JP3582558B2 - ウエブに直交する軸まわりの曲げ性能に優れた建築構造用支持部材 - Google Patents

ウエブに直交する軸まわりの曲げ性能に優れた建築構造用支持部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にスチールハウスにおいて使用される薄鋼板製等の支持部材ユニットの補強構造及び支持部材ユニットを補強した建築構造用支持部材で、耐力耐震構造の屋根下地を構成する鋼製たるき、床下地を構成する根太材として使用するのに適し、その他の建築構造用部材としても使用可能な薄鋼板製等の支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建築構造用構造物の曲げ部材は、その支持スパン、あるいは加わる荷重によって必要となる断面性能が大きく変化するために、使用する部材の形状,あるいは、部材の板厚を使用箇所に合わせて変化させる必要があり、その為使用する部材の種類が増して不経済になる。
一方、使用する部材の種類を減らす為に、全ての部材を最も断面性能の大きな部材に統一することも多くおこなわれているが、部位によっては必要以上の性能を有する部材が使用されることになるため不経済になる。
前記の問題を解決するための一つの方法として、図12に示すようなウエブ1と一体に連設された第1フランジ2と第2フランジ3を備えたC形鋼からなる支持部材ユニット4相互を、図13に示すように、各ウエブ1を同レベルに配置して、前記各支持部材ユニット4におけるウエブ相互を当接さて結合させたつづり合わせ梁20が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
つづり合わせ梁20のように構成すれば、同じ部材を2つ組み合わせることで、2倍の断面性能を有する部材にすることができる。しかし材料を2倍にして性能も2倍であるので、より大きな断面性能を有する部材にならないので、コスト高になるという問題がある。
【0004】
本発明は前記従来の問題点を解決したもので、同一断面部材のウエブ同士を重ね合わせると共にウエブ巾方向に相対的にずらして配置して、ドリリングタッピングネジ,スクリュウ接合,溶接,ボルト接合等でウエブ相互を接合することで、高耐力,高剛性を有し、大きな経済的な効果が見込め、現場施工する場合においても優れている建築構造用薄鋼板製等の建築構造用支持部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、少なくともウエブとその両端に、第1フランジと第2フランジを一体に連設して支持部材ユニットを構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユニットにおけるウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に、ウエブ相互の重ね合わせ長さLが、ウエブの巾をWとして、W/10≦L≦W9/10となるように相対的にずらして配置し、かつウエブ相互をネジまたは溶接などで結合して構成してなることを特徴とする。
また、本発明は、一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、ウエブの両端にこれと一体に連設された第1フランジと第2フランジを設け、第1フランジの先端を折返して第3フランジを設けることで略J又は略逆J形の端面形状の薄鋼板製支持部材ユニットを構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユニットを互いに逆向き配置してウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に、ウエブ相互の重ね合わせ長さLが、ウエブの巾をWとして、W/10≦L≦W9/10となるように相対的にずらして配置し、かつウエブ相互をネジまたは溶接などで結合して構成してなることを特徴とする。
また、本発明は、第1または第2の発明において、前記第1フランジないし第3フランジの少なくともいずれか一つにリップを一体に形成したことを特徴とする。
【0006】
