JP4239857B2 - 配線ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、スタッド立設部を有し且つ内部が配線収容空所となり且つ側面部に配線器具を取付けることができる配線ダクトに関するものである。
従来から、間仕切り壁となる壁パネル幅木取付け具が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
上記特許文献1や特許文献2に示される従来例にあっては、基本形態が床に固定する下横片の巾方向の中間部と、壁パネルを載置する上横片の巾方向の中間部とを縦片で連結したもので、縦片の左右両側方にそれぞれ配線ケーブルを収納するための配線収容空所を形成し、両側面が全長にわたって開口した構成となり、このように全長にわたって形成した側面の開口に配線器具を取付けた幅木を配置し、幅木に取付けた配線器具と配線収容空所に収納した配線ケーブルとを接続し、該幅木を全長が開口した側面の開口の上下縁に設けた係止部に係止するように構成してある。
ところが、この従来例にあっては、間仕切り壁となる壁パネルの荷重は上横片の巾方向の中間部と下横片の巾方向の中間部とを一体に接続する縦片でのみ支持することになり、安定性が悪いという問題がある。しかも、縦片の左右両側方がそれぞれ配線収容空所となっているが、左右の配線収容空所を縦片で仕切っているため、例えば、左側の配線収容空所内に収納した配線ケーブルを右の側面の開口に取付ける幅木に設けた配線器具に接続することができない(また、右側の配線収容空所内に収納した配線ケーブルを左の側面の開口に取付ける幅木に設けた配線器具に接続することができない)という問題がある。
しかも、上記従来例においては、幅木に配線器具を取付けるので、幅木にあらかじめ配線器具を取付けた状態で、幅木に取付けた配線器具に配線収容空所に収納した配線ケーブルを接続する作業が必要であり、しかも、幅木に配線器具を取付け且つ配線ケーブルに接続した状態で幅木を側面の開口の上下に設けた係止部に係止して取付ける作業を必要とし、これらの作業が煩雑であるばかりでなく、これらの作業中に幅木を傷付けるおそれがある。
特開平9−13553号公報 特開平9−144176号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、間仕切り壁を安定して支持でき、また、間仕切り壁等の施工後に配線ダクトの側面部に配線器具の移設や増設が簡単にでき、しかも、配線器具の移設や増設の際に幅木を傷付けたりすることがなく、更に、間仕切り壁内と配線収容空所内との間や、床下と配線収納空所との間で配線ケーブルを通して配線作業が容易にできる配線ダクトを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る配線ダクトは、両側の側面部1と、下面部20と、スタッド2が立設されるスタッド立設部3を設けた上面部4と、両側面部1と上面部4とで囲まれた配線ケーブル15を収容するための配線収容空所5とを備え、前記上面部4に上方のスタッド立設部3に立設されるスタッド2間の空所40と配線収容空所5とを連通させる配線挿通孔12を設けると共に下面部20に配線収容空所5と下方の空間とを連通させる下配線挿通用開口13を設け、両側面部1のうち一方の側面部1又は両側面部1の長手方向に、幅木6を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部7と、複数の開口部8と、配線器具9を取付けるための複数の配線器具取付け部10とをそれぞれ隔設し、これら幅木取付け部7、開口部8、配線器具取付け部10を設けた側面部1は上端部を上面部4に連続させると共に下端部を下面部20に連続させた壁片19を長手方向に複数備え、各壁片19に幅木取付け部7を設け、壁片19と壁片19との間の中間部分の上下に隙間23を介して係止片24を設けることで配線器具取付け部10を構成すると共に配線器具取付け部10と両側の壁片19との間に前記開口部8をそれぞれ設け、前記