JP2000208898A - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

プリント配線板およびその製造方法

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JP2000208898A
JP2000208898A JP11010650A JP1065099A JP2000208898A JP 2000208898 A JP2000208898 A JP 2000208898A JP 11010650 A JP11010650 A JP 11010650A JP 1065099 A JP1065099 A JP 1065099A JP 2000208898 A JP2000208898 A JP 2000208898A
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義徳 脇原
Toshihiko Yokomaku
俊彦 横幕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字のかすれや、にじみがなくソルダーレジ
スト層の色や印刷位置などに関わらず、工程認識におけ
る画像認識を正しく行うことができ、しかも接続性、信
頼性に優れたプリント配線板とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ソルダーレジスト層70上に2層のイン
ク層110からなる文字を形成する。下層インク層10
0と上層インク層105とのコントラストを異ならしめ
ることで、画像検出装置で精度良く読み込むことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ソルダーレジス
ト層上に製造番号等の文字印刷がなされたプリント配線
板とその製造方法を提案する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリント配線板の表層には、IC
チップなどを実装するために、ハンダバンプなどを形成
し、これらハンダバンプが互いに融着しないようにソル
ダーレジスト層を設けてある。このソルダーレジスト層
上には、製品を識別するための表示文字、認識文字など
の様々な文字や記号などが形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソルダ
ーレジスト層の表面は濡れ特性が低く、文字印字用のイ
ンクをはじきやすいという問題がある。そのため、表面
に形成される文字がかすんだりする。その対策として文
字印字用インクの粘度を下げると、形成された文字がに
じんで、ソルダーレジスト層を汚したりソルダーレジス
ト層上に設けられたハンダバンプを汚染したりして、I
Cチップとの接続が取れなくなることがある。
【0004】ところで、このようなプリント配線板に設
けられる文字には、プリント配線板を実装する際の目印
となる工程認識用ターゲットマークが含まれる。このタ
ーゲットマークは画像認識装置により主として光学的に
認識されるため、かかる印字文字でソルダーレジスト層
上にマークを形成すると、前述したにじみやかすれによ
り、正確な画像認識ができなかったり、認識に時間がか
かるという問題があった。さらに、ソルダーレジスト層
の色が半透明である場合、特に、導体回路を多層に積層
してなるビルトアップ配線板では、ソルダーレジスト下
層の導体回路が透けて見えて、印字文字の判別ができな
くなることもある。
【0005】本発明は、文字のかすれ、にじみがなく、
ソルダーレジスト層の色や導体回路の位置などに関わら
ず工程認識における画像認識を正しく行うことができ、
しかも、接続性、信頼性に優れるプリント配線板とその
製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、文字印刷に関して次のような事実を知見した。
すなわち、ソルダーレジスト層上に文字印字用インクで
文字印字を行うに際して、文字印字の文字を2層のイン
ク層で形成させると、にじみ、かすれが生ぜず、工程認
識用文字の画像認識が正確に行えることが分かった。
【0007】使用される文字印字用インクは、下層イン
ク層、上層インク層ともに、ポリイミド系樹脂、フェノ
ール系樹脂、エポキシ系樹脂といった公知の熱硬化性樹
脂を用いることができる。特に、この下層インク層と上
層インク層とをほぼ同一の材質、組成とすると、上層に
形成される文字のインク厚みが所望の均一な厚みになる
ことが分かった。当該熱硬化性樹脂は、ガラス転移温度
が100〜180℃の範囲であることが望ましい。これ
は、ソルダーレジスト層のガラス転移温度に近いため
に、熱履歴による剥離、欠落などを防止できるからであ
る。
【0008】本発明の文字印字で形成される文字は、製
品認識文字、製造認識文字、工程認識文字の中から選ば
れる少なくとも1つまたはそれ以上である。
【0009】ここで、製品認識文字とは、ひらがな、カ
タカナ、漢字、数字、アルファベット、トレードマーク
などによって、会社名、製品名、製品特性などを判定、
区別することができる文字を指す。
【0010】製造認識文字とは、製造日、管理番号、ロ
ットナンバー、(文字印字前までの工程)検査結果など
による製造に関するデータ、結果を判定、区別すること
ができる文字を意味する。
【0011】工程認識文字とは、ターゲットマーク、バ
ーコードなど、実装、検査工程の製品認識、アライメン
ト用ターゲットなどの工程に関わる認識用の文字であ
る。
【0012】文字を形成する2層のインク層は少なくと
も、(a)下層インク層形成工程と、(b)前記下層イ
ンク層の乾燥工程と、(c)上層インク層形成工程(マ
スクを用いた文字印刷工程を含む)と、(d)前記上層
インク層の乾燥工程とを含む文字印字工程によって形成
される。以下、各インク層について工程とともに説明す
る。
【0013】下層インク層は、上層インク層の下地とな
り、しかも上層インク層によって形成される文字印字を
鮮明にし、かつにじみやかすれの発生を防ぐためのもの
で、(a)下層インク層形成工程によってソルダーレジ
スト層上に形成される。その厚みは、10〜50μmで
ある。特に、好ましくは15〜40μmである。その理
由は、後で形成される上層インク層の厚みの均一性を保
ちやすいからである。下層インク層の色に特に限定はな
いが、上層インク層の色に近似していない方が画像認識
の精度が高まる。特に、印字文字が、ターゲットマーク
などの工程認識文字である場合には、前述したように、
画像認識装置により光学的に読みとられるために、上層
インク層との色の対比すなわちコントラストの高い組み
合わせとするのが望ましい。この下層インク層の形成範
囲は、ハンダバンプの形成エリアを除くソルダーレジス
ト層表面であれば特に定めはなく、ソルダーレジスト層
上の一部分でも、全面でもよい。
【0014】この下層インク層は、(b)下層インク層
乾燥工程により乾燥される。その乾燥温度は、インクに
使用される熱硬化性樹脂が硬化可能な温度であれば特に
限定はなく、50〜250℃で行うのがよい。さらに、
低温から徐々に温度を上げていくステップ硬化も好まし
い。また、その乾燥の程度は、下層インク層に用いられ
る熱硬化性樹脂が完全に硬化するまで乾燥させても、半
硬化状態のままとして上層インク層を設けた後に2層と
もに完全硬化を行ってもよい。なお、下層インク層中に
気泡が存在した状態で文字印刷の上にアンダーフィルが
配設された際には、該気泡からクラックが発生して信頼
性を低下させることがあるため、減圧,真空脱泡を行っ
て泡の除去を行うことが望ましい。
【0015】一方、上層インク層は、プリント配線板に
おいて、下層インク層上に積層されて文字を表すための
もので、(c)上層インク層形成工程により形成され
る。この工程では、文字記号などが形成されたマスキン
グ材を下層インク層上に配置密着させ、下層インク層の
表面に上層インク層を形成することで文字印字を行う、
いわゆるスクリーン印刷により、効果的に文字印字がな
