JP3592556B2 - 間仕切構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は間仕切構造に関する。より詳しくは、住宅、事務所建物等の建築物の内部を仕切る間仕切パネルの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、集合住宅、事務所建物等の間仕切の施工は大掛かりで、素人には簡単には行うことができない。また、長年同じ住戸に居住していると、子供の成長などに伴って子供部屋の数を増やしたいとか、居間を広くしたい等の要望が生じるが、全面的に間取りを変更しようとしても、居住者が容易に変更することができないという問題がある。また、業者に改装工事を依頼して間取りを変更しようとすると、そのために多大な費用が掛かるという問題がある。
【0003】
そこで、この発明の目的は、建物内部の間仕切を簡単にかつ低コストで施工および改装できる間仕切構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の間仕切構造は、
その四縁に一定幅の帯状の模様が施された複数の正方形の床パネルを互いに隙間なく並べることにより、建物の床面に設けられた、帯状のラインを一定のピッチで格子状に有する格子状パターンと、
上記建物の天井面に設けられ、上記格子状パターンと同じピッチおよび同じライン幅を有する格子状の溝と、
選択した上記帯状のライン上に貼り付けられ、断面凹状の溝を有するパネル取付用部材と、
上縁が上記天井面の上記溝に挿入されると共に下縁が上記パネル取付用部材の上記溝内に収容される矩形板状の間仕切パネルとを備えたことを特徴とする。
【0005】
この請求項1の間仕切構造は、床面の格子状パターンと天井面の格子状の溝に応じて間仕切りパネルを立設しているので、墨出しを行うことなく施工精度を確保できる。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装を簡単にかつ低コストで行うことができる。
また、この間仕切構造では、床面に設けられた格子状パターンの中から選択した帯状のライン上に間仕切パネルを立設できる。したがって、間仕切パネルを配置する自由度が増し、様々な間取りを実現できる。また、上記格子状のラインと格子状の溝は所定のピッチで設けられているので、施工時に、基準となるライン、溝の位置から、床面、天井面に並ぶライン、溝の数を数えることによって目的の位置を定めることができる。例えば、互いに対向する間仕切パネル同士の間隔を、それらの間仕切パネルの間に並ぶライン、溝の数によって確認できる。したがって、施工がさらに簡単になる。
また、上記間仕切パネルは、上縁が上記天井面の上記溝に挿入されると共に下縁が上記パネル取付用部材の上記溝内に収容されるので、簡単に立設できる。
また、上記格子状パターンは、その四縁に一定幅の帯状の模様が施された複数の正方形の床パネルを互いに隙間なく並べることにより、建物の床面に設けられているので、床面の形成後に別途設ける必要はない。したがって、施工がさらに簡単になる。
また、上記格子状パターンは、床パネル同士の境界部に設けられているので、床面のパターンを乱すことがなく、室内の美観を損なうことはない。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】
図1に示すように、間仕切100を構築すべき建物の床面10に、予め、間仕切パネル1を設けるべき位置を表す第1の印として一定のピッチを有する格子状パターン11を設ける。この例では、格子状パターン11のピッチは縦横とも500mmに設定され、格子状パターン11をなす帯状の各ライン11Lの幅は50mmに設定されている。また、床面10の格子状パターン11と対応させて、天井面20に、間仕切パネル1を設けるべき位置を表す第2の印として格子状パターン11と同じピッチ、同じライン幅を有する格子状の溝21を設ける。この例では、格子状パターン11の格子点(正確には1辺の長さが50mmの正方形領域)11Xはスタッド2を設けるべき位置を表す。
【0032】
このようにした場合、作業者は、床面10に設けられた格子状パターン11の中から任意のライン11Lを選択して、その選択したライン11Lに沿うようにそのライン11L上に間仕切パネル1を立設できる。また、その選択したライン11Lに含まれた格子点11X上にスタッド2を立設できる。したがって、墨出しを行うことなく施工精度を確保できる。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装を簡単にかつ低コストで行うことができる。また、任意のライン11Lを選択できるので、間仕切パネル1を配置する自由度が増し、様々な間取りを実現できる。また、格子状パターン11および格子状の溝21は一定のピッチで設けられているので、施工時に、格子状パターン11、格子状の溝21上の基準となる位置から、床面10、天井面20に並ぶライン数を数えることによって目的の位置を定めることができる。例えば、互いに対向する間仕切パネル1同士の間隔を、それらの間仕切パネル1の間に並ぶライン数によって確認できる。したがって、施工がさらに簡単になる。
【0033】
なお、上記格子状パターン11をなす各ライン11Lは、床面10をなす複数の床パネル61同士の境界部に設けられた帯状の模様(色彩が施されていても良い)からなっており、床面10の形成後に別途設ける必要はない。上記格子状の溝21は、天井面20をなす複数の天井パネル81同士の境界部に予め断面凹状に形成されており、天井面20の形成後に別途設ける必要はない。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装をさらに簡単にかつ低コストで行うことができる。また、格子状パターン11や格子状の溝21は、それぞれ床パネル61同士、天井パネル81同士の境界部に設けられているので、床面10または天井面20のパターンを乱すことがなく、室内の美観を損なうことはない。
【0034】
図4(a),(b)はこの実施形態で用いる間仕切パネル1を詳細に示している。同図(a)に示すように、この間仕切パネル1は、このパネルの周縁をなす木製の枠材30と、この枠材30を挟む一対のベニヤからなる面材41とを備えている。同図(b)に示すように、枠材30は、左右一対の縦縁33,34と、縦縁33,34の上部をつなぐ上縁31と、縦縁33,34の下部をつなぐ下縁32と、30cmピッチで7本配置された横桟36、…、37、38とからなっている。枠材30の上縁31と面材41の上辺41aとが作る間仕切パネル1の上縁には、緩衝材としてのクッションゴム42が貼り付けられている。枠材30の下縁32aは面材41の下辺41bよりも下方へ突出しているが、中央部32aに対して左右両端部32b,32cが若干量だけ上方へ後退した形状をしている。枠材30の縦縁33,34は面材41の縦辺41c,41dからそれぞれ横方向へ突出している。この枠材30の横幅(すなわちこの間仕切パネル1の横幅)は格子状パターン11および格子状の溝21のピッチ(500mm)に応じた一定の値L=447mmに設定されている。したがって、格子状パターン11および格子状の溝21のピッチに相当する長さを最小単位として間取りを定めるものとすれば、全ての間取りに1種類の間仕切パネル1で対応できる。また、枠材30の厚さは39mm、各面材41の厚さはD=5.5mmにそれぞれ設定され、この結果、この間仕切パネル1の全厚はW=50mmに設定されている。
【0035】
また、図2(a)はこの実施形態で用いるスタッド2の断面形状を示している。分かるように、このスタッド2は、正四角柱の四隅にそれぞれ鉛直方向に延びる断面L字状の切り欠き2vを設けた形状を有している。スタッド2の横幅は間仕切パネル1の全厚と同じ寸法W=50mmに設定されている。また、スタッド2の切り欠き2vの深さは間仕切パネル1の面材41の厚さと同じ寸法D=5.5mmに設定されている。スタッド2の四隅に切り欠き2vが設けられている結果、スタッド2の各側面2aの中央部には切り欠き側壁2sが作る突起が生じた状態になっている。
【0036】
また、図2(b)は、上記間仕切パネル1とスタッド2とを連結するための3種類のジョイント金具3,4,5を示している。ジョイント金具3は平板状、ジョイント金具4,5は断面L字状に形成されている。ジョイント金具5はスタッド2の切り欠き2vと全く同一寸法に設定されている。ジョイント金具4は、取り付け易さを考慮して、ジョイント金具5の端部を45度に仕上げたものである。これらのジョイント金具3,4,5の厚さはいずれも面材41の厚さと同じ寸法Dに設定されている。なお、これらのジョイント金具3,4,5に設けられたネジ穴を図中に破線で示している。
【0037】
上記スタッド2の切り欠き形状のお陰で、図3(a),(b),(c),(d)に示すように、1種類のスタッド2と1種類の間仕切パネル1と3種類のジョイント金具3,4,5とによって様々な形態の間仕切を実現できる。
【0038】