長手方向の複数個の配線器具取付け部10のうち任意の配線器具取付け部10の上下の係止片24に取付け金具22の上下両端部を係止し、該取付け金具22を介して配線器具9を配線器具取付け部10に取付け、側面部1の配線器具9を取付けていない部分を幅木6で隠蔽すると共に幅木6に設けた被取付け部11を側面部1の幅木取付け部7に着脱自在に取付けて成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、配線ダクト14の上面部のスタッド立設部3にスタッド2を立設して、配線ダクト14の上に間仕切り壁16を形成することができるものであり、しかも、配線ダクト14の上面部4で受けた間仕切り壁16からの荷重は両側面部1で支持されるものであって、間仕切り壁16の支持強度が強く、また、両側面部1と上面部4とで囲まれた空間を配線ケーブル15を収容するための配線収容空所5としてあるので、配線ケーブル15の収納スペースが広いものであり、また、側面部1の長手方向に、幅木6を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部7と、複数の開口部8と、配線器具9を取付けるための複数の配線器具取付け部10とをそれぞれ長手方向に隔設してあるので、間仕切り壁16等の施工後において、幅木6を取り外した状態で、配線器具9を長手方向に複数隔設した配線器具取付け部10のうち1乃至複数の任意の配線器具取付け部10に配線器具9を取付ける作業を行い、また、側面部1に長手方向に隔設して設けた開口部8を利用して配線器具9と配線ケーブル15とを接続したりする作業を行うことができて、これらの作業中に幅木6を傷付けたりすることがないものであり、また、配線器具9の取付け、配線ケーブル15との接続が終った後に長手方向に複数設けた幅木取付け部7を利用して幅木6を取付けて側面部1の配線器具9を取付けていない部分を幅木6で簡単に隠蔽することができる。これらの結果、間仕切り壁等の施工後に配線ダクト14の側面部1において配線器具の移設や増設が簡単にできるものである。
また、配線挿通孔12に配線ケーブル15を通すことにより、配線収納空所5内の配線ケーブル15を間仕切り壁16内に導入したり、あるいは、間仕切り壁16内から配線収納空所5内に配線ケーブル15を導入することができて、配線作業が容易に行えるものである。
また、配線収容空所5に配線ケーブル15を通すことにより、床下から配線収納空所5内に配線ケーブル15を導入したり、あるいは、配線収納空所5から床下に配線ケーブル15を導出することができて、配線作業が容易に行えるものである。
本発明は、上記のように、配線ダクトの両側面部により間仕切り壁を安定して支持でき、また、間仕切り壁等の施工後にスタッドを支持する配線ダクトの側面部に配線器具の移設や増設作業が簡単にでき、しかも、配線器具の移設や増設作業の際に幅木を傷付けたりすることがないものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1、図2には本発明の配線ダクト14が示してある。配線ダクト14は、配線ダクト14の主体を構成するダクト本体17と、ダクト本体17の側面部1に着脱自在に取付ける幅木6とで構成してある。
ダクト本体17は金属製であって、両側の側面部1と上面部4とで下方が開口した略コ字状に構成してあって、両側面部1と上面部4とで囲まれた空間が配線ケーブル15を収容するための配線収容空所5となっている。また、両側面部1の下端部には長手方向の全長にわたって1対の下横片部20aが設けてあって下面部20を構成してある。
ダクト本体17の上面部4の巾方向の両端部には長手方向の全長にわたって支持突片18が上方に向けて垂直に突設してあり、上面部4の上記両側の支持突片18間の部分が上方に開口したコ字状をしたスタッド立設部3となっており、また、上面部4の巾方向の両端部の支持突片18よりも外側の部位はボードのような面板29の下端部を載設するための面板載設部4aとなっている。また、スタッド立設部3には上面部4の長手方向に一定間隔で複数の配線挿通孔12が隔設してある。
