JP3048863B2 - 部材連結装置 - Google Patents
部材連結装置Info
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- JP3048863B2 JP3048863B2 JP6298416A JP29841694A JP3048863B2 JP 3048863 B2 JP3048863 B2 JP 3048863B2 JP 6298416 A JP6298416 A JP 6298416A JP 29841694 A JP29841694 A JP 29841694A JP 3048863 B2 JP3048863 B2 JP 3048863B2
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピンまたはボルト孔を
長孔とすることなく、ブラケットを介して連結される連
結部材の取付位置を調整可能とした部材連結装置に関す
る。
長孔とすることなく、ブラケットを介して連結される連
結部材の取付位置を調整可能とした部材連結装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビル等の1〜2階の吹き抜け
部分などに対して適用される、外壁全面を覆う複層ガラ
スによる大開口カーテンウォールにおいては、図16に
示されるように、室内側にトラス組みされたトラス支持
材49、49…が縦方向に配設され、このトラス支持材
49、49…に対してカーテンウォールパネル48が取
り付けられている。
部分などに対して適用される、外壁全面を覆う複層ガラ
スによる大開口カーテンウォールにおいては、図16に
示されるように、室内側にトラス組みされたトラス支持
材49、49…が縦方向に配設され、このトラス支持材
49、49…に対してカーテンウォールパネル48が取
り付けられている。
【0003】前記カーテンウォールについて図17およ
び図18に基づいて詳述すると、先ず前記トラス支持材
49は、後側弦材50と前側弦材51とが所定の間隔を
おいて平行的に配設されるとともに、これら両弦材5
0、51間をワーレントラス状に斜材54、54…が配
設されたもので、両弦材50、51と斜材54との連結
は、断面略T字状の斜材ブラケット52を用い、この斜
材ブラケット52の頭部フランジ52aを弦材50、5
1の内部に形成された嵌溝に嵌合するとともに、支持壁
を挟んで裏当材53を取り付け、これらを貫通するボル
ト55、55…を螺設することにより前記斜材ブラケッ
ト52の固定を行い、次いでこれら斜材ブラケット5
2、52間に斜材54を渡しピン59により連結してい
る。また、方立ブラケット56の取り付けも同様に、断
面略T字状の方立ブラケット56の頭部フランジ56a
を前側弦材51の内部に形成された嵌溝に嵌合するとと
もに、支持壁を挟んで裏当材57を取り付け、これらを
貫通してボルト55、55…を螺設することにより固定
し、ボルト61、61により連結ブラケットを介し方立
58を取付けている。なお、60は方立58の高さ方向
の適宜の位置に設けられた無目である。
び図18に基づいて詳述すると、先ず前記トラス支持材
49は、後側弦材50と前側弦材51とが所定の間隔を
おいて平行的に配設されるとともに、これら両弦材5
0、51間をワーレントラス状に斜材54、54…が配
設されたもので、両弦材50、51と斜材54との連結
は、断面略T字状の斜材ブラケット52を用い、この斜
材ブラケット52の頭部フランジ52aを弦材50、5
1の内部に形成された嵌溝に嵌合するとともに、支持壁
を挟んで裏当材53を取り付け、これらを貫通するボル
ト55、55…を螺設することにより前記斜材ブラケッ
ト52の固定を行い、次いでこれら斜材ブラケット5
2、52間に斜材54を渡しピン59により連結してい
る。また、方立ブラケット56の取り付けも同様に、断
面略T字状の方立ブラケット56の頭部フランジ56a
を前側弦材51の内部に形成された嵌溝に嵌合するとと
もに、支持壁を挟んで裏当材57を取り付け、これらを
貫通してボルト55、55…を螺設することにより固定
し、ボルト61、61により連結ブラケットを介し方立
58を取付けている。なお、60は方立58の高さ方向
の適宜の位置に設けられた無目である。
【0004】この場合、前述した斜材ブラケット52や
方立ブラケット56の場合は、これらに連結される斜材
54や方立58の取付位置がピン59、61によりほぼ
固定とされ、斜材54の固定点間の調整や方立58の上