図3(a)は、2枚の間仕切パネル1を1本のスタッド2を挟んで1ライン上に配置した例を示している。図において、左側の間仕切パネル1の枠材30の縦縁34と、この縦縁34と隣り合うスタッド2の切り欠き2vとにまたがって、表裏2枚の平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。各ジョイント金具の連結には皿ネジ8を用いている(以下同様)。同様に、右側の間仕切パネル1の枠材30の縦縁33と、この縦縁33と隣り合うスタッド2の切り欠き2vとにまたがって、表裏2枚の平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。このような構造を1ライン上に複数並べて配置することによって、平坦に広がる間仕切100を構成することができる。また、この間仕切パネルの取付構造では、取付後のジョイント金具3が間仕切パネル1の面材41の縦辺とこれに対向するスタッド2の切り欠き側壁2sとの間に生じる空間に収容される。ジョイント金具3の厚さはスタッド2の切り欠き2vの深さおよび間仕切パネル1の面材41の厚さと同じ寸法に設定されているので、取付後のジョイント金具3の室内側に向いた面は、スタッド2の側面2a(切り欠き2v以外の部分)および間仕切パネル1の面材41の表面と同一平面上に並ぶ。したがって、完成した間仕切100の見栄えを良くすることができる。
【0039】
図3(b)は、1本のスタッド2の隣り合う側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。2枚の間仕切パネル1が作る内側のコーナー部に、それらの間仕切パネル1の枠材30の縦縁33,34にまたがって、断面L字状のジョイント金具4を取り付けている。一方、外側のコーナー部に相当するスタッド2の切り欠き2vには断面L字状のジョイント金具5を取り付けている。また、外側のコーナー部に隣り合うスタッド2の2つの切り欠き2vと各間仕切パネル1の枠材30の縦縁33,34との間にまたがって、図3(a)のものと同じ態様で、それぞれ平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。取付後のジョイント金具4は各間仕切パネル1の面材41の縦辺の間に生じる空間に収容され、取付後のジョイント金具4の室内側に向いた面は、その両側に連なる間仕切パネル1の面材41の表面とそれぞれ同一平面上に並ぶ。取付後のジョイント金具5の室内側に向いた面は、スタッド2の側面2a(切り欠き2v以外の部分)と同一平面上に並ぶ。このように、各ジョイント金具3,4,5の箇所に凹凸を作らないようにしているので、完成した間仕切100の見栄えを良くすることができる。
【0040】
図3(c)は1本のスタッド2の三つの側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。この例では、2枚の平板状のジョイント金具3と、2枚の断面L字状のジョイント金具4とを用いている。また、図3(d)は1本のスタッド2の四つの側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。この例では、4枚の断面L字状のジョイント金具4を用いている。どちらのの配置例も、図3(a),(b)の配置例と同様に、各ジョイント金具3,4の箇所に凹凸を作らないようにして、完成した間仕切100の見栄えを良くするようにしている。
【0041】
この実施形態では、建物の内部に次のようにして間仕切100を構築する。なお、図1中に示すように平坦な間仕切100を構築するものとする。
【0042】
▲1▼ 間仕切100の施工にあたって、まず作業者は、床面10に設けられた格子状パターン11の中から間仕切100を設けるべきライン11Lを選択する。そして、選択したライン11L上に、クッション付き両面テープ19を介して、ライン11Lに沿って床ランナー12(後述する巾木13と組み合わされて第1のパネル取付用部材を構成する)を貼り付ける。
【0043】
この床ランナー12は、断面略L字状の細長い部材であり、その長手方向の長さは構築すべき間仕切100の全横幅に等しく設定される。この床ランナー12のうち格子状パターン11の格子点11Xと対応する部分に、それぞれ3本1組のアジャスターボルト14が長手方向に並べて立設されている。各アジャスターボルト14は、頭部を上にして床ランナー12の溝15に対して鉛直方向に螺合されている。3本のうち中央のアジャスターボルト14は1本のスタッド2を天井面20へ押し付けるために用いられ、両側のアジャスターボルト14はそれぞれそのスタッド2の両側に並ぶ間仕切パネル1を天井面20へ押し付けるための押圧手段として用いられる。
【0044】
▲2▼ 次に、間仕切パネル1とスタッド2とを床ランナー12の溝15と天井面20の格子状の溝21との間に立設する。
【0045】
詳しくは、作業者が間仕切パネル1を持って、まず間仕切パネル1の上縁を天井面20の溝21内に挿入して係合し、続いて間仕切パネル1の下縁を床ランナー12上に置く。このとき、間仕切パネル1の下縁の左右両端部(図4(b)に示したように中央部32aよりも上方へ後退している部分32b,32c)がそれぞれ対応するアジャスターボルト14上に載るように間仕切パネル1の左右方向の位置を定める。また、作業者がスタッド2を持って、まずスタッド2の上端を天井面20の溝21の格子点11Xに挿入して係合し、続いてスタッド2の下端を床ランナー12上に置く。このとき、スタッド2の下端が3本1組のアジャスターボルト14のうちの中央のアジャスターボルト14の上に載るようにする。このように、間仕切パネル1の上縁、スタッド2の上端をまず天井面20の格子状の溝21係合させることによって、間仕切パネル1やスタッド2を容易に立設することができる。また、床ランナー12の溝15の片側に巾木13を取り付けていない状態であるから、間仕切パネル1やスタッド2をあまり高く持ち上げなくとも、間仕切パネル1の下縁やスタッド2の下端を容易に床ランナー12上に載せることができる。
【0046】
なお、間仕切パネル1とスタッド2とが横方向に隣接するだけで、相互に干渉しない形状となっているので、格子状パターン11の選択したライン11Lに沿って、どの位置の間仕切パネル1からでも、またどの位置のスタッド2からでも立設でき、立設順序の制約を受けない。したがって、作業者が複数人いれば、並行して立設作業を進めることができる。
【0047】
▲3▼ 次に、スパナ等の工具を用いてアジャスターボルト14を回転させて、間仕切パネル1とスタッド2とをそれぞれ天井面20の格子状の溝21に押し付ける。これにより、床ランナー12の溝15と天井面20の格子状の溝21との間に間仕切パネル1とスタッド2とをそれぞれしっかりと固定する。
【0048】
▲4▼ 間仕切パネル1とスタッド2とをジョイント金具3を用いて連結する。この例のように平坦な間仕切100を構築する場合、間仕切パネル1とスタッド2と連結状態は図3(a)に示した状態になる。
【0049】
▲5▼ 次に、図5に示すように、床ランナー12に巾木13を当接して通しボルト17で固定する。この巾木13の高さおよび長手方向の長さは、床ランナー12の高さおよび長手方向の長さとそれぞれ同一寸法に設定されている。これにより、間仕切パネル1の下縁は、床ランナー12と巾木13とが作る断面凹状の溝15内に収容され、床ランナー12と巾木13によって係合された状態となる。このようにして、間仕切パネル1を簡単に立設できる。この後、隣り合って並ぶ間仕切パネル1にまたがってクロス9を貼り付ける。そして、間仕切パネル1の各面材41の下辺と床ランナー12、巾木13の各上端との間に、それぞれ目字詰めゴム18,18を押し込んで取り付ける。なお、床ランナー12と巾木13とを組み合わせたときの厚さは間仕切パネル1の全厚と同じ寸法(50mm)に設定されている。これにより、間仕切100の露出面が平坦となって、見栄えを良くすることができる。
【0050】
▲6▼最後に、天井面20の格子状の溝21のうち間仕切100が設置されなかったライン11Lにカバープレート(図7中に符号52で示す)を嵌め込む。これにより、室内の美観を高めることができる。
【0051】
このようにして、建物内部の間仕切の施工を簡単にかつ低コストで行うことができる。
【0052】
間取りを変更する場合は、間仕切100を上記と全く逆の手順で分解して、簡単に移設することができる。分かるように、間仕切パネル1とスタッド2とが横方向に隣接するだけで、相互に干渉しない形状となっているので、どの位置の間仕切パネル1からでも、またどの位置のスタッド2からでも取り外しでき、取外し順序の制約を受けない。また、間仕切100の施工に用いたいずれの部材も再利用でき、新たな部材を要しない。したがって、建物内部の間仕切の改装を低コストで行うことができる。
【0053】
図6は、上述の間仕切100が設けられた建物の天井面20を下方から見たところを示している。なお、理解の容易のために、後述するカバープレート52を省略して描いている。
【0054】
この例では、間仕切100は図6において左端のライン(斜線を付している)に設けられている。この間仕切100が通る或る格子点X1に、上述のスタッド2に代えて、内部に鉛直方向に延びる空洞を有するスタッド2Aを設けている。また、別の格子点X3に、室内照明器具のための引掛シーリング58を設けている。図9の立面図に示すように、上記スタッド2Aには、室内照明器具用のスイッチ57と、室内電気設備のためのコンセント53とを設けている。図10の平面図に示すように、コンセント53の本体53bはスタッド2Aの側面を貫通し、コンセント53のパネル部53aが室内に面している。そして、図9に示すように、一端にコネクタ54mを取り付けた電気配線50bを上記スタッド2Aの内部の空洞に鉛直方向に挿通してコンセント53の本体53bに接続している(簡単のため、スイッチ57のための電気配線は図示を省略している)。また、図8の断面図に示すように、上記引掛シーリング58は、天井の野縁(のぶち)29の直下に図示しないネジで取り付けている。この引掛シーリング58には、一端にコネクタ55mを取り付けた電気配線51bを接続している。
