JPH10231817A - 軸組み構造体と面構造体 - Google Patents

軸組み構造体と面構造体

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JPH10231817A
JPH10231817A JP3747297A JP3747297A JPH10231817A JP H10231817 A JPH10231817 A JP H10231817A JP 3747297 A JP3747297 A JP 3747297A JP 3747297 A JP3747297 A JP 3747297A JP H10231817 A JPH10231817 A JP H10231817A
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JP
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long
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chord
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JP3747297A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Uchiyama
協一 内山
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アトリウムなど大空間の壁や屋根など大きな
面積の面構造を美しく安価に構成する構造体の提供。 【解決手段】 第1、第2、第3の長弦材3、4、5を
平行に、断面方向から見て三角形の頂点にそれぞれを配
置し、第1と第3の長弦材、第2と第3の長弦材をそれ
ぞれ斜材7,8で結合し、第1と第2の長弦材を連結材
6で結合してあり、第1、第2の長弦材3,4または連
結材6にパネル取付け部13を一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、棒材を相互に結
合して構成した軸組み構造体と軸組み構造にパネル(ガ
ラス板を含む)を装着した面構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】アトリウムなど建物の大空間では壁や屋
根に大きな面構造を必要とし、これらの面を形成するパ
ネルを支持するために、棒材を相互に結合したトラス構
造などの軸組み構造を利用する。このような棒材間の相
互結合個所は、1個の軸組み構造体においてさえも多数
存在し、その結合作業とコストに及ぼす影響は大きい。
相互結合構造の1例としてボール形ハブによるものがあ
るが、ボール形ハブは高価である上、棒材の端部どうし
を結合するもので、トラス構造の長弦に相当する連続し
た長い辺も小刻みに分断した短い棒材(ストラット)を
用いて構成することにになり、多数の結合箇所を生み出
してしまう。また、従来、パネルは軸組み構造体とは別
個の枠(サッシ枠など)に取付けておいてから、その枠
を軸組み構造体に支持させているので、軸組み構造とサ
ッシ枠とが重複し、材料と施工工事が重複するばかりで
なく、美観上も重複して見え、うるさい作りとなってい
る。パネルとして強化ガラスを用いたシンプルで美観を
呈するものにドットポイントシステムがあるが、現状で
は大変高価である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、アトリウ
ムなど大空間の壁や屋根など大きな面積の面構造を美し
く、安価に構成する構造体の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】軸組み構造体は、長弦材
と斜材および連結材を備える。長弦材、斜材、連結材
は、アルミ合金などの金属や硬質の合成樹脂を素材と
し、押出し成形による中実材あるいは中空材である。長
弦材は3本であり、平行に、かつ、断面方向から見て三
角形の頂点にそれぞれを配置する。そして、第1と第3
の長弦材、第2と第3の長弦材をそれぞれ斜材で結合
し、第1と第2の長弦材を連結材で結合する。第1、第
2の長弦材または連結材にパネル取付け部を一体に形成
してある。第1、第2、第3の長弦材間を結合した2本
の斜材と連結材は断面方向から見て三角形をなす構成部
を作り、軸組み構造体の屈曲や捩じれに対抗する。長弦
材はそれぞれを長い1本の棒材で構成することができる
