JP2003051650A - プリント配線板、多層プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents
プリント配線板、多層プリント配線板およびその製造方法Info
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Abstract
きる多層プリント配線板を提供する。 【解決手段】 ソルダーレジスト層70の開口81に金
めっき層74を設けることにより製品認識マーク85を
形成する。開口81に設けた金めっき層74によって、
ソルダーレジスト層70とのコントラストの差を大きく
することができる。したがって、製品認識マーク85の
識別を容易かつ正確に行うことが可能となる。
Description
層に製品認識マークを形成したプリント配線板、多層プ
リント配線板及びその製造方法に関するものである。
ビルドアップ多層プリント配線板は、例えば、特開平9
−130050号に開示される方法にて製造されてい
る。プリント配線板の導体回路の表面に無電解めっきや
エッチングにより、粗化層を形成させる。その後、ロー
ルコーターや印刷により層間絶縁樹脂を塗布、露光、現
像して、層間導通のためのバイアホール開口部を形成さ
せて、UV硬化、本硬化を経て層間樹脂絶縁層を形成す
る。さらにその層間樹脂絶縁層に、酸や酸化剤などによ
り粗化処理を施した粗化面にパラジウムなどの触媒を付
ける。そして、薄い無電解めっき膜を形成し、そのめっ
き膜上にドライフィルムにてパターンを形成し、電解め
っきで厚付けしたのち、アルカリでドライフィルムを剥
離除去し、エッチングして導体回路を作り出させる。こ
れを繰り返し、層間樹脂絶縁層と導体回路とをビルドア
ップする。そして、表層にソルダーレジスト層を設け
る。
別するための表示文字、認識文字などの様々な文字や記
号などからなる製品認識マークが形成される。製品の生
産の際には、この製品認識マークによって、製品及び製
品の向きの認識、次工程への工程の識別などを行ってい
る。特に、同一ラインで種類の異なる製品を大量生産す
る場合などには、自動製品識別装置で製品認識マークを
読み取って製品の種類を識別し、製品を適切に次工程へ
流している。
ーレジスト層の表面は濡れ性が低く、文字印刷用のイン
クをはじき易く、印字が滲んで、自動製品識別装置で製
品認識マークの読み取りが行えないことがある。このた
め、本出願人は、特開2000−208898にて、ソ
ルダーレジスト上に2層のインクを塗布し、上側のイン
クをレーザで除去し、下層のインクを露出させることで
製品認識マークを形成する技術を提案した。しかし、特
開2000−208898では、インクの印刷を2回行
いレーザで文字を穿設するため形成に手間がかかってい
た。また、インクの印刷の際に半田バンプ等の外部接続
端子を汚染して、接続が適正に取れなくなることがあっ
た。
なされたものであり、その目的とするところは、製品認
識マークの形成および製品の識別を容易に行うことがで
きるプリント配線板、多層プリント配線板およびその製
造方法を提供することを目的とする。
ため、請求項1は、表層にソルダーレジスト層が施され
たプリント配線板において、プレーン導体層上にソルダ
ーレジスト層の開口が設けられ、前記ソルダーレジスト
層の開口内に金属層からなる製品認識マークが設けられ
たことを技術的特徴とする。
返し形成されて、表層にソルダーレジスト層が施された
多層プリント配線板において、最外層の導体層にはプレ
ーン導体層が形成され、該プレーン導体層上にソルダー
レジスト層の開口が設けられ、前記ソルダーレジスト層
の開口内に金属層からなる製品認識マークが設けられた
ことを技術的特徴とする。
スト層に開口を設け、この開口内に金属層を施すこと
で、製品認識マークを形成する。つまり、文字等と比較
して、ソルダーレジスト層に設ける開口をファインピッ
チで形成することができる。これにより、狭いスペース
に製品認識マークを形成することができる。また、開口
の形状は保持し易く、形状の大きさにばらつきも生じに
くい。これにより、均一な形状の開口を有する製品認識
マークを形成することができる。したがって、製品認識
マークを容易かつ正確に形成することができる。更に、
インクを用いないため、半田バンプ等の外部接続端子を
汚染して、接続が適正に取れなくなることがない。特
に、外部接続端子以外にも実装部品を実装するときの判
別に適している。
角形、四角形、多角形等どんな形でもよい。望ましい形
状は円形である。円形の場合、開口にかかる応力の集中
を低減させることができる。形状の大きさとしては、直
径で50〜500μmの間で形成することがよい。50
μmを下回ると開口を認識することができず、500μ
mを超えると製品に占める割合が高くなるために不適切
である。
性が高く反射率の高い金属層を設けることで、ソルダー
レジスト層とのコントラストの差を大きくできる。これ
により、製品認識装置で容易かつ正確に製品認識マーク
を読み取ることができる。したがって、製品の識別を容
易かつ正確に行うことができる。ここで、金属層に用い
るのに望ましい金属は、プレーン導体層に用いられる金
属以外の金属であり、反射率が高くプレーン導体層に用
いられる金属とコントラストが大きいものがよい。例え
ば、プレーン導体層と金属層との組み合わせとしては、
銅−金、銅−銀、銅−ニッケル等がある。
層プリント配線板において、前記製品認識マークは、2
進法で表示されることを技術的特徴とする。
ことにより、同一形状のものでありながら、多種類の製
品を識別することができる。これにより、早く正確に製
品認識マークを読み取ることができる。
項3に記載の多層プリント配線板において、前記金属層
