイミド、PETフィルム等の基板上にNb、Cr、C
rTi等の厚さ5〜200nmの下地層8を有し、その
上にCoCrTa、CoCrPt、CoNiCr等の厚
さ5〜20nmの磁性層9、C、(MoW)C、水素含
有カーボン、ZrO2 、(ZrNb)N等からなる厚さ
5〜40nmの保護膜10、吸着性、極性もしくは反応
性の末端基を有するパーフルオロアルキルポリエーテル
等の厚さ5〜40nmの液体潤滑剤11からなり、各層
が層状に積層した構造を有する。
【0029】本実施例によると、100mg以下であっ
ても安定した押し付け荷重を負荷することができるの
で、磁気ディスク上に浮上量10〜40nmで安定に液
体浮上させることができる。なお、図1、図3又は図4
に示した磁気ヘッドスライダ支持機構を用いても同様に
安定に液体浮上させることができる。
【0030】〔実施例6〕図6は、図5の実施例に示し
た液体潤滑浮上方式において、磁気ヘッドスライダ2に
負荷するディスク面への押し付け荷重を変化させて、そ
の時の浮上量を測定した結果を示すグラフである。押し
付け荷重が20mg未満の場合、ディスクの回転にとも
なう空気流の影響等により浮上量が不安定になる。ま
た、押し付け荷重が100mgより大きい場合は液体の
負荷容量を超えてしまい、保護膜層との固体接触が生じ
るため浮上が不安定になる。
【0031】図5において、液体潤滑剤11を用いず磁
気ヘッドスライダ2と保護膜10を固体接触状態で走行
させる方式においても、安定な走行のためには本発明の
磁気ヘッドスライダ支持機構が必要不可欠であり、押し
付け荷重が100mgより大きい場合は接触力が増大
し、スライダの安定性が悪化する。従って、流体浮上又
は固体接触によるスライダの走行方式においては押し付
け荷重を20〜100mgの範囲に設定する必要があ
り、その範囲で使用すれば浮上安定性あるいは走行安定
性が極めてよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、磁気ヘッドスライダに
100mg以下の押しつけ荷重を安定して負荷すること
ができ、さらに磁気ヘッドスライダが磁気ディスク面に
対して実質的に回転することがないので、浮上量10〜
40nmの液体浮上あるいは固体接触によるスライダ走
行方式が可能となり、信頼性の高い高密度記録の磁気デ
ィスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構の一実施
例を示す上面図及び側面図。
【図2】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構の他の実
施例を示す上面図及び側面図。
【図3】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構の他の実
施例を示す上面図。
【図4】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構の他の実
施例を示す上面図。
【図5】本発明の一実施例である液体浮上走行方式を説
明する側断面図。
【図6】液体浮上量と押し付け荷重の関係図。
【図7】本発明が解決しようとする課題の説明図。
【図8】本発明が解決しようとする課題の説明図。
【図9】磁気ディスク装置の構成を表す上面図。
【符号の説明】 1 磁気ヘッドスライダ支持機構 2 磁気ヘッドスライダ 3 磁気ディスク 4 記録再生素子 5 ピボット(回転機構) 6 ガイドアーム 7 ボイスコイルモータ 8 下地層 9 磁性層 10 保護膜 11 液体潤滑剤 12 可撓性ビーム 13 方向転換部 14 連結部 15 曲がり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 勝 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドアームに接続され、情報記録再生
    素子を搭載した磁気ヘッドスライダを支持すると共に磁
    気ディスクへの押し付け荷重を発生させる板ばねを含む
    磁気ヘッドスライダ支持機構であって、 前記板ばねは、前記ガイドアームとの接合部と磁気ヘッ
    ドスライダ搭載部とを非直線的に結び、板ばね面と交差
    する方向に初期たわみを有する複数の可撓性ビームによ
    って前記磁気ヘッドスライダを支持し、前記ガイドアー
    ムに対して相対的な磁気ヘッドスライダの運動を実質的
    に前記板ばね面と交差する方向への並進運動のみに制限
    することを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持機構。
  2. 【請求項2】 前記複数の可撓性ビームは、ほぼ平行に
    配置され、隣接する可撓性ビームとその交互の端部で相
    互に接続されて全体として対称なジグザグ形状をなすこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持
    機構。
  3. 【請求項3】 前記板ばねは、前記ガイドアームとの接
    合部から延設され、前記磁気ヘッド搭載部に連結する2
    本以上の可撓性ビームで構成され、各可撓性ビームには
    延設されてきた方向と略同一方向逆向きに方向を変える
    方向転換部が少なくとも1ヶ所設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  4. 【請求項4】 前記ガイドアームとの接合部は閉じた領
    域を形成し、該領域のほぼ中央に磁気ヘッドスライダ搭
    載部が位置し、前記複数の可撓性ビームは前記磁気ヘッ
    ドスライダ搭載部に対して回転対称に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドスライダ支持
    機構。
  5. 【請求項5】 前記板ばねは、前記ガイドアームとの接
    合部から延設され前記磁気ヘッドスライダ搭載部に連結
    する2本以上の可撓性ビームで構成され、各可撓性ビー
    ムには延設されてきた方向と異なる方向に向きを変える
    曲がり部が少なくとも1ヶ所設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  6. 【請求項6】 前記板ばねは、前記ガイドアームとの接
    合部から延設され前記磁気ヘッドスライダ搭載部に連結
    する2本以上の可撓性ビームで構成され、各可撓性ビー
    ムは連結されるまでの経路において曲率を持って向きを
    変えるか、螺旋状に向きを変える形状を有することを特
    徴とする請求項4記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  7. 【請求項7】 前記磁気ヘッドスライダの前記ガイドア
    ームに対する各方向の回転運動のねじり剛性が100g
    fmm/rad以上であることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1項記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  8. 【請求項8】 前記磁気ヘッドスライダを磁気ディスク
    面に押し付ける方向のばね係数が0.01mg/μm以
    上0.5mg/μm以下であることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項記載の磁気ヘッドスライダ支持機
    構。
  9. 【請求項9】 前記磁気ヘッドスライダ機構は、接合部
    がなく一体成型で形成されていることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか1項記載の磁気ヘッドスライダ支持
    機構。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項記載の磁
    気ヘッドスライダ支持機構を含み、磁気ヘッドスライダ
    を磁気ディスク上に流体浮上又は接触した状態で走行さ
    せて記録再生動作を行なうことを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
  11. 【請求項11】 磁気ヘッドスライダ支持機構が磁気ヘ
    ッドスライダを磁気ディスク面に押し付ける荷重が20
    mg以上100mg以下であることを特徴とする請求項
    10記載の磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 磁気ディスクは少なくとも保護膜層又
    は液体潤滑剤層を有し、前記磁気ヘッドスライダは前記
    保護膜又は液体潤滑剤に接触しながら情報を記録再生す
    ることを特徴とする請求項10又は11記載の磁気ディ
    スク装置。
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