ダクト本体17の両側面部1のうち一方の側面部1又は両側面部1(添付図面に示す実施形態では両側面部1)には長手方向に、幅木6を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部7と、複数の開口部8と、配線器具9を取付けるための複数の配線器具取付け部10とをそれぞれ隔設してある。側面部1の長手方向には一定ピッチで側面部1の上下方向にわたって連続した壁片19が隔設してあり、この壁片19の上端部は上面部4に一体に連続し且つ下端部が下横片部20aに一体に連続している。このダクト本体17の側面部1の長手方向に一定ピッチで隔設した複数の壁片19に幅木取付け部7が設けてある。添付図面に示す実施形態では壁片19の中央部にだるま孔21を設けて、該だるま孔21を幅木取付け部7としている。だるま孔21は、大径孔21aの下端部に大径孔21aよりも小径の小径孔21bを連通形成することで構成してある。
側面部1の長手方向に一定ピッチで隔設した壁片19と壁片19との間の中間部分にはそれぞれ配線器具9を取付けるための配線器具取付け部10が設けてあり、壁片19と配線器具取付け部10との間はそれぞれ開口部8となっている。
本実施形態では、配線器具取付け部10には取付け金具22を介して配線器具9を取付けるようになっている。すなわち、添付図面に示す実施形態では壁片19と壁片19との間の中間部分の上下に隙間23を介して係止片24を設けることで配線器具取付け部10を構成してあり、この配線器具取付け部10に取付け金具22を着脱自在に取付けることができるようになっている。図3には取付け金具22の一例が示してあり、取付け金具22の上下両端部に設けた二股となった被係止部25を係止片24に係止することで配線器具取付け部10に着脱自在に取付け金具22を取付けることができるようになっている。この場合、取付け金具22の横巾(側面部1の長手方向と同方向の巾)が開口部8の横巾(側面部1の長手方向と同方向の巾)よりも小さくなっており、開口部8から取付け金具22を配線器具取付け部10側にスライドさせることで被係止部25を係止片24に着脱自在に係止できるものである。
取付け金具22の両側にはねじ孔よりなる取付け孔26が設けてあり、また、壁片19の両端部にはそれぞれねじ孔よりなる取付け孔27が設けてある。そして、側面部1の長手方向に複数個設けた配線器具取付け部10のうちの任意の配線器具取付け部10に取付け金具22を取付けた状態で、取付け金具22の一端部の取付け孔26に配線器具9を取付けた配線器具取付け枠28をねじにより取付けることができ、この場合、更に、配線器具取付け枠28の他端部を壁片19の取付け孔27にねじにより取付けることができるようになっている。
上記のように、配線ダクト14の主体を構成するダクト本体17の側面部1には長手方向に、壁片19と、幅木6を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部7と、複数の開口部8と、配線器具9を取付けるための複数の配線器具取付け部10とをそれぞれ隔設してある。添付図面に示す実施形態では両側面部に設けた壁片19と、幅木取付け部7と、複数の開口部8と、複数の配線器具取付け部10は、それぞれ一方の側面部1と他方の側面部1とで長手方向における壁片19、幅木取付け部7、開口部8、配線器具取付け部10の位置がずれている。
また、ダクト本体17の下面部20は両側に全長にわたってした下横片部20aを形成することで構成してあるが、下横片部20a間が配線収容空所5と下方の空間とを連通する下配線挿通用開口13となっている。ここで、添付図面に示す実施形態では下配線挿通用開口13が下面部20の全長にわたって形成してあるが、下面部20の長手方向に複数の下配線挿通用開口13を隔設してもよいものである。
