JP2963682B2 - 集合住宅用の乾式置床工法 - Google Patents

集合住宅用の乾式置床工法

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JP2963682B2
JP2963682B2 JP185598A JP185598A JP2963682B2 JP 2963682 B2 JP2963682 B2 JP 2963682B2 JP 185598 A JP185598 A JP 185598A JP 185598 A JP185598 A JP 185598A JP 2963682 B2 JP2963682 B2 JP 2963682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅用の乾式
置床工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集合住宅の置床システムとして、土台上
に支持脚を立設してその上にベースパネル(パーチクル
ボードともいう)を設置して、床下を乾燥可能な構造と
した乾式置床システムが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住み心地の良い住空間
を確保することを共通の課題として、大別して次のよう
な2つの具体的な課題が存在している。
【0004】第1の課題は、床置工事に時間がかかると
いうことと、ライフスタイルの変更に伴って間取り等の
内装を変更したいときに変更が困難であるということで
ある。
【0005】つまり、従来の置床システムとして図3及
び図4に示すタイプのものが知られている。
【0006】図3に示すものは、隣設する各ベースパネ
ル1,1・・・・が接合する隅部を載置して、各パネル1,
1・・・・を分担支持し連結する連結支持脚部材21を適宜
設けることによって、ベースパネル1を施工するように
したもの(特開平6−185190号公報)で、これを
連結支持方式ともいう、または、図4に示すものは、ベ
ースパネル1を自立させるよう、ベースパネル1自体の
所定部位に複数組み付けられた自立支持脚部材22、2
2・・・・を設けることによって施工するようにしたもの
(特開平5−340071号公報)で、これはテーブル
方式ともよばれているが、前者(連結支持方式)のもの
にあっては、水平レベル出しが行ない易い点、仕上げ用
の床材を敷設する前にベニヤ等の捨て張り合板11を設
けずに施工できる点、または施工後におけるベースパネ
ル1単体の横ブレに強いという点において優れているも
のの、単一ベースパネル1自体が垂直荷重を受けた場合
に湾曲する縦ブレが起こり、前記連結支持脚部材21の
分担支持荷重の均等化が崩れ、パネル変形が隣設ベース
パネル1に伝搬して床の面一性が損なわれ、著しくは連
結支持脚部材21自体が変形してしまうという欠点を有
しており、また、ベースパネル1と壁部Wとの取り合い
において、その納まり上、600mmの間隔を有してい
るため、連結支持脚部材21に換えて際根太23を壁W
際に回し、各室内毎に異なる仕上げ用床材の厚さに対応
して施工しなければならず、しかも、この際根太23は
一旦施工すると高さ調整ができないため、建付け不備が
その後のベースパネル1の水平レベル出しにも悪影響を
与えるという不具合を生じるばかりか、高さ調整を行う
ために建築端材等スペーサを介在させて調整しなければ
ならないなど、調整作業を難航させる要因ともなってい
た。
【0007】一方、後者(テーブル方式)のものにあっ
ては、ベースパネル1自体が自立支持脚部材22によつ
て高さ調整ができるため、前記壁W際との納まり関係に
おいて際根太23を不必要にでき、ベースパネル1単体
の独立安定性や剛性に優れているものの、隣設パネルと
の関係で、傾斜荷重や水平荷重を受けた場合に横ブレが
起こり、これを防止し各ベースパネル1を連結する必要
から、仕上げ用の床材を敷設する前にベニヤ等の捨て張
り合板11を設けてなければならず、床面全体が固定化
されて施工後の配管等の修理や追加が行えないという欠
点を有し、また、床面全体の水平レベル出しの調整に時
間を要し、各部屋割毎に幅や大きさの異なるベースパネ
ル1を数種用意して組み合わせ、しかもその部屋割り区
画に適合しない余長空間を生じてしまう場合が多いた
