JP3050752U

JP3050752U - 浴室出入口の床構造

Info

Publication number: JP3050752U
Application number: JP1998000385U
Authority: JP
Inventors: 哲也中谷
Original assignee: 城東化学工業株式会社
Priority date: 1998-01-20
Filing date: 1998-01-20
Publication date: 1998-07-31
Anticipated expiration: 2004-01-20

Abstract

(57)【要約】【課題】木質部の腐蝕を防ぎ、浴室床下の点検が容易
に行える浴室出入口の床構造を提供する。【解決手段】浴室出入口Ｃの沓摺１を合成樹脂製と
し、立枠２の下端に合成樹脂製コーナーキャップ３を被
せ、両者の接触部５を接着する。沓摺１に隣接させて合
成樹脂製の開口枠６を設け、その接触部に弾性止水材１
５を介装する。開口枠６の内側に段状の支持部１０を設
け、ここに合成樹脂で外面被覆した蓋７を着脱自在に嵌
入させる。更に開口枠６の内側には段状の収納庫支持部
１１がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、住宅などに於ける浴室出入口付近の床の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般住宅では通常、浴室の脱衣場の床は木製のフローリング仕上げであり、浴室出入口には湯上りマットを敷いて利用することが多い。また、浴室出入口のアルミサッシ扉の付枠も通常、木製である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記従来の床構造では、木製が主体である為、水分による湿潤や腐蝕を招き、耐久性を損なうという問題があった。また、従来のものでは、浴室床下の水回り配管の具合を調べる為の適当な点検口が設けられていないので、点検の為には床下に潜り込む必要があり、メンテナンスなどの作業性に問題があった。

【０００４】本考案はこのような点に鑑み、水気対策を充分に図った浴室出入口の床構造を提供せんとするものである。また、本考案は、最寄り位置に、浴室床下を調べる為の点検口を有する床構造を提供せんとするものである。更に、本考案は、点検口に収納庫を設けることのできる床構造を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の浴室出入口の床構造の技術的手段は、浴室出入口の沓摺と、立枠の下端に被せるコーナーキャップと、沓摺に隣接させて脱衣場の床に設ける開口枠と、開口枠の内側に形成された段状の支持部に嵌入載置される蓋とからなり、前記沓摺、コーナーキャップ、開口枠及び蓋はいずれも耐水材製であり、沓摺とコーナーキャップとの接触部及び沓摺と開口枠との接触部は共に透水防止処理されていることにある。

【０００６】また、開口枠の内側に収納庫支持部を設けて、開口部の床下に鉢状の収納庫を収容できるようにしてもよい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の床構造の実施の形態を、図面の実施例に基づいて説明する。図１に於いて、Ａは浴室、Ｂは脱衣場、Ｃは出入口である。１は出入口Ｃの床面を構成する合成樹脂などの耐水材製の沓摺、２は出入口Ｃの左右枠を構成する木製の立枠、３は立枠２の下端の外面を覆う合成樹脂などの耐水材製のコーナーキャップ、４は浴室の壁である。なお、沓摺１とコーナーキャップ３との接触部５は合成樹脂接着剤によって完全に止水されていて、床内部に水が侵入しないようになっている。

【０００８】脱衣場Ｂの床面には沓摺１に連設させて開口が形成され、ここには合成樹脂などの耐水材製の開口枠６が嵌め込まれている。この開口枠６には着脱自在な蓋７が取付けられている。この蓋７は木製の芯材の外面を合成樹脂板で覆った構造であり、かつその表面には滑り止め用の合成樹脂製シート８が貼られている。なお、脱衣場Ｂの床９は木製のフローリング仕上げである。

【０００９】図３に示されるように、開口枠６には内側に２段階に、蓋支持部１０と、収納庫支持部１１とが形成されている。蓋７は蓋支持部１０の上に単に載置される。この載置状態において、蓋７の上面は床フローリング面とほぼ面一状態になる。収納庫１３には、上面が開放された鉢状のものを用い、その上端の鍔１４を、支持部１１に引掛け載置する。この収納庫１３は着脱自在であり、また、使用の有無は自由である。なお、開口枠６と沓摺１との接触部にはゴムなどの弾性止水材１５が介装されていて、継目から内部への透水を防いでいる。図中、１６は土台、１７は根太、１８、１９は補強材、２０は扉サッシの下枠である。

【００１０】なお、本考案は前記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載の範囲内に於いて、自由に変形実施可能である。特に開口枠６の詳細な断面形状や、蓋７の内部構造、及び各部材の支持構造などは自由である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の床構造では、沓摺１及び開口枠６が耐水材製であり、また、木製の立枠２の下端部には耐水材製のコーナーキャップ３が被さっており、その上、沓摺１と開口枠６との接触部や、沓摺１とコーナーキャップ３との接触部は透水防止処理されている。この為、水気対策は完璧であり、かつ、内部の木質部の腐蝕を防止できる。更に、蓋７が耐水材製である為、この上に湯上りマットを敷いた場合でも、水気による湿潤や腐蝕などのおそれがない。また蓋７は簡単に着脱可能で、開蓋すれば浴室下面を調べる為の好都合な点検口となるので、配管部のチェックを容易に行える。また、蓋の上面は脱衣室の床面とほぼ面一になるので、歩行時などの障害とはならない。

【００１２】請求項２のものは、開口枠６に収納庫支持部１１が設けられていて、ここに収納庫１３の上端の鍔１４を引掛けて、収納庫１３を床下に収容することができるので、スペースの有効利用が可能である。また、この収納庫１３は自由に着脱でき、実用上、便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の浴室出入口の斜視図。

【図２】平面図。

【図３】断面図。

【符号の説明】

Ａ浴室Ｂ脱衣場Ｃ出入口１沓摺２立枠３コーナーキャップ５接触部６開口枠７蓋１０蓋支持部１１収納庫支持部１３収納庫１４鍔１５弾性止水材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴室出入口Ｃの沓摺１と、立枠２の下端
に被せるコーナーキャップ３と、沓摺１に隣接させて脱
衣場Ｂの床に設ける開口枠６と、開口枠６の内側に形成
された段状の支持部１０に嵌入載置される蓋７とからな
り、前記沓摺１、コーナーキャップ３、開口枠６及び蓋
７はいずれも耐水材製であり、沓摺１とコーナーキャッ
プ３との接触部及び沓摺１と開口枠６との接触部は共に
透水防止処理されている浴室出入口の床構造。
【請求項２】開口枠６の内側には蓋支持部１０と収納
庫支持部１１とが２段階に設けられている請求項１記載
の浴室出入口の床構造。