JP3048753B2 - 金属板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム - Google Patents
金属板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属板貼合せ加工用白色
ポリエステルフィルムに関し、更に詳しくは金属板と貼
合せて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性
を示し、かつ耐熱性及び保香性に優れた金属缶例えば飲
料缶、食品缶等を製造し得る金属板貼合せ成形加工用白
色ポリエステルフィルムに関する。
ポリエステルフィルムに関し、更に詳しくは金属板と貼
合せて絞り加工等の製缶加工をする際優れた成形加工性
を示し、かつ耐熱性及び保香性に優れた金属缶例えば飲
料缶、食品缶等を製造し得る金属板貼合せ成形加工用白
色ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶には内外面の腐蝕防止として一般
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フィルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フィルムとしてポリオレフィンフィルムや
ポリアミドフィルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、保香性の全てを満足するものでない。
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で、有機溶剤を使用せずに防錆性
を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑性
樹脂フィルムによる被覆が試みられている。すなわち、
ブリキ、ティンフリースチール、アルミニウム等の金属
板に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートした後、絞り加
工等により製缶する方法の検討が進められている。この
熱可塑性樹脂フィルムとしてポリオレフィンフィルムや
ポリアミドフィルムが試みられたが、成形加工性、耐熱
性、保香性の全てを満足するものでない。
【0003】これに対して、ポリエステルフィルム、特
にポリエチレンテレフタレートフィルムがバランスのと
れた特性を有するとして注目され、これをベースとした
いくつかの提案がされている。すなわち、 (A) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
を低融点ポリエステルの接着層を介して金属板にラミネ
ートし、製缶材料として用いる(特開昭56―1045
1号、特開平1―192546号)。 (B) 非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエ
ステルフィルムを金属板にラミネートし、製缶材料とし
て用いる(特開平1―192545号、特開平2―57
339号)。 (C) 低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムを金属板にラミネートし、製缶
材料として用いる(特開昭64―22530号)。
にポリエチレンテレフタレートフィルムがバランスのと
れた特性を有するとして注目され、これをベースとした
いくつかの提案がされている。すなわち、 (A) 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
を低融点ポリエステルの接着層を介して金属板にラミネ
ートし、製缶材料として用いる(特開昭56―1045
1号、特開平1―192546号)。 (B) 非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエ
ステルフィルムを金属板にラミネートし、製缶材料とし
て用いる(特開平1―192545号、特開平2―57
339号)。 (C) 低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムを金属板にラミネートし、製缶
材料として用いる(特開昭64―22530号)。
【0004】一方、飲料缶、食品缶などの金属容器外面
には、通常、内容物表示等のために印刷が施されるが、
その際、遮光の目的で白色塗料を下塗りし、その上に印
刷が行われている。
には、通常、内容物表示等のために印刷が施されるが、
その際、遮光の目的で白色塗料を下塗りし、その上に印
刷が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者らの
検討では、上記(A),(B),(C)の提案のいずれ
も十分な特性が得られず、それぞれ次の問題のあること
が明らかとなった。
検討では、上記(A),(B),(C)の提案のいずれ
も十分な特性が得られず、それぞれ次の問題のあること
が明らかとなった。
【0006】(A)については、二軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムは耐熱性、保香性に優れるが、
成形加工性が不充分であり、大きな変形を伴う製缶加工
ではフィルムの白化(微小クラックの発生)、破断が発
生する。
テレフタレートフィルムは耐熱性、保香性に優れるが、
成形加工性が不充分であり、大きな変形を伴う製缶加工
