JP3052952U - 集合住宅用の乾式置床構造 - Google Patents

集合住宅用の乾式置床構造

Info

Publication number
JP3052952U
JP3052952U JP1998000019U JP1998U JP3052952U JP 3052952 U JP3052952 U JP 3052952U JP 1998000019 U JP1998000019 U JP 1998000019U JP 1998 U JP1998 U JP 1998U JP 3052952 U JP3052952 U JP 3052952U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base panel
floor
support leg
supporting
leg member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998000019U
Other languages
English (en)
Inventor
隆治 村上
Original Assignee
株式会社イーエスジー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イーエスジー filed Critical 株式会社イーエスジー
Priority to JP1998000019U priority Critical patent/JP3052952U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052952U publication Critical patent/JP3052952U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一ベースパネル1自体が垂直荷重を受けた
場合でも、縦ブレを起こすことがなく、パネル変形がな
く、連結支持脚部材自体が変形してしまうことを防止
し、際根太を不要として、一旦施工した後であっても高
さ調整を可能とし、大幅な作業改善が図られて、しかも
リフォーム時などの配管等の修正、追加の際に床自体を
壊さずに行うことができる集合住宅用の置床構造を提供
することを目的とする。 【解決手段】 集合住宅用の置床構造において、隣設す
る各ベースパネル1の接合隅部を載置することで、各ベ
ースパネル1を分担支持し連結する連結支持脚部材21
を適宜に設けると共に、前記ベースパネル1の所定箇所
に、ベースパネルが自立可能な自立支持脚部材22を複
数設けるにあたり、該自立支持脚部材22を、前記連結
支持脚部材21が設けられた部位のそれぞれの隣設ベー
スパネル1に連結支持脚部材21を矩形状に取り囲むよ
う配設し、前記連結支持脚部材21の分担支持荷重がベ
ースパネルの配置後に前記自立支持脚部材22に分散し
て施工されるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、集合住宅用の乾式置床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅の置床システムとして、土台上に支持脚を立設してその上にベースパ ネル(パーチクルボードともいう)を設置して、床下を乾燥可能な構造とした乾 式置床システムが採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
住み心地の良い住空間を確保することを共通の課題として、大別して次のよう な2つの具体的な課題が存在している。
【0004】 第1の課題は、床置工事に時間がかかるということと、ライフスタイルの変更 に伴って間取り等の内装を変更したいときに変更が困難であるということである 。
【0005】 つまり、従来の置床システムとして図3及び図4に示すタイプのものが知られ ている。
【0006】 図3に示すものは、隣設する各ベースパネル1,1・・・・が接合する隅部を載置 して、各パネル1,1・・・・を分担支持し連結する連結支持脚部材21を適宜設け ることによって、ベースパネル1を施工するようにしたもの(特開平6−185 190号公報)で、これを連結支持方式ともいう、または、図4に示すものは、 ベースパネル1を自立させるよう、ベースパネル1自体の所定部位に複数組み付 けられた自立支持脚部材22、22・・・・を設けることによって施工するようにし たもの(特開平5−340071号公報)で、これはテーブル方式ともよばれて いるが、前者(連結支持方式)のものにあっては、水平レベル出しが行ない易い 点、仕上げ用の床材を敷設する前にベニヤ等の捨て張り合板11を設けずに施工 できる点、または施工後におけるベースパネル1単体の横ブレに強いという点に おいて優れているものの、単一ベースパネル1自体が垂直荷重を受けた場合に湾 