JP3621547B2 - 床構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家屋の床工事を行う場合、まず、基礎や大引などに所定間隔をおいて根太を固定し、これらの根太の上面に床板を敷設するようにしている。このような床工事は、現場作業であるため、熟練した作業者が必要となる他、多くの作業時間を必要とする問題があった。
【0003】
そこで、出願人は、特開平5−79111号公報に記載されるように、床工事を簡単確実に、かつ、短時間で施工することのできる床板ユニットを出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した床板ユニットを用いて和室と洋室を隣接して形成する床工事を行う場合、洋室の床板の表面と和室の畳の表面とを段差なく連続して形成するためには、和室側の床板ユニットを支持する根太掛や大引あるいは土台の高さを洋室側の床板ユニットを支持する根太掛や大引あるいは土台の高さに比較して畳の厚さ分だけ低くする必要がある。このような根太掛や大引あるいは土台の高さ調整は、コンクリートの誤差などにより正確な位置決めが困難であるとともに、煩雑な作業を必要とするものである。
【0005】
また、和室側の床板ユニットの根太の両端部を畳の厚みだけ切り欠いて加工することも考えられるが、根太の高さが低くなり、畳を介して床パネルに作用する負荷を支持することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、根太掛や大引あるいは土台の高さを変えることなく、また、床パネルに作用する負荷を確実に支持して和室の畳表面と洋室の床板表面とを段差なく連続させることのできる床構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、床パネルと、この床パネルの裏面に所定間隔をおいて固定された複数本の根太と、床パネルと根太で区画される空間において床パネルの裏面に貼着された複数枚の硬質断熱材とから構成された洋室側の断熱床パネルユニットおよび和室側の断熱床パネルユニットが、上面が同一高さ位置に設定された根太掛、大引、土台における根太掛と大引との間および大引と土台との間にそれぞれ架設され、床パネルに作用する負荷を根太および硬質断熱材を介して支持する床構造であって、洋室側の断熱床パネルユニットに敷設される床板の表面と和室側の断熱床パネルユニットに敷設される畳の表面が連続するように、和室側の断熱床パネルユニットの根太および硬質断熱材の下面両端部に切欠部が形成され、和室側の断熱床パネルユニットの根太および硬質断熱材の、切欠部が形成された下面両端部が隣接する根太掛と大引との間および大引と土台との間にそれぞれ架設されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1および図2には、本発明の床構造が示されており、この床構造は、外周基礎11に取り付けられた根太掛12と、鋼製束13に支持された大引14と、間仕切基礎15に固定された土台16と、前述した根太掛12と大引14との間および大引14と土台16との間にそれぞれ架設された洋室側の断熱床パネルユニット1と、詳細には図示しないが、土台16を中心として洋室側に設けられた根太掛12および大引14と左右対称位置に設置されている根太掛12と大引14との間および大引14と土台16との間にそれぞれ架設された和室側の断熱床パネルユニット1Aと、から構成され、これらの洋室側および和室側の根太掛12、大引14および土台16の上面は、同一高さ位置に設定されている。
【0010】
ここで、洋室側の断熱床パネルユニット1は、図3に示すように、正方形状の床パネル2と、この床パネル2の縦寸法よりもわずかに小さく設定され、床パネル2の裏面に所定間隔をおいて配設された複数本の根太3と、隣接する一対の根太3,3の内面間間隔に相当する横寸法と根太3の長さに相当する縦寸法および根太3の高さよりもわずかに小さな高さの厚板形状に形成され、隣接する一対の根太3,3の対向する内側面にそれぞれ接して、さらに、一方の最外側の根太3の外側面に接してそれぞれ床パネル2の裏面に貼着された複数枚の硬質断熱材4と、からなり、複数本の根太3の幅の和と複数枚の硬質断熱材4の幅の和との総和は、床パネル2の横寸法と略一致するように設定されている。
【0011】
ここで、硬質断熱材4は、例えば、ポリスチレンフォームB類3種が使用されており、床パネル2を支持することのできる強度部材として使用され、床パネル2に作用する負荷を根太3とともに支持することができるものである。このため、床パネル2の板厚を一定とした場合、硬質断熱材を用いない場合に比較して床パネル2に撓みを発生させないための根太3のスパンを大きくすることができ、あるいは、根太3の高さを低くすることができる。
【0012】
一方、和室側の断熱床パネルユニット1Aは、図4に示すように、前述した洋室側の断熱床パネルユニット1と同様に、洋室側の断熱床パネルユニット1の床パネル2と同一の大きさの床パネル2と、この床パネル2の裏面に所定間隔をおいて配設された複数本の根太3Aと、床パネル2と根太3Aとによって区画される空間において床パネル2の裏面に貼着され、根太3Aと協同して床パネル2に作用する負荷を支持する硬質断熱材4Aとから構成されている。
【0013】
ただし、和室側の断熱床パネルユニット1Aの根太3Aの高さは洋室側の断熱床パネルユニット1の根太3の高さよりも低く設定されている他、根太3Aの長手方向の下面両端部には切欠部3a,3aが形成されて土台16や大引14などに架設されるようになっている。また、硬質断熱材4Aも根太3Aの側面形状と同一の側面形状、すなわち、根太3Aの高さと同一の高さを有するとともに、その下面両端部に切欠部4aが形成されている。
【0014】
この和室側の断熱床パネルユニット1Aの根太3Aおよび硬質断熱材4Aの高さおよび切欠部3a,4aは、天井高さや畳の厚みなどを考慮して設定されている。
【0015】
ところで、洋室側の断熱床パネルユニット1あるいは和室側の断熱床パネルユニット1Aのいずれにおいても、床パネル2の左右方向の一方の側端縁は、最外側に配設されて側面が露出されている根太3(3A)の幅方向の中心線上に位置しており、また、床パネル2の前後方向の一方の端縁は、根太3(3A)の長手方向の一方の端縁から一定距離おいて根太3(3A)および硬質断熱材4(4A)の上面に載置されて根太3(3A)に釘固定されている。したがって、床パネル2の左右方向の他方の側端縁は、根太3(3A)の幅方向の半分の長さだけ最外側に配設された硬質断熱材4(4A)の側端縁を越えて庇状に突出されている他、床パネル2の前後方向の他方の端縁は、その一方の端縁と根太3(3A)の長手方向の一方の端縁との一定距離だけ根太3(3A)の長手方向の他方の端縁を越えて庇状に突出されている。
【0016】
この結果、洋室側の断熱床パネルユニット1あるいは和室側の断熱床パネルユニット1Aを左右方向に順に連続して配設すると、隣接する一対の断熱床パネルユニット1(1A),1(1A)において、一方の断熱床パネルユニット1(1A)の床パネル2の左右方向に庇状に突出している部分は、その側端面が他方の断熱床パネルユニット1(1A)の床パネル2の対向する側端面に突き合わされ、幅方向に半分露出された根太3(3A)の上面に載置されるものである(図5参照)。また、断熱床パネルユニット1(1A)を前後方向に順に連続して配設すると、隣接する一対の断熱床パネルユニット1(1A),1(1A)において、一方の断熱床パネルユニット1(1A)の床パネル2の前後方向に庇状に突出している部分は、その端面が他方の断熱床パネルユニット1(1A)の床パネル2の対向する端面に突き合わされ、露出された根太3(3A)および硬質断熱材4(4A)の上面に載置されるものである(図1参照)。
【0017】
したがって、隣接する一対の断熱床パネルユニット1(1A),1(1A)において、一方の断熱床パネルユニット1(1A)の床パネル2を他方の断熱床パネルユニット1(1A)の根太3(3A)に釘固定することができる。
【0018】
このように構成した洋室側の断熱床パネルユニット1および和室側の断熱床パネルユニット1Aは、図1に示すように、上面が同一高さ位置に設定された根太掛12と大引14にわたって、また、大引14と土台16にわたってそれぞれ架設されることにより施工される。その後、洋室の場合は床パネル2の上に床板5を敷設する一方、和室の場合は床パネル2の上に合板6を介して畳7を敷設すればよい。
【0019】
ここで、洋室と和室を区画するため、和室側の断熱床パネルユニット1Aの端部に敷居8が配設されており、図示しない鴨居と協同して戸などを取り付けることができるようになっている。この際、隣接する洋室側の断熱床パネルユニット1Aの端部は、敷居8に合わせて切り欠かれている。
【0020】
この結果、床パネル2に作用する負荷を根太3,3Aと協同して硬質断熱材4,4Aによって支持することができる。また、和室側の断熱床パネルユニット1Aの根太3Aに切欠部3aを形成することにより、根太掛12、大引14および土台16の上面を同一高さ位置に設定した状態で和室側の畳表面と洋室側の床板表面とを段差なく連続させることが可能となる。
【0021】
なお、外周基礎11に取り付けられた根太掛12に架設される端部に位置する断熱床パネルユニット1(1A)においては、床パネル2の、根太3(3A)の長手方向にその端縁を越えて庇状に突出する部分が切除されている。
【0022】
また、前述した実施形態においては、和室側の断熱床パネルユニット1Aの根太3Aの高さを洋室側の断熱床パネルユニット1の根太3の高さよりも低く設定して例示したが、洋室側の断熱床パネルユニット1の根太3の下面両端部に畳7の厚みに対応する切欠部を形成して和室側の断熱床パネルユニット1Aとしてもよい。この場合、硬質断熱材4についても、根太3に形成された切欠部に合わせて切欠部を形成すればよい。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、根太掛、大引および土台の高さを変化させることなく、かつ、洋室側の断熱床パネルユニットの床パネルおよび和室側の断熱床パネルユニットの床パネルに作用する負荷を確実に支持して洋室の床板表面と和室の畳表面とを段差なく連続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床構造を示す断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】洋室側の断熱床パネルユニットを示す斜視図である。
【図4】和室側の断熱床パネルユニットを示す斜視図である。
【図5】断熱床パネルユニットを左右方向に複数枚敷設した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1A 断熱床パネルユニット
2 床パネル
3,3A 根太
3a 切欠部
4,4A 硬質断熱材
4a 切欠部
5 床板
7 畳
11 外周基礎
12 根太掛
13 鋼製束
14 大引
15 間仕切基礎
16 土台
Claims (1)
- 床パネルと、この床パネルの裏面に所定間隔をおいて固定された複数本の根太と、床パネルと根太で区画される空間において床パネルの裏面に貼着された複数枚の硬質断熱材とから構成された洋室側の断熱床パネルユニットおよび和室側の断熱床パネルユニットが、上面が同一高さ位置に設定された根太掛、大引、土台における根太掛と大引との間および大引と土台との間にそれぞれ架設され、床パネルに作用する負荷を根太および硬質断熱材を介して支持する床構造であって、洋室側の断熱床パネルユニットに敷設される床板の表面と和室側の断熱床パネルユニットに敷設される畳の表面が連続するように、和室側の断熱床パネルユニットの根太および硬質断熱材の下面両端部に切欠部が形成され、和室側の断熱床パネルユニットの根太および硬質断熱材の、切欠部が形成された下面両端部が隣接する根太掛と大引との間および大引と土台との間にそれぞれ架設されていることを特徴とする床構造。
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JP5808097A JP3621547B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 床構造 |
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JP5808097A JP3621547B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 床構造 |
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---|---|
JPH10252199A JPH10252199A (ja) | 1998-09-22 |
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JP5848602B2 (ja) * | 2011-12-27 | 2016-01-27 | トヨタホーム株式会社 | 建物の断熱構造 |
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1997
- 1997-03-12 JP JP5808097A patent/JP3621547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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