め、各ベースパネル1間隔を調整し、あるいは壁W際に
際根太23を配置させなければならなず、作業時間を要
するという不具合を生じ、部屋割り区画のスパンが広い
場合に床面全体の面一化面に不向きであり、何れの場合
においても、施工後における家屋全体からみた床面の面
一な安定性や恒久性を欠き、更にはベースパネル1を千
鳥状に配した場合などには、リフォーム時などの配管等
の修正、追加に床自体を壊さなければ行えないなどの問
題があった。
【0008】第2の課題は、床暖房システム採用の際の
暖房効率の低下ということである。
【0009】従来の乾式置床システムにおいては、ベー
スパネル(パーチクルボード)と床暖部材との間には何
も置かない(直置き)か、あるいは保温材を介して設置
するかのいずれかの方法が採用されてはいるが、床暖部
材からの放熱は上方のみならず下方にも及ぶものであ
り、直置きのものにあっては熱が直接パーチクルボード
に伝熱されて放熱されて逃げて行くことになり、また保
温材を用いた場合でも、床暖部材からの熱が保温材に伝
わり、さらに保温材の熱がパーチクルボードに伝わると
いうメカニズムで熱が逃げてしまうことになり、必要な
熱エネルギーが本来の室内暖房に効率良く利用されてい
ないこととなっている。特に最近の地球温暖化現象が問
題になっており、床暖房システムの暖房の効率化を図ら
なければならないときに、上記課題は大きな問題となっ
ている。
【0010】本発明は上記課題を解決するために考えら
れたものであり、第1には、乾式置床工事の工事期間を
短縮化し、また、ライフスタイルの変更に伴って、間取
り等の内装を容易に変更できる置床工法を提供すること
であり、第2には、床暖房システムにおける暖房効率を
高めることができる置床工法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るための発明は、複数のベースパネルをコンクリートス
ラブから所定空間を存して高さ調整可能な支持脚部材を
介して配設される集合住宅用の乾式置床工法において、
ベースパネルを支持する台座と、この台座に螺合し、下
端部に基台が一体形成されたネジ部を有しパネル上方か
らの操作によりネジ部を回動することによって、高さ調
整可能な自立支持脚部材と、隣設する各ベースパネルの
接合隅部を載置することで、各ベースパネルを分担支持
し連結する台座と、この台座に螺合し、下端部に基台が
一体形成されたネジ部を有し、このネジ部の回動によっ
て前記台座の高さ調整を可能とした連結支持脚部材とを
用意し、ベースパネルの設置に当っては、ベースパネル
の任意の位置に設けられた自立支持脚部材のネジ先端部
基台をコンクリートスラブに当接させない状態にした上
で、前記連結支持脚部材の前記ネジ部下端の基台をコン
クリートスラブに当接した状態でネジ部を回動して高さ
調整を行うことによってベースパネルの水平レベル出し
を行い、次いで他のベースパネルを前記連結支持脚部材
に載置させ、このベースパネルの延設側では、前記一方
ベースパネルの延設側と同様に連結支持脚部材を配
置、調整することで前記一方のベースパネルに合わせた
水平レベル出しを行い、同様に第3、第4のベースパネ
ルを各接合隅部に位置する連結支持脚部材の高さ調整に
より順次配設させて水平レベル出しを行い、しかる後、
前記自立支持脚部材を各ベースパネルの上方からのネジ
部の回動操作により延出調整して先端基台部をコンクリ
ートスラブに当接させることによって自立支持させるこ
を特徴とするものである。
【0012】前記第2の課題を解決するための発明は、
前記集合住宅用の乾式置床工法において、フロアーが機
能別に区画分けされて、少なくとも、ベースパネル上の
第1の防音断熱部材を介挿させてフロアパネルを設置す
る第1の領域と、ベースパネル上に第2の防音断熱部材
を介挿させてその上に機能発揮部材を載置した後にフロ
アパネルを設置する第2の領域とを含めて施工すること
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を好適な実施の形態として例示する乾式置床システムの
施工構造に基づいて詳細に説明する。図1は置床システ
ムの施工状態を示す上面図、図2は同じく異なる施工状
態を示す要部断面図である。図中1は長方形に形成され
ベースパネル(パーチクルボード)であって、該ベース
