JP3050668B2 - Lc複合部品 - Google Patents

Lc複合部品

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JP3050668B2
JP3050668B2 JP3269648A JP26964891A JP3050668B2 JP 3050668 B2 JP3050668 B2 JP 3050668B2 JP 3269648 A JP3269648 A JP 3269648A JP 26964891 A JP26964891 A JP 26964891A JP 3050668 B2 JP3050668 B2 JP 3050668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の信号ライン
における電磁障害ノイズを吸収する部品に係り、特に、
磁性体のコアと、該磁性体のコアを挿通する第1導体
と、該磁性体のコアの外側に形成された第2導体と、該
第2導体に形成された接地端子とを備えるLC複合部品
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1−20881
8号公報や特開平3−6815号公報に、電子機器の信
号ラインにおける電磁障害ノイズを吸収するLC複合部
品が記載されている。これらのLC複合部品100は、
図5(A)に示す様に、磁性体の円筒コア101と、該
磁性体の円筒コア101の中心孔102を挿通する一本
の第1導体103と、該磁性体の円筒コア101の外側
に形成された第2導体層104と、該第2導体層104
に形成された接地端子105とを備えている。このLC
複合部品100は等価回路で表すと図示(B)の様に、
インダクタだけでなくキャパシタも構成される。従っ
て、単にフェライトコアに導線を挿通しただけのものと
比べるとノイズ低減効果が高い。特に、高周波ノイズ程
良好に低減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
のLC複合部品100によると、以下の様な問題があっ
た。これは、通常、キャパシタを含む回路は必ず共振点
をもっていることに起因する問題である。この共振点
は、回路中のキャパシタンスCとインダクタンスLの大
きさにより下記数1により求めることができる。
【0004】
【数1】
【0005】従って、従来のLC複合部品100におい
ては、図6に示す様に、共振周波数f0が一点に定ま
り、これより高い周波数では、ノイズ低減効果が小さく
なっていくため、通常はこの共振周波数(f0)以上で
は使用できなくなるという問題があった。また、製造し
たLC複合部品の低減特性を微調整したい場合もある。
【0006】そこで、本発明においては、広い範囲の周
波数帯域においてノイズ低減効果を十分に発揮すること
ができ、且つ製造後に低減特性の微調整をし易いLC複
合部品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成すべく完成された本発明のLC複合部品は、請求項1
記載の様に、磁性体のコアと、該磁性体のコアを挿通す
る第1導体と、該磁性体のコアの外側に形成された第2
導体と、該第2導体に形成された接地端子とを備えるL
C複合部品において、前記第1導体は、前記磁性体のコ
アを複数箇所で挿通させられ、更に、前記第2導体にス
リット状の欠落が形成されていることを特徴とする
【0008】ここで、キャパシタンスCは、下記数2に
より演算することができる。
【0009】
【数2】
【0010】請求項1記載のLC複合部品は、第1導体
が複数箇所で磁性体のコアを挿通する構成を採用したこ
とにより、数2のdがその挿通箇所毎に異なることとな
り、等価回路における複数個の各キャパシタの容量Cが
それぞれ異なることになる。また、請求項2記載のLC
複合部品は、第2導体が部分的に導体欠落部を有する結
果、さらに数2におけるAが第1導体の挿通箇所との相
対的位置関係によって異なることとなり、等価回路にお
ける複数個のキャパシタの容量Cは、さらに複雑に異な
ることになる。
【0011】従って、本発明のLC複合部品によれば、
図1に示す様に、その共振点が複数現れることになり、
広い範囲の周波数帯域においてノイズ低減効果を十分に
発揮することができる。また、スリット状の切欠が、コ
アの外側に形成された第2導体に形成されているので、
製造後にこの切欠を切削するのは容易である。この切削
を行なうと、キャパシタの容量が変化するので、製造後
に低減特性の微調整を行なうことができる。また、請求
項2記載の様に、前記コアを柱状とし、前記第1導体
を、該柱状のコアをその軸方向に挿通されるものとし、
前記スリット状の欠落を、該柱状のコアの軸方向に形成
すると、第1導体と、第2導体がスリットにより分断さ
れてなる外部電極とが平行になるため、キャパシタを形
成し易くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した一実施例について、
図面に基づいて説明する。実施例としてのLC複合部品
1は、図2に示す様に、円筒状のフェライトコア2と、
このフェライトコア2に軸方向に六本設けられた貫通孔
3a〜3fと、この貫通孔の一つ3aから3b,3c,
…,3fと順番に挿通される一本のリード線4と、フェ
ライトコア2の外側に取り付けられる銅箔の円筒状電極
5と、この円筒状電極5にハンダ付けされた接地端子6
とを備える。また、円筒状電極5には、所々(実施例で
は3箇所)にスリット7a〜7cが形成され、部分的に
導体が欠落した構成となっている。