ので、結合箇所を減らし、施工コストや施工時間を低減
することができる。また、第1、第2の長弦材または連
結材にパネル取付け部を一体に形成してあるので、軸組
み構造体にパネルを直接に取付けることができ、屋根や
壁の構成をシンプルに、かつ、軽量に構成することがで
きる。
【0005】このように構成した軸組み構造体の複数個
を、それぞれの両端を建物の躯体に支持させ、第1と第
2の長弦材間にパネルを取付けて面構造体とする。面構
造体は、屋根または壁面を構成する。軸組み構造体に屈
曲や捩じれが少なく、安定した屋根や壁を構成すること
ができる。軸組み構造体は、長弦材が垂直または垂直か
ら屋内外方向で傾斜した姿勢で使用することもある。こ
のとき、長弦材間に取付けるガラス板などのパネルの重
量を支持するために、第1と第2の長弦材と連結材との
結合箇所にパネル支持部材を設けることがある。また、
軸組み構造体を長弦材が垂直または垂直から屋内外方向
で傾斜した姿勢で使用するとき、第1と第2の長弦材が
平行を維持したまま上下にずれて軸組み構造体が変形す
るのを防止するために、軸組み構造体の両端部におい
て、第1の長弦材の端部とこの端部に最も近い第2の長
弦材と連結材との結合箇所とを引っ張り部材で結合して
おくことがある。さらに、軸組み構造体の端部におい
て、第1または第2の長弦材の端部とこの端部に最も近
い斜材と第3の長弦材の結合個所とを端部結合部材で結
合しておくことがある。この構造では、荷重が集中する
軸組み構造体の端部に第1と第3の長弦材間または第2
と第3の長弦材間にこれら2つの長弦材が軸方向で相対
的に変位することに対抗するもう一つの三角形構成部が
作られるので、軸組み構造体の変形に対する強度が向上
する。
【0006】別の態様の面構造体は、長弦材と斜材と連
結材およびパネルを用いて構成する。長弦材は相互に平
行に配置した複数本の第1の長弦材と複数本の第3の長
弦材とする(この場合、前記における第2の長弦材は第
1の長弦材である)。第1の長弦材は、長弦材の長手方
向と直行する方向である断面方向から見て、面構造体と
して設定した平面またはア−チ面に沿って間隔をもって
位置し、第2の長弦材は、第1の長弦材を配置した面と
屋内外方向で間隔を取った面に沿って間隔をもって、か
つ、第1の長弦材の間であって三角形の頂点となる位置
に配置する。そして、第1と第2の長弦材間を斜材で結
合し、第1の長弦材間をこれと直交する方向に配置した
連結材で結合する。これらの斜材と連結材は、三角形の
構成部を成す。連結材は、パネル取付け部を一体に備
え、面構造体はこの連結材間にパネルを取付けている。
第1の長弦材を配する面をア−チとした場合、ガラス板
などパネルの重量を支持するために、第1の長弦材と連
結材との結合箇所にパネル支持部材を設けることもあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、第1の実施形態で、建築
物に用いた1個のトラス構造体1を示している。このト
ラス構造体1は、外光を取り入れることができる大きな
広間(アトリウム)において、長手方向を水平にして大
壁面を構成するガラス板2(パネル)の屋内側に配置
し、ガラス板2を支持している。なお、トラス構造体1
は軸組み構造体の1つである。トラス構造体1は、第1
の長弦材3、第2の長弦材4、第3の長弦材5、連結材
6、上斜材7、下斜材8、端部上斜材9、端部下斜材1
0および引っ張り材11を備える。第1の長弦材3と第
2の長弦材4を屋外側とし、第1の長弦材3、第2の長
弦材4、第3の長弦材5を平行に配置する。連結材6を
第1の長弦材3と第2の長弦材4に直交させてこれらと
結合個所A,Bを構成して結合し、上斜材7を第1の長
弦材3と第3の長弦材5に直交させてこれらと結合個所
A,Cを構成して結合し、下斜材8を第2の長弦材4と
第3の長弦材5に直交させてこれらと結合個所C,Bを
構成して結合し、さらに、端部上斜材9で第1の長弦材
3の端部と第3の長弦材5の端部を結合個所F,Dを構
成して結合し、端部下斜材10で第2の長弦材4の端部
と第3の長弦材5の端部を結合個所F,Eを構成して結
合している。引っ張り材11は鋼棒で、下長弦材4と端
部寄りの連結材6との結合個所Bと第1の長弦材3の端
部とを結合個所D,Gを構成して結合している。
【0008】第1の長弦材3と第2の長弦材4は、断面
形状において本体部12とその屋外側のパネル取付部1
3を備えてサッシ枠材と類似の構造を有し(図2)、直