パネル1は、部屋割り区画されたユニット面域に対して
千鳥状に配置されており、コンクリートスラブSから床
下が形成されるよう所定空間を存して高さ調整可能な
支持脚部材21及び自立支持脚部材22を介して施工
することで乾式床を形成しており、任意の床下に各種配
管、配線等の設備3が設けられている。
【0014】前記連結支持脚部材21は、隣設する各ベ
ースパネル1,1・・・・の接合隅部を載置することで、各
ベースパネル1,1・・・・を分担支持し連結する機能を有
したパネルとは独立した単品部材であり、また、前記自
立支持脚部材22は、ベースパネル1の四隅部等任意の
箇所に一体的に装着された部材であって、両者共にネジ
部2aを有し、該ネジ部2aの下部に硬質なゴム質系の
基台2bが、上部に台座2cがそれぞれ設けられてい
て、ネジ部2aのネジ頭を上方からドライバー等の所定
の工具によって回転させることで、前記台座2cを基点
にネジ部2aが上下方向進退可能に構成されており、こ
のネジ部2aの回転操作で高さ調整が可能となってい
る。また、前記自立支持脚部材22の場合には、ネジ部
2aが前記台座2cから突出されており、この突出部位
がベースパネル1に螺入されてベースパネル1の上面側
からの操作により調整操作できるようになっているもの
であり、これら支持脚部材21,22自体の構成は従来
通りである。なお、ベースパネル1はパーティクルボー
ドが使用され、支持脚部材21,22の前記基台2bの
材質は同等のものが使用されている。
【0015】一方、前記自立支持脚部材22をベースパ
ネル1の所定箇所に複数設けるにあたって、この自立支
持脚部材22を、前記連結支持脚部材21が設けられた
部位のそれぞれの隣設ベースパネル1,1・・・・に連結支
持脚部材21を矩形状に取り囲むよう配設させて、前記
連結支持脚部材21の分担支持荷重がベースパネル1の
配置後に前記自立支持脚部材22に分散して施工される
ようになっている。すなわち、千鳥状に配置された隣設
ベースパネル1,1・・・・の連結支持脚部材21が配置さ
れた部位において、左右方向に隣設するベースパネル
1,1のそれぞれのパネル角部に自立支持脚部材22,
22が設けられており、上下方向に隣設するベースパネ
ル1には、丁度前記自立支持脚部材22,22に平行と
なるように2つの自立支持脚部材22,22が設けられ
ていて、計4つの自立支持脚部材22,22,22,2
2が正方形を形成するように連結支持脚部材21を取り
囲み、単位パネル1当たり都合8個の自立支持脚部材2
2が設けられている。尚、壁面Wと、それに近接する自
立支持脚部材22との間隔L1 は、例えば100〜15
0mmになっている。
【0016】そして、ベースパネル1の高さ設定は、和
室用の畳材41や敷居42、洋室用の床暖房用フローリ
ング材43、カラーフローリング材44等、厚さの異な
る仕上げ床材との兼ね合いを勘案し、全ての床面が面一
となるよう高さを異ならしめて水平レベル出しを行って
施工される。なお、床暖房用フローリング材43は上か
ら耐熱フローリング、床暖マット、捨貼合板、防音断熱
シートの断面構成を有し、フローリング材44の下面に
は防音断熱用のウレタンシートが敷設されている。
【0017】11は点検口であって、該点検口11は、
前記配管等の設備3が設けられる所定位置にベースパネ
ル1の一列起きに設けられており、必要に応じて建築
中、建築後においても、他の床部と変わらぬ構成と成っ
ている。
【0018】ここで、各用途又は機能に応じたフロアの
構成と施工方法について再び図2を参照して詳細に説明
する。
【0019】図2において、左側フロアF1 は洋間を構
成するもので、25mm厚のベースパネル(パーチクル
ボード)1上に、上記ウレタンシート(3mm)441
を載置し、その上に12mm厚のカラーフローリング材
44を載置したものであり、中央のフロアF2 は床暖房
システムを採用したフロアであり、20mm厚のパーチ
クルボード1上にウレタンシート(4mm)434を載
置し、その上に12mm厚の合板(ベニヤ板)433を
載置し、その上に12mm厚の床暖房用マット432を
載置し、その上に12mm厚の耐熱フローリング材43
1を載置した構成を有し、右側のフロアF3 は日本間
(和室)を構成するもので、パーチクルボード1上に畳
41を直接載置したものである。
【0020】ここで、各フロアに使用される防音断熱シ