される。この上層インク層の厚みは10〜50μmが好
適で、かつ下層インク層の厚みと合算して100μmを
超えない厚みとすることが好ましい。特に、15〜40
μmが好ましい。その理由としては、均一な厚みのイン
ク層を得やすい上に、文字印字される際の印字性、作業
性に優れはっきりした印字文字が得られるからである。
特に、ターゲットマークなどの工程認識文字を、前述の
厚みに形成することにより、認識用の画像検出装置で精
度良く読み込むことができる。
【0016】上層インク層の厚みが10μm未満である
場合、文字の厚みが薄くなり画像認識装置により認識さ
れないことがある。一方、上層インク層の厚みを、下層
インク層の厚みと合算して100μmを超える厚みとす
ると、ハンダバンプの高さよりも高くなるため、ICチ
ップなどの外部電子部品を実装する際に干渉することが
ある。
【0017】この上層インク層のインクの色は、先に述
べたように、下層インク層のインクの色と同一または近
似(例:下層インク層が緑色の時、上層インク層が黄緑
色など)していないことが望ましく、例えば、下層イン
ク層が黒色である場合上層インク層は白色などの対照色
とする。即ち、コントラストを異ならしめることで、画
像検出装置で精度良く読み込むことができる。
【0018】また、上層インク層を、下層インク層と略
同じ大きさ(面積)となるように形成した後その上層イ
ンク層を文字形状に除去し、下層インク層の色を上層イ
ンク層表面に現すことによっても効果的に文字印字を行
うことができる。その場合は、次に述べる(d)上層イ
ンク層乾燥工程の後で行うのがよい。この上層インク層
の除去は、プラズマ、レーザーの照射、液体の吹付けに
よって行うのが効率的である。
【0019】用いられるプラズマとしては、オゾン、酸
素,UV、四塩化炭素などの公知のものが使用できる。
これらプラズマの照射時間は、5〜20分程度が好まし
い。このプラズマの照射によって、ソルダーレジスト層
の酸化膜を除去し、接触角度を向上させてICチップを
実装した際のアンダーフィルの塗布性を改善させる効果
も期待される。
【0020】用いられるレーザーとしては、炭酸ガスレ
ーザー、YAGレーザーなどの一般に使用されているレ
ーザーを問題なく使用することができる。かかるレーザ
ーを用いることによって、小さな配線板にも細かな印字
が可能となるからである。
【0021】さらに、吹き付けられる液体としては、
水、溶剤およびこれらの混合物中に適当な研磨剤を含ん
だ液体が用いられる。液体を用いる場合、所定の文字が
形成されたマスキング材を上層インク層表面に載置し、
ペン先状のノズルから液体を一気に噴射することによっ
て、文字の形状に上層インク層を除去して形成すること
ができる。噴射圧力は0.1〜10atm程度である。
なお、使用される文字印字用インクの組成などによって
は、上層インク層を半硬化状態として、文字形成後に完
全硬化を行ってもよい。
【0022】次に、(d)上層インク層の乾燥工程は、
先に説明した下層インク層の乾燥工程と同様で、温度5
0〜250℃で行うことが好ましい。また、低温から徐
々に温度を高めていくステップ硬化を行うことが望まし
い。なお、この乾燥工程では、上層インク層の乾燥によ
る硬化を行うのであるが、前記下層インク層の乾燥工程
において下層インク層を半硬化の状態でとどめた場合に
は、この上層インク層乾燥工程において、両層の完全硬
化を行えばよい。さらに、上層インク層中の気泡を抜く
ために、減圧、真空脱泡を行ってもよい。
【0023】なお、これら上層インク層、下層インク層
の形成は、スキージを用いた印刷、ポッティングによる
塗布などの一般に使用される方法のいずれによっても好
適に実施することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリント配線板を
製造する方法について説明する。以下の方法は、セミア
ディティブ法によるものであるが、フルアディティブ法
を採用してもよい。
【0025】まず、基板の表面に導体回路を形成した配
線基板を作成する。基板としては、ガラスエポキシ基
板、ポリイミド基板、ビスマレイミド−トリアジン樹脂
基板等の樹脂絶縁基板、銅張り積層板、セラミック基
板、金属基板等を用いることができる。この基板に無電
解めっき用接着剤層を形成し、この接着剤層表面を粗化
して粗化面とし、この粗化面全体に薄付けの無電解めっ
きを施す。引き続き、めっきレジストを形成し、めっき
レジスト非形成部分に厚付けの電解めっきを施した後、
めっきレジストを除去し、エッチング処理して、電解め
っき膜と無電解めっき膜とからなる導体回路を形成する
方法により行う。導体回路は、いずれも銅パタ−ンがよ
い。
【0026】導体回路を形成した基板には、導体回路あ
るいはスルーホールにより、凹部が形成される。その凹
部を埋め平滑化するため、樹脂充填剤を塗布し、乾燥し
た後、不要な樹脂充填剤を研磨により研削して、導体回
路を露出させたのち、樹脂充填剤を本硬化させる。
【0027】次いで、露出した導体回路に粗化層を設け
る。形成される粗化層は、エッチング処理、研磨処理、
酸化処理、酸化還元処理により形成された銅の粗化面ま
たはめっき皮膜により形成された粗化面が望ましい。
【0028】本発明で使用される無電解めっき用接着剤
は、硬化処理された酸あるいは酸化剤に可溶性の耐熱性
樹脂粒子が、酸あるいは酸化剤に難溶性の未硬化の耐熱
性樹脂中に分散されてなるものが最適である。酸、酸化
剤で処理することにより、耐熱性樹脂粒子が溶解除去さ
れて、表面に蛸つぼ状のアンカーからなる粗化面を形成
できる。
【0029】上記無電解めっき用接着剤において、特に
硬化処理された前記耐熱性樹脂粒子としては、平均粒
径が10μm以下の耐熱性樹脂粉末、平均粒径が2μ
m以下の耐熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、平均
粒径が2〜10μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が
2μm以下の耐熱性樹脂粉末との混合物、平均粒径が
2〜10μmの耐熱性樹脂粉末の表面に平均粒径が2μ
m以下の耐熱性樹脂粉末または無機粉末のいずれか少な
くとも1種を付着させてなる疑似粒子、平均粒径が
0.1〜0.8μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が
0.8μmを越え、2μm未満の耐熱性樹脂粉末との混
合物、平均粒径が0.1〜1.0μmの耐熱性粉末樹
脂粉末を用いることが望ましい。これらは、より複雑な
アンカーを形成できるからである。
【0030】前記酸あるいは、酸化剤に難溶性の耐熱性
樹脂としては、「熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂から
なる樹脂複合体」又は「感光性樹脂および熱可塑性樹脂
からなる樹脂複合体」からなることが望ましい。前者に
ついては耐熱性が高く、後者についてはバイアホール用
の開口をフォトリソグラフィーにより形成できるからで
ある。
【0031】前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを使用でき
る。また、感光化する場合は、メタクリル酸やアクリル
酸などと熱硬化基をアクリル化反応させる。特にエポキ
シ樹脂のアクリレートが最適である。
【0032】エポキシ樹脂としては、フェノールノボラ
ック型、クレゾールノボラック型などのノボラック型エ
ポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変成した脂環式エポ
キシ樹脂などを使用することができる。熱可塑性樹脂と
しては、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスル
ホォン(PSF)、ポリフェニレンスルフォン(PP
S)、ポリフェニレンサルファイド(PPES),ポリ
フェニルエーテル(PPE)、ポリエーテルイミド(P
I)などを使用できる。
【0033】熱硬化性樹脂(感光性樹脂)と熱可塑性樹
