JP3052479B2 - ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents
ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法Info
- Publication number
- JP3052479B2 JP3052479B2 JP3251397A JP25139791A JP3052479B2 JP 3052479 B2 JP3052479 B2 JP 3052479B2 JP 3251397 A JP3251397 A JP 3251397A JP 25139791 A JP25139791 A JP 25139791A JP 3052479 B2 JP3052479 B2 JP 3052479B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver halide
- group
- negative
- halide photographic
- sodium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネガ型ハロゲン化銀写
真感光材料及びそれを用いて写真画像を形成する方法に
関する。さらに詳細には、特にグラフィックアーツの印
刷写真製版工程に有用な極めて硬調なネガチブ画像を形
成する方法に関するものである。
真感光材料及びそれを用いて写真画像を形成する方法に
関する。さらに詳細には、特にグラフィックアーツの印
刷写真製版工程に有用な極めて硬調なネガチブ画像を形
成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真製版工程に於いてはシャープな網点
画像あるいは線画像の形成が要求されるため、極めて硬
調な写真特性(特にガンマが10以上)を示す画像形成
システムが必要である。従来この目的のために、塩化銀
の含有量が50モル%、好ましくは70モル%をこえる
塩臭化銀乳剤からなるリス系ハロゲン化銀写真感光材料
を、現像主薬としてハイドロキノンのみを含む、遊離亜
硫酸イオン濃度を極めて低くした(通常0.1モル/リ
ットル 以下)リス現像液で処理する方法が用いられて
きた。しかし、リス型ハロゲン化銀写真乳剤は塩化銀含
量の高い塩臭化銀乳剤を用いなければならないため、高
感度化の達成が困難であった。
画像あるいは線画像の形成が要求されるため、極めて硬
調な写真特性(特にガンマが10以上)を示す画像形成
システムが必要である。従来この目的のために、塩化銀
の含有量が50モル%、好ましくは70モル%をこえる
塩臭化銀乳剤からなるリス系ハロゲン化銀写真感光材料
を、現像主薬としてハイドロキノンのみを含む、遊離亜
硫酸イオン濃度を極めて低くした(通常0.1モル/リ
ットル 以下)リス現像液で処理する方法が用いられて
きた。しかし、リス型ハロゲン化銀写真乳剤は塩化銀含
量の高い塩臭化銀乳剤を用いなければならないため、高
感度化の達成が困難であった。
【0003】硬調なネガチブ画像を得る別の方法として
は米国特許4,168,977号、同第4,224,4
01号、同第4,241,164号、同第4,269,
929号、同第4,311,781号、同第4,65
0,746号、等に開示されている特定のヒドラジン誘
導体を用いる方法がある。この方法によれば、造核剤と
して特定のヒドラジン誘導体(一般にアシルフェニルヒ
ドラジン誘導体)を含有する表面潜像型ハロゲン化銀写
真感光材料をpH11.0から12.3の現像液で処理
してガンマが10をこえる超硬調で高い感度の写真特性
が得られる。この方法では、臭化銀や臭化銀含有量の高
い塩臭化銀乳剤を用いることができるのでリス型ハロゲ
ン化銀に比べて高感度化を達成することができた。しか
しながら、上記のアシルヒドラジン誘導体を用いる硬調
画像形成システムはいくつかの欠点を有することが判っ
てきた。すなわち、上記の画像形成システムを用いると
硬調なネガチブ画像が得られると同時にペッパー(黒ポ
ツ)の発生をともない写真製版工程上大きな問題となっ
ている。ペッパーと言うのは、未露光部、例えば網点と
網点の間の非現像部となるべき部分に発生する黒胡麻の
ようなスポットのことで、写真製版感材としての商品価
値を著しく低下させる故障を引き起こす。従って、ペッ
パー抑制技術の開発に多大の努力がなされているが、ペ
ッパーの改良が感度およびガンマの低下をもたらすこと
が多く、ペッパー発生をともなわずに高感度硬調化を達
成する画像形成システムの開発が強く望まれている。
は米国特許4,168,977号、同第4,224,4
01号、同第4,241,164号、同第4,269,
929号、同第4,311,781号、同第4,65
0,746号、等に開示されている特定のヒドラジン誘
導体を用いる方法がある。この方法によれば、造核剤と
して特定のヒドラジン誘導体(一般にアシルフェニルヒ
ドラジン誘導体)を含有する表面潜像型ハロゲン化銀写
真感光材料をpH11.0から12.3の現像液で処理
してガンマが10をこえる超硬調で高い感度の写真特性
が得られる。この方法では、臭化銀や臭化銀含有量の高
い塩臭化銀乳剤を用いることができるのでリス型ハロゲ
ン化銀に比べて高感度化を達成することができた。しか
しながら、上記のアシルヒドラジン誘導体を用いる硬調
画像形成システムはいくつかの欠点を有することが判っ
てきた。すなわち、上記の画像形成システムを用いると
硬調なネガチブ画像が得られると同時にペッパー(黒ポ
ツ)の発生をともない写真製版工程上大きな問題となっ
ている。ペッパーと言うのは、未露光部、例えば網点と
網点の間の非現像部となるべき部分に発生する黒胡麻の
ようなスポットのことで、写真製版感材としての商品価
値を著しく低下させる故障を引き起こす。従って、ペッ
パー抑制技術の開発に多大の努力がなされているが、ペ
ッパーの改良が感度およびガンマの低下をもたらすこと
が多く、ペッパー発生をともなわずに高感度硬調化を達
成する画像形成システムの開発が強く望まれている。
【0004】一方、写真性能の改良を目的として、或種
の第4級アンモニウム塩重合体をハロゲン化銀写真要素
としてハロゲン化銀写真感光材料中に含有させること
は、例えば、帯電防止として特開昭62−9,346
号、同昭62−215,949号、同昭63−13,0
34号、同平1−280,749号、同平2−144,
533号、同平2−308,160号、同平3−36,
544号、同平3−38,637号、EP 第320,
692号、EP 第398,223号、USP 第4,
914,018号など、色調改良として特開昭63−2
49,839号、同平2−212,834号など、画像
鮮鋭性の向上として特開平2−68,545号、EP
第306,246号など、写真性能の向上として特公昭
55−39,821号、特開昭60−122,942
号、同平3−27,036号など、また操作性や物性の
向上として特開平1−150,130号などを挙げるこ
とができる。
の第4級アンモニウム塩重合体をハロゲン化銀写真要素
としてハロゲン化銀写真感光材料中に含有させること
は、例えば、帯電防止として特開昭62−9,346
号、同昭62−215,949号、同昭63−13,0
34号、同平1−280,749号、同平2−144,
533号、同平2−308,160号、同平3−36,
544号、同平3−38,637号、EP 第320,
692号、EP 第398,223号、USP 第4,
914,018号など、色調改良として特開昭63−2
49,839号、同平2−212,834号など、画像
鮮鋭性の向上として特開平2−68,545号、EP
第306,246号など、写真性能の向上として特公昭
55−39,821号、特開昭60−122,942
号、同平3−27,036号など、また操作性や物性の
向上として特開平1−150,130号などを挙げるこ
とができる。
【0005】しかし、第4級アンモニウム塩重合体をハ
ロゲン化銀写真感光材料中に添加し特定の現像液を用い
て現像処理を行えば著しい感度の上昇と共に著しいコン
トラストの増大がもたらされ、ガンマが10を越える硬
調なネガ画像が得られることは全く知られていなかっ
た。
ロゲン化銀写真感光材料中に添加し特定の現像液を用い
て現像処理を行えば著しい感度の上昇と共に著しいコン
トラストの増大がもたらされ、ガンマが10を越える硬
調なネガ画像が得られることは全く知られていなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
露光後水性アルカリ現像液で現像処理して、ペッパー発
生を伴わずに高感度硬調化された良好なネガ画像が得ら
れるネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を提供すると共
に、グラフィックアーツの印刷写真製版工程に有用な高
感度硬調化されたネガ画像を形成する方法を提供するこ
とである。
露光後水性アルカリ現像液で現像処理して、ペッパー発
生を伴わずに高感度硬調化された良好なネガ画像が得ら
れるネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を提供すると共
に、グラフィックアーツの印刷写真製版工程に有用な高
感度硬調化されたネガ画像を形成する方法を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、支
持体上に少なくとも一つのネガ型ハロゲン化銀乳剤層を
有し、かつ該乳剤層又は他の少なくとも一つの親水性コ
ロイド層に繰り返し単位中に第4級アンモニウム塩を有