は、貴金属もしくはニッケルのいずれかの金属で形成さ
れることを技術的特徴とする。
白金、パラジウムなどを用いることがよい。貴金属以外
の金属としては、ニッケルを用いることが望ましい。つ
まり、これらの金属は、プレーン導体層に用いられる金
属以外の金属であり、耐食性が高く反射率の高い。これ
らの金属を用いることで、プレーン導体層に用いられる
金属とのコントラストの差を明確にすることができる。
これにより、製品認識装置で容易にかつ正確に製品認識
マークを読み取ることができる。更に、これらの金属
は、腐食しにくいため、金属層の多少の汚れ等による製
品認識装置の読み込み精度への影響が小さい。
のいずれか1に記載の多層プリント配線板において、前
記ソルダーレジスト層の開口は、少なくとも2つ以上で
あることを技術的特徴とする。
ーレジスト層の開口は、2つ以上設けてあるため、一つ
は製品認識マークとして、もう一つは製品認識マークの
位置決めマークとして用いることができる。これによ
り、製品認識装置で容易にかつ正確に製品の識別ができ
る。更に、他の目的のためのアライメントマークなどが
隣接して形成されても、それらとの間違いを防止するこ
とができる。
れか1に記載の多層プリント配線板において、前記製品
識別マークは、ソルダーレジスト層の開口内に金属層を
設けてなる一対の位置決めマークの間に配置されている
ことを技術的特徴とする。
位置決めマークの間に配置されているため、製品認識装
置で容易に製品識別マークを判別でき、製品の識別を正
確に行うことが可能になる。
(c)の工程を備える導体回路と層間絶縁層が繰り返し
形成され表層にソルダーレジスト層が施された多層プリ
ント配線板の製造方法を技術的特徴とする: (a)最外層の層間樹縁層に導体回路及びプレーン導体
層を形成する工程; (b)前記導体回路及び前記プレーン導体層上にソルダ
ーレジスト層を形成し、開口を設ける工程; (c)前記開口に、金属層を形成することで、導体回路
上に外部接続端子を形成すると共に、プレーン導体層上
に製品識別マークを形成する工程。
層プリント配線板のソルダーレジスト層に開口を形成
し、この開口内に金属層を形成する。つまり、文字等の
形成を行わず、半田パッド等の開口と同様にして、製品
認識マーク用の開口を形成する。このため、文字等と比
較して、ソルダーレジスト層に設ける開口をファインピ
ッチで形成することができる。これにより、狭いスペー
スに製品認識マークを形成することができる。また、開
口の形状は保持し易く、形状の大きさにばらつきも生じ
にくい。これにより、均一な形状の開口を有する製品認
識マークを形成することができる。したがって、製品認
識マークを容易かつ正確に形成することができる。
で外部接続端子を形成すると同時に、プレーン導体層上
に製品識別マークを形成できるため、廉価且つ容易に製
品識別マークを形成することができる。
属層は、貴金属もしくはニッケルのいずれかの金属で形
成することを技術的特徴とする。
白金、パラジウムなどを用いることがよい。貴金属以外
の金属としては、ニッケルを用いることが望ましい。つ
まり、これらの金属は、プレーン導体層に用いられる金
属以外の金属であり、これらの金属を用いることで、プ
レーン導体層に用いられる金属とのコントラストの差を
明確にすることができる。これにより、製品認識装置で
容易にかつ正確に製品認識マークを読み取ることができ
る。更に、これらの金属は、腐食しにくいため、金属層
の多少の汚れ等による製品認識装置の読み込み精度への
影響が小さい。
を参照して説明する。まず、本発明の第1実施例に係る
多層プリント配線板10の構成について、図6〜図8を
参照して説明する。図6は、本発明の第1実施例に係る
多層プリント配線板10の断面図を示し、図7は、図6
に示す多層プリント配線板10の下面にICチップ90
を、上面にチップコンデンサ100(図示せず)を取り
付けた状態を示している。図8(A)は、図7に示す多
層プリント配線板10の平面図を示している。なお、図
8(A)中のE−E断面が、図7の断面図に相当する。
0では、コア基板30の表面及び裏面にビルドアップ配
線層80A、80Bが形成されている。コア基板30に
は、スルーホール36が形成され、コア基板30の両面
には、導体回路34が形成されている。また、ビルドア
ップ配線層80A、80Bは、導体回路58(バイアホ
ール60を含む)が形成された層間樹脂絶縁層50と、
プレーン導体層(ベタ層)159及び導体回路158
(バイアホール160を含む)が形成された層間樹脂絶
縁層150とからなる。プレーン導体層159は、電源
層又はアース層として用いられると共に、導体を均一に
設けることで、配置部位の補強を行う。層間樹脂絶縁層
150上には、ソルダーレジスト層70が配設されてい
る。ソルダーレジスト層70には、開口71、開口81
が形成されている。開口71には半田バンプ76が配設
され、開口81には製品認識マーク85が形成されてい
る。
ンプ76は、図示しないドータボードへの接続用であ
る。図8に示すように、多層プリント配線板10の上面
には、チップコンデンサ100が実装される。一方、下
側の半田バンプ76は、図7に示すようにICチップ9
0への接続に用いられる。
8(A)に示すように、中央部、即ち、ICチップ90
の直下にはチップコンデンサ100が実装され、外周部
にはドータボード接続用の半田バンプ76が配置されて
いる。そして、チップコンデンサ100と半田バンプ7
6との間に、製品の識別を行うための製品認識マーク8
5が配置されている。この製品認識マーク85は、ソル
ダーレジスト層70に形成された円形の開口81内に金
属層(金めっき層)74を形成してなる開口マーク85
aから成り、一対の位置決めマーク85cの間に配置さ