【0055】
一方、図6中に示すように、天井ふところ内の格子点X8上の位置にアダプタボックス59を配置している。このアダプタボックス59は、図示しない分電盤からの電力を中継して、室内電気設備のための電気配線に電力を供給するためのものである。詳しくは、このアダプタボックス59には、照明用、照明スイッチ用、クーラー用、その他の用途に供される一般用といった各種の差込口が装備されている。作業者は、接続すべき各電気配線の用途に応じて、アダプタボックス59内の必要な差込口を選択する。このようなアダプタボックスは天井ふところ内の複数箇所に配置されている。したがって、間取りの変更に伴って各部屋の区画が変更されても、最寄りの位置にあるアダプタボックスを適宜選択して対応し得るようになっている。なお、分電盤には、実際に使用されるアダプタボックスの回路のみを接続する。この例では、アダプタボックス59の近傍の格子点X7,X9に、それぞれ天井面20を貫通する開口22,23が設けられている。
【0056】
引掛シーリング58用の電気配線51aは、このアダプタボックス59から天井裏を通って開口23へ向かって延び、この開口23を通して天井面20へ出て、格子点X3の近傍まで溝21に沿って延びている。この電気配線51aの端部にはコネクタ55fが取り付けられている。この電気配線51aのコネクタ55fが、上記引掛シーリング58に接続された電気配線51bのコネクタ55mと接続されている(接続された両コネクタを符号55で示す)。したがって、アダプタボックス59から電気配線51a,51bを通して引掛シーリング58に電力が供給される。この電気配線51aのうち天井裏に配置された部分(図中に破線で示す)の長さに、間取りの変更のための十分な余裕が設けられている点が注目される。電気配線51aのうち天井面20に配置された部分、電気配線51bおよびコネクタ55は、断面凹状の溝21内に収容されている。詳しくは図7に示すように、溝21内に、この溝21の形状に対応した断面凹状の保持部材56を図示しないネジで取り付けている。この保持部材56の縁部には、カバープレート52を係合するための爪56aを形成している。この保持部材56内に電気配線51a,51bやコネクタ55を収容(図7は図6におけるA−A線断面であり、電気配線51aのみ示す)して、保持部材56の爪56aに、略平板状のカバープレート52の縁部に設けた爪52aを係合して、電気配線51a,51bやコネクタ55をカバープレート52で覆うようにしている。これにより、電気配線51a,51bやコネクタ55が室内の美観を損なうのを防止できる。
【0057】
コンセント53用の電気配線50aは、このアダプタボックス59から天井ふところを通って開口22へ向かって延び、この開口22を通して天井面20へ出て、格子点X1の近傍まで溝21に沿って延びている。この電気配線50aの端部にはコネクタ54fが取り付けられている。この電気配線50aのコネクタ54fが、上記スタッド2Aを通して延びる電気配線50bのコネクタ54mと接続されている(接続された両コネクタを符号54で示す)。したがって、アダプタボックス59から電気配線50a,50bを通してコンセント53に電力が供給される。この電気配線50aのうち天井裏に配置された部分(図中に破線で示す)の長さに、間取りの変更のための十分な余裕が設けられている点が注目される。これらの電気配線50aのうち天井面20に配置された部分、電気配線50bおよびコネクタ54は、上記引掛シーリング58用のものと全く同じ態様で、断面凹状の溝21内に収容されている。
【0058】
なお、カバープレート52は、電気配線やコネクタを配置したラインだけでなく、格子状の溝21の全域にわたって取り付ける。これにより、室内の美観が損なわれるのを防止できる。
【0059】
さて、図6に対応した図11に示すように、居住者が間取りの変更を希望して、間仕切100を図において中央のライン(斜線を付している)に移設するものとする。これに伴って、スタッド2Aを格子点X1から格子点X2へ移設するとともに、引掛シーリング58を格子点X3から格子点X4へ移設するものとする。このように間取りを変更する場合、電気配線50a,50b,51a,51bを次のようにして移設する。
【0060】
▲1▼ 間仕切100の移設に先だって、天井面20の格子状の溝21を覆うカバープレート52を取り外す。
【0061】
▲2▼ 次に、図6中に示したコネクタ54f,54mの接続を解除して電気配線50a,50bを互いに分離するとともに、コネクタ55f,55mの接続を解除して電気配線51a,51bを互いに分離する。
【0062】
▲3▼ 次に、図11に示すように、間仕切100を図中の中央のラインに移設するとともにスタッド2Aを格子点X1から格子点X2へ移設する。上記スタッド2Aは容易に取り外せるので、電気配線50bとともにスイッチ57やコンセント53を容易に移設できる。スタッド2Aの移設の結果、スタッド2Aに接続されている電気配線50bの端部のコネクタ54mは、格子点X2近傍に出た状態となる。一方、引掛シーリング58を格子点X3から格子点X4へ移設する。引掛シーリング58に接続されている電気配線51bの端部のコネクタ55mは、格子点X4近傍に存在する状態となる。
【0063】
▲4▼ コンセント53用の電気配線50aを開口22から格子点X2へ溝21上の最短経路に沿って配置する。このとき、必要に応じて、電気配線50aのうち天井裏に配置された部分を開口22を通して天井面20側へ引き出す。電気配線50aの長さが余れば、余分を適宜天井裏へ戻す。そして、電気配線50aの端部のコネクタ54fを、格子点X2近傍に出ている電気配線50bの端部のコネクタ54mと接続する。これにより、アダプタボックス59から電気配線50a,50bを通してコンセント53に電力が供給される。同様に、引掛シーリング58用の電気配線51aを開口23から格子点X4まで溝21上の最短経路に沿って配置する。このとき、必要に応じて、電気配線51aのうち天井裏に配置された部分を開口23を通して天井面20側へ引き出す。電気配線51aの長さが余れば、余分を適宜天井裏へ戻す。そして、電気配線51aの端部のコネクタ55fを、格子点X4近傍にある電気配線51bの端部のコネクタ55mと接続する。これにより、アダプタボックス59から電気配線51a,51bを通して引掛シーリング58に電力が供給される。
【0064】
▲5▼ 電気配線50aのうち天井面20に配置された部分、電気配線50bおよびコネクタ54を、断面凹状の溝21内に収容する。同様に、電気配線51aのうち天井面20に配置された部分、電気配線51bおよびコネクタ55を、断面凹状の溝21内に収容する。そして、再び溝21にカバーを取り付ける。
【0065】
このように、溝21が天井面20に格子状に形成されているので、間取りの変更に伴って電気配線の配置経路を簡単に変更することができる。また、既設の部材を再利用でき、新たな部材を要しない。したがって、間取りを変更する場合に電気工事を簡単にかつ低コストで済ませることができる。
【0066】
また、天井面20は複数の天井パネル81を組み合わせて構成されているので、間取りを変更する場合、開口22,23の位置が不適切なため既設の電気配線の長さが足りなければ、延長コードを追加する以外に、必要に応じて天井パネル81を取り外して、電気配線を通すための開口の位置を移動させることもできる。したがって、電気工事をさらに簡単に行うことができる。
【0067】
なお、図17(a),(b)に示すように、或る1個の天井パネルを設けるべき領域にアダプタボックス(符号140で示す)を内蔵しても良い。同図(a)はアダプタボックス140を設けた箇所の鉛直断面を示し、同図(b)はそのアダプタボックス140を下方から見たところを示している。図17(a)から分かるように、このアダプタボックス140は、後部にフランジ140fを有する略直方体状の本体140bを備えている。アダプタボックス140の前面140aには、電気配線のための差込口141が複数配設されている。これらの差込口141は電気配線142によって分電盤に接続されている。このアダプタボックス140を取り付けるために、天井面20に1個の天井パネルと略同じ平面寸法を持つ取付枠143を嵌め込み、この取付枠143内にアダプタボックス140の本体140bを挿入して、取付枠143の上面にフランジ140fが係止されるようにしている。この結果、アダプタボックス140の前面140aが室内に面する状態となっている。ただし、室内の美観が損なわれるのを防止するために、このアダプタボックス140や取付枠143を、1個の天井パネルと略同じ平面寸法を持つカバープレート(大)144で覆うようにしている。図17(b)中に示すように、アダプタボックス140の前面140aには、「照明」「スイッチ」「一般」「クーラー」などの、各差込口141の用途を表示している。作業者はこの表示を見て、例えば引掛シーリングにつながる電気配線51のプラグ51pを「照明」用の差込口141に接続することができる。これにより、各電気配線の誤接続を防止できる。また、万一誤接続があったとしても、天井面20からカバープレート(大)144を取り外して、アダプタボックス140の前面140aにおける電気配線の接続状態を検査することにより、容易に対処できる。しかも、カバープレート(大)144の存在により、アダプタボックス140の位置が室内から一目で分かる。したがって、間取りを変更する場合に、電気配線の配置計画、つまり電気配線を設けるべき経路を容易に決定することができる。