脂の混合割合は、熱硬化性樹脂(感光性樹脂)/熱可塑
性樹脂=95/5〜50/50がよい。耐熱性を損なう
ことなく、高い靱性値を確保できる。前記耐熱性樹脂粒
子の混合比は、耐熱性樹脂マトリックスの固形分に対し
て5〜50重量%、望ましくは10〜40重量%がよ
い。耐熱性粒子は、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹
脂、グアナミン樹脂)、エポキシ樹脂などがよい。な
お、接着剤は、組成の異なる2層により構成してもよ
い。
【0034】次に、層間絶縁樹脂層を硬化する一方で、
その層間樹脂樹脂層にはバイアホール形成用の開口を設
ける。
【0035】層間絶縁樹脂層の硬化処理は、無電解めっ
き用接着剤の樹脂マトリックスが熱硬化樹脂である場合
は、レ−ザ−光や酸素プラズマ等を用いて穿孔し、感光
性樹脂である場合は露光現像処理にて穿孔する。なお、
露光現像処理は、バイアホール形成のための円パタ−ン
が描画されたフォトマスク(ガラス基板がよい)を、円
パタ−ン側を感光性の層間樹脂絶縁層の上に密着させて
載置した後、露光、現像処理する。
【0036】次に、バイアホール形成用開口を設けた層
間樹脂絶縁層(無電解めっき用接着剤層)の表面を粗化
する。特に本発明では、無電解めっき用接着剤層の表面
に存在する耐熱性樹脂粒子を酸又は酸化剤で溶解除去す
ることにより、接着剤層表面を粗化処理する。このと
き、層間絶縁樹脂層に粗化層が形成される。
【0037】前記酸処理としては、リン酸、塩酸、硫
酸、又は蟻酸や酢酸等の有機酸を用いることができる。
特に有機酸を用いるのが望ましい。粗化処理した場合
に、バイアホールから露出する金属導体層を腐食させに
くいからである。前記酸化処理は、クロム酸、過マンガ
ン酸塩(過マンガン酸カリウム等)を用いることが望ま
しい。
【0038】前記粗化層は、最大粗度Rmax0.1〜
20μmがよい。厚すぎると粗化層自体が損傷、剥離し
やすく、薄すぎると密着性が低下するからである。特に
セミアディティブ法では、0.1〜5μmがよい。密着
性を確保しつつ、無電解めっき膜を除去できるからであ
る。
【0039】次に、粗化し触媒核を付与した層間絶縁樹
脂上の全面に薄付けの無電解めっき膜を形成する。この
無電解めっき膜は、無電解銅めっきがよく、その厚み
は、1〜5μm,より望ましくは2〜3μmとする。な
お、無電解銅めっき液としては、常法で採用される液組
成のものを使用でき、例えば、硫酸銅:29g/l、炭
酸ナトリウム:25g/l、EDTA:140g/l、
水酸化ナトリウム:40g/l、37%ホールムアルデ
ヒド:150ml、(PH=11.5)からなる液組成
のものがよい。
【0040】次に、このように形成した無電解めっき膜
上に感光性樹脂フィルム(ドライフィルム)をラミネ−
トし、この感光性樹脂フィルム上に、めっきレジストパ
タ−ンが描画されたフォトマスク(ガラス基板がよい)
を密着させて載置し、露光し、現像処理することによ
り、めっきレジストパタ−ンを配設した非導体部分を形
成する。
【0041】次に、無電解銅めっき膜上の非導体部分以
外に電解めっき膜を形成し、導体回路とバイアホールと
なる導体部を設ける。電解めっきとしては、電解銅めっ
きを用いることが望ましく、その厚みは、10〜20μ
mがよい。
【0042】次に、非導体回路部分のめっきレジストを
除去した後、さらに、硫酸と過酸化水素の混合液や過硫
酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄、塩化
第二銅等のエッチング液にて無電解めっき膜を除去し、
無電解めっき膜と電解めっき膜の2層からなる独立した
導体回路とバイアホールを得る。なお、非導体部分に露
出した粗化面上のパラジウム触媒核は、クロム酸、硫酸
過水等により溶解除去する。
【0043】次いで、表層の導体回路に粗化層を形成す
る。形成される粗化層は、エッチング処理、研磨処理、
酸化処理、酸化還元処理により形成された銅の粗化面又
もしくはめっき被膜により形成された粗化面であること
が望ましい。
【0044】次いで、前記導体回路上にソルダ−レジス
ト層を形成する。本願発明におけるソルダーレジスト層
の厚さは、5〜40μmがよい。薄すぎるとソルダーダ
ムとして機能せず、厚すぎると開口しにくくなる上、ハ
ンダ体と接触しハンダ体に生じるクラックの原因となる
からである。
【0045】ソルダーレジスト層としては、種々の樹脂
を使用でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂のアクリレート、
ノボラック型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂
のアクリレートをアミン系硬化剤やイミダゾール硬化剤
などで硬化させた樹脂を使用できる。特に、ソルダーレ
ジスト層に開口を設けてハンダバンプを形成する場合に
は、「ノボラック型エポキシ樹脂もしくはノボラック型
エポキシ樹脂のアクリレート」からなり、「イミダゾー
ル硬化剤」を硬化剤として含むものが好ましい。
【0046】このような構成のソルダーレジスト層は、
鉛のマイグレーション(鉛イオンがソルダーレジスト層
内を拡散する現象)が少ないという利点を持つ。しか
も、このソルダーレジスト層は、ノボラック型エポキシ
樹脂のアクリレートをイミダゾール硬化剤で硬化した樹
脂層であり、耐熱性、耐アルカリ性に優れ、ハンダが溶
融する温度(200℃前後)でも劣化しないし、ニッケ
ルめっきや金めっきのような強塩基性のめっき液で分解
することもない。
【0047】しかしながら、このようなソルダーレジス
ト層は、剛直骨格を持つ樹脂で構成されるので剥離が生
じやすい。本発明に係る粗化層は、このような剥離を防
止できるため有利である。
【0048】ここで、上記ノボラック型エポキシ樹脂の
アクリレートとしては、フェノールノボラックやクレゾ
ールノボラックのグリシジルエーテルを、アクリル酸や
メタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などを用い
ることができる。上記イミダゾール硬化剤は、25℃で
液状であることが望ましい。液状であれば均一混合でき
るからである。
【0049】このような液状イミダゾール硬化剤として
は、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(品名:1
B2MZ)、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール(品名:2E4MZ−CN)、4−メチ
ル−2−エチルイミダゾール(品名:2E4MZ)を用
いることができる。
【0050】このイミダゾール硬化剤の添加量は、上記
ソルダーレジスト層組成物の総固形分に対して1〜10
重量%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこ
の範囲内にあれば均一混合がしやすいからである。上記
ソルダーレジスト層の硬化前組成物は、溶媒としてグリ
コールエーテル系の溶剤を使用することが望ましい。こ
のような組成物を用いたソルダーレジスト層は、遊離酸
素が発生せず、銅パッド表面を酸化させない。また、人
体に対する有害性も少ない。
【0051】このようなグリコールエーテル系溶媒とし
ては、下記構造式のもの、特に望ましくは、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエ
チレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選
ばれるいずれか少なくとも1種を用いる。これらの溶剤
は、30〜50℃程度の加温により反応開始剤であるベ
ンゾフェノンやミヒラーケトンを完全に溶解させること
ができるからである。CHO−(CHCHO)
−CH(n=1〜5)このグリコールエーテル系の溶
媒は、ソルダーレジスト組成物の全重量に対して10〜
40wt%がよい。
【0052】以上説明したようなソルダーレジスト層組
