JP3052775U - 連結用構成体 - Google Patents

連結用構成体

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JP3052775U
JP3052775U JP1998002436U JP243698U JP3052775U JP 3052775 U JP3052775 U JP 3052775U JP 1998002436 U JP1998002436 U JP 1998002436U JP 243698 U JP243698 U JP 243698U JP 3052775 U JP3052775 U JP 3052775U
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博 下川
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株式会社フジキ工芸産業
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロクロと被連結体との連結を容易かつ確実に
嵌入時には少ない力で容易に嵌入でき、嵌入状態におい
ては弾圧的に連結を確実に行ない、引き抜き時には容易
に引き抜きを可能とすると共に連結部である凸部の大き
さやほぞ穴の大きさが微妙に相違しても凸部の嵌入及び
引き抜きを容易に行なうことが可能である連結用構成体
の提供を課題とする。 【解決手段】 一面に被連結体の凸部を嵌入する嵌入用
穴であって被連結体の凸部よりもやや広い開口部を有す
る嵌入用穴を有し、この嵌入用穴の内側面に開口部より
やや嵌入用穴内部から底部方向にかけて軸心方向に係止
部を有し、被連結体の凸部を嵌入用穴に嵌入することに
より該凸部の外表面が係止部により挟持されるロクロの
ほぞ穴と被連結体との連結のための連結用構成体により
解決できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は提灯の組み立てに際する提灯のロクロと提灯の脚との連結に際しての 両者を連結するための連結用構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、提灯においては、伝統を重んじかつ質感を出すために木及び紙で製造さ れるものが多用されている。 即ち提灯を構成する雲手、柱、ロクロ、脚等は木で造られ、また灯袋は紙を主 体として作られているものである。 従って、この様な構成物品を組み立てて提灯を構成する場合にはロクロにほぞ 穴をあけ、被連結体である脚の連結部である凸部を前記ほぞ穴に嵌合させていた ものである。
【0003】 或いは現在用いられ始めた木目感を有する合成樹脂製のロクロや脚にあっても 同様にロクロのほぞ穴に脚の凸部を嵌合させて提灯を構成するものである。 或いは特開平8年83504号に示すように基台に嵌合穴を形成し、支持部材 には前記嵌合穴に嵌め込まれて当該嵌合穴の内側面へ弾性的に圧接される弾性挿 入部材を設けた行灯がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、例えば盆提灯等の提灯にあっては、季節商品或いは慶弔時に用いられる ものである事から、組み立て及び分解可能な提灯が多用されるものであり、提灯 を構成する雲手、柱、灯袋、ロクロ、脚等を組み立てて提灯を使用状態となし、 また使用期間が過ぎた場合には雲手、柱、灯袋、ロクロ、脚等を分解し、次回使 用時まで収納しておくものである。 従って雲手、柱、ロクロ、脚等を木で構成した提灯にあってはロクロのほぞ穴 に被連結体である脚の凸部を嵌合させるものであることから、使用当初にあって はロクロのほぞ穴とはきっちりと隙間なく嵌合して提灯のがたつきはないもので あるが、何回か組み立て及び分解を繰り返すとすぐにロクロのほぞ穴が広がりま た脚の凸部がすり減りきっちりと嵌合できず提灯の組み立てができなくなってし まう場合が多い。