れている。位置決めマーク85cは、矩形の開口82内
に金属層74を形成することで構成されている。
位置決めマーク85cの間に開口を6個配置し得るよう
に構成されている。左から第1番目の位置には、開口が
設けられておらず(図中で明けられていない開口形成位
置を鎖線で示すと共に、以後、非開口マーク85bとし
て参照する)、第2番目の位置には開口81が設けら
れ、第3番目の位置には開口が設けられておらず、第4
番目の位置には開口81が設けられ、第5番目の位置に
は開口が設けられておらず、第6番目の位置には開口8
1が設けられている。即ち、開口が設けられていない場
合(開口無し)を”0”、開口81が設けられている場
合を”1”とすると、製品認識マーク85は、2進表示
で”010101”、10進表示で”21”が表されて
いる。
示で”100001”、10進表示で”33”が表され
ている。図8(C)に示す例では、2進表示で”010
100”、10進表示で”20”が表されている。第1
実施例では、開口マーク85aと非開口マーク85bと
を組み合わせた2進法で製品認識マーク85を形成して
いる。これにより、同一形状の開口マーク85aを用い
て、多種類の製品を識別することができる。この場合、
製品認識マーク85は2進法であることから、第1実施
例のように開口マーク又は非開口マークを6個配置し得
るように構成することで、63種類のプリント配線板を
識別できるようにしている。同様に、開口を5個配置し
得るように構成することで31種類、開口を4個配置し
得るように構成することで15種類、開口を3個配置し
得るように構成することで7種類、開口を2個配置し得
るように構成することで3種類のプリント配線板を識別
できる。
ク85cの間に開口マーク85aを設けている。これに
より、ICチップのアライメント調整のためのアライメ
ントマークなどが隣接して形成されても、それらとの間
で識別間違いの発生することを防止することができる。
を設けないため、インキで外部接続端子(半田バンプ)
等を汚染して接続不良を発生させることがない。更に、
後述するように半田パッドを形成すると同時に開口マー
ク85aを形成できるため、廉価に形成することができ
る。また、文字等と比較して、ソルダーレジスト層70
に設ける開口81をファインピッチで形成することがで
きる。これにより、狭いスペースに製品認識マーク85
を形成することができる。また、開口の形状は保持し易
く、形状の大きさにばらつきも生じにくい。これによ
り、均一な形状の開口81を有する製品認識マーク85
を形成することができる。
形状を円形に形成し、位置決めマーク85cの開口の形
状を四角形に形成したが、開口の形状は、円形、楕円
形、三角形、四角形、多角形等どんな形でもよい。開口
の大きさとしては、直径50μmの開口を形成したが、
直径で50〜500μmの間で形成すればよい。50μ
mを下回ると開口を認識することができず、500μm
を超えると製品に占める割合が高くなるために不適切で
ある。また、本実施例では、開口マーク85aと位置決
めマーク85cとを異なる形状にしたが、同じ形状で大
きさを異ならしめることで識別することも可能である。
表面は、開口81内に設けられた金属層74であるた
め、金属層74により、開口マーク85aとソルダーレ
ジスト層70とのコントラストの差を大きくすることが
できる。これにより、製品認識装置(図示せず)で容易
かつ正確に製品認識マーク85を読み取ることができ
る。
いられる銅以外の金属である金を用いて金属層74を形
成しているため、金属層74とソルダーレジスト層70
とのコントラストの差を明確にすることができる。更
に、金属層74に用いられている金は、腐食しにくいた
め、金属層74の多少の汚れ等による製品認識装置の読
み込み精度への影響が小さい。
ト配線板の製造方法について、図1〜図6を参照して説
明する。
脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からな
る基板30の両面に18μmの銅箔32がラミネートさ
れている銅張積層板30Aを出発材料とする(図1
(A)参照)。まず、この銅貼積層板30Aをドリル削
孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチン
グすることにより、基板30の両面に下層導体回路34
とスルーホール36を形成する(図1(B)参照)
路34を形成した基板30を水洗いし、乾燥した後、エ
ッチング液を基板30の両面にスプレイで吹きつけて、
下層導体回路34の表面とスルーホール36の表面とを
エッチングすることにより、下層導体回路34およびス
ルーホール36の表面に粗化面34α、36αを形成す
る(図1(C)参照)。ここで、エッチング液として、
イミダゾール銅(II)錯体10重量部、グリコール酸
7重量部、塩化カリウム5重量部およびイオン交換水7
8重量部を混合したものを使用する。
充填剤40を、基板30の両面に印刷機を用いて塗布す
ることにより、下層導体回路34間またはスルーホール
36内に充填し、加熱乾燥を行う。即ち、この工程によ
り、樹脂充填剤40が下層導体回路34の間あるいはス
ルーホール36内に充填される(図1(D)参照)。
の片面を、#600のベルト研磨紙(三共理化学製)を
用いたベルトサンダー研磨により、下層導体回路34の
表面やスルーホール36のランド36a表面に樹脂充填
剤40が残らないように研磨し、次いで、上記ベルトサ
ンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行う。
このような一連の研磨を基板30の他方の面についても
同様に行う。次いで、100℃で1時間、150℃で1