【0068】
なお、床面10に格子状の溝を形成し、その溝内に電気配線を配置しても良い。その場合も、電気配線を天井面20の溝21に配置したのと同様の効果を得ることができる。
【0069】
図12は上記建物の床の構造を示している。
【0070】
和室では、床下スラブ90上にスタイロフォーム91を敷き詰めて、その上に畳92を設けている。一方、洋室では、床下スラブ90上には、複数の床ユニット60を隙間なく並べて配置している。
【0071】
この床ユニット60は、正方形の木質系の床パネル61と、この床パネル61を支持する金属製あるいは樹脂製のベース部材62と、このベース部材62の四隅に取り付けられた脚63を有している。図13(b)の断面図に示すように、上記脚63は、外周面にネジが切られた略円柱状の金属製の軸部63bを有している。この軸部63bの上端には、矩形のソケット穴63aが形成される一方、この軸部63bの下端にはクッションゴム63cが取り付けられている。この脚63の軸部63bは、ベース部材62のコーナー部に鉛直方向に形成されたネジ穴62bに進退可能に螺合されている。床パネル61はベース部材62上にクッションゴム64を挟んで取り付けられている。床パネル61とクッションゴム64のコーナー部には、ベース部材62のネジ穴62bと1列に並ぶ貫通穴70が形成されている。したがって、図12中に示すように、作業者は、上方からこの貫通孔70を通してレンチ71を軸部63bのネジ穴63aに嵌合し、レンチ71を回転させることによってベース部材62に対して脚63を出没させることににより、各床ユニット60の高さを調整することができる。
【0072】
図13(a)に示すように、各床ユニット60は、床パネル61の外周端面に設けられた緩衝材65を挟んでコーナー部が互いに突き合わされた状態に並べられている。そして、4台の床ユニット60のコーナー部が1つの格子点11Xを構成している。互いに突き合わされた4台の床ユニット60のコーナー部にまたがって、床ユニット60間の高さの違いを解消するための目違い調整プレート66を4本の皿ネジ69を用いて取り付けている。図13(b)に示すように、さらにこの上に、木製ビス68を用いて木製化粧プレート67を取り付けている。この木製化粧プレート67の平面寸法は、格子点11Xの平面寸法と同じ値(50mm×50mm)に設定されている。また、木製化粧プレート67の厚さは、取り付け後にその上面が床パネル61の上面と同一平面上に並ぶように設定されている。これにより、平坦な床面10を構成できるとともに、室内の美観が損なわれるのを防止できる。なお、図12中に示すように、目違い調整プレート66や木製化粧プレート67はドライバ72を用いて取り付けることができ、特殊な工具を用いる必要はない。
【0073】
上述のように高さ調整が可能な床ユニット60を設けることによる利点は次の通りである。例えば、洋室が和室に隣接している場合、洋室の床面10の高さを和室の畳表の高さに揃えることができる。したがって、いわゆるバリアフリー(段差なし)を実現できる。また、床下スラブ90(または地面)の或る領域と別の領域との間、例えば洋室および和室の領域とその住宅の水廻り領域との間で高さの違い(段差)がある場合、その段差を吸収するようにそれらの領域間で床ユニット60の脚63の長さを変えて設定する。これにより、その住宅内の全ての領域で床面の高さを揃えることができると共に、床下に形成された空間を、台所、トイレ、洗面台等の水廻り施設の各種配管スペースとして利用することができ、上記水廻り施設の変更も可能となる。さらに、和室から洋室またはその逆の変更にも容易に対応することができる。
【0074】
なお、図14中に示すように、箱状のベース部材62Aを有する床ユニット60Aを採用しても良い。この場合、ベース部材が脚を保持する強度を高めることができ、床ユニットの高さをより高く設定することができる。したがって、より大きな段差を解消することができる。
【0075】
以上の実施形態では、床面10に設ける第1の印として、図15(a)に示すような一定の幅を持つラインが交差する格子状パターン11を採用したが、当然ながらそれに限られるものではない。図15(b)に示すように、格子点11Xのみが幅(50mm×50mm)を持ち、残りのライン11Bは床パネル61同士の境界線であっても良い。また、図15(c),(d)に示すように、格子点11Xと残りのライン11C,11Dとの間でコントラストを付けても良い。図15(c)は床パネル61の内部領域に格子点11Xと同じ色彩を施したもの、図15(d)は床パネル61の内部領域に短冊状の模様を施したものである。
【0076】
また、第1および第2の印をそれぞれ床面10、天井面20に点状に形成しても良い。この場合、間仕切パネル1は、この間仕切パネル1の下縁が床面10の隣り合う第1の印を通るとともに、この間仕切パネル1の上縁が天井面20の隣り合う第2の印を通るように配置される。同様に、第1および第2の印を単なる線状に形成しても良い。
【0077】
また、床面10の第1の印または天井面20の第2の印を凸状に形成し、この凸状の印に対応する間仕切パネルの下縁または上縁を凹状に形成して、上記凸状の印と間仕切パネルの凹状の下縁または上縁とを係合させるようにしても良い。
【0078】
また、第1および第2の印の少なくとも一方は床面10または天井面20に貼り付けて設けても良い。その場合、床面10、天井面20の形成後に第1、第2の印を簡単に取り付けることができる。
【0079】
図16(a)は上述の間仕切100とともに採用可能な押入の構造を示している。この押入は次のようにして構成する。
【0080】
▲1▼ まず、床下スラブ90の上に、襖用の枠101に沿って床用パネル102を設ける。図16(b)に示すように、床用パネル102の本体104の四隅に設けたアジャスタ105を適宜回転させて、床用パネル102を水平な姿勢にする。なお、床用パネル102の四隅にはそれぞれダボ穴106が形成されている。
【0081】
▲2▼ 次に、床用パネル102上に押入台103を取り付ける。この押入台103は、床用パネル102と同じ寸法を持つ棚板107と、この棚板107の四隅にそれぞれ取り付けられたスチール製の脚108を有している。110は補強用のスチール製フレームである。この押入台103の脚108の下端に設けたダボ108bを床用パネル102のダボ穴106にそれぞれ嵌合する。これにより、押入の下段を構成する。なお、棚板107の四隅にはそれぞれダボ穴109が形成されている。
【0082】
▲3▼ 次に、図16(a)に示すように、押入の下段を構成する押入台103の上に、押入の上段および天袋を構成するために、もう一つの押入台103を取り付ける。すなわち、後者の押入台103の脚108の下端に設けたダボ108bを、下段を構成する前者の押入台103のダボ穴109にそれぞれ嵌合する。
【0083】
▲4▼ 次に、床面10と天井面20との間に、間仕切100と同列に襖用の枠101を設ける。なお、間仕切100は建物の壁120に沿って設けられている。
【0084】
このようにした場合、押入を簡単に構成できる。また、押入の分解は組立てと逆の手順で行えば良く、押入の移設も容易である。
【0085】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の間仕切構造によれば、建物内部の間仕切を簡単にかつ低コストで施工および改装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明により建物内部に間仕切を構築する状態を示す図である。
【図2】上記間仕切を構成するのに用いるスタッドとジョイント金具を示す図である。
【図3】様々な間仕切パネルの配置構造を示す図である。
【図4】上記間仕切を構成するのに用いる間仕切パネルを示す図である。
【図5】間仕切の取付構造を示す図である。
【図6】電気配線の配置構造を示す図である。
【図7】電気配線を天井面の溝内に収容した状態を示す図である。
【図8】室内照明器具用の引掛シーリング近傍の配線状態を示す図である。
【図9】スイッチとコンセントを設けたスタッドを示す立面図である。
【図10】上記スタッドの平面図である。
【図11】図6の電気配線を移設した状態を示す図である。
【図12】上記建物の床の構造を示す図である。
【図13】複数並ぶ床ユニット同士の境界部を示す図である。
【図14】別の床ユニットを複数並べた状態を示す図である。
【図15】格子状パターンの様々な態様を示す図である。
【図16】押入の構造を示す図である。
【図17】天井パネルを設けるべき領域にアダプタボックスを配置した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 間仕切パネル
2,2A スタッド
3,4,5 ジョイント金具
10 床面
11 格子状パターン
11X,X1,X2,X3,X4,X7,X8,X9 格子点
20 天井面
21 格子状の溝
50a,50b,51a,51b 電気配線
60 床ユニット
61 床パネル
81 天井パネル
【発明の属する技術分野】
この発明は間仕切構造に関する。より詳しくは、住宅、事務所建物等の建築物の内部を仕切る間仕切パネルの配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