曲する縦ブレが起こり、前記連結支持脚部材21の分担支持荷重の均等化が崩れ 、パネル変形が隣設ベースパネル1に伝搬して床の面一性が損なわれ、著しくは 連結支持脚部材21自体が変形してしまうという欠点を有しており、また、ベー スパネル1と壁部Wとの取り合いにおいて、その納まり上、600mmの間隔を 有しているため、連結支持脚部材21に換えて際根太23を壁W際に回し、各室 内毎に異なる仕上げ用床材の厚さに対応して施工しなければならず、しかも、こ の際根太23は一旦施工すると高さ調整ができないため、建付け不備がその後の ベースパネル1の水平レベル出しにも悪影響を与えるという不具合を生じるばか りか、高さ調整を行うために建築端材等スペーサを介在させて調整しなければな らないなど、調整作業を難航させる要因ともなっていた。
【0007】 一方、後者(テーブル方式)のものにあっては、ベースパネル1自体が自立支 持脚部材22によつて高さ調整ができるため、前記壁W際との納まり関係におい て際根太23を不必要にでき、ベースパネル1単体の独立安定性や剛性に優れて いるものの、隣設パネルとの関係で、傾斜荷重や水平荷重を受けた場合に横ブレ が起こり、これを防止し各ベースパネル1を連結する必要から、仕上げ用の床材 を敷設する前にベニヤ等の捨て張り合板11を設けてなければならず、床面全体 が固定化されて施工後の配管等の修理や追加が行えないという欠点を有し、また 、床面全体の水平レベル出しの調整に時間を要し、各部屋割毎に幅や大きさの異 なるベースパネル1を数種用意して組み合わせ、しかもその部屋割り区画に適合 しない余長空間を生じてしまう場合が多いため、各ベースパネル1間隔を調整し 、あるいは壁W際に際根太23を配置させなければならなず、作業時間を要する という不具合を生じ、部屋割り区画のスパンが広い場合に床面全体の面一化面に 不向きであり、何れの場合においても、施工後における家屋全体からみた床面の 面一な安定性や恒久性を欠き、更にはベースパネル1を千鳥状に配した場合など には、リフォーム時などの配管等の修正、追加に床自体を壊さなければ行えない などの問題があった。
【0008】 第2の課題は、床暖房システム採用の際の暖房効率の低下ということである。
【0009】 従来の乾式置床システムにおいては、ベースパネル(パーチクルボード)と床 暖部材との間には何も置かない(直置き)か、あるいは保温材を介して設置する かのいずれかの方法が採用されてはいるが、床暖部材からの放熱は上方のみなら ず下方にも及ぶものであり、直置きのものにあっては熱が直接パーチクルボード に伝熱されて放熱されて逃げて行くことになり、また保温材を用いた場合でも、 床暖部材からの熱が保温材に伝わり、さらに保温材の熱がパーチクルボードに伝 わるというメカニズムで熱が逃げてしまうことになり、必要な熱エネルギーが本 来の室内暖房に効率良く利用されていないこととなっている。特に最近の地球温 暖化現象が問題になっており、床暖房システムの暖房の効率化を図らなければな らないときに、上記課題は大きな問題となっている。
【0010】 本考案は上記課題を解決するために考えられたものであり、第1には、乾式置 床工事の工事期間を短縮化し、また、ライフスタイルの変更に伴って、間取り等 の内装を容易に変更できる置床構造を提供することであり、第2には、床暖房シ ステムにおける暖房効率を高めることができる置床構造を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するための考案は、複数のベースパネルをコンクリート スラブから所定空間を存して高さ調整可能な支持脚部材を介して配設される集合 住宅用の乾式置床構造において、隣設する各ベースパネルの接合隅部を載置する ことで、各ベースパネルを分担支持し連結する機能を有するパネルとは独立した 連結支持脚部材を適宜設けると共に、前記ベースパネルの所定箇所に、ベースパ ネルを自立可能に支持する自立支持脚部材を、前記連結支持脚部材の分担支持荷 重がベースパネルの配置後に分散して施工されるよう複数設けてあることを特徴 とするものである。
【0012】 前記第2の課題を解決するための考案は、集合住宅用の乾式置床構造において 、フロアーが機能別に区画分けされて、少なくとも、ベースパネル上の第1の防 音断熱部材を介挿させてフロアパネルが設置される第1の領域と、ベースパネル 上に第2の防音断熱部材を介挿させてその上に機能発揮部材が載置された後にフ ロアパネルが設置される第2の領域とを含んでいることを特徴とするものである 。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1の実施の形態を好適な実施の形態として例示する乾式置床 システムの施工構造に基づいて詳細に説明する。図1は置床システムの施工状態 を示す上面図、図2は同じく異なる施工状態を示す要部断面図である。図中1は 長方形に形成されベースパネル(パーチクルボード)であって、該ベースパネル 1は、部屋割り区画されたユニット面域に対して千鳥状に配置されており、コン クリートスラブSから床下が形成されるよう所定空間を存して高さ調整可能な支 持脚部材21,22を介して施工することで乾式床を形成しており、任意の床下 に各種配管、配線等の設備3が設けられている。