接にガラス板2を支持することができる。符号14はジ
ッパー形のガスケットである。第3の長弦材5は断面円
形で中央部に軽量化のための孔を有した肉厚のパイプ状
となっている。このトラス構造体1における連結材6と
上下の斜材7、8の断面は円形で、中央部に角孔15
(図13)を有する。これら連結材6と斜材7、8の端
部は、それぞれの結合個所で突き当たる長弦材あるいは
接触することになる他の斜材との関係に応じて加工す
る。例えば、図2における連結材6と上下斜材7、8の
両端は長弦材3、4、5の断面に合致する円弧部とこれ
らの部材どうしが当接する平面部およびこれに直交する
平面部を有する形に切断加工し、相互にピッタリと接触
するようにしている。このような端部加工により結合箇
所の外観を向上している。しかし、端部加工の手間を簡
略にしてコストを低減するために、これらの部材の端部
を単に部材の軸方向と直交する面で切断することもある
(図3)。
【0009】結合具16は平板状の部材で、面内方向に
貫通孔を有し、各結合個所A〜Gでは、長弦材3、4、
5(第1、第2、第3)に対して貫通孔を通した固定用
ボルト17で固定してある。それぞれの結合具16は対
応する連結材6や上斜材7、下斜材8の角度に合わせて
固定する。符号18は、結合具16と連結材6や上斜材
7、下斜材8を固定するための結合用のボルトである。
結合個所では、各長弦材3、4、5にあらかじめ結合具
16を取付けておき、これを連結材6、上下の斜材7、
8の角孔15に差し込み、結合用のボルト18で取付け
る。なお、各長弦材は押出し成形材なので、長手方向の
どの部分にも結合具16を取り付けることができ、長弦
材3,4,5に対する連結材6や上下の斜材7,8の取
付け位置は任意である。このため、必要があれば、各種
寸法や種類の軸組み構造体や面構造体間で、素材として
の長弦材や斜材また連結材を共通のものにして互換性を
もたせることができる。また、角孔15と結合具16と
の嵌合はガタのないように形成してあり、さらに、図2
において、連結材6の角孔15は両側の壁を無くして溝
形状とし、結合具16を側方からも嵌合できるようにし
ている。結合箇所Gでは結合具16は引張り材11の基
部を取付ける部分を備え(図4)、この箇所では、連結
材6と下斜材8の端部と引張り材11を1個の結合具1
6を介して取り付けている。他の結合箇所においてもほ
ぼ同様に結合具16を介して長弦材3,4,5と連結材
6および上下の斜材7,8を結合して、トラス構造体1
を構成する。
【0010】トラス構造体1は、全体の構成を外観する
と、結局、図5のように2本の長弦材3,4と、連結材
6と上斜材7と下斜材8とで構成した三角形をなす構成
部19、両端の端部上斜材9と端部下斜材10および第
3の長弦材5とからなる簡単な構造であるが、トラス構
造体1全体としての断面が三角形を呈することや多数の
三角形をなす構成部19を用いることから、屈曲や捩じ
れに対して強い抗力を発揮する。このように構成したト
ラス構造体1は、例えば、アトリウムの平らな採光用屋
根(図6)を構成する場合、複数個のトラス構造体1を
並置してそれぞれの両端部を建物の躯体20に取付ける
(図7)。取付けは、建物の躯体20に予め固定したブ
ラケット21にスペーサ22を用いて固定する(図
8)。なお、建物の躯体20には、アンカー21aを埋
め込みで固定し、その上からサッシ枠24を取り付けて
ある。そして、サッシ枠24を貫通してアンカー21a
にねじ込むボルト21bによってブラケット21を固定
し、このブラケット21に設けた長孔23にトラス構造
体1の端部をボルトで取り付けている。長孔23はトラ
ス構造体1の熱延びを考慮したものである。躯体20に
取り付けたサッシ枠24は、ガラス板2の端縁を処理す
る。
【0011】並置したトラス構造体1の上面で、第1長
弦材3と第2長弦材4の間(隣接するものを含む)にガ
ラス板2を配置して、それぞれのパネル取付部13に支
持させる。ガラス板2と各長弦材3,4との間はジッパ
ーガスケット14で封鎖し、また、ガラス板2どうしの
継ぎ目にもジッパーガスケットを装着して、目地の気
密、水密を維持する。並置した複数のトラス構造体1
が、ガラス板2の重量を支持し、トラス構造体1とガラ
ス板2とで、面積の大きな面構造体25を構成する。こ
の面構造体25は、それぞれのトラス構造体1が屈曲や
捩じれに対する抵抗力が大きいことにより、屋内外の気
圧差や風圧など、面と直交する方向の荷重に対して強固