一般に、集合住宅、事務所建物等の間仕切の施工は大掛かりで、素人には簡単には行うことができない。また、長年同じ住戸に居住していると、子供の成長などに伴って子供部屋の数を増やしたいとか、居間を広くしたい等の要望が生じるが、全面的に間取りを変更しようとしても、居住者が容易に変更することができないという問題がある。また、業者に改装工事を依頼して間取りを変更しようとすると、そのために多大な費用が掛かるという問題がある。
【0003】
そこで、この発明の目的は、建物内部の間仕切を簡単にかつ低コストで施工および改装できる間仕切構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の間仕切構造は、
その四縁に一定幅の帯状の模様が施された複数の正方形の床パネルを互いに隙間なく並べることにより、建物の床面に設けられた、帯状のラインを一定のピッチで格子状に有する格子状パターンと、
上記建物の天井面に設けられ、上記格子状パターンと同じピッチおよび同じライン幅を有する格子状の溝と、
選択した上記帯状のライン上に貼り付けられ、断面凹状の溝を有するパネル取付用部材と、
上縁が上記天井面の上記溝に挿入されると共に下縁が上記パネル取付用部材の上記溝内に収容される矩形板状の間仕切パネルとを備えたことを特徴とする。
【0005】
この請求項1の間仕切構造は、床面の格子状パターンと天井面の格子状の溝に応じて間仕切りパネルを立設しているので、墨出しを行うことなく施工精度を確保できる。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装を簡単にかつ低コストで行うことができる。
また、この間仕切構造では、床面に設けられた格子状パターンの中から選択した帯状のライン上に間仕切パネルを立設できる。したがって、間仕切パネルを配置する自由度が増し、様々な間取りを実現できる。また、上記格子状のラインと格子状の溝は所定のピッチで設けられているので、施工時に、基準となるライン、溝の位置から、床面、天井面に並ぶライン、溝の数を数えることによって目的の位置を定めることができる。例えば、互いに対向する間仕切パネル同士の間隔を、それらの間仕切パネルの間に並ぶライン、溝の数によって確認できる。したがって、施工がさらに簡単になる。
また、上記間仕切パネルは、上縁が上記天井面の上記溝に挿入されると共に下縁が上記パネル取付用部材の上記溝内に収容されるので、簡単に立設できる。
また、上記格子状パターンは、その四縁に一定幅の帯状の模様が施された複数の正方形の床パネルを互いに隙間なく並べることにより、建物の床面に設けられているので、床面の形成後に別途設ける必要はない。したがって、施工がさらに簡単になる。
また、上記格子状パターンは、床パネル同士の境界部に設けられているので、床面のパターンを乱すことがなく、室内の美観を損なうことはない。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0031】
図1に示すように、間仕切100を構築すべき建物の床面10に、予め、間仕切パネル1を設けるべき位置を表す第1の印として一定のピッチを有する格子状パターン11を設ける。この例では、格子状パターン11のピッチは縦横とも500mmに設定され、格子状パターン11をなす帯状の各ライン11Lの幅は50mmに設定されている。また、床面10の格子状パターン11と対応させて、天井面20に、間仕切パネル1を設けるべき位置を表す第2の印として格子状パターン11と同じピッチ、同じライン幅を有する格子状の溝21を設ける。この例では、格子状パターン11の格子点(正確には1辺の長さが50mmの正方形領域)11Xはスタッド2を設けるべき位置を表す。
【0032】
このようにした場合、作業者は、床面10に設けられた格子状パターン11の中から任意のライン11Lを選択して、その選択したライン11Lに沿うようにそのライン11L上に間仕切パネル1を立設できる。また、その選択したライン11Lに含まれた格子点11X上にスタッド2を立設できる。したがって、墨出しを行うことなく施工精度を確保できる。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装を簡単にかつ低コストで行うことができる。また、任意のライン11Lを選択できるので、間仕切パネル1を配置する自由度が増し、様々な間取りを実現できる。また、格子状パターン11および格子状の溝21は一定のピッチで設けられているので、施工時に、格子状パターン11、格子状の溝21上の基準となる位置から、床面10、天井面20に並ぶライン数を数えることによって目的の位置を定めることができる。例えば、互いに対向する間仕切パネル1同士の間隔を、それらの間仕切パネル1の間に並ぶライン数によって確認できる。したがって、施工がさらに簡単になる。
【0033】
なお、上記格子状パターン11をなす各ライン11Lは、床面10をなす複数の床パネル61同士の境界部に設けられた帯状の模様(色彩が施されていても良い)からなっており、床面10の形成後に別途設ける必要はない。上記格子状の溝21は、天井面20をなす複数の天井パネル81同士の境界部に予め断面凹状に形成されており、天井面20の形成後に別途設ける必要はない。したがって、建物内部の間仕切の施工および改装をさらに簡単にかつ低コストで行うことができる。また、格子状パターン11や格子状の溝21は、それぞれ床パネル61同士、天井パネル81同士の境界部に設けられているので、床面10または天井面20のパターンを乱すことがなく、室内の美観を損なうことはない。
【0034】
図4(a),(b)はこの実施形態で用いる間仕切パネル1を詳細に示している。同図(a)に示すように、この間仕切パネル1は、このパネルの周縁をなす木製の枠材30と、この枠材30を挟む一対のベニヤからなる面材41とを備えている。同図(b)に示すように、枠材30は、左右一対の縦縁33,34と、縦縁33,34の上部をつなぐ上縁31と、縦縁33,34の下部をつなぐ下縁32と、30cmピッチで7本配置された横桟36、…、37、38とからなっている。枠材30の上縁31と面材41の上辺41aとが作る間仕切パネル1の上縁には、緩衝材としてのクッションゴム42が貼り付けられている。枠材30の下縁32aは面材41の下辺41bよりも下方へ突出しているが、中央部32aに対して左右両端部32b,32cが若干量だけ上方へ後退した形状をしている。枠材30の縦縁33,34は面材41の縦辺41c,41dからそれぞれ横方向へ突出している。この枠材30の横幅(すなわちこの間仕切パネル1の横幅)は格子状パターン11および格子状の溝21のピッチ(500mm)に応じた一定の値L=447mmに設定されている。したがって、格子状パターン11および格子状の溝21のピッチに相当する長さを最小単位として間取りを定めるものとすれば、全ての間取りに1種類の間仕切パネル1で対応できる。また、枠材30の厚さは39mm、各面材41の厚さはD=5.5mmにそれぞれ設定され、この結果、この間仕切パネル1の全厚はW=50mmに設定されている。
【0035】
また、図2(a)はこの実施形態で用いるスタッド2の断面形状を示している。分かるように、このスタッド2は、正四角柱の四隅にそれぞれ鉛直方向に延びる断面L字状の切り欠き2vを設けた形状を有している。スタッド2の横幅は間仕切パネル1の全厚と同じ寸法W=50mmに設定されている。また、スタッド2の切り欠き2vの深さは間仕切パネル1の面材41の厚さと同じ寸法D=5.5mmに設定されている。スタッド2の四隅に切り欠き2vが設けられている結果、スタッド2の各側面2aの中央部には切り欠き側壁2sが作る突起が生じた状態になっている。
【0036】
また、図2(b)は、上記間仕切パネル1とスタッド2とを連結するための3種類のジョイント金具3,4,5を示している。ジョイント金具3は平板状、ジョイント金具4,5は断面L字状に形成されている。ジョイント金具5はスタッド2の切り欠き2vと全く同一寸法に設定されている。ジョイント金具4は、取り付け易さを考慮して、ジョイント金具5の端部を45度に仕上げたものである。これらのジョイント金具3,4,5の厚さはいずれも面材41の厚さと同じ寸法Dに設定されている。なお、これらのジョイント金具3,4,5に設けられたネジ穴を図中に破線で示している。
【0037】
上記スタッド2の切り欠き形状のお陰で、図3(a),(b),(c),(d)に示すように、1種類のスタッド2と1種類の間仕切パネル1と3種類のジョイント金具3,4,5とによって様々な形態の間仕切を実現できる。
【0038】
図3(a)は、2枚の間仕切パネル1を1本のスタッド2を挟んで1ライン上に配置した例を示している。図において、左側の間仕切パネル1の枠材30の縦縁34と、この縦縁34と隣り合うスタッド2の切り欠き2vとにまたがって、表裏2枚の平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。各ジョイント金具の連結には皿ネジ8を用いている(以下同様)。同様に、右側の間仕切パネル1の枠材30の縦縁33と、この縦縁33と隣り合うスタッド2の切り欠き2vとにまたがって、表裏2枚の平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。このような構造を1ライン上に複数並べて配置することによって、平坦に広がる間仕切100を構成することができる。また、この間仕切パネルの取付構造では、取付後のジョイント金具3が間仕切パネル1の面材41の縦辺とこれに対向するスタッド2の切り欠き側壁2sとの間に生じる空間に収容される。ジョイント金具3の厚さはスタッド2の切り欠き2vの深さおよび間仕切パネル1の面材41の厚さと同じ寸法に設定されているので、取付後のジョイント金具3の室内側に向いた面は、スタッド2の側面2a(切り欠き2v以外の部分)および間仕切パネル1の面材41の表面と同一平面上に並ぶ。したがって、完成した間仕切100の見栄えを良くすることができる。
