JP3054047B2 - タイヤ用トレッドゴム組成物およびその製造法 - Google Patents

タイヤ用トレッドゴム組成物およびその製造法

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rubber
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

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  • Tyre Moulding (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤ用のトレッドゴム
組成物に関し、より詳しくはグリップ性能、特に湿潤路
面でのグリップ性能を維持しつつ転がり抵抗を小さくし
たタイヤをうることのできるタイヤ用トレッドゴム組成
、およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー資源の節約が世界的に
要請されており、自動車の低燃費化に寄与するいわゆる
低燃費タイヤが開発されている。しかしながら、従来の
低燃費タイヤは転がり抵抗が小さく低燃費化の要請は満
足するものの、他の性能、特に湿潤路面でのグリップ性
能が劣り全体として満足できるものではなかった。
【0003】タイヤの構成要素のうちタイヤの転がり抵
抗に与える影響が最も大きいのはトレッドであり、転が
り抵抗を小さくするにはトレッドゴムの圧縮、曲げなど
の変形によるエネルギー損失を低減させることが有効で
ある。通常、タイヤの転がり抵抗はトレッドゴムの50
〜70℃付近の温度におけるtanδに関係があり、そ
のtanδの値を小さくすると転がり抵抗が小さくなる
といわれている。また、タイヤの湿潤路面でのグリップ
性能は路面自体の摩擦係数にも影響を受けるが0℃付近
のtanδに関係があり、そのtanδの値を大きくす
るとグリップ性能が向上するといわれている。
【0004】しかしながら、50〜70℃付近のtan
δと0℃付近のtanδを独立して制御することは困難
であり、一方を大きくすると他方も大きくなり一方を小
さくすると他方も小さくなる傾向があるので、グリップ
性能を向上させかつ転がり抵抗を小さくすることは困難
であった。
【0005】タイヤの転がり抵抗を小さくするためにト
レッドのエネルギー損失を低減させる方法として、トレ
ッドゴムにおいてガラス転移温度の低いスチレンブタジ
エン共重合体とポリブタジエンや天然ゴムなどとのブレ
ンドが行なわれていたが、この方法では転がり抵抗は低
下するもののトレッドゴムの0℃付近のtanδの値が
小さくなり湿潤路面でのグリップ性能が極端に低下し満
足できるタイヤはえられなかった。
【0006】また、近年、溶液重合によりスチレンブタ
ジエン共重合体を調製することにより結合スチレン量お
よびブタジエン部の1,2結合量を自由に選択できるよ
うになり、さらに分子末端の修飾やカップリング技術の
確立により、共重合体のエネルギー損失を制御する技術
が開発されつつある。そのような共重合体を用いてエネ
ルギー損失の小さいトレッドゴムをうる研究が進められ
ているものの、転がり抵抗を小さくすることと湿潤路面
でのグリップ性能の向上を共に満足させるものはえられ
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みなされたものであり、タイヤの湿潤路面でのグリッ
プ性能を低下させることなくタイヤの転がり抵抗を小さ
くすることのできるタイヤ用トレッドゴム組成物および
その製造法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、結合
スチレン量をX重量%、ブタジエン部の1,2結合量を
Y重量%で表わしたばあい、 4.8X−Y≧32 で示される関係を満たし、ガラス転移温度が−40〜−
25℃、好ましくは−40〜−30℃であるスチレンブ
タジエン共重合体(以下、「特定のスチレンブタジエン
共重合体」という)の1種または2種以上がゴム成分を
100部(重量部。以下同様)としたときの、その80
〜20部を占め、ジエン系ゴムが20〜80部を占める
ゴム成分を用いて調製されたゴム組成物であって、ゴム
組成物のtanδの温度分散曲線が複数のピークを有
し、その最も高温側のピーク温度と、前記特定のスチレ
ンブタジエン共重合体のみをゴム成分として用いて調製
されたゴム組成物の単一のピーク温度との差が10℃以
内で、かつ50℃で測定したtanδが0.08〜0.