本発明によると、薄鋼板等を曲げ加工で一体成形でき、同一断面部材のウエブ同士を重ね合わせると共にウエブ巾方向に相対的にずらして配置して、ドリリングタッピングネジ,スクリュウ接合,溶接,ボルト接合等で接合することで、高耐力,高剛性を有し、大きな経済的な効果が見込め、現場施工する場合においても優れている建築構造用薄鋼板製等の支持部材とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1および図2は、本発明において使用される第1例の支持部材ユニット4およびその支持部材ユニット4を使用して構成した薄鋼板製支持部材5の第一実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に屈曲連設され、かつ前記ウエブ1と平行に、上部フランジ2および下部フランジ3先端部にこれと一体にリップ6が直角に屈曲連設されて、支持部材ユニット4が構成されている。この薄鋼板製支持部材ユニット4は、厚さ0.8mm〜2.0mmの範囲、多くの場合は、1.0mm厚で所定長さの一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより曲げ加工して図示の端面形状(この場合はリップ付き溝型鋼であるが、リップ6のない軽量溝型鋼にすることもできるので、これらを総称してC形鋼と略称する)に成形されたものである。
【0008】
このように構成された同一断面部材からなる一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4におけるウエブ相互を重合するように当接させると共にウエブ1の巾方向に、ウエブ1のほぼ1/2の巾が重合するように相対的にずらして配置し、かつウエブ1相互が、ウエブ巾方向に所定の間隔を置くと共にウエブ長手方向(支持部材ユニット4の長手方向)に所定の間隔を置いて打込まれたドリリングタッピングネジ7等の固着手段により相互に固着されて構造物用薄鋼板製支持部材5が構成されている。
【0009】
前記ウエブ1相互の重ね合わせ部分の巾は、その巾が小さくするほど曲げ剛性および曲げ耐力は大きくなり補強効果は大きくなるが、十分に接合するためには、ある程度の重ね合わせ長さ(ラップ長)Lを必要になるため、以下の範囲に設定する事ができる。すなわち、一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4におけるウエブ1相互の重ね合わせ長さLを、ウエブの巾をWとして、
W/10≦L≦W9/10
【0010】
ウエブ1相互の重ね合わせ部分の巾は、その巾が大きくすると曲げ剛性および曲げ耐力は小さくなり十分な補強効果が期待できなくなり、重ね合わせ部分の巾が小さすぎると不安定な構造となるため、重ね合わせ長さ(ラップ長)Lを以下の範囲に設定するのが望ましい。
W/3≦L≦W3/5
【0011】
支持部材5を構成する場合、図3の(A)に示すように、上側の支持部材ユニット4に対して、その支持部材ユニット4よりも短尺の支持部材ユニット4aを前述と同様にウエブ1相互を結合するようにしてもよい。前記上側の支持部材ユニット4のウエブ1の端部には、2点鎖線で示す取付金物8に取付けるためのボルト挿入孔10が設けられている。
また図3の(B)に示すように、上側と下側の支持部材ユニット4,4aを同じ長さにしてもよく、この場合には、下側の支持部材ユニット4aのウエブ1の端部に、2点鎖線で示す取付金物8に取付けるためのボルト挿入孔10が設けるようにしてもよい。図3の(A),(B)のいずれの場合も、上側または下側の支持部材ユニット4,4のウエブ1または上部フランジ2あるいは下部フランジ3を利用して、スチールハウスにおける他のフレームに、前述のドリリングタッピングネジ,ボルト接合その他の結合手段により、支持部材5を梁材または根太材あるいはその他の曲げ荷重を負担する部材として利用することができるが、胴縁その他の建築用の部材としても利用することができる。
【0012】
図4には、厚さ1.6mmの帯状薄鋼板により製作された同じ断面寸法(単位mm)の支持部材ユニット4を使用した場合で、単材のC形鋼からなる支持部材ユニット4の場合(A)と、従来のつづり合わせ梁20にした場合(B)と、本発明の実施形態の支持部材5の場合(C)について、横軸(X)にかんする断面2次モーメントIxと、断面係数Zxについて比較したものであって、同図から、つづり合わせ梁20にした場合には、断面2次モーメントが2倍で断面係数Zxが2倍までしかならないのに対し、本発明を実施して、ウエブ1の巾の1/2が重合するように結合した場合には、断面2次モーメントが約4.8倍になると共に、断面係数Zxが約3.2倍になり、曲げ剛性および曲げ耐力が改善されて、高剛性,高耐力の支持部材になることがわかる。
なお、前述のような薄鋼板により製作された支持部材ユニット4,4aの場合には、ドリリングタッピングネジ7の打込みにより、予めウエブ1に透孔を設けなくても接合できるので、現場施工する場合にも容易に接合することができる。
