JP3051871B1 - プリ―ツ加工ウエブの製造方法 - Google Patents

プリ―ツ加工ウエブの製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 所定のパターンの接着剤塗布部にズレを生じ
させないようにして生産性と歩留の向上を図る。 【解決手段】対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2とを熱収
縮の際に剥離する接合強度で仮接合11して一体化し、
一体化物12の外側から所定のパターンで塗布した接着
剤を浸透させることで、この一体化物12の対象ウエブ
1と熱収縮性ウエブ2とを所定のパターンの接着剤塗布
部13でパターン接合し、ついでこのパターン接合物1
4を熱収縮性ウエブ2の熱収縮温度以上の温度に加熱し
て熱収縮及び熱セットを行うこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意のデザインの
ヒダ、シボ、チヂミ、シワ等のプリーツ加工を施したウ
エブを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリーツ加工ウエブの製造方法と
しては、特開平6−240563号公報に記載のものが
ある。この製造方法は、図5に示す如く、対象ウエブ1
と熱収縮性ウエブ2とを所定のパターンの接着剤塗布部
3(同図(A)参照)で貼着し(同図(B)参照)、つ
いでこの貼着物4を熱収縮性ウエブ2の熱収縮温度以上
の温度に加熱して熱収縮及び熱セットを行い(同図
(C)参照)、その後に貼着物4から対象ウエブ1を剥
離する(同図(D)参照)ものである。
【0003】そして、対象対象ウエブ1と熱収縮性ウエ
ブ2とを貼着するのは、何れか一方に接着剤塗布部3を
所定のパターンで塗布形成し、その後に接着剤塗布部3
を介して両ウエブ1,2を合わせて接着剤中の溶媒(水
溶性の接着剤の場合には水)を乾燥させるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、合わせ状態
で乾燥前の両ウエブ1,2は、接着剤塗布部3の接着力
が弱いため、乾燥終了前に移動させることができない。
もし、乾燥装置へ移動させる等して両ウエブ1,2の間
でズレが生じた場合には、接着剤塗布部3もズレて所定
のパターンが得られなくなったり、ズレ広がって薄くな
った接着剤塗布部3では所定の接着強度が得られずに接
着剤塗布部3で剥離が生じてプリーツ加工ができなかっ
たりする。また、両ウエブ1,2の間のズレは、合わせ
前の両ウエブ1,2の張力が相違するときにも生じる。
そのため、両ウエブ1,2の合わせは、張力ゼロの状態
で行うようにする必要がある。
【0005】そのため、従来の製造方法では、合わせた
乾燥前の両ウエブ1,2を静止させた状態で接着剤塗布
部3の乾燥を行う必要があり、乾燥に広い場所と長時間
とを必要とし、生産性が非常に悪かった。更に、合わせ
る前の両ウエブ1,2の張力調整を完全にできない場合
が多々あるため、両ウエブ1,2の間でズレが生じ歩留
りが非常に悪かった。
【0006】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに、所定のパターンの接着剤塗布部にズレを生じさせ
ることのないプリーツ加工ウエブの製造方法の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】所定のパターンの接着剤
塗布部にズレを生じさせないようにするために請求項1
記載の本発明が採用した手段は、対象ウエブと熱収縮性
ウエブとを所定のパターンの接着剤塗布部でパターン接
合し、ついでこのパターン接合物を前記熱収縮性ウエブ
の熱収縮温度以上の温度に加熱して熱収縮及び熱セット
を行うプリーツ加工ウエブの製造方法において、前記接
着剤塗布部でパターン接合する前に、前記対象ウエブと
熱収縮性ウエブとを前記熱収縮の際に剥離する接合強度
で仮接合して一体化し、前記接着剤塗布部はこの一体化