下方向の調整は専らブラケット52、56に形成された
ピン孔を長孔とすることにより行われていた。
方立ブラケット56の場合は、これらに連結される斜材
54や方立58の取付位置がピン59、61によりほぼ
固定とされ、斜材54の固定点間の調整や方立58の上
下方向の調整は専らブラケット52、56に形成された
ピン孔を長孔とすることにより行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特にブ
ラケット52と斜材54とが摩擦接合に依存しないピン
結合の場合には、前記長孔の遊びによって、弦材および
斜材に発生すべき応力が変化し、二次応力により一部の
斜材や弦材に過度の負担が掛かり、全体としての破壊強
度が低下するという問題が発生する。したがって、長孔
によって調整できる調整代は極僅かであり、結局は加工
精度を上げて製作するしかないという現状下にある。
ラケット52と斜材54とが摩擦接合に依存しないピン
結合の場合には、前記長孔の遊びによって、弦材および
斜材に発生すべき応力が変化し、二次応力により一部の
斜材や弦材に過度の負担が掛かり、全体としての破壊強
度が低下するという問題が発生する。したがって、長孔
によって調整できる調整代は極僅かであり、結局は加工
精度を上げて製作するしかないという現状下にある。
【0006】そこで本発明の主たる課題は、ブラケット
を介して連結される連結部材の取付位置を任意に調整可
能とした部材連結装置を提供することにある。
を介して連結される連結部材の取付位置を任意に調整可
能とした部材連結装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、支持材に対してブラケットが固定される
とともに、このブラケットに対して連結部材がピンまた
はボルト類により連結された部材連結装置において、前
記ブラケットにおけるピンまたはボルト類の取付位置を
含む領域を所定形状の開口とする一方、表裏を貫く方向
の中心軸回りに所定の回転角度ごと前記ブラケットの開
口に対して嵌合可能とされるとともに、中心点より偏位
した位置に前記ピンまたはボルト類の挿通孔が形成され
た所定形状の孔位置調整板を、前記挿通孔位置を調整し
ながら前記ブラケットの開口に対して嵌合させて前記ピ
ンまたはボルト類の取付位置の調整を行うように構成し
たことを特徴とするものである。
に、本発明は、支持材に対してブラケットが固定される
とともに、このブラケットに対して連結部材がピンまた
はボルト類により連結された部材連結装置において、前
記ブラケットにおけるピンまたはボルト類の取付位置を
含む領域を所定形状の開口とする一方、表裏を貫く方向
の中心軸回りに所定の回転角度ごと前記ブラケットの開
口に対して嵌合可能とされるとともに、中心点より偏位
した位置に前記ピンまたはボルト類の挿通孔が形成され
た所定形状の孔位置調整板を、前記挿通孔位置を調整し
ながら前記ブラケットの開口に対して嵌合させて前記ピ
ンまたはボルト類の取付位置の調整を行うように構成し
たことを特徴とするものである。
【0008】この場合、前記ブラケットの開口および孔
位置調整板の外形形状としては、正多角形状、または歯
車状とするのが望ましい。
位置調整板の外形形状としては、正多角形状、または歯
車状とするのが望ましい。
【0009】
【作用】本発明においては、ブラケットに対する連結部
材の結合に当り、ブラケットの前記ピン等の取付位置を
含む領域に形成された開口部分に前記孔位置調整板を嵌
合して設けるため、この孔位置調整板の嵌合状態に応じ
てピンまたはボルト類の取付位置が任意に調整可能とな
っている。詳しくは、前記孔位置調整板には、中心点よ
り偏位した位置に前記ピンまたはボルト類の挿通孔が形
成されており、この孔位置調整板を適宜の嵌合状態で前
記ブラケットの開口に嵌合させることにより、ピンまた
はボルト類取付位置が中心より偏位する長さ分だけプラ
ス方向またはマイナス方向に調整することが可能とな
る。
材の結合に当り、ブラケットの前記ピン等の取付位置を
含む領域に形成された開口部分に前記孔位置調整板を嵌
合して設けるため、この孔位置調整板の嵌合状態に応じ
てピンまたはボルト類の取付位置が任意に調整可能とな
っている。詳しくは、前記孔位置調整板には、中心点よ
り偏位した位置に前記ピンまたはボルト類の挿通孔が形
成されており、この孔位置調整板を適宜の嵌合状態で前
記ブラケットの開口に嵌合させることにより、ピンまた
はボルト類取付位置が中心より偏位する長さ分だけプラ