【0014】 前記連結支持脚部材21は、隣設する各ベースパネル1,1・・・・の接合隅部を 載置することで、各ベースパネル1,1・・・・を分担支持し連結する機能を有した パネルとは独立した単品部材であり、また、前記自立支持脚部材22は、ベース パネル1の四隅部等任意の箇所に一体的に装着された部材であって、両者共にネ ジ部2aを有し、該ネジ部2aの下部に硬質なゴム質系の基台2bが、上部に台 座2cがそれぞれ設けられていて、ネジ部2aのネジ頭を上方からドライバー等 の所定の工具によって回転させることで、前記台座2cを基点にネジ部2aが上 下方向進退可能に構成されており、このネジ部2aの回転操作で高さ調整が可能 となっている。また、前記自立支持脚部材22の場合には、ネジ部2aが前記台 座2cから突出されており、この突出部位がベースパネル1に螺入されてベース パネル1の上面側から調整操作できるようになっているものであり、これら支持 脚部材21,22自体の構成は従来通りである。なお、ベースパネル1はパーテ ィクルボードが使用され、支持脚部材21,22の前記基台2bの材質は同等の ものが使用されている。
【0015】 一方、前記自立支持脚部材22をベースパネル1の所定箇所に複数設けるにあ たって、この自立支持脚部材22を、前記連結支持脚部材21が設けられた部位 のそれぞれの隣設ベースパネル1,1・・・・に連結支持脚部材21を矩形状に取り 囲むよう配設させて、前記連結支持脚部材21の分担支持荷重がベースパネル1 の配置後に前記自立支持脚部材22に分散して施工されるようになっている。す なわち、千鳥状に配置された隣設ベースパネル1,1・・・・の連結支持脚部材21 が配置された部位において、左右方向に隣設するベースパネル1,1のそれぞれ のパネル角部に自立支持脚部材22,22が設けられており、上下方向に隣設す るベースパネル1には、丁度前記自立支持脚部材22,22に平行となるように 2つの自立支持脚部材22,22が設けられていて、計4つの自立支持脚部材2 2,22,22,22が正方形を形成するように連結支持脚部材21を取り囲み 、単位パネル1当たり都合8個の自立支持脚部材22が設けられている。尚、壁 面Wと、それに近接する自立支持脚部材22との間隔L1 は、例えば100〜1 50mmになっている。
【0016】 そして、ベースパネル1の高さ設定は、和室用の畳材41や敷居42、洋室用 の床暖房用フローリング材43、カラーフローリング材44等、厚さの異なる仕 上げ床材との兼ね合いを勘案し、全ての床面が面一となるよう高さを異ならしめ て水平レベル出しを行って施工される。なお、床暖房用フローリング材43は上 から耐熱フローリング、床暖マット、捨貼合板、防音断熱シートの断面構成を有 し、フローリング材44の下面には防音断熱用のウレタンシートが敷設されてい る。
【0017】 11は点検口であって、該点検口11は、前記配管等の設備3が設けられる所 定位置にベースパネル1の一列起きに設けられており、必要に応じて建築中、建 築後においても、他の床部と変わらぬ構成と成っている。
【0018】 ここで、各用途又は機能に応じたフロアの構成と施工方法について再び図2を 参照して詳細に説明する。
【0019】 図2において、左側フロアF1 は洋間を構成するもので、25mm厚のベース パネル(パーチクルボード)1上に、上記ウレタンシート(3mm)441を載 置し、その上に12mm厚のカラーフローリング材44を載置したものであり、 中央のフロアF2 は床暖房システムを採用したフロアであり、20mm厚のパー チクルボード1上にウレタンシート(4mm)434を載置し、その上に12m m厚の合板(ベニヤ板)433を載置し、その上に12mm厚の床暖房用マット 432を載置し、その上に12mm厚の耐熱フローリング材431を載置した構 成を有し、右側のフロアF3 は日本間(和室)を構成するもので、パーチクルボ ード1上に畳41を直接載置したものである。
【0020】 ここで、各フロアに使用される防音断熱シート(ウレタンシート)としては、 ダイウレシート(株式会社ダイウレの製品名)が最も好適である。