物の外側から前記所定のパターンで塗布した接着剤を浸
透させて得ることをことを特徴とするプリーツ加工ウエ
ブの製造方法である。本発明にあっては、対象ウエブと
熱収縮性ウエブとを仮接合した一体化物に、所定のパタ
ーンで塗布した接着剤を浸透させるので、この接着剤の
乾燥のために乾燥装置へ移動させたり熱風を当てたりし
ても、対象ウエブと熱収縮性ウエブとの一体化が維持さ
れていることから所定のパターンの接着剤塗布部にズレ
を生じさることがなく、更に加熱して熱収縮するときに
は仮接合した箇所が剥離するので、所定のパターンのプ
リーツ加工ウエブを得ることができる。
【0008】確実な仮接合を得るために請求項2記載の
本発明が採用した手段は、前記仮接合を、前記対象ウエ
ブ及び熱収縮性ウエブの少なくとも一方の接合領域の全
域に仮接合用接着剤を塗布し、その後に両ウエブを貼り
合わせた状態で回転する加熱シリンダー表面に圧接させ
た状態で乾燥して行う請求項1記載のプリーツ加工ウエ
ブの製造方法である。本発明にあっては、加熱シリンダ
ー表面に至る前の移動中に対象ウエブと熱収縮性ウエブ
との間でズレが生じたとしても、接合領域の全域に仮接
合用接着剤が塗布されている状態に実質的な変化はな
く、所定の接着強度で仮接合した一体化物を得ることが
できる。更に乾燥中は、加熱シリンダー表面に圧接させ
てあるため、対象ウエブと熱収縮性ウエブとの間でズレ
を生じることがない。
【0009】塗布と乾燥とを要することなく仮接合する
ために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記仮
接合を、前記対象ウエブと熱収縮性ウエブとを合わせた
状態で施すニードルパンチで繊維を交絡して行う請求項
1記載のプリーツ加工ウエブの製造方法である。本発明
にあつては、ニードルパンチで繊維を交絡させること
で、対象ウエブと熱収縮性ウエブとを仮接合することが
できる。
【0010】生産性を向上させるために請求項4記載の
本発明が採用した手段は、複数枚の前記対象ウエブと一
枚の前記熱収縮性ウエブとで前記一体化を行い、この一
体化物を前記所定のパターンの接着剤塗布部でパターン
接合する請求項1,2又は3に記載のプリーツ加工ウエ
ブの製造方法である。本発明にあっては、複数枚の対象
ウエブのプリーツ加工が一枚の熱収縮性ウエブで行うこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリーツ加工
ウエブの製造方法(以下、「本発明製造方法」という)
を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0012】製造に当たり、対象ウエブ1と熱収縮性ウ
エブ2とが準備される。対象ウエブ1としては、熱セッ
ト性を有する任意のウエブ、例えば、織物、編物、不織
布、ネットあるいはこれらの積層物などがあげられ、起
毛品、パイル植毛品等であっても差し支えない。
【0013】上記熱収縮性ウエブ2としては、熱を加え
たときに少なくとも一方向または縦横両方向に収縮する
性質を有する織物、編物、不織布、フイルム等のウエブ
が用いられる。熱収縮性ウエブ2は、その熱収縮率が任
意に選択されるものであるが、熱収縮率が大きい方がプ
リーツ加工時のヒダ、シボ等の深さが大きくなるので、
通常は、一方向につき10%以上、好ましくは20%以
上、更には30%以上熱収縮するものを用いることが推
奨される。熱収縮性ウエブ2の素材としては、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル,ナイロン、ポリプロピレン等が
ある。
【0014】(第1の実施の形態)第1の実施の形態の
製造方法は、図1(A)に示すように、対象ウエブ1と
熱収縮性ウエブ2とを仮接合11で一体化して一体化物
12を得る第1工程と、同図(B)に示すように、一体
化物12に所定のパターンの接着剤塗布部13で対象ウ
エブ1と熱収縮性ウエブ2とをパターン接合してパター
ン接合物14を得る第2工程と、同図(C)に示すよう