20であり、前記スチレンブタジエン共重合体が非油展
ポリマーであり、かつ前記ジエン系ゴムが該スチレンブ
タジエン共重合体と非相溶性であるタイヤ用トレッドゴ
ム組成物、および該組成物の製造法に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明のタイヤ用トレッドゴム組
成物のtanδの温度分布曲線は複数のピークを有す
る。特定のスチレンブタジエン共重合体のみをゴム成分
として用いそれ以外の組成は該タイヤ用トレッドゴム組
成物と同様にして調製されたゴム組成物は単一のピーク
を示し、そのピーク温度と、該タイヤ用トレッドゴム組
成物の最も高温側のピーク温度との差は10℃以内、特
定のスチレンブタジエン共重合体がもつグリップ性能を
維持するという理由から好ましくは6℃以内、より好ま
しくは3℃以内である。この差が10℃より大きくなる
と特定のスチレンブタジエン共重合体がもつグリップ性
能がブレンドすることにより薄れ、配合物のグリップ性
能が低下する傾向がある。
【0010】本発明のタイヤ用トレッドゴム組成物にお
いてゴム成分として用いられる特定のスチレンブタジエ
ン共重合体の結合スチレン量をX重量%、ブタジエン部
の1,2結合量をY重量%で表わしたばあい、4.8X
−Y≧32で示される関係が満たされ、ハッキリとした
複数のピークをもつという理由から好ましくは4.8X
−Y≧70で示される関係が望ましい。また、特定のス
チレンブタジエン共重合体のガラス転移温度を−25℃
以下にするには、上限が150程度である。4.8X−
Yが32より小さくなるとtanδの温度分散曲線が複
数のピークを有さなくなる、または複数のピークを有し
ても最も高温側のピーク温度と、前述のように特定のス
チレンブタジエン共重合体のみをゴム成分として調製さ
れたゴム組成物の単一のピーク温度との差が10℃より
大きくなり、50〜70℃付近の温度でのtanδの値
が小さくなり転がり抵抗は小さくなるが、同時に0℃付
近でのtanδの値も小さくなり充分な湿潤路面でのグ
リップ性能がえられなくなる傾向がある。
【0011】特定のスチレンブタジエン共重合体のガラ
ス転移温度は−40〜−25℃であり、グリップ性能と
転がり抵抗とのバランスという理由から、さらに好まし
くは−40〜−30℃である。ガラス転移温度が低くな
ると転がり抵抗は小さくなるが0℃付近のtanδが小
さくなり、その結果湿潤路面におけるグリップ性能が不
充分となる傾向がある。一方、ガラス転移温度が高くな
ると50〜70℃付近のtanδが大きくなり、その結
果転がり抵抗が大きくなり発熱量が増大する傾向があ
る。
【0012】また、スチレンブタジエン共重合体のうち
油展タイプのポリマーは硬度を維持するためにカーボン
ブラックの増量などが必要である。ゴム組成物におい
て、カーボンブラックを増量すると一般に発熱性が大き
くなる。そのために前記特定のスチレンブタジエン共重
合体は非油展ポリマーであることが好ましい。
【0013】ゴム成分としては前記特定のスチレンブタ
ジエン共重合体のほかにジエン系ゴムが用いられる。ジ
エン系ゴムとしては、前記特定のスチレンブタジエン共
重合体との非相溶性という理由から天然ゴムを用いるこ
とが好ましい。ゴム成分100部のうち、前記特定のス
チレンブタジエン共重合体の1種または2種以上の合計
量が80〜20部、ウェットグリップ性能の向上という
理由からは好ましくは80〜40部を占め、残りの20
〜80部、好ましくは20〜60部を前記ジエン系ゴ
占める。特定のスチレンブタジエン共重合体が80部
より多くなると転がり抵抗がわるくなる傾向があり、2
0部より少なくなるとグリップ性能がわるくなる傾向が
ある。
【0014】本発明のタイヤ用トレッドゴム組成物の5
0℃で測定したtanδは、適度に小さな転がり抵抗を
うるために0.08〜0.20、特に0.08〜0.1
5、さらには0.10〜0.15であることが好まし
い。0.08より小さくなるとグリップ性能が不充分と
なる傾向があり、0.20より大きくなると転がり抵抗
が悪化する傾向がある。
【0015】本発明のトレッドゴム組成物には前記ゴム
成分以外に必要に応じてタイヤのゴム組成物に通常配合
されるカーボンブラック、充填剤、老化防止剤、軟化
剤、加工助剤、亜鉛華、ステアリン酸、可塑剤、加硫促
進剤、加硫剤、イオウなどを適宜配合することができ
る。
【0016】本発明のトレッドゴム組成物は前記ゴム成
分、カーボンブラック、その他の配合剤を混合すること
によりえられ、加硫されたのちの本発明のトレッドゴム
組成物は前述のようなtanδの温度分散曲線および5
0℃でのtanδを示す。
【0017】つぎに本発明を実施例および比較例を用い
てより詳しく説明するが本発明はこれらの実施例に限定
されない。
【0018】実施例1 表1に示すガラス転移点、結合スチレン量(X)、ブタ
ジエン部の1,2結合量(Y)および4.8X−Yの値
をもつスチレンブタジエン共重合体(SBR−A)を用
いてつぎに示す配合に従ってトレッドゴム組成物をえ
た。
【0019】 SBR−A 60部 天然ゴム 40部 カーボンブラック 60部 アロマ系オイル 18部 ステアリン酸 2部 酸化亜鉛 3部 老化防止剤 1部 加硫促進剤 1部 イオウ 1.75部 なお、カーボンブラックとしては昭和キャボット(株)
製のN339、老化防止剤としては日本モンサント