【0005】 或いは例えば湿気等による膨脹に限らず期間の経過に伴いロクロのほぞ穴や脚 の凸部が膨らんだり変形したりして嵌合自体できなくなるものもあった。 又、提灯のロクロや脚は表面塗装を行うので、ほぞ穴の中に塗料が混入した場 合や脚の凸部に塗料が付着した場合には両者の嵌合はもはや行なえなくなってし まうものである。 初回組み立て時においてもロクロのほぞ穴や脚の凸部にごみ等が付着した場合 にあっても嵌合ができなくなるものであるばかりでなく、通常複数個構成される ロクロのほぞ穴や複数本用いられる脚の凸部にあってはそれぞれのほぞ穴が全く 同一の口径や形状をなしているとは限らず、又脚の凸部にあっても全く同形にて 各脚の凸部を構成することは困難であり、微妙な相違がどうしてもでてしまうも のである。 従って一のほぞ穴に対して適合する脚の凸部が同じロクロの別のほぞ穴とは上 手く嵌合しないものもある。 従って、このロクロのほぞ穴と脚の凸部との嵌合を確実かつ容易にするために 何等かの解決策が望まれている。
【0006】 次に現在使われ初めている合成樹脂製のロクロや脚を用いたものであっても時 間経過等による変形の度合いは木よりは少ないが、組み立て及び分解を繰り返す と両者ともすり減ってしまうと共に製造時においても複数個構成されるロクロの ほぞ穴や複数本用いられる脚の凸部にあってはそれぞれのほぞ穴が全く同一の口 径や形状をなしているとは限らず、又脚の凸部にあっても全く同形にて各脚の凸 部を構成することは困難であり、微妙な相違がどうしてもでてしまう等の欠点は いずれも解消できない。
【0007】 或いは特開平8年83504号に示す行灯にあっては、製造時において複数個 構成されるロクロのほぞ穴や複数本用いられる脚の凸部の形状が微妙に相違して もある程度嵌合できるものであるが、支持部材である脚に弾性挿入部材を設ける 事が必要であって、特に力のかかる接続部に関し、脚に別部材を設け基台との接 続を行なうとこの部分の緩みやがたつきが生じ易くなるばかりではなくその取り 付けに細心の注意が必要となりコスト面や製造面で不便である。 併せて、この弾性挿入部材自体は取り付け穴よりも大きい物を例えば指で摘ん で挿入するものであり、その挿入には手間のかかるものである。
【0008】 又取り付け穴の径よりも大きい弾性挿入部材であることから、特定の形状を有 することにより指で摘んで挿入するもの以外は前記取り付け穴に無理にこじ入れ る事が必要となり、差し込みに力が必要となると共にキッチリと差し込む事も難 しいものである。 又、一旦取り付け穴に差し込んだ弾性挿入部材の抜き出しに際しても弾性挿入 部材の先端部が広がっていることから取り付け穴の内面に圧着しており、一定以 上の力を加えないと抜けないものである。 従って例えば提灯を多用する可能性の高いお年寄り等において極めて不便である 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記欠点を解消し、ロクロのほぞ穴と被連結体の凸部との嵌合をきっ ちりと行なえかつ何等力を加えずとも簡単に差し込みまたは抜き出しが可能であ ると共に長期間使用しても変形の生じない提灯のロクロと例えば脚などの被連結 体との連結用構成体を提供するものである。 このためまず、請求項1にかかる考案であるロクロのほぞ穴と被連結体との連 結に際しロクロのほぞ穴に嵌入して被連結体と連結を行なう連結用構成体であっ て、ロクロの外表面に位置する連結用構成体の一面に被連結体の凸部を嵌入する 嵌入用穴であって被連結体の凸部よりもやや広い開口部を有する嵌入用穴と、該 嵌入用穴の内側面には該嵌入用穴の開口部よりやや嵌入用穴内部から底部方向に かけて該嵌入用穴の軸心方向に突出している係止部を有し、被連結体の凸部を嵌 入用穴内部に嵌入することにより該凸部の外表面が係止部により挟持される連結 用構成体を提供でき、これにより課題を解決できる。
【0010】 或いは請求項2にかかる考案であるロクロのほぞ穴と被連結体との連結に際し ロクロのほぞ穴に嵌入して被連結体と連結を行なう連結用構成体であって、ロク ロの外表面に位置する連結用構成体の一面に被連結体の凸部を嵌入する嵌入用穴 であって被連結体の凸部よりもやや広い開口部を有する嵌入用穴と、該嵌入用穴 内部の内側面には嵌入用穴の開口部よりやや嵌入用穴内部から底部方向にかけて 徐々に嵌入用穴の軸心方向に突出する舌片からなる係止部を有し、該係止部は前 記嵌入用穴の開口部の内側面に連接される係止部であって、被連結体の凸部を嵌 入用穴に嵌入することにより該凸部の外表面が舌片からなる前記係止部により挟 持される連結用構成体によっても解決できる。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を説明するに、先ず図1は本考案にかかる提灯の組み立て 分解図の一例を示す図である。 