【0039】
図3(b)は、1本のスタッド2の隣り合う側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。2枚の間仕切パネル1が作る内側のコーナー部に、それらの間仕切パネル1の枠材30の縦縁33,34にまたがって、断面L字状のジョイント金具4を取り付けている。一方、外側のコーナー部に相当するスタッド2の切り欠き2vには断面L字状のジョイント金具5を取り付けている。また、外側のコーナー部に隣り合うスタッド2の2つの切り欠き2vと各間仕切パネル1の枠材30の縦縁33,34との間にまたがって、図3(a)のものと同じ態様で、それぞれ平板状のジョイント金具3,3を取り付けている。取付後のジョイント金具4は各間仕切パネル1の面材41の縦辺の間に生じる空間に収容され、取付後のジョイント金具4の室内側に向いた面は、その両側に連なる間仕切パネル1の面材41の表面とそれぞれ同一平面上に並ぶ。取付後のジョイント金具5の室内側に向いた面は、スタッド2の側面2a(切り欠き2v以外の部分)と同一平面上に並ぶ。このように、各ジョイント金具3,4,5の箇所に凹凸を作らないようにしているので、完成した間仕切100の見栄えを良くすることができる。
【0040】
図3(c)は1本のスタッド2の三つの側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。この例では、2枚の平板状のジョイント金具3と、2枚の断面L字状のジョイント金具4とを用いている。また、図3(d)は1本のスタッド2の四つの側面2aに隣接してそれぞれ間仕切パネル1を配置した例を示している。この例では、4枚の断面L字状のジョイント金具4を用いている。どちらのの配置例も、図3(a),(b)の配置例と同様に、各ジョイント金具3,4の箇所に凹凸を作らないようにして、完成した間仕切100の見栄えを良くするようにしている。
【0041】
この実施形態では、建物の内部に次のようにして間仕切100を構築する。なお、図1中に示すように平坦な間仕切100を構築するものとする。
【0042】
▲1▼ 間仕切100の施工にあたって、まず作業者は、床面10に設けられた格子状パターン11の中から間仕切100を設けるべきライン11Lを選択する。そして、選択したライン11L上に、クッション付き両面テープ19を介して、ライン11Lに沿って床ランナー12(後述する巾木13と組み合わされて第1のパネル取付用部材を構成する)を貼り付ける。
【0043】
この床ランナー12は、断面略L字状の細長い部材であり、その長手方向の長さは構築すべき間仕切100の全横幅に等しく設定される。この床ランナー12のうち格子状パターン11の格子点11Xと対応する部分に、それぞれ3本1組のアジャスターボルト14が長手方向に並べて立設されている。各アジャスターボルト14は、頭部を上にして床ランナー12の溝15に対して鉛直方向に螺合されている。3本のうち中央のアジャスターボルト14は1本のスタッド2を天井面20へ押し付けるために用いられ、両側のアジャスターボルト14はそれぞれそのスタッド2の両側に並ぶ間仕切パネル1を天井面20へ押し付けるための押圧手段として用いられる。
【0044】
▲2▼ 次に、間仕切パネル1とスタッド2とを床ランナー12の溝15と天井面20の格子状の溝21との間に立設する。
【0045】
詳しくは、作業者が間仕切パネル1を持って、まず間仕切パネル1の上縁を天井面20の溝21内に挿入して係合し、続いて間仕切パネル1の下縁を床ランナー12上に置く。このとき、間仕切パネル1の下縁の左右両端部(図4(b)に示したように中央部32aよりも上方へ後退している部分32b,32c)がそれぞれ対応するアジャスターボルト14上に載るように間仕切パネル1の左右方向の位置を定める。また、作業者がスタッド2を持って、まずスタッド2の上端を天井面20の溝21の格子点11Xに挿入して係合し、続いてスタッド2の下端を床ランナー12上に置く。このとき、スタッド2の下端が3本1組のアジャスターボルト14のうちの中央のアジャスターボルト14の上に載るようにする。このように、間仕切パネル1の上縁、スタッド2の上端をまず天井面20の格子状の溝21係合させることによって、間仕切パネル1やスタッド2を容易に立設することができる。また、床ランナー12の溝15の片側に巾木13を取り付けていない状態であるから、間仕切パネル1やスタッド2をあまり高く持ち上げなくとも、間仕切パネル1の下縁やスタッド2の下端を容易に床ランナー12上に載せることができる。
【0046】
なお、間仕切パネル1とスタッド2とが横方向に隣接するだけで、相互に干渉しない形状となっているので、格子状パターン11の選択したライン11Lに沿って、どの位置の間仕切パネル1からでも、またどの位置のスタッド2からでも立設でき、立設順序の制約を受けない。したがって、作業者が複数人いれば、並行して立設作業を進めることができる。
【0047】
▲3▼ 次に、スパナ等の工具を用いてアジャスターボルト14を回転させて、間仕切パネル1とスタッド2とをそれぞれ天井面20の格子状の溝21に押し付ける。これにより、床ランナー12の溝15と天井面20の格子状の溝21との間に間仕切パネル1とスタッド2とをそれぞれしっかりと固定する。
【0048】
▲4▼ 間仕切パネル1とスタッド2とをジョイント金具3を用いて連結する。この例のように平坦な間仕切100を構築する場合、間仕切パネル1とスタッド2と連結状態は図3(a)に示した状態になる。
【0049】
▲5▼ 次に、図5に示すように、床ランナー12に巾木13を当接して通しボルト17で固定する。この巾木13の高さおよび長手方向の長さは、床ランナー12の高さおよび長手方向の長さとそれぞれ同一寸法に設定されている。これにより、間仕切パネル1の下縁は、床ランナー12と巾木13とが作る断面凹状の溝15内に収容され、床ランナー12と巾木13によって係合された状態となる。このようにして、間仕切パネル1を簡単に立設できる。この後、隣り合って並ぶ間仕切パネル1にまたがってクロス9を貼り付ける。そして、間仕切パネル1の各面材41の下辺と床ランナー12、巾木13の各上端との間に、それぞれ目字詰めゴム18,18を押し込んで取り付ける。なお、床ランナー12と巾木13とを組み合わせたときの厚さは間仕切パネル1の全厚と同じ寸法(50mm)に設定されている。これにより、間仕切100の露出面が平坦となって、見栄えを良くすることができる。
【0050】
▲6▼最後に、天井面20の格子状の溝21のうち間仕切100が設置されなかったライン11Lにカバープレート(図7中に符号52で示す)を嵌め込む。これにより、室内の美観を高めることができる。
【0051】
このようにして、建物内部の間仕切の施工を簡単にかつ低コストで行うことができる。
【0052】
間取りを変更する場合は、間仕切100を上記と全く逆の手順で分解して、簡単に移設することができる。分かるように、間仕切パネル1とスタッド2とが横方向に隣接するだけで、相互に干渉しない形状となっているので、どの位置の間仕切パネル1からでも、またどの位置のスタッド2からでも取り外しでき、取外し順序の制約を受けない。また、間仕切100の施工に用いたいずれの部材も再利用でき、新たな部材を要しない。したがって、建物内部の間仕切の改装を低コストで行うことができる。
【0053】
図6は、上述の間仕切100が設けられた建物の天井面20を下方から見たところを示している。なお、理解の容易のために、後述するカバープレート52を省略して描いている。
【0054】
この例では、間仕切100は図6において左端のライン(斜線を付している)に設けられている。この間仕切100が通る或る格子点X1に、上述のスタッド2に代えて、内部に鉛直方向に延びる空洞を有するスタッド2Aを設けている。また、別の格子点X3に、室内照明器具のための引掛シーリング58を設けている。図9の立面図に示すように、上記スタッド2Aには、室内照明器具用のスイッチ57と、室内電気設備のためのコンセント53とを設けている。図10の平面図に示すように、コンセント53の本体53bはスタッド2Aの側面を貫通し、コンセント53のパネル部53aが室内に面している。そして、図9に示すように、一端にコネクタ54mを取り付けた電気配線50bを上記スタッド2Aの内部の空洞に鉛直方向に挿通してコンセント53の本体53bに接続している(簡単のため、スイッチ57のための電気配線は図示を省略している)。また、図8の断面図に示すように、上記引掛シーリング58は、天井の野縁(のぶち)29の直下に図示しないネジで取り付けている。この引掛シーリング58には、一端にコネクタ55mを取り付けた電気配線51bを接続している。
【0055】