に、パターン接合物14を加熱して熱収縮及び熱セット
を行いプリーツ加工を行う第3工程と、同図(D)に示
すように、パターン接合物14からプリーツ加工された
対象ウエブ1を分離する第4工程と、図示は省略した
が、分離されたプリーツ加工済の対象ウエブ1を洗浄及
び乾燥する第5工程とを、この工程順番で行うものであ
る。なお、本発明製造方法は、第4工程と第5工程とを
省略し、プリーツ加工されたパターン接合物14(同図
(C)参照)を最終製品とすることも有る。
【0015】第1工程である仮接合工程(同図(A))
では、対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2とを仮接合11
により一体化して一体化物12を得る。この仮接合11
の接合強度は、仮接合状態の両ウエブ1,2に熱を加え
て熱収縮性ウエブ2を収縮させるとき、仮接合部11で
剥離する程度にする。この仮接合部11の剥離により、
第3工程中の熱収縮性ウエブ2の収縮により生じる収縮
力は、所定のパターンの接着剤塗布部13以外では対象
ウエブ1に伝達しない。この仮接合の方法としては、接
着剤を塗布・乾燥する方法と、ニードルパンチする方法
とがある。
【0016】接着剤を塗布・乾燥して仮接合する方法に
は、対象ウエブ1及び熱収縮性ウエブ2の少なくとも一
方の接合領域の全域に仮接合用接着剤を塗布し、その後
に両ウエブ1,2を貼り合わせた状態で回転する加熱シ
リンダー表面に圧接させた状態で乾燥して仮接合を終了
するものがある。例えば、図2に示すように、ウエブ2
(又は1)を引出ロール19で引き出して塗布装置16
へ導き、塗布装置16で仮接合用接着剤を塗布し、塗布
されたウエブ2(又は1)と引き出されて来るウエブ1
(又は2)とを貼り合わせ、この状態で回転する加熱シ
リンダー17の外周面に巻回するように圧接して乾燥さ
せ、乾燥した一体化物12を巻き上げる。
【0017】乾燥中に対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2
とがズレないようにするために、加熱シリンダー17と
同期回転駆動する耐熱フエルトからなるエンドレスベル
トで両ウエブ1,2を押圧させることもある。この乾燥
は、熱収縮性ウエブ2を熱収縮させない温度で行う。塗
布装置16としては、図2に示すロータリースクリーン
方式のもの、またはフラットスクリーン方式(図示略)
のものが用いられる。接着剤は、水溶性接着剤、有機溶
剤を溶媒とする接着剤など適当なものを選択できるが、
作業環境性及び第5工程における洗浄性の有利性から水
溶性接着剤が一般的に選択される。水溶性接着剤として
は、ポリビニールアルコール系水溶性接着剤に剥離性を
よくするために適宜量の水溶性シリコンを添加したもの
を用いることができる。
【0018】接着剤を用いて仮接合する別方法として
は、水を吸収することにより接着力を発現する粒状又は
粉状の接着剤を用いる方法を選択することも可能であ
る。この別態様の方法は、引出ロール19で引き出され
たウエブ2(又は1)に水又は水溶性糊剤を含む糊液を
付与し、続けて湿ったウエブ2(又は1)に水を吸収す
ることにより接着力を発現する粒状又は粉状の接着剤を
適宜方法で散布し、このウエブ2(又は1)と引き出さ
れて来るウエブ1(又は2)とを水を吸収して接着力を
発現した接着剤を介して貼り合わせ、この状態で回転す
る加熱シリンダー17の外周面に巻回するように圧接し
て乾燥させ、乾燥した一体化物12を巻き上げる。ウエ
ブ2(又は1)に最適量の水又は糊液を付与する方法と
しては、ロータリースクリーン方式による塗布、噴霧状
スプレーによる塗布、液槽に浸した後に余分な液を絞り
ロールで除去する含浸等で行うことができる。
【0019】ニードルパンチして仮接合する方法には、
図示は省略したが、対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2と
を合わせた状態でニードルパンチを施して、一方のウエ
ブの繊維を他方のウエブに交絡させて仮接合するものが