時間の加熱処理を行って樹脂充填剤40を硬化させる。
回路34非形成部に形成された樹脂充填材40の表層部
および下層導体回路34の表面を平坦化し、樹脂充填材
40と下層導体回路34及びスルーホール36とが粗化
面34αを介して強固に密着した絶縁性基板を得る(図
2(A)参照)。すなわち、この工程により、樹脂充填
剤40の表面と下層導体回路34の表面とが同一平面と
なる。
板30の両面に、上記(2)で用いたエッチング液と同
じエッチング液を基板30の両面にスプレイで吹きつけ
て、下層導体回路34の表面とスルーホール36のラン
ド36a表面とをエッチングすることにより、下層導体
回路34の全表面に粗化面34βを形成する(図2
(B)参照)。
面に、厚さ50μmの熱硬化型樹脂フィルムを温度50
〜150℃まで昇温しながら圧力5kgf/cm2 で真
空圧着ラミネートし、層間樹脂絶縁層50を形成する
(図2(C)参照)。真空圧着時の真空度は、10mm
Hgである。
スレーザにて、ビーム径5mm、トップハットモード、
パルス幅50μ秒、マスクの貫通孔の径0.5mm、3
ショットの条件でエポキシ系樹脂からなる層間樹脂絶縁
層50に直径80μmのバイアホール用開口51を形成
する(図2(D)参照)。この後、酸素プラズマを用い
てデスミア処理を行っても、乾式デスミヤ処理を行って
もよい。
どの酸化剤等に浸漬させることによって、層間樹脂絶縁
層50の粗化面50αを設ける(図3(A)参照)。該
粗化面50αは、0.05〜5μmの範囲で形成される
ことがよい。その一例として、過マンガン酸ナトリウム
溶液50g/l、温度60℃中に5〜25分間浸漬させ
ることによって、2〜3μmの粗化面50αを設ける。
上記以外には、日本真空技術株式会社製のSV−454
0を用いてプラズマ処理を行い、層間樹脂絶縁層50の
表面に粗化面50αを形成することもできる。この際、
不活性ガスとしてはアルゴンガスを使用し、電力200
W、ガス圧0.6Pa、温度70℃の条件で、2分間プ
ラズマ処理を実施する。
絶縁層50上に、金属層53を設ける(図3(B)参
照)。金属層53は、無電解めっきによって形成させ
る。予め層間樹脂絶縁層50の表層にパラジウムなどの
触媒を付与させて、無電解めっき液に5〜60分間浸漬
させることにより、0.1〜5μmの範囲でめっき膜で
ある金属層53を設ける。その一例として、 〔無電解めっき水溶液〕 NiSO4 0.003 mol/l 酒石酸 0.200 mol/l 硫酸銅 0.030 mol/l HCHO 0.050 mol/l NaOH 0.100 mol/l α、α′−ビピルジル 100 mg/l ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l 34℃の液温度で40分間浸漬させた。 上記以外でも上述したプラズマ処理と同じ装置を用い、
内部のアルゴンガスを交換した後、Ni及びCuをター
ゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度
80℃、電力200W、時間5分間の条件で行い、金属
層53を層間樹脂絶縁層50の表面に形成することもで
きる。このとき、形成されるNi/Cu金属層53の厚
さは0.2μmである。また、スパッタの代わりに、蒸
着、電着等で金属膜を形成することもできる。更に、ス
パッタ、蒸着、電着などの物理的な方法で薄付け層を形
成した後、無電解めっきを施すことも可能である。
に、市販の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマ
スクフィルムを載置して、100mJ/cm2で露光し
た後、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ20
μmのめっきレジスト54のパターンを形成する(図3
(C)参照)。
施して、厚さ18μmの電解めっき膜56を形成する
(図3(D)参照)。なお、電解めっき水溶液中の添加
剤は、アトテックジャパン社製のカパラシドHLであ
る。
%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト54
の下に存在していた金属層53を硝酸および硫酸と過酸
化水素との混合液を用いるエッチングにて溶解除去し、
金属層53及び電解めっき膜56からなる厚さ16μm
の導体回路58(バイアホール60を含む)を形成する
(図4(A)参照)。
エッチングを導体回路58(バイアホール60を含む)
の表面に行うことにより、導体回路58(バイアホール
60を含む)の表面に粗化面58αを形成する(図4
(B)参照)。
り返すことにより、さらに上層に、層間樹脂絶縁層15
0を形成する。そして、層間樹脂絶縁層150上にプレ
ーン導体層(ベタ層)159及び導体回路158(バイ
アホール160を含む)を形成し、プレーン導体層(ベ
タ層)159及び導体回路158(バイアホール160
を含む)の表面に粗化面158αを設ける(図4(C)
参照)。
チルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるよ
うに溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した
感光性付与のオリゴマー(分子量:4000)46.6
7重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、
商品名:エピコート1001)15.0重量部、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−C
N)1.6重量部、感光性モノマーである2官能アクリ