ではフィルムの白化(微小クラックの発生)、破断が発
生する。
【0007】(B)については、非晶性もしくは極めて
低結晶性の芳香族ポリエステルフィルムであるため成形
加工性は良好であるが、保香性が劣り、また製缶後の印
刷、レトルト殺菌処理等の後処理により脆化しやすく、
缶外部からの衝撃により割れ易いフィルムに変質する。
低結晶性の芳香族ポリエステルフィルムであるため成形
加工性は良好であるが、保香性が劣り、また製缶後の印
刷、レトルト殺菌処理等の後処理により脆化しやすく、
缶外部からの衝撃により割れ易いフィルムに変質する。
【0008】(C)については、上記(A)と(B)の
中間領域で効果を発揮せんとするものであるが、フィル
ム面の等方性が保障されないので、製缶加工(深絞り加
工)のように全方位の変形が行われる場合フィルムの特
定方向において成形加工性不充分となる場合がある。
中間領域で効果を発揮せんとするものであるが、フィル
ム面の等方性が保障されないので、製缶加工(深絞り加
工)のように全方位の変形が行われる場合フィルムの特
定方向において成形加工性不充分となる場合がある。
【0009】また、特に内圧の加わる缶については、缶
外部からの衝撃により割れ易くなっており、耐衝撃性の
優れた材質にする必要がある。
外部からの衝撃により割れ易くなっており、耐衝撃性の
優れた材質にする必要がある。
【0010】更に、金属缶外部に印刷を施す際に白色塗
料を下塗りするのは煩雑であり、製造工程が一つ増えて
製造コストの上昇につながる。
料を下塗りするのは煩雑であり、製造工程が一つ増えて
製造コストの上昇につながる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、さらにこ
れらの問題のない製缶加工用白色ポリエステルフィルム
を開発すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
れらの問題のない製缶加工用白色ポリエステルフィルム
を開発すべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【0012】すなわち、本発明はエチレンテレフタレー
トを主たる繰返し単位とする融点が210〜245℃の
共重合ポリエステル(I)99〜60重量%と、ブチレ
ンテレフタレートを主たる繰返し単位とする融点が18
0〜223℃のポリエステル(II)1〜40重量%とを
配合したポリエステル組成物からなり、該ポリエステル
組成物は平均粒径が0.1〜2.5μmの白色顔料を粒
子個数として1×10 8 個/mm3 以上含有し、フィル
ムの厚み方向の結晶配向度が0.2〜0.6、150℃
での熱収縮率が10%以下であることを特徴とする金属
板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム。
トを主たる繰返し単位とする融点が210〜245℃の
共重合ポリエステル(I)99〜60重量%と、ブチレ
ンテレフタレートを主たる繰返し単位とする融点が18
0〜223℃のポリエステル(II)1〜40重量%とを
配合したポリエステル組成物からなり、該ポリエステル
組成物は平均粒径が0.1〜2.5μmの白色顔料を粒
子個数として1×10 8 個/mm3 以上含有し、フィル
ムの厚み方向の結晶配向度が0.2〜0.6、150℃
での熱収縮率が10%以下であることを特徴とする金属
板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム。
【0013】本発明において共重合ポリエステル(I)
は、エチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
共重合ポリエステルであり、共重合成分は酸成分でもア
ルコール成分でも良い。この共重合酸成分としてはイソ
フタル酸、フタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸
等の如き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族
ジカルボン酸等が例示でき、また共重合アルコール成分
としてはブタンジオール、ヘキサンジオール等の如き脂
肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノールの如き脂環
族ジオール等が例示できる。これらは単独または2種以
上を使用することができる。
は、エチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
共重合ポリエステルであり、共重合成分は酸成分でもア
ルコール成分でも良い。この共重合酸成分としてはイソ
フタル酸、フタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸
等の如き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族
ジカルボン酸等が例示でき、また共重合アルコール成分
としてはブタンジオール、ヘキサンジオール等の如き脂
肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノールの如き脂環
族ジオール等が例示できる。これらは単独または2種以
上を使用することができる。
【0014】共重合成分の割合は、その種類にもよるが