成物には、その他に、各種消泡剤やレベリング剤、耐熱
性や耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹
脂、解像度改善のために感光性モノマーなどを添加する
ことができる。
【0053】例えば、レベリング剤としてはアクリル酸
エステルの重合体からなるものがよい。また、開始剤と
しては、チバガイギー製のイルガキュアI907、光増
感剤としては日本化薬製のDETX−Sがよい。さら
に、ソルダーレジスト層組成物には、色素や顔料を添加
してもよい。配線パターンを隠蔽できるからである。こ
の色素としてはフタロシアニングリーンを用いることが
望ましい。
【0054】添加成分としての上記熱硬化性樹脂として
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることができ
る。このビスフェノール型エポキシ樹脂には、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ
樹脂があり、耐塩基性を重視する場合には前者が、低粘
度化が要求される場合(塗布性を重視する場合)には後
者がよい。
【0055】添加成分としての上記感光性モノマーとし
ては、多価アクリル系モノマーを用いることができる。
多価アクリル系モノマーは、解像度を向上させることが
できるからである。例えば、日本化薬製DPE−6A又
は共栄社化学製R−604のような構造の多価アクリル
系モノマーが望ましい。
【0056】また、これらのソルダーレジスト層組成物
は、25℃で0.5〜10Pa・s、より望ましくは1
〜10Pa・sがよい。ロールコータで塗布しやすい粘
度だからである。ソルダ−レジスト層形成後、開口部を
形成する。その開口は、露光、現像処理により形成す
る。
【0057】その後、ソルダ−レジスト層形成後に開口
部に無電解めっきにてニッケルめっき層を形成させる。
ニッケルめっき液の組成の例として硫酸ニッケル4.5
g/l、次亜リン酸ナトリウム25g/l、クエン酸ナ
トリウム40g/l、ホウ酸12g/l、チオ尿素0.
1g/l(PH=11)がある。脱脂液により、ソルダ
−レジスト層開口部、表面を洗浄し、パラジウムなどの
触媒を開口部に露出した導体部分に付与し、活性化させ
た後、めっき液に浸漬し、ニッケルめっき層を形成させ
た。
【0058】ニッケルめっき層の厚みは、0.5〜20
μmで、特に3〜10μmの厚みが望ましい。ここで、
0.5μm未満では、ハンダバンプとニッケルめっき層
との接続が取り難い。他方、20μmを超えると、開口
部に形成したハンダバンプが収まりきれず、剥がれたり
する。
【0059】ニッケルめっき層形成後、金めっきにて金
めっき層を形成させる。厚みは、0.03μmである。
【0060】開口部に金属層を施した後、開口部内にハ
ンダバンプを印刷により、形成させる。その後、温度2
50℃にした窒素リフローを通し、ハンダバンプを開口
部内に固定させる。
【0061】次いで、ソルダーレジスト層上に、文字印
字を行う。この文字印字は、少なくとも、下層インク層
形成工程と、下層インク層の乾燥工程と上層インク層形
成工程と、上層インク層乾燥工程とを含む文字印刷工程
により、2層のインク層よりなる文字を形成する。文字
印刷工程では、スクリーン印刷、ポッティングなどの方
法により、下層インク層上に上層インク層を積層して文
字またはバーコードなどを印字する。
【0062】使用される文字印字用インクの粘度は、3
0,000〜70,000cps範囲のものが、にじ
み、かすれを生じにくく、かつインク層の厚みの均一性
を保ちやすい。特に、粘度を40,000〜60,00
0cpsの範囲に調整することが望ましい。この範囲で
あれば、ハンダバンプを汚染することがなく所望の厚み
の文字をソルダーレジスト層上に、にじませることもか
すませることもなく形成することができる。
【0063】文字印字用インクの粘度が30,000c
ps未満のとき、ソルダーレジスト層上に、所望の厚み
の文字は形成できるが、文字がにじむことがある。ま
た、文字印字後の乾燥、硬化、あるいは、印字した文字
中の気泡を抜くための脱泡処理の際、インクが飛散した
り、流れたりしてソルダーレジスト、基板、ハンダバン
プ上を汚染したりする。特に、ハンダバンプを汚染した
場合は、ICチップなどの外部電子部品と電気接続が取
れなくなる。
【0064】一方、文字印字用インクの粘度が70,0
00cpsを超えたとき、所望の厚みの文字が形成でき
なかったり、文字がかすれたりする。文字印字で形成さ
れた文字がターゲットマーク、バーコードなどの工程認
識用である場合は、実装工程、検査工程にて位置認識、
製品判定などが行えなくなる。また、印字された文字中
に気泡が残留したりする。気泡は、インク粘度が70,
000cps以下のときは、脱泡、乾燥、硬化を経る間
に、除去、低減される。ここで、印字文字上に、アンダ
ーフィルなどの封止樹脂で覆う場合には、上述したよう
に文字内の気泡により信頼試験が低下することがある。
【0065】ソルダーレジスト層上に形成される文字の
位置は、ハンダバンプが形成されたところから3mm以
上離れた位置に形成するのがよい。特に5mm以上離し
て形成するのが望ましい。3mm未満の近傍の位置に形
成すると、ハンダバンプを汚染し易いからである。ま
た、文字印字の際、ハンダバンプを破壊、キズ付けたり
することがあるためである。
【0066】また、この文字印字工程では、上層インク
層をプラズマ、レーザーの照射あるいは液体の吹付けに
よって文字形状に除去し、上層インク層から下層インク
層を現すことで文字印字を行うのも好ましい。
【0067】その後、個片分割工程や、プラズマ処理、
配線の短絡、断線を確認するチェッカー工程を経て所望
のプリント配線板を得る。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。本実施例では、プリント配線板として、導体
回路が積層されてなる多層プリント配線板について説明
する。 [第1実施例]先ず、本発明の第1実施例に係る多層プリ
ント配線板10の構成について、図8〜図10を参照し
て説明する。図8は、該多層プリント配線板10の断面
図を、図9(A)は、図8に示す多層プリント配線板1
0の平面図を、図10は、図8に示す多層プリント配線
板10にICチップ90を取り付け、ドータボード94
へ載置した状態を示している。ここで、図9(A)中の
A−A断面が、図8の断面図に相当する。図8に示すよ
うに、多層プリント配線板10では、コア基板30の表
面及び裏面に導体回路34、34が形成され、更に、該
導体回路34、34の上にビルドアップ配線層80A、
80Bが形成されている。該ビルトアップ層80A、8
0Bは、バイアホール60及び導体回路58の形成され
た層間樹脂絶縁層50と、バイアホール160及び導体
回路158の形成された層間樹脂絶縁層150とからな
る。該バイアホール160及び導体回路158の上層に
はソルダーレジスト層70が形成されており、該ソルダ
ーレジスト層70の開口部71を介して、バイアホール
160及び導体回路158にバンプ76U、76Dが形
成されている。
【0069】図10中に示すように、多層プリント配線
板10の上面側のハンダバンプ76Uは、ICチップ9
0のランド92へ接続される。一方、下側のハンダバン
プ76Dは、ドーターボード94のランド96へ接続さ
れている。
【0070】該多層プリント配線板10の平面図である
図9(A)に示すように、ハンダバンプ76Uは、プリ
ント配線板の中央部に配設されている。該ハンダバンプ
76Uの外周には、該ハンダバンプ76UにICチップ
90を載置する際の基準位置を示す十字状のターゲット
マーク96Aが印刷により形成されている。同様に、該
ソルダーレジスト層70上に、ドータボード94への取
り付け時の基準位置を示す円状のターゲットマーク96
B、三角のターゲットマーク96Cが印刷されている。
更に、該ソルダーレジスト層70上には、ICチップを
多層プリント配線板10に取り付ける取り付け装置にて
製品を自動認識するためのバーコード98a、製品名