ルモノマー(日本化薬社製、商品名:R604)4.5
重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、
商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サ
ンノプコ社製、S−65)0.71重量部を容器にと
り、攪拌、混合して混合組成物を調製し、この混合組成
物に対して光重合開始剤としてベンゾフェノン(関東化
学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケト
ン(関東化学社製)0.2重量部、を加えることによ
り、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダー
レジスト組成物を得る。なお、粘度測定は、B型粘度計
(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの場合は
ローターNo.4、6rpmの場合はローターNo.3
によった。
ーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃で
20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った
後、半田パッドの開口及び製品認識マークの開口のパタ
ーンが描画された厚さ5mmのフォトマスク(開示せ
ず)をソルダーレジスト層70に密着させて1000m
J/cm2 の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理
し、200μmの直径からなる半田パッドの開口及び5
0μmの直径からなる製品認識マークの開口を形成す
る。そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時
間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれ
ぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層70を硬化さ
せ、半田パッド形成用の開口71および開口マーク形成
用の開口81を有し、その厚さが20μmのソルダーレ
ジスト層70を形成する(図5(A)参照)。上記ソル
ダーレジスト組成物としては、市販のソルダーレジスト
組成物を使用することもできる。
ーレジスト層70に設ける開口81をファインピッチで
形成することができる。これにより、狭いスペースに製
品認識マークを形成することができる。また、開口の形
状は保持し易く、形状の大きさにばらつきも生じにく
い。これにより、均一な形状の開口81を有する製品認
識マークを形成することができる。
形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol
/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol
/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/
l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に2
0分間浸漬して、半田パッド形成用の開口71及び開口
マーク形成用の開口81に厚さ5μmのニッケルめっき
層72を形成する。さらに、その基板をシアン化金カリ
ウム(7.6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム
(1.9×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム
(1.2×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム
(1.7×10-1mol/l)を含む無電解金めっき液
に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき
層72上に、厚さ0.03μmの金めっき層74を形成
する(図5(B)参照)。これにより、開口71内に半
田パット75を、また、開口81内に開口マーク85a
を形成する。本実施例では、導体回路158上に半田パ
ット75を形成する工程と同時に開口マーク85aを形
成するため、廉価に製品認識マーク85を作成できる。
決めマーク85cの表面は、開口81内に設けられた金
めっき層74であるため、金めっき層74によって高い
反射率を有している。一方、ソルダーレジスト層70の
下層のプレーン層159は銅からなり、表面に粗化面1
58αが設けられているため、光の反射率が小さい。こ
のため、開口マーク85a表面と下層の粗化面158α
の透過するソルダーレジスト層70とのコントラストの
差を大きくすることができる。これにより、製品認識装
置で容易かつ正確に製品認識マーク85を読み取ること
が可能となる。
74を形成しているが、金属層に用いる金属は、導体回
路158に用いられる銅以外の種々の金属を用いること
ができる。導体回路158に用いられる銅以外の金属と
しては、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル等を用い
ることが望ましい。これらの金属を用いることにより、
金属層74とソルダーレジスト層70とのコントラスト
の差を明確にすることができる。また、貴金属及びニッ
ケルは、腐食しにくいため、金属層74の多少の汚れ等
による製品認識装置の読み込み精度への影響が小さい。
の開口71に、半田ペーストを印刷して200℃でリフ
ローすることにより、半田バンプ76を形成する(図6