【0013】
図5および図6は、本発明において使用される第2例の支持部材ユニット4bおよびその支持部材ユニット4bを使用して構成した薄鋼板製支持部材5の第2実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に屈曲連設され、かつ前記ウエブ1と平行に、第1フランジ2および第2フランジ3の先端部にこれと一体にリップ6が直角に屈曲連設されて、さらに前記第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3は、いずれか一方がウエブ1の一側面側に、他方が、ウエブ1の他側面側に配置されるように設けられて、略Z形鋼に構成された支持部材ユニット4bが構成されている。この薄鋼板製支持部材ユニット4bは、前記第一実施形態と同様な板厚の帯状の一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより曲げ加工して図示の端面形状(この場合は、Z形鋼と略称する)に成形されたものである。
【0014】
このように構成された同一断面部材からなる一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4bにおけるウエブ1相互が重合するように当接させると共にウエブ1の巾方向に、ウエブ1のほぼ1/2の巾が重合するように相対的に平行にずらして配置し、かつウエブ1相互が、ウエブ巾方向に所定の間隔を置くと共にウエブ長手方向に所定の間隔を置いて打込まれたドリリングタッピングネジ7等の固着手段により相互に固着されて構造物用薄鋼板製支持部材5bが構成されている。
【0015】
図7および図8は、本発明において使用される第3例の支持部材ユニット4cおよびその支持部材ユニット4cを使用して構成した薄鋼板製支持部材5cの第3実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に、かつウエブ1の一側面側に配置されるように屈曲連設され、前記第1フランジ2の先端から上に折返して前記第1フランジ2の上面に重合するように第3フランジ9が連設され、前記第3フランジ(上部フランジ)9および第2フランジ(下部フランジ)3の先端部に、これと一体に、かつ前記ウエブ1と平行にリップ6が直角に屈曲連設されて、略逆J形鋼に構成されて支持部材ユニット4cが構成されている。この薄鋼板製支持部材ユニット4cは、前記第一実施形態と同様な板厚の帯状の一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより曲げ加工して図示の端面形状(この場合は、逆J形鋼と略称する)に成形されたものである。
【0016】
このように構成された同一断面部材からなる一対の前記薄鋼板製支持部材ユニット4cの一方を上下逆向きに配置して、各ウエブ相互が重合するように当接させると共にウエブ1の巾方向に、ウエブ1のほぼ1/2の巾が重合するように相対的にずらして配置し、かつウエブ1相互が、ウエブ巾方向に所定の間隔を置くと共にウエブ長手方向(支持部材ユニット4の長手方向)に所定の間隔を置いて打込まれたドリリングタッピングネジ7等の固着手段により相互に結合されて構造物用薄鋼板製支持部材5cが構成されている。
【0017】
図9は、厚さ0.8mmの帯状薄鋼板により製作された同じ断面寸法(単位mm)の支持部材ユニット4を使用した場合で、単材の略逆J形鋼からなる支持部材ユニット4cの場合(A)と、従来の場合と同様なつづり合わせ梁20aにした場合(B)と、本発明の実施形態の支持部材5の場合(C)について、横軸(X)に関する断面2次モーメントIxと、断面係数Zxについて比較したものである。同図から、つづり合わせ梁20aにした場合には、断面2次モーメントが2倍で断面係数Zxが2倍までしかならないのに対し、本発明を実施して、ウエブ1の巾の1/2が重合するように結合した場合には、断面2次モーメントが約4倍になると共に、断面係数Zxが約3.5倍になり、曲げ剛性および曲げ耐力が改善されて、高剛性,高耐力の支持部材になることがわかる。なお、前述のような薄鋼板により製作された支持部材ユニット4cの場合には、前述の場合と同様にドリリングタッピングネジ7により、予めウエブ1に透孔を設けなくても接合できるので、現場施工する場合にも容易に接合することができる。
【0018】