ロクロ1にはローソク灯5がその上部に配設されており、ロクロ1の下部のほ ぞ穴1aには脚2が三本その凸部2aを介して各々差込まれる。 脚2の中央部内面側には提灯完成時の脚の強度を保つために三角3が配設され ている。 ロクロ1上部のほぞ穴1bには柱4の凸部4aが嵌入し、その柱4の他端には 雲手6が連接される。 ロクロ1のフランジ上の周面には灯袋7の下輪7aが嵌め込まれ、柱4の網か け4bに灯袋の上輪7aの紐7cが掛けられている。 従って、提灯を組み立てる際にはロクロ1に脚2を嵌入し、またロクロ1に柱 4を嵌入し、この柱4に雲手6を嵌入してその骨組みを構成すると共に灯袋7を 開いて提灯を組立てる。 反面収納に際しては、ロクロ1と脚2と柱4と雲手6と灯袋7等を各々取り分 けて分解し収納するものである。
【0012】 図2は、本考案にかかるロクロ1と被連結体である脚2との連結状態の一実施 の形態を示す図である。 脚2との連結のためのロクロ1のほぞ穴1aは該ロクロ1の下面表面に三箇所 設けられており、各々四角形状のほぞ穴1aが設けられている。 このほぞ穴1aに本考案にかかる提灯のロクロ1と脚2の連結用構成体10が 嵌入している。 この提灯のロクロ1と脚2の連結用構成体10は、ほぞ穴1aの内面に適合し た外表面を有し、本図においては各面が四角形状をなしている六面体を基調とす るものである。
【0013】 この六面の内のロクロ1のほぞ穴1aに嵌入した際にロクロ1の外表面に位置 する一面にはその中央部に嵌入用穴11が設けられており、被連結体である提灯 の脚2の凸部2aを嵌入できる構成となっている。 この嵌入用穴11は、ロクロ1の下面表面に位置する入り口部分においては四 角形状の開口部14を有し、嵌入用穴11内部に入るにしたがってこの各内側面 12に断面略半円形の係止部13がそれぞれ突設されているものである。 従って被連結体である脚2の凸部2aが略立方体形状をなしており、この凸部 2aをロクロ1のほぞ穴1aに嵌入している連結用構成体10の嵌入用穴11に 嵌入することができる。
【0014】 この場合に、その入り口部分である開口部14においては前記凸部2aよりも 開口部がやや広く構成されており、この凸部2aは四角形状の嵌入用穴11にい れることができ、凸部2aの先端部分が徐々に嵌入用穴11内に嵌入するに従っ て凸部2aを構成する四面の外側面に係止部13が接触し、そして嵌入用穴11 内にて凸部2aを係止するに至る。 これにより、被連結体である脚2の凸部2aが連結用構成体10に嵌入しかつ 係止されることからロクロ1に被連結体がきっちりと配設されることとなる。
【0015】 また、脚2がロクロ1の下面表面と接するまで凸部2aを嵌入すれば脚2との 接面でより確実にロクロ1への接続が行えるものである。 従って嵌入用穴11の各内側面12の略半円形の係止部13は、脚2の凸部2 aを嵌入した場合に脚2の接面がロクロ1の下面表面と接する位置即ち凸部2a が全て嵌入された状態にて凸部2aの四面の外側面に係止部13がきっちり接触 しかつ押さえる事ができる程度、その嵌入用穴11の各内側面12に係止部13 が突設されていることが最適である。
【0016】 但しこの形態に限らず、きっちりと被連結体が係止されるものであればよい。 これにより嵌入用穴11の大きさと脚2の凸部2aの大きさがきっちりと一致 していなくとも脚2の凸部2aのほうが嵌入用穴11に嵌入し得る程度小さくか つ係止部13により係止できる程度の大きさをもっていればよいものである。 従ってこの凸部2aの大きさが時間経過に伴って変化した場合であっても十分 に嵌入用穴11に嵌入しうるものである。 また脚2の塗装時における塗料がこの凸部2aに付着した場合であっても、連 結用構成体10の嵌入用穴11に嵌入できるものである。 併せて、ほぞ穴1aに関しても本考案にかかる連結用構成体10が嵌入してい ることから時間経過に伴いほぞ穴1aの変形を防止できるものである。
【0017】 次に図3はロクロ1の底面図であり、ロクロ1の中心部にはローソク灯用穴1 cがありその脇にはローソク灯5の電気コード5aを通すコード用穴1dがある 。 また、ロクロ1の中心から放射状位置に等間隔に三箇所ホゾ穴1aが設けられ ており、このほぞ穴1aには連結用構成体10が嵌入している。 この連結用構成体10は、ほぞ穴1aに合致する略立方体形状よりなり、ロク ロ1の外表面に位置する連結用構成体10の面には嵌入用穴11が設けられてい る。