参照)。外部接続にはBGA/PGAを配設させる。
ーク85を読み出すことで、該多層プリント配線板10
を所定のコンデンサ取り付けラインに送り、チップコン
デンサ100を多層プリント配線板10へ実装する。そ
の後、ICチップ90を取り付ける(図7参照)。
0、150に硬化性樹脂フィルムを用いた。この樹脂フ
ィルムには、難溶性樹脂、可溶性粒子、硬化剤、その他
の成分が含有されている。それぞれについて以下に説明
する。
は、酸または酸化剤に可溶性の粒子(以下、可溶性粒子
という)が酸または酸化剤に難溶性の樹脂(以下、難溶
性樹脂という)中に分散したものである。なお、本発明
で使用する「難溶性」「可溶性」という語は、同一の酸
または酸化剤からなる溶液に同一時間浸漬した場合に、
相対的に溶解速度の早いものを便宜上「可溶性」と呼
び、相対的に溶解速度の遅いものを便宜上「難溶性」と
呼ぶ。
は酸化剤に可溶性の樹脂粒子(以下、可溶性樹脂粒
子)、酸または酸化剤に可溶性の無機粒子(以下、可溶
性無機粒子)、酸または酸化剤に可溶性の金属粒子(以
下、可溶性金属粒子)等が挙げられる。これらの可溶性
粒子は、単独で用いても良いし、2種以上併用してもよ
い。
球状、破砕状等が挙げられる。また、上記可溶性粒子の
形状は、一様な形状であることが望ましい。均一な粗さ
の凹凸を有する粗化面を形成することができるからであ
る。
1〜10μmが望ましい。この粒径の範囲であれば、2
種類以上の異なる粒径のものを含有してもよい。すなわ
ち、平均粒径が0.1〜0.5μmの可溶性粒子と平均
粒径が1〜3μmの可溶性粒子とを含有する等である。
これにより、より複雑な粗化面を形成することができ、
導体回路との密着性にも優れる。なお、本発明におい
て、可溶性粒子の粒径とは、可溶性粒子の一番長い部分
の長さである。
脂、熱可塑性樹脂等からなるものが挙げられ、酸あるい
は酸化剤からなる溶液に浸漬した場合に、上記難溶性樹
脂よりも溶解速度が速いものであれば特に限定されな
い。上記可溶性樹脂粒子の具体例としては、例えば、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフ
ェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等から
なるものが挙げられ、これらの樹脂の一種からなるもの
であってもよいし、2種以上の樹脂の混合物からなるも
のであってもよい。
からなる樹脂粒子を用いることもできる。上記ゴムとし
ては、例えば、ポリブタジエンゴム、エポキシ変性、ウ
レタン変性、(メタ)アクリロニトリル変性等の各種変
性ポリブタジエンゴム、カルボキシル基を含有した(メ
タ)アクリロニトリル・ブタジエンゴム等が挙げられ
る。これらのゴムを使用することにより、可溶性樹脂粒
子が酸あるいは酸化剤に溶解しやすくなる。つまり、酸
を用いて可溶性樹脂粒子を溶解する際には、強酸以外の
酸でも溶解することができ、酸化剤を用いて可溶性樹脂
粒子を溶解する際には、比較的酸化力の弱い過マンガン
酸塩でも溶解することができる。また、クロム酸を用い
た場合でも、低濃度で溶解することができる。そのた
め、酸や酸化剤が樹脂表面に残留することがなく、後述
するように、粗化面形成後、塩化パラジウム等の触媒を
付与する際に、触媒が付与されなかったり、触媒が酸化
されたりすることがない。
ルミニウム化合物、カルシウム化合物、カリウム化合
物、マグネシウム化合物およびケイ素化合物からなる群
より選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げら
れる。
ば、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられ、上記
カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、
水酸化カルシウム等が挙げられ、上記カリウム化合物と
しては、炭酸カリウム等が挙げられ、上記マグネシウム
化合物としては、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸
マグネシウム等が挙げられ、上記ケイ素化合物として
は、シリカ、ゼオライト等が挙げられる。これらは単独
で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
銅、ニッケル、鉄、亜鉛、鉛、金、銀、アルミニウム、
マグネシウム、カルシウムおよびケイ素からなる群より
選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げられ
る。また、これらの可溶性金属粒子は、絶縁性を確保す
るために、表層が樹脂等により被覆されていてもよい。
る場合、混合する2種の可溶性粒子の組み合わせとして
は、樹脂粒子と無機粒子との組み合わせが望ましい。両
者とも導電性が低くいため樹脂フィルムの絶縁性を確保
することができるとともに、難溶性樹脂との間で熱膨張
の調整が図りやすく、樹脂フィルムからなる層間樹脂絶
縁層にクラックが発生せず、層間樹脂絶縁層と導体回路
との間で剥離が発生しないからである。
に酸または酸化剤を用いて粗化面を形成する際に、粗化
面の形状を保持できるものであれば特に限定されず、例
えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これらの複合体等
が挙げられる。また、これらの樹脂に感光性を付与した
感光性樹脂であってもよい。感光性樹脂を用いることに
より、層間樹脂絶縁層に露光、現像処理を用いてバイア
ホール用開口を形成することできる。これらのなかで
は、熱硬化性樹脂を含有しているものが望ましい。それ
により、めっき液あるいは種々の加熱処理によっても粗