である。また、連続した長尺材を各長弦材3,4,5に
使用して、組立手数を低減することができると共に、面
構造体25の外観をシンプルでスマートなものとするこ
とができる。
【0012】図9は、このトラス構造体1を複数個、そ
の長弦材3,4,5の長手方向が水平となるようにして
上下方向に配置し、それぞれの両端を建物躯体20に取
り付け、さらに第1長弦材3と第2長弦材4の間にガラ
ス板2を装着した面構造体25であり、アトリウムの垂
直壁を構成している。トラス構造体1は屈曲に強く大き
なスパンのガラス板2を中間支柱なしで支持することが
でき、また、トラス構造体1自体を上下に間隔を開けて
配置することができるので、アトリウム正面壁をすっき
りと優美に作ることができる。トラス構造体1は、屈曲
と共に捩じれに対しても強いので、風圧に対して強固で
あり、さらに、ガラス板2どうしの目地が縦方向となる
ので、目地部の水はけが良い。
【0013】図11,12は、アトリウムの採光用傾斜
壁面を構成する面構成体25を示し、壁面の両側にトラ
ス構造体1を建物の躯体20に、長弦材3,4,5が上
下方向に、かつ、屋内外方向に傾斜させて取付けてあ
る。この面構造体25では、ガラス板2どうしの継ぎ目
である横目地が比較的長くなるが、トラス構造体1の長
手方向が傾斜の方向と一致しているので、全体としてア
トリウム壁面のデザインや外観が向上する。なお、この
面構造体25を垂直壁としても構成することができる。
図13は、図11の〔II〕個所を拡大し断面で示すもの
で、第1と第2の長弦材3,4と連結材6との結合個所
であり、この個所にパネル支持部材26をボルト27で
固定してある。パネル支持部材26は、屋外側に突出し
た支持片28を備え、これでガラス板2の下側面の両側
を受け止める。トラス構造体1を縦方向に配置した傾斜
壁や垂直壁の面構造体25では、パネル支持部材26を
取り付けることにより、振動などでガラス板2が移動し
て目地部分で衝突したり、目地充填材がはみ出してきた
りするのを防止することができる。なお、トラス構造体
1を上下方向に長い姿勢で使用する構造の場合には、ト
ラス構造体1の両端部において、第1の長弦材3の端部
とこの端部に最も近い第2の長弦材4と連結材6との結
合箇所とを引っ張り部材11で結合しておくと良い。
【0014】図14、15は、第2の実施形態として示
す面構造体25であって、アーチに形成してある。この
面構造体25は、トラス構造ではあるが第1の実施形態
として示したトラス構造体1のようにそれぞれが独立し
たものを、梁または支柱のように組み合わせるのではな
く、長弦材3,5と連結材6と斜材7,8およびガラス
板2で直接的に1個の面構造体25を作り上げるところ
と連結材6にパネル取付部13を形成するところが異な
る。図14,15において、長弦材3,5は長尺の部材
であり、複数本を平行に配置する。面構造体25の断面
方向(正面)から見て、設定したア−チ面に沿って屋外
側に配置した第1の長尺材3と、第1の長弦材3を配置
した面から屋内側へ間隔を取った面に配した第3の長弦
材5とからなる(第1の実施形態における第2の長弦材
4は、この第2の実施形態では、第1の長弦材3に一致
する)。第1と第3の長弦材3,5は、それぞれの面に
沿って、間隔をもって、かつ、第3の長弦材5が、第1
の長弦材3の間であって三角形の頂点となる位置に、配
置してある。
【0015】そして、第1と第3の長弦材3,5間を斜
材7,8で結合し、第1の長弦材3,3間を長弦材の長
手方向と直交する方向に配置した連結材6で結合してい
る。連結材6は、ジッパーガスケット14の基部を取り
付ける溝29を設けてパネル取付け部13としている
(図17)。また、パネル支持部材26を備える。各連
結材6は、それぞれ第1の長弦材3の個所でアーチの曲
率に沿った角度ずつ傾斜を持って突き合わされ(図1
6)、全体としてアーチ曲線を形成するようになってい
る。ガラス板2は、組上げたトラス構造の上面、すなわ
ち、連結材6上にジッパーガスケット14で装着する。
アーチの下降曲面におけるガラス板2の下端面は、両端
部でパネル支持部材26の突出片28に支持され落下す
ることがない。ガラス板2どうしの横目地にはジッパ−
ガスケット14を装着する。
【0016】この面構造体24は、基本的には第1の実
施形態のトラス構造体1を並列して隣接する第1と第2
の長弦材を1本の長弦材で共用した構造であるから、三
角形となる断面と三角形をなす構成部を多数使用した構