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃、更に好ましくは220〜235℃
の範囲になる割合である。ポリマー融点が210℃未満
では耐熱性が劣る為、製缶後の印刷における加熱に耐え
られない。一方、ポリマー融点が245℃を越えると、
ポリマーの結晶性が大きすぎて成形加工性が損われる。
結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ましく
は215〜240℃、更に好ましくは220〜235℃
の範囲になる割合である。ポリマー融点が210℃未満
では耐熱性が劣る為、製缶後の印刷における加熱に耐え
られない。一方、ポリマー融点が245℃を越えると、
ポリマーの結晶性が大きすぎて成形加工性が損われる。
【0015】また、本発明においてポリエステル(II)
は、ブチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
ポリエステルであり、ホモポリマーでもコポリマーでも
よい。コポリマーでの共重合成分は酸成分でもアルコー
ル成分でもよい。この共重合酸成分としてはイソフタル
酸、フタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸等の如
き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカル
ボン酸等が例示でき、また共重合アルコール成分として
はエチレングリコール、ヘキサンジオール等の如き脂肪
族ジオール、シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族
ジオール等が例示できる。これらは単独または2種以上
を使用することができる。
は、ブチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
ポリエステルであり、ホモポリマーでもコポリマーでも
よい。コポリマーでの共重合成分は酸成分でもアルコー
ル成分でもよい。この共重合酸成分としてはイソフタル
酸、フタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸等の如
き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカル
ボン酸等が例示でき、また共重合アルコール成分として
はエチレングリコール、ヘキサンジオール等の如き脂肪
族ジオール、シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族
ジオール等が例示できる。これらは単独または2種以上
を使用することができる。
【0016】共重合成分の割合は、その種類にもよるが
結果としてポリマー融点が180〜223℃、好ましく
は200〜223℃、更に好ましくは210〜223℃
の範囲になる割合である。ポリマー融点が180℃未満
では耐熱性が劣る為、製缶後の印刷における加熱に耐え
られない。なお、ポリブチレンテレフタレートホモポリ
マーの融点は223℃である。
結果としてポリマー融点が180〜223℃、好ましく
は200〜223℃、更に好ましくは210〜223℃
の範囲になる割合である。ポリマー融点が180℃未満
では耐熱性が劣る為、製缶後の印刷における加熱に耐え
られない。なお、ポリブチレンテレフタレートホモポリ
マーの融点は223℃である。
【0017】ここで、ポリエステルの融点測定は、Du
Pont Instruments 910DSCを
用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求める方法に
よる。なおサンプル量は約20mgとする。
Pont Instruments 910DSCを
用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求める方法に
よる。なおサンプル量は約20mgとする。
【0018】本発明における共重合ポリエステル(I)
及びポリエステル(II)は、各々その製法によって限定
されてることはない。例えば、テレフタル酸、エチレン
グリコール及び共重合成分をエステル化反応させ、次い
で得られる反応生成物を重縮合反応させて共重合ポリエ
ステルとする方法、或はジメチルテレフタレート、エチ
レングリコール及び共重合成分をエステル交換反応さ
せ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応させて共重
合ポリエステルとする方法、が好ましく用いられる。ポ
リエステルの製造においては、必要に応じ、他の添加剤
例えば蛍光増白剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤等も添加することができる。特に本発明
において白度を向上させようとする場合、蛍光増白剤の
添加は有効である。
及びポリエステル(II)は、各々その製法によって限定
されてることはない。例えば、テレフタル酸、エチレン
グリコール及び共重合成分をエステル化反応させ、次い
で得られる反応生成物を重縮合反応させて共重合ポリエ
ステルとする方法、或はジメチルテレフタレート、エチ
レングリコール及び共重合成分をエステル交換反応さ
せ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応させて共重
合ポリエステルとする方法、が好ましく用いられる。ポ