する水溶性重合体を少なくとも一種含有しているネガ型
ハロゲン化銀写真感光材料を、画像露光した後水性アル
カリ現像液で現像処理することにより達成された。
持体上に少なくとも一つのネガ型ハロゲン化銀乳剤層を
有し、かつ該乳剤層又は他の少なくとも一つの親水性コ
ロイド層に繰り返し単位中に第4級アンモニウム塩を有
する水溶性重合体を少なくとも一種含有しているネガ型
ハロゲン化銀写真感光材料を、画像露光した後水性アル
カリ現像液で現像処理することにより達成された。
【0008】水溶性重合体中の繰り返し単位としては、
次の一般式(I)、一般式(II)、一般式(III)
及び一般式(IV)で表わされる繰り返し単位を挙げる
ことができる。
次の一般式(I)、一般式(II)、一般式(III)
及び一般式(IV)で表わされる繰り返し単位を挙げる
ことができる。
【0009】
【化6】
【0010】式中Aは炭素原子数1から6のアルキレン
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、Bは炭素原子数1から6のア
ルキレン基、P−キシリレン基、−CH2−CH=CH
−CH2−基又は−CH2−C≡C−CH2−基を表す。
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立的に炭素原子数1
から4の低級アルキル基を表す。X-はアニオンを表
す。
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、Bは炭素原子数1から6のア
ルキレン基、P−キシリレン基、−CH2−CH=CH
−CH2−基又は−CH2−C≡C−CH2−基を表す。
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立的に炭素原子数1
から4の低級アルキル基を表す。X-はアニオンを表
す。
【0011】
【化7】
【0012】式中Dは炭素原子数1から6のアルキレン
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、R5及びR6はそれぞれ独立的
に炭素原子数1から4の低級アルキル基を表す。ただし
R5とR6とが連結したエチレン基でもよい。X-はアニ
オンを表す。
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、R5及びR6はそれぞれ独立的
に炭素原子数1から4の低級アルキル基を表す。ただし
R5とR6とが連結したエチレン基でもよい。X-はアニ
オンを表す。
【0013】
【化8】
【0014】式中Eは炭素原子数1から6のアルキレン
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、R7は炭素原子数1から4の低
級アルキル基を表す。X-はアニオンを表す。
基、−CH2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C
≡C−CH2−基を表し、R7は炭素原子数1から4の低
級アルキル基を表す。X-はアニオンを表す。
【0015】
【化9】
【0016】式中Gは炭素原子数1から8のアルキレン
基を表し、R8は水素原子又はメチル基を表す。mは1
から4の整数を表し、nは1から12の整数を表す。X
-はアニオンを表す。
基を表し、R8は水素原子又はメチル基を表す。mは1
から4の整数を表し、nは1から12の整数を表す。X
-はアニオンを表す。
【0017】一般式(I)、(II)、(III)、
(IV)におけるA、B、D、E、Gの好ましいアルキ
レン基としてメチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基を挙げることができる。本発明に特に好ましいの
はトリメチレン基、テトラメチレン基及びペンタメチレ
ン基である。また一般式(I)、(II)、(III)
におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7の低
級アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基を挙げる
ことができる。また一般式(I)、(II)、(II
I)および(IV)におけるX- で表されるアニオンと
してはハロゲンイオン(沃素イオン、臭素イオン、塩素
イオン)、過塩素酸イオン、メチル硫酸イオン、P−ト
ルエンスルホン酸イオンなどが好ましい。 本発明で用
いるのが好ましい一般式(I)、(II)、(III)
又は(IV)で表される第4級アンモニウム塩を繰り返
し単位中に有する重合体もしくは共重合体は、一つの共
重合体中にいくつかの異なる低級アルキル基を含んでも
よいし、異なるいくつかの2価の有機基を含んでもよ
い。
(IV)におけるA、B、D、E、Gの好ましいアルキ
レン基としてメチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基を挙げることができる。本発明に特に好ましいの
はトリメチレン基、テトラメチレン基及びペンタメチレ
ン基である。また一般式(I)、(II)、(III)
におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7の低
級アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基を挙げる
ことができる。また一般式(I)、(II)、(II
I)および(IV)におけるX- で表されるアニオンと
してはハロゲンイオン(沃素イオン、臭素イオン、塩素
イオン)、過塩素酸イオン、メチル硫酸イオン、P−ト
ルエンスルホン酸イオンなどが好ましい。 本発明で用
いるのが好ましい一般式(I)、(II)、(III)
又は(IV)で表される第4級アンモニウム塩を繰り返
し単位中に有する重合体もしくは共重合体は、一つの共
重合体中にいくつかの異なる低級アルキル基を含んでも
よいし、異なるいくつかの2価の有機基を含んでもよ
い。
【0018】本発明で用いる第4級アンモニウム塩重合
体もしくは共重合体の分子量は重量平均分子量として
1,000から10万までのものが好ましいが、特に好
ましくは重量平均分子量が2,000から30,000
までのものである。また、第4級アンモニウム塩重合体
もしくは共重合体は単独で用いてもよいし組成の異なる
重合体を2種以上併用してもよい。
体もしくは共重合体の分子量は重量平均分子量として
1,000から10万までのものが好ましいが、特に好
ましくは重量平均分子量が2,000から30,000
までのものである。また、第4級アンモニウム塩重合体
もしくは共重合体は単独で用いてもよいし組成の異なる
重合体を2種以上併用してもよい。
【0019】一般式(I)、(II)、(III)又は
(IV)で表される第4級アンモニウム塩を繰り返し単
位とする重合体のうち好ましい具体例を以下に挙げる。
ただし、本発明は以下の重合体に限定されるものではな
い。
(IV)で表される第4級アンモニウム塩を繰り返し単
位とする重合体のうち好ましい具体例を以下に挙げる。
ただし、本発明は以下の重合体に限定されるものではな
い。
【0020】第4級アンモニウム塩ポリマーの具体例
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】
【化15】
【0027】
【化16】
【0028】
【化17】
【0029】
【化18】
【0030】
【化19】
【0031】
【化20】
【0032】本発明で用いるのが好ましい一般式
(I)、(II)、(III)又は(IV)で表される
第4級アンモニウム塩を繰り返し単位中に有する重合体
もしくは共重合体の調製法としてはN,N,N′,N′
−テトラアルキルジアミンとα,ω−ジハロゲン化合物
とを有機溶媒中で反応させる方法を挙げることができ
る。この方法によれば、有機溶媒の種類や量、アルキレ
ンジアミンの種類や量あるいはジハロゲン化合物とアル
キレンジアミンの組成比の変化などにより多種多様の重
合度や組成をもった任意の重合体もしくは共重合体を調
製することができる。
(I)、(II)、(III)又は(IV)で表される
第4級アンモニウム塩を繰り返し単位中に有する重合体
もしくは共重合体の調製法としてはN,N,N′,N′
−テトラアルキルジアミンとα,ω−ジハロゲン化合物
とを有機溶媒中で反応させる方法を挙げることができ
る。この方法によれば、有機溶媒の種類や量、アルキレ
ンジアミンの種類や量あるいはジハロゲン化合物とアル
キレンジアミンの組成比の変化などにより多種多様の重
合度や組成をもった任意の重合体もしくは共重合体を調
製することができる。
【0033】本発明で用いる第4級アンモニウム塩重合
体もしくは共重合体をネガ型ハロゲン化銀写真感光材料
中に含有させるには、該重合体をネガ型ハロゲン化銀写
真乳剤中に添加してもよいし、それ以外の親水性コロイ
ド層から成る非感光性層、例えば、保護層、中間層、ハ
レーション防止層、フィルター層などの層中に添加して
もよい。好ましいのは、本発明に用いるネガ型ハロゲン
化銀写真乳剤に添加させることである。
体もしくは共重合体をネガ型ハロゲン化銀写真感光材料
中に含有させるには、該重合体をネガ型ハロゲン化銀写
真乳剤中に添加してもよいし、それ以外の親水性コロイ
ド層から成る非感光性層、例えば、保護層、中間層、ハ
レーション防止層、フィルター層などの層中に添加して
もよい。好ましいのは、本発明に用いるネガ型ハロゲン
化銀写真乳剤に添加させることである。
【0034】また、第4級アンモニウム塩重合体もしく