ある。また、別異の方法としては、第三のウエブと対象
ウエブ1とで熱収縮性ウエブ2を挟むように重ね合わ
せ、第三のウエブ側からニードルを打ち込むことで、第
三のウエブの繊維を対象ウエブ1に交絡させて仮接合す
るものがある。この別異の方法は、熱収縮性ウエブ2に
ニードルを打ち込んでも熱収縮性ウエブ2から繊維がで
ないフイルム等の場合に有効である。ニードルパンチで
仮接合する方法は、乾燥を必要としないため、省エネル
ギー化を図ることができる。
【0020】第2工程のパターン接合工程では、前記第
1工程で得た一体化物12の一方の外側面から所定のパ
ターンで塗布した接着剤を浸透させ、浸透した接着剤塗
布部13で対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2とをパター
ン接合してパターン接合物14を得る。例えば、図3に
示すように、一体化物12を引出ロール20で引き出し
て塗布装置21へ導き、塗布装置21で一体化物12の
片面に接着剤を塗布して、一体化物12の対象ウエブ1
と熱収縮性ウエブ2との境界部まで接着剤を浸透させ、
そして多段コンベア式の乾燥・熱処理装置22の前半の
乾燥領域を通過させる間に、接着剤塗布部13を乾燥さ
せて接着剤塗布部13の強度を発現さる。塗布装置21
としては、図2に示すロータリースクリーン方式のも
の、フラットスクリーン方式(図示略)のもの、または
接着剤を噴射させるジエットプリンター方法(図示略)
などの適宜型式のものが用いられる。接着剤塗布部13
のパターンは、穿孔したスクリーンのパターン変更、ま
たは接着剤を噴射させる複数のジエットノズルの開閉タ
イミングの調節により任意に設定することができる。乾
燥・熱処理装置22の前半の乾燥領域における乾燥温度
は、熱収縮性ウエブ2を熱収縮させない温度で行う。
【0021】前記塗布装置21で塗布する接着剤は、水
溶性接着剤、有機溶剤を溶媒とする接着剤など適当なも
のを選択できるが、作業環境性及び第5工程における洗
浄性の有利性から水溶性接着剤(例えば、ポリビニール
アルコール系水溶性接着剤)が一般的に選択される。接
着剤は、対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2との境界部ま
で浸透する塗布量と塗布圧で塗布され、乾燥したパター
ン接合物14に熱を加えて熱収縮性ウエブ2を収縮させ
るとき、接着剤塗布部13で両ウエブ1,2が剥離しな
い接着強度となるように、その種類と塗布量が適宜選定
させる。接着剤塗布部13は、未乾燥で接着強度を発現
していない状態であっても、対象ウエブ1と熱収縮性ウ
エブ2とが仮接合11されいるため、パターン接合物1
4の移動や乾燥などにより剥離したりズレたりすること
なく、パターン接合物14の所定箇所に位置し続ける。
【0022】第3工程の熱収縮・熱セット工程では、第
2工程で得たパターン接合物14を熱収縮性ウエブ2の
熱収縮温度以上の温度に加熱して熱収縮及び熱セットし
てプリーツ加工を行う。熱収縮後の熱セットは、加圧条
件下に行ってもよいが、曲線的に波打ったプリーツ加工
を得るときには、熱風で行うのが望ましい。例えば、図
3に示すように、塗布装置21で塗布された未乾燥のパ
ターン接合物14を多段コンベア式の乾燥・熱処理装置
22を通過させ、この装置22の前半の乾燥領域を通過
させる間に接着剤塗布部13を乾燥させて接着剤塗布部
13の強度を発現させる前記第2工程に連続するよう
に、この装置22の後半の熱処理領域を通過させる間
に、熱収縮性ウエブ2の熱収縮温度以上の温度に加熱
し、パターン接合物14の熱収縮性ウエブ2の熱収縮と
対象ウエブ1の熱セットを行いプリーツ加工されたパタ
ーン接合物14を得る。
【0023】第4工程の剥離工程では、第3工程で得た
プリーツ加工されたパターン接合物14から対象ウエブ
1を剥離し、プリーツ加工された対象ウエブ1を得る。
例えば、図3に示すように、乾燥・熱処理装置22から
でたパターン接合物14を剥離ロール23で剥離して熱
収縮性ウエブ2とプリーツ加工された対象ウエブ1と分