ス方向またはマイナス方向に調整することが可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳述する。図1は本発明に係る部材連結装置を適用した
トラス支持材1の水平断面図である。トラス支持材1
は、所定間隔をおいて平行的に配設された前側弦材2
(方立相当部材)と後側弦材3とが斜材ブラケット5を
介してワーレントラス状に配置された斜材4、4…によ
って連結された構造をなし、ガラスなどに風圧を受けた
場合、ガラス面に対する荷重がガラス枠材に伝達され、
最終的にこのトラス支持材1によって支持されるように
なっている。この場合、前記前側弦材2が圧縮部材とな
り、後側弦材3が引張部材となって荷重に対して抵抗す
る。
詳述する。図1は本発明に係る部材連結装置を適用した
トラス支持材1の水平断面図である。トラス支持材1
は、所定間隔をおいて平行的に配設された前側弦材2
(方立相当部材)と後側弦材3とが斜材ブラケット5を
介してワーレントラス状に配置された斜材4、4…によ
って連結された構造をなし、ガラスなどに風圧を受けた
場合、ガラス面に対する荷重がガラス枠材に伝達され、
最終的にこのトラス支持材1によって支持されるように
なっている。この場合、前記前側弦材2が圧縮部材とな
り、後側弦材3が引張部材となって荷重に対して抵抗す
る。
【0011】前記前側および後側弦材2、3(以下、単
に弦材ともいう。)は、押出し成形により製造された型
材であり、通常は内部に支持壁を有する中空材として製
造され、前記弦材2、3の内部には、部材長手方向に沿
って係合溝3a、3aが形成されている。
に弦材ともいう。)は、押出し成形により製造された型
材であり、通常は内部に支持壁を有する中空材として製
造され、前記弦材2、3の内部には、部材長手方向に沿
って係合溝3a、3aが形成されている。
【0012】前記弦材2、3に対する斜材ブラケット5
の取付けに当たっては、先ず前記弦材2、3に対してブ
ラケット挿入孔2b、3bを形成する。具体的には、ブ
ラケット5の外形形状に合わせて、図2に示す斜材ブラ
ケット5の長さL×図1に示す幅Bの寸法で切欠きを形
成し、ブラケット5の取付場所ごとにブラケット挿入孔
2b、3bを形成する。
の取付けに当たっては、先ず前記弦材2、3に対してブ
ラケット挿入孔2b、3bを形成する。具体的には、ブ
ラケット5の外形形状に合わせて、図2に示す斜材ブラ
ケット5の長さL×図1に示す幅Bの寸法で切欠きを形
成し、ブラケット5の取付場所ごとにブラケット挿入孔
2b、3bを形成する。
【0013】前記斜材ブラケット5は、本実施例におい
ては、右ブラケット部材5Aと左ブラケット部材5B
と、これら左右ブラケット部材5A、5Bの間に介在さ
れる挿入保持板6とから構成され、前記挿入保持板6の
挿入により前記左右ブラケット部材5A、5Bが弦材
2、3に対して固定状態に保持されるようになってい
る。前記斜材ブラケット5の係合構造をさらに詳述する
と、前記左右ブラケット部材5A,5Bにはそれぞれ挿
入部の先端に前記弦材2、3の係合溝2a、3aに対し
て係合する係合部5aが形成されており、図5に示され
るように、先ず最初に前記左右ブラケット部材5A,5
Bをブラケット挿入孔3bに対して挿入し、左右ブラケ
ット部材5A,5Bに形成された前記各係合部5aを弦
材3の各係合溝3aに対して係合させた後、これら左右
ブラケット部材5A、5Bの間に前記挿入保持板6を押
し込むようにして挿入する。この挿入保持板6の挿入に
より、前記左右ブラケット部材5A、5Bが側方、つま
り弦材3の係合溝3a側にそれぞれ押し付けられ、左右
ブラケット部材5A、5Bの係合部5aと弦材3の係合
溝3aとが係合状態とされ、斜材ブラケット5に力が加
わっても抜けないように固定保持される。また、斜材ブ
ラケット5に対して弦材2、3の幅方向または長手方向
の力が作用しても、斜材ブラケット5は弦材2、3のブ
ラケット挿入孔3bに対しほぼその周面において接触す
る状態で挿入されており、斜材ブラケット5の端面がブ
ラケット挿入孔3bの各壁面に当接することにより、弦
材2、3の幅方向および長手方向にずれることはない。
ては、右ブラケット部材5Aと左ブラケット部材5B
と、これら左右ブラケット部材5A、5Bの間に介在さ
れる挿入保持板6とから構成され、前記挿入保持板6の
挿入により前記左右ブラケット部材5A、5Bが弦材
2、3に対して固定状態に保持されるようになってい
る。前記斜材ブラケット5の係合構造をさらに詳述する
