JP3051713B2 - 蓋取付構造 - Google Patents

蓋取付構造

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JP3051713B2
JP3051713B2 JP9302270A JP30227097A JP3051713B2 JP 3051713 B2 JP3051713 B2 JP 3051713B2 JP 9302270 A JP9302270 A JP 9302270A JP 30227097 A JP30227097 A JP 30227097A JP 3051713 B2 JP3051713 B2 JP 3051713B2
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陽一 善田
健司 横尾
健一 元谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板面に配線挿通
用の開口部を形成する場合等に好適に利用可能な蓋取付
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時におけるオフィスの急速なOA化の
進展に伴って、配線を好適に引き回し処理するために様
々な工夫が凝らされている。その一環として、デスクの
後縁側に配線挿通用の開口部を設け、この開口部を開閉
し得る位置に蓋を配設するとともに、その開口部の下方
にデスクの幅方向に延びる配線空間を形成して、必要に
応じ開口部を介して配線空間からデスク上に配線を立ち
上げることができるようにしたものが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の蓋
は、その上面に指を掛けることのできる突起等の操作部
が設けられ、この操作部を操作して蓋をスライド動作或
いは回動動作により退避させ、開口部を開成させ得るよ
うにしているのが一般的である。このため、蓋全体を天
板面と面一なる状態で配設することができないという欠
点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の不具合を解消する
ために、本発明は、蓋全体を天板面と略面一なる状態で
配設することの可能な蓋取付構造を提供しようとするも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の蓋取付構造
は、天板面に設けられた配線挿通用の開口部を蓋封する
位置に、天板面と略面一をなして蓋を装着し、この蓋に
より開口部下方の配線空間を閉止するために、蓋の中間
部の側面と開口部の内面との間、及び、蓋の一端側の側
面と開口部の内面との間に、第1の軸部及び第2の軸部
を設け、第1の軸部により蓋を閉止位置に保持するとと
もに前記第1の軸部を支点にして蓋が一端側を降下させ
つつ他端側を天板面よりも上方に突出させる方向に回動
する動作を枢支し、第1の軸部よりも第2の軸部が下方
に位置するこの回動位置から前記第1の軸部における支
持状態を解除して第2の軸部を中心に他端側が更に天板
面よりも上方に突出する方向に該蓋が回動する動作を引
き続き支持し得るように構成してなることを特徴とす
る。
【0006】このような構成のものであると、蓋を天板
面と略面一をなして装着した状態から、その一端側を上
方から押圧することにより、第1の軸部を支点に蓋が回
動して他端側が上方に突出し、指で摘める状態になる。
そして、該他端側を引き上げることによって、今度は第
2の軸部を支点に蓋全体が更に回動して天板面の開口部
をより大きく開成させることができる。このため、天板
面の面一性を確保した上で、使用時における蓋の開成を
簡単に行うことが可能となる。
【0007】第1の軸部の具体的な実施の態様として
は、開口部の内面より側方に向けて突設され、先端を閉
止位置にある蓋の中間部の側面に設けた凹所に離脱可能
に係合させ得るように構成されているものが挙げられ
る。開口部における配線挿通状態を良好なものにするた
めには、蓋を、その他端側が一端側の上部に位置する姿
勢にまで起立させた状態で、該蓋全体を天板面の開口部
内に落とし込んで収容し得るように構成していることが
望ましい。
【0008】第2の軸部の具体的な実施の態様として
は、蓋の一端側の側面より側方に向けて突設されたもの
であり、先端を開口部の内面に設けたガイド部に沿って
鉛直方向に案内され得るように構成されているものが挙
げられる。配線量に応じて適切な開口量を実現するため
には、蓋に開口窓を設け、この開口窓に、蓋を開口部か
ら引き上げたときのみ開成し得る小蓋を配設しているこ
とが好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。このデスクは、図1から図3に示すように、
左右の脚体1に天板2を支持させることにより構成され
るものである。詳述すると、脚体1は、前後端をアジャ
スタ11aに支持されたベース11と、このベース11
の後端側より立設する支柱12と、この支柱12の上端
より前方に向かって前記ベース11と略平行に延出しそ
の上面13aを天板載置面として利用されるステー13
とを具備してなるもので、これらベース11、支柱12
及びステー13を互いに適当な手段によって剛結してい
る。ステー13の天板載置面13aには、その後端側
に、上部が底部よりも大径な段付ピン13bが突設さ
れ、前端側にねじ挿通孔13cが上下方向に貫通して設
けられている。
【0010】左右のステー13の後端近傍部には、互い
に対向する側に連結用の突起14が剛接されており、こ
れらの突起14に角パイプ状の連結杆15の左右両端部
を外嵌して、左右の脚体1の間を門形に連結している。