(製品認識文字:218AHM)及びロットナンバー
(製造認識文字:3156)からなる文字情報98bが
印刷されている。
【0071】これらの文字情報は、図8および図9に示
すように、下層インク層100と上層インク層105よ
りなる2層のインク層110により形成されているの
で、にじみやカスミがなく鮮明である。図示のように、
本実施例では、スクリーン印刷により、下層インク層1
00上に上層インク層110で所定の文字を形成した。
なお、その該文字情報98bは、図9(B)に拡大して
示すように線幅0.3mmに形成されている。
【0072】上述した十字状のターゲットマーク96A
は、ハンダバンプ76Uから5mm離して印刷されてい
る。また、文字情報98bは、ハンダバンプ76Uから
8mm離して印刷されている。即ち、ハンダバンプ76
Uから離して印刷することで、印刷の際にハンダバンプ
76U側へインクが飛散しないようにされている。一
方、図7に示すように文字情報98bの厚み(t2)
は、30μmに形成されている。これは、ハンダバンプ
76Uの高さ(t1)が100μmであるため、100
μmを越えるとICチップ90を載置する際に、該文字
情報98bとICチップ90とが干渉することを避ける
ためである。
【0073】なお、本実施例では、上述したターゲット
マーク96A、96B、96C、バーコード98a、文
字情報98bを形成する2層のインク層に用いられる文
字印字用インクの粘度を50000cpsに調整するこ
とで、ハンダバンプ76Uをインクで汚染することを避
けると共に、さらにかすみ、にじみの発生を生じること
なく印刷を行っている。
【0074】引き続き、多層プリント配線板10の製造
方法について説明する。ここでは、先ず、第1実施例の
多層プリント配線板の製造方法に用いるA.無電解めっ
き用接着剤、B.層間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤、
D.ソルダーレジスト層の原料組成物の組成について説
明する。
【0075】A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組
成物(上層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物
を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を3
5重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックス
M315)3.15重量部、消泡剤(サンノプコ製、S
−65)0.5重量部、NMP3.6重量部を攪拌混合
して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)1
2重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポ
ール)の平均粒径1.0μmのものを7.2重量部、平
均粒径0.5μmのものを3.09重量部、を混合した
後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪
拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー
製、イルガキュア I−907)2重量部、光増感剤
(日本化薬製、DETX−S)0.2重量部、NMP
1.5重量部を攪拌混合して得た。
【0076】B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物
を80wt%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を3
5重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックス
M315)4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−6
5)0.5重量部、NMP3.6重量部を攪拌混合して
得た。〔樹脂組成物〕 ポリエーテルスルフォン(PES)12重量部、エポキ
シ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポール)の平均粒径
0.5μmのものを14.49重量部、を混合した後、
さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混
合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー
製、イルガキュア I−907)2重量部、光増感剤
(日本化薬製、DETX−S)0.2重量部、NMP
1.5重量部を攪拌混合して得た。
【0077】C.樹脂充填剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕ビスフェノールF型エポキシモノマー
(油化シェル製、分子量310、YL983U)100
重量部、表面にシランカップリング剤がコーティングさ
れた平均粒径1.6μmであるSiO2の球状粒子
(アドマテック製、CRS 1101−CE、ここで、
最大粒子の大きさは後述する内層銅パターンの厚み(1
5μm)以下とする)170重量部、レベリング剤(サ
ンノプコ製、ペレノールS4)1.5重量部を攪拌混合
することにより、その混合物の粘度を23±1℃で4
5,000〜49,000cpsに調整して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)6.5重量部。
【0078】D.ソルダーレジスト層の原料組成物 DMDGに溶解させた60重量%のクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポキシ基50%を
アクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量400
0)を 46.67g、メチルエチルケトンに溶解させ
た80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化
シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダゾ
ール硬化剤(四国化成製、2E4MZ−CN)1.6
g、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日本
化薬製、R604)3g、同じく多価アクリルモノマー
(共栄社化学製、DPE6A)1.5g、分散系消泡剤
(サンノプコ社製、S−65)0.71gを混合し、さ
らにこの混合物に対して光開始剤としてのベンゾフェノ
ン(関東化学製)を2g、光増感剤としてのミヒラーケ
トン(関東化学製)を0.2g加えて、粘度を2.0P
a・s(25℃)に調整したソルダーレジスト組成物を
得た。なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器、 D
VL−B型)で60rpmの場合はローターNo.4、
6rpmの場合はローターNo.3によった。
【0079】F.プリント配線板の製造 (1) 厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂またはBT
(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の
両面に18μmの銅箔32がラミネートされている銅張
積層板30Aを出発材料とした(図1の工程(A))。
まず、この銅張積層板をドリル削孔し、無電解めっき処
理を施し、パターン状にエッチングすることにより、基
板の両面に内層銅パターン34とスルーホール36を形
成した(工程(B))。
【0080】(2) 内層銅パターン34およびスルー
ホール36を形成した基板30を水洗いし、乾燥した
後、酸化浴(黒化浴)として、NaOH(10g/
l),NaClO(40g/l),NaPO(6
