JP3049587B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JP3049587B2
JP3049587B2 JP6115452A JP11545294A JP3049587B2 JP 3049587 B2 JP3049587 B2 JP 3049587B2 JP 6115452 A JP6115452 A JP 6115452A JP 11545294 A JP11545294 A JP 11545294A JP 3049587 B2 JP3049587 B2 JP 3049587B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル移動通信装
置等に使用する復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にナイキスト伝送路によるディジタ
ル通信を行う場合、復調装置では、まず同期検波によっ
てルートナイキスト特性を持つベースバンド帯域の同相
成分信号と直交成分信号を得、次にAD変換器によりデ
ィジタル信号に変換し、受信ルートナイキストフィルタ
演算により符号間干渉のないシンボル識別点を検出し、
その時刻のベースバンド信号振幅からディジタル情報を
抽出する。シンボル識別点を検出するには、識別点検出
回路においてナイキスト特性を持つ信号を用いて包絡線
を各サンプル点ごとに同期加算しピーク値をとるサンプ
ル点を識別点とする。フルナイキストパルス列を得るに
は、前記識別点回路において得られた識別点でルートナ
イキストフィルタ演算する必要があり、識別点の検出分
解能はサンプリング周波数で決定される。
【0003】以下、図面を参照しながらナイキスト伝送
における従来の復調の一例について説明する。
【0004】図2は従来のナイキスト伝送の復調装置の
構成を示すブロック図である。図2において、1は受信
信号をベースバンド帯域の同相成分信号と直交成分信号
とに変換する同期検波回路、2はAD変換器、3は識別
点検出回路、5は受信した信号をスロットごとに一括処
理するためのメモリ、7はルートナイキストフィルタで
ある。
【0005】次に上記構成の復調装置の動作を説明する
と、まず同期検波回路1により受信信号を同相成分信号
と直交成分信号に変換された各サブキャリアの合成信号
は、AD変換器2でサンプリング周波数fsでディジタ
ル信号に変換されてスロットごとにメモリ5に蓄えられ
る。
【0006】上記の処理はサンプル処理にてリアルタイ
ムで行う。このサンプル処理では同時に識別点検出回路
3にて、ナイキスト特性を持つ信号を用いて包絡線を各
サンプル点ごとに同期加算する。そしてピーク値をとる
サンプル点を識別点とする。以降の処理はメモリ5に蓄
えられたデータを使ってスロットごとの一括処理で行
う。このとき、メモリ5に蓄えられたデータのサンプリ
ング周波数fsを36kHz、シンボルレートを4Kbaudとす
ると、9倍のオーバーサンプリングとなる。ルートナイ
キストフィルタ7では、メモリ5に蓄えられた9倍オー
バーサンプリングデータのうち識別点でのみ演算を行
い、出力する間引き機能も有する。ここで識別点情報
は、前記識別点検出回路3によって検出された1/fs
の分解能の識別点である。前記ルートナイキストフィル
タ演算によりナイキストパルス列が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、識別点検出分解能がサンプリング周波
数により決定するため、識別点検出誤差による符号間干
渉が生じるという問題点を有していた。また、符号間干
渉を低減するために識別点検出分解能を向上させるには
サンプリング周波数を上げなければならず、メモリ量,
演算量が増大するという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑み、少ないメモ
リ量,演算量で符号間干渉の少ないナイキストパルス列
を復調できる復調装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決し、目的を達成するために、サンプリング処理部で
は、識別点検出回路にて識別点を検出し、蓄積一括処理
部では、識別点推定回路により高分解能な識別点推定を
行い、この推定した識別点によりルートナイキストフィ
ルタバンクを切り換え、演算することでナイキストパル
ス列を得るようにしたものである。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成によって識別点検出回
路にて識別点検出を行い、識別点推定回路により識別点
推定を行い、得られた識別点検出情報を用いて識別点で
のみルートナイキストフィルタ演算を行い、しかも識別
点推定情報を用いてルートナイキストフィルタバンクを
切り換えるため、少ないメモリ量および演算量で符号間
干渉の少ない復調をすることが受信スロットごとに可能
となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例における復調装置の
構成を示すブロック図である。図1において、4は識別
点推定回路、6はルートナイキストフィルタバンクであ
り、その他、前記従来例の図2と同じ機能のブロックに
は同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0012】以上のように構成された復調装置につい
て、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0013】まず同期検波回路1により受信信号を同相
成分信号と直交成分信号に変換された各サブキャリアの
合成信号は、AD変換器2でサンプリング周波数fsで