図10および図11は、本発明において使用される第4例の支持部材ユニット4dおよびその支持部材ユニット4dを使用して構成した薄鋼板製支持部材5の第4実施形態を示すものであって、一枚の帯状薄鋼板が折り曲げ加工されて、ウエブ1の両端部に、これと一体に第1フランジ(上部フランジ)2および第2フランジ(下部フランジ)3がウエブ1と直角に、かつ前記第1フランジ2がウエブ1の一側面側に配置されると共に前記第2フランジ3がウエブ1の他側面側に配置されるように屈曲連設され、前記第1フランジ2の先端から上に折返して前記第1フランジ2の上面に重合するように第3フランジ9が連設され、前記第3フランジ(上部フランジ)9および第2フランジ(下部フランジ)3の先端部に、これと一体に、かつ前記ウエブ1と平行にリップ6が直角に屈曲連設されて、略J形鋼に構成されて支持部材ユニット4dが構成されている。この薄鋼板製支持部材ユニット4dは、前記第一実施形態と同様な板厚の帯状の一枚の薄鋼板を、ロールフォーミングにより曲げ加工して図示の端面形状(この場合は、J形鋼と略称する)に成形されたものである。
【0019】
この第4例の薄鋼板製支持部材5の場合も、前記第3例の薄鋼板製支持部材5の場合と同様に、ドリリングタッピングネジ7等の固着手段により、支持部材ユニット4相互を結合するので、その説明を省略する。
前記第3実施形態におけるリップ6の高さが高くなるような場合には、第2フランジ3側のリップ6とウエブ1の間の外側寸法eよりも、第3フランジ9側のリップ6とウエブ1の間の内側寸法fを大きくしておくと、支持部材ユニット4を逆向きに配置した時に、第2フランジ3側を第3フランジ9側の凹所11にも位置させることができるので、リップ6を付けた場合でも、リップ6がない場合と同様に曲げ剛性および曲げ耐力の調整をすることができる。
前記第3および第4実施形態の支持部材5を構成する場合、図3に示す形態と同様な形態で実施されるので、ボルト挿入孔10,取付金物8等の説明を省略する。
【0020】
この発明において使用される第3および第4例の薄鋼板製支持部材ユニット5の形状として、略J又は略逆J形とは下記の通り定義する。
ウエブ1の両端側に、これと一体に折曲連設された第1フランジ2および第2フランジ3を備えており、前記第1フランジ2の先端から折返してこれと一体に折曲連設された第3フランジ9を備えており、その第3フランジ9の他端側が前記第1フランジ2と逆方向(ウエブ1を境にして反対方向)に延長するように設けられており、前記第1フランジ2と前記第2フランジ3とがウエブ1の一側面側の同じ側に配置されたほぼ逆J字状端面形状を略逆J形と、また前記第1フランジ2と前記第2フランジ3のいづれか一方がウエブ1の一側面側に配置され、他方がウエブ1の他側面側に配置された略J字状端面形状を略J形と言い、前述のリップ6は、省略してもよい。 前記第1〜第3フランジ2,3,9はウエブ1に対して直角に連設されるのがよく、また第1〜第3フランジ2,3,9は互いに平行に配設されるのが望ましい。
【0021】
前記支持部材ユニット4c,4dの断面形状を次のようにすると良い、つまり図7,図10に示すように第3フランジ9の先端からウエブまでの寸法a、第3フランジ9の折曲げ側の基端からウエブ1の一側面までの寸法b、第2フランジ3と第3フランジ9間の寸法c、ウエブから第2フランジの先端までの寸法dとし、a,b,c,dの比率を、
a≦c/2,b≦c/2,d≦b
また、第3フランジ9の中心線L1 から取付金物8の厚さtの半分だけずらした位置(ただし、a−b=t)にウエブ1の一側面が位置するようにウエブ1を配置するのが、施工上最も好ましい。このように構成すると、ウエブ1を取付金物8に当接して接合した時、第3フランジ9の巾方向中央が取付金物8の中心線と一致し理想的な施工状態となる。
【0022】
前記第1,第2,第3,第4実施形態のように、支持部材ユニット4の中間部または全長の曲げ耐力、剛性が足りない部分では、本発明の支持部材5にして簡単に補強できる。
【0023】
本発明は、図示の実施形態に限定されず、請求項記載の技術的範囲は実施形態を当業者が設計変更できる範囲を含むものである。
【0024】
本発明の薄鋼板製等の支持部材は梁材または胴縁材あるいはその他の建築用部材としても使用することができる。なお、本発明を実施する場合、通常の圧延形鋼にも実施してもよい。
【0025】
本発明の構造用薄鋼板製支持部材相互を接合する場合、溶接、ネジ接合、ボルト接合等の接合手段を採用してもよい。
【0026】