【0018】 前述の通り、この嵌入用穴11の開口部14周辺おいては略四角形状の開口部 14が設けられているが、嵌入用穴11内部にはこの嵌入用穴11内の各内側面 12に各々係止部13が突設されている。 この嵌入用穴11には被連結体の連結部である脚2の凸部2aを嵌入するが、 嵌入用穴11の深さに関しては前記凸部2aの立設長さと同じか或いは深いもの であることが望ましいものである。 またこの突設している係止部13は断面略半円形からなり、嵌入用穴11の各 内側面12の中央部に嵌入用穴11の深さ方向略中央より底部にかけて設けられ ていると共にこの係止部13は深さ方向略中央部より徐々に該嵌入用穴11軸心 部11aに向かって張り出し、底部にかけてその突出が徐々に大きくなるもので ある。
【0019】 図4は、図3に示す連結用構成体10の拡大図である。 この連結用構成体10は、その一面に嵌入用穴11を有し、かつ内側面12を 構成する四面には各々係止部13が配設されている。 この係止部13は連結用構成体10の嵌入用穴11内の内側面12に、嵌入用 穴11の開口部14より奥方向から底部にかけて突出しているものであり、また この係止部13は各内側面12の平面の中央部分に突出しているものである。
【0020】 即ち、各内側面12の開口辺方向中央部に各々突出しているが、脚2の凸部2 aを嵌入した場合に、先ず嵌入用穴11の開口部分14に関しては、凸部2aは そのまま嵌入できるが、そのまま嵌入用穴11の奥方向に凸部2aを嵌入してい くと開口部14より奥方向から底部にかけて設けられている係止部13に凸部2 aが接し、かつ該凸部2aは徐々に底部にかけてその突出部分を大きくしていく ことから、凸部2aが嵌入するほどこの係止部13との接触を強め底部にまで凸 部2aを嵌入するときっちりと押えられるものである。
【0021】 従って、例えば略立方体形状からなる凸部2aを該嵌入用穴11に嵌入すると 、凸部2aの各側面において係止部13と接し、各々対向する係止部13同志に て挟持されるものである。 又、略立方体形状の凸部2aに限らず、例えば円筒形形状の凸部を有する場合 であっても凸部の外周面を各々90度づつずれて係止部13が接することとなり 対向する係止部13により挟持されると共に四ヶ所で等間隔に挟持するものであ り、ぐらつかずに挟持できる。
【0022】 尚、図4にはこの係止部13は各平面に対して一つづつ設けられているが、こ の形態に限らず各平面に二つづつ設けたものや複数設けたものであってもよく、 また嵌入用穴11の内側面12の四面全ての係止部13を設けたものでなく、対 向する二面にのみ係止部13を設けたものであってもよい。 併せて底部まで係止部13を設けた形態が明示されているが、これに限らず底 部においては、また徐々にその突起が小さくなり係止部13が内側面12と同一 となるものであってもよい。
【0023】 又、この係止部13は、嵌入用穴11の軸心11a方向に突出し、底部にかけ てその突出を徐々に大きくし、一定の突出を行なった後に内側面12と水平な突 出状態を維持するものであってもよい。 なお、これらの突出状態の変化を全てアールを以て構成したものであっても当 然よい。 蓋し、脚2の凸部2aが嵌入用穴11に入れやすく、かつ嵌入用穴11の奥方 向に差し込むと該凸部2aに係止部13が接する事となりまた押えられて嵌入用 穴11内にきっちりと嵌るものであることが必要であり、このために開口部14 内面に関しては特に嵌入用穴11への凸部2aの嵌入に支障となる係止部13は なく、嵌入用穴11奥方向に凸部2aを係止する係止部13が嵌入方向から徐々 に突出しているものであって各該凸部2aがその係止部13で嵌入用穴11内に きっちりと係止できるものであればよい。
【0024】 以上より本考案にかかる連結用構成体10に脚2を嵌入した場合には、脚2毎 に微妙に異なる凸部2aの大きさの相違を考慮することなく、かつごみや塗料等 も気にせずに極めて簡単に脚2をロクロ1に嵌入でき、かつ経時変化に伴う凸部 2aの変化にも十分対応できるものである。 併せて、係止部13によりその嵌入に伴い徐々に凸部2aを挟持するものであ り、力を入れずとも簡単に嵌入ができるばかりでなく、その嵌入状態においては きっちりと凸部2aを挟持するものであって、提灯の脚2がぐらつく事や誤って 抜けてしまうなどの弊害はない。 また、提灯を使い終わって片付ける場合の分解に際しても、係止部13にて挟 持されているだけであり、嵌入方向の逆方向に引き抜く事により極めて簡単に引 き抜く事が可能である。