と、前記左右ブラケット部材5A,5Bにはそれぞれ挿
入部の先端に前記弦材2、3の係合溝2a、3aに対し
て係合する係合部5aが形成されており、図5に示され
るように、先ず最初に前記左右ブラケット部材5A,5
Bをブラケット挿入孔3bに対して挿入し、左右ブラケ
ット部材5A,5Bに形成された前記各係合部5aを弦
材3の各係合溝3aに対して係合させた後、これら左右
ブラケット部材5A、5Bの間に前記挿入保持板6を押
し込むようにして挿入する。この挿入保持板6の挿入に
より、前記左右ブラケット部材5A、5Bが側方、つま
り弦材3の係合溝3a側にそれぞれ押し付けられ、左右
ブラケット部材5A、5Bの係合部5aと弦材3の係合
溝3aとが係合状態とされ、斜材ブラケット5に力が加
わっても抜けないように固定保持される。また、斜材ブ
ラケット5に対して弦材2、3の幅方向または長手方向
の力が作用しても、斜材ブラケット5は弦材2、3のブ
ラケット挿入孔3bに対しほぼその周面において接触す
る状態で挿入されており、斜材ブラケット5の端面がブ
ラケット挿入孔3bの各壁面に当接することにより、弦
材2、3の幅方向および長手方向にずれることはない。
【0014】また、前記左右ブラケット部材5A、5B
の中間部分には、鍔状突起5bが形成されており、左右
ブラケット部材5A、5Bの固定状態において、弦材
2、3の外形形状、図1の例では円形状に整合する形状
となっている。
の中間部分には、鍔状突起5bが形成されており、左右
ブラケット部材5A、5Bの固定状態において、弦材
2、3の外形形状、図1の例では円形状に整合する形状
となっている。
【0015】かかる方法により斜材ブラケット5、5…
の取付けが完了したならば、斜材4の取付けを行う。斜
材4は、図4に示されるように、略半円形状の型材4
A、4Bの合わせ面に形成された係合片4a、4b同士
をそれぞれ係合させることにより、全体として断面円形
状とされた部材であり、その両端部においては、図3に
示されるように、両側周面部分が切削されてボルト座面
4cが形成されるとともに、前記係合片4a,4b部分
がカットされ係合凹部4dが形成されている。
の取付けが完了したならば、斜材4の取付けを行う。斜
材4は、図4に示されるように、略半円形状の型材4
A、4Bの合わせ面に形成された係合片4a、4b同士
をそれぞれ係合させることにより、全体として断面円形
状とされた部材であり、その両端部においては、図3に
示されるように、両側周面部分が切削されてボルト座面
4cが形成されるとともに、前記係合片4a,4b部分
がカットされ係合凹部4dが形成されている。
【0016】他方、ブラケット5側においては、図6お
よび図7に示されるように、前記ブラケット5における
ピンまたはボルト類(以下、単にピンともいう。)の取
付位置を含む領域を所定形状の開口、図示の例では正方
形の開口9とする一方、この開口部9に嵌合可能な正方
形の孔位置調整板8が用いられる。この孔位置調整板8
には、中心点Oに対して偏心した位置にピン挿通孔8a
が形成されており、この位置調整板8を前記開口9に対
して嵌合させた状態で、前記斜材4の係合凹部4dを前
記斜材ブラケット5に対して嵌め込み、前記係合凹部4
dに形成されたピン孔および前記孔位置調整板8に形成
されたピン挿通孔8aを貫いて挿入された連結ピン7に
より連結される。
よび図7に示されるように、前記ブラケット5における
ピンまたはボルト類(以下、単にピンともいう。)の取
付位置を含む領域を所定形状の開口、図示の例では正方
形の開口9とする一方、この開口部9に嵌合可能な正方
形の孔位置調整板8が用いられる。この孔位置調整板8
には、中心点Oに対して偏心した位置にピン挿通孔8a
が形成されており、この位置調整板8を前記開口9に対
して嵌合させた状態で、前記斜材4の係合凹部4dを前
記斜材ブラケット5に対して嵌め込み、前記係合凹部4
dに形成されたピン孔および前記孔位置調整板8に形成
されたピン挿通孔8aを貫いて挿入された連結ピン7に
より連結される。
【0017】前記孔位置調整板8による斜材4の固定点
間距離の調整は、図8に示されるように、前記孔位置調
整板8の前記開口9に対する嵌合状態に応じて、すなわ
ち孔位置調整板8の表裏を貫く方向の中心軸回りに90
°回転ごとに前記開口9に対して嵌合可能となってお
り、これらの各嵌合状態に応じて4ケースの孔位置が得
られることとなり、斜材4に形成されたピン孔4cの位
置に前記ピン挿通孔8aの位置が最も適合する状態で前
