JP3054369B2 - 締固め機のカバー付きベルト伝動装置 - Google Patents

締固め機のカバー付きベルト伝動装置

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JP3054369B2
JP3054369B2 JP8309924A JP30992496A JP3054369B2 JP 3054369 B2 JP3054369 B2 JP 3054369B2 JP 8309924 A JP8309924 A JP 8309924A JP 30992496 A JP30992496 A JP 30992496A JP 3054369 B2 JP3054369 B2 JP 3054369B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動締固め機等の各
種の道路路盤の締固めに使用される建設作業機における
ベルト伝動部、詳細には、動力源としてのエンジン側出
力部と起振体側受動部とを連結するベルト伝動部を、取
扱作業者の安全対策としてのカバーにより被覆した締固
め機のカバー付きベルト伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プレートコンパクター、ラン
マー等の振動締固め機において、動力源としてのエンジ
ン側出力部と起振体側受動部とをVベルトにより連結す
るベルト伝動装置を、カバーにより被覆することは行わ
れていたが、従来のこの種のカバーは、取扱作業者が指
を挟むような事故を防止する安全対策という面もあるに
してもが、主として雨よけを目的としたものであるた
め、安全対策として完璧なものとはいえない面があっ
た。
【0003】
【発明が解決すべき課題】最近では、この種の建設機械
の取扱いに対する安全基準が強化され、ベルトによる動
力伝達装置の構成も、より完璧な安全対策が要求される
ようになり、作業者の手指、足、衣服、髪等が絶対にプ
ーリとベルトとの間に挟まれることがないような構成と
することが要求されるようになってきた。
【0004】このような事情から、メーカーとしては、
望ましくは機体の組み立て時に、回転軸の部分を含めて
ベルト伝動部の全体を内外両面からカバーにより完全に
被覆してしまうような方法が求められる。しかしなが
ら、ベルト伝動装置はベルトの摩擦力でプーリに回転を
伝えるために、ベルト伝動部をカバーにより完全に被覆
してしまうと、ベルトとプーリとの摩擦力による生ずる
発熱がカバー内から放出しにくくなることにより、カバ
ー内が高温状態となって、ベルトが短期間に破損してし
まうという問題を生ずる。
【0005】このような発熱による問題を解消するため
の手段としては、カバーの一部に外部空気の吸気口と排
気口を設けて、外部空気がカバー内に導入するようにす
ればよいが、単にカバーの一部に空気の吸気口を設けた
としても、空気の吸入排気を適切に行うことができず、
いたずらに吸気口を大きくすると安全対策にそぐわなく
なるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における締固め機ベルト伝動装置の構成に伴う問題
点に鑑み、ベルト伝動装置全体をカバーにより被覆でき
て、安全対策の面から申し分なく、しかも比較的小さい
面積の吸気口から外気を吸入し、カバー内を効率よく循
環した状態で排気口から再び外部へ放出できて、冷却効
果を適切に果たし得るカバー付きベルト伝動装置の提供
を目的としたものである。
【0007】本発明における請求項1の発明は、そのた
めの具体的手段として、エンジン側出力部と起振体側受
動部とを連結するベルト伝動部の出力軸プーリと受動軸
プーリとに夫々回転羽根を設けて、両プーリの内外両面
を吸気口と排気口とを有する内外一対の対称的なカバー
により閉合したベルト伝動装置であって、前記一対のカ
バーは前記出力軸プーリと回転羽根の略下半周部外側に
隔壁を設けると共に、この隔壁の一端とカバー片側壁と
を接続片により接続して、カバー内に複数の小孔からな
る前記吸気口を有する前記ベルトの回転方向に沿った空
気流路始端を形成し、前記出力軸プーリと回転羽根の上
半周部外側に沿った前記空気流路の終端に吸気口と前記
接続片を介して仕切られた下向きの前記排気口を設けた
ことを特徴とする。
【0008】前記一対のカバーの内側における出力軸プ
ーリと回転羽根の略下半周部外側に設けられた隔壁の下
面と、受動軸プーリと回転羽根の上方部分との間に補強
板を兼ねる前記空気流路の分離壁を設けて、カバー内に
おけるベルトの外周部分に、下向きに流動する空気と上
向きに流動する空気とが干渉しない空気流路が形成され
るようにすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に本発明に係る締固め機ベルト伝動装置の
構成を図面に示す実施例について説明すると、このベル
ト伝動装置は、図1では片方の平面形状しか示していな
いが、基本的には図2及び図3に示すように、エンジン
もしくはクラッチ等の出力軸3のプーリ4と、起振体等
の受動軸5のプーリ6とをベルト7により連結するベル
ト伝動部の内外両面が、一対のカバー1,2を閉じ合わ
せることによりほぼ完全に近い状態に被覆されている。
【0010】前記出力軸3のプーリ4と受動軸5のプー
リ6には、図2及び図3に示すように、夫々軸上の片側
に夫々回転羽根8及び9が固着されていると共に、前記
一対のカバー1,2は、互いに閉じ合わされる内外一対
の対称的な断面皿形の金属板からなっていて、夫々のカ
バー1,2の内側面には、図1に矢印で示すように、前
記上部回転羽根8の上半周部及び下部回転羽根9の下半
周部と前記ベルト7の外側部とに、所定の幅をもつ空気
流路10が形成されるような幅と長さを有し、これらの
カバー1,2を周縁部のボルト接続部11を介して互い
に閉じ合わすことによって、前記プーリ4及び6と前記
回転羽根8及び9と前記ベルト7とを内側に包み込める
ようになっている。
【0011】前記カバー1,2の内側における前記出力
軸プーリ4とその同軸上の回転羽根8の下方には、該プ
ーリ4及び回転羽根8の略下半周部外側に沿って湾曲す
る隔壁12を設けると共に、この隔壁12の一端をカバ
ー片側壁1a(2a)の上部における内側方向へ屈曲さ
せた接続片13と接続することで、前記隔壁12の一端
と前記接続片13との間に、前記空気流路10の始端部
10aを形成し、内側のカバー1における前記空気流路
始端部10aに複数の小孔からなる前記吸気口14が開
設されている。なお、この内側のカバー1には、出力軸
3及び受動軸5を夫々貫通する軸孔16が設けられてい
る。
【0012】また、前記出力軸プーリ4及び回転羽根8
の上半周部外側に沿った前記空気流路10の接線上の一
端が位置する出力軸プーリ4及び回転羽根8の側方部分
には、前記空気流路始端部10aの前記吸気口14と
は、前記隔壁12の一端及び前記接続片13を介して仕
切られた空気流路10の終端部10bとしての前記排気
口15が下向きに設けられている。
【0013】更に、前記カバー1及び2の内側における
左右のベルト7の間には、前記出力軸プーリ回転羽根8
の下方の隔壁12の下面と、前記受動軸プーリ9の上方
部分との間に、カバー1及び2の長さ方向に沿った補強
板を兼ねる空気流路の分離壁17を設けると共に、この
分離壁17の下端に、前記受動軸プーリ6及び回転羽根
9の上方部に位置する前記隔壁12と同様な湾曲する隔
壁18を前記分離壁17と一体的に設けて、カバー1,
2内に形成される前記空気流路10内を、ベルト7の回
転方向に沿って下向きに流動する空気と上向きに流動す
る空気とが、前記分離壁17及び隔壁18によってカバ
ー1,2内で互いに干渉しないようになっている。
【0014】前記受動軸プーリ6及び回転羽根9の上方
部に位置するカバー1,2の下端部には、前記吸気口1
4からカバー1,2内へ侵入した雨水を排出するための
排水孔19が設けられるが、この排水孔19はカバーの
下端中央部よりは幾分前側、つまり前記吸気口14の位
置するカバー片側壁1a(2a)とは逆方向の部分に設
けることが好ましい。それは吸気口14から侵入した雨
水がカバー1,2の下端部に流下した時点で回転羽根9
により流動する空気の圧力を受けて、前記排水孔19よ
り外部への排出を容易にするからである。
【0015】上記の構成において、出力軸プーリ4が矢
印方向に回転して、ベルト7により受動軸プーリ6が同
方向へ回転されると、回転羽根8及び9の回転によって
カバー1,2の内部に空気の流れが生じ、外部空気が前
記空気流路始端部10aの吸気口14からカバー1,2
内へ吸い込まれて、ベルト7の外周部分に形成された空
気流路10に沿って流動する空気がベルト7を冷却しな
がら、空気流路10の終端部10bとしての前記排気口
15より外部へ排出される。
【0016】
【発明の効果】本発明のベルト伝動装置によれば、出力
軸プーリ4とその回転羽根8の下方に設けた隔壁12の
一端をカバー片側壁1a(2a)の上部における接続片
13と接続することで、出力軸プーリ4の側方に空気流
路10の始端部10aを形成して、この空気流路始端部
10aに吸気口14を設けたので、回転羽根8及び9の
回転により、吸気口14よりカバー1,2内に導入され
た空気を専らベルト7の外周の空気流路10に沿って終
端部10bの排気口15へ向けて流動させることがで
き、回転するベルト7の全体を均等に効率よく冷却して
ベルトの発熱を抑制するので、安全対策として伝動部を