【0025】 図5は連結用構成体10の嵌入用穴11開口部14から見た図である。 本図に示すように嵌入用穴11の開口部14における内側面には係止部13は 突設していないが、嵌入用穴11内部の内側面12には係止部13が突出してお り、この部分にて被連結体である脚2の凸部2aの外表面を挟持するものである 。
【0026】 図6は、図4のA−A線断面図である。 尚、本図に示すように係止部13は断面略半円形にて構成されているが、この 形態にかぎらず、例えば四角形状や楕円形状、波状形状などの形態であってもよ い。
【0027】 図7は、本考案にかかる連結用構成体10の他の実施の状態を示す図である。 略立方体形状を基調とする連結用構成体10には開口部14に続く嵌入用穴1 1を有し、この嵌入用穴11開口部14周辺の内側面は略四角形状となり、嵌入 用穴11の内部即ち奥方向に向かって、内側面12には嵌入用穴11内部方向に やや突出した舌片からなる係止部13が設けられている。 この係止部13は前述したように開口部14周辺やや奥方向から底部方向に向 けて開口部14周辺を構成する内側面に連接された係止部13であり、かつこの 係止部13により嵌入用穴11の内部奥方向の内側面を構成するものである。
【0028】 またこの係止部13は開口部14の内側面と連接して設けられており、この連 接部分より徐々に嵌入用穴11内部方向、即ち軸心11a方向に突出しているも のであり、その後アールを以て底部方向に略開口部14周辺内側面と平行方向に のびているものである。 この場合この連結用構成体10の嵌入用穴11の四隅を構成する嵌入用穴と平 行に設けられている各辺部分に関しては底部まで設けられており、この底部にお いては係止部13に対応する底面部分を切除して各々底面とつながっているもの である。 従って、この嵌入用穴11内に脚2の凸部2aを嵌入した場合には開口部14 周辺においては何等障害なく嵌入できるが、この係止部13と接する程度まで嵌 入することにより、該凸部2aの外表面と接し凸部2aを徐々に押さえる事が可能 となる。
【0029】 又、この係止部13は舌片形状からなり、嵌入用穴11内にアールを以て突出 しているものであり、凸部2aの嵌入をより奥方向に行うことにより、該舌片は 開口部14の内側面との連接部分を支点として嵌入用穴11の外側方向に押し広 げつつその凸部2aの嵌入を行なうものである。 この事は凸部2aの外表面と係止部13との接触は係止部13により弾圧状態 にて挟持する事となり、その嵌入をより確実とでききっちりと押えられるもので ある。 又、嵌入用穴11の開口部14の広さは脚2の凸部2aの大きさよりも広く構 成されているので、該凸部2aにごみなどに限らず例えば脚2の表面塗装用の塗 料が誤って付着した場合にも嵌入用穴11に力を入れずに入れられると共に、嵌 入した場合には係止部13によりきっちりと挟持され、ぐらつかずに配設できる 。 併せて、この脚2をぬく場合には唯引き抜けばよく、係止部13の弾力により 挟持されているものであり力を入れずとも簡単に抜ける。 従って、御年寄りでも極めて簡単にその組み立て及び分解ができると共に組み 立てられた状態においてもぐらつく事などがなくしっかりと提灯を構成できる。
【0030】 図8は、図7の底部斜視図である。
【0031】 図9は本考案にかかる連結用構成体10の他の一実施例を示す図である。 略立方体形状を基調とする連結用構成体10には開口部14からなる嵌入用穴 11を有し、この嵌入用穴11開口部14周辺内側面は略四角形状となり、嵌入 用穴11の内部即ち奥方向に向かって、嵌入用穴11を構成する内側面12には 半楕円形状に突出した係止部13が設けられている。 この係止部13は横断面がアールを以て弓状に嵌入用穴11内部方向に突出し て構成されており、この係止部13に対応する連結用構成体10の外表面は係止 部13の形状に応じて嵌入用穴11方向に凹んで構成されている。 また係止部13は開口部14周辺やや奥方向から底部方向に向けて一の側面に 徐々にその突出を大きくすると共に徐々に広い範囲に広がって側面視略半楕円形 状を有しているものである。