記孔位置調整板8を嵌合させることにより行われる。こ
こで、前記孔位置調整板8の各嵌合状態を図9(A)〜
(D)に示す。この場合には、斜材4の固定点間距離と
してはl1 〜l4の4つ寸法を取り得ることになる。な
お、ピン位置の調整可能量は、前記ピン挿通孔8aと中
心点Oとの偏心量により適宜調整することができる。
間距離の調整は、図8に示されるように、前記孔位置調
整板8の前記開口9に対する嵌合状態に応じて、すなわ
ち孔位置調整板8の表裏を貫く方向の中心軸回りに90
°回転ごとに前記開口9に対して嵌合可能となってお
り、これらの各嵌合状態に応じて4ケースの孔位置が得
られることとなり、斜材4に形成されたピン孔4cの位
置に前記ピン挿通孔8aの位置が最も適合する状態で前
記孔位置調整板8を嵌合させることにより行われる。こ
こで、前記孔位置調整板8の各嵌合状態を図9(A)〜
(D)に示す。この場合には、斜材4の固定点間距離と
してはl1 〜l4の4つ寸法を取り得ることになる。な
お、ピン位置の調整可能量は、前記ピン挿通孔8aと中
心点Oとの偏心量により適宜調整することができる。
【0018】ところで、前記孔位置調整板8としては、
他に種々の形状が考えられる。たとえば図10に示され
る正五角形の孔位置調整板8Aや、図11に示される正
六角形の孔位置調整板8Bとすることもできる。この場
合、角数の多い多角形状ほどブラケット5の開口9に対
する嵌合状態数が増えるために、孔位置をより精度良く
調整することが可能である。さらに、図12に示すよう
に、周面に噛み合い歯を有する歯車状の孔位置調整板8
Cとする場合には、嵌合状態数を噛み合い歯数分だけ確
保することができるため、0.数mm単位の調整が可能と
なる。また、特にブラケット5と斜材4との連結が摩擦
ボルト等により行われ、その接触面において十分な摩擦
力が期待できる場合には、前記孔位置調整板8を円形と
することもできる。
他に種々の形状が考えられる。たとえば図10に示され
る正五角形の孔位置調整板8Aや、図11に示される正
六角形の孔位置調整板8Bとすることもできる。この場
合、角数の多い多角形状ほどブラケット5の開口9に対
する嵌合状態数が増えるために、孔位置をより精度良く
調整することが可能である。さらに、図12に示すよう
に、周面に噛み合い歯を有する歯車状の孔位置調整板8
Cとする場合には、嵌合状態数を噛み合い歯数分だけ確
保することができるため、0.数mm単位の調整が可能と
なる。また、特にブラケット5と斜材4との連結が摩擦
ボルト等により行われ、その接触面において十分な摩擦
力が期待できる場合には、前記孔位置調整板8を円形と
することもできる。
【0019】ところで、本発明においては、開口9の形
状と孔位置調整板8の形状とが一致することは必ずしも
要件とはならない。たとえば、図13に示されるよう
に、正方形の各辺の中央部に三角形状の切欠き9aを形
成することにより、正方形の孔位置調整板8であっても
8つの嵌合状態数を持たせることができ、孔位置調整板
8の嵌合状態数が増えた分だけ細かい寸法調整が可能と
なる。
状と孔位置調整板8の形状とが一致することは必ずしも
要件とはならない。たとえば、図13に示されるよう
に、正方形の各辺の中央部に三角形状の切欠き9aを形
成することにより、正方形の孔位置調整板8であっても
8つの嵌合状態数を持たせることができ、孔位置調整板
8の嵌合状態数が増えた分だけ細かい寸法調整が可能と
なる。
【0020】一方、前記実施例においては、前記斜材ま
たは無目ブラケット5、10…として左右一対のブラケ
ット部材5A,5B,10A…を用い、その間に挿入保
持板6、11…を挿入することにより前記ブラケット部
材5A,5B,10A…の固定を行ったが、図14に示
されるように、一枚のブラケット部材30と一枚の挿入
保持板31とによりブラケットを構成し、これらに嵌合
する孔位置調整板8によりピン位置の調整を行うことも
できる。
たは無目ブラケット5、10…として左右一対のブラケ
ット部材5A,5B,10A…を用い、その間に挿入保
持板6、11…を挿入することにより前記ブラケット部
材5A,5B,10A…の固定を行ったが、図14に示
されるように、一枚のブラケット部材30と一枚の挿入
保持板31とによりブラケットを構成し、これらに嵌合
する孔位置調整板8によりピン位置の調整を行うことも
できる。
【0021】さらに、上記した実施例はいずれもピン孔
が1つの場合であるが、図15に示されるように、ピン
またはボルト類の挿入孔が複数ある場合、たとえば4つ