【0013】従って、これを等価回路にて記載すると、
図3(A)に示す様に、6個のインダクタと6個のキャ
パシタとを含むノイズフィルタ回路として表すことがで
きる。そして、数2のd及びAが複雑に相違しているこ
とにより各キャパシタの容量は複雑に変化している。こ
の様なノイズフィルタ回路に、高周波ノイズN0 を含ん
だ信号S0 が通されると、各キャパシタとインダクタに
よるノイズ低減効果が重ねて得られ、これを円筒状電極
5及びその接地端子6のないもの(図示(B)の等価回
路で表される)と比べると低減効果が大幅に向上する。
図示(A)の回路は、特に高周波数帯域において、図示
(B)の回路よりもノイズ低減効果が向上する。
【0014】しかも、等価回路で示した6個のキャパシ
タにおける容量は全て異なることとなり、図1の如く共
振点が複数あることになって、広範囲の周波数帯域に渡
って高いノイズ低減効果を発揮することができる。な
お、スリット7a〜7cを形成しなくても、等価回路で
示した6個のキャパシタの容量はそれぞれ異なることと
なり、同様の効果が得られる。ただし、実施例の様にス
リット7a〜7cを形成した方が、キャパシタの容量の
相違の仕方が複雑となって一層好ましい。
【0015】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は何等この実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲の種々なる態様にて実施するこ
とができる。例えば、銅箔に変えてアルミ箔やその他の
金属箔を用いてもよいし、箔ではなく板を曲げて形成し
ても構わない。また、銅やアルミなどの金属箔ではな
く、メッキ又は蒸着により第2導体を形成し、ここに接
地端子をハンダ付け等にて取り付ける構成としてもよ
い。さらに、図4に示す様に、リード線を奇数回だけ貫
通させて横置き型LC複合部品10として構成してもよ
い。
【0016】また、実施例では円柱タイプのフェライト
コアを用いたが、角柱タイプにしてもよい。さらに、柱
状ではなく球体などとしてもよく、その外周にメッキを
施したり金属箔を巻き付けたりすることで実施例と全く
同様の作用・効果を奏するLC複合部品を得ることがで
きる。
【0017】なお、本発明の作用はLC回路における共
振点が複数現れる結果によるものと考えたが、キャパシ
タンスCが複雑に変化する結果、そもそも共振自体が起
こらなくなったためであるかもしれない。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1に
記載のLC複合部品によれば、広い範囲の周波数帯域に
おいてノイズ低減効果を十分に発揮することができる。
また、スリット状の切落が、コアの外側に形成された第
2導体に形成されているので、製造後に、この切欠を容
易に切削することができる。この切削を行なうとキャパ
シタの容量が変化するので、製造後に低減特性の微調整
を行なうことができる。また、請求項2記載のLC複合
部品によれば、第1導体と、第2導体がスリットにより
分断されてなる外部電極が平行になるため、キャパシタ
を形成し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のLC複合部品の作用を例示する説明
図である。
【図2】 実施例のLC複合部品の斜視図である。
【図3】 実施例のLC複合部品の等価回路及びインダ
クタだけで構成した場合の等価回路と、それぞれのノイ
ズ低減作用を示す説明図である。
【図4】 一変形例としての横置き型のLC複合部品の
斜視図である。
【図5】 従来のLC複合部品の構成を示す説明図であ
る。
【図6】 従来のLC複合部品の作用を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・LC複合部品、2・・・フェライトコア、3a
〜3f貫通孔、4・・・リード線、5・・・円筒状電
極、6・・・接地端子、7a〜7c・・・スリット、1
0・・・横置き型LC複合部品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−69909(JP,A) 特開 平2−156618(JP,A) 特開 平1−221012(JP,A) 実開 平3−6815(JP,U) 実開 昭58−53122(JP,U) 実開 平2−38802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/06,27/00 H01G 4/40,17/00 H03H 7/075 H05K 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体のコアと、該磁性体のコアを挿通
    する第1導体と、該磁性体のコアの外側に形成された第
    2導体と、該第2導体に形成された接地端子とを備える
    LC複合部品において、前記第1導体は、前記磁性体の
    コアを複数箇所で挿通させられ、更に、前記第2導体に
    スリット状の欠落が形成されていることを特徴とするL
    C複合部品。
  2. 【請求項2】 前記コアは柱状であり、前記第1導体
    は、該柱状のコアをその軸方向に挿通されるものであ
    り、前記スリット状の欠落は、該柱状のコアの軸方向に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のLC複
    合部品。
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