【0021】 叙述の如く構成された本考案の実施例の形態において、ベースパネル1を順次 施工していくには、先ず、上方の壁部W側にベースパネル1を当接させ、これを 第1のベースパネルとして水平レベル出しをするのであるが、このベースパネル 1には自立支持脚部材22が設けられているので、壁部W側の自立支持脚部材2 2を高さ調整することでフロアーラインの高さ位置決めを行い、従来のように際 根太23を一切設ける必要は無い。この位置決めされた壁部W側の自立支持脚部 材22に合わせて、第1ベースパネル1の延設側では、パネルの角部等に前記連 結支持脚部材21を適宜に配置させながら、ベースパネルの水平レベル出しを行 いこれを基点ベースパネル1とする。
【0022】 次いで、第2のベースパネル1の隅部を第1のベースパネル1に配置された連 結支持脚部材1に載置させ、この第2ベースパネル1の延設側では、前記第1ベ ースパネル1の延設側と同様に連結支持脚部材21を配置させ、調整することで 第1ベースパネル1に合わせた水平レベル出しを行い、第3、第4のベースパネ ル1,1・・・・を順次配設させて水平レベル出しを行い、しかる後、自立支持脚部 材22をベースパネル1の上面側から順次コンクリートスラブSに対して当接さ せてセッティングする。従って、連結支持脚部材21が配置された側の自立支持 脚部材22はベースパネル1の水平レベル出しのための高さ調整に使用されるこ とはなく、自立支持するための脚部高さの調整に供されることとなる。
【0023】 すなわち、左右方向に隣設するベースパネル1は、基点ベースパネル1の連結 支持脚部材21の高さ調整が既に完了しているため、壁部W側の自立支持脚部材 22の高さ調整を行えば水平レベル出しが完了する。また、下方向に隣設するベ ースパネル1は、基点ベースパネル1の連結支持脚部材21の高さ調整が既に完 了しているため、この基点ベースパネル1の連結支持脚部材21に、ベースパネ ル1の一端側両角部と中央部の接合隅部を載置することで、他端側両角部と中央 部の接合隅部に連結支持脚部材21を配置させ、これを高さ調整して水平レベル 出しを行ない、連結支持脚部材21の施工性等の利点を全て継承し、その後、他 の自立支持脚部材22をベースパネル1の上面側から順次コンクリートスラブS に対して当接させてセッティングすればよく、このときの自立支持脚部材22は 丁度正方形を形成するように連結支持脚部材21を取り囲んだ位置に設けられて いる。
【0024】 このため、連結支持脚部材21は、専らベースパネル1の水平出し用、横ずれ 防止用に供され、際根太23の部位の自立支持脚部材22を除く他の自立支持脚 部材22は、水平出しの作業には一切供されることが無く、縦ずれ防止用に供さ れ、両者の役割が分担されることとなる。したがって、単一ベースパネル1自体 が垂直荷重を受けた場合でも、連結支持脚部材21の分担支持荷重の均等化が保 たれて縦ブレを起こすことがなく、パネル変形が隣設ベースパネル1に伝搬して 床の面一性が損なわれるという危惧を一切解消し得て、連結支持脚部材21自体 が変形してしまうことを防止することができるばかりか、ベースパネル1と壁W 際部との施工納まりにおいても、仕上げ用床材41,42,43,44の厚さに 対応して各室内毎に異なる高さの施工に対して際根太23を不要とすることがで き、しかも、一旦施工した後であっても高さ調整が可能となり、大幅な作業改善 が図られて、殊更熟練した者でなくとも調整作業が行え、もって、施工後におけ る家屋全体からみた床面の面一な安定性や恒久性を向上し、更にはリフォーム時 などの配管等の修正、追加に床自体を壊さずに行うことができることとなる。
【0025】 さらに、配管等の設備3を設ける場合であっても、例えばリビングフロアなど 部屋割り区画されたユニット面の任意の位置で点検口11を直列させて配設する などの床面の区割りを行っても、他のベースパネル1構造と何ら変わらぬものと することができ、点検口11のみならず床下収納庫等の設置としても共有できる ものである。
【0026】 また、この上に柱や戸枠或いは天井などを施工する際の垂直若しくは水平レベ ル出しは、ベースパネル1を設置した後に行うことで、これらベースパネル1の 水平レベルを基準として施工することができ、例えば、敷居42などの内装工事 のレベル出しが統一化されて、各種建材の建付け及び調整が容易に行えるように なる。
【0027】 ここで、本考案構造の効果について、従来のタイプと比較した結果を図5に示 す。図5において連結支持タイプをAタイプとし、テーブルタイプをBタイプと してこれらを比較例とする。
【0028】 図から明らかなように、種々の面において本考案タイプの方が優れていること が理解されるであろう。
【0029】 次に、本考案の第2の実施の形態としての床暖房効率の向上を図った構造とそ の効果について説明する。
【0030】 前述の如く、図2に示すように、乾式置床方式によりベースパネル(パーチク ルボード)を設置する際には、全体フロアを機能別に区画分けして、洋間フロア F1 ,床暖房フロアF2 ,和室フロアF3 に対応させて、高さを調整した状態で ベースパネルを設置し、その上に必要な部材を載置するわけであるが、床暖房フ ロアでは、必ず防音断熱シート(ダイウレシート)を載置した上に合板を載置し ておき、床暖房フロアに隣接する洋間には、ベースパネル上に防音断熱シート( ダイウレシート)を介在させてフローリング材を載置するようにする。
【0031】 このように、各フロアの用途に応じて、防音,断熱シートを介在させる領域( エリア)と、防音断熱シートと合板との組合せ材を設置するエリアとを区別して 設けておくことが、暖房効率を高める上で重要である。
【0032】 ここで、上記防音断熱シート(ダイウレシート)を用いた場合と用いない場合 との暖房効率の相違についての実験結果を図6に示して説明する。
【0033】 図6において、A,B,Fはダイウレシートを用いていないタイプであり、C ,D,Eはダイウレシートを用いたものである。床暖房パネルとパーチクルボー ドの上面との温度差及び床暖房パネル下面40℃のときのパーチクルボードの上 面の温度の値が格段に異なっており、いかに暖房効率が向上するかが判る。
【0034】 この第2の実施の形態におけるベースパネルの設置構造は従来の設置構造を用 いてもよいし、前記第1の実施の形態に述べた本考案の設置構造を用いてもよい 。本考案の設置構造との組合せであれば、ベースパネルの設置の効率化と暖房効 率の向上の両方の利点を兼備することとなり、好適である。
【0035】
【考案の効果】
本考案の第1の実施の形態によれば、連結支持脚部材によってベースパネルを 配設施工するものでありながら、係る施工構造の利点を全て継承し、しかも単一 ベースパネル自体が垂直荷重を受けた場合でも、連結支持脚部材の分担支持荷重 の均等化が保たれて縦ブレを起こすことがなく、パネル変形が隣設ベースパネル に伝搬して床の面一性が損なわれるという危惧を一切解消し得て、連結支持脚部 材自体が変形してしまうことを防止することができるばかりか、ベースパネルと 壁際部との施工納まりにおいても、仕上げ用床材の厚さに対応して各室内毎に異 なる高さの施工に対して際根太を不要とすることができ、しかも、一旦施工した 後であっても高さ調整が可能となり、大幅な作業改善が図られて、殊更熟練した 者でなくとも調整作業が行え、もって、施工後における家屋全体からみた床面の 面一な安定性や恒久性を向上し、更にはベースパネルを千鳥状に配した場合であ っても、リフォーム時などの配管等の修正、追加に床自体を壊さずに行うことが できる。
【0036】 また、本考案の第2の実施の形態によれば、防音断熱シートの介在によって熱 を下方に逃がさないので、従来ベースパネルを介して逃げていた熱の消費を抑え ることができて暖房効率を高めることができると共に、シート状の薄い防音部材 だけで下方への音の放音を防ぐことができるという特有の効果を奏する。
【0037】 さらに、前記第1と第2の実施の形態を組合せることによって両者の効果を相 乗した組合せ効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式置床用ベースパネルの施工状態を示す上面
【図2】乾式置床用ベースパネルの異なる施工状態を示
す要部断面図
【図3】従来の連結支持脚部材を用いた乾式置床用ベー
スパネルの施工図
【図4】従来の自立支持脚部材を用いた乾式置床用ベー
スパネルの施工図
【図5】本考案の第1の実施の形態の効果を説明するた
めの図
【図6】本考案の第2の実施の形態の効果を説明するた
めの図
【符号の説明】
W 壁部 S コンクリートスラブ 1 ベースパネル 11 点検口 21 連結支持脚部材 22 自立支持脚部材 23 際根太 3 配管等の設備
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベースパネルをコンクリートスラ
    ブから所定空間を存して高さ調整可能な支持脚部材を介
    して配設される集合住宅用の乾式置床構造において、隣
    設する各ベースパネルの接合隅部を載置することで、各
    ベースパネルを分担支持し連結する機能を有するパネル
    とは独立した連結支持脚部材を適宜設けると共に、前記
    ベースパネルの所定箇所に、ベースパネルを自立可能に
    支持する自立支持脚部材を、前記連結支持脚部材の分担
    支持荷重がベースパネルの配置後に分散して施工される
    よう複数設けてあることを特徴とする集合住宅用の乾式
    置床構造。
  2. 【請求項2】 前記自立支持脚部材は、前記連結支持脚
    部材が設けられた部位のそれぞれの隣設ベースパネルに
    対して連結支持脚部材を矩形状に取り囲むよう配設させ
    てあることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅用の
    乾式置床構造。
  3. 【請求項3】 前記ベースパネルを、部屋割り区画され