の場合であっても、本発明の適用は可能である。また、
本発明はトラス組部材の他、ブラケット介して連結され
るすべての連結構造に対して適用することができる。と
ころで、前側弦材2の室外側に対しては、無目ブラケッ
ト10が取り付けられ、この無目ブラケット10に対し
て無目14、14がボルト13、13により固定されて
いる。本例においては、前記無目ブラケット10も前記
斜材ブラケット5と同様の方法で取付けられる。前記無
目ブラケット10は、略L字状の右無目ブラケット部材
10A、略L字状の左無目ブラケット部材10Bおよび
これら左右無目ブラケット部材10A、10Bの間に介
在される挿入保持板11より構成され、先ず最初に前記
左右無目ブラケット部材10A、10Bが前側弦材2の
係合溝2c、2cに対して係合するように挿入され、次
いでこれらの左右無目ブラケット10A、10Bの間に
挿入保持板11が挿入されることにより前記左右無目ブ
ラケット部材10A、10Bが抜けないように固定され
る。また、これら左右無目ブラケット部材10A、10
Bおよび挿入保持板11の固定はこれらを貫通して設け
られたボルト12により行われている。
が1つの場合であるが、図15に示されるように、ピン
またはボルト類の挿入孔が複数ある場合、たとえば4つ
の場合であっても、本発明の適用は可能である。また、
本発明はトラス組部材の他、ブラケット介して連結され
るすべての連結構造に対して適用することができる。と
ころで、前側弦材2の室外側に対しては、無目ブラケッ
ト10が取り付けられ、この無目ブラケット10に対し
て無目14、14がボルト13、13により固定されて
いる。本例においては、前記無目ブラケット10も前記
斜材ブラケット5と同様の方法で取付けられる。前記無
目ブラケット10は、略L字状の右無目ブラケット部材
10A、略L字状の左無目ブラケット部材10Bおよび
これら左右無目ブラケット部材10A、10Bの間に介
在される挿入保持板11より構成され、先ず最初に前記
左右無目ブラケット部材10A、10Bが前側弦材2の
係合溝2c、2cに対して係合するように挿入され、次
いでこれらの左右無目ブラケット10A、10Bの間に
挿入保持板11が挿入されることにより前記左右無目ブ
ラケット部材10A、10Bが抜けないように固定され
る。また、これら左右無目ブラケット部材10A、10
Bおよび挿入保持板11の固定はこれらを貫通して設け
られたボルト12により行われている。
【0022】
【発明の効果】以上詳説のとおり、本発明によれば、ブ
ラケットと連結部材とのピン挿通孔を長孔とすることな
く、ブラケットを介して連結される連結部材の取付位置
を任意に調整することができる。
ラケットと連結部材とのピン挿通孔を長孔とすることな
く、ブラケットを介して連結される連結部材の取付位置
を任意に調整することができる。
【図1】本発明に係る部材連結装置を用いたトラス支持
材の横断面図である。
材の横断面図である。
【図2】本発明に係る部材連結装置を用いたトラス支持
材の要部側面図である。
材の要部側面図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】ブラケットの取付け要領図である。
【図6】斜材取付け部分の一部切欠き拡大図である。
【図7】孔位置調整板の取付け要領図である。
【図8】孔位置調整板の嵌合状態によるピン孔位置の変
化図である。
化図である。
【図9】(A) 〜(D) は孔位置調整板の各嵌合状態図であ
る。
る。
【図10】孔位置調整板の他の例を示す平面図である。
【図11】孔位置調整板の他の例を示す平面図である。
【図12】孔位置調整板の他の例を示す平面図である。
【図13】ブラケット開口の他の形成例図である。
【図14】他のブラケット例における本発明適用例の断
面図である。
面図である。
【図15】ピン孔を複数とした場合の孔位置調整板の平
面図である。
面図である。
【図16】トラス支持材を用いたカーテンウォールの概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図17】トラス支持材の一部切欠き要部側面図であ
る。
る。
【図18】トラス支持材を用いたカーテンウォールの水
平断面図である。
平断面図である。
1…トラス支持材、2・2A・2B…前側弦材、2a・
2c・3a…係合溝、3・3A・3B…後側弦材、2b
・3b…ブラケット挿入孔、4…斜材、5…斜材ブラケ
ット、5A…右ブラケット部材、5B…左ブラケット部
材、5a…係合部、5b…鍔状突起、6・11…挿入保