離し、夫々を巻き取りまたは振り落とす。なお、パター
ン接合物14の接着剤塗布部13の強度が強いために、
乾燥状態で剥離すると対象ウエブ1にダメイジを与える
ときには、接着剤塗布部13を溶媒で膨潤させて接着強
度を低下させてから、剥離するとよい。
【0024】第5工程である仕上げ工程は、第4工程で
得たプリーツ加工済の対象ウエブ1に付着している仮接
合用の接着剤とパターン接合用の接着剤とを洗浄で除去
すると共に、洗浄した液体を除去する乾燥を行う。この
乾燥は、対象ウエブ1の熱セット温度以下で乾燥し、プ
リーツ加工が取れないようにする。
【0025】なお、接着剤塗布部13が水溶性接着剤か
らなるときには、前記第4工程を省略し、前記第5工程
の水洗い洗浄で接着剤塗布部13を膨潤させてパターン
接合物14を熱収縮性ウエブ2と対象ウエブ1とに分離
し、更にプリーツ加工済みの対象ウエブ1の仕上げ洗浄
と乾燥とを行うことも可能である。
【0026】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
製造方法は、プリーツ加工された複数枚の対象ウエブ1
を同時に得ることができるようにしたものであり、図4
(A)に示すように、複数枚の対象ウエブ1と一枚の熱
収縮性ウエブ2とを仮接合11で一体化して一体化物1
2を得る第1工程と、同図(B)に示すように、一体化
物12に所定のパターンの接着剤塗布部13で複数枚の
対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2とをパターン接合して
パターン接合物14を得る第2工程と、同図(C)に示
すように、パターン接合物14を加熱して熱収縮及び熱
セットを行いプリーツ加工を行う第3工程と、同図
(D)に示すように、パターン接合物14からプリーツ
加工された複数枚の対象ウエブ1を分離する第4工程
と、図示は省略したが、分離されたプリーツ加工されて
いる各対象ウエブ1を洗浄及び乾燥する第5工程とを、
この工程順番で行うものである。
【0027】第1工程において仮接合11を接着剤で行
うときには、図2に示す処理装置へ二回通すことで、複
数枚の対象ウエブ1と一枚の熱収縮性ウエブ2とを仮接
合11,11で一体化した一体化物12を得ることがで
きる。また、別方法としては、図示は省略したが、熱収
縮性ウエブ2に仮接着用接着剤を含浸させるか、または
熱収縮性ウエブ2の両側面に仮接着用接着剤を塗布し、
その後にこの熱収縮性ウエブ2の両側面に対象ウエブ
1,1を貼り合わせ、この状態で乾燥させることで二枚
の対象ウエブ1,1の間に熱収縮性ウエブ2を挟んだ状
態で仮接合11,11した一体化物を得ることができ
る。
【0028】仮接合11をニードルパンチで行うときに
は、複数枚の対象ウエブ1と熱収縮性ウエブ2と更に必
要に応じて第三のウエブトとを重ね合わせた状態でニー
ドルパンチを施して、繊維をウエブに交絡させて仮接合
する。第2工程乃至第5工程の具体的な作業等について
は、第1の実施の形態と実質的に同一であるため、説明
を省略する。
【0029】
【実施例】熱収縮性ウエブ2として縦横方向に30%の
熱収縮率を有する150g/m2のポリエステル繊維の
織布を準備し、その表面にロータリースクリーン方式
(180〜250メッシュ)の塗布装置16で、シリコ
ンの添加されているポリビニールアルコール系水溶性接
着剤の15g/m2 (乾燥状態に換算した値)を塗布
し、ついで対象ウエブ1として準備した50〜150g
/m2 のポリエステル繊維の織布を重ね合わせ、その状
態で表面温度が70〜80℃の加熱シリンダ17で乾燥
して仮接合11した一体化物12を得た。
【0030】次に、一体化物12の対象ウエブ1の表面
に、ロータリースクリーン方式(80〜100メッシ
ュ)の塗布装置21で増粘剤や浸透剤等を添加したポリ
ビニールアルコール系水溶性接着剤の50〜75g/m
2 (乾燥状態に換算した値)を塗布して一体化物12に
浸透させて接着剤塗布部13を得ると共に、処理装置2
2の熱風温度が80〜90℃の乾燥域を通過させた後