は共重合体は水に容易に溶解する化合物であって、ネガ
型ハロゲン化銀写真感光材料中に添加するには、水に溶
解して本発明に用いるネガ型ハロゲン化銀写真乳剤もし
くは非感光性の親水性コロイド溶液に添加すればよい。
本発明に用いられる第4級アンモニウム塩重合体もしく
は共重合体のネガ型ハロゲン化銀写真感光材料中への添
加量は、ハロゲン化銀1モル当り0.1gから20g、
好ましくは2gから10gの範囲である。また、該重合
体もしくは共重合体を添加する時期は、写真感光材料を
製造する工程中の任意の時期を選ぶことができる。例え
ばネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に添加する場合には、第
2熟成を終えた後、塗布前までの任意の時期に添加する
のが好ましい。
は共重合体は水に容易に溶解する化合物であって、ネガ
型ハロゲン化銀写真感光材料中に添加するには、水に溶
解して本発明に用いるネガ型ハロゲン化銀写真乳剤もし
くは非感光性の親水性コロイド溶液に添加すればよい。
本発明に用いられる第4級アンモニウム塩重合体もしく
は共重合体のネガ型ハロゲン化銀写真感光材料中への添
加量は、ハロゲン化銀1モル当り0.1gから20g、
好ましくは2gから10gの範囲である。また、該重合
体もしくは共重合体を添加する時期は、写真感光材料を
製造する工程中の任意の時期を選ぶことができる。例え
ばネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に添加する場合には、第
2熟成を終えた後、塗布前までの任意の時期に添加する
のが好ましい。
【0035】本発明のネガ型ハロゲン化銀写真感光材料
を画像露光後現像処理して硬調なネガ画像を得る現像液
として、(1)ジヒドロキシベンゼン系現像主薬を含有
する現像液、または(2)アミノフェノール系現像主薬
とレダクトン類またはその塩を含有する現像液が用いら
れる。
を画像露光後現像処理して硬調なネガ画像を得る現像液
として、(1)ジヒドロキシベンゼン系現像主薬を含有
する現像液、または(2)アミノフェノール系現像主薬
とレダクトン類またはその塩を含有する現像液が用いら
れる。
【0036】本発明に用いられる(1)ジヒドロキシベ
ンゼン系現像主薬を含有する現像液は、実質的にジヒド
ロキシベンゼン類のみを現像主薬とする現像液であり、
現像主薬として例えば、ハイドロキノン、クロロハイド
ロキノン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハイド
ロキノン、メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハ
イドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノンなどを
挙げることができる。このうちで、ハイドロキノンが、
実用上好ましく用いられる。これらの現像主薬は単独も
しくは混合して用いることができる。これらの現像主薬
の量は現像液1リットル当り5gないし100g、好ま
しくは15gないし80gである。
ンゼン系現像主薬を含有する現像液は、実質的にジヒド
ロキシベンゼン類のみを現像主薬とする現像液であり、
現像主薬として例えば、ハイドロキノン、クロロハイド
ロキノン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハイド
ロキノン、メチルハイドロキノン、2,3−ジクロロハ
イドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノンなどを
挙げることができる。このうちで、ハイドロキノンが、
実用上好ましく用いられる。これらの現像主薬は単独も
しくは混合して用いることができる。これらの現像主薬
の量は現像液1リットル当り5gないし100g、好ま
しくは15gないし80gである。
【0037】上記ジヒドロキシベンゼン系現像液は、実
質的にジヒドロキシベンゼン類のみを現像主薬として含
有するものであるが、ジヒドロキシベンゼン類に対する
補助現像薬として、当業界に周知の3−ピラゾリドン類
(たとえば1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノ
フェノール類(たとえばN−メチル−p−アミノフェノ
ール)、1−フェニル−3−ピラゾリン類などを含有す
ることができる。
質的にジヒドロキシベンゼン類のみを現像主薬として含
有するものであるが、ジヒドロキシベンゼン類に対する
補助現像薬として、当業界に周知の3−ピラゾリドン類
(たとえば1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノ
フェノール類(たとえばN−メチル−p−アミノフェノ
ール)、1−フェニル−3−ピラゾリン類などを含有す
ることができる。
【0038】ジヒドロキシベンゼン系現像液のpHは1
1.5以上好ましくは12以上で用いられるが、このp
Hを保つためにアルカリ剤が用いられる。アルカリ剤と
しては、例えば珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、メタ珪
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、第2燐酸ナトリウ
ム、第3燐酸アンモニウム、第2燐酸アンモニウム、重
炭酸ナトリウム、ほう酸ナトリウム、ほう酸アンモニウ
ム、アンモニアなどのような無機アルカリ剤、およびモ
ノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミ
ン、エチレンジアミン、ピリジンなどのような有機アミ
ン化合物が有り、これらは単独もしくは組み合わせて使
用できる。
1.5以上好ましくは12以上で用いられるが、このp
Hを保つためにアルカリ剤が用いられる。アルカリ剤と
しては、例えば珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、メタ珪
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、第2燐酸ナトリウ
ム、第3燐酸アンモニウム、第2燐酸アンモニウム、重
炭酸ナトリウム、ほう酸ナトリウム、ほう酸アンモニウ
ム、アンモニアなどのような無機アルカリ剤、およびモ
ノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、
モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノー
ルアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミ
ン、エチレンジアミン、ピリジンなどのような有機アミ
ン化合物が有り、これらは単独もしくは組み合わせて使
用できる。
【0039】本発明で用いるジヒドキシベンゼン系現像
液は、高pHで良好な画質を得るためにアルカノールア
ミン類を含有してもよい。アルカノールアミンはヒドロ
キシアルキル基を少なくとも一つ有する1級、2級、ま
たは3級のアミン化合物であり、例えば、エタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、N−メチルエタノールアミ
ン、N−アミノエチルエタノールアミン、N,Nージエ
チルエタノールアミン、N,Nージメチルエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエ
タノールアミン、3ーアミノプロパノール、3ージエチ
ルアミノー1,2ープロパンジオール、1ーアミノプロ
パンー2ーオール、4ーアミノブタノール、5ーアミノ
ペンタンー1ーオール、3,3′ーイミノプロパノー
ル、Nーnーブチルジエタノールアミン、Nーエチルー
2,2′ーイミノジエタノールアミン、2ーアミノー2
ー(ヒドロキシメチル)プロパンー1,3ージオール、
2ーアミノー2ーメチルプロパンー1,3ージオール
などを挙げることができる。いずれのアルカノールアミ
ンも単独もしくは組み合わせて使用できるが、特に好ま
しいアルカノールアミンとしては3級のアルカノールア
ミンを挙げることができる。
液は、高pHで良好な画質を得るためにアルカノールア
ミン類を含有してもよい。アルカノールアミンはヒドロ
キシアルキル基を少なくとも一つ有する1級、2級、ま
たは3級のアミン化合物であり、例えば、エタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、N−メチルエタノールアミ
ン、N−アミノエチルエタノールアミン、N,Nージエ
チルエタノールアミン、N,Nージメチルエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエ
タノールアミン、3ーアミノプロパノール、3ージエチ
ルアミノー1,2ープロパンジオール、1ーアミノプロ
パンー2ーオール、4ーアミノブタノール、5ーアミノ
ペンタンー1ーオール、3,3′ーイミノプロパノー
ル、Nーnーブチルジエタノールアミン、Nーエチルー
2,2′ーイミノジエタノールアミン、2ーアミノー2
ー(ヒドロキシメチル)プロパンー1,3ージオール、
2ーアミノー2ーメチルプロパンー1,3ージオール
などを挙げることができる。いずれのアルカノールアミ
ンも単独もしくは組み合わせて使用できるが、特に好ま
しいアルカノールアミンとしては3級のアルカノールア
ミンを挙げることができる。
【0040】本発明で用いるジヒドロキシベンゼン系現
