JP3050396U - 陳列台用ポップ台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】安価で且つ廃棄処分が容易な陳列棚用ポップ台
紙を提供する。 【解決手段】下台板と折り返してこれに重ねた上台板か
らなる台部１、折り曲げて下台板の他端側から起立した
壁部２の外壁板、折り曲げてその上端から外方横向きに
延出した下ポップ板と折り返して下ポップ板上に重ねた
上ポップ板からなるポップ部３、上ポップ板より下方へ
折り曲げて外壁板の内側に重ねた内壁板とを備え、内壁
板の下端の差し込み部６を下台板の差し込み穴７に挿着
して内外壁板を重ね合わせ状態に拘束し、下台板の両側
部の壁板寄りの部分にコーナ片４、折り込み片５を連成
し、折り込み片を内向きに折り曲げて内,外壁板間に差
し込んで下台板に対し内,外壁板を起立状態に拘束し、
上ポップ板を下ポップ板より前後幅が大きく、内壁板を
外壁板よりも高さを大きくして上ポップ板に下向き傾斜
を与える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は陳列台用ポップ台紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、陳列台用のポップ台紙として図５に示すように陳列台イ上に置かれる台 板部１′と、台板部１′の前端から立ち上がっていて陳列棚イの前端の落下防止 壁ロに係止する壁部２′と、該壁部２′の上端から棚前方へ傾斜突出するポップ 部３′とを備えた構造のものが提案され、陳列棚台への設置の簡便さから好んで 使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の上記構成のポップ台紙はプラスチック製で、通常塩化ビニル樹脂,アク リル樹脂などのプラスチックから上記形状に成型されているが、プラスチック製 であるために製造コストが比較的高く付く上に家庭ゴミとして廃棄できないとい う問題点があった。またプラスチック製であるため折り畳みできず輸送保管に場 所をとり、不便であった。

【０００４】 本考案は上記プラスチック製のものと実質的に同じ構造を持つポップ台紙を板 紙から組み立て可能とすることにより、プラスチックにまつわる上記問題点を一 掃しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、実質的に剛性の原紙から打ち抜かれた一枚のブランクから組み立て られた陳列台用台紙であって、 下台板、 下台板の一端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に従う折り返しにより下 台板上に重ねられた上台板、 下台板の他端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に従う折り曲げにより起 立された外壁板、 外壁板の上端に罫線を介し連成されていて、該罫線に従う折り曲げにより外方 横向きに延出された下ポップ板、 下ポップ板のフリー端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に従う折り返し により下ポップ板上に重ねられた上ポップ板、 上ポップ板のフリー端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に従う下方への 折り曲げにより外壁板の内側に重ねられた内壁板、 とを備え、 内壁板は下端に差し込み部を、また下台板はその対応位置に差し込み穴を備え ていて、該差し込み穴への差し込み部の挿着により内外壁板が重ね合わせ状態に 拘束され、 下台板の両側部の壁板寄りの部分にコーナ片次いで折り込み片が順次罫線を介 し連成されていて、折り込み片はコーナ片の起立状態に於いて内向きに折り曲げ られ、この折り曲げ状態のもとに内,外壁板間に差し込まれており、この折り込 み片の差込により下台板に対し内,外壁板が起立状態に拘束され、 上,下ポップ板の内、上ポップ板は下ポップ板より前後幅が大きく、また内,外 壁板の内、内壁板は外壁板よりも高さが大きく、この寸法差により少なくとも上 ポップ板に下向き傾斜が与えられていることを特徴とする陳列台用ポップ台紙に 係る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の一実施形態を添付図面に基づき説明すると次の通りである。

【０００７】 図１は実質的に剛性の原紙例えば板紙を打ち抜いて得られた本考案ポップ台紙 のブランクＡを示し、該ブランクＡは罫線ａ〜ｅを介し順次連成された上台板１ ａ,下台板１ｂ,外壁板２ｂ,下ポップ板３ｂ,上ポップ板３ａ及び内壁板２ａとを 備え、下台板１ｂの両側部の外壁板２ｂ寄りには罫線ｆを介し左右一対のコーナ 片４,４が外側方に向け連成され、更にコーナ片４,４にはそれぞれ罫線ｂの延長 部ｂ１を介し折り込み片５が連成されている。

【０００８】 内壁板２ａのフリー端側には差込み部６が例えば両側部に形成され、該差し込 み部６を差し込むための差し込み穴７が下台板１ｂの外壁板２ｂ側寄りの端部に 罫線ｂに沿い形成されている。図１には差し込み穴７として切り目７ａタイプの ものが示されているが、予め切り抜いて形成しておいてもよい。

【０００９】 上記ブランクＡから本考案ポップ台紙を組み立てるに際しては、図１に示す展 開状態から最初に罫線ａに従い上台板１ａを折り返し下台板１ｂ上に重ねる。こ の重ねた状態では上台板１ａは罫線ａ部分のスプリングバック傾向により開き気 味となるので、両面粘着テープなどの適宜の接着手段を適用して重ね合わせ状態 に拘束する。かくして、上下台板１ａ,１ｂから成る台部１が組み立てられる。

【００１０】 次に罫線ｄに従い上ポップ板３ａを折り返し下ポップ板３ｂ上に重ね、先と同 様に罫線ｄ部分のスプリングバック傾向を抑えるために接着手段を適用して重ね 合わせ状態に拘束する。ここまでの状態が図２に示されている。