成によって、全体として屈曲や捩じれに対する抵抗力が
大きい。長弦材3,5に長尺の部材を使用できるので、
部材どうしの結合個所が大幅に減少し、施工時間を短縮
することができる。また、アーチ面を横切って位置する
長弦材3,5に長尺の部材を使用できるので、トラス構
造の外観がすっきりとし、デザイン上で好ましい。さら
に、トラス構造部分の連結材6へ直接にガラス板2を取
り付けるので、構造が簡素な上、見通したとき従来の用
にパネル用のサッシ枠などの重なりがなく、外観に重苦
しさがない。第2の実施形態は、アーチ形で示したが、
同様の構造で平面であってもよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば;3本の
長弦材が構成する断面三角形の構造と連結材と2本の斜
材が構成する多数の三角形をなす構成部との組合せによ
り、屈曲と捩じれに対して強度の高い軸組み構造体を得
ることができる、長弦材のそれぞれを長尺材で形成する
ことにより、結合個所が少なくて施工時間が短く、か
つ、シンプルな構成の軸組み構造体を得ることができ
る、長弦材または連結材にパネル取付部を一体に備える
ことにより、軸組み構造体で直接にガラス板などのパネ
ル体を支持することができ、パネルを取り付けるための
サッシ枠などを用いずに面構造体を形成することができ
る、このため、軸組み構造とサッシ枠が構造的に重複す
るなどのことがなく、シンプルですっきりとした外観の
面構造体を得ることができる。
【0018】請求項2に記載の構成によれば、簡素な構
造であるが、充分な強度を備えた軸組み構造体により、
軽量で頑丈な屋根を得ることができる。請求項3に記載
の構成によれば、簡素な構造であるが、充分な強度を備
えた軸組み構造体により、軽量で頑丈であり、また、外
観の良い傾斜面部や壁を得ることができる。請求項4に
記載の構成によれば、軸組み構造体を長弦材の長手方向
を上下とするような縦方向に使用したとき、荷重の差に
よって3本の長弦材の位置がずれて軸組み構造体が変形
するのを防止でき、より強固な軸組み構造体とすること
ができる。請求項5に記載の構成によれば、屋外側の長
弦材の端部と屋内側の長弦材を、斜材と連結材による構
成部とは別個の今一つの三角形をなす構成部を形成して
結合してあるので、軸組み構造体の変形に対する強度が
さらに向上する。
【0019】請求項6に記載の構成によれば、基本的に
断面三角形となり、また、多数の三角形をなす構成部を
使用した軸組み構造体の複数を並列して一体に結合した
構造となっており、かつ、連結材にガラス板などのパネ
ル取付部を一体に有し、パネルを取付けるためのサッシ
枠などを必要としないので、軽量で頑丈、かつ、構造的
な重複のない面構造体を得ることができる。請求項7に
記載の構成によれば、アーチ形であって連結材にパネル
取付部を一体に備えた軸組み構造の面構造体において、
連結材に両側部を支持させたガラス板などの移動をパネ
ル保持部材で支持することにより、目地部でパネルの辺
縁どうしが衝突する危険をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1個のトラス構造体(軸組み構造体)の斜視図
【図2】図1のI−I線に沿った断面見通し図(ガラス
板装着)
【図3】結合箇所Cの他の例を示す断面見通し図
【図4】結合個所Gの正面図
【図5】トラス構造体を分解して示す斜視図
【図6】面構造体を分解して示す斜視図
【図7】面構造体を取り付けた状態で示す正面図
【図8】結合箇所Gの平面図
【図9】面構造体を垂直に配置した正面図
【図10】垂直に配置した面構造体の平面図
【図11】面構造体を傾斜して取り付けた状態の側面図
【図12】面構造体を傾斜して取り付けた状態の正面図
【図13】図11の〔II〕箇所における拡大断面図
【図14】アーチ形の面構造体を取り付けた状態で示す
正面図
【図15】アーチ形の面構造体を示す斜視図
【図16】図15の〔III〕個所における拡大断面図
【図17】図16の〔IV〕線に沿った断面図
【符号の説明】 1 トラス構造体(軸組み構造体) 2 ガラス板 3 第1の長弦材 4 第2の長弦材 5 第3の長弦材 6 連結材 7 上斜材 8 下斜材 9 端部上斜材 10 端部下斜材 12 本体部 13 パネル取付け部 14 ジッパーガスケット 15 角孔 16 結合具 17 固定用ボルト 18 結合用ボルト 19 三角形をなす構成部枠 20 躯体 21 ブラケット 22 スペーサ 23 長孔 24 サッシ枠 25 面構造体 26 パネル支持部材 27 ボルト 28 支持片 29 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長弦材と斜材および連結材を備え、長弦