幅木6の背面部には幅木取付け部7に着脱自在に取付けるための被取付け部11が設けてある。図4には被取付け部11の一例が示してあり、被取付け部11には幅木6の背面から突出する首部30と、首部30の先端部に設けた首部30よりも径の大きい拡大部31とを備えている。この被取付け部11は接着剤、ねじ、釘等の固着手段により幅木6の背面部に取付けられる。拡大部31は前述の幅木取付け部7を構成するだるま孔21の大径孔21aよりも小さく且つ小径孔21bよりも大きく、また、首部30は前述の幅木取付け部7を構成するだるま孔21の小径孔21bよりも小さくなっている。したがって、大径孔21aに拡大部31を挿通した状態で幅木6を下方にずらすことで拡大部31が小径孔21bの背面側に係止して幅木6を着脱自在に取付けることができるようになっている。
上記のような構成の配線ダクト14は例えば次のようにして施工される。
すなわち、床下地施工業者(フロア施工業者)によって床スラブ32の上に床下地34を形成する床下地工事を行う。床下地工事に当たっては、床スラブ32上面に墨出しを行ない、次に、図5に示すように支持脚33を床スラブ32上に立設し、該支持脚33に床下地34を構成する床パネル35と配線トレイ36とを設置し、配線トレイ36は長手方向の両端部を隣接する支持脚33に設置するものであり、また、床パネル35は正方形状をしていて四隅部分を支持脚33に設置するものであり、上記配線トレイ36が隣接する床パネル35間に沿って配置されることになる。ここで、縦方向、横方向に配置された複数の配線トレイ36は上方が開口していると共に支持脚33の上面の上方の空間部分を介して縦横に連通しており、したがって、上記複数の配線トレイ36と支持脚33の上面とで複数縦横に交差連通する配線用凹溝部37が形成してあることになる。このようにして上面に配線用凹溝部37を複数縦横に交差連通させて形成した床下地34を床スラブ32の上方に空間38を介して形成する。
上記のような床下地施工業者による床下地34の形成が終わると、次に、軽鉄工事業者による軽鉄よりなる間仕切り壁用骨組み体39の工事を行う。間仕切り壁用骨組み体39の工事に当たっては、まず、配線ダクト14を間仕切壁用骨組み体39を形成しようとする床下地34の位置に設置し、次に、配線ダクト14のスタッド立設部3上にスタッド2を立設し、スタッド2の上端部間は上横枠(図示せず)に固定することで図6に示すように間仕切用骨組み体39を形成する。
上記のような軽鉄工事業者による間仕切り壁用骨組み体39の形成工事が終わると、次に、電気配線工事業者による電気配線工事を行う。電気配線工事は、図7に示すように、電線や信号線等の配線ケーブル15を、床下地34の上に縦横に形成した配線用凹溝部37に配線し且つ配線用凹溝部37の配線ダクト14に対応した位置から配線ダクト14の下配線挿通用開口13を通って配線収容空所5、配線挿通孔12、間仕切り壁用骨組み体39のスタッド2間の空所40に一連に通して配線工事を行うものである。この配線作業において、上記のように配線ダクト14の側面部1に開口部8を隔設してあるので、この開口部8を利用して配線用凹溝部37と下配線挿通用開口13との通線作業、配線収容空所5内における配線作業、配線収容空所5から任意の配線挿通孔12からスタッド2間の空所40への通線作業が簡単且つ容易に行えるものである。このように、配線ダクト14に配線挿通孔12や下配線挿通用開口13を設けることで、配線(工事)の自在性が向上するものである。
ここで、上記のように電気配線工事において間仕切り壁用骨組み体39の任意のスタッド2の側面の任意の高さにはコンセントやスイッチ等の配線器具9を取付け、スタッド2間の空所40に通線した配線ケーブル15を接続したり、あるいは、図示を省略しているが、天井に天井用ジョイントボックスを取付け、この天井用ジョイントボックスから間仕切り壁用骨組み体39の任意のスタッド2間の空所40を通して配線挿通孔12、配線収容空所5、下配線挿通用開口13を経て、床下地34上に縦横に形成した配線用凹溝部37に通線し、床下地34の任意の位置に配線ケーブル15を通線するようにしてもよい。