ディジタル信号に変換され、スロットごとにメモリ5に
蓄えられる。また、識別点検出回路3にてシンボル識別
点の検出を行う。この識別点検出回路3ではルートナイ
キストフィルタ演算を施し、受信信号をナイキスト特性
とした後、包絡線を計算し同期加算にてピークが現れる
サンプル点をシンボル識別点検出値とする。上記の処理
はサンプル処理にてリアルタイムで行う。このときのサ
ンプリング周波数fsを36kHz、シンボルレートを4Kba
udとすると、9倍のオーバーサンプリングとなり、識別
点は9点の同期加算となる。前記識別点検出回路3によ
り1/fsの分解能を有する識別点が検出できる。以降
の処理はスロットごとの一括処理で行う。
【0014】まず、識別点推定回路4では9点の同期加
算点からそのN倍に補間する。そして9N点となった識
別点から最大値検出することによりサンプリング周波数
fsで決まる識別点よりも高分解能な識別点を推定す
る。これはサンプリング周波数N×fsに相当する。そ
して、メモリ5に蓄えられたデータを使ってスロットご
との蓄積一括処理でデータの復調を行う。このとき、メ
モリ5に蓄えられたデータはシンボルの9倍オーバーサ
ンプリングとなっている。
【0015】次に、前記識別点検出回路3にて検出した
シンボル識別点情報を用いて以降の演算に用いるサンプ
ル点を選択する。そして選択されたシンボル識別点につ
いてルートナイキストフィルタ演算を行う。ここでルー
トナイキストフィルタ演算を行う際に、前記識別点推定
回路4より得られた識別点推定情報を用いてルートナイ
キストフィルタバンク6を切り換える。ルートナイキス
トフィルタバンク6はサンプリング周波数Nfsで設計
したルートナイキストフィルタをN分の1に間引いたポ
リフェーズフィルタとなっており、前記ルートナイキス
トフィルタバンク6を識別点推定値を用いて切り換えれ
ば、サンプリング周波数Nfsに相当する符号間干渉の
少ないフルナイキスト点が得られる。
【0016】以上のように本実施例によれば、識別点検
出回路3で得られた識別点検出値を用いて、そのサンプ
ル点のみで蓄積一括処理部におけるルートナイキストフ
ィルタ演算を行い、しかも識別点推定回路4でサンプリ
ング周波数よりも高分解能で識別点推定を行った結果を
用いてルートナイキストフィルタバンク6の切り換えを
行うので、少ないメモリ量,演算量で符号間干渉の少な
い復調をすることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の復調装置
は、識別点検出回路において得られた識別点検出値、識
別点推定回路において得られた識別点推定値を用いて蓄
積一括処理部におけるルートナイキストフィルタ演算を
ルートナイキストフィルタバンクを切り換えて行うの
で、少ないメモリ量,演算量で符号間干渉の少ない復調
をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における復調装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】従来の復調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…同期検波回路、 2…AD変換器、 3…識別点検
出回路、 4…識別点推定回路、 5…メモリ、 6…
ルートナイキストフィルタバンク、 7…ルートナイキ
ストフィルタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−213257(JP,A) 特開 平7−87153(JP,A) 特開 平7−143191(JP,A) 特開 平7−327057(JP,A) “16QAM/TDMA方式のシンボル タイミング再生方式”,電子情報通信学 会技術研究報告,Vol.92,No. 411,p.43−48,RCS92−106 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号をベースバンド帯域の同相成分
    信号と直交成分信号とに変換する同期検波回路と、前記
    同期検波回路で同相成分信号と直交成分信号に変換され
    た各サブキャリアの合成信号をサンプリング周波数fs
    でディジタル信号に変換するAD変換器と、前記AD変
    換器で変換されたディジタル信号をスロットごとに蓄え
    るメモリと、ルートナイキストフィルタ演算を施し、前
    記受信信号をナイキスト特性とした後、包絡線を計算し
    同期加算にてピークが現れるサンプル点をシンボル識別
    点検出値とする識別点検出回路とから構成されるサンプ
    ル処理部、および前記識別点検出回路で検出したシンボ
    ル識別点よりも高い分解能で識別点推定を行う識別点推
    定回路と、前記サンプリング周波数Nfsでなるルート
    ナイキストフィルタをN分の1に間引いたポリフェーズ
    フィルタとなっているルートナイキストフィルタバンク
    とから構成される蓄積一括処理部を有し、前記ルートナ
    イキストフィルタバンクを前記識別点推定回路からの識
    別点推定値を用い切り換え、サンプリング周波数Nfs
    に相当する符号間干渉の少ないフルナイキスト点を得る
    ようにしたことを特徴とする復調装置。
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"16QAM/TDMA方式のシンボルタイミング再生方式",電子情報通信学会技術研究報告,Vol.92,No.411,p.43−48,RCS92−106

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