g/l)、還元浴として、NaOH(10g/l),N
aBH(6g/l)を用いた酸化−還元処理により、
内層銅パターン34およびスルーホール36の表面に粗
化層38を設けた(工程(C))。
【0081】(3) Cの樹脂充填剤調製用の原料組成
物を混合混練して樹脂充填剤を得た。
【0082】(4) 前記(3)で得た樹脂充填剤を、
調製後24時間以内に導体回路間あるいはスルーホール
36内に塗布、充填した。塗布方法として、スキ−ジを
用いた印刷法で行った。1回目の印刷塗布は、主にスル
ーホール36内を充填して、乾燥炉内の温度100℃,
20分間乾燥させた。また、2回目の印刷塗布は、主に
導体回路(内層銅パターン)34の形成で生じた凹部を
充填して、導体回路34と導体回路34との間およびス
ルーホール36内を樹脂充填剤40で充填させたあと、
前述の乾燥条件で乾燥させた(工程(D))。
【0083】(5) 前記(4)の処理を終えた基板3
0の片面を、#600のベルト研磨紙(三共理化学製)
を用いたベルトサンダー研磨により、内層銅パターン3
4の表面やスルーホール36のランド36a表面に樹脂
充填剤が残らないように研磨し、次いで、前記ベルトサ
ンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行っ
た。このような一連の研磨を基板の他方の面についても
同様に行った(図2の工程(E))。次いで、100
℃で1時間、150℃で1時間、の加熱処理を行って樹
脂充填剤40を硬化した。
【0084】このようにして、スルーホール36等に充
填された樹脂充填剤40の表層部および内層導体回路3
4上面の粗化層38を除去して基板両面を平滑化し、樹
脂充填剤40と内層導体回路34の側面とが粗化層38
を介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁面
と樹脂充填剤40とが粗化層38を介して強固に密着し
た配線基板を得た。即ち、この工程により、樹脂充填剤
40の表面と内層銅パターン34の表面が同一平面とな
る。
【0085】(6) 導体回路34を形成した基板30
にアルカリ脱脂してソフトエッチングして、次いで、塩
化パラジウウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、
Pd触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅
3.9×10−2mol/l、硫酸ニッケル3.8×1
−3mol/l、クエン酸ナトリウム7.8×10
−3mol/l、次亜りん酸ナトリウム2.3×10
−1mol/l、界面活性剤(日信化学工業製、サーフ
ィール465)1.1×10−4mol/l、PH=9
からなる無電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4秒
当たり1回に割合で縦、および、横振動させて、導体回
路およびスルーホールのランドの表面にCu−Ni−P
からなる針状合金の被覆層及び粗化層42を設けた(工
程(F))。さらに、ホウフっ化スズ0.1mol/
l、チオ尿素1.0mol/l、温度35℃、PH=
1.2の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層の表面
に厚さ0.3μmSn層(図示せず)を設けた。
【0086】(7) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料
組成物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して
層間樹脂絶縁剤(下層用)を得た。次いで、Aの無電解
めっき用接着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度
7Pa・sに調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層
用)を得た。
【0087】(8) 前記(6)の基板30の両面に、
前記(7)で得られた粘度1.5Pa・sの層間樹脂絶
縁剤(下層用)44を調製後24時間以内にロールコー
タで塗布し、水平状態で20分間放置してから、60℃
で30分の乾燥(プリベーク)を行い、次いで、前記
(7)で得られた粘度7Pa・sの感光性の接着剤溶液
(上層用)46を調製後24時間以内に塗布し、水平状
態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プ
リベーク)を行い、厚さ35μmの接着剤層50αを形
成した(工程(G))。
【0088】(9) 前記(8)で接着剤層を形成した
基板30の両面に、85μmφの黒円51aが印刷され
たフォトマスクフィルム51を密着させ、超高圧水銀灯
により500mJ/cmで露光した(工程(H))。
これをDMTG溶液でスプレー現像し、さらに、当該基
板を超高圧水銀灯により3000mJ/cmで露光
し、100℃で1時間、120℃で1時間、その後15
0℃で3時間の加熱処理(ポストベーク)をすることに
より、フォトマスクフィルムに相当する寸法精度に優れ
た85μmφの開口(バイアホール形成用開口)48を
有する厚さ35μmの層間樹脂絶縁層(2層構造)50
を形成した(図3の工程(I))。なお、バイアホール
となる開口48には、スズめっき層(図示せず)を部分
的に露出させた。
【0089】(10) 開口48が形成された基板30
を、クロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層の表面
に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することによ
り、当該層間樹脂絶縁層2の表面を粗化とし、その後、
中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした
(工程(J))。さらに、粗面化処理(粗化深さ6μ
m)した該基板の表面に、パラジウム触媒(アトテック
製)を付与することにより、層間樹脂絶縁層50の表面
およびバイアホール用開口48の内壁面に触媒核を付け
た。
【0090】(11) 以下に示す組成の無電解銅めっ
き水溶液中に基板を浸漬して、粗面全体に厚さ0.6
〜1.2 μmの無電解銅めっき膜52を形成した(工
程(K))。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 0.08 mol/l 硫酸銅 0.03 mol/l HCHO 0.05 mol/l NaOH 0.05 mol/l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.10 g/l 〔無電解めっき条件〕 65℃の液温度で20分
【0091】(12) 前記(11)で形成した無電解
銅めっき膜52上に市販の感光性ドライフィルムを張り
付け、マスクを載置して、100mJ/cmで露光、
0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmの
めっきレジスト54を設けた(工程(L))。
【0092】(13) ついで、レジスト非形成部分に
以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解
銅めっき膜56を形成した(図4の工程(M))。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドHL) 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm 時間 65 分 温度 22±2 ℃
【0093】(14) めっきレジスト54を5%KO
H で剥離除去した後、硫酸と過酸化水素混合液でエッ
チングし、めっきレジスト下の無電解めっき膜52を溶
解除去し、無電解めっき52及び電解銅めっき膜56か
らなる厚さ18μm(10〜30μm)の導体回路58
及びバイアホール60を得た(工程(N))。