像液の保恒剤としては、亜硫酸塩を用いることができ
る。亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸
ナトリウム、重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム
などがある。これらの亜硫酸塩の添加量は現像液1リッ
トル当り0.1モル以上が好ましい。
像液の保恒剤としては、亜硫酸塩を用いることができ
る。亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸
ナトリウム、重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム
などがある。これらの亜硫酸塩の添加量は現像液1リッ
トル当り0.1モル以上が好ましい。
【0041】本発明で用いるジヒドロキシベンゼン系現
像液には前記成分以外に、公知のpH緩衝剤(例えば、
メタホウ酸ナトリウム、第3燐酸ナトリウム、炭酸ナト
リウムなど)、無機カブリ抑制剤(例えば、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム)を含み、さらに必要に応じて保恒
剤、アルカリ剤、水溶性の酸(例えば、酢酸、ホウ
酸)、有機カブリ抑制剤(例えば、1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾール、5−メチルベンゾトリアゾ−
ルなど)、有機溶剤(例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、メチルセロソルブ)、色調剤、界
面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤などを含有してもよい。
像液には前記成分以外に、公知のpH緩衝剤(例えば、
メタホウ酸ナトリウム、第3燐酸ナトリウム、炭酸ナト
リウムなど)、無機カブリ抑制剤(例えば、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム)を含み、さらに必要に応じて保恒
剤、アルカリ剤、水溶性の酸(例えば、酢酸、ホウ
酸)、有機カブリ抑制剤(例えば、1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾール、5−メチルベンゾトリアゾ−
ルなど)、有機溶剤(例えば、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、メチルセロソルブ)、色調剤、界
面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤などを含有してもよい。
【0042】現像処理温度は摂氏18度から50度の範
囲が選ばれるが、より好ましくは摂氏20度から40度
の範囲である。次に、本発明で使用する(2)アミノフ
ェノール系現像主薬とレダクトン類またはその塩を含有
する現像液について説明する。本発明の現像液に使用さ
れるアミノフェノール系現像主薬としては4−アミノフ
ェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−
(N−メチル)アミノフェノール、2,4−ジアミノフ
ェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、
N−(2′−ヒドロキシエチル)−2−アミノフェノー
ル、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、2
−ヒドロキシメチル−4−(N−メチル)アミノフェノ
ールやこれらの化合物の塩酸塩や硫酸塩などがあるが、
特にN−メチル−4−アミノフェノール硫酸塩(メトー
ル)が好ましい。これらの現像主薬の添加量は現像液1
リットル当り0.5gから10g、好ましくは1gから
5gである。
囲が選ばれるが、より好ましくは摂氏20度から40度
の範囲である。次に、本発明で使用する(2)アミノフ
ェノール系現像主薬とレダクトン類またはその塩を含有
する現像液について説明する。本発明の現像液に使用さ
れるアミノフェノール系現像主薬としては4−アミノフ
ェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−
(N−メチル)アミノフェノール、2,4−ジアミノフ
ェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリシン、
N−(2′−ヒドロキシエチル)−2−アミノフェノー
ル、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、2
−ヒドロキシメチル−4−(N−メチル)アミノフェノ
ールやこれらの化合物の塩酸塩や硫酸塩などがあるが、
特にN−メチル−4−アミノフェノール硫酸塩(メトー
ル)が好ましい。これらの現像主薬の添加量は現像液1
リットル当り0.5gから10g、好ましくは1gから
5gである。
【0043】本発明に使用する現像液に用いられるレダ
クトン類は、エンジオール型(Endiol)、エナミ
ノール型(Enaminol)、エンジアミン型(En
diamine)、チオールエノール型(Thiol−
Enol)およびエナミンチオール型(Enamine
−Thiol)が化合物として一般に知られている。こ
れらの化合物の例は米国特許第2,688,549号、
特開昭62−237,443号などに記載されている。
これらのレダクトン類の合成法もよく知られており、例
えば野村男次と大村浩久共著「レダクトンの化学」(内
田老鶴圃新社1969年)に詳細に述べられている。
クトン類は、エンジオール型(Endiol)、エナミ
ノール型(Enaminol)、エンジアミン型(En
diamine)、チオールエノール型(Thiol−
Enol)およびエナミンチオール型(Enamine
−Thiol)が化合物として一般に知られている。こ
れらの化合物の例は米国特許第2,688,549号、
特開昭62−237,443号などに記載されている。
これらのレダクトン類の合成法もよく知られており、例
えば野村男次と大村浩久共著「レダクトンの化学」(内
田老鶴圃新社1969年)に詳細に述べられている。
【0044】この中でも、本発明に用いるのに特に好ま
しいレダクトン類は、次の一般式(V)で示される化合
物である。
しいレダクトン類は、次の一般式(V)で示される化合
物である。
【0045】
【化21】
【0046】ここでR9は水素原子または水酸基であ
り、lは1から4の整数である。次に本発明に用いられ
るレダクトン類の特に好ましい具体例を挙げる。
り、lは1から4の整数である。次に本発明に用いられ
るレダクトン類の特に好ましい具体例を挙げる。
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】本発明に用いられるレダクトン類はリチウ
ム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩
の形でも使用できる。これらのレダクトン類は、現像液
1リットル当り1gから50g、好ましくは5gから2
0g用いるのが好ましい。
ム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩
の形でも使用できる。これらのレダクトン類は、現像液
1リットル当り1gから50g、好ましくは5gから2
0g用いるのが好ましい。
【0051】本発明に用いる現像液には前記必須成分以
外に公知のpH緩衝剤(例えば、メタホウ酸ナトリウ
ム、第3燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)、無機
カブリ抑制剤(例えば、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム)を含み、さらに必要に応じて保恒剤、アルカリ剤、
水溶性の酸(例えば、酢酸、ホウ酸)、有機カブリ抑制
剤(例えば、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル)、有機溶剤(例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、メチルセロソルブ)、色調剤、界面活
性剤、消泡剤、硬水軟化剤などを含有してもよい。保恒
剤としては亜硫酸塩を用いることができる。亜硫酸塩と
しては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リ
チウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重
亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウムなどがある。こ
れらの亜硫酸塩の添加量は現像液1リットル当り0.1
モル以上が好ましい。
外に公知のpH緩衝剤(例えば、メタホウ酸ナトリウ
ム、第3燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)、無機
カブリ抑制剤(例えば、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム)を含み、さらに必要に応じて保恒剤、アルカリ剤、
水溶性の酸(例えば、酢酸、ホウ酸)、有機カブリ抑制
剤(例えば、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ル)、有機溶剤(例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、メチルセロソルブ)、色調剤、界面活