    材は3本で平行に、かつ、断面方向から見て三角形の頂
    点にそれぞれを配置し、第1と第3の長弦材、第2と第
    3の長弦材をそれぞれ斜材で結合し、第1と第2の長弦
    材を連結材で結合して三角形をなす構成部を間隔をおい
    て作り、第1、第2の長弦材または連結材にパネル取付
    け部を設けてあることを特徴とした軸組み構造体。
  2. 【請求項2】 軸組み構造体とパネルを備え、軸組み構
    造体は長弦材と斜材および連結材を有し、長弦材は3本
    で平行に、かつ、断面方向から見て三角形の頂点にそれ
    ぞれを配置し、第1と第3の長弦材、第2と第3の長弦
    材をそれぞれ斜材で結合し、かつ、第1と第2の長弦材
    を連結材で結合して三角形をなす構成部を間隔をおいて
    作り、第1、第2の長弦材または連結材にパネル取付け
    部を設けてあり、複数の軸組み構造体を、それぞれの端
    部を建物の躯体に支持させ、第1と第2の長弦材または
    連結材間にパネルを取付けて屋根または壁面を構成して
    ある面構造体。
  3. 【請求項3】 軸組み構造体とパネルを備え、軸組み構
    造体を長弦材が垂直になるまたは垂直から屋内外方向で
    傾斜した姿勢で配置し、第1と第2の長弦材と連結材と
    の結合箇所にパネル支持部材を有していることを特徴と
    した請求項2に記載の面構造体。
  4. 【請求項4】 軸組み構造体の端部において、第1の長
    弦材の端部とこの端部に最も近い第2の長弦材と連結材
    との結合箇所とを引っ張り部材で結合してあることを特
    徴とした請求項3に記載の面構造体。
  5. 【請求項5】 軸組み構造体の端部において、第1また
    は第2の長弦材の端部とこの端部に最も近い斜材と第3
    の長弦材との結合箇所とを端部斜材で結合してあること
    を特徴とした請求項1〜4のいずれか1つに記載の面構
    造体。
  6. 【請求項6】 長弦材と斜材と連結材およびパネルを有
    し、長弦材は複数本で平行に、かつ、断面方向から見
    て、設定した平面またはア−チ面に沿って間隔をもって
    位置する第1の長弦材と、第1の長弦材を配置する面と
    間隔をもった面に沿い間隔をもって、かつ、第1の長弦
    材の間であって三角形の頂点となる位置に配した第2の
    長弦材とからなり、第1と第2の長弦材間を斜材で結合
    し、第1の長弦材間をこれと直交する方向に配置した連
    結材で結合し、2本の斜材と連結材とで三角形をなす構
    成部を間隔をもって作り、連結材にパネル取付け部を一
    体に形成し、連結材間にパネルを取付けてあることを特
    徴とした面構造体。
  7. 【請求項7】 第1の長弦材を配する面がア−チであっ
    て、第1の長弦材と連結材との結合箇所にパネル支持部
    材を有していることを特徴とした請求項6に記載の面構
    造体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021505788A (ja) * 2017-12-06 2021-02-18 トゥウェンティ・スリーTwenty Three Ledパネル用モジュラーサポートフレームおよびそのようなサポートフレームを含むledウォール
CN113073763A (zh) * 2021-04-30 2021-07-06 中国林业科学研究院木材工业研究所 一种装配式正交胶合木屋面/桥面结构
JP2022534823A (ja) * 2020-03-02 2022-08-04 深▲セン▼市艾比森光▲電▼股▲フン▼有限公司 ホルダー及びそのホルダーを含むledディスプレーシステム

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JP2022534823A (ja) * 2020-03-02 2022-08-04 深▲セン▼市艾比森光▲電▼股▲フン▼有限公司 ホルダー及びそのホルダーを含むledディスプレーシステム
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