【0094】更に、70℃で80g/Lのクロム酸に3
分間浸漬して、導体回路58間の無電解めっき用接着剤
層50の表面を1μmエッチング処理し、表面のパラジ
ウム触媒を除去した。
【0095】(15) (6)と同様の処理を行い、導
体回路58及びバイアホール60の表面にCu−Ni−
P からなる粗化面62を形成し、さらにその表面にS
n置換を行った(工程(O))。
【0096】(16)(7)〜(14)の工程を繰り返
すことにより、さらに上層の層間樹脂絶縁層160とバ
イアホール160及び導体回路158を形成する。さら
に、バイアホール160及び該導体回路158の表面に
粗化層162を形成し、多層プリント配線板を完成する
(工程(P))。なお、この上層の導体回路を形成する
工程においては、Sn置換は行わなかった。
【0097】(17) そして、上述した多層プリント
配線板にハンダバンプを形成する。前記(16)で得ら
れた基板30両面に、上記D.にて説明したソルダーレ
ジスト組成物70αを20μmの厚さで塗布した(図5
の工程(Q))。次いで、70℃で20分間、70℃で
30分間の乾燥処理を行った後、円パターン(マスクパ
ターン)が描画された厚さ5mmのフォトマスクフィル
ム(図示せず)を密着させて載置し、1000mJ/c
の紫外線で露光し、DMTG現像処理した。そして
さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃
で1時間、150℃で3時間の条件で加熱処理し、ハン
ダパッド部分(バイアホールとそのランド部分を含む)
の開口71(開口径 200μm)を有するソルダーレ
ジスト層(厚み20μm)70を形成した(工程
(R))。
【0098】(18) その後、塩化ニッケル2.3
×10−1mol/l、次亜リン酸ナトリウム2.8×
10−1mol/l、クエン酸ナトリウム1.6×10
−1mol/l、からなるpH=4.5の無電解ニッケ
ルめっき液に、20分間浸漬して、開口部71に厚さ5
μmのニッケルめっき層72を形成した。さらに、その
基板を、シアン化金カリウム7.6×10−3mol/
l、塩化アンモニウム1.9×10−1mol/l、ク
エン酸ナトリウム1.2×10−1mol/l、次亜リ
ン酸ナトリウム1.7×10−1mol/lからなる無
電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、
ニッケルめっき層72上に厚さ0.03μmの金めっき
層74を形成した(図6の工程(S))。
【0099】(19) そして、ソルダーレジスト層7
0の開口部71に、ハンダペーストを印刷して 200
℃でリフローすることにより、ハンダバンプ(ハンダ
体)76U、76Dを形成した(工程(T))。
【0100】(20) ソルダーレジスト層70上に文
字印字を行った。下層インク層100および上層インク
層105を形成する文字印字用インクには熱硬化性樹脂
を用い、スクリーン印刷によって文字印字を行った。な
お、文字印字用インクの粘度は50000cpsとし
た。
【0101】まず、白色の文字印字用インクを用い、下
層インク層100を、ハンダバンプ76aから、1cm
離れた位置に縦10mm×横20mmの四角形に形成し
た。その厚みは20μmとした。この下層インク層10
0を、80℃/5分+120℃/10分で加熱乾燥させ
硬化させた。(図7(U))なお、図7(U’)は図7
(U)のU’−U’断面図である。
【0102】次に、製品番号、ターゲットマークなどが
形成されたマスキング材を下層インク層100上に配置
し(図示せず)、このマスキング材を介してさらに黒色
の文字用インクを塗布して、下層インク層100の表面
に上層インク層105を積層した。図8および図9に示
すように、ソルダーレジスト層70表面には、2層のイ
ンク層110よりなる、製品名、ロットナンバー、実装
用ターゲットマーク、バーコードなどの文字情報が印字
された。しかる後、80℃/5分+120℃/10分で
加熱し、上層インク層105を硬化させた。
【0103】続いて、2層のインク層を含むソルダーレ
ジスト層の表面にプラズマ処理を施して、表面の汚れな
どを除去した。本実施例では酸素プラズマを用いてい
る。該酸素プラズマ処理には、九州松下製プラズマクリ
ーニング装置を用い、真空状態にした中に、プラズマ照
射量800W、酸素供給量300sec./M、酸素供
給圧0.15MPa、処理時間10分で処理をした。文
字印刷工程によりソルダーレジスト層表面に形成された
文字には剥がれや欠けなどが生じなかった。また、この
処理により、ソルダーレジスト層表面の接触角度が20
゜、最大粗度(Rj)30nmになり、アンダーフィル
の塗布性が良好となった。
【0104】ルーターを持つ装置で、基板を適当な大き
さに分割切断した後、プリント配線板の短絡、断線を検
査するチェッカー工程を経て、所望の該当するプリント
配線板を得た。
【0105】その後、この多層プリント配線板10のタ
ーゲットマーク96Aを、画像検出用カメラで光学的に
読出し、多層プリント配線板側のハンダバンプ76Uと
ICチップ90のランド92とを位置合わせし、リフロ
することで、該ハンダバンプ76Uとランド92とを接
合させる(図10参照)。ここで、多層プリント配線板
10へのICチップ90の取付は、取付装置により自動
的に行うが、該取付装置は、多品種の多層プリント配線
板へそれぞれ対応する品種のICチップを載置する。こ
の際、図9(A)中に示すバーコード98aにより、多
層プリント配線板10の種類を自動的に識別し、対応す
るICチップを取り付ける。その後、該ICチップ90
と多層プリント配線板10との間にアンダーフィル88
を充填する。
【0106】引き続き、ドータボードへの取り付け装置
により、該多層プリント配線板10のターゲットマーク
96B、96Cにより位置及びアライメント等を調整
し、プリント配線板のハンダバンプ76Dを、ドータボ
ード94側のパッド96へ接続する。その後、該多層プ
リント配線板10とドータボード94との間にアンダー
フィル88を充填する(図10参照)。
【0107】[第2実施例]次に、本発明の第2実施例
を図11ないし図13に従って説明する。図11(V)
は、下層インク層が形成されたプリント配線板のソルダ
ーレジスト層表面を示す平面図、図11(V’)は図1
1(V)のV’−V’断面である。また、図12(W)
は、下層インク層表面に上層インク層が形成されたプリ
ント配線板を示す平面図、図12(W’)は図12
(W)のW’−W’断面を示す。さらに、図13(X)
は上層インク層を文字形状に除去した状態を示すプリン
ト配線板の平面図、図13(X’)は図13(X)の
X’−X’断面図である。
【0108】基本的に第1実施例と同様であるが、文字
印字工程において、図11(V)、およびその断面図で
ある図11(V’)に示すように、まず下層インク層1
00をソルダーレジスト層70表面の所定位置に形成す
る。使用した文字印字用インクの色は黒色とした。下層
インク層100の乾燥後、上層インク層105を下層イ
ンク層100上に略同じ大きさに重ねて形成する。上層
インク層105に使用される文字印字用インクの色は白
色とした(図12(W)および図12(W’)参照)。
【0109】上層インク層105の乾燥後、この上層イ
ンク層105上に文字を形成したマスキング材(図示せ
ず)を置き、酸素プラズマでプラズマ照射量1000
W、酸素供給量700sec/M、酸素供給圧0.30
MPaで5分間処理し、マスキング材の開口に対応する
部位の上層インク層105を除去した。なお、その後の
プラズマ処理は行わなかった。図13(X)および図1
3(X’)に示されるように、ソルダーレジスト層70
の表面には、上層インク層105を文字状に除去し下層
インク層100の色を現してなる2層のインク層110
により文字が印字された。
【0110】[第3実施例]基本的に第2実施例と同様
であるが、上層インク層を下層インク層と同じ領域に形
成した後、マスキング材を載置した炭酸ガスレーザーに
て上層インク層を除去し文字を形成した。ここでは、マ