一方、図6中に示すように、天井ふところ内の格子点X8上の位置にアダプタボックス59を配置している。このアダプタボックス59は、図示しない分電盤からの電力を中継して、室内電気設備のための電気配線に電力を供給するためのものである。詳しくは、このアダプタボックス59には、照明用、照明スイッチ用、クーラー用、その他の用途に供される一般用といった各種の差込口が装備されている。作業者は、接続すべき各電気配線の用途に応じて、アダプタボックス59内の必要な差込口を選択する。このようなアダプタボックスは天井ふところ内の複数箇所に配置されている。したがって、間取りの変更に伴って各部屋の区画が変更されても、最寄りの位置にあるアダプタボックスを適宜選択して対応し得るようになっている。なお、分電盤には、実際に使用されるアダプタボックスの回路のみを接続する。この例では、アダプタボックス59の近傍の格子点X7,X9に、それぞれ天井面20を貫通する開口22,23が設けられている。
【0056】
引掛シーリング58用の電気配線51aは、このアダプタボックス59から天井裏を通って開口23へ向かって延び、この開口23を通して天井面20へ出て、格子点X3の近傍まで溝21に沿って延びている。この電気配線51aの端部にはコネクタ55fが取り付けられている。この電気配線51aのコネクタ55fが、上記引掛シーリング58に接続された電気配線51bのコネクタ55mと接続されている(接続された両コネクタを符号55で示す)。したがって、アダプタボックス59から電気配線51a,51bを通して引掛シーリング58に電力が供給される。この電気配線51aのうち天井裏に配置された部分(図中に破線で示す)の長さに、間取りの変更のための十分な余裕が設けられている点が注目される。電気配線51aのうち天井面20に配置された部分、電気配線51bおよびコネクタ55は、断面凹状の溝21内に収容されている。詳しくは図7に示すように、溝21内に、この溝21の形状に対応した断面凹状の保持部材56を図示しないネジで取り付けている。この保持部材56の縁部には、カバープレート52を係合するための爪56aを形成している。この保持部材56内に電気配線51a,51bやコネクタ55を収容(図7は図6におけるA−A線断面であり、電気配線51aのみ示す)して、保持部材56の爪56aに、略平板状のカバープレート52の縁部に設けた爪52aを係合して、電気配線51a,51bやコネクタ55をカバープレート52で覆うようにしている。これにより、電気配線51a,51bやコネクタ55が室内の美観を損なうのを防止できる。
【0057】
コンセント53用の電気配線50aは、このアダプタボックス59から天井ふところを通って開口22へ向かって延び、この開口22を通して天井面20へ出て、格子点X1の近傍まで溝21に沿って延びている。この電気配線50aの端部にはコネクタ54fが取り付けられている。この電気配線50aのコネクタ54fが、上記スタッド2Aを通して延びる電気配線50bのコネクタ54mと接続されている(接続された両コネクタを符号54で示す)。したがって、アダプタボックス59から電気配線50a,50bを通してコンセント53に電力が供給される。この電気配線50aのうち天井裏に配置された部分(図中に破線で示す)の長さに、間取りの変更のための十分な余裕が設けられている点が注目される。これらの電気配線50aのうち天井面20に配置された部分、電気配線50bおよびコネクタ54は、上記引掛シーリング58用のものと全く同じ態様で、断面凹状の溝21内に収容されている。
【0058】
なお、カバープレート52は、電気配線やコネクタを配置したラインだけでなく、格子状の溝21の全域にわたって取り付ける。これにより、室内の美観が損なわれるのを防止できる。
【0059】
さて、図6に対応した図11に示すように、居住者が間取りの変更を希望して、間仕切100を図において中央のライン(斜線を付している)に移設するものとする。これに伴って、スタッド2Aを格子点X1から格子点X2へ移設するとともに、引掛シーリング58を格子点X3から格子点X4へ移設するものとする。このように間取りを変更する場合、電気配線50a,50b,51a,51bを次のようにして移設する。
【0060】
▲1▼ 間仕切100の移設に先だって、天井面20の格子状の溝21を覆うカバープレート52を取り外す。
【0061】
▲2▼ 次に、図6中に示したコネクタ54f,54mの接続を解除して電気配線50a,50bを互いに分離するとともに、コネクタ55f,55mの接続を解除して電気配線51a,51bを互いに分離する。
【0062】
▲3▼ 次に、図11に示すように、間仕切100を図中の中央のラインに移設するとともにスタッド2Aを格子点X1から格子点X2へ移設する。上記スタッド2Aは容易に取り外せるので、電気配線50bとともにスイッチ57やコンセント53を容易に移設できる。スタッド2Aの移設の結果、スタッド2Aに接続されている電気配線50bの端部のコネクタ54mは、格子点X2近傍に出た状態となる。一方、引掛シーリング58を格子点X3から格子点X4へ移設する。引掛シーリング58に接続されている電気配線51bの端部のコネクタ55mは、格子点X4近傍に存在する状態となる。
【0063】
▲4▼ コンセント53用の電気配線50aを開口22から格子点X2へ溝21上の最短経路に沿って配置する。このとき、必要に応じて、電気配線50aのうち天井裏に配置された部分を開口22を通して天井面20側へ引き出す。電気配線50aの長さが余れば、余分を適宜天井裏へ戻す。そして、電気配線50aの端部のコネクタ54fを、格子点X2近傍に出ている電気配線50bの端部のコネクタ54mと接続する。これにより、アダプタボックス59から電気配線50a,50bを通してコンセント53に電力が供給される。同様に、引掛シーリング58用の電気配線51aを開口23から格子点X4まで溝21上の最短経路に沿って配置する。このとき、必要に応じて、電気配線51aのうち天井裏に配置された部分を開口23を通して天井面20側へ引き出す。電気配線51aの長さが余れば、余分を適宜天井裏へ戻す。そして、電気配線51aの端部のコネクタ55fを、格子点X4近傍にある電気配線51bの端部のコネクタ55mと接続する。これにより、アダプタボックス59から電気配線51a,51bを通して引掛シーリング58に電力が供給される。
【0064】
▲5▼ 電気配線50aのうち天井面20に配置された部分、電気配線50bおよびコネクタ54を、断面凹状の溝21内に収容する。同様に、電気配線51aのうち天井面20に配置された部分、電気配線51bおよびコネクタ55を、断面凹状の溝21内に収容する。そして、再び溝21にカバーを取り付ける。
【0065】
このように、溝21が天井面20に格子状に形成されているので、間取りの変更に伴って電気配線の配置経路を簡単に変更することができる。また、既設の部材を再利用でき、新たな部材を要しない。したがって、間取りを変更する場合に電気工事を簡単にかつ低コストで済ませることができる。
【0066】
また、天井面20は複数の天井パネル81を組み合わせて構成されているので、間取りを変更する場合、開口22,23の位置が不適切なため既設の電気配線の長さが足りなければ、延長コードを追加する以外に、必要に応じて天井パネル81を取り外して、電気配線を通すための開口の位置を移動させることもできる。したがって、電気工事をさらに簡単に行うことができる。
【0067】
なお、図17(a),(b)に示すように、或る1個の天井パネルを設けるべき領域にアダプタボックス(符号140で示す)を内蔵しても良い。同図(a)はアダプタボックス140を設けた箇所の鉛直断面を示し、同図(b)はそのアダプタボックス140を下方から見たところを示している。図17(a)から分かるように、このアダプタボックス140は、後部にフランジ140fを有する略直方体状の本体140bを備えている。アダプタボックス140の前面140aには、電気配線のための差込口141が複数配設されている。これらの差込口141は電気配線142によって分電盤に接続されている。このアダプタボックス140を取り付けるために、天井面20に1個の天井パネルと略同じ平面寸法を持つ取付枠143を嵌め込み、この取付枠143内にアダプタボックス140の本体140bを挿入して、取付枠143の上面にフランジ140fが係止されるようにしている。この結果、アダプタボックス140の前面140aが室内に面する状態となっている。ただし、室内の美観が損なわれるのを防止するために、このアダプタボックス140や取付枠143を、1個の天井パネルと略同じ平面寸法を持つカバープレート(大)144で覆うようにしている。図17(b)中に示すように、アダプタボックス140の前面140aには、「照明」「スイッチ」「一般」「クーラー」などの、各差込口141の用途を表示している。作業者はこの表示を見て、例えば引掛シーリングにつながる電気配線51のプラグ51pを「照明」用の差込口141に接続することができる。これにより、各電気配線の誤接続を防止できる。また、万一誤接続があったとしても、天井面20からカバープレート(大)144を取り外して、アダプタボックス140の前面140aにおける電気配線の接続状態を検査することにより、容易に対処できる。しかも、カバープレート(大)144の存在により、アダプタボックス140の位置が室内から一目で分かる。したがって、間取りを変更する場合に、電気配線の配置計画、つまり電気配線を設けるべき経路を容易に決定することができる。
【0068】
なお、床面10に格子状の溝を形成し、その溝内に電気配線を配置しても良い。その場合も、電気配線を天井面20の溝21に配置したのと同様の効果を得ることができる。
【0069】