また、配線ダクト14の側面部1に設けた任意の配線器具取付け部10に配線器具9を取付ける。この場合、添付図面に示す実施形態では、長手方向に複数隔設した配線器具取付け部10のうち任意の配線器具取付け部10に取付け金具22を取付け、取付け金具22の一端部の取付け孔26に配線器具取付け枠28をねじにより取付けると共に、配線器具取付け枠28の他端部を壁片19の取付け孔27にねじにより取付け、更に、配線器具取付け枠28に配線器具9を取付けることで、配線ダクト14の長手方向の任意の位置に配線器具9を取付ける。この場合、配線ダクト14の側面部1の開口部8を利用して配線器具9に配線収容空所5内に収容した配線ケーブル15を接続する作業を行う。
上記のような電気配線工事業者による電気配線工事が終わると、次に、図8に示すように、内装仕上げ業者による床仕上げ工事を行うと共に間仕切り用内装仕上げ工事を行う。この場合、内装仕上げ業者は間仕切り壁以外の壁の内装仕上げや天井の内装仕上げ工事も行うものである。床仕上げ工事は床下地34上にフローリングのような床仕上げ材41を敷設する工事であり、床仕上げ材41を床下地34上に敷設することで床下地34の上面に縦横に連通形成した配線用凹溝部37を覆い隠すことができるものである。また、配線ダクト14の主体を構成するダクト本体17の上面部の面板載設部4aに面板29を載設して間仕切り壁用骨組み体39の両面に面板29を取着し、必要に応じて面板29の表面に壁クロス等を貼着することで間仕切り壁16を形成するものである。
このような内装仕上げ業者による床仕上げ工事や間仕切り用内装仕上げ工事等の内装仕上げ工事が終わると、最後に電気配線工事業者が、コンセントやスイッチ等の配線器具9の配設位置に対応する面板29位置に孔を開けて配線器具9を孔に臨ませ、配線器具9に配線カバー等を取付けて孔の周囲を塞いで配線器具9の配線カバーを面板29の前面に露出させる。また、配線ダクト14の側面部1の配線器具9を取付けていない部分を幅木6で隠蔽するのであるが、この場合、幅木6に設けた被取付け部11を側面部1の幅木取付け部7に着脱自在に取付けるものである。ここで、配線器具取付け枠28の表面側にはプレート枠42、化粧プレート43が取付けられるが、配線器具9に対応する位置に配線器具9の前部分が嵌り込む孔を幅木6に形成する場合には、配線ダクト14の側面部1に着脱自在に取付けて配線器具9を幅木6に形成した孔に嵌め込んだ状態で、幅木6の表面側にプレート枠42、化粧プレート43を配置して幅木6を介してプレート枠42を配線器具取付け枠28にねじなどで取付け、プレート枠42に化粧プレート43を着脱自在な係止手段により取付けたり、あるいは、配線ダクト14の長手方向に沿って幅木6を複数個に分割し、配線器具9の両側(側面部1の長手方向と同方向の両側)にそれぞれ分割した幅木6の端部が位置するように各幅木6を配線ダクト14の側面部1に着脱自在に取付け、両幅木6の表面側において両幅木6の端部間に跨るようにプレート枠42を配置してねじなどにより取付け、更に、プレート枠42の表面側に化粧プレート43を着脱自在な係止手段により取付けたりするものである。このようにして着脱自在に取付けられた幅木6は図9に示すようにその下端が床仕上げ材41の上面に当接する。
以上の順序で建物の内部において配線工事を含む屋内建築工事を行うことで、上記のように、床下地施工業者(フロア施工業者)による床下地34の施工、その後の軽鉄工事業者による間仕切り壁用骨組み体39の施工の前には電気配線工事業者による電気配線工事が必要でなく、間仕切り壁用骨組み体39の施工後になってはじめて、電気配線工事業者によって床下地34の上面に形成した複数縦横に交差連通させて形成した配線用凹溝部37に配線ケーブル15を配線すると共に間仕切り壁用骨組み体39内に配線する電気工事を行えばよいものである。このため、床下地施工業者(フロア施工業者)による床下地34の施工に先だって電気配線工事業者により床スラブ上に床配線工事を行わなければならない場合に比べて電気配線工事業者による電気配線工事の回数を少なくできて配線工事を含む屋内建築工事の施工が簡略化すると共に施工期間も短縮できることになる。