持板、7…連結ピン、8…孔位置調整板、8a…ピン挿
通孔、9…ブラケット開口部、10…無目ブラケット、
10A…右無目ブラケット部材、10B…左無目ブラケ
ット部材
2c・3a…係合溝、3・3A・3B…後側弦材、2b
・3b…ブラケット挿入孔、4…斜材、5…斜材ブラケ
ット、5A…右ブラケット部材、5B…左ブラケット部
材、5a…係合部、5b…鍔状突起、6・11…挿入保
持板、7…連結ピン、8…孔位置調整板、8a…ピン挿
通孔、9…ブラケット開口部、10…無目ブラケット、
10A…右無目ブラケット部材、10B…左無目ブラケ
ット部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−13642(JP,A) 特開 平10−88656(JP,A) 実開 昭63−76111(JP,U) 特許2843494(JP,B2) 実用新案登録2532971(JP,Y2) 実用新案登録2532972(JP,Y2) 実用新案登録2585664(JP,Y2) 実公 昭49−40725(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/96 E04B 1/58 506 E04B 1/58 511
Claims (3)
- 【請求項1】支持材に対してブラケットが固定されると
ともに、このブラケットに対して連結部材がピンまたは
ボルト類により連結された部材連結装置において、 前記ブラケットにおけるピンまたはボルト類の取付位置
を含む領域を所定形状の開口とする一方、表裏を貫く方
向の中心軸回りに所定の回転角度ごと前記ブラケットの
開口に対して嵌合可能とされるとともに、中心点より偏
位した位置に前記ピンまたはボルト類の挿通孔が形成さ
れた所定形状の孔位置調整板を、前記挿通孔位置を調整
しながら前記ブラケットの開口に対して嵌合させて前記
ピンまたはボルト類の取付位置の調整を行うように構成
したことを特徴とする部材連結装置。 - 【請求項2】ブラケットの開口および孔位置調整板の外
形形状が正多角形状である請求項1記載の部材連結装
置。 - 【請求項3】ブラケットの開口および孔位置調整板の外
形形状が歯車状である請求項1記載の部材連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6298416A JP3048863B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 部材連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6298416A JP3048863B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 部材連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158516A JPH08158516A (ja) | 1996-06-18 |
JP3048863B2 true JP3048863B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=17859430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6298416A Expired - Fee Related JP3048863B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 部材連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048863B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7478508B2 (en) * | 2004-08-16 | 2009-01-20 | Scafco Corporation | Mounting clip |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP6298416A patent/JP3048863B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08158516A (ja) | 1996-06-18 |
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