性剤、消泡剤、硬水軟化剤などを含有してもよい。保恒
剤としては亜硫酸塩を用いることができる。亜硫酸塩と
しては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リ
チウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重
亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウムなどがある。こ
れらの亜硫酸塩の添加量は現像液1リットル当り0.1
モル以上が好ましい。
【0052】アルカリ剤は現像液のpHを9以上、特に
好ましくはpH10から11に設定するために加えられ
る。アルカリ剤には通常の水溶性無機アルカリ金属塩、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、第3燐酸カリウムなどを用いるこ
とができる。
好ましくはpH10から11に設定するために加えられ
る。アルカリ剤には通常の水溶性無機アルカリ金属塩、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、第3燐酸カリウムなどを用いるこ
とができる。
【0053】現像処理温度は摂氏18度から50度の範
囲が選ばれるが、より好ましくは摂氏20度から40度
の範囲である。次に本発明の画像形式方法を適用するネ
ガ型ハロゲン化銀写真感光材料について説明する。
囲が選ばれるが、より好ましくは摂氏20度から40度
の範囲である。次に本発明の画像形式方法を適用するネ
ガ型ハロゲン化銀写真感光材料について説明する。
【0054】本発明に用いられるネガ型ハロゲン化銀写
真感光材料はネガ型ハロゲン化銀乳剤からなる乳剤層を
少なくとも一層有するものである。使用するネガ型ハロ
ゲン化銀乳剤のハロゲン組成には特別な限定はなく、塩
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃臭塩化銀など、どの組成
であってもかまわない。沃化銀の含量は5モル%以下
で、さらに3モル%以下であることが好ましい。
真感光材料はネガ型ハロゲン化銀乳剤からなる乳剤層を
少なくとも一層有するものである。使用するネガ型ハロ
ゲン化銀乳剤のハロゲン組成には特別な限定はなく、塩
化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃臭塩化銀など、どの組成
であってもかまわない。沃化銀の含量は5モル%以下
で、さらに3モル%以下であることが好ましい。
【0055】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
比較的広い粒子サイズ分布を持つこともできるが、狭い
粒子サイズ分布を持つことが好ましく、特に全粒子の9
0%を占める粒子サイズが平均粒径の±40%以内にあ
る単分散乳剤であることが好ましい。
比較的広い粒子サイズ分布を持つこともできるが、狭い
粒子サイズ分布を持つことが好ましく、特に全粒子の9
0%を占める粒子サイズが平均粒径の±40%以内にあ
る単分散乳剤であることが好ましい。
【0056】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
平均粒径が0.7μm以下が好ましく、特に0.4μm
以下が好ましい。また、ハロゲン化銀粒子は立方体、八
面体のような規則的な結晶形を有するものでも、球状、
板状、ハマグリ状のような変則的な結晶形を有するもの
でもよい。
平均粒径が0.7μm以下が好ましく、特に0.4μm
以下が好ましい。また、ハロゲン化銀粒子は立方体、八
面体のような規則的な結晶形を有するものでも、球状、
板状、ハマグリ状のような変則的な結晶形を有するもの
でもよい。
【0057】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は任
意の公知の方法を用いて調製することができる。すなわ
ち、酸性法、中性法、アンモニア法などのいずれでもよ
く、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩の反応形式としては
順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組合せなど
のいずれを用いてもよい。同時混合法の一つとして、ハ
ロゲン化銀の生成される液相中の銀イオン濃度(pA
g)を一定に保つ方法、すなわち、pAgコントロール
ド・ダブルジェット法(C.D.J.法)を用いると結
晶形が揃い、かつ粒子サイズが均一に近い単分散ハロゲ
ン化銀粒子が得られる。ハロゲン化銀粒子形成または物
理熟成の過程においてハロゲン化銀乳剤のコントラスト
を増大させるためにカドミウム塩、イリジウム塩または
ロジウム塩を共存さてもよい。
意の公知の方法を用いて調製することができる。すなわ
ち、酸性法、中性法、アンモニア法などのいずれでもよ
く、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩の反応形式としては
順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組合せなど
のいずれを用いてもよい。同時混合法の一つとして、ハ
ロゲン化銀の生成される液相中の銀イオン濃度(pA
g)を一定に保つ方法、すなわち、pAgコントロール
ド・ダブルジェット法(C.D.J.法)を用いると結
晶形が揃い、かつ粒子サイズが均一に近い単分散ハロゲ
ン化銀粒子が得られる。ハロゲン化銀粒子形成または物
理熟成の過程においてハロゲン化銀乳剤のコントラスト
を増大させるためにカドミウム塩、イリジウム塩または
ロジウム塩を共存さてもよい。
【0058】本発明に用いるハロゲン化銀写真乳剤層に
含まれるバインダーはハロゲン化銀1モル当り250g
をこえないことが好ましい。バインダーとしてはゼラチ
ンが最も好ましいが、ゼラチン以外の親水性コロイドを
用いることもできる。例えば、アルブミン、カゼイン、
ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミドなど親水性ポリマー
などを用いることができる。
含まれるバインダーはハロゲン化銀1モル当り250g
をこえないことが好ましい。バインダーとしてはゼラチ
ンが最も好ましいが、ゼラチン以外の親水性コロイドを
用いることもできる。例えば、アルブミン、カゼイン、
ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリルアミドなど親水性ポリマー
などを用いることができる。
【0059】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は化学増
感を行わなくともよいが、通常は化学増感される。化学
増感法として硫黄増感、還元増感、貴金属増感およびそ
れらの組合せが用いられるが、本発明の実施のために特
に好ましい化学増感は硫黄増感法あるいは硫黄増感と、
貴金属増感の一つである金増感を組合わせた方法であ
る。
感を行わなくともよいが、通常は化学増感される。化学
増感法として硫黄増感、還元増感、貴金属増感およびそ
れらの組合せが用いられるが、本発明の実施のために特
に好ましい化学増感は硫黄増感法あるいは硫黄増感と、
貴金属増感の一つである金増感を組合わせた方法であ
る。
【0060】硫黄増感剤としては活性ゼラチン、チオ硫
酸塩、チオ尿素類、アリルチオカルバミドなどを用いる
ことができる。金増感剤としてはHAuCl4、Au
(SCN)2 -塩,Au(S2O3)2 3-塩などを用いるこ
とができる。本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、所望
の感光波長域に感光性を付与するために、一種または二
種以上の増感色素を用いて分光増感される。増感色素と
してはシアニン色素、メロシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、オ
キソノール色素、およびヘミオキソノール色素などを用
いることができる。特に有用な色素はシアニン色素およ
びメロシアニン色素である。色素類の塩基性異節環核と
してシアニン色素に通常利用される核はいずれも適用で
きる。すなわち、ピロリン核、オキサゾール核、オキサ
ゾリン核、チアゾール核、チアゾリン核、ピロール核、
セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール核、ピ
リジン核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ベン
ゾチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダ
ゾール核、キノリン核などが適用できる。
酸塩、チオ尿素類、アリルチオカルバミドなどを用いる
ことができる。金増感剤としてはHAuCl4、Au
(SCN)2 -塩,Au(S2O3)2 3-塩などを用いるこ
とができる。本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は、所望
の感光波長域に感光性を付与するために、一種または二
種以上の増感色素を用いて分光増感される。増感色素と
してはシアニン色素、メロシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、オ