しかも、上記のように電気配線工事業者による電気配線工事を間仕切り壁用骨組み体39の施工後に行うことでよいので、新築あるいは改築いずれの場合であっても、床下地34の上の任意の位置に間仕切り壁用骨組み体39を形成したとしても、つまり、間仕切り壁用骨組み体39の立設位置を現場で自由に設定したり、変更したり、追加したりする場合であっても、床下地34の配線用凹溝部37、間仕切り壁用骨組み体39内を通るように配線ケーブル15を配線する配線工事を行うことができるものである。したがって、本発明によれば、室内における電気配線を施す間仕切り壁16の立設位置を自由に設定でき、また、間仕切位置の立設位置を変更したり、追加したりする場合にも容易に対応できるものである。
更に、特徴的なことは、本発明においては、間仕切り壁16、床仕上げ材41の施工後においても、配線ダクト14の側面部1における配線器具9の取付け位置の変更や追加が容易に行えることである。
すなわち、間仕切り壁16や床仕上げ材41の施工後に配線器具9の取付け位置の変更や追加を行うには、まず、ダクト本体17から幅木6を外し、配線ダクト14の側面部1に設けた複数の配線器具取付け部10のうち、変更しようとする位置に配線器具9を取付け直す。この場合、添付図面に示す実施形態では、配線器具取付け枠28を外し、次に、取付け金具22を外して変更しようとする位置の配線器具取付け部10に取付け金具22を取付け直し、このようにして位置を変更した取付け金具22の一端部の取付け孔26に配線器具取付け枠28をねじにより取付けると共に、配線器具取付け枠28の他端部を壁片19の取付け孔27にねじにより取付け、更に、配線器具取付け枠28に配線器具9を取付けると共に、配線収容空所5に収容している配線ケーブル15を配線器具9に接続し、再び幅木6を前述のようにしてダクト本体17の側面部1の配線器具9を取付けていない部分を隠蔽するように取付けるものである。この場合、先に取付けていた幅木6に配線器具9を嵌め込むための孔を設けていた場合には、別の幅木6と交換する。
なお、幅木6をダクト本体17の側面部1に着脱自在に取付けるに当たっては上記の例にのみ限定されず、例えば、面状ファスナにより着脱自在に取付けるようにしてもよい。この場合、ダクト本体17の側面部1の長手方向に隔設した複数個の壁片19の外面にそれぞれ面状ファスナの雄又は雌止着部を設けると共に幅木6の背面に面状ファスナの雌又は雄止着部を設ける。もちろんこれ以外の他の着脱取付け手段を採用することができる。
また、上記実施形態では、側面部1の長手方向に複数個設けた配線器具取付け部10のうちの任意の配線器具取付け部10に取付け金具22を取付け、この取付け金具22の一端部の取付け孔26と壁片19の取付け孔27に配線器具取付け枠28を取付けた例を示したが、配線器具取付け部10にのみ取付け金具22を取付けて、該取付け金具22に配線器具取付け枠28を取付けるようにしてもよく、また、配線器具取付け部10に直接配線器具取付け枠28を直接取付けるようにしてもよいものである。
いずれにせよ、本発明においては、ダクト本体17の側面部1の長手方向に複数個の配線器具取付け部10を隔設し、この複数の配線器具取付け部10のうち任意の配線器具取り付け部10に配線器具9を取付ける配線器具取付け枠28を直接又は間接に取付けるので、配線器具9の取付け作業をする際に、幅木6に関係なく配線器具9の取付け作業、配線収容空所5内に収容した配線ケーブル15と配線器具9との接続作業等に当たって、幅木6が邪魔になることなく作業ができ、また、これらの作業により幅木6が傷付いたり、汚れたりしないようになっている。
なお、上記電気工事の施工手順は一例であって、例えば、配線器具9をあらかじめ取付けたまたは一体となった配線器具取付け枠28を用意し、配線器具9に結線作業を行った後、配線器具取付け枠28を取付けるようにする等、電気工事自体の手順が多少前後してもよいし、また、電気工事と他の工事との手順が多少前後してもよく、入居直前、直後の配線対応を容易に行うことが出来る範囲で、適宜施工手順の変更があってもよい。