ート(ウレタンシート)としては、ダイウレシート(株
式会社ダイウレの製品名)が最も好適である。
【0021】叙述の如く構成された本発明の実施例の形
態において、ベースパネル1を順次施工していくには、
先ず、上方の壁部W側にベースパネル1を当接させ、こ
れを第1のベースパネルとして水平レベル出しをするの
であるが、このベースパネル1には自立支持脚部材22
が設けられているので、壁部W側の自立支持脚部材22
を高さ調整することでフロアーラインの高さ位置決めを
行い、従来のように際根太23を一切設ける必要は無
い。この位置決めされた壁部W側の自立支持脚部材22
に合わせて、第1ベースパネル1の延設側では、パネル
の角部等に前記連結支持脚部材21を適宜に配置させな
がら、ベースパネルの水平レベル出しを行いこれを基点
ベースパネル1とする。
【0022】次いで、第2のベースパネル1の隅部を第
1のベースパネル1に配置された連結支持脚部材1に載
置させ、この第2ベースパネル1の延設側では、前記第
1ベースパネル1の延設側と同様に連結支持脚部材21
を配置させ、調整することで第1ベースパネル1に合わ
せた水平レベル出しを行い、第3、第4のベースパネル
1,1・・・・を順次配設させて水平レベル出しを行い、し
かる後、自立支持脚部材22をベースパネル1の上面側
からの操作により順次コンクリートスラブSに対して当
接させてセッティングする。従って、連結支持脚部材2
1が配置された側の自立支持脚部材22はベースパネル
1の水平レベル出しのための高さ調整に使用されること
はなく、自立支持するための脚部高さの調整に供される
こととなる。このためには、各自立支持脚部材が前記連
結支持脚部材の高さ調整の邪魔にならないように、予
め、自立支持脚部材のネジ先端の基台部をコンクリート
スラブに当接させないように設定しておくこととなるの
は当然の事であろう。
【0023】すなわち、左右方向に隣設するベースパネ
ル1は、基点ベースパネル1の連結支持脚部材21の高
さ調整が既に完了しているため、壁部W側の自立支持脚
部材22の高さ調整を行えば水平レベル出しが完了す
る。また、下方向に隣設するベースパネル1は、基点ベ
ースパネル1の連結支持脚部材21の高さ調整が既に完
了しているため、この基点ベースパネル1の連結支持脚
部材21に、ベースパネル1の一端側両角部と中央部の
接合隅部を載置することで、他端側両角部と中央部の接
合隅部に連結支持脚部材21を配置させ、これを高さ調
整して水平レベル出しを行ない、連結支持脚部材21の
施工性等の利点を全て継承し、その後、他の自立支持脚
部材22をベースパネル1の上面側からの操作により
次コンクリートスラブSに対して当接させてセッティン
グすればよく、このときの自立支持脚部材22は丁度正
方形を形成するように連結支持脚部材21を取り囲んだ
位置に設けられている。
【0024】このため、連結支持脚部材21は、専らベ
ースパネル1の水平出し用、横ずれ防止用に供され、際
根太23の部位の自立支持脚部材22を除く他の自立支
持脚部材22は、水平出しの作業には一切供されること
が無く、縦ずれ防止用に供され、両者の役割が分担され
ることとなる。したがって、単一ベースパネル1自体が
垂直荷重を受けた場合でも、連結支持脚部材21の分担
支持荷重の均等化が保たれて縦ブレを起こすことがな
く、パネル変形が隣設ベースパネル1に伝搬して床の面
一性が損なわれるという危惧を一切解消し得て、連結支
持脚部材21自体が変形してしまうことを防止すること
ができるばかりか、ベースパネル1と壁W際部との施工
納まりにおいても、仕上げ用床材41,42,43,4
4の厚さに対応して各室内毎に異なる高さの施工に対し
て際根太23を不要とすることができ、しかも、一旦施
工した後であっても高さ調整が可能となり、大幅な作業
改善が図られて、殊更熟練した者でなくとも調整作業が
行え、もって、施工後における家屋全体からみた床面の
面一な安定性や恒久性を向上し、更にはリフォーム時な
どの配管等の修正、追加に床自体を壊さずに行うことが
できることとなる。当然のことながら、各支持脚部材は
コンクリートスラブ上に当接されているだけなので、大
幅な模様替えを行う時などにはその位置を変更すること
が容易となる。
【0025】さらに、配管等の設備3を設ける場合であ
っても、例えばリビングフロアなど部屋割り区画された