なお、本発明を実施する場合、ウエブの厚さが比較的薄いので、これを0として各第1,第3フランジの張出長を設定してもよい。また、本発明の構造物用支持部材ユニット相互のいずれか一方を短尺にしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスチールハウス等における構造用薄鋼板製等の支持部材によると、▲1▼構造物用支持部材のスパンが長くなり、曲げ耐力及び曲げ剛性が不足する部分においても、支持部材ユニットの断面形状を変更することもなく、また支持部材ユニットの板厚を厚くすることもなく、単に同じ断面の支持部材ユニットをウエブ巾方向にずらして重ねて接合するだけで、曲げ剛性及び曲げ耐力を著しく高めた支持部材にすることができ、そのため効果的な設計が可能になる。また、ウエブ巾方向にずらして重ねて接合するので、曲げ剛性及び曲げ耐力の調節巾が比較的大きいので、必要とされる曲げ剛性及び曲げ耐力を適宜容易に設定することができる。▲2▼また、フランジにリップを設けることで支持部材の強度が一層向上する。
また、構造用薄鋼板製支持部材ユニットを使用した場合には、現場において、容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に使用される構造用薄鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の構造用薄鋼板製支持部材を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の構造用薄鋼板製支持部材への取付金物の取付け方法を説明する図である。
【図4】従来例と本発明の第1実施形態とその曲げ剛性および曲げ耐力を比較して示す説明図である。本発明の第1実施形態に使用される構造用薄鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に使用される構造用薄鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の構造用薄鋼板製支持部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に使用される構造用薄鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態の構造用薄鋼板製支持部材を示す斜視図である。
【図9】第3実施形態に使用する支持部材ユニットの場合の、曲げ剛性および曲げ耐力を比較して示す説明図である。
【図10】本発明の第4実施形態に使用される構造用薄鋼板製支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図11】本発明の第4実施形態の構造用薄鋼板製支持部材を示す斜視図である。
【図12】従来例の支持部材ユニットを示す斜視図である。
【図13】従来例のつづり梁を示す斜視図である。

Claims (3)

  1. 一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、少なくともウエブとその両端に、第1フランジと第2フランジを一体に連設して支持部材ユニットを構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユニットにおけるウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に、ウエブ相互の重ね合わせ長さLが、ウエブの巾をWとして、
    W/10≦L≦W9/10
    となるように相対的にずらして配置し、かつウエブ相互をネジまたは溶接などで結合して構成してなることを特徴とする、ウエブに直交する軸まわりの曲げ性能に優れた建築構造用支持部材。
  2. 一枚の帯状薄鋼板を折り曲げ加工して、ウエブの両端にこれと一体に連設された第1フランジと第2フランジを設け、第1フランジの先端を折返して第3フランジを設けることで略J又は略逆J形の端面形状の薄鋼板製支持部材ユニットを構成し、同一断面部材からなる一対の前記支持部材ユニットを互いに逆向き配置してウエブ相互を当接させると共に、ウエブ巾方向に、ウエブ相互の重ね合わせ長さLが、ウエブの巾をWとして、
    W/10≦L≦W9/10
    となるように相対的にずらして配置し、かつウエブ相互をネジまたは溶接などで結合して構成してなることを特徴とする、ウエブに直交する軸まわりの曲げ性能に優れた建築構造用支持部材。
  3. 前記第1フランジないし第3フランジの少なくともいずれか一つにリップを一体に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のウエブに直交する軸まわりの曲げ性能に優れた建築構造用支持部材。
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