JP3048262B2 - ミューティング装置 - Google Patents

ミューティング装置

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JP3048262B2
JP3048262B2 JP3232415A JP23241591A JP3048262B2 JP 3048262 B2 JP3048262 B2 JP 3048262B2 JP 3232415 A JP3232415 A JP 3232415A JP 23241591 A JP23241591 A JP 23241591A JP 3048262 B2 JP3048262 B2 JP 3048262B2
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英宏 石井
徹 藤田
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば“0”,
“1”の1ビット分解能を有した1ビットD/Aコンバ
ータにおけるDCオフセットのレベルを除々に減少させ
るためのミューティング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル・オーディオに用
いられるD/Aコンバータには、一般的に重み電流加算
型(ラダー抵抗型やダイナミック・エレメント・マッチ
ング型等も含む)や積分型等の方式が用いられている。
【0003】また最近では、オーバ・サンプリング・デ
ィジタル・フィルタとΔΣ変調という一種のビット圧縮
技術を組み合せ、よりビット数の少ないD/Aコンバー
タ(1〜4ビット程度)で16〜18ビット相当の分解
能及び精度を得ることができる、通称1ビットD/Aコ
ンバータがオーディオ用として注目されている。
【0004】更にDAT(ディジタル・オーディオ・テ
ープ・レコーダ)の普及に伴って、A/Dコンバータを
使う機会も多くなってきており、A/Dコンバータ側も
D/Aコンバータと同様にΔΣ変調型のコンバータが使
われ始めている。
【0005】図3は、このようなΔΣ変調型のコンバー
タの一例として、2次ΔΣ変調型D/Aコンバータを示
すものであり、ΔΣ変調はD/Aコンバータ10の入出
力の差、つまり分解能が低いために発生する再量子化雑
音を遅延器11,12を介して帰還させ、このような帰
還ループによってD/Aコンバータ10の発生する再量
子化雑音の周波数分布を高域に集中させることにより、
低い周波数領域の分解能を向上させるものである。また
このようなΔΣ変調を行う回路は、D/Aコンバータ1
0の発生する再量子化雑音の分布状態を変えることか
ら、ノイズ・シェーパともよばれている。
【0006】このようなノイズ・シェーパにおける、メ
リット及びデメリットは、次の通りである。まずメリッ
トは、無調整で高分解能、高精度が得られ、変換精度の
温度変化、経年変化が少なく、低価格であるという点が
挙げられる。一方、デメリットは、再量子化雑音を除去
するために比較的重いポスト・フィルタが必要とされ、
また非同期で動作させることができず、更に入力が0に
なっても以前のデータが残っているので出力に雑音が発
生してしまう点が挙げられる。
【0007】図4は、このようなノイズ・シェーパを用
いた場合のミューティング装置の一例を示すもので、入
力されたデータは補間及びサンプルホールド回路1によ
って補間及びサンプリング処理された後、2次ΔΣノイ
ズ・シェーパ2によってΔΣ変調が掛けられ、PDMコ
ンバータ3によりパルス波形成形されて出力される。な
お、2次ΔΣノイズ・シェーパ2に取込まれるデータに
は、無音信号を含む微小信号に発生するビート成分を除
外するために、DCオフセット回路5によってDCオフ
セット分が加算されている。
【0008】また補間及びサンプルホールド回路1に取
込まれるべき入力データ中の無音信号を含む微小信号
(ゼロレベル)は、ゼロ検出回路4によって検出されて
いる。つまり、図5(a),(b)に示すように、ゼロ
検出回路4によって入力データのゼロレベルが検出され
ると、期間T1 経過直後にゼロ検出回路4からPDMコ
ンバータ3側にミューティング信号(ミュート1)が出
力される。
【0009】これにより、PDMコンバータ3からの出
力は、ミュートが掛けられている期間を除いて同図
(c)に示すような出力として得られる。このとき、D
Cオフセット回路5からのDCオフセット分は、同図
(d)に示すように、所定のレベルから急激にゼロレベ
ルまで減少する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の2次ΔΣノイズ・シェーパ2を採用したミューテ
ィング装置では、補間及びサンプルホールド回路1から