ユニット面の任意の位置で点検口11を直列させて配設
するなどの床面の区割りを行っても、他のベースパネル
1構造と何ら変わらぬものとすることができ、点検口1
1のみならず床下収納庫等の設置としても共有できるも
のである。
【0026】また、この上に柱や戸枠或いは天井などを
施工する際の垂直若しくは水平レベル出しは、ベースパ
ネル1を設置した後に行うことで、これらベースパネル
1の水平レベルを基準として施工することができ、例え
ば、敷居42などの内装工事のレベル出しが統一化され
て、各種建材の建付け及び調整が容易に行えるようにな
る。
【0027】ここで、本発明工法の効果について、従来
のタイプと比較した結果を図5に示す。図5において連
結支持タイプをAタイプとし、テーブルタイプをBタイ
プとしてこれらを比較例とする。
【0028】図から明らかなように、種々の面において
本発明タイプの方が優れていることが理解されるであろ
う。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態としての
床暖房効率の向上を図った工法とその効果について説明
する。
【0030】前述の如く、図2に示すように、乾式置床
方式によりベースパネル(パーチクルボード)を設置す
る際には、全体フロアを機能別に区画分けして、洋間フ
ロアF1 ,床暖房フロアF2 ,和室フロアF3 に対応さ
せて、高さを調整した状態でベースパネルを設置し、そ
の上に必要な部材を載置するわけであるが、床暖房フロ
アでは、必ず防音断熱シート(ダイウレシート)を載置
した上に合板を載置しておき、床暖房フロアに隣接する
洋間には、ベースパネル上に防音断熱シート(ダイウレ
シート)を介在させてフローリング材を載置するように
する。
【0031】このように、各フロアの用途に応じて、防
音,断熱シートを介在させる領域(エリア)と、防音断
熱シートと合板との組合せ材を設置するエリアとを区別
して設けておくことが、暖房効率を高める上で重要であ
る。
【0032】ここで、上記防音断熱シート(ダイウレシ
ート)を用いた場合と用いない場合との暖房効率の相違
についての実験結果を図6に示して説明する。
【0033】図6において、A,B,Fはダイウレシー
トを用いていないタイプであり、C,D,Eはダイウレ
シートを用いたものである。床暖房パネルとパーチクル
ボードの上面との温度差及び床暖房パネル下面40℃の
ときのパーチクルボードの上面の温度の値が格段に異な
っており、いかに暖房効率が向上するかが判る。
【0034】この第2の実施の形態におけるベースパネ
ルの設置工法は従来の設置工法を用いてもよいし、前記
第1の実施の形態に述べた本発明の設置工法を用いても
よい。本発明の設置工法との組合せであれば、ベースパ
ネルの設置の効率化と暖房効率の向上の両方の利点を兼
備することとなり、好適である。
【0035】
【発明の効果】本発明の第1の実施の形態によれば、連
結支持脚部材によってベースパネルを配設施工するもの
でありながら、係る施工構造の利点を全て継承し、しか
も単一ベースパネル自体が垂直荷重を受けた場合でも、
連結支持脚部材の分担支持荷重の均等化が保たれて縦ブ
レを起こすことがなく、パネル変形が隣設ベースパネル
に伝搬して床の面一性が損なわれるという危惧を一切解
消し得て、連結支持脚部材自体が変形してしまうことを
防止することができるばかりか、ベースパネルと壁際部
との施工納まりにおいても、仕上げ用床材の厚さに対応
して各室内毎に異なる高さの施工に対して際根太を不要
とすることができ、しかも、一旦施工した後であっても
高さ調整が可能となり、大幅な作業改善が図られて、殊
更熟練した者でなくとも調整作業が行え、もって、施工
後における家屋全体からみた床面の面一な安定性や恒久
性を向上し、更にはベースパネルを千鳥状に配した場合
であっても、リフォーム時などの配管等の修正、追加に
床自体を壊さずに行うことができる。
【0036】また、本発明の第2の実施の形態によれ
ば、防音断熱シートの介在によって熱を下方に逃がさな
いので、従来ベースパネルを介して逃げていた熱の消費
を抑えることができて暖房効率を高めることができると
共に、シート状の薄い防音部材だけで下方への音の放音
を防ぐことができるという特有の効果を奏する。
【0037】さらに、前記第1と第2の実施の形態を組