また、本発明においては、配線ダクト14の上面部4で受けた間仕切り壁16からの荷重は両側面部1で支持されることになり、間仕切り壁16の支持強度が強いものであり、しかも、両側面部1と上面部4とで囲まれた空間を配線ケーブル15を収容するための配線収容空所5としてあるので、配線ケーブル15の収納スペースが広く、両側面部1の任意の配線器具取付け部10に取付けた配線器具9に両側面部1に設けた開口部8を利用して配線ケーブル15を接続する作業が容易に行えるものである。もちろん、本発明においては、一方の側面部1にのみ長手方向に、幅木6を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部7と、複数の開口部8と、配線器具9を取付けるための複数の配線器具取付け部10とをそれぞれ隔設し、他方の側面部1には長手方向の全長にわたって壁片19を設けたものであってもよい。また、本発明によれば、配線ダクト14の配線収容空所5にジョイントボックス等の中継部材を配設することができ、それにより、配線の自在性を向上させることができる。
なお、図5乃至図8に示す配線ダクト14の施工例は一例であり、配線トレイ36の無いフロアシステムであっても、本発明の配線ダクト14は施工できる。
本発明の配線ダクトの一部分解斜視図である。 (a)は同上の配線ダクトの主体となるダクト本体の平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。 (a)は同上に用いる取付け金具の平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。 (a)は同上に用いる幅木の背面側に設ける被取付け部の平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。 同上の配線ダクトを用いた間仕切り壁の形成順序を示す説明図である。 同上の配線ダクトを用いた間仕切り壁の形成順序を示す説明図である。 同上の配線ダクトを用いた間仕切り壁の形成順序を示す説明図である。 同上の配線ダクトを用いた間仕切り壁の形成順序を示す説明図である。 同上の配線ダクトを施工した状態の断面図である。
符号の説明
1 側面部
2 スタッド
3 スタッド立設部
4 上面部
5 配線収容空所
6 幅木
7 幅木取付け部
8 開口部
9 配線器具
10 配線器具取付け部
11 被取付け部
12 配線挿通孔
13 下配線挿通用開口
14 配線

Claims (1)

  1. 両側の側面部と、下面部と、スタッドが立設されるスタッド立設部を設けた上面部と、両側面部と上面部とで囲まれた配線ケーブルを収容するための配線収容空所とを備え、前記上面部に上方のスタッド立設部に立設されるスタッド間の空所と配線収容空所とを連通させる配線挿通孔を設けると共に下面部に配線収容空所と下方の空間とを連通させる下配線挿通用開口を設け、両側面部のうち一方の側面部又は両側面部の長手方向に、幅木を着脱自在に取付けるための複数の幅木取付け部と、複数の開口部と、配線器具を取付けるための複数の配線器具取付け部とをそれぞれ隔設し、これら幅木取付け部、開口部、配線器具取付け部を設けた側面部は上端部を上面部に連続させると共に下端部を下面部に連続させた壁片を長手方向に複数備え、各壁片に幅木取付け部を設け、壁片と壁片との間の中間部分の上下に隙間を介して係止片を設けることで配線器具取付け部を構成すると共に配線器具取付け部と両側の壁片との間に前記開口部をそれぞれ設け、前記長手方向の複数個の配線器具取付け部のうち任意の配線器具取付け部の上下の係止片に取付け金具の上下両端部を係止し、該取付け金具を介して配線器具を配線器具取付け部に取付け、側面部の配線器具を取付けていない部分を幅木で隠蔽すると共に幅木に設けた被取付け部を側面部の幅木取付け部に着脱自在に取付けて成ることを特徴とする配線ダクト。
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