リエステルの製造においては、必要に応じ、他の添加剤
例えば蛍光増白剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤等も添加することができる。特に本発明
において白度を向上させようとする場合、蛍光増白剤の
添加は有効である。
【0019】本発明におけるポリエステル組成物は共重
合ポリエステル(I)99〜60重量%とポリエステル
(II)1〜40重量%とを配合した組成物である。
合ポリエステル(I)99〜60重量%とポリエステル
(II)1〜40重量%とを配合した組成物である。
【0020】本発明におけるポリエステル組成物は、さ
らに、平均粒径が0.1〜2.5μmの白色顔料を粒子
個数として1×108 個/mm3 以上含有する。この白
色顔料は無機、有機系の如何を問わないが、無機系が好
ましく、特にフイルムの白色遮光性を高めるうえで、顔
料粒子の屈折率が1.5以上であることが好ましい。無
機系白色顔料としては、アルミナ、二酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウムなどを挙げることができる。
白色顔料は1種類を単独で用いてもよく、また2種類以
上を組み合せて用いてもよい。
らに、平均粒径が0.1〜2.5μmの白色顔料を粒子
個数として1×108 個/mm3 以上含有する。この白
色顔料は無機、有機系の如何を問わないが、無機系が好
ましく、特にフイルムの白色遮光性を高めるうえで、顔
料粒子の屈折率が1.5以上であることが好ましい。無
機系白色顔料としては、アルミナ、二酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウムなどを挙げることができる。
白色顔料は1種類を単独で用いてもよく、また2種類以
上を組み合せて用いてもよい。
【0021】白色顔料の平均粒径は0.1〜2.5μm
であることを要し、0.1μm未満では光線の遮光性が
低下してしまうので不適当である。また、2.5μmを
越えると、ピンホールを生じたり、場合によっては破断
するので好ましくない。
であることを要し、0.1μm未満では光線の遮光性が
低下してしまうので不適当である。また、2.5μmを
越えると、ピンホールを生じたり、場合によっては破断
するので好ましくない。
【0022】ここで平均粒径は、粒子表面に金属を蒸着
し、電子顕微鏡で1万〜3万倍に拡大した像から面積円
相当径を求め、下記の式から算出させるものである。 平均粒径=測定粒子の面積円相当径の総和/測定粒子の
数
し、電子顕微鏡で1万〜3万倍に拡大した像から面積円
相当径を求め、下記の式から算出させるものである。 平均粒径=測定粒子の面積円相当径の総和/測定粒子の
数
【0023】また、本発明においては、ポリエステル組
成物が白色顔料を粒子個数にして、1×108 個/mm
3 以上含有していることが必要である。粒子個数が1×
10 8 個/mm3 未満では、白色遮光性が不充分となる
うえ、成形加工性が悪化し、深絞り加工時にフイルムの
破断が生じることがあるため好ましくない。
成物が白色顔料を粒子個数にして、1×108 個/mm
3 以上含有していることが必要である。粒子個数が1×
10 8 個/mm3 未満では、白色遮光性が不充分となる
うえ、成形加工性が悪化し、深絞り加工時にフイルムの
破断が生じることがあるため好ましくない。
【0024】なお、本発明において、滑剤として白色遮
光性を有するものを使用する場合は、これを白色顔料と
兼用させることができる。例えば、滑剤として、白色遮
光性を有するシリカ、二酸化チタン等を用いる場合は、
平均粒径が0.1〜2.5μmのシリカ、二酸化チタン
等を粒子個数として1×108 個/mm3 以上含有させ
ればよい。
光性を有するものを使用する場合は、これを白色顔料と
兼用させることができる。例えば、滑剤として、白色遮
光性を有するシリカ、二酸化チタン等を用いる場合は、
平均粒径が0.1〜2.5μmのシリカ、二酸化チタン
等を粒子個数として1×108 個/mm3 以上含有させ
ればよい。
【0025】本発明の白色ポリエステルフィルムの製造
では、先ず共重合ポリエステル(I)及びポリエステル
(II)を各々所定の量配合して溶融押出すが、このとき
所定の白色顔料含有量となるように上記ポリエステルの
いずれか一方、又は両方に白色顔料を含有させておく
か、或は押出時に所定の量をブレンドして押出する方法
を採用することができる。
では、先ず共重合ポリエステル(I)及びポリエステル
(II)を各々所定の量配合して溶融押出すが、このとき
所定の白色顔料含有量となるように上記ポリエステルの
いずれか一方、又は両方に白色顔料を含有させておく
か、或は押出時に所定の量をブレンドして押出する方法
を採用することができる。
【0026】白色顔料を上記ポリエステルへ含有させる
に際しては、精製プロセスを用いて粒径調整、粗大粒子
除去を行うことが好ましい。精製プロセスの工業的手段
としては、粉砕手段として例えばジェットミル、ボール
ミル等が挙げられ、分級手段としては例えば乾式もしく
は湿式遠心分離機等が挙げられる。なお、これらの手段
は、2種以上を併用し、段階的に精製しても良いのは勿
論である。
に際しては、精製プロセスを用いて粒径調整、粗大粒子
除去を行うことが好ましい。精製プロセスの工業的手段
としては、粉砕手段として例えばジェットミル、ボール
ミル等が挙げられ、分級手段としては例えば乾式もしく