キソノール色素、およびヘミオキソノール色素などを用
いることができる。特に有用な色素はシアニン色素およ
びメロシアニン色素である。色素類の塩基性異節環核と
してシアニン色素に通常利用される核はいずれも適用で
きる。すなわち、ピロリン核、オキサゾール核、オキサ
ゾリン核、チアゾール核、チアゾリン核、ピロール核、
セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール核、ピ
リジン核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ベン
ゾチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダ
ゾール核、キノリン核などが適用できる。
【0061】本発明に係わるネガ型ハロゲン化銀写真感
光材料は支持体上にネガ型ハロゲン化銀乳剤を含有する
少なくとも一つの親水性コロイド層を塗設して成るが、
それ以外の非感光性の親水性コロイド層例えば、保護
層、中間層、ハレーション防止層、フィルター層、など
が塗設されていてもよい。これらの親水性コロイド層に
は無機または有機の硬膜剤を含有してよい。硬膜剤とし
てはクロム酸(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホ
ルムアルデヒド、グリオキサールなど)、N−メチロー
ル化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダ
ントインなど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロ
ル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン、ムコクロール酸
など)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロ
イル−ヘキサヒドロ−s−トリアジンなど)、エポキシ
およびアジリジン系硬膜剤などを用いることができる。
光材料は支持体上にネガ型ハロゲン化銀乳剤を含有する
少なくとも一つの親水性コロイド層を塗設して成るが、
それ以外の非感光性の親水性コロイド層例えば、保護
層、中間層、ハレーション防止層、フィルター層、など
が塗設されていてもよい。これらの親水性コロイド層に
は無機または有機の硬膜剤を含有してよい。硬膜剤とし
てはクロム酸(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホ
ルムアルデヒド、グリオキサールなど)、N−メチロー
ル化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダ
ントインなど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロ
ル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン、ムコクロール酸
など)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロ
イル−ヘキサヒドロ−s−トリアジンなど)、エポキシ
およびアジリジン系硬膜剤などを用いることができる。
【0062】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤及び
その他の非感光性の親水性コロイド層には必要に応じて
各種写真用添加剤、たとえば乳剤安定剤(6−ヒドロシ
キ−4−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
などのヒドロキシテトラザインデン化合物)、延展剤
(サポニンなど)、ゼラチン可塑剤(アクリル酸エステ
ルの共重合体など)、帯電防止、塗布助剤、および写真
特性改良(例えば現像促進、硬調化)など種々の目的の
ための各種界面活性剤(カチオン性、アニオン性、非イ
オン性、両性界面活性剤)、カブリ抑制剤(ハイドロキ
ノン、5−メチルベンゾトリアゾール、1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾールなど)、マット剤、写真感
光材料の寸度安定性の改良などの目的で水不溶または難
溶性ポリマーラテックス(アルキルアクリレート、アル
キルメタアクリレート、アクリル酸、グリシジルアクリ
レートなどのホモまたはコポリマー)などを本発明の効
果が損なわれない範囲で使用することができる。
その他の非感光性の親水性コロイド層には必要に応じて
各種写真用添加剤、たとえば乳剤安定剤(6−ヒドロシ
キ−4−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
などのヒドロキシテトラザインデン化合物)、延展剤
(サポニンなど)、ゼラチン可塑剤(アクリル酸エステ
ルの共重合体など)、帯電防止、塗布助剤、および写真
特性改良(例えば現像促進、硬調化)など種々の目的の
ための各種界面活性剤(カチオン性、アニオン性、非イ
オン性、両性界面活性剤)、カブリ抑制剤(ハイドロキ
ノン、5−メチルベンゾトリアゾール、1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾールなど)、マット剤、写真感
光材料の寸度安定性の改良などの目的で水不溶または難
溶性ポリマーラテックス(アルキルアクリレート、アル
キルメタアクリレート、アクリル酸、グリシジルアクリ
レートなどのホモまたはコポリマー)などを本発明の効
果が損なわれない範囲で使用することができる。
【0063】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
【0064】実施例1 60℃に保ったゼラチン水溶液中に、硝酸銀水溶液と銀
1モル当り3.0x10ー7 モルの六臭化ロジウム(I
II)ナトリウムを含む臭化カリウム水溶液をpAg
7.0に保ちながら同時に60分にわたって加えること
により、平均粒径0.20μmの立方晶単分散の臭化銀
乳剤を調製した。常法により可溶性塩類を除去したのち
ハロゲン化銀1モル当り25x10-5モルのチオ硫酸ナ
トリウムを加え、60℃で70分間化学熟成した。この
乳剤にはハロゲン化銀1モル当り80gのゼラチンをふ
くむ。このようにして調製した乳剤にハロゲン化銀1モ
ル当り12x10-3モルの6ーヒドロキシー4ーメチル
ー1,3,3a,7ーテトラザインデン、3.5x10
-4モルの3,3’ージメチルチアゾリノカルボシアニン
メチルサルフエートをそれぞれ添加したのち小分割し、
それぞれにさらに表1に示した本発明の第四級アンモニ
ウム塩重合体及び次の比較例化合物1,2および3の化
合物を添加した。
1モル当り3.0x10ー7 モルの六臭化ロジウム(I
II)ナトリウムを含む臭化カリウム水溶液をpAg
7.0に保ちながら同時に60分にわたって加えること
により、平均粒径0.20μmの立方晶単分散の臭化銀
乳剤を調製した。常法により可溶性塩類を除去したのち
ハロゲン化銀1モル当り25x10-5モルのチオ硫酸ナ
トリウムを加え、60℃で70分間化学熟成した。この
乳剤にはハロゲン化銀1モル当り80gのゼラチンをふ
くむ。このようにして調製した乳剤にハロゲン化銀1モ
ル当り12x10-3モルの6ーヒドロキシー4ーメチル
ー1,3,3a,7ーテトラザインデン、3.5x10
-4モルの3,3’ージメチルチアゾリノカルボシアニン
メチルサルフエートをそれぞれ添加したのち小分割し、
それぞれにさらに表1に示した本発明の第四級アンモニ
ウム塩重合体及び次の比較例化合物1,2および3の化
合物を添加した。
【0065】
【化25】
【0066】
【表1】 この様にして得た各乳剤を、ポリエチレンテレフタレー
トベース上に100cm2当り40mgの銀量になるよ
うに塗布した。この乳剤層を硬膜剤としてホルマリンお
よびジメチロール尿素を含むゼラチン保護層によって保
護した。
トベース上に100cm2当り40mgの銀量になるよ
うに塗布した。この乳剤層を硬膜剤としてホルマリンお
よびジメチロール尿素を含むゼラチン保護層によって保
護した。
【0067】上述のようにして作製したフイルムのサン
プルをLBー200フイルターを用い、2666Kのタ
ングステン光源にて段差0.15のステップウエツジを通
して5秒間露光したのち、下記組成の現像液を用いて3
8℃、30秒間現像し、その後停止、定着、水洗そして
乾燥した。
プルをLBー200フイルターを用い、2666Kのタ
ングステン光源にて段差0.15のステップウエツジを通
して5秒間露光したのち、下記組成の現像液を用いて3
8℃、30秒間現像し、その後停止、定着、水洗そして
乾燥した。
【0068】現像液組成 メトール 2.0 g ハイドロキノン 25.0 g 亜硫酸ナトリウム 56.0 g 炭酸ナトリウム 45.0 g 臭化ナトリウム 3.0 gシ゛エチルアミノフ゜ロハ゜ンシ゛オール 15.0 g 5-メチルヘ゛ンソ゛トリアソ゛ール 0.2 gエチレンシ゛アミノ 4酢酸・4ナトリウム塩 1.2 g 50%水酸化ナトリウム 20.0 g 水を加えて 1 l pH 12.2 得られた写真特性を表2に示す。
【0069】
【表2】 表2で相対感度はカブリを除く濃度2.0が得られる露
光量の逆数の相対値で、実験番号1の第四級アンモニウ
ム塩化合物を添加しないフイルムを現像液中38℃、3
0秒間現像したときの値を、100として示したもので
ある。ガンマはカブリを除く黒化濃度0.5と2.0の
間の平均勾配で示した。ペッパーは、フイルムの非露光