化面の形状を保持することができるからである。
ば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン
樹脂、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等が挙げられ
る。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を
併用してもよい。さらには、1分子中に、2個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂がより望ましい。前述の
粗化面を形成することができるばかりでなく、耐熱性等
にも優れてるため、ヒートサイクル条件下においても、
金属層に応力の集中が発生せず、金属層の剥離などが起
きにくいからである。
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノールF型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエ
ン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基
を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、
トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂
等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。それにより、耐熱性等に優れる
ものとなる。
記可溶性粒子は、上記難溶性樹脂中にほぼ均一に分散さ
れていることが望ましい。均一な粗さの凹凸を有する粗
化面を形成することができ、樹脂フィルムにバイアホー
ルやスルーホールを形成しても、その上に形成する導体
回路の金属層の密着性を確保することができるからであ
る。また、粗化面を形成する表層部だけに可溶性粒子を
含有する樹脂フィルムを用いてもよい。それによって、
樹脂フィルムの表層部以外は酸または酸化剤にさらされ
ることがないため、層間樹脂絶縁層を介した導体回路間
の絶縁性が確実に保たれる。
に分散している可溶性粒子の配合量は、樹脂フィルムに
対して、3〜40重量%が望ましい。可溶性粒子の配合
量が3重量%未満では、所望の凹凸を有する粗化面を形
成することができない場合があり、40重量%を超える
と、酸または酸化剤を用いて可溶性粒子を溶解した際
に、樹脂フィルムの深部まで溶解してしまい、樹脂フィ
ルムからなる層間樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁
性を維持できず、短絡の原因となる場合がある。
記難溶性樹脂以外に、硬化剤、その他の成分等を含有し
ていることが望ましい。上記硬化剤としては、例えば、
イミダゾール系硬化剤、アミン系硬化剤、グアニジン系
硬化剤、これらの硬化剤のエポキシアダクトやこれらの
硬化剤をマイクロカプセル化したもの、トリフェニルホ
スフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラフェ
ニルボレート等の有機ホスフィン系化合物等が挙げられ
る。
して0.05〜10重量%であることが望ましい。0.
05重量%未満では、樹脂フィルムの硬化が不十分であ
るため、酸や酸化剤が樹脂フィルムに侵入する度合いが
大きくなり、樹脂フィルムの絶縁性が損なわれることが
ある。一方、10重量%を超えると、過剰な硬化剤成分
が樹脂の組成を変性させることがあり、信頼性の低下を
招いたりしてしまうことがある。
面の形成に影響しない無機化合物あるいは樹脂等のフィ
ラーが挙げられる。上記無機化合物としては、例えば、
シリカ、アルミナ、ドロマイト等が挙げられ、上記樹脂
としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアクリル樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、メラ
ニン樹脂、オレフィン系樹脂等が挙げられる。これらの
フィラーを含有させることによって、熱膨脹係数の整合
や耐熱性、耐薬品性の向上などを図りプリント配線板の
性能を向上させることができる。
ていてもよい。上記溶剤としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートやトル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。こ
れらは単独で用いてもよいし、2種類以上併用してもよ
い。ただし、これらの層間樹脂絶縁層は、350℃以上
の温度を加えると溶解、炭化をしてしまう。
配線板について、図9を参照して説明する。上述した第
1実施例では、図8(A)を参照して上述したように製
品認識マークを構成する開口マーク85aが、該開口マ
ークとは形状の異なる一対の位置決めマーク85c間に
配置された。これに対して、第2実施例では、両端に設
けられた開口マーク85aが位置決めマークとしての役
割を果たす。
位置(左端)には、開口マーク85aが設けられ、これ
が位置決めマークとしての役割を果たす。第2番目の位
置には開口が設けられておらず(図中で明けられていな
い開口形成位置を鎖線で示すと共に、非開口マーク85
bとして参照する)、第3番目の位置には開口81が設
けられ、第4番目の位置には開口が設けられておらず、
第5番目の位置には開口81が設けられ、第6番目の位
置(右端)に設けられた開口マーク85aが位置決めマ
ークとしての役割を果たす。
ク85aと第6番目の位置(右端)に設けられた開口マ