【００１１】 本考案品は図２に示す扁平折り畳み状態の下に輸送保管され、輸送保管に場所 をとらず便利である。

【００１２】 使用に際しては、図３に示すように図２の状態から罫線ｂに基づき外壁板２ｂ を上方へ折り曲げて略々垂直に立ち上げた後に、罫線ｆ,ｂ１に従いコーナ片４, ４次いで折り込み片５,５を折り曲げ、折り込み片５,５を外壁板２ｂの内面に沿 わせる。

【００１３】 次に図３に示す状態から内壁板２ａを罫線ｅに基づき下方へ折り曲げその下端 の差込み部６を差し込み穴７に差し込み固定することにより、上下ポップ板３ａ ,３ｂからポップ部３を、また内外壁板２ａ,２ｂから壁部２それぞれ組み立てる ことができ、図４に示すように本考案ポップ台紙が得られる。

【００１４】 このようにして組み立てられた本考案ポップ台紙に於いては、左右の折り込み 片５,５が内外壁板２ａ,２ｂ間で挟持固定されているので、台部１と壁部２とは コーナ片４,４及び折り込み片５,５を介しＬ型に結合され、壁部２を起立状態に 安定確実に保持することができる。

【００１５】 本考案に於いては、組立状態に於いてポップ部３に図４にような下向き傾斜を 与えるために、ポップ部３を構成している上下ポップ板３ａ,３ｂの内、上ポッ プ板３ａの前後幅は下ポップ板３ｂよりも少し大きくなっており、また壁部２を 構成している内外壁板２ａ,２ｂの内、内壁板２ａの高さは外壁板２ｂよりも少 し大きくなっている。図１で斜線で示す部分は幅の追加部を示している。

【００１６】 その結果、壁部２及びポップ部３を組み立てたときに上記寸法差により上ポッ プ板３ａが下ポップ板３ｂにより下方へ引っ張られ、ポップ部３に下向きの傾斜 が与えられる。

【００１７】

【考案の効果】

このように本考案に於いては、原紙から打ち抜いたブランクから従来のプラス チック製のものと実質的に同じ構造のポップ台紙を組み立てることができ、安価 にして廃棄処分の容易な陳列棚用ポップ台紙を提供できる。また扁平に折り畳ん だ状態で輸送保管できるので場所をとらず便利である。

【提出日】平成９年１０月７日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００２

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００２】

【従来の技術】

従来、陳列台用のポップ台紙として図５に示すように陳列台イ上に置かれる台 板部１′と、台板部１′の前端から立ち上がっていて陳列台イの前端の落下防止 壁ロに係止する壁部２′と、該壁部２′の上端から台前方へ傾斜突出するポップ 部３′とを備えた構造のものが提案され、陳列台への設置の簡便さから好んで使 用されている。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１７

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１７】

【考案の効果】

このように本考案に於いては、原紙から打ち抜いたブランクから従来のプラス チック製のものと実質的に同じ構造のポップ台紙を組み立てることができ、安価 にして廃棄処分の容易な陳列台用ポップ台紙を提供できる。また扁平に折り畳ん だ状態で輸送保管できるので場所をとらず便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す展開図である。

【図２】図１に示す状態より、上下台板及び上下ポップ
板を折り重ねた状態を示す平面図である。

【図３】図２の状態より外壁板を起立させ更に折り込み
を片を折り込んだ状況を示す一部切り欠き斜視図であ
る。

【図４】組立により得られた本考案ポップ台紙の斜視図
である。

【図５】従来品の説明図である。

【符号の説明】

１ 台部 １ａ 上台板 １ｂ 下台板 ２ 壁部 ２ａ 内壁板 ２ｂ 外壁板 ３ ポップ部 ３ａ 上ポップ板 ３ｂ 下ポップ板 ４ コーナ片 ５ 折り込み片 ６ 差し込み部 ７ 差し込み穴 ７ａ 切り目

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１０月７日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】実質的に剛性の原紙から打ち抜かれた一枚
   のブランクから組み立てられた陳列台用台紙であって、 下台板、 下台板の一端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に
   従う折り返しにより下台板上に重ねられた上台板、 下台板の他端側に罫線を介し連成されていて、該罫線に
   従う折り曲げにより起立された外壁板、 外壁板の上端に罫線を介し連成されていて、該罫線に従
   う折り曲げにより外方横向きに延出された下ポップ板、 下ポップ板のフリー端側に罫線を介し連成されていて、
   該罫線に従う折り返しにより下ポップ板上に重ねられた
   上ポップ板、 上ポップ板のフリー端側に罫線を介し連成されていて、
   該罫線に従う下方への折り曲げにより外壁板の内側に重
   ねられた内壁板、とを備え、 内壁板は下端に差し込み部を、また下台板はその対応位
   置に差し込み穴を備えていて、該差し込み穴への差し込
   み部の挿着により内外壁板が重ね合わせ状態に拘束さ
   れ、 下台板の両側部の壁板寄りの部分にコーナ片次いで折り
   込み片が順次罫線を介し連成されていて、折り込み片は
   コーナ片の起立状態に於いて内向きに折り曲げられ、こ
   の折り曲げ状態のもとに内,外壁板間に差し込まれてお
   り、この折り込み片の差込により下台板に対し内,外壁
   板が起立状態に拘束され、 上,下ポップ板の内、上ポップ板は下ポップ板より前後
   幅が大きく、また内,外壁板の内、内壁板は外壁板より
   も高さが大きく、この寸法差により少なくとも上ポップ
   板に下向き傾斜が与えられていることを特徴とする陳列
   台用ポップ台紙。
2. 【請求項２】上下台板及び上下ポップ板が重ね合わせ状
   態の下に接着手段の適用により接着一体化されているこ
   とを特徴とする請求項１記載の陳列棚用ポップ台紙。