に、続けて熱風温度が200℃の熱収縮及び熱セット域
を約1分間通過させてプリーツ加工を行い、最後にパタ
ーン接合物14から剥離したプリーツ加工されている対
象ウエブ1の洗浄・乾燥を行った。これにより、曲線的
に波打った微細で深いプリーツを有するプリーツ加工ウ
エブが得られた。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の本発明製造方法は、対象
ウエブと熱収縮性ウエブとの仮接合による一体化が維持
されているため、所定のパターンの接着剤塗布部にズレ
を生じさることがなく移動や乾燥させることが可能とな
り、生産性及び歩留りを著しく向上させることができ
る。請求項2記載の本発明製造方法は、対象ウエブと熱
収縮性ウエブとの間でズレを生じることなく確実な仮接
合を得ることが可能となるため、生産性及び歩留りを著
しく向上させることができる。
【0032】請求項3記載の本発明製造方法は、ニード
ルパンチで対象ウエブと熱収縮性ウエブとを仮接合する
ため、多量の熱エネルギーを必要とする乾燥工程を省略
することが可能となり、省エネルギー化が図れる。請求
項4記載の本発明製造方法は、複数枚の対象ウエブのプ
リーツ加工が一枚の熱収縮性ウエブで行うことができる
ため、生産性を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の製造方法における各工程に
おけるウエブの状態を示すものである。
【図2】仮接合するための塗布と貼合と乾燥とを行う処
理装置の全体を示す側面図である。
【図3】パターン接合と熱収縮と熱セットと剥離とを行
う処理装置の全体を示す側面図である。
【図4】第2の実施の形態の製造方法における各工程に
おけるウエブの状態を示すものである。
【図5】従来の製造方法における各工程におけるウエブ
の状態を示すものである。
【符号の説明】
1…対象ウエブ、2…収縮性ウエブ、11…仮接合、1
2…仮接合した一体化物、13…接着剤塗布部、14…
パターン接合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06C 3/00 - 29/00 D06J 1/00 - 1/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象ウエブと熱収縮性ウエブとを所定のパ
    ターンの接着剤塗布部でパターン接合し、ついでこのパ
    ターン接合物を前記熱収縮性ウエブの熱収縮温度以上の
    温度に加熱して熱収縮及び熱セットを行うプリーツ加工
    ウエブの製造方法において、前記接着剤塗布部でパター
    ン接合する前に、前記対象ウエブと熱収縮性ウエブとを
    前記熱収縮の際に剥離する接合強度で仮接合して一体化
    し、前記接着剤塗布部はこの一体化物の外側から前記所
    定のパターンで塗布した接着剤を浸透させて得ることを
    ことを特徴とするプリーツ加工ウエブの製造方法。
  2. 【請求項2】前記仮接合を、前記対象ウエブ及び熱収縮
    性ウエブの少なくとも一方の接合領域の全域に仮接合用
    接着剤を塗布し、その後に両ウエブを貼り合わせた状態
    で回転する加熱シリンダー表面に圧接させた状態で乾燥
    して行う請求項1記載のプリーツ加工ウエブの製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記仮接合を、前記対象ウエブと熱収縮性
    ウエブとを合わせた状態で施すニードルパンチで繊維を
    交絡して行う請求項1記載のプリーツ加工ウエブの製造
    方法。
  4. 【請求項4】複数枚の前記対象ウエブと一枚の前記熱収
    縮性ウエブとで前記一体化を行い、この一体化物を前記
    所定のパターンの接着剤塗布部でパターン接合する請求
    項1,2又は3に記載のプリーツ加工ウエブの製造方
    法。
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