一方、天板2は、その下面における前記脚体1のピン1
3b及びねじ挿通孔13cに対応する位置に達磨孔21
及びねじ孔22を有してなるもので、先ず達磨孔21の
大径部にピン13bを挿通することにより天板1の後端
側を先にステー13に係合させた後、天板2を前方にス
ライドさせ、ねじ孔22をねじ挿通孔13cに合致させ
た位置で、ステー13の下方からねじ挿通孔13cに挿
通した図示しないねじを天板2のねじ孔22に螺着する
ことにより、天板2を脚体1に取り付けている。
【0011】このような構成において、本実施例は、左
右各脚体1の背面にオプション部材等を取り付けるため
のアルミダイキャスト素材等よりなる支持体3を固設
し、これらの支持体3間に図2及び図3に示す背カバー
4を取り付けるとともに、この背カバー4の前面4aと
天板2の後端面2aとの間に、配線空間Sを形成してい
る。また、前記配線空間Sが天板面Xに開口する開口部
5において、天板2の幅方向中央にカバー61を、また
その両側を蓋封する位置に各対をなすカバー62、63
を、天板面Xを構成する一要素として装着している。そ
して、このうちのカバー62の一部に、本発明に係る蓋
取付構造を適用した蓋7を取り付けている。
【0012】この蓋取付構造は、図4に示すように、開
口部5側に第1の軸部51及びガイド部52を設け、対
応する蓋7側に係合凹所71及び第2の軸部72を形成
することによって構成されている。開口部5は、図4〜
図7に示すように、カバー62の前縁側に開放された矩
形状のもので、その開口縁に沿って垂下壁53が形成さ
れ、その垂下壁53の前後方向中間部において対向する
内面に、天板面Xに近接させて前記第1の軸部51を突
設している。また、その内面の後端近傍に、天板面Xか
らやや下がった箇所より下方に向かって略鉛直に延びる
溝54を凹設し、その溝54の前後両縁に内側に向けて
突条55、56を形成している。
【0013】一方、蓋7は、図4並びに図8〜図11に
示すように、平板73と側板74からなる正面視下向き
コ字形のもので、その左右の側板72の前後方向中間部
の下端側を台形状に切り欠いて前記係合凹所71を設
け、その後端近傍の側面に前記第2の軸部72を側方に
向けて突設している。そして、蓋7の第2の軸部72を
開口部5の溝54に係合させ、蓋7の第1の係合凹所7
1を開口部5の第1の軸部51に離脱可能に係合させ
て、該蓋7を開口部5を閉止し得る位置に配設し、この
位置において蓋7の平板部73の上面が天板面Xと面一
に連続するように設定している。
【0014】なお、蓋7には開口窓76が設けられ、こ
の開口窓76に、蓋7を開口部5から引き上げたときの
み開成し得る小蓋8が通常は蓋7の上面と面一になるよ
うに設けてある。この小蓋8は、蓋7の下面に設けた軸
受部77に枢支されているものである。しかして、本実
施例の蓋7は、図12に示すように、第1の軸部51に
より蓋7を閉止位置に保持し、この第1の軸部51を支
点にして蓋7が一端側を降下させつつ他端側を天板面X
よりも上方に突出させる方向に回動する動作を枢支され
る。そして、この回動位置から前記第1の軸部51と係
合凹所71との枢支状態を解除して、今度は溝54に装
入された第2の軸部72を中心に他端側が更に天板面X
よりも上方に突出する方向に該蓋7が回動する動作を引
き続き支持する。そして、蓋7を、その他端側が一端側
の上部に位置する姿勢にまで起立させた状態で、該蓋7
全体を天板面Xの開口部5内に落とし込んで収容し得る
ようにしている。
【0015】このため、蓋7を天板面Xと面一をなして
装着した状態から、その後端側を指等で押圧するだけ
で、第1の軸部51を支点に蓋7を回動させ、指で摘め
る程度にまで他端側を上方に突出させることができる。
そして、該前端側を引き上げることによって、今度は第
2の軸部72を支点に蓋7全体を更に回動させて天板面
Xの開口部5をより大きく開成させることができる。こ
のため、天板面Xの面一性を確保した上で、使用時にお
ける蓋7の開成を簡単に行うことが可能となる。
【0016】しかも、第1の軸部51を、開口部5の内
面より側方に向けて突設し、先端を閉止位置にある蓋7
の中間部の側面に設けた係合凹所71に離脱可能に係合
させ得るようにしており、また、第2の軸部72を、蓋
5の一端側の側面より側方に向けて突設し、先端を開口
部5の内面に設けたガイド部52に沿って鉛直方向に案
内し得るようにしているため、簡易な構成で有効な所期
の作用を営ませることができる。
【0017】さらに、蓋7を、その他端側が一端側の上
部に位置する姿勢にまで起立させた状態で、該蓋7全体
を天板面Xの開口部内に落とし込んで収容し得るように
構成しているため、開口部5における配線挿通状態を良
好なものにすることができる。さらにまた、蓋7に開口
窓76を設け、この開口窓76に、蓋7を開口部5から
引き上げたときのみ開成し得る小蓋8を配設しているた
め、配線量が多いときは蓋7を開成させて使用するのに
対して、配線量が少ないときには小蓋8のみを開成させ
て使用することもでき、配線量に応じて適切な開口量を
実現することができる。
【0018】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載される効果を奏する。すなわち、本
発明の蓋取付構造は、蓋の中間部の側面と開口部の内面
との間、及び、蓋の一端側の側面と開口部の内面との間
に、第1の軸部及び第2の軸部を設けて、閉止時は第1
の軸部により蓋を天板面と面一なる状態に保持し、該蓋
の一端側を指等で押圧した場合には、第1の軸部を支点
に蓋を回動させ、指で摘める程度にまで他端側を上方に
突出させることができる。そして、該他端側を引き上げ