部を50倍のルーペで観察し、5段階に評価したもので
Aが最も良い品質(実質的にペッパー発生がない)を表
し、Eが最も悪い品質をあらわす。A、Bが実用に適
し、Cは低品位ながら何とか実用許容範囲であり、D、
Eは実用不可能である。
光量の逆数の相対値で、実験番号1の第四級アンモニウ
ム塩化合物を添加しないフイルムを現像液中38℃、3
0秒間現像したときの値を、100として示したもので
ある。ガンマはカブリを除く黒化濃度0.5と2.0の
間の平均勾配で示した。ペッパーは、フイルムの非露光
部を50倍のルーペで観察し、5段階に評価したもので
Aが最も良い品質(実質的にペッパー発生がない)を表
し、Eが最も悪い品質をあらわす。A、Bが実用に適
し、Cは低品位ながら何とか実用許容範囲であり、D、
Eは実用不可能である。
【0070】表2から明かなように、比較例の実験番号
1や低分子量の比較例化合物1および2を用いた実験番
号2および3と比較して、本発明による第四級アンモニ
ウム塩重合体を用いた実験番号5から10では感度が大
幅に速くなると同時にガンマが著しく大きくなって硬調
化することが判る。また比較例化合物3のホルミルフェ
ニルヒドラジンを用いた実験番号4では、高感度化や硬
調化は起こるものの同時に多量のペッパーが発生した。
しかし、同程度の高感度と硬調度を示した本発明の第四
級アンモニウム塩重合体を用いる実験番号5から10で
はペッパーは全く発生しなかった。
1や低分子量の比較例化合物1および2を用いた実験番
号2および3と比較して、本発明による第四級アンモニ
ウム塩重合体を用いた実験番号5から10では感度が大
幅に速くなると同時にガンマが著しく大きくなって硬調
化することが判る。また比較例化合物3のホルミルフェ
ニルヒドラジンを用いた実験番号4では、高感度化や硬
調化は起こるものの同時に多量のペッパーが発生した。
しかし、同程度の高感度と硬調度を示した本発明の第四
級アンモニウム塩重合体を用いる実験番号5から10で
はペッパーは全く発生しなかった。
【0071】実施例2 40℃に保ったゼラチン水溶液中に、硝酸銀水溶液と銀
1モル当り1.5x10-7モルの六塩化ロジウム(II
I)ナトリウムを含む臭化カリウムおよび塩化ナトリウ
ムの混合水溶液(モル比 Br:Cl=30:70)を
pAg7.2に保ちながら同時に75分にわたって加え
ることにより、平均粒径0.28μmの立方晶単分散の
塩臭化銀乳剤(AgCl 70mol%)を調製した。
常法により可溶性塩類を除去したのちハロゲン化銀1モ
ル当り5x10-5モルのチオ硫酸ナトリウムを加え、5
2.2℃で120分間化学熟成した。この乳剤にはハロ
ゲン化銀1モル当り80gのゼラチンを含む。このよう
にして調製した乳剤にハロゲン化銀1モル当り6x10
-3モルの6−ヒドロキシ−4−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン、および表3に示すとおり本発明
の第4級アンモニウム塩重合体もしくは共重合体をそれ
ぞれ添加したのち、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)ベース上に100cm2当り40mgの銀量になる
ように塗布した。
1モル当り1.5x10-7モルの六塩化ロジウム(II
I)ナトリウムを含む臭化カリウムおよび塩化ナトリウ
ムの混合水溶液(モル比 Br:Cl=30:70)を
pAg7.2に保ちながら同時に75分にわたって加え
ることにより、平均粒径0.28μmの立方晶単分散の
塩臭化銀乳剤(AgCl 70mol%)を調製した。
常法により可溶性塩類を除去したのちハロゲン化銀1モ
ル当り5x10-5モルのチオ硫酸ナトリウムを加え、5
2.2℃で120分間化学熟成した。この乳剤にはハロ
ゲン化銀1モル当り80gのゼラチンを含む。このよう
にして調製した乳剤にハロゲン化銀1モル当り6x10
-3モルの6−ヒドロキシ−4−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン、および表3に示すとおり本発明
の第4級アンモニウム塩重合体もしくは共重合体をそれ
ぞれ添加したのち、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)ベース上に100cm2当り40mgの銀量になる
ように塗布した。
【0072】
【表3】 この乳剤を硬膜剤としてホルマリンおよびジメチロール
尿素を含むゼラチン保護層によって保護し、フィルム試
料番号11から21を作製した。
尿素を含むゼラチン保護層によって保護し、フィルム試
料番号11から21を作製した。
【0073】上述のようにして作製したフィルムのサン
プルをLB−200フィルターを用い、2666Kのタ
ングステン光源にて段差0.15のステップウェッジを
通して5秒間露光したのち、下記組成の現像液により3
0℃で2分間現像し、停止、定着、水洗そして乾燥し
た。
プルをLB−200フィルターを用い、2666Kのタ
ングステン光源にて段差0.15のステップウェッジを
通して5秒間露光したのち、下記組成の現像液により3
0℃で2分間現像し、停止、定着、水洗そして乾燥し
た。
【0074】現像液組成 メトール 2.5 g アスコルビン酸ナトリウム 10.0 g (レダクトン1−1のナトリウム塩) 臭化カリウム 1.0 g メタホウ酸ナトリウム・4水塩 35.0 g 水を加えて 1.0l pH 10.8 得られた写真特性を表4に示す。
【0075】
【表4】 表4で相対感度はカブリを除く濃度3.0が得られる露
光量の逆数の相対値で、試料番号11の感度を100と
して示したものである。ガンマはカブリを除く黒化濃度
0.5と3.0の間の平均勾配で示した。また表4にお
けるペッパーはフィルムの非露光部を50倍のルーペで
観測し、5段階に評価したものでAが最も良い品質(実
質的にペッパー発生がない)を表し、Eが最も悪い品質
をあらわす。A、Bが実用に適し、Cは低品位ながら何
とか実用許容範囲内であり、D、Eは実用不可能であ
る。
光量の逆数の相対値で、試料番号11の感度を100と
して示したものである。ガンマはカブリを除く黒化濃度
0.5と3.0の間の平均勾配で示した。また表4にお
けるペッパーはフィルムの非露光部を50倍のルーペで
観測し、5段階に評価したものでAが最も良い品質(実
質的にペッパー発生がない)を表し、Eが最も悪い品質
をあらわす。A、Bが実用に適し、Cは低品位ながら何
とか実用許容範囲内であり、D、Eは実用不可能であ
る。
【0076】表4から明らかなように、本発明による第
4級アンモニウム塩重合体を含有しない比較例の場合に
は得られたネガ画像は軟調であるが、本発明の第4級ア
ンモニウム塩重合体を含む試料はいずれも硬調で良好な
ネガ画像が得られることがわかる。比較例の場合はいず
れも軟調でペッパーの発生はみられなかった。
4級アンモニウム塩重合体を含有しない比較例の場合に
は得られたネガ画像は軟調であるが、本発明の第4級ア
ンモニウム塩重合体を含む試料はいずれも硬調で良好な
ネガ画像が得られることがわかる。比較例の場合はいず
れも軟調でペッパーの発生はみられなかった。
【0077】実施例3 40℃に保ったゼラチン水溶液中に、硝酸銀水溶液と銀
1モル当り1.5x10-7モルの六塩化ロジウム(II
I)ナトリウムを含む臭化カリウムおよび塩化ナトリウ
ムの混合水溶液(モル比 Br:Cl=30:70)を
pAg7.2に保ちながら同時に75分にわたって加え
ることにより、平均粒径0.28μmの立方晶単分散の
塩臭化銀乳剤(AgCl 70mol%)を調製した。
常法により可溶性塩類を除去したのちハロゲン化銀1モ
ル当り5x10-5モルのチオ硫酸ナトリウムを加え、5
0.0℃で100分間化学熟成した。この乳剤にはハロ
ゲン化銀1モル当り80gのゼラチンをふくむ。このよ
うにして調製した乳剤にハロゲン化銀1モル当り6x1
0-3モルの6−ヒドロキシ−4−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン、および2.6gの本発明に
よる第4級アンモニウム塩重合体(P−7)をそれぞれ
添加したのち、ポリエチレンテレフタレート(PET)
ベース上に100cm2当り40mgの銀量になるよう
に塗布した。この乳剤層を硬膜剤としてホルマリンおよ
びジメチロール尿素を含むゼラチン保護層によって保護
した。
1モル当り1.5x10-7モルの六塩化ロジウム(II
I)ナトリウムを含む臭化カリウムおよび塩化ナトリウ
ムの混合水溶液(モル比 Br:Cl=30:70)を
pAg7.2に保ちながら同時に75分にわたって加え
ることにより、平均粒径0.28μmの立方晶単分散の
塩臭化銀乳剤(AgCl 70mol%)を調製した。
常法により可溶性塩類を除去したのちハロゲン化銀1モ
ル当り5x10-5モルのチオ硫酸ナトリウムを加え、5
0.0℃で100分間化学熟成した。この乳剤にはハロ
ゲン化銀1モル当り80gのゼラチンをふくむ。このよ
うにして調製した乳剤にハロゲン化銀1モル当り6x1
0-3モルの6−ヒドロキシ−4−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン、および2.6gの本発明に
よる第4級アンモニウム塩重合体(P−7)をそれぞれ
添加したのち、ポリエチレンテレフタレート(PET)
ベース上に100cm2当り40mgの銀量になるよう
に塗布した。この乳剤層を硬膜剤としてホルマリンおよ
びジメチロール尿素を含むゼラチン保護層によって保護
した。
【0078】上述のようにして作製したフィルムサンプ