合せることによって両者の効果を相乗した組合せ効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式置床用ベースパネルの施工状態を示す上面
【図2】乾式置床用ベースパネルの異なる施工状態を示
す要部断面図
【図3】従来の連結支持脚部材を用いた乾式置床用ベー
スパネルの施工図
【図4】従来の自立支持脚部材を用いた乾式置床用ベー
スパネルの施工図
【図5】本発明の第1の実施の形態の効果を説明するた
めの図
【図6】本発明の第2の実施の形態の効果を説明するた
めの図
【符号の説明】 W 壁部 S コンクリートスラブ 1 ベースパネル 11 点検口 21 連結支持脚部材 22 自立支持脚部材 23 際根太 3 配管等の設備
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/024

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベースパネルをコンクリートスラ
    ブから所定空間を存して高さ調整可能な支持脚部材を介
    して配設される集合住宅用の乾式置床工法において、
    ースパネルを支持する台座と、この台座に螺合し、下端
    部に基台が一体形成されたネジ部を有しパネル上方から
    の操作によりネジ部を回動することによって、高さ調整
    可能な自立支持脚部材と、隣設する各ベースパネルの接
    合隅部を載置することで、各ベースパネルを分担支持し
    連結する台座と、この台座に螺合し、下端部に基台が一
    体形成されたネジ部を有し、このネジ部の回動によって
    前記台座の高さ調整を可能とした連結支持脚部材とを用
    意し、ベースパネルの設置に当っては、ベースパネルの
    任意の位置に設けられた自立支持脚部材のネジ先端部基
    台をコンクリートスラブに当接させない状態にした上
    で、前記連結支持脚部材の前記ネジ部下端の基台をコン
    クリートスラブに当接した状態でネジ部を回動して高さ
    調整を行うことによってベースパネルの水平レベル出し
    を行い、次いで他のベースパネルを前記連結支持脚部材
    に載置させ、このベースパネルの延設側では、前記一方
    ベースパネルの延設側と同様に連結支持脚部材を配
    置、調整することで前記一方のベースパネルに合わせた
    水平レベル出しを行い、同様に第3、第4のベースパネ
    ルを各接合隅部に位置する連結支持脚部材の高さ調整に
    より順次配設させて水平レベル出しを行い、しかる後、
    前記自立支持脚部材を各ベースパネルの上方からのネジ
    部の回動操作により延出調整して先端基台部をコンクリ
    ートスラブに当接させることによって自立支持させるこ
    を特徴とする集合住宅用の乾式置床工法。
  2. 【請求項2】 前記ベースパネルの設置は、ベースパネ
    ルの設置後の水平レベルを基準として、柱、枠材、天井
    などの他の施工工程における垂直若しくは水平レベル出
    しを可能とすべく前記他の施工工程よりも先に施工する
    ことを特徴とする請求項1に記載の集合住宅用の乾式置
    床工法。
  3. 【請求項3】 前記集合住宅用の乾式置床工法におい
    て、フロアーが機能別に区画分けされて、少なくとも、
    ベースパネル上の第1の防音断熱部材を介挿させてフロ
    アパネルを設置する第1の領域と、ベースパネル上に第
    2の防音断熱部材を介挿させてその上に機能発揮部材を
    載置した後にフロアパネルを設置する第2の領域とを含
    めて施工することを特徴とする請求項1に記載の集合住
    宅用の乾式置床工法。
  4. 【請求項4】 前記第1の防音断熱部材はウレタンシー
    トであり、前記第2の防音断熱部材はウレタンシートと
    合板とを積層したものであることを特徴とする請求項3
    記載の集合住宅用の乾式置床工法。
  5. 【請求項5】 前記第2の領域に用いられる機能発揮部
    材は床暖房システムであることを特徴とする請求項3に
    記載の集合住宅用の乾式置床工法。
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