【0032】 この係止部13と底面との接触部分において係止部13の底部分に対応する底 面は切除されている。 従って、係止部13の底部は本体の底部とは連接されておらず切り離された状 態であり、嵌入用穴11内に脚2の凸部2aを嵌入すると係止部13により凸部 2aが挟持されるが、アール形状を以てなる係止部13は底面と切離されている ので凸部2aの嵌入に伴ってより外方向に押し広げられ弾圧状態にて凸部2aの 挟持ができる。 従って、より凸部2aの挟持の確実が図れると共に外方向への押しひろげられ る分だけ凸部2aの大きさに関しての許容範囲が広がる。
【0033】 図10は、図9の底面斜視図である。
【0034】 図11は、本考案にかかる連結用構成体10の他の一実施の形態を示す図であ り、本構成体10はその基本外形を略円筒形状となしているものである。 特に、ロクロ1のほぞ穴1aが円形形状をなしている場合に用いる事のできる 一実施の状態である。 この略円柱形状よりなる本体の一平面には嵌入用穴11が設けられており、嵌 入用穴11の内部即ち奥方向に向かって、嵌入用穴11を構成する内周面12に は嵌入用穴11内部にやや突出した舌片からなる係止部13が複数設けられてい る。 この係止部13は開口部14周辺やや奥方向から底部方向に向けて内周面に連 設された係止部13である。
【0035】 またこの係止部13は開口部14周辺の内周面との連設部分より徐々に嵌入用 穴11軸心方向に突出しているものであり、その後アールを以て本体内周面12 と平行方向にのびているものである。 この場合この係止部13は本体の底面とは切り離されており、係止部13に対 応する底面部分を切除しているものである。 従って、この嵌入用穴11内に被連結体である脚2の凸部2aを嵌入した場合 には開口部14周辺においては何等障害なく嵌入できるが、この係止部13と接 する程度まで嵌入することにより、該凸部2aの外表面と接し凸部2aを徐々に 挟持でき、きっちりと押さえる事が可能となる。
【0036】 又、嵌入用穴11内において係止部13はアールを以て突出しているものであ り、凸部2aを嵌入することにより該係止部13は嵌入用穴11の外側方向に押 し広げられて弾圧状態にて挟持できる。 この様に構成することにより例えば凸部2aが略円筒形形状の場合にも使用で きると共に略立方体形状の場合であっても凸部2aの各側面に係止部13が接す ることにより使用が可能である。
【0037】 図12はロクロ1の表面に設けられているロクロ1に被連結体である柱4を連 結するためのほぞ穴1bを示すものである。 このほぞ穴1bには本考案にかかる連結用構成体10が嵌入している。 従って柱4の凸部4aをこの連結用構成体10内に嵌入することにより、ロクロ 1に柱4を連結できる。 本考案にかかる連結用構成体10は例えばロクロ1と被連結体との連結に用い られるものであるが、ロクロ1と脚2との連結やロクロ1と柱4との連結のみな らず、柱4と雲手6との連結等についても用いる事が可能である。
【0038】
【考案の効果】
1.本考案にかかる連結用構成体を用いることにより、先ず第一の効果として、 ロクロと被連結体との連結を容易かつ確実にすることができるものであり、例え ばロクロのほぞ穴と脚の凸部の嵌合に際して、簡単に連結用構成体をほぞ穴内に 入れることができ、かつ脚の凸部の嵌入をより少ない力で行なえると共に引き抜 きが容易である反面一旦嵌入している場合にはその連結がぐらつかずきっちりと 連結ができる。 即ち、嵌入用穴内に係止部を設けることにより嵌入した凸部を挟持するもので あることから、凸部の嵌入に際しては唯差し入れるだけでよくかつ何等特別な力 や技術、コツ等は全く必要なく、又抜く場合にも唯単に引き抜けばよいものであ る。 又、嵌入中は係止部によりきっちりと挟持されることから弾圧状態できっちり と押えられる。 従って、お年寄りや子供等によっても極めて簡単にその組み立て及び分解がで きると共に、連結も確実に行なえるという効果を有する。