    たユニット面が区割りされるよう複数の点検口を直列状
    に配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    集合住宅用の乾式置床構造。
  4. 【請求項4】 集合住宅用の乾式置床構造において、フ
    ロアーが機能別に区画分けされて、少なくとも、ベース
    パネル上の第1の防音断熱部材を介挿させてフロアパネ
    ルが設置される第1の領域と、ベースパネル上に第2の
    防音断熱部材を介挿させてその上に機能発揮部材が載置
    された後にフロアパネルが設置される第2の領域とを含
    んでいることを特徴とする集合住宅用の乾式置床構造。
  5. 【請求項5】 前記第1の防音断熱部材はウレタンシー
    トであり、前記第2の防音断熱部材はウレタンシートと
    合板とを積層したものであることを特徴とする請求項4
    記載の集合住宅用の乾式置床構造。
  6. 【請求項6】 前記第2の領域に用いられる機能発揮部
    材は床暖房システムであることを特徴とする請求項4記
    載の集合住宅用の乾式置床構造。
  7. 【請求項7】 前記請求項4におけるベースパネルの設
    置構造は前記請求項1に記載された構造を有しているこ
    とを特徴とする集合住宅用の乾式置床構造。
JP1998000019U 1998-01-07 1998-01-07 集合住宅用の乾式置床構造 Expired - Lifetime JP3052952U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998000019U JP3052952U (ja) 1998-01-07 1998-01-07 集合住宅用の乾式置床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998000019U JP3052952U (ja) 1998-01-07 1998-01-07 集合住宅用の乾式置床構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3052952U true JP3052952U (ja) 1998-10-13

Family

ID=43187056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998000019U Expired - Lifetime JP3052952U (ja) 1998-01-07 1998-01-07 集合住宅用の乾式置床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052952U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006522885A (ja) 構造的に統合されたアクセス可能な床システム
JP2002536615A (ja) 床構造における空洞内の熱分布用配置構成
JP3052952U (ja) 集合住宅用の乾式置床構造
JP4327591B2 (ja) 構造的に一体化されたアクセス可能な床システム
JP2963682B2 (ja) 集合住宅用の乾式置床工法
JP2009249997A (ja) 床構造およびその施工方法
JP7173942B2 (ja) 制振天井構造
JP4199561B2 (ja) 二重床と間仕切壁と天井の構造
RU2293823C2 (ru) Здание с воздушным отоплением
JP3134615B2 (ja) 床 材
JP2020165211A (ja) 天井構造
JP2020041311A (ja) 階段構造及びユニット建物
JP2931799B2 (ja) 木造建築物における床板の取付構造
KR100747056B1 (ko) 3차원 입체형 종합 내장 마감 시스템
JP2000144955A (ja) 住宅の換気構造
JP2591641Y2 (ja) 根太ユニット
JPH1018460A (ja) 住宅における居室の防音兼通気装置
JP3142995B2 (ja) ユニット式建物
JPH11222968A (ja) 建築物
JP3059135U (ja) 重量鉄骨住宅の断熱暖房構造
JP2002180645A (ja) 置き床パネルユニットおよび該ユニットを用いた設計方法
JP3919297B2 (ja) 置敷式サイレンスフロア、その施工方法、およびサイレンスフロアのベースユニット
JP3621547B2 (ja) 床構造
JP4287874B2 (ja) 建築物の床の遮音構造
JPH028440A (ja) 床パネル

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term