(株)製のN−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フ
ェニル−p−フェニレンジアミン、加硫促進剤としては
三新化学(株)製のN−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジル/スルフェンアミドを用いた。
【0020】また、このトレッドゴム組成物を用いて1
85/65R14のサイズのタイヤを作製した。
【0021】前記トレッドゴム組成物の物性およびタイ
ヤの性能をつぎのように評価した。 (トレッドゴム組成物の物性)粘弾性スペクトロメータ
ー((株)岩本製作所製)を用いて、周波数10Hz、
静的歪10%、動的歪±0.25%、昇温速度2℃/分
の条件で−100℃から100℃までの温度範囲におけ
るトレッドゴム組成物のtanδの温度分散曲線をえ
た。このtanδの温度分散曲線を図1に示す。ピーク
の数は2であり、最も高温側のピーク温度は−19℃で
あった。
【0022】また、天然ゴムを使用せずスチレンブタジ
エン共重合体を100部使用して同様のトレッドゴム組
成物を調製して同様の方法により単一のピークを有する
tanδの温度分散曲線をえた。このピークのピーク温
度は−16℃であり、前述の最も高温側のピーク温度と
の差は3℃であった。
【0023】また、同じ粘弾性スペクトロメーターを用
いて、周波数10Hz、静的歪10%、動的歪±1.0
0%の条件で50℃におけるtanδを測定したところ
その値は0.16であった。
【0024】(タイヤの性能) (転がり抵抗)直径1707.6mmのドラム式転動抵
抗測定機(T&T社製)を用いて、時速80km、荷重
350kgfの条件で転がり抵抗を測定した。結果はあ
とで記載する比較例5の結果を基準(100)とした指
数で105であった。この指数が大きい方が転がり抵抗
が小さく、小さいほど転がり抵抗が大きい。
【0025】(湿潤アスファルト制動性能)タイヤを1
600cc級乗用車に装着し、スキッドNo.約50の
アスファルト路面上を速度40kmから20kmに減速
するときの時間(減速度)を求めた。結果はあとで記載
する比較例5の結果を基準(100)とした指数で11
5であった。この指数が大きい方が制動性能が優れてお
り、小さい方が制動性能が劣る。
【0026】前記各試験の結果を表2に示す。
【0027】実施例2〜6 表1に示す物性をもつスチレンブタジエン共重合体(S
BR−AおよびSBR−B)をそれぞれ含むゴム成分、
カーボンブラックおよびアロマ系オイルの配合を表2に
示すように変えた以外は実施例1と同様にしてトレッド
ゴム組成物を調製し、これらのトレッドゴム組成物を用
いて実施例1と同様のタイヤを作製した。これらのトレ
ッドゴム組成物の物性およびタイヤの性能を実施例1と
同様にして評価した。結果を表2に示す。また、実施例
2および5のトレッドゴム組成物のtanδの温度分散
曲線をそれぞれ図2および図3に示す。
【0028】比較例1〜6 表1に示す物性をもつスチレンブタジエン共重合体(S
BR−C、−D、−E、−Fおよび−G)をそれぞれ含
むゴム成分、カーボンブラックおよびアロマ系オイルの
配合を表2に示すように変えた以外は実施例1と同様に
してトレッドゴム組成物を調製し、これらのトレッドゴ
ム組成物を用いて実施例1と同様のタイヤを作製した。
これらのトレッドゴム組成物の物性およびタイヤの性能
を実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
また、比較例1、2、4および6のトレッドゴム組成物
のtanδの温度分散曲線をそれぞれ図4、図5、図6
および図7に示す。
【0029】タイヤ性能の評価において比較例5のタイ
ヤを基準としたのは、比較例5のタイヤが通常のタイヤ
に相当する性能を有するものだからである。
【0030】なお、表1について結合スチレン量(X)
を縦軸に、ブタジエン部の1,2結合量(Y)を横軸に
し、各スチレンブタジエン共重合体のデータをプロット
したグラフを図8に示す。図8には参考のため、Tgが
−50℃、−45℃ならびに−25℃の線および4.8
X−Y=32の線を描き込んでいる。
【0031】結合スチレン量およびブタジエン部の1,
2結合量は、FT−IR透過法(パーキンエルマー製の
FT−IR 1600)を用いて測定した。
【0032】表1中の各SBRはつぎの製品である。
【0033】SBR−A:NIPOL NS116(商
品名。日本ゼオン(株)製) SBR−B:試作品 SBR−C:SL599(商品名。日本合成ゴム(株)
製) SBR−D:試作品 SBR−E:SL574(商品名。日本合成ゴム(株)
製) SBR−F:Asaprene 1150(商品名。旭
化成(株)製) SBR−G:SBR 1500(住友化学工業(株)
製) SBR−H:SL552(商品名。日本合成ゴム(株)
製) SBR−I:NIPOL NS114(商品名。日本ゼ
オン(株)製)
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表2に示す結果から、実施例1〜6のタイ
ヤは転がり抵抗が小さく湿潤路面でのグリップ性能が優
れていることがわかる。
【0037】比較例1は、スチレンブタジエン共重合体
(SBR−C)が4.8X−Y≧32の条件を満たして
いないために、tanδの温度分散曲線が単一のピーク