は湿式遠心分離機等が挙げられる。なお、これらの手段
は、2種以上を併用し、段階的に精製しても良いのは勿
論である。
【0027】上記ポリエステルへ白色顔料を含有させる
には、各種の方法を用いることができる。その代表例と
して、下記の方法を挙げることができる。
には、各種の方法を用いることができる。その代表例と
して、下記の方法を挙げることができる。
【0028】(ア) ポリエステル合成時のエステル交
換もしくはエステル化反応の終了前に白色顔料を添加、
又は重縮合反応以前に白色顔料を添加する方法。 (イ) ポリエステルに添加し、溶融混練する方法。 (ウ) 上記(ア),(イ)の方法において、白色顔料
を高濃度に含有するマスターバッチを調製しておき、こ
のマスターバッチを添加して所定量の白色顔料を含有さ
せる方法。
換もしくはエステル化反応の終了前に白色顔料を添加、
又は重縮合反応以前に白色顔料を添加する方法。 (イ) ポリエステルに添加し、溶融混練する方法。 (ウ) 上記(ア),(イ)の方法において、白色顔料
を高濃度に含有するマスターバッチを調製しておき、こ
のマスターバッチを添加して所定量の白色顔料を含有さ
せる方法。
【0029】なお、(ア)のポリエステル合成時に白色
顔料を添加する場合には、白色顔料をグリコールに分散
したスラリーとして、反応系に添加するのが好ましい。
顔料を添加する場合には、白色顔料をグリコールに分散
したスラリーとして、反応系に添加するのが好ましい。
【0030】このようにして溶融押出しダイより吐出し
てフィルム状に成形し、次いで二軸延伸、熱固定して二
軸配向フィルムとする。このフィルムの厚み方向の結晶
配向度は0.2〜0.6、好ましくは0.25〜0.5
5、更に好ましくは0.30〜0.50であることを要
する。フィルムの厚み方向の結晶配向度が0.6を超え
ると、深絞り加工の深絞り比が高くなった場合、クラッ
クが入る等の問題が生じ、深絞り加工時破断が生じ、深
絞り加工そのものが不可能となる。一方、この結晶配向
度が0.2未満、すなわち過度に低配向の場合耐熱性が
不充分となる。
てフィルム状に成形し、次いで二軸延伸、熱固定して二
軸配向フィルムとする。このフィルムの厚み方向の結晶
配向度は0.2〜0.6、好ましくは0.25〜0.5
5、更に好ましくは0.30〜0.50であることを要
する。フィルムの厚み方向の結晶配向度が0.6を超え
ると、深絞り加工の深絞り比が高くなった場合、クラッ
クが入る等の問題が生じ、深絞り加工時破断が生じ、深
絞り加工そのものが不可能となる。一方、この結晶配向
度が0.2未満、すなわち過度に低配向の場合耐熱性が
不充分となる。
【0031】本発明の白色ポリエステルフィルムは、更
に、150℃での熱収縮率が10%、好ましくは7%以
下、特に好ましくは6%以下であることを要する。
に、150℃での熱収縮率が10%、好ましくは7%以
下、特に好ましくは6%以下であることを要する。
【0032】ここで、熱収縮率は、室温にてサンプルフ
ィルムに2点(約10cmの間隔)の標点をつけ、15
0℃の熱風循環型オーブン内に30分間保持し、その後
室温に戻して上記標点の間隔を測定し、150℃での温
度保持前後の差を求め、この差と150℃での温度保持
前の標点間隔とから算出する。そして、フィルムの縦方
向の熱収縮率をもって代表させる。また、密度は密度勾
配管にて測定する。
ィルムに2点(約10cmの間隔)の標点をつけ、15
0℃の熱風循環型オーブン内に30分間保持し、その後
室温に戻して上記標点の間隔を測定し、150℃での温
度保持前後の差を求め、この差と150℃での温度保持
前の標点間隔とから算出する。そして、フィルムの縦方
向の熱収縮率をもって代表させる。また、密度は密度勾
配管にて測定する。
【0033】ポリエステルの熱収縮率(150℃)が1
0%を超えると、金属板に貼合せた時に寸法収縮が大き
く、フィルムにしわが入る等の欠点が生じ、好ましくな
い。この熱収縮率が10%以下、更には7%以下、特に
6%以下であれば、金属板に貼合せた時フィルムに入る
等の欠が少なく、良好な結果が得られる。
0%を超えると、金属板に貼合せた時に寸法収縮が大き
く、フィルムにしわが入る等の欠点が生じ、好ましくな
い。この熱収縮率が10%以下、更には7%以下、特に
6%以下であれば、金属板に貼合せた時フィルムに入る
等の欠が少なく、良好な結果が得られる。
【0034】上述した結晶配向度、熱収縮率(150
℃)及び密度を満足するポリエステルフィルムを得るに
は、例えば逐次二軸延伸において、縦延伸倍率を2.5
〜3.6倍の範囲から、横延伸倍率を2.7〜3.6倍
の範囲から、熱固定温度を150〜220℃、好ましく
は160〜200℃の範囲から選定し、これらを組合せ
ることで行うとよい。
℃)及び密度を満足するポリエステルフィルムを得るに
は、例えば逐次二軸延伸において、縦延伸倍率を2.5
〜3.6倍の範囲から、横延伸倍率を2.7〜3.6倍
の範囲から、熱固定温度を150〜220℃、好ましく
は160〜200℃の範囲から選定し、これらを組合せ
ることで行うとよい。
【0035】なお、結晶配向度は次のようにして求め
る。すなわち、X線回析装置を用いてフィルムの結晶面
(100)の厚さ方向(ND)の結晶配向指数(Cos
2 φND,100)を測定し、次式により結晶配向度(f
ND,100)を求める。 fND,100=2/3(Cos2 φND,100)−1/2 ここで、フィルム厚み方向の結晶配向度は理学電機製極
点試料台を用いて測定する。
る。すなわち、X線回析装置を用いてフィルムの結晶面
(100)の厚さ方向(ND)の結晶配向指数(Cos
2 φND,100)を測定し、次式により結晶配向度(f
ND,100)を求める。 fND,100=2/3(Cos2 φND,100)−1/2 ここで、フィルム厚み方向の結晶配向度は理学電機製極
点試料台を用いて測定する。
【0036】ただし、白色顔料が二酸化チタンの場合、
二酸化チタン粒子に起因する反射ピークが、アナターゼ
(101)、ルチル(110)で共重合ポリエステル
(100)の近くであるので、極点図においてα=0の
共重合ポリエステルの(100)の反射ピークを二酸化
チタンの反射強度(ITiO2,α=0 )によるものとして、
α=90°までのα,βすべての位置の強度をITiO2,
α=0 を減ずることにより結晶配向度を算出する。
二酸化チタン粒子に起因する反射ピークが、アナターゼ
(101)、ルチル(110)で共重合ポリエステル
(100)の近くであるので、極点図においてα=0の
共重合ポリエステルの(100)の反射ピークを二酸化
チタンの反射強度(ITiO2,α=0 )によるものとして、
α=90°までのα,βすべての位置の強度をITiO2,
α=0 を減ずることにより結晶配向度を算出する。
【0037】ここで、ITiO2,α=0=1/2(ITiO2,α
=0,MD+ITiO2,α=0,TD)とする。
=0,MD+ITiO2,α=0,TD)とする。
【0038】上記において、αは極点試料台で、α=9
0°はフィルム表面に平行に(100)が配置された場
合を表わし、α=0°ではフィルム表面に垂直に配置さ
れた場合を示す。さらにβはフィルムのMD,TD面内
の方向を表わし、β=0をMD,β=90°をTDの方
向とした。そして本発明で言う結晶配向度は厚さ方向N
Dの値で表わす。
0°はフィルム表面に平行に(100)が配置された場
合を表わし、α=0°ではフィルム表面に垂直に配置さ
れた場合を示す。さらにβはフィルムのMD,TD面内
の方向を表わし、β=0をMD,β=90°をTDの方
向とした。そして本発明で言う結晶配向度は厚さ方向N
Dの値で表わす。
【0039】本発明の目的は、上述したポリエステル配
合割合、融点、白色顔料、結晶配向度、熱収縮率(15
0℃)の条件が全て満されて始めて達成されるものであ
る。例えば、ポリエチレンテレフタレートホモポリマー
では、結晶面配向度、150℃での熱収縮率の条件が満
たされても、十分な製缶時の深絞り加工性は得られな
い。また上述の共重合ポリエステル(I)のみでは、特
に内圧の加わる缶については、缶外部からの衝撃により
割れ易く、缶の品質上優れたものが得られない。
合割合、融点、白色顔料、結晶配向度、熱収縮率(15
0℃)の条件が全て満されて始めて達成されるものであ
る。例えば、ポリエチレンテレフタレートホモポリマー
では、結晶面配向度、150℃での熱収縮率の条件が満
たされても、十分な製缶時の深絞り加工性は得られな
い。また上述の共重合ポリエステル(I)のみでは、特
に内圧の加わる缶については、缶外部からの衝撃により
割れ易く、缶の品質上優れたものが得られない。
【0040】本発明の白色ポリエステルフィルムは、好
ましくは厚みが6〜75μmである。さらに10〜75
μm、特に15〜50μmであることが好ましい。厚み
が6μm未満では加工時に破れ等が生じやすくなり、一
方75μmを越えるものは過剰品質であって不経済であ
る。
ましくは厚みが6〜75μmである。さらに10〜75
μm、特に15〜50μmであることが好ましい。厚み
が6μm未満では加工時に破れ等が生じやすくなり、一
方75μmを越えるものは過剰品質であって不経済であ
る。
【0041】本発明の白色ポリエステルフィルムが貼合
せられる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリー
スチール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へ
のポリエステルフィルムの貼合せは、例えば下記,
の方法で行うことができる。 金属板をフィルムの融点以上に加熱しておいてフィ
ルムを貼合せた後冷却し、金属板に接するフィルムの表
層部(薄層部)を非晶化して密着させる。 フィルムに予め接着剤層をプライマーコートしてお
き、この面と金属板を貼合せる。接着剤層としては公知
の樹脂接着剤、例えばエポキシ系接着剤、エポキシ―エ
ステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を用いることが
できる。
せられる製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリー
スチール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へ
のポリエステルフィルムの貼合せは、例えば下記,
の方法で行うことができる。 金属板をフィルムの融点以上に加熱しておいてフィ
ルムを貼合せた後冷却し、金属板に接するフィルムの表
層部(薄層部)を非晶化して密着させる。 フィルムに予め接着剤層をプライマーコートしてお
き、この面と金属板を貼合せる。接着剤層としては公知
の樹脂接着剤、例えばエポキシ系接着剤、エポキシ―エ
ステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を用いることが
できる。
【0042】本発明の白色ポリエステルは、主として金
属容器の外面に貼合せて使用する場合が多いが、これに
限定されるものではなく、金属容器の内面に用いること
も可能である。
属容器の外面に貼合せて使用する場合が多いが、これに
限定されるものではなく、金属容器の内面に用いること
も可能である。
【0043】
【実施例】以下実施例を掲げて本発明を更に説明する。
【0044】
【実施例1〜6及び比較例1〜8】平均粒径0.27μ
mの酸化チタン粒子3.72×109 個/mm3 を添加
含有し、表1に示す成分を共重合したポリエチレンテレ
フタレート系コポリエステル(固有粘度0.60:共重
合ポリエステル(I))と、表1に示す成分を共重合し
たポリブチレンテレフタレート系コポリエステル又はポ
リブチレンテレフタレート(ポリエステル(II))と
を、表1に示す割合で配合してポリエステル組成物を調
製し、該ポリエステル組成物を280℃で溶融押出し、
急冷固化して未延伸フィルムを得た。
mの酸化チタン粒子3.72×109 個/mm3 を添加
含有し、表1に示す成分を共重合したポリエチレンテレ
フタレート系コポリエステル(固有粘度0.60:共重
合ポリエステル(I))と、表1に示す成分を共重合し
たポリブチレンテレフタレート系コポリエステル又はポ
リブチレンテレフタレート(ポリエステル(II))と
を、表1に示す割合で配合してポリエステル組成物を調
製し、該ポリエステル組成物を280℃で溶融押出し、
急冷固化して未延伸フィルムを得た。
【0045】次いで、この未延伸フィルムを同表を示す
条件で縦延伸し、横延伸し、続いて熱固定処理して厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。このフィルム特性
を表4に示す。
条件で縦延伸し、横延伸し、続いて熱固定処理して厚み
25μmの二軸配向フィルムを得た。このフィルム特性
を表4に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【実施例7〜10及び比較例9〜12】実施例3の酸化
チタンに代えて表2に示す白色顔料を添加含有する以外
は、実施例3と同じ組成物を、実施例3と同じ条件で溶
融押出、延伸、熱固定して二軸配向フィルムを作成し
た。得られたに二軸配向フィルムの特性を表4に示す。
チタンに代えて表2に示す白色顔料を添加含有する以外
は、実施例3と同じ組成物を、実施例3と同じ条件で溶
融押出、延伸、熱固定して二軸配向フィルムを作成し
た。得られたに二軸配向フィルムの特性を表4に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【実施例11〜14及び比較例13〜14】実施例4に
おいて得られた未延伸フィルムを表3に示す条件で延
伸、熱固定して二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸
配向フィルムの特性を表4に示す。
おいて得られた未延伸フィルムを表3に示す条件で延
伸、熱固定して二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸
配向フィルムの特性を表4に示す。
【0050】
【表3】
【0051】上記実施例1〜14,比較例1〜14で得
られた計28種のフィルムを、230℃に加熱した板圧
0.25mmのティンフリースチールの両面に貼合せ、
水冷した後150mm径の円盤状に切取り、絞りダイス
とポンチを用いて4段階で絞り加工し、55mm径の側
面無継目容器(以下、缶と称す)を作成した。
られた計28種のフィルムを、230℃に加熱した板圧
0.25mmのティンフリースチールの両面に貼合せ、
水冷した後150mm径の円盤状に切取り、絞りダイス
とポンチを用いて4段階で絞り加工し、55mm径の側
面無継目容器(以下、缶と称す)を作成した。
【0052】この缶について以下の観察および試験を行
い、各々下記の標準で評価した。
い、各々下記の標準で評価した。
【0053】(1) ラミネート適性 ○:しわの発生がなくラミネート可能なもの △:ラミネート時幅収縮が著しいもの ×:ラミネート時のしわが発生するもの
【0054】(2) 深絞り加工性―1 ○:内外面ともフィルムに異常なく加工され、缶内外面
のフィルムに微小クラックや破断が認められない △:缶内外面のフィルムの缶上部に微小クラックが認め
られる ×:缶内外面のフィルムの一部にフィルム破断が認めら
れる
のフィルムに微小クラックや破断が認められない △:缶内外面のフィルムの缶上部に微小クラックが認め
られる ×:缶内外面のフィルムの一部にフィルム破断が認めら
れる
【0055】(3) 深絞り加工性―2 ○:内外面とも目視では異常なく加工され、缶内フィル
ム面の防錆性試験(1%NaCl水を缶内に入れ、電極
を挿入し、缶体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電
流値を測定する。以下ERV試験と略す)において0.
1mA以下を示す ×:内外面とも目視ではフィルムに異常はないが、ER
V試験で電流値が0.1mA以上であり、通電個所を拡
大観察するとフィルムに粗大滑剤を起点としたピンホー
ル状の割れが認められる
ム面の防錆性試験(1%NaCl水を缶内に入れ、電極
を挿入し、缶体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電
流値を測定する。以下ERV試験と略す)において0.
1mA以下を示す ×:内外面とも目視ではフィルムに異常はないが、ER
V試験で電流値が0.1mA以上であり、通電個所を拡
大観察するとフィルムに粗大滑剤を起点としたピンホー
ル状の割れが認められる
【0056】(4) 耐衝撃割れ性 深絞り成形が良好な缶について、水を満注し、各テスト
につき10個ずつを高さ10cmから塩ビタイル床面に
落した後、缶内のERV試験を行った結果、 ○:全10個について0.1mA以下であった △:1〜5個について0.1mA以上であった ×:6個以上について0.1mA以上であったか、ある
いは、落下後既にフィルムのひび割れが認められた
につき10個ずつを高さ10cmから塩ビタイル床面に
落した後、缶内のERV試験を行った結果、 ○:全10個について0.1mA以下であった △:1〜5個について0.1mA以上であった ×:6個以上について0.1mA以上であったか、ある
いは、落下後既にフィルムのひび割れが認められた
【0057】(5) 耐熱脆化性 深絞り成形が良好であった缶を200℃×5分間加熱保
持した後、(3)に記した耐衝撃割れ性評価を行った結
果、 ○:全10個について0.1mA以下であった △:1〜5個について0.1mA以上であった ×:6個以上について0.1mA以上であったあるい
は、200℃×5分間加熱後、既にフィルムのひび割れ
が認められた
持した後、(3)に記した耐衝撃割れ性評価を行った結
果、 ○:全10個について0.1mA以下であった △:1〜5個について0.1mA以上であった ×:6個以上について0.1mA以上であったあるい
は、200℃×5分間加熱後、既にフィルムのひび割れ
が認められた
【0058】(6) 缶外面白度 フィルムをティンフリースチールに貼合せる前に、製缶
後に缶外面となるティンフリースチール面に、烏口を用
いて長さ50mm、幅がそれぞれ0.1mm及び1mm
の2本の黒線を記入しておき、製缶後、フィルムを通し
てこの黒線を観察して、次のような評価した。 ○:幅1mmの黒線及び幅0.1mmの黒線共に見えな
い △:幅1mmの黒線はかすかに見えるが、幅0.1mm
の黒線は見えない ×:幅1mmの黒線は見え、幅0.1mmの黒線もかす
かに見える
後に缶外面となるティンフリースチール面に、烏口を用
いて長さ50mm、幅がそれぞれ0.1mm及び1mm
の2本の黒線を記入しておき、製缶後、フィルムを通し
てこの黒線を観察して、次のような評価した。 ○:幅1mmの黒線及び幅0.1mmの黒線共に見えな
い △:幅1mmの黒線はかすかに見えるが、幅0.1mm
の黒線は見えない ×:幅1mmの黒線は見え、幅0.1mmの黒線もかす
かに見える
【0059】以上6種の評価結果を表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】表4の結果から本発明のフィルムは、ラミ
ネート適性、深絞り加工性、耐衝撃割れ性、耐熱性、缶
外面白度(白色遮光性)の全てにわたって優れているこ
とがわかる。
ネート適性、深絞り加工性、耐衝撃割れ性、耐熱性、缶
外面白度(白色遮光性)の全てにわたって優れているこ
とがわかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の金属板貼合せ成形加工用白色ポ
リエステルフィルムは、金属板と貼合せた後製缶加工例
えば深絞り加工して金属缶を成形するにあたり、ラミネ
ート適性、深絞り加工性、製缶後の耐衝撃性及び耐熱性
に優れたものであり、しかも白色遮光性に優れているた
め、金属容器外面に印刷を施す際に白色塗料の下塗りを
行う必要がなく、金属容器用として極めて有用である。
リエステルフィルムは、金属板と貼合せた後製缶加工例
えば深絞り加工して金属缶を成形するにあたり、ラミネ
ート適性、深絞り加工性、製缶後の耐衝撃性及び耐熱性
に優れたものであり、しかも白色遮光性に優れているた
め、金属容器外面に印刷を施す際に白色塗料の下塗りを
行う必要がなく、金属容器用として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 67/02 // B29K 67:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平5−156040(JP,A) 特開 平5−186612(JP,A) 特開 平5−186613(JP,A) 特開 平5−222216(JP,A) 特開 平5−170942(JP,A) 特開 平5−287090(JP,A) 特開 平5−339391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 B32B 15/08 104 B29C 55/12
Claims (1)
- 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主たる繰返し
単位とする融点が210〜245℃の共重合ポリエステ
ル(I)99〜60重量%と、ブチレンテレフタレート
を主たる繰返し単位とする融点が180〜223℃のポ
リエステル(II)1〜40重量%とを配合したポリエス
テル組成物からなり、該ポリエステル組成物は平均粒径
が0.1〜2.5μmの白色顔料を粒子個数として1×
108個/mm3 以上含有し、フィルムの厚み方向の結
晶配向度が0.2〜0.6、150℃での熱収縮率が1
0%以下であることを特徴とする金属板貼合せ加工用白
色ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14183692A JP3048753B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 金属板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14183692A JP3048753B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 金属板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331301A JPH05331301A (ja) | 1993-12-14 |
JP3048753B2 true JP3048753B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=15301275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14183692A Expired - Fee Related JP3048753B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 金属板貼合せ加工用白色ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048753B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5591518A (en) * | 1994-12-16 | 1997-01-07 | Toray Industries, Inc. | Polyester film for use of a laminate with a metal plate |
EP0905191B1 (en) * | 1996-05-31 | 2012-10-03 | Daiwa Can Company | Polyester resin composition and film made therefrom, polyester composite film and metal laminate made by using the same |
EP1186406B1 (en) * | 2000-09-12 | 2006-11-22 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | White polyester film for a metal plate laminate, film-laminated metal plate and metal container |
JP2002321277A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-05 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 高延性ポリエステルフィルム |
JP3991259B2 (ja) * | 2002-01-29 | 2007-10-17 | 東洋紡績株式会社 | 金属板貼り合せ成形加工用ポリエステルフィルム |
JP2018080211A (ja) * | 2015-03-25 | 2018-05-24 | コニカミノルタ株式会社 | 熱可塑性樹脂フィルム、熱可塑性樹脂フィルムの製造方法及び液晶表示装置 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14183692A patent/JP3048753B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05331301A (ja) | 1993-12-14 |
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