JP2002297023A - 軽量鉄骨造住宅の構造模型 - Google Patents

軽量鉄骨造住宅の構造模型

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JP2002297023A
JP2002297023A JP2001102395A JP2001102395A JP2002297023A JP 2002297023 A JP2002297023 A JP 2002297023A JP 2001102395 A JP2001102395 A JP 2001102395A JP 2001102395 A JP2001102395 A JP 2001102395A JP 2002297023 A JP2002297023 A JP 2002297023A
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steel
wall
exposed
floor
structural model
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Hidehiko Tsujii
秀彦 辻井
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量鉄骨造住宅の構造、特にその内部構造を
も容易に理解することができ、且つ、屋内に設置するこ
とができる軽量鉄骨造住宅の構造模型を提供する。 【解決手段】 本軽量鉄骨造住宅の構造模型100は、
軽量鉄骨造住宅の1階部分の寸法を縮小して築造したも
のであり、台座1上に、床、壁、及び天井が築造されて
おり、その他の部分、例えば基礎、2階床組、外壁等は
省かれている。また、前記構造模型100の正面右側
は、開口部101として壁等が取り除かれており、該開
口部101から構造模型100の内装を観察できるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量鉄骨造住宅の
構造模型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅について専門的な知識が少ない顧客
等に軽量鉄骨造住宅の構造を説明する場合に、図面等の
平面的なものでなく実物や模型等の立体的なものを用い
れば、感覚的に構造を把握することができ、顧客等の理
解が容易なものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、軽量鉄骨造住
宅の実物又はその一部を用いて説明する場合には、説明
を受ける顧客等は、その大きさや立体的な位置関係を理
解し易いという長所がある一方、住宅の天井等は顧客等
の目の高さよりかなり高い位置にあり間近で見ることが
できないので、それらの詳細な構造は理解し難いことと
なる。また、当該説明を屋内で行う場合には軽量鉄骨造
住宅の実物も屋内に設置することとなるが、その場合極
めて大きな設置スペースが必要となる。
【0004】一方、軽量鉄骨造住宅の模型を用いれば、
屋内においても設置スペースを確保することは容易であ
るが、単に実物たる軽量鉄骨造住宅又はその一部縮小し
た模型では、住宅の内部構造までをも理解することはで
きない。
【0005】本発明は、これらの問題に鑑みてなされた
ものであり、軽量鉄骨造住宅の構造、特にその内部構造
をも容易に理解することができ、且つ、屋内に設置する
ことができる軽量鉄骨造住宅の構造模型を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係る軽量鉄骨造住宅の構
造模型は、軽量鉄骨造住宅のうち床、壁、及び天井を備
えた一部分を、その幅及び奥行寸法を縮小して築造され
た軽量鉄骨造住宅の構造模型であって、該構造模型の内
装を側方から観察可能とする開口部が設けられるととも
に、前記床、壁、及び天井の各内部構造を観察可能とす
る露呈部が該床、壁、及び天井に夫々設けられたもので
ある。
【0007】また、本発明(請求項2)は、請求項1に
記載の軽量鉄骨造住宅の構造模型において、前記各露呈
部により、前記床の内部構造として少なくとも鋼製大引
及び根太が、前記壁の内部構造として少なくとも鉄骨柱
及び内壁枠が、前記天井の内部構造として少なくとも鉄
骨梁、鋼製野縁受け、及び鋼製野縁が露呈されたもので
ある。
【0008】また、本発明(請求項3)は、請求項1に
記載の軽量鉄骨造住宅の構造模型において、前記壁に設
けられた露呈部により、壁内部に配された電気配線の構
造が露呈されたものである。
【0009】また、本発明(請求項4)は、請求項1に
記載の軽量鉄骨造住宅の構造模型において、前記壁に設
けられた露呈部により、給水管及び排水管の構造が露呈
されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る軽量鉄骨造住宅の構造模型の構成を示す図であ
り、図に示すように、本軽量鉄骨造住宅の構造模型10
0は、軽量鉄骨造住宅の1階部分の寸法を縮小して築造
したものであり、台座1上に、床、壁、及び天井が築造
されており、その他の部分、例えば基礎、2階床組、外
壁等は省かれている。また、前記構造模型100の正面
右側は、開口部101として壁等が取り除かれており、
該開口部101から構造模型100の内装を観察できる
ようになっている。
【0011】前記床においては、所定の間隔で並列して
配置された鋼製大引10上に、根太11が渡され、該根
太11間に防音断熱材としてフォームポリスチレン12