の出力にDCオフセット回路5からのDCオフセット分
が加算されており、ゼロ検出回路4による入力データの
レベルが一定時間ゼロレベルを示した際には、PDMコ
ンバータ3の出力をL又はH又はデューティ50%の一
定波形に固定することにより、S/N比の向上を図って
いる。
【0011】しかしながら、ゼロ検出回路4によるPD
Mコンバータ3のミューティング時においては、図5
(d)に示したように、DCオフセット分が急激にゼロ
に下げられるため、急激な電圧変化によってポップノイ
ズ音が発生してしまうという問題があった。
【0012】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、無音部を含む微小信号が検出された際のミ
ューティング時におけるポップノイズ音の発生を防止す
ることのできるミューティング装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のミューティング
装置は、上記目的を達成するために、1ビット量子化器
を有した1ビットD/Aコンバータと、直流のオフセッ
トデータを出力するオフセット出力手段と、入力データ
と前記直流のオフセットデータとを加算し、前記1ビッ
ト量子化器に入力する加算手段と、前記入力データのレ
ベルを検出し、この入力データのレベルが所定時間ゼロ
の場合には前記オフセット出力手段のオフセット出力を
ゼロレベルまで除々に減少させるゼロ検出手段とを具備
することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明のミューティング装置では、1ビット量
子化器を有した1ビットD/Aコンバータに対して入力
データとオフセット出力手段からの直流のオフセットデ
ータとが入力されており、ゼロ検出手段によってその入
力データのレベルが所定時間ゼロであると検出された場
合、ゼロ検出手段によってオフセット出力手段のオフセ
ット出力がゼロレベルまで除々に減少される。したがっ
て、1ビットD/Aコンバータの出力に対してのミュー
トは、DCオフセットがゼロにされた後に行われるた
め、従来発生していたミュートを掛ける際の急激な電圧
変化が防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。なお、以下に説明する図において、図4と
共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
【0016】図1は、本発明のミューティング装置の一
実施例を示すもので、入力されたデータに対して補間及
びサンプリング処理を施す補間及びサンプルホールド回
路1、この補間及びサンプルホールド回路1の出力に対
してΔΣ変調を掛ける2次ΔΣノイズ・シェーパ2、こ
の2次ΔΣノイズ・シェーパ2の出力に対してパルス波
形成形を行うPDMコンバータ3が備えられている。な
お、ゼロ検出回路4によってミュートが掛けられた際の
PDMコンバータ3の出力は、L又はH又はデューティ
50%の波形に固定される。
【0017】また、ミューティング装置には、入力デー
タに対して無音部を含む微小信号を検出するためのゼロ
検出回路4、このゼロ検出回路4によってゼロレベルが
検出されたとき、DCオフセット回路5のオフセット出
力であるDCオフセット分を除々にゼロに変えるための
データを格納しているメモリ(ROM)6が備えられて
いる。
【0018】このようなミューティング装置は、次のよ
うな動作を行う。まず、補間及びサンプルホールド回路
1によって入力データの補間及びサンプリングが行われ
ると、この補間されたデータは2次ΔΣノイズ・シェー
パ2によってΔΣ変調が掛けられ、PDMコンバータ3
によりパルス波形成形されて出力される。
【0019】また、補間及びサンプルホールド回路1に
取込まれるべき図2(a)に示す入力データ中の無音部
を含む微小信号(ゼロレベル)は、ゼロ検出回路4によ
って検出される。ゼロ検出回路4がゼロレベルを検出す
ると、同図(c)に示すように期間T2 経過後、DCオ
フセット回路5に対してミューティング信号(ミュート
2)を出力する。DCオフセット回路5は、そのミュー
ティング信号を受けると、メモリ(ROM)6からDC
オフセット分を除々にゼロに変えるためのデータをリー
ドし、そのデータに応じて同図(e)に示すようにT1
−T2 の期間にDCオフセット分を緩やかにゼロレベル
まで変化させる。そして、期間T1 が経過した後、ゼロ
検出回路4はPDMコンバータ3に対し、同図(b)に
示すようにミューティング信号(ミュート1)を出力す
る。これにより、PDMコンバータ3からの出力は、ミ
ュートが掛けられている期間を除いて同図(d)に示す
ような出力として得られる。
【0020】このように、本実施例では、2次ΔΣノイ