スキング材を用いたが、例えば、トリーミング用のレー
ザを用いることで、マスキング材を用いることなく上層
インク層の所定部位を除去することも可能である。
【0111】引き続き、本実施例の多層プリント配線板
に対する性能比較のため構成した比較例に係る多層プリ
ント配線板について説明する。 (比較例)基本的に第1実施例と同様であるが、ソルダ
ーレジスト層の表面に文字が形成されたマスキング材を
配し、スクリーン印刷により文字を1層のインク層で形
成した。
【0112】以上、第1実施例、第2実施例、第3実施
例および比較例で製造されたプリント配線板について文
字印字の厚み、印字文字状態(にじみ、かすれの有
無)、画像認識の3項目について比較評価した。その結
果を図14に示す。各実施例では、文字が形成される上
層インク層の厚みを均一とすることができ、しかも得ら
れたプリント配線板に形成された文字印字はきわめて鮮
明で、にじみやかすみなどの不良は生じなかった。その
ため、工程認識においても時間内に正確に読みとること
ができ、後工程での種々の問題も発生しなかった。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多層プリン
ト配線板及びその製造方法によれば、文字印字の文字が
を2層のインク層によって形成されているので、文字印
字のにじみ、かすれはなく、ターゲットマークなどの文
字を鮮明に印刷することができる。そのため、製品の実
装など後工程の際の画像認識が確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の製造工程図であって、図7(U)は印字工程を示す多
層プリント配線板の平面図、図7(U’)は図7(U)
のU’−U’断面図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板
の断面図である。
【図9】図9(A)は、図8に示す多層プリント配線板
10の平面図であり、図9(B)は、図9(A)中の文
字情報を拡大して示す説明図である。
【図10】図8に示す多層プリント配線板にICチップ
を取り付け、ドータボードに載置した状態を示す断面図
である。
【図11】本発明の第2実施例に係る製造工程図であっ
て、図11(V)は文字印字工程を示す多層プリント配
線板の平面図、図11(V’)は図11(V)のV’−
V’断面図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る製造工程図であっ
て、図12(W)はプリント配線板の平面図、図12
(W’)は図12(W)のW’−W’断面図である。
【図13】図13(X)は第2実施例によって得られた
プリント配線板の平面図、図13(X’)は図13
(X)のX’−X’断面図である。
【図14】第1実施例、第2実施例、第3実施例および
比較例に係る多層プリント配線板を試験した結果を示す
図表である。
【符号の説明】
30 コア基板 34 導体路 36 スルーホール 50 層間樹脂絶縁層 58 導体回路 60 バイアホール 70 ソルダーレジスト 71 開口部 80A、80B ビルドアップ配線層 96A、96B、96D ターゲットマーク 98a バーコード 98b 文字情報 100 下層インク層 105 上層インク層 110 インク層 150 層間樹脂絶縁層 158 導体回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 賢治 岐阜県大垣市木戸町905番地 イビデン株 式会社大垣工場内 Fターム(参考) 2H113 BC10 CA17 DA56 DA59 DA60 EA02 EA21 FA16 FA29 FA32 FA42 5E338 AA03 DD18 DD22 DD36 EE31 EE41

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体回路を施した基板上に、開口部を有
    するソルダーレジスト層を形成し、前記ソルダーレジス
    ト層上に文字印字用インクで文字印字を行うプリント配
    線板の製造方法において、前記文字印字の文字を2層の
    インク層で形成することを特徴とするプリント配線板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記文字印字用インクは、ガラス転移温
    度が100〜180℃の範囲にある熱硬化性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記文字印字の文字は、製品認識文字、
    製造認識文字、工程認識文字の中から選ばれる少なくと
    も1つであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    プリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記2層のインク層の厚みは、それぞれ
    10〜50μmの範囲で形成されることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1に記載のプリント配線板の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記2層のインク層は、異なった色のイ
    ンク層よりなることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1に記載のプリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記2層のインク層が、少なくとも、 下層インク層形成工程と、 前記下層インク層の乾燥工程と、 上層インク層形成工程と、 前記上層インク層乾燥工程と、を含む文字印字工程によ
    り形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1に記載のプリント配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記上層インク層形成工程は、下層イン
    ク層の表面に上層インク層を文字形状に形成することに
    より文字印字を行うことを特徴とする請求項6に記載の
    プリント配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記上層インク層形成工程は、前記下層
    インク層の表面に、上層インク層を下層インク層と略同
    じ大きさに形成し、少なくとも前記上層インク層を文字
    形状に除去して下層インク層を現すことにより文字印字
    を行うことを特徴とする請求項6に記載のプリント配線
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記上層インク層の除去は、プラズマ、
    レーザーの照射または液体の吹付けの少なくとも一によ
    りなされることを特徴とする請求項8に記載のプリント
    配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】 導体回路を施した基板上に、開口部を
    有するソルダーレジスト層を形成し、前記ソルダーレジ
    スト層上に文字印字用インクで文字印字を行ったプリン
    ト配線板において、前記文字印字の文字が2層のインク
    層で形成されていることを特徴とするプリント配線板。
  11. 【請求項11】 前記文字印字の文字が、下層インク層
    と前記下層インク層の表面に文字形状に形成された上層
    インクとからなることを特徴とする請求項10に記載の
    プリント配線板。
  12. 【請求項12】 前記文字印字の文字が、上層インク層
    と前記上層インク層を文字形状に除去することにより表
    れた下層インク層とからなることを特徴とする請求項1
    0に記載のプリント配線板。
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