図12は上記建物の床の構造を示している。
【0070】
和室では、床下スラブ90上にスタイロフォーム91を敷き詰めて、その上に畳92を設けている。一方、洋室では、床下スラブ90上には、複数の床ユニット60を隙間なく並べて配置している。
【0071】
この床ユニット60は、正方形の木質系の床パネル61と、この床パネル61を支持する金属製あるいは樹脂製のベース部材62と、このベース部材62の四隅に取り付けられた脚63を有している。図13(b)の断面図に示すように、上記脚63は、外周面にネジが切られた略円柱状の金属製の軸部63bを有している。この軸部63bの上端には、矩形のソケット穴63aが形成される一方、この軸部63bの下端にはクッションゴム63cが取り付けられている。この脚63の軸部63bは、ベース部材62のコーナー部に鉛直方向に形成されたネジ穴62bに進退可能に螺合されている。床パネル61はベース部材62上にクッションゴム64を挟んで取り付けられている。床パネル61とクッションゴム64のコーナー部には、ベース部材62のネジ穴62bと1列に並ぶ貫通穴70が形成されている。したがって、図12中に示すように、作業者は、上方からこの貫通孔70を通してレンチ71を軸部63bのネジ穴63aに嵌合し、レンチ71を回転させることによってベース部材62に対して脚63を出没させることににより、各床ユニット60の高さを調整することができる。
【0072】
図13(a)に示すように、各床ユニット60は、床パネル61の外周端面に設けられた緩衝材65を挟んでコーナー部が互いに突き合わされた状態に並べられている。そして、4台の床ユニット60のコーナー部が1つの格子点11Xを構成している。互いに突き合わされた4台の床ユニット60のコーナー部にまたがって、床ユニット60間の高さの違いを解消するための目違い調整プレート66を4本の皿ネジ69を用いて取り付けている。図13(b)に示すように、さらにこの上に、木製ビス68を用いて木製化粧プレート67を取り付けている。この木製化粧プレート67の平面寸法は、格子点11Xの平面寸法と同じ値(50mm×50mm)に設定されている。また、木製化粧プレート67の厚さは、取り付け後にその上面が床パネル61の上面と同一平面上に並ぶように設定されている。これにより、平坦な床面10を構成できるとともに、室内の美観が損なわれるのを防止できる。なお、図12中に示すように、目違い調整プレート66や木製化粧プレート67はドライバ72を用いて取り付けることができ、特殊な工具を用いる必要はない。
【0073】
上述のように高さ調整が可能な床ユニット60を設けることによる利点は次の通りである。例えば、洋室が和室に隣接している場合、洋室の床面10の高さを和室の畳表の高さに揃えることができる。したがって、いわゆるバリアフリー(段差なし)を実現できる。また、床下スラブ90(または地面)の或る領域と別の領域との間、例えば洋室および和室の領域とその住宅の水廻り領域との間で高さの違い(段差)がある場合、その段差を吸収するようにそれらの領域間で床ユニット60の脚63の長さを変えて設定する。これにより、その住宅内の全ての領域で床面の高さを揃えることができると共に、床下に形成された空間を、台所、トイレ、洗面台等の水廻り施設の各種配管スペースとして利用することができ、上記水廻り施設の変更も可能となる。さらに、和室から洋室またはその逆の変更にも容易に対応することができる。
【0074】
なお、図14中に示すように、箱状のベース部材62Aを有する床ユニット60Aを採用しても良い。この場合、ベース部材が脚を保持する強度を高めることができ、床ユニットの高さをより高く設定することができる。したがって、より大きな段差を解消することができる。
【0075】
以上の実施形態では、床面10に設ける第1の印として、図15(a)に示すような一定の幅を持つラインが交差する格子状パターン11を採用したが、当然ながらそれに限られるものではない。図15(b)に示すように、格子点11Xのみが幅(50mm×50mm)を持ち、残りのライン11Bは床パネル61同士の境界線であっても良い。また、図15(c),(d)に示すように、格子点11Xと残りのライン11C,11Dとの間でコントラストを付けても良い。図15(c)は床パネル61の内部領域に格子点11Xと同じ色彩を施したもの、図15(d)は床パネル61の内部領域に短冊状の模様を施したものである。
【0076】
また、第1および第2の印をそれぞれ床面10、天井面20に点状に形成しても良い。この場合、間仕切パネル1は、この間仕切パネル1の下縁が床面10の隣り合う第1の印を通るとともに、この間仕切パネル1の上縁が天井面20の隣り合う第2の印を通るように配置される。同様に、第1および第2の印を単なる線状に形成しても良い。
【0077】
また、床面10の第1の印または天井面20の第2の印を凸状に形成し、この凸状の印に対応する間仕切パネルの下縁または上縁を凹状に形成して、上記凸状の印と間仕切パネルの凹状の下縁または上縁とを係合させるようにしても良い。
【0078】
また、第1および第2の印の少なくとも一方は床面10または天井面20に貼り付けて設けても良い。その場合、床面10、天井面20の形成後に第1、第2の印を簡単に取り付けることができる。
【0079】
図16(a)は上述の間仕切100とともに採用可能な押入の構造を示している。この押入は次のようにして構成する。
【0080】
▲1▼ まず、床下スラブ90の上に、襖用の枠101に沿って床用パネル102を設ける。図16(b)に示すように、床用パネル102の本体104の四隅に設けたアジャスタ105を適宜回転させて、床用パネル102を水平な姿勢にする。なお、床用パネル102の四隅にはそれぞれダボ穴106が形成されている。
【0081】
▲2▼ 次に、床用パネル102上に押入台103を取り付ける。この押入台103は、床用パネル102と同じ寸法を持つ棚板107と、この棚板107の四隅にそれぞれ取り付けられたスチール製の脚108を有している。110は補強用のスチール製フレームである。この押入台103の脚108の下端に設けたダボ108bを床用パネル102のダボ穴106にそれぞれ嵌合する。これにより、押入の下段を構成する。なお、棚板107の四隅にはそれぞれダボ穴109が形成されている。
【0082】
▲3▼ 次に、図16(a)に示すように、押入の下段を構成する押入台103の上に、押入の上段および天袋を構成するために、もう一つの押入台103を取り付ける。すなわち、後者の押入台103の脚108の下端に設けたダボ108bを、下段を構成する前者の押入台103のダボ穴109にそれぞれ嵌合する。
【0083】
▲4▼ 次に、床面10と天井面20との間に、間仕切100と同列に襖用の枠101を設ける。なお、間仕切100は建物の壁120に沿って設けられている。
【0084】
このようにした場合、押入を簡単に構成できる。また、押入の分解は組立てと逆の手順で行えば良く、押入の移設も容易である。
【0085】
【発明の効果】
以上より明らかなように、本発明の間仕切構造によれば、建物内部の間仕切を簡単にかつ低コストで施工および改装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明により建物内部に間仕切を構築する状態を示す図である。
【図2】上記間仕切を構成するのに用いるスタッドとジョイント金具を示す図である。
【図3】様々な間仕切パネルの配置構造を示す図である。
【図4】上記間仕切を構成するのに用いる間仕切パネルを示す図である。
【図5】間仕切の取付構造を示す図である。
【図6】電気配線の配置構造を示す図である。
【図7】電気配線を天井面の溝内に収容した状態を示す図である。
【図8】室内照明器具用の引掛シーリング近傍の配線状態を示す図である。
【図9】スイッチとコンセントを設けたスタッドを示す立面図である。
【図10】上記スタッドの平面図である。
【図11】図6の電気配線を移設した状態を示す図である。
【図12】上記建物の床の構造を示す図である。
【図13】複数並ぶ床ユニット同士の境界部を示す図である。
【図14】別の床ユニットを複数並べた状態を示す図である。
【図15】格子状パターンの様々な態様を示す図である。
【図16】押入の構造を示す図である。
【図17】天井パネルを設けるべき領域にアダプタボックスを配置した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 間仕切パネル
2,2A スタッド
3,4,5 ジョイント金具
10 床面
11 格子状パターン
11X,X1,X2,X3,X4,X7,X8,X9 格子点
20 天井面
21 格子状の溝
50a,50b,51a,51b 電気配線
60 床ユニット
61 床パネル
81 天井パネル
Claims (1)
- その四縁に一定幅の帯状の模様が施された複数の正方形の床パネルを互いに隙間なく並べることにより、建物の床面に設けられた、帯状のラインを一定のピッチで格子状に有する格子状パターンと、
上記建物の天井面に設けられ、上記格子状パターンと同じピッチおよび同じライン幅を有する格子状の溝と、
選択した上記帯状のライン上に貼り付けられ、断面凹状の溝を有するパネル取付用部材と、
上縁が上記天井面の上記溝に挿入されると共に下縁が上記パネル取付用部材の上記溝内に収容される矩形板状の間仕切パネルとを備えたことを特徴とする間仕切構造。
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