ルを実施例1と同様に露光した後、表5及び表6に示し
た現像液1から8を用いて30℃で2分間現像し、停
止、定着、水洗そして乾燥した。
ルを実施例1と同様に露光した後、表5及び表6に示し
た現像液1から8を用いて30℃で2分間現像し、停
止、定着、水洗そして乾燥した。
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】 実施例1と同様の方法で写真特性を評価し、得られた結
果を表7に示す。
果を表7に示す。
【0081】
【表7】 表7で相対感度は現像液番号4(本発明)での感度を1
00として示したものである。表7から明らかなよう
に、本発明による要件を満たさない比較例の場合には硬
調な画像を得ることはできないが、本発明による現像液
4から8の場合にはガンマが10を越えるきわめて硬調
かつ高感度でペッパーのない良好な画像が得られること
が判る。
00として示したものである。表7から明らかなよう
に、本発明による要件を満たさない比較例の場合には硬
調な画像を得ることはできないが、本発明による現像液
4から8の場合にはガンマが10を越えるきわめて硬調
かつ高感度でペッパーのない良好な画像が得られること
が判る。
【0082】
【発明の効果】本発明によるネガ型ハロゲン化銀写真感
光材料を画像露光後水性アルカリ現像液で現像処理する
ことにより、ペッパー発生を伴わずに高感度かつ硬調化
された良好なネガ画像が得られる。
光材料を画像露光後水性アルカリ現像液で現像処理する
ことにより、ペッパー発生を伴わずに高感度かつ硬調化
された良好なネガ画像が得られる。
【0083】また、本発明の画像形成法によれば、ガン
マが10をこえる極めて硬調かつペッパー発生のない良
好なネガチブ画像を形成することができ、特に印刷用製
版に有用な硬調ネガチブ画像を得ることができる。
マが10をこえる極めて硬調かつペッパー発生のない良
好なネガチブ画像を形成することができ、特に印刷用製
版に有用な硬調ネガチブ画像を得ることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−256048(JP,A) 特開 昭60−250343(JP,A) 特開 昭56−47036(JP,A) 特開 昭62−25746(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/06 G03C 1/04
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体と該支持体上に塗布された、少な
くとも一層のネガ型ハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コ
ロイド層を有し、繰り返し単位中に第4級アンモニュウ
ム塩を有する水溶性重合体を親水性コロイド層中に含有
するネガ型ハロゲン化銀写真感光材料に於いて、該水溶
性重合体が、一般式(II)、一般式(III)又は一
般式(IV)の何れかで示される繰り返し単位を有する
重合体または共重合体であることを特徴とするネガ型ハ
ロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 (式中D、Eは炭素原子数1〜6のアルキレン基、−C
H2−CH=CH−CH2−基又は−CH2−C≡C−C
H2−基を表し、Gは炭素原子数1〜8のアルキレン基
を表す。R5及びR6はそれぞれ独立的に炭素原子数1〜
4の低級アルキル基を表す。ただしR5及びR6とが連結
したエチレン基でもよい。R7は炭素原子数1〜4の低
級アルキル基を、R8は水素原子又はメチル基を表す。
mは1〜4の整数を表し、nは1〜12の整数を表す。
X-はアニオンを表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251397A JP3052479B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-09-30 | ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26392690 | 1990-10-03 | ||
JP7899191 | 1991-04-11 | ||
JP24332191 | 1991-09-24 | ||
JP2-263926 | 1991-09-24 | ||
JP3-243321 | 1991-09-24 | ||
JP3-78991 | 1991-09-24 | ||
JP3251397A JP3052479B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-09-30 | ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05142687A JPH05142687A (ja) | 1993-06-11 |
JP3052479B2 true JP3052479B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=27466237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3251397A Expired - Lifetime JP3052479B2 (ja) | 1990-10-03 | 1991-09-30 | ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3052479B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251397A patent/JP3052479B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05142687A (ja) | 1993-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04333841A (ja) | 銀像の写真製造法 | |
JPS62180361A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2961850B2 (ja) | 超硬調ネガ画像の形成方法 | |
EP0480304B1 (en) | Silver halide photographic material and image forming process using the same | |
JPH0713304A (ja) | 硬調ネガ画像の形成方法 | |
JP3052479B2 (ja) | ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP2827455B2 (ja) | 超硬調ネガ画像形成方法 | |
JP2870939B2 (ja) | 超硬調ネガ画像形成方法 | |
JP2926916B2 (ja) | 表面潜像型ハロゲン化銀写真感光材料を用いた超硬調ネガ画像の形成方法 | |
JP2684714B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料及びそれを用いる硬調写真画像の形成方法 | |
JP2961878B2 (ja) | 写真画像の形成方法 | |
JPH0416938A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2906664B2 (ja) | 写真画像の形成方法 | |
JPH0473860B2 (ja) | ||
JPH06123928A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料およびそれを用いた硬調画像形成方法 | |
JP3298228B2 (ja) | 写真現像液およびこれを用いる硬調画像の形成方法 | |
JPH10115896A (ja) | 露光されたハロゲン化銀乳剤製品の処理方法 | |
JP3225382B2 (ja) | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液組成物 | |
JP3172895B2 (ja) | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液組成物 | |
JPH02204740A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPS6355545A (ja) | 画像形成方法 | |
JPH0237340A (ja) | 高コントラストな画像と、高品質な網点が得られるハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH07110556A (ja) | 硬調画像形成方法 | |
JPH02287346A (ja) | ハロゲン化銀感光材料及びそれを用いた画像形成方法 | |
JPH06161009A (ja) | ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20060522 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20060613 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20060626 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |