JP3048565B1 - めっきレジストの露光方法とその装置 - Google Patents
めっきレジストの露光方法とその装置Info
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- JP3048565B1 JP3048565B1 JP11017335A JP1733599A JP3048565B1 JP 3048565 B1 JP3048565 B1 JP 3048565B1 JP 11017335 A JP11017335 A JP 11017335A JP 1733599 A JP1733599 A JP 1733599A JP 3048565 B1 JP3048565 B1 JP 3048565B1
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Abstract
に位置ずれのない、接続性、信頼性に優れるプリント配
線板を得るためのプリント配線板の露光方法とその装置
を提案する。 【解決手段】 露光装置は、基板30の位置合わせを行
う基板移動制御部21と、マスクの位置合わせを行うマ
スク移動制御部18と、カメラ10にて撮像された画像
を処理する画像処理部16と、該画像処理部16で処理
された画像に基づき、マスク移動制御部18及び基板移
動制御部21に位置補正指令を与える制御装置19とを
備える。下部に導体回路34を配設しない位置決めマー
ク55へ光を照射するため、反射光のコントラスト差が
大きく、該カメラ10は、該位置決めマーク55を鮮明
に撮像できる。
Description
ン形成の位置決めマークを反射式による画像処理によっ
て行うプリント配線板の露光方法及び露光装置に関し、
特に、めっき膜を施し、ドライフィルムを貼り付けた位
置決めマークを反射式による画像処理を行うことがで
き、位置きめマークの読み込みに優れ、回路の形成の精
度に優れるプリント配線板の露光方法およびその装置に
関するものである。
板の製造方法は、未硬化の層間樹脂絶縁材(無電解めっ
き用接着剤)をロールコータにより塗布し、これを乾
燥、硬化させ、ついでバイアホールを形成して、めっき
を施して導体回路を形成する。
造工程について、図16を参照して説明する。内層導体
回路124aと位置決めマーク124bとの形成された
基板120に、層間樹脂絶縁層138を塗布する(図1
6(A))。そして、該層間樹脂絶縁層138にエッチ
ィグによりバイアホール形成用開口部136を穿設する
(図16(B))。その後、無電解めっきにより均一に
めっき層140を形成する(図16(C))。
後、所定パターン153aの形成されたフォトマス15
3にて、該ドライフィルム141を露光する(図16
(D))。ドライフィルム141の露光部分を溶剤によ
り除去し、レジスト142を形成する(図16
(E))。そして、レジスト非形成部にめっき144を
形成する(図16(F))。その後、レジスト142、
及び、該レジスト142の下層のめっき膜140を除去
することで、バイアホール147を形成する(図16
(G))。
絶縁層(ドライフィルム)141下の導体回路124a
と正確に整合する位置に載置しなければならない。この
ために基板120側に位置決めマーク124bを形成す
ると共に、フォトマスク153側に位置決めマーク15
3bを形成しておき、画像処理技術により、位置決めマ
ークを認識し、両者を合わせることにより、フォトマス
クフィルムの位置合わせを行う。即ち、図16(D)に
示すように、下方から光を照射し、該基板120側の位
置決めマーク124bとフォトマスク153側の位置決
めマーク153bとの透過光を上方のカメラ200にて
監視し、両者を重ねるようにすることで、フォトマスク
フィルム153の位置合わせを行っている。
層138の表面全体に無電解めっき膜140を形成し、
その無電解めっき膜140上に感光性ドライフィルム1
41を圧着するため、無電解めっき膜140が邪魔にな
り、上述した透過光を用いる位置決めマークの認識が困
難である。このため、層間絶縁層上に無電解銅めっきで
金属膜を形成する前に、ドライフィルムレジストの露光
用の位置決めマークの該当する部分をテープなどでマス
キングをし、無電解めっき後、マスキングを外してか
ら、ドライフィルムを張り付けして、ガラスマスクとマ
スキング部分を外した位置決めマークによって、位置合
わせを行っていた。
トパターン形成の位置決めマークをマスキングする方法
は、マスキングの位置がずれたり、めっき中にマスキン
グ部分が外れたり、或いは、剥がれたりした場合は、位
置決めマークの一部分がめっき膜で覆われ、自動認識が
不可能になることがある。また、マスキングを行うと、
着脱時に基板に異物を付着させることがあり、歩留まり
を下げる原因となる。
16(D)に示すように層間樹脂絶縁層138の下側に
配設された位置決めマーク142bに対して位置決めを
行う。即ち、層間樹脂絶縁層138に形成されたバイア
ホール用開口136に対して位置合わせを行う訳ではな
いため、該開口136に対する位置合わせの精度が低か
った。
決めマークを検出する方法を案出し、特願平9−320
316号にて提案した。この方法では、位置決めマーク
としてリング状の凹部を形成させた後、めっき膜を施し
て、ドライフィルムを貼りつけ、上方から光りを照射し
て、凹部(位置決めマーク)と他のめっき部分との反射
量の相違に基づいて、基板とガラスマスクとの位置合わ
せを行う。
その他のめっき部分とは、反射量の差が小さく、反射式
による画像処理による位置合わせ、露光処理において、
位置決めマークの認識に時間を要すると共に、位置合わ
せの精度に欠けた。また、アニール処理などによって、
位置決め用の凹部のめっきに、他のめっき部分より濃い
部分ができた場合、また、ドライフィルムの圧着時のフ
クレによりリング部分に欠損が生じた場合など、位置決
めマークを認識できないこともあった。
なされたものであり、その目的とするところは、層間で
バイアホールを介する導体回路の形成に位置ずれのな
い、接続性、信頼性に優れるプリント配線板を得るため
のプリント配線板の露光方法とその装置を提案すること
にある。
した結果、位置決めマーク用のリング状の凹部の下部に
金属層(導体回路)を形成しないことによって、反射式
の画像処理による位置決めマークの画像認識が正確に行
えることが分かった。即ち、上層の層間樹脂絶縁層との
密着性を改善するために粗化処理を施すが、この粗化処
理の結果、表面が黒化したり、露出した金属層によって
光を反射し難くなる。そして、リング状の凹部に被覆さ
れる無電解めっき膜は非常に薄いため、光を透過し、該
無電解めっき膜の下に黒化した導体回路が配設されてい
ると、該凹部でも光の反射量が少なくなっていることが
判明した。
ング状の凹部の位置決めマークは、反射式による画像処
理を行うと、他のめっき膜部分に比べコントラストの差
が大きいため、マークの認識が確実、正確に行える。そ
れにより、当該位置決めマークは、該リング状の凹部の
下部に金属層が形成された位置決めマークより、精度よ
く画像認識できることが分かった。
を環状(リング状)に凹部を層間樹脂絶縁層に形成し、
該凹部内に無電解めっき膜を設けて、これを位置決めマ
ークとする。ここで、リング状に形成するのは、無電解
めっき膜上に感光性ドライフィルムを圧着しても、凹部
の内部にはドライフィルムは接触しないため、感光性ド
ライフィルムが接触する無電解めっき膜と感光性ドライ
フィルムが接触しない無電解めっき膜の反射率の相違に
より、リング状の位置決めマークを認識できるからであ
る。即ち、リング状の凹部の幅を小さくできるため、感
光性ドライフィルムの入り込みがなく、ドライフィルム
の圧着により、位置決めマークが認識できなくなること
がない。しかも、リングの直径が位置決めマークの大き
さとして認識されることになるため、画像処理技術に伴
う量子化誤差による位置決め精度を低下させることもな
い。
い。この理由は、100μm未満では、幅が小さすぎて
読み取りにくく、300μmを超えるとめっきレジスト
の付着を招くからである。なお、本発明の位置決めマー
クは、上記理由からリング状の凹形状であることが望ま
しいが、円等の単純な凹状であっても用いることができ
る。
部の下部部分に金属層を形成しない方法は、あらかじめ
金属層を形成しない、あるいは、金属層を形成した部分
を、エッチング、パンチング等により除去するのもよ
い。即ち、位置決めマーク位置に金属層を形成しない場
合には、当該位置の層間樹脂絶縁層又はコア基板の上に
層間樹脂絶縁層が形成されることになる。
るために下部分の金属層を除去しない場合は、反射式の
画像処理によるコントラストの差が出るように、該リン
グ状の凹部の下部に、ニッケル、スズなどの金属層を形
成することも可能である。また、凹部の下部の金属層に
コントラストの差が出る色(例白、銀色)を印刷などで
塗布するといった方法を取るのもよい。反射式の画像処
理におけるコントラストの差が、リング状の凹部とそれ
以外の部分とで差が出るのであれば、方法は特に規定し
ない。
の形状は、円形(含む楕円)、三角形、四角形以上の多
角形、十字、星型を採用することができ、また、これら
の形状を二重線として形成することもできる。リング状
の凹部の下部部分のコントラストがリング状の凹部以外
部分と異なるものであれば、特に問題ない。特に、層間
絶縁層のバイアホールの形成と同じように行う場合は、
円形がよい。その理由としては、形状に角がないので露
光、現像でのコーナークラックが起きないのに加えて、
レーザーでも切削が行えるからである。
ジタル処理による「二値化処理」とアナログ処理による
「グレー処理」と呼ばれる2通りの方法が検討された。
「二値化処理」と呼ばれるものものは、位置決めするマ
ークとそのマーク以外の部分とのコントラストの差を二
値(白/黒)判定することにより、画像処理で認識し
て、基板、基板とマスクの位置決めを行うものである。
具体的には、位置決めマークを上部から光を照射すると
共に画像認識用のカメラによって撮像し、反射量の多い
位置決めマーク(リング状の凹部分)を白と、その他の
ドライフィルムで覆われた反射量の少ないめっき部分
(リング状の凹部部分以外)を黒と判定することによ
り、位置決めマーク(白)を認識し、基板、基板とマス
クとを位置合わせする。
位置決めするマークとそのマーク以外の部分とのコント
ラストの差を明るさの変化率(変位点)の差として判定
することにより、画像処理で認識して、基板、基板とマ
スクの位置決めを行うものである。具体的には、位置決
めマークを上部から画像認識用のカメラによって撮像
し、位置決めマーク(リング状の凹部分)と、その他の
ドライフィルムで覆われためっき部分との明るさの差を
コントラストの差として判定することにより、位置決め
マークを認識し、基板とマスクとの位置を合わせる。
のどちらを用いてもよく、その選択は、形成するリング
状の凹部の形状、大きさ、深さといったリングを形成す
る要因、使用するドライフィルムの色、厚み、層間絶縁
層の色、厚み、粗度といった画像認識する際の要因によ
って異なる。二値化は、画像処理が容易であり、処理時
間が短縮できる利点がある。一方、リングの形状の不具
合(欠け、ドライフィルムの溶出)、コントラストの差
が比較的不明瞭場合といった認識の要因の変化対して
は、明るさの変化率で判定するグレー処理の方が適して
いる。
配線板の製造方法について、説明をする。少なくとも以
下の金属層形成工程〜導体回路工程を経て一層が形成さ
れるが、導体回路形成工程後に、層間樹脂絶縁層形成工
程〜導体回路形成工程を繰り返すことにより、更に上層
を形成することもできる。
置決めマークを形成の下部部分の金属層を除いた基板を
形成する。該当部分を除いた金属層は、予め回路を形成
する際、位置決めマークに該当する部分に金属層を形成
しない方法により形成できる。或いは、金属層を除く部
分以外をマスキングして、エッチング液に浸漬する方法
といった種々の方法でリング状凹部の下部分における金
属層を除去することも可能である。また、金属層を配設
しない代わりに、位置決めマークの配設される金属層の
反射率を高め、リング状部分のコントラストを他の部分
と変えることもできる。例として、位置決めマーク部分
に該当金属層部分をニッケル層などを施す、または、コ
ントラストを変えるために塗料を塗布するといった方法
によって行う。
クのリング状の凹部分のみ除去するのも、その位置決め
マーク部分より、大きく除去してもよい。しかし、層間
絶縁層のリング状の凹部の形成の際、リングの幅が広が
った場合でも、画像認識への影響が少なくなるように、
該当部分のみ除去する方法の方が望ましい。
とも3ヶ所以上形成する方がよい。2ヶ所では基板とマ
スクとの位置決め精度には、難があり、5個以上である
と画像認識する時間が係る割に、3〜4ヶ所のものより
特に精度を高めることができないからである。
に該当する部分の金属層を除去した基板上に層間絶縁層
を形成する。層間絶縁樹脂の厚みは、15〜60μmの
範囲で形成するのがよい。
ールと位置決めマークのリング状の凹部とを同時に形成
する。リング状の凹部は、下部の金属層を除去した部分
に形成させる。形成方法はバイアホールの形成と同時に
行うのがよい。よって、予めバイアホールを形成させる
孔用の黒円と位置決めマーク用のリング状を形成したガ
ラスマスクを層間絶縁層上に載置して、露光、現像した
後、硬化を経て、バイアホールとリング状の凹部とを形
成させる。また、露光、現像、硬化を経てバイアホール
が形成された層間絶縁層上に炭酸ガスなどのレーザで位
置決めマークを穿孔してもよい。
面、バイアホール内およびリング状の凹部にめっき膜を
施す。形成するめっき膜は無電解めっきで、銅、ニッケ
ル、スズ、鉄などで厚み0.1〜3μmの範囲で形成す
るのがよい。その中でも、銅で厚み0.5〜2μmの間
で形成するのが、めっき膜の析出の安定性、汎用性など
の点で優れている。
位置決めマークのリング状凹部のめっきが、光沢の不均
一によりドライフィルムの圧着後の画像認識ができない
ことがある。このため、めっき膜の光沢を均一にすると
共にめっき膜と層間樹脂絶縁層との密着を向上させるよ
う、めっき膜形成後、アニール処理、酸処理、或いは、
0.1μm程度のエッチングを行う酸化膜除去処理を行
うのも好適である。前述のアニール処理の条件として
は、温度50〜250℃で10分以上加熱するのがよ
い。めっき液の組成、めっき膜の厚み、層間絶縁層の粗
度等の因子によっては、アニール条件として低い温度か
ら、順次温度を上昇させていくのもよい。酸化膜除去処
理としては、10wt%の硫酸溶液や0.1μm程度を
エッチングさせる方法がある。アニール処理の後、酸化
膜除去処理を行うことにより、めっき膜の光沢の均一性
を向上されるので、画像認識を精度よく行うことができ
る。
光性ドライフィルムを圧着する。位置決合わせ工程−反
射式による画像処理による基板、基板とマスクとの位置
合わせを行い、露光してめっきレジストパターンを形成
させる。その反射式の画像処理は、上述した二値化処
理、又は、グレー処理で行われる。その画像処理及び露
光の方法は以下の[1]〜[7]の順序で行われる。
り付けた基板に形成された位置決めマーク用のリング状
の凹部へ正面から照明を当てて、反射光をカメラによっ
て撮像する。その際、カメラに固定されたリング状の照
明器にてリング状の凹部の照明を当てて撮像してもよい
(一回目の撮像粗位置合わせ)。撮像は、一台のカメラ
で複数の位置決めマークを順次行って行くことも、複数
のカメラで各位置決めマークを同時に撮像することも可
能である。
クを撮像し、撮影した映像をテレビモニターに映し出
す。 [3]位置決めマークの位置ずれ距離、角度を演算し
て、その演算された距離、角度のデータを基板、マスク
または、基板保持側とマスク保持側の両方へ送信して、
機械的に位置補正をする。 [4]次に、照明が当てられた基板の位置決めマークと
マスクに印刷された黒円とを同時にカメラによって撮像
する(2回目の撮像位置合わせ)。 [5][2]、[3]と同様に行い、基板とマスクを位
置合わせを行う。 [6][5]で位置合わせが終わった基板をマスクへ密
着させた後、基板の位置決めマークとマスクの黒円をカ
メラで再び撮像して、モニターに映し出して位置めマー
クとマスクとの位置を確認する(3回目の撮像位置
確)。 [7]必要に応じて、照明、カメラなどをずらした後、
露光を行う。マスクと基板を離して、その後、アルカリ
溶液などによって現像を行うことより、配線形成用のめ
っきレジストパターンが基板に施される。
り行われる。該露光装置は、位置決めマークを基板上部
から光を照射するランプ、光の照射された基板の位置決
めマーク、またはマスクの黒円を撮像するための画像認
識用カメラ、カメラの撮像した位置決めマークを画像処
理して映し出すモニター、撮像した位置決めマークから
基板又はマスクの位置補正距離を演算する演算装置、演
算装置の演算した位置補正距離に従い基板または、基板
とマスクの位置を機械的に補正する装置を少なくとも1
台は有してしている。装置によっては、位置決めマーク
毎に、光源用ランプとカメラとを備えることもできる。
を行って露光・現像されためっきレジストにて回路パタ
ーンが形成された基板に、電解めっきを施す。その後、
アルカリ溶夜でドライフィルムを剥離し、めっき膜をエ
ッチングによって除去して、導体回路を形成させる。な
お、必要に応じてエッチング後、酸や酸化力のある過マ
ンガン酸塩、クロム酸などでPd触媒を除去してもよ
い。
ント配線板及びその製造方法、及び、該プリント配線板
のめっきレジストの露光方法及び露光装置について図を
参照して説明する。先ず、本実施例に係る露光装置の構
成について、図9〜図12を参照して説明する。図9
は、該露光装置を用いる製造ラインを示し、図10は、
露光装置の構成を示し、図11及び図12は、露光装置
のカメラによる位置決めマークの撮像を示している。
における露光工程を上方から見た状態を示している。図
中に示すように、基板30は、後述するようにめっきレ
ジスト用の感光性ドライフィルム(図示せず)が付着さ
れた状態で、図示しない搬送機構により水平方向(図中
の上下方向)に搬送され、露光装置により、露光され
る。ここで、露光装置には、超高圧水銀灯14と、該超
高圧水銀灯14からの紫外線照射をオン・オフする遮光
シャッタ13と、紫外線をマスク12に対して垂直に照
射させるための平行光用ミラー12とを備え、該マスク
12に描かれた回路パターンを基板30の感光性ドライ
フィルムに露光する。この露光装置には、基板30及び
マスク53に配設された位置決めマークを撮像するため
のカメラ(モリテックス社製 カメラレンズ ML−5
018)10が4台備(図中2台のみ示す)えられてい
る。なお、図9では、カメラ10により位置決めマーク
を撮像して、位置合わせを完了し、該カメラを待避させ
て、露光を開始した状態を示している。
53の位置決めマークの撮像について、図12(A)を
参照して説明する。カメラ10には、LEDをリング状
に配設してなる照明器11が固定され、該照明器11か
らの光が、マスク53の位置決めマーク53a及び基板
30の位置決めマーク55へ照射され、該位置決めマー
ク55からの反射光をカメラ10により撮像し、図示し
ない調整装置により、基板30及びマスク53のX、
Y、θ方向の位置合わせを行う。ここで、基板30及び
マスク53の位置決めマークは、4隅に配置されてお
り、4台のカメラ10(図中には1台のみ示す)にて同
時に撮像する。
を参照して説明する。露光装置は、図12を参照して上
述したように、基板30のX、Y、θ方向の位置合わせ
を行う基板移動制御部21と、マスクのX、Y、θ方向
の位置合わせを行うマスク移動制御部18と、カメラ1
0にて撮像された画像を二値化処理あるいはグレー処理
する画像処理部16と、該画像処理部16で処理された
画像に基づき、マスク移動制御部18及び基板移動制御
部21に指令を与え上記基板30及びマスクのX、Y、
θ方向の位置合わせを行う制御装置19と、カメラ10
の位置調整を行うカメラ移動制御部17と、カメラ10
にて撮像された位置決めマークを映し出すテレビモニタ
ー20とを備える。
プリント配線板について説明する。図8は第1実施例に
係るプリント配線板10の断面を示している。プリント
配線板10では、コア基板30内にスルーホール36が
形成され、該コア基板30の両面には導体回路34が形
成されている。また、該導体回路34の上には、バイア
ホール60及び導体回路58の形成された下層側層間樹
脂絶縁層50が配設されている。該下層層間樹脂絶縁層
50の上には、バイアホール160が形成された上層層
間樹脂絶縁層150が配置されている。
ないICチップのランドへ接続するための半田バンプ7
6Uが配設されている。一方、下面側には、図示しない
ドーターボードのランドに接続するための半田バンプ7
6Dが配設されている。
は、層間樹脂絶縁層50に導体回路58及びバイアホー
ル60を形成する際の位置決めマーク55、及び、層間
樹脂絶縁層150にバイアホール160を形成するため
の位置決めマーク155が形成されている。位置決めマ
ーク55は、当該位置決めマークを撮影した写真(スケ
ッチ)である図15(C)からも分かるように、層間樹
脂絶縁層50にリング状に凹部を形成してなり、該凹部
に無電解銅めっき膜が塗布されている。なお、図8中で
は、該凹部の無電解めっき膜は、位置合わせ後に除去さ
れた状態を示している。ここで、該リング状凹部からな
る位置決めマーク55の下部には、コア基板の導体回路
34が除去されている。これは、導体回路34の表面が
後述するように黒化された金属層が露出する。該導体回
路34が残っていると、無電解めっき膜を透過した光が
吸収されて、反射光による撮像が困難になるからであ
る。
層間樹脂絶縁層150にバイアホール160を形成する
ための位置決めマーク155が形成されている。該リン
グ状凹部からなる位置決めマーク155の下部には、層
間樹脂絶縁層50上の導体回路58及びコア基板の導体
回路34が除去されている。これは、反射光による撮像
を容易にするためである。
ト配線板の製造方法について、図1〜図7を参照して説
明する。ここでは、先ず、A.無電解めっき用接着剤、
B.層間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤調製用のの原料組
成物について説明する。
成物(上層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物
を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を3
5重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックス
M315 )3.15重量部、消泡剤(サンノプコ製、
S−65)0.5 重量部、NMP 3.6重量部を攪
拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)1
2重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポ
ール)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量
部、平均粒径 0.5μmのものを3.09重量部、を
混合した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズ
ミルで攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー
製、イルガキュア I−907)2重量部、光増感剤
(日本化薬製、DETX−S)0.2 重量部、NMP
1.5重量部を攪拌混合して得た。
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物
を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を3
5重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックス
M315)4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−6
5)0.5 重量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合
して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)1
2重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポ
ール)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重
量部、を混合した後、さらにNMP30重量部を添加
し、ビーズミルで攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー
製、イルガキュア I−907)2重量部、光増感剤
(日本化薬製、DETX−S)0.2 重量部、NMP
1.5 重量部を攪拌混合して得た。
(油化シェル製、分子量310 、YL983U) 1
00重量部、表面にシランカップリング剤がコーティン
グされた平均粒径 1.6μmのSiO2 球状粒子
(アドマテック製、CRS 1101−CE、ここで、
最大粒子の大きさは後述する内層銅パターンの厚み(1
5μm)以下とする) 170重量部、レベリング剤
(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部を攪
拌混合することにより、その混合物の粘度を23±1℃
で45,000〜49,000cps に調整して得
た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)6.5 重量部。
(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の
両面に18μmの銅箔32がラミネートされている銅張
積層板30Aを出発材料とした(図1の工程(A))。
まず、この銅張積層板30Aをドリル削孔して通孔33
を穿設した後、無電解めっき処理及び電解めっき処理を
施し、スルーホール36を形成する。その後、パターン
状にエッチングすることにより、基板の両面に内層銅パ
ターン(導体回路)34を形成する(工程(B))。こ
の際に、図8を参照して上述した位置決めマークの下部
αは、導体回路34をリング状に除去しておく。ここ
で、位置決めマークの下部αをリング状に除去するの
は、円形に導体回路34を除去するよりも、中央に導体
回路34を残して置くことで、基板隅部の強度を低下さ
せないようにするためである。ここでは、位置決めマー
クの下部αの導体回路を除去したが、該導体回路をめっ
き等により析出させる場合には、レジスト配設しておく
ことで、導体回路を形成しないようにすることもでき
る。
ルを形成した基板を水洗いし、乾燥した後、酸化浴(黒
化浴)として、NaOH(10g/l),NaClO
2 (40g/l), Na3PO4(6g/l)、還
元浴として、NaOH(10g/l),NaBH
4 (6g/l)を用いた酸化−還元処理により、内層
銅パターン34およびスルーホール36の表面に粗化層
38を設けた(工程(C))。
物を混合混練して樹脂充填剤を得た。
0を、調製後24時間以内に導体回路34間の凹部部分
あるいはスル−ホ−ル36内に塗布、充填した(工程
(D))。塗布方法として、スルーホールおよび導体回
路間の凹部部分が開口したマスク(図示せず)を基板上
に設置した後、スキ−ジを用いた印刷によって、マスク
の開口部内に樹脂充填材を押し込んだ。1回目の印刷塗
布で、スルホ−ル36および導体回路34の形成で生じ
た凹部に樹脂充填材を充填して後、乾燥炉内の温度10
0 ℃で20分間乾燥させた。また、2回目の印刷塗布
は、1回目の塗布した裏面の導体回路34の形成で生じ
た凹部に樹脂充填材を充填させたあと、前述の乾燥条件
で乾燥させた。
0の片面を、#600のベルト研磨紙(三共理化学製)
を用いたベルトサンダー研磨により、導体回路34の上
面よりはみ出した樹脂充填剤40を研磨し、次いで、前
記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研
磨を行った。このような一連の研磨を基板の他方の面に
ついても同様に行った(工程(E))。次いで、100
℃で1時間、150℃で1時間の加熱処理を行って樹
脂充填剤を硬化した。
填された樹脂充填剤40の表層部および内層導体回路3
4上面の粗化層38を除去して基板両面を平滑化し、樹
脂充填剤40と内層導体回路34の側面とが粗化層38
を介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁面
と樹脂充填剤40とが粗化層38を介して強固に密着し
た配線基板を得た。即ち、この工程により、樹脂充填剤
40の表面と内層銅パターン34の表面が同一平面とな
る。樹脂充填剤40は、位置決めマーク形成部分α上に
も施されたが、該樹脂充填剤40は、硬化したものは、
半透明であったので、後述するように、その上にリング
状の凹部を形成して反射式による画像認識を行っても、
問題は発生しなかった。なお、位置決めマークは、樹脂
充填材を充填していない領域であっても特に問題はな
い。
配線板にアルカリ脱脂してソフトエッチングして、次い
で、塩化パラジウウムと有機酸からなる触媒溶液で処理
して、Pd触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫
酸銅3.9×10−2mol/l、硫酸ニッケル3.8
×10−3mol/l、クエン酸ナトリウム7.8×1
0−3mol/l、次亜りん酸ナトリウム2.3×10
−1mol/l、界面活性剤(日信化学工業製、サーフ
ィール465)1.1×10−4mol/l、PH=9
からなる無電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4秒
当たり1回に割合で縦、および、横振動させて、導体回
路およびスルーホールのランドの表面にCu−Ni−P
からなる針状合金の被覆層と粗化層42を設けた(図2
の工程(F))。さらに、ホウフっ化スズ0.1mol
/l、チオ尿素1.0mol/l、温度35℃、PH=
1.2の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層の表面
に厚さ0.3μmSn層(図示せず)を設けた。
組成物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して
層間樹脂絶縁剤(下層用)を得た。次いで、Aの無電解
めっき用接着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度
7Pa・sに調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層
用)を得た。
前記(7)で得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂
絶縁剤(下層用)44を調製後24時間以内にロールコ
ータで塗布し、水平状態で20分間放置してから、60
℃で30分の乾燥(プリベーク)を行い、次いで、前記
(7)で得られた粘度7Pa・sの感光性の接着剤溶液
(上層用)46を調製後24時間以内に塗布し、水平状
態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プ
リベーク)を行い、厚さ35μmの接着剤層50αを形
成した(工程(G))。
成した基板30の両面に、85μmφの黒円43bと四
隅に位置決めマーク形成用リング43a(外円の直径2
mm、幅150μm)が計4ヶ所印刷(図中1カ所のみ示
す)されたフォトマスクフィルム43を密着させ、超高
圧水銀灯により 500mJ/cm2 で露光した(工
程(H))。これをDMTG溶液でスプレー現像し、さ
らに、当該基板を超高圧水銀灯により3000mJ/c
m2 で露光し、100 ℃で1時間、120℃で1時
間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポストベー
ク)をすることにより、フォトマスクフィルムに相当す
る寸法精度に優れた85μmφの開口(バイアホール形
成用開口)48と外径2mmで幅150μmの位置決めマ
ーク用のリング状凹部49を有する厚さ35μmの層間
樹脂絶縁層(2層構造)50を形成した(工程
(I))。なお、バイアホールとなる開口48には、ス
ズめっき層を部分的に露出させた。ここで、リング状の
凹部49は、下層の金属層(導体回路)34が除去され
ているので白くなっていた。
を、クロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の
表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することに
より、当該層間樹脂絶縁層50の表面を粗化とし、その
後、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いし
た(図3に示す工程(J))。さらに、粗面化処理(粗
化深さ6μm)した該基板の表面に、パラジウム触媒
(アトテック社製)を付与することにより、層間樹脂絶
縁層50の表面、バイアホール用開口48の内壁面、お
よび、位置決めマーク用のリング状凹部49の内壁面に
触媒核を付けた。
水溶液中に基板30を浸漬して、粗面全体に厚さ0.6
〜1.2 μmの無電解銅めっき膜52を形成した
(工程(K))。この無電解めっき膜52を析出するこ
とで、該リング状凹部49を位置決めマーク55にす
る。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 0.08 mol /l 硫酸銅 0.03 mol /l HCHO 0.05 mol /l NaOH 0.05 mol /l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.10 g/l 〔無電解めっき条件〕65℃の液温度で20分
めっき膜52上に市販の感光性ドライフィルム57を張
り付けた後、図9〜図12を参照して上述した露光装置
を用いて、マスク53を位置合わせしてから、100
mJ/cm2 で1分間露光した(工程(L))。その
後、0.8 %炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15
μmのめっきレジスト54を設けた。(工程(M))
テップを示す図13、及び、図9〜図12を参照して詳
細に説明する。その画像処理の方法は以下の[1]〜
[6]の順序で行われる。
張り付けた基板30を露光装置へ搬送する。ここで、基
板の位置合わせを行う前(待機中)に、カメラ10の原
点位置復帰を行う。即ち、図9を参照して上述したよう
露光中に陰を作らないように、カメラ10は待避してい
るため、まず、カメラ10の位置を元に戻す。図11
(A)に示すようにリング照明器11からの光をガラス
マスク53の位置決めマーク(黒円)53aへ照射し、
カメラ10に該位置決めマーク53aを撮像し、図11
(B)に示すように、該位置決めマーク53aがモニタ
ー20の映像の中心に来るように、カメラ10を移動さ
せる。図11(A)中では、カメラ10として1台のみ
を示すが、ガラスマスク53の四隅に配設された4台の
カメラ10をそれぞれ原点復帰させる。
位置合わせ) 図12(A)中に示すように、基板30に形成された位
置決めマーク55(図3の工程(K)参照)へ正面から
リング状照明器11の光を照射し、反射光をカメラ10
によって撮像する。そして、撮影した映像を二値化処理
して、撮影した映像をモニター20に映し出す。一方、
図10を参照して上述した制御装置19が位置決めマー
クの位置を判定し、基板をカメラ10の原点位置まで移
動させる位置合わせ量(X、Y、θ方向)を決定する。
そして、決定した位置合わせ量(X、Y、θ方向)に基
づき、基板移動制御部21(図10参照)に指令を送
り、基板の位置を合わせる。本実施例では、4隅の位置
決めマーク55を同時に撮影するため、X、Y方向のず
れのみでなく、θ(回転)方向のずれを測定して位置合
わせできる。
の撮像位置合わせ) 図12(A)に示すように、基板30の位置決めマーク
55とマスク53の位置決めマーク53aとを同時にカ
メラ10によって撮像し、撮影した映像を二値化処理す
る。この位置合わせを行っている位置決めマーク55、
53aの位置関係を図12(B1)に、該位置関係を撮
影したモニター映像を図12(B2)に示す。制御装置
19が位置決めマーク55と位置決めマーク53aとの
相対位置を判定し、位置決めマーク55の中心に位置決
めマーク53aを移動させるためのマスクの位置合わせ
量(X、Y、θ方向)を決定する。そして、決定した位
置合わせ量(X、Y、θ方向)に基づき、マスク移動制
御部18(図10参照)に指令を送り、マスクの位置を
合わせる。その後、真空引きしてマスク53を基板30
へ密着させる。
置確) 再び、カメラ10にて位置決めマーク55の中心に位置
決めマーク53aが有るかを確認する(図12(C1)
及び図12(C2))。ここで、上記マスク53を基板
30へ密着させた際に、位置がずれていない場合には、
次の露光工程に進む。一方、アライメントのズレ量がが
大きい場合には、真空引きを解除して再度位置合わせを
行う。
す遮光シャッタ13を開き超高圧水銀灯14の紫外線を
基板30の感光性ドライフィルム57へ照射し、マスク
53の回路パターン53bに従い露光を行う。
する。なお、図13は、二値化処理する場合の工程を示
しているが、グレー処理する場合には、図13中の二値
化処理をグレー処理に置き換えることになる。
リント配線板の製造工程の説明を再開する。 (13)レジスト54の非形成部分に以下の条件で電解
銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき膜56を
形成した(図4に示す工程(N))。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol /l 硫酸銅 0.26 mol /l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm2 時間 65 分 温度 22±2 ℃
剥離除去した後、硫酸と過酸化水素混合液でエッチング
し、めっきレジスト下の無電解めっき膜52を溶解除去
し、無電解めっき52及び電解銅めっき膜56からなる
厚さ13μmの導体回路58及びバイアホール60を得
た(工程(O))。
浸漬して、導体回路58間の無電解めっき用接着剤層5
0の表面を1μmエッチング処理し、表面のパラジウム
触媒を除去した。
回路58及びバイアホール60の表面にCu-Ni-P からな
る粗化面62を形成し、さらにその表面にSn置換を行っ
た(図4の工程(P))。
す。バイアホール用開口148及び位置決めマーク用凹
部149を備える上層の層間樹脂絶縁層150を形成す
る(図5の工程(Q))。次に、該層間樹脂絶縁層15
0のエポキシ樹脂粒子をクロム酸で溶解して表面を蛸壺
状に粗化する(工程(R))。無電解めっき膜152を
析出することで、位置決めマーク155を形成する(工
程(S))。そして、該位置決めマークを反射式に撮像
して、マスク153を位置合わせし(図6の工程
(T))、感光性ドライフィルム157を露光・現像す
ることでレジスト154を形成する(工程(U))。そ
の後、電解めっき膜156を析出することでバイアホー
ル160を形成し、バイアホール160の表面に粗化層
162を形成し、多層プリント配線板を完成する(工程
(V))。なお、この上層の導体回路を形成する工程に
おいては、Sn置換は行わなかった。
んだバンプを形成する。先ず、DMDGに溶解させた6
0重量%のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本
化薬製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付
与のオリゴマー(分子量4000)を 46.67g、
メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコート1
001)15.0g、イミダゾール硬化剤(四国化成
製、2E4MZ−CN)1.6 g、感光性モノマーで
ある多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604 )
3g、同じく多価アクリルモノマー(共栄社化学製、D
PE6A ) 1.5g、分散系消泡剤(サンノプコ社
製、S−65)0.71gを混合し、さらにこの混合物
に対して光開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学
製)を2g、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化
学製)を 0.2g加えて、粘度を25℃で 2.0P
a・sに調整したソルダーレジスト組成物を得た。な
お、粘度測定は、B型粘度計(東京計器、 DVL−B
型)で 60rpmの場合はローターNo.4、6rp
m の場合はローターNo.3によった。
ント配線基板の両面に、上記ソルダーレジスト組成物を
20μmの厚さで塗布した。次いで、70℃で20分
間、70℃で30分間の乾燥処理を行った後、円パター
ン(マスクパターン)が描画された厚さ5mmのフォト
マスクフィルムを密着させて載置し、1000mJ/c
m 2の紫外線で露光し、DMTG現像処理した。そして
さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃
で1時間、150℃で3時間の条件で加熱処理し、はん
だパッド部(バイアホールとそのランド部分を含む)の
開口部(開口径200μm)71を有するソルダーレジ
スト層(厚み20μm)70を形成した(図7の工程
(W))。
10−1mol/l、次亜リン酸ナトリウム2.8 ×
10−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.6 ×1
0−1mol/l、からなるpH=4.5の無電解ニッ
ケルめっき液に、20分間浸漬して、開口部71に厚さ
5μmのニッケルめっき層72を形成した。さらに、そ
の基板を、シアン化金カリウム7.6 ×10−3mo
l/l、塩化アンモニウム1.9 ×10−1mol/
l、クエン酸ナトリウム1.2 ×10−1mol/
l、次亜リン酸ナトリウム1.7 ×10−1mol/
lからなる無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分
間浸漬して、ニッケルめっき層上に厚さ0.03μmの
金めっき層74を形成した(工程(X))。
の開口部71に、半田ペーストを印刷して 200℃で
リフローすることにより、半田バンプ(半田体)76
U、76Dを形成した(図8参照)。
るが、反射式の画像処理をグレー処理で行い、基板を位
置決めしてめっきレジストの露光を行った。
の方法(比較例1)と、先行技術(特願平9−3203
16号)の方法(比較例2)とでプリント配線板を製造
して、位置決めを行った。 (比較例1)層間樹脂絶縁層に凹部を形成せず、層間樹
脂絶縁層の下部に配置した位置決めマークにより位置決
めを行う点を除き、第1実施例とほぼ同様である。ここ
では、めっき膜の前に直径150μmの白円の位置決め
マークをテープでマスキングした後、めっき膜形成後に
テープを剥がして、透過式の画像処理でめっきレジスト
の露光を行った。
が、リング状の凹部の下部に金属層を残して位置決めマ
ークを形成して、反射式の画像処理を二値化処理による
方法でめっきレジストの露光を行った。
1,比較例2で製造されたプリント配線板について、各
10枚ずつ作成して、レジストパターン露光時の位置決
めマークの形成、位置決めマークの画像認識の判定結
果、および画像認識時間、導体回路の位置ズレ幅、信頼
性試験後の導通試験、導体回路の断線・破壊の有無の計
6項目について比較評価した。その結果を図14中の図
表中に示す。
1実施例と比較例2の位置決めマーク形成した後の写真
(スケッチ)と、めっき膜形成、ドライフィルム貼り付
け後の画像処理行った写真(スケッチ)とを図15中に
示す。
写真(スケッチ)が図15(C)、で、画像処理処理中
の写真(スケッチ)が図15(D)である。一方、比較
例1による位置決めマーク形成後の写真(スケッチ)が
図15(A)、で、画像処理処理中の写真(スケッチ)
が図15(B)である。図15(C)から分かるよう
に、第1実施例において、位置決めマーク部分の下部の
金属層を除去したため、白くなっている。一方、比較例
2では、図15(A)から分かるように、位置決めマー
ク部分の下部の金属層を残してあり、スズめっき層が露
出しているために黒くなっている。
っきを施し、ドライフィルムの貼り付け後の基板とマス
クの位置合わせ中の画像処理中の図15(B)の写真
(スケッチ)より分かるように、金属層が残っているた
め、ドライフィルムとリング状の凹部部分とのコントラ
ストの差が小さくなる。このため、画像認識が正確に行
えなかった。他方、第1実施例の金属層を除去したプリ
ント配線板は、図15(D)の写真(スケッチ)から分
かるように、ドライフィルムとリング状の凹部部分のコ
ントラストの差が大きいため、画像認識が正確に行え
た。図15(D)のスケッチは二値化処理をしたもので
あったが、グレー化処理(第2実施例)でも同様の結果
であった。
に、第1実施例、第2実施例で製造されたプリント配線
板では、位置決めマークの形成も問題なく、画像処理の
位置決めマークの判定では、判定不能と表示されなかっ
た。更に、認識時間も10s、11sと設定された時間
内に認識でき、導体回路の位置ズレも起きなかった。ま
た、信頼性試験を行っても導体回路の断線、破壊は見ら
れなかったし、導通試験でも電気的接続に問題はなかっ
た。
キング材がめっき中に剥がれたり、ずれたりして位置決
めマークの露出されないことがあり、その後の透過式の
画像処理が行えないことがあった。なお、図表中には、
上層と下層の回路の位置ズレ幅は、5μmとあるが、層
間樹脂絶縁層と上層の位置ズレは、第1、第2実施例よ
りも大きくなっている。これは、図16を参照して上述
したように、透過光を用いて位置決めを行うため、層間
樹脂絶縁層の下側に配設された位置決めマークに対して
位置決めを行い、層間樹脂絶縁層に形成されたバイアホ
ール用開口に対して位置合わせを行う訳ではないため、
該開口に対する位置合わせの精度が低くなる。即ち、第
1、第2実施例では、層間樹脂絶縁層50の開口48と
同時に形成された位置決めマーク用凹部49に対して位
置合わせを行うため、該開口48に対して正確にバイア
ホール60、導体回路58を形成できている。
ークの形成には問題なかったが、画像認処理の位置決め
マークでは、判定不能と表示されることがある。更に、
認識時間も17sも要して、導体回路の位置ずれも発生
して、導通が取れないことも起こった。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の製造工程図である。
の断面図である。
製造ラインの説明図である。
置決めマークの撮像の説明図であり、図11(B)は、
モニターに映し出された位置決めマークを示す説明図で
ある。
置決めマークの撮像の説明図であり、図12(B1)、
図12(C1)は、基板とマスクの位置決めマークの対
応を示す説明図であり、図12(B2)、図12(C
2)は、モニターに映し出された位置決めマークを示す
説明図である。
る。
試験結果を示す図表である。
ークを撮像した写真のスケッチであり、図15(B)、
図15(D)は、画像処理された位置決めマークの写真
のスケッチである。
工程図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 プリント配線板のめっきレジストの露光
方法において、 金属層上に配設された層間絶縁樹脂層に凹部が形成され
て、該凹部内に金属膜を施してなる位置決めマークであ
って、下部に金属層が配設されていない位置決めマーク
を備える基板に、ドライフィルムを貼り付け、 前記基板の位置決めマークを反射式による画像処理で認
識して、前記基板と配線が描画されたマスクとを位置合
わせし、 前記ドライフィルムを露光する、ことを特徴とするプリ
ント配線板のめっきレジストの露光方法。 - 【請求項2】 前記反射式による画像処理は、二値化処
理、又は、グレー処理で行われることを特徴とする請求
項1に記載のプリント配線板のめっきレジストの露光方
法。 - 【請求項3】 少なくとも(1)〜(5)を経て、金属
層上に配設された層間樹脂絶縁層に形成された凹部から
なる位置決めマークであって、下部に金属層が配設され
ていない凹部を位置決めマークとして、反射式による画
像処理によって、位置決めマークを認識することによ
り、基板とマスクとの位置合わせを行った後に、露光す
ることを特徴とするプリント配線板の露光方法、 (1)前記基板の正面から、前記位置決めマークへ光源
からの光を照射し、 (2)前記光が照射された位置決めマークを認識用カメ
ラで撮像し、 (3)前記撮像された位置決めマークから、基板、マス
クあるいは基板とマスクの位置補正距離を演算し、 (4)前記演算された位置補正距離によって、基板また
はマスクを機械的に位置補正し、 (5)前記位置補正された基板とマスクとを密着させ
る。 - 【請求項4】 前記位置補正を、基板の前記位置決めマ
ークと配線の描画されたマスクの位置決めマークとを同
時に画像認識して行うことを特徴とする請求項3に記載
のプリント配線板の露光方法。 - 【請求項5】 前記位置決めマークへ光を、画像認識カ
メラに固定されたリング状の照明から照射することを特
徴とする請求項3または4に記載の露光方法。 - 【請求項6】 プリント配線板のめっきレジストの露光
装置において、金属層上に配設された層間樹脂絶縁層に形成された凹部
からなる位置決めマークであって、 下部に金属層が配設
されていない位置決めマークを上部から照射するランプ
と、 前記位置決めマークからの反射光を撮像する画像認識用
カメラと、 前記画像認識用カメラが撮像した位置決めマークの位置
ずれを演算する演算装置と、 前記演算された位置ずれに基づき、マスクあるいは基板
を機械的に位置補正する調整装置と、をそれぞれ少なく
と1台は備えたことを特徴とするプリント配線板のめっ
きレジスト用の露光装置。
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