ズ・シェーパ2に入力データとDCオフセット回路5か
ら出力されるオフセットデータとを入力する構成とし、
ゼロ検出回路4によって入力データのゼロレベルが検出
されると、メモリ(ROM)6内に格納されているデー
タに基づいてDCオフセット回路5から出力されるオフ
セットデータの出力を除々にゼロレベルまで減少させ
る。
【0021】オフセットデータの出力がゼロレベルに達
した後、ゼロ検出回路4からPDMコンバータ3にミュ
ーティング信号が出力され、これによりPDMコンバー
タ3からの出力をL又はH又はデューティ50%の波形
に固定する。したがって、DCオフセットレベルを除々
に下げていき、ミュートが掛かるまでにオフセットレベ
ルをゼロに落とすようにしているので、従来のようにD
Cオフセット分の急激な電圧変化が無くなるため、ミュ
ートを行ったときに生じる切換ノイズが低減される。
【0022】なお、本実施例においては、DCオフセッ
ト回路5からのDCオフセットレベルを除々に下げてい
く期間を一定とした場合について説明したが、この例に
限らずDCオフセットデータがゼロに達したことを検出
した時点でPDMコンバータ3にミュート信号を出力す
るようにしてもよく、この場合にはPDMコンバータ3
に対するミュートを掛けるタイミングが確実に行われ
る。また、1ビットD/Aコンバータの出力をミュート
するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のミューティ
ング装置によれば、1ビット量子化器を有した1ビット
D/Aコンバータに対して入力データとオフセット出力
手段からの直流のオフセットデータとが入力されてお
り、ゼロ検出手段によってその入力データのレベルが所
定時間ゼロであると検出された場合、ゼロ検出手段によ
ってオフセット出力手段のオフセット出力がゼロレベル
まで除々に減少される。したがって、1ビットD/Aコ
ンバータの出力に対してのミュートは、DCオフセット
をゼロにした後に行い、従来発生していたミュートを掛
ける際の急激な電圧変化を防止するようにしたので、無
音部を含む微小信号が検出された際のミューティング時
におけるポップノイズ音の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミューティング装置の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1のミューティング装置の各構成部分の動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】従来のΔΣ変調型のコンバータの一例として、
2次ΔΣ変調型D/Aコンバータを示すブロック図であ
る。
【図4】従来のミューティング装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4のミューティング装置の各構成部分の動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 補間及びサンプルホールド回路 2 2次ΔΣノイズ・シェーパ 3 PDMコンバータ 4 ゼロ検出回路 5 DCオフセット回路 6 メモリ(ROM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−219833(JP,A) 特開 平1−212031(JP,A) 特開 昭64−49306(JP,A) 特開 昭64−49171(JP,A) 特開 昭61−121615(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/00 H03G 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ビット量子化器を有した1ビットD/
    Aコンバータと、 直流のオフセットデータを出力するオフセット出力手段
    と、 入力データと前記直流のオフセットデータとを加算し、
    前記1ビット量子化器に入力する加算手段と、 前記入力データのレベルを検出し、この入力データのレ
    ベルが所定時間ゼロの場合には前記オフセット出力手段
    のオフセット出力をゼロレベルまで除々に減少させるゼ
    ロ検出手段とを具備することを特徴とするミューティン
    グ装置。
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JP2002344320A (ja) * 2001-05-21 2002-11-29 Sony Corp ディジタル信号処理装置及びディジタル信号処理方法
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