カバーにより被覆した場合におけるベルトの破損原因を
除去して、ベルトの寿命を長くすることができる。
【0017】また、吸気口14を空気流路始端部10a
としてのカバー上方の出力軸プーリ4とその回転羽根8
の側方に設けると共に、排気口15も接続片13により
仕切られるようにして吸気口14の側方に隣接して設け
たので、吸気口14から排気口15に到る間の空気流路
10をベルト7の全長を包み込める長さとすることがで
き、吸気口14から導入された空気を全て無駄なくベル
ト7の全長に接触させて冷却作用を効率的に行うことが
できる。
【0018】更に、排気口15をカバー上方における出
力軸プーリ4とその回転羽根8の側方に、吸気口14と
は隔壁12の一端及び接続片13を介して仕切られよう
に設けて、前記出力軸プーリ回転羽根8の回転によりカ
バー内の空気をこの回転羽根8と近い位置の排気口15
から強制的に排出するので、カバー内部に有効な負圧を
生じさせて、前記出力軸プーリ回転羽根8が吸気口14
より空気を吸い込むためのポンプ機能を果たすこととな
り、このポンプ機能によりベルトを効率よく冷却するた
めに必要な空気の導入および排出を円滑に行うことがで
きる。
【0019】出力軸プーリ4とその回転羽根8の下方の
隔壁12の下面と、前記受動軸プーリ9の上方部分との
間に、カバーの長さ方向に沿った補強板を兼ねる空気流
路の分離壁17を設けると共に、この分離壁17の下端
に、前記受動軸プーリ6及び回転羽根9の上方部に位置
する湾曲隔壁18を設けた場合には、カバー内に形成さ
れる前記空気流路10を、これらの分離壁17及び隔壁
18によって、ベルト7の回転方向に沿った下向きの流
路と上向きにの流路とに区分して、空気の無駄な流動を
なくし、効率的な冷却作用を期待することができる。
【0020】なお、吸気口14と排気口15とをカバー
上方の出力軸プーリ4とその回転羽根8の側方に設ける
ことにより、この種の作業機の使用時に下方の輾圧板の
方向から舞い上がる土砂を含む塵埃がカバー内に吸い込
まれることを予防でき、排気口が下向きに開口している
ので雨水の侵入を極力抑えて、この種の締固め機ベルト
の伝動部として適切なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト伝動装置の片方のカバーの
構成を示す平面図。
【図2】図1のA−A線におけるベルト伝動装置の断面
図。
【図3】図1のB−B線におけるベルト伝動装置の断面
図。
【符号の説明】
1:内側カバー 1a(2a):カバー片側壁 2:外側カバー 3:出力軸 4:出力軸プーリ 5:受動軸 6:受動軸プーリ 7:ベルト 8,9:回転羽根 10:空気流路 10a:空気流路始端部 10b:空気流路終端部 12:隔壁 13:接続片 14:吸気口 15:排気口 16:軸孔 17:分離壁 18:隔壁 19:排水孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン側出力部と起振体側受動部とを
    連結するベルト伝動部の出力軸プーリと受動軸プーリと
    に夫々回転羽根を設けて、両プーリの内外両面を吸気口
    と排気口とを有する内外一対の対称的なカバーにより閉
    合したベルト伝動装置であって、前記一対のカバーは前
    記出力軸プーリと回転羽根の略下半周部外側に隔壁を設
    けると共に、この隔壁の一端とカバー片側壁とを接続片
    により接続して、カバー内に複数の小孔からなる前記吸
    気口を有する前記ベルトの回転方向に沿った空気流路始
    端を形成し、前記出力軸プーリと回転羽根の上半周部外
    側に沿った前記空気流路の終端に吸気口と前記接続片を
    介して仕切られた下向きの前記排気口が設けられている
    締固め機のカバー付きベルト伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のカバーの内側における出力軸
    プーリと回転羽根の略下半周部外側に設けられた隔壁の
    下面と、受動軸プーリと回転羽根の上方部分との間に補
    強板を兼ねる前記空気流路の分離壁を備えた請求項1の
    締固め機のカバー付きベルト伝動装置。
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JP4758251B2 (ja) * 2006-03-01 2011-08-24 フルタ電機株式会社 ダクト用の送風機
JP5436005B2 (ja) * 2009-03-31 2014-03-05 本田技研工業株式会社 変速機の導風構造
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