が充填されるとともに、根太11上に合板床パネル13
が敷設されて床下地が構成されている。鋼製大引11は
開口部101側で切断されて、その切断面が露呈されて
いる。
【0012】さらに、前述した床下地の合板床パネル1
3上には、フローリング材14が敷設されている。この
ように構成された本構造模型100の床には露呈部10
2が形成されている。該露呈部102を図2を用いて詳
細に説明するに、前記フローリング材14は、図に示す
ように、開口部101側の隅部が斜め方向に切断されて
おり、これによりフローリング材14の下方に配置され
た合板床パネル13が露呈されている。さらに該合板床
パネル13も、前記フローリング材14の切断面から前
記隅部方向に所定幅分だけ残されて同様に斜め方向に切
断されている。これにより、該合板床パネル13の下方
に配された根太11及びフォームポリスチレン12が露
呈されている。さらに、手前側の根太11及びフォーム
ポリスチレン12は、前記合板床パネル13と略同一の
切断面で切断され、これにより、該根太11及びフォー
ムポリスチレン12の断面が露呈されている。このよう
に形成された露呈部102により、床の内部構造、即ち
鋼製大引10、根太11、フォームポリスチレン12、
及び合板床パネル13の立体的構造が容易に観察できる
ものとなっている。
【0013】前記壁においては、台座1上に鉄骨柱20
が立設され、該鉄骨柱20間にブレース21が架設され
て壁の軸組が構成されている。本構造模型100の正面
左手から手前方向に延設された壁2Aは、外側が外壁と
なるものであって、前記壁の軸組に対して内壁枠22が
設けられて壁下地を構成している。一方、正面の壁2B
及び右側面の壁2Cは屋内の間仕切り壁となるものであ
って、前記壁の軸組に、さらに鋼製の角型管柱からなる
間仕切りスタッド23が所定の間隔で立設され、該間仕
切りスタッド23に内壁ボード24が貼設されて壁下地
を構成している。なお、裏面側の壁には出入枠が設けら
れている。このように構成された各壁2A、2B、2C
には夫々露呈部103A、103B、103Cが形成さ
れている。
【0014】該露呈部103Aを図3を用いて詳細に説
明するに、前記内壁枠22は、矩形の枠体22aで囲ま
れた空間内に断熱材としてロックウール22bが充填さ
れ、該枠体22aの両面に防湿シート22cが貼設さ
れ、さらに内壁側の面に内壁ボード22dが貼設されて
なるものである。該内壁ボード23は、所定位置から上
側が切断されて取り除かれており、これにより内壁枠2
2の内部の防湿シート22cが露呈されており、該防湿
シート22c、ロックウール22b、及び枠体22a
も、前記内壁ボード23の切断位置より上側の所定位置
で切断されて取り除かれており、これにより鉄骨柱20
及びブレース21が露呈され、また、枠対22a及びロ
ックウール22bの断面も露呈されている。このように
形成された露呈部103Aにより、壁の内部構造、即ち
鉄骨柱20、ブレース21、内壁枠22の立体的構造が
容易に観察できるものとなっている。
【0015】また、正面側の壁2Bに設けられた前記露
呈部103Bを図4を用いて詳細に説明する、図4は該
露呈部103Bを本構造模型100の室内側から示しす
ものであるが、前記間仕切りスタッド23のうち、手前
側の間仕切りスタッド23間の所定位置には補強板25
が設けられており、該補強板25に、固定金具25aを
用いて給水管26A及び配水管26Bが固定されてい
る。また、間仕切りスタッド23の室内側には、前記給
水管26A及び排水管26Bを囲繞するように内壁ボー
ド24が設けられており、該内壁ボード24は、所定位
置から上側が切断されて取り除かれており、これにより
間仕切りスタッド23と、給水管26A及び配水管26
Bとが露呈されている。
【0016】一方、右側面の壁2Cに設けられた前記露
呈部103Cは図5に示すように、鉄骨柱20間に立設
された間仕切りスタッド23の室内側に、内壁ボード2
4が設けられており、該内壁ボード24は所定位置から
上側及び所定位置から右側が切断されて取り除かれてお
り、これにより鉄骨柱20、ブレース21、及び間仕切
りスタッド23が露呈されている。また、前記内壁ボー
ド24には、情報用コンセント27及び照明スイッチ2
8が設けられている。該情報用コンセント27は、左か
ら電話線用アウトレット、テレビアンテナ用アウトレッ
ト、電気コンセントが一体として配置されたものであ
り、その壁内部側には、夫々に対応して、電話線40、
テレビアンテナ線41、電気配線42が夫々配置されて
おり、その構造が前記壁2Bの裏側から容易に観察でき
るものとなっている。また照明スイッチ29にも電気配
線43が間仕切りスタッド23に沿って壁内部、天井へ
と配されており、同様に壁2Cの裏側から、その構造が
容易に観察できるものとなっている。
【0017】前記天井においては、図1に示すように、
鉄骨柱20間に鉄骨梁30が横架され、該鉄骨梁30に
設けられた固定金具31(図6に示す)に支持されて鋼
製野縁受け32が水平方向に吊設され、該鋼製野縁受け
32に直交するように鋼製野縁33が鋼製野縁受け32
に固定されている。さらに、該鋼製野縁33の上方には
断熱材としてのロックウール34が載置される一方、鋼
製野縁33の下方には天井ボード35が取り付けられて
いる。前記鋼製野縁受け32及びロックウール34は前
記開口部101側で夫々切断され、その切断面が露呈さ
れている。なお、本構造模型100を屋内に設置するた