【0039】 2.次に第二の効果として、本考案にかかる連結用構成体はその嵌入用穴の開口 部の大きさは嵌入すべき被連結体の凸部よりも広いものであり、例えば凸部に塗 料等がついた場合やごみ等が付着しても嵌入ができ、かつ嵌入用穴内奥に嵌入す るに従って係止部が徐々に挟持されるものであることから、きっちりと弾圧状態 にて挟持することができるものである。 従って、被連結体の連結部である凸部の大きさについてが微妙に変化してしま った場合にあっても凸部の嵌入及び引き抜きを容易に行なうことが可能であると 共にその挟持は確実に行なえるという第二の効果を有する。 尚、ほぞ穴に関しても本連結用構成体を嵌入しておくことによりほぞ穴が変形 することを防止できる。
【0040】 3.第三の効果として、本連結用構成体は極めて簡単に製造できるものであり、 コスト面で極めて有用である。 併せてほぞ穴への本連結用構成体の取り付けも極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる提灯の組み立て分解図の一実施
例を示す図
【図2】本考案にかかるロクロと被連結体との連結状態
の一実施の形態を示す図
【図3】本考案にかかる連結用構成体をロクロに嵌入し
た一実施の形態を示す図
【図4】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態を
示す図
【図5】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態を
示す図
【図6】図4のA−A線断面図
【図7】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態を
示す図
【図8】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態を
示す図
【図9】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態を
示す図
【図10】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態
を示す図
【図11】本考案にかかる連結用構成体の一実施の形態
を示す図
【図12】本考案にかかる連結用構成体をロクロに嵌入
した一実施の形態を示す図
【符号の説明】
1 ロクロ 2 脚 2a 凸部 4 柱 4a 凸部 7 灯袋 10 連結用構成体 11 嵌入用穴 11a 軸心 12 内側面 13 係止部 14 開口部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロクロ1のほぞ穴1aと被連結体との連
    結に際しロクロ1のほぞ穴1aに嵌入して被連結体と連
    結を行なう連結用構成体であって、ロクロ1の外表面に
    位置する連結用構成体の一面に被連結体の凸部を嵌入す
    る嵌入用穴11であって被連結体の凸部よりもやや広い
    開口部14を有する嵌入用穴11と、該嵌入用穴11内
    部の内側面12には該嵌入用穴11の開口部14よりや
    や嵌入用穴内部から底部方向にかけて該嵌入用穴11の
    軸心11a方向に突出している係止部13を有し、被連
    結体の凸部を嵌入用穴11に嵌入することにより該凸部
    の外表面が係止部13により挟持される事を特徴とする
    連結用構成体。
  2. 【請求項2】 ロクロ1のほぞ穴1aと被連結体との連
    結に際しロクロ1のほぞ穴1aに嵌入して被連結体と連
    結を行なう連結用構成体であって、ロクロ1の外表面に
    位置する連結用構成体の一面に被連結体の凸部を嵌入す
    る嵌入用穴11であって被連結体の凸部よりもやや広い
    開口部14を有する嵌入用穴11と、該嵌入用穴11内
    部の内側面12には嵌入用穴11の開口部14よりやや
    嵌入用穴11内部から底部方向にかけて徐々に嵌入用穴
    11の軸心11a方向に突出する舌片からなる係止部1
    3を有し、該係止部13は前記嵌入用穴11の開口部1
    4の内側面に連接される係止部13であって、被連結体
    の凸部を嵌入用穴11に嵌入することにより該凸部の外
    表面が舌片からなる前記係止部13により挟持される事
    を特徴とする連結用構成体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3512370B2 (ja) 1999-11-29 2004-03-29 齋藤 良男 葬祭用装飾具

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