ることによって、今度は第1の軸部よりも下方に位置す
第2の軸部を支点に蓋全体が更に回動して天板面の開
口部をより大きく開成させることができる。このため、
天板面の面一性を確保した上で、使用時における蓋の開
成を簡単に行うことが可能となる。従って、机上の使用
面積を有効に拡大できる。
【0020】また、第1の軸部を、開口部の内面より側
方に向けて突設し、先端を閉止位置にある蓋の中間部の
側面に設けた凹所に離脱可能に係合させ得るようにした
り、第2の軸部を、蓋の一端側の側面より側方に向けて
突設し、先端を開口部の内面に設けたガイド部に沿って
鉛直方向に案内され得るように構成した場合には、簡易
な構成で有効な所期の作用を営ませることができる。
【0021】さらに、蓋を、その他端側が一端側の上部
に位置する姿勢にまで起立させた状態で、該蓋全体を天
板面の開口部内に落とし込んで収容し得るように構成し
た場合には、開口部における配線挿通状態を良好なもの
にすることができる。さらにまた、蓋に開口窓を設け、
この開口窓に、蓋を開口部から引き上げたときのみ開成
し得る小蓋を配設した場合には、配線量が多いときは蓋
を開成させて使用するのに対して、配線量が少ないとき
には小蓋のみを開成させて使用することもでき、配線量
に応じて適切な開口量を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したデスクの斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同縦断面図。
【図4】同実施例の蓋取付構造を示す斜視図。
【図5】同実施例における天板開口部の平面図。
【図6】同底面図。
【図7】図5におけるVII−VII線断面図。
【図8】同実施例における蓋の平面図。
【図9】同正面図。
【図10】同右側面図。
【図11】同底面図。
【図12】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
2…天板 5…開口部 7…蓋 8…小蓋 51…第1の軸部 52…ガイド部 71…係合凹所 72…第2の軸部 76…開口窓 S…配線空間 X…天板面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元谷 健一 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 実開 平3−101234(JP,U) 実開 平6−59560(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 1/00 - 41/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板面に設けた配線挿通用の開口部を蓋封
    する位置に、天板面と略面一をなして蓋を装着し、この
    蓋により開口部下方の配線空間を閉止するようにしたも
    のであって、 蓋の中間部の側面と開口部の内面との間、及び、蓋の一
    端側の側面と開口部の内面との間に、第1の軸部及び第
    2の軸部を設け、第1の軸部により蓋を閉止位置に保持
    するとともに前記第1の軸部を支点にして蓋が一端側を
    降下させつつ他端側を天板面よりも上方に突出させる方
    向に回動する動作を枢支し、更に第1の軸部よりも第2
    の軸部が下方に位置するこの回動位置から前記第1の軸
    部における支持状態を解除して第2の軸部を中心に他端
    側が天板面よりも一層上方に突出する方向に該蓋が回動
    する動作を引き続き支持し得るように構成してなること
    を特徴とする蓋取付構造。
  2. 【請求項2】第1の軸部が、開口部の内面より側方に向
    けて突設され、先端を閉止位置にある蓋の中間部の側面
    に設けた凹所に離脱可能に係合させ得るように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の蓋取付構造。
  3. 【請求項3】蓋を、その他端側が一端側の上部に位置す
    る姿勢にまで起立させた状態で、該蓋全体を天板面の開
    口部内に落とし込んで収容し得るように構成しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の蓋取付構造。
  4. 【請求項4】第2の軸部が、蓋の一端側の側面より側方
    に向けて突出され、先端を開口部の内面に設けたガイド
    部に沿って鉛直方向に案内され得るように構成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の蓋取付構造。
  5. 【請求項5】蓋に開口窓を設け、この開口窓に、蓋を開
    口部から引き上げたときのみ開成し得る小蓋を配設して
    いることを特徴とする請求項2記載の蓋取付構造。
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JP4674320B2 (ja) * 2005-03-01 2011-04-20 コクヨ株式会社 カバー体の支持構造、配線ダクト及びデスクやテーブルなどの構造物
JP4621003B2 (ja) * 2004-11-15 2011-01-26 株式会社岡村製作所 配線孔カバー装置
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JP6081054B2 (ja) * 2011-11-15 2017-02-15 コクヨ株式会社 配線カバー装置及びテーブルシステム

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