めに高さを一定以下とする必要があれば、通常梁を設け
るべき高さ寸法を縮小して鉄骨梁30を設けるようにす
る。
【0018】前記天井ボード35は、前記開口部101
側の所定部分が切断されて取り除かれ、露呈部104が
形成されている。該露呈部104を図6を用いて詳細に
説明する。図6は、該露呈部104を本構造模型100
の室内側から示すものであるが、前記天井ボード35
は、前記給水管26A及び排水管26Bが配設された位
置から手前側が取り除かれ、さらにロックウール34も
同様に取り除かれて、これにより鉄骨梁30、鋼製野縁
受け32、及び鋼製野縁33が露呈されている。さら
に、前記給水管26A及び排水管26Bは鋼製野縁33
の上方で水平方向に折れ曲がっているが、該水平部分の
給水管26A及び排水管26Bも露呈されている。この
ように形成された露呈部104により、天井の内部構
造、即ち鉄骨梁30、鋼製野縁受け32、鋼製野縁3
3、給水管26A、及び排水管26Bの立体的構造が容
易に観察できるものとなっている。
【0019】このように、本実施の形態に係る軽量鉄骨
造住宅の構造模型100によれば、軽量鉄骨造住宅の1
階部分を、その寸法を縮小して再現し、該構造模型10
0に開口部101を設けるとともに、床、壁、及び天井
に、その内部構造を露呈させる露呈部102、103
A、103B、103C、及び104を夫々設けたの
で、本構造模型100を屋内において設置でき、また、
説明を受ける顧客等は、軽量鉄骨造住宅の構造、特に
床、壁、及び天井の内部構造の詳細についても容易に理
解することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る軽量鉄骨造住宅の構造模型によれば、軽量鉄骨造
住宅のうち床、壁、及び天井を備えた一部分を、その幅
及び奥行寸法を縮小して築造された軽量鉄骨造住宅の構
造模型であって、該構造模型の内装を側方から観察可能
とする開口部が設けられるとともに、前記床、壁、及び
天井の各内部構造を観察可能とする露呈部が該床、壁、
及び天井に夫々設けられたので、本構造模型を屋内にお
いて設置でき、且つ、看者は、軽量鉄骨造住宅の構造、
特に床、壁、及び天井の内部構造の詳細についても容易
に理解することができる。
【0021】また、本発明(請求項2)によれば、前記
各露呈部により、前記床の内部構造として少なくとも鋼
製大引及び根太が、前記壁の内部構造として少なくとも
鉄骨柱及び内壁枠が、前記天井の内部構造として少なく
とも鉄骨梁、鋼製野縁受け、及び鋼製野縁が露呈された
ものとしたので、看者は、床、壁、及び天井の基本的な
内部構造について容易に理解することができる。
【0022】また、本発明(請求項3)によれば、前記
壁に設けられた露呈部により、壁内部に配された電気配
線の構造が露呈されたものとしたので、看者は、該電気
配線の構造についても容易に理解することができる。
【0023】また、本発明(請求項4)によれば、前記
壁に設けられた露呈部により、給水管及び排水管の構造
が露呈されたものとしたので、看者は、該給水管及び排
水管の構造についても容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る軽量鉄骨造住宅の構
造模型100の構成を示す図である。
【図2】露呈部102の詳細な構成を示す部分拡大図で
ある。
【図3】露呈部103Aの詳細な構成を示す部分拡大図
である。
【図4】露呈部103Bの詳細な構成を示す部分拡大図
である。
【図5】露呈部103Cの詳細な構成を示す部分拡大図
である。
【図6】露呈部104の詳細な構成を示す部分拡大図で
ある。
【符号の説明】
100 軽量鉄骨造住宅の構造模型 101 開口部 102、103A、103B、103C、104 露呈
部 10 鋼製大引 11 根太 20 鉄骨柱 30 鉄骨梁 31 鋼製野縁受け 32 鋼製野縁 40 電話線 41 テレビアンテナ線 42、43 電気配線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量鉄骨造住宅のうち床、壁、及び天井
    を備えた一部分を、その幅及び奥行寸法を縮小して築造
    された軽量鉄骨造住宅の構造模型であって、 該構造模型の内装を側方から観察可能とする開口部が設
    けられるとともに、前記床、壁、及び天井の各内部構造
    を観察可能とする露呈部が該床、壁、及び天井に夫々設
    けられたものであることを特徴とする軽量鉄骨造住宅の
    構造模型。
  2. 【請求項2】 前記各露呈部により、前記床の内部構造
    として少なくとも鋼製大引及び根太が、前記壁の内部構
    造として少なくとも鉄骨柱及び内壁枠が、前記天井の内
    部構造として少なくとも鉄骨梁、鋼製野縁受け、及び鋼
    製野縁が露呈されたものであることを特徴とする請求項
    1に記載の軽量鉄骨造住宅の構造模型。
  3. 【請求項3】 前記壁に設けられた露呈部により、壁内
    部に配された電気配線の構造が露呈されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の軽量鉄骨造住宅の構造
    模型。
  4. 【請求項4】 前記壁に設けられた露呈部により、給水
    管及び排水管の構造が露呈されたものであることを特徴
    とする請求項1に記載の軽量鉄骨造住宅の構造模型。
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