しか有さず、そのピーク温度が低く、スチレンブタジエ
ン共重合体のみをゴム成分として用いたゴム組成物のピ
ーク温度との差が20℃もあり、湿潤路面でのグリップ
性能が劣る。
【0038】比較例2は、スチレンブタジエン共重合体
(SBR−D)のガラス転移点が−25℃より高いので
50℃でのtanδが大きくなり転がり抵抗が大きくな
って好ましくない。
【0039】比較例3は、スチレンブタジエン共重合体
(SBR−E)が4.8X−Y≧32の条件を満たして
いないために、tanδの温度分散曲線が単一のピーク
しか有さず、そのピーク温度が低く、湿潤路面でのグリ
ップ性能が劣る。
【0040】比較例4は、スチレンブタジエン共重合体
(SBR−F)が4.8X−Y≧32の条件を満たして
おらず、またガラス転移温度も低いので、ピーク温度が
低く、湿潤路面でのグリップ性能が劣る。
【0041】比較例6は、スチレンブタジエン共重合体
(SBR−A)は好ましいものであるが、50℃でのt
anδの値が0.20を超えており、転がり抵抗が大き
く好ましくない。
【0042】
【発明の効果】本発明のタイヤ用トレッドゴム組成物に
よれば、転がり抵抗が小さく湿潤路面のグリップ性能の
優れたタイヤをうることができ、それにより制動性能を
維持しつつ自動車の低燃費化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図2】実施例2のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図3】実施例5のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図4】比較例1のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図5】比較例2のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図6】比較例4のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図7】比較例6のトレッドゴム組成物のtanδの温
度分散曲線である。
【図8】表1記載のスチレンブタジエン共重合体の結合
スチレン量(X)とブタジエン部の1,2結合量(Y)
とガラス転移温度(Tg)との関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−110753(JP,A) 特開 平3−252431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 9/06 B29D 30/06,30/52 B60C 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム成分を100重量部としたとき、結
    合スチレン量をX重量%、ブタジエン部の1,2結合量
    をY重量%で表わしたばあい、 4.8X−Y≧32 で示される関係を満たし、ガラス転移温度が−40〜−
    25℃であるスチレンブタジエン共重合体の1種または
    2種以上が80〜20重量部を占め、ジエン系ゴムが2
    0〜80重量部を占めるゴム成分を用いて調製されたゴ
    ム組成物であって、ゴム組成物のtanδの温度分散曲
    線が複数のピークを有し、その最も高温側のピーク温度
    と、前記スチレンブタジエン共重合体のみをゴム成分と
    して用いて調製されたゴム組成物の単一のピーク温度と
    の差が10℃以内で、かつ50℃で測定したtanδが
    0.08〜0.20であり、前記スチレンブタジエン共
    重合体が非油展ポリマーであり、かつ前記ジエン系ゴム
    が該スチレンブタジエン共重合体と非相溶性である天然
    ゴムであるタイヤ用トレッドゴム組成物。
  2. 【請求項2】 ゴム組成物の50℃で測定したtanδ
    が0.10〜0.20である請求項1記載のタイヤ用ト
    レッドゴム組成物。
  3. 【請求項3】 スチレンブタジエン共重合体の1種また
    は2種以上とジエン系ゴムとをゴム成分100重量部中
    にそれぞれ80〜20重量部および20〜80重量部を
    占めるように混合し加硫してタイヤ用トレッドゴム組成
    物を製造するに際し、 該スチレンブタジエン共重合体として、ガラス転移温度
    −40〜−25℃でありかつ結合スチレン量をX重量
    %、ブタジエン部の1,2結合量をY重量%で表わした
    ばあい、 4.8X−Y≧32 で示される関係を満たす非油展ポリマーを用い、さらに
    該スチレンブタジエン共重合体に対して非相溶性であ
    り、得られるゴム組成物の50℃でのtanδを0.0
    8〜0.20とし、かつ該ゴム組成物のtanδの温度
    分散曲線に複数のピークを発現させ、しかもその最も高
    温側のピーク温度と前記スチレンブタジエン共重合体の
    みをゴム成分として用いて調製したゴム組成物の単一の
    ピーク温度との差を10℃以内とする天然ゴムを前記ジ
    エン系ゴムとして用いることを特徴とするタイヤ用トレ
    ッドゴム組成物の製造法。
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