ーク85aとの間に挟まれた、第2番目〜第5番目の位
置で、開口が設けられていない場合(開口無し)を”
0”、開口81が設けられている場合を”1”とする
と、第2実施例の製品認識マーク185では、2進表示
で”0101”、10進表示で”5”が表されている。
示で”0001”、10進表示で”1”が表されてい
る。図9(C)に示す例では、2進表示で”101
0”、10進表示で”10”が表されている。
識マークの形成が容易である。なお、第2実施例では、
開口マーク85aとしての開口81を2つ以上設けてい
る。これにより、ICチップのアライメント調整のため
のアライメントマークなどが隣接して形成されても、そ
れらとの間で識別間違いの発生することを防止すること
ができる。
ソルダーレジスト層に開口を設け、この開口内に金属層
を施すことで、製品認識マークを形成するため、文字等
と比較して、ソルダーレジスト層に設ける開口をファイ
ンピッチで形成することができる。これにより、狭いス
ペースに製品認識マークを形成することができる。ま
た、開口の形状は保持し易く、形状の大きさにばらつき
も生じにくい。これにより、均一な形状の開口を有する
製品認識マークを形成することができる。したがって、
製品認識マークを容易かつ正確に形成することができ
る。更に、インクを用いないため、半田バンプ等の外部
接続端子を汚染して、接続が適正に取れなくなることが
ない。
ことにより、同一形状のものでありながら、多種類の製
品を識別することができる。これにより、早く正確に製
品認識マークを読み取ることができる。
または請求項3に記載の多層プリント配線板において、
前記金属層は、貴金属もしくはニッケルのいずれかの金
属で形成される。つまり、これらの金属は、プレーン導
体層に用いられる金属以外の金属であり、耐食性が高く
反射率の高い。これらの金属を用いることで、プレーン
導体層に用いられる金属とのコントラストの差を明確に
することができる。これにより、製品認識装置で容易に
かつ正確に製品認識マークを読み取ることができる。更
に、これらの金属は、腐食しにくいため、金属層の多少
の汚れ等による製品認識装置の読み込み精度への影響が
小さい。
ーレジスト層の開口は、2つ以上設けてあるため、一つ
は製品認識マークとして、もう一つは製品認識マークの
位置決めマークとして用いることができる。これによ
り、製品認識装置で容易にかつ正確に製品の識別ができ
る。更に、他の目的のためのアライメントマークなどが
隣接して形成されても、それらとの間違いを防止するこ
とができる。
位置決めマークの間に配置されているため、製品認識装
置で容易に製品識別マークを判別でき、製品の識別を正
確に行うことが可能になる。
第1実施例に係るプリント配線板の製造工程図である。
第1実施例に係るプリント配線板の製造工程図である。
第1実施例に係るプリント配線板の製造工程図である。
例に係るプリント配線板の製造工程図である。
プリント配線板の製造工程図である。
面図である。
取り付けた状態を示す断面図。
の平面図および平面図に設けられた製品認識マークの拡
大図であり、(B)は、他の製品の製品認識マークであ
り、(C)は、更に別の製品の製品認識マークである。
配線板の平面図および平面図に設けられた製品認識マー
クの拡大図であり、(B)は、他の製品の製品認識マー
クであり、(C)は、更に別の製品の製品認識マークで
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 表層にソルダーレジスト層が施されたプ
リント配線板において、 プレーン導体層上にソルダーレジスト層の開口が設けら
れ、 前記ソルダーレジスト層の開口内に金属層からなる製品
認識マークが設けられたことを特徴とするプリント配線
板。 - 【請求項2】 導体回路と層間絶縁層が繰り返し形成さ
れて、表層にソルダーレジスト層が施された多層プリン
ト配線板において、 最外層の導体層にはプレーン導体層が形成され、 該プレーン導体層上にソルダーレジスト層の開口が設け
られ、 前記ソルダーレジスト層の開口内に金属層からなる製品
認識マークが設けられたことを特徴とする多層プリント
配線板。 - 【請求項3】 前記製品認識マークは、2進法で表示さ
れることを特徴とする請求項2に記載の多層プリント配
線板。 - 【請求項4】 前記金属層は、貴金属もしくはニッケル
のいずれかの金属で形成されることを特徴とする請求項
2または請求項3に記載の多層プリント配線板。 - 【請求項5】 前記ソルダーレジスト層の開口は、少な
くとも2つ以上であることを特徴とする請求項2〜請求
項4のいずれか1に記載の多層プリント配線板。 - 【請求項6】 前記製品識別マークは、ソルダーレジス
ト層の開口内に金属層を設けてなる一対の位置決めマー
クの間に配置されていることを特徴とする請求項2〜請
求項5のいずれか1に記載の多層プリント配線板。 - 【請求項7】 少なくとも以下(a)〜(c)の工程を
備える導体回路と層間絶縁層が繰り返し形成され表層に
ソルダーレジスト層が施された多層プリント配線板の製
造方法: (a)最外層の層間樹縁層に導体回路及びプレーン導体
層を形成する工程; (b)前記導体回路及び前記プレーン導体層上にソルダ
ーレジスト層を形成し、開口を設ける工程; (c)前記開口に、金属層を形成することで、導体回路
上に外部接続端子を形成すると共に、プレーン導体層上
に製品識別マークを形成する工程。 - 【請求項8】 前記金属層は、貴金属もしくはニッケル
のいずれかの金属で形成することを特徴とする請求項7
に記載の多層プリント配線板の製造方法。
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