JP3238587B2 - 自動ミューティング機能を備えたオーバーサンプリング型デジタル−アナログ変換器 - Google Patents

自動ミューティング機能を備えたオーバーサンプリング型デジタル−アナログ変換器

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JP3238587B2
JP3238587B2 JP32593294A JP32593294A JP3238587B2 JP 3238587 B2 JP3238587 B2 JP 3238587B2 JP 32593294 A JP32593294 A JP 32593294A JP 32593294 A JP32593294 A JP 32593294A JP 3238587 B2 JP3238587 B2 JP 3238587B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/34Muting amplifier when no signal is present or when only weak signals are present, or caused by the presence of noise signals, e.g. squelch systems
    • H03G3/341Muting when no signals or only weak signals are present
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M3/00Conversion of analogue values to or from differential modulation
    • H03M3/30Delta-sigma modulation
    • H03M3/322Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M3/324Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by means or methods for compensating or preventing more than one type of error at a time, e.g. by synchronisation or using a ratiometric arrangement
    • H03M3/346Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by means or methods for compensating or preventing more than one type of error at a time, e.g. by synchronisation or using a ratiometric arrangement by suppressing active signals at predetermined times, e.g. muting, using non-overlapping clock phases

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーサンプリング
型のデジタル−アナログ変換器に関し、特に、ノイズを
更に低減させるための自動ミューティング機能を備えた
その種のデジタル−アナログ変換器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号をアナログ信号に変換する
デジタル−アナログ変換器(以下、DACとも記す)に
おいて、オーバーサンプリング(以下、OVSとも記
す)型変調器を備えたオーバーサンプリング型デジタル
−アナログ変換器が広く使われるようになってきてい
る。このOVS型変調器の特徴は、必要とされる信号の
周波数帯域の最大周波数に対し2倍以上の周波数で、デ
ジタル入力信号をオーバーサンプリングすることによ
り、信号周波数帯域内の量子化ノイズを信号周波数帯域
外に移動させ、これにより、その信号周波数帯域外ノイ
ズをアナログフィルタにより遮断できるようにすること
である。このようなOVS型DACにおいては、デジタ
ル入力信号が、このデジタル入力信号のコードにおける
基準レベルコード、例えばゼロレベルの場合でも、OV
S変調器は常に信号の変調を続行しているため、ゼロレ
ベル入力に対応する変調デジタル出力が、そのゼロレベ
ル入力の間、変調出力のコードにおける基準レベルコー
ド、例えばバイポーラゼロレベルに、永続して留まるこ
とはなく、非バイポーラゼロレベルも発生する。このた
め、DACのアナログ出力信号がゼロレベルになるべき
場合でも、ゼロにならず、これがノイズとなって、DA
Cのシグナル−ノイズ比(SNR)を低下させることに
なってしまう。例えば、音楽コンパクトディスク(C
D)からの再生音が曲と曲との間でも完全には無音にな
らず、これがノイズとして聞こえてしまう、という場合
である。
【0003】従来のあるタイプのOVS型DACにおい
ては、OVS変調器の上記動作に起因するノイズを低減
するため、自動ミューティング回路を備えたものがあ
る。この自動ミューティング回路は、DACへのデジタ
ル入力のゼロレベルの有無に応答して、DAC内のOV
S変調器の出力をバイポーラゼロレベルと置換する動作
を、設定したり解除したりするように構成されている。
詳しくは、入力ゼロレベルがある一定の期間あるいは数
だけ連続したときに、OVS変調器の出力を、強制的に
バイポーラゼロレベルと置換する設定(ミュートON)
を行い、そしてその後、デジタル入力が非ゼロになった
ときにはその置換を解除(ミュートOFF)して変調器
出力をそのまま後段へと通過させるようにしている。こ
れによって、DACのSNRの改善を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動ミュー
ティング回路を備えたOVS型DACでは、入力ゼロ時
ノイズが大きく低減されており、入力ゼロ時のSNRが
大きく向上している。しかし、ある種の用途、例えばオ
ーディオ用途においては、ミュートON/OFF切換時
にも高SNRでより広いダイナミックレンジをもつDA
Cに対するニーズがある。
【0005】従って、本発明の目的は、入力ゼロ時又は
ミュートON/OFF切換時のSNRを一層向上させる
ための、オーバーサンプリング型デジタル−アナログ変
換器に使用する自動ミューティングの方法及び回路を提
供することである。
【0006】本発明の別の目的は、上記の自動ミューテ
ィング回路を備えたオーバーサンプリング型デジタル−
アナログ変換器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を実現するた
め、本発明によれば、デジタル入力信号をアナログ出力
信号に変換するため、前記デジタル入力信号を受けてオ
ーバーサンプリング変調した第1変調出力信号を発生す
るオーバーサンプリング変調手段を備えた、オーバーサ
ンプリング型デジタル−アナログ変換器において、前記
デジタル入力信号が基準レベルコードのときに前記アナ
ログ出力信号をミュートする自動ミューティング方法
は、イ)前記デジタル入力信号に関する基準レベルコー
ドを前記デジタル入力信号中に検出したとき、該検出を
表す入力基準レベルコード検出信号を発生する段階と、
ロ)前記オーバーサンプリング変調に関する基準レベル
コードを、前記第1変調出力信号中に検出したとき、該
検出を表す出力基準レベルコード検出信号を発生する段
階と、ハ)前記入力基準レベルコード検出信号と前記出
力基準レベルコード検出信号とに応答して、第1状態又
は第2状態を表す変更タイミング制御信号を発生する段
階と、ニ)前記変更タイミング制御信号が前記第1状態
のときには、前記第1変調出力信号を前記オーバーサン
プリング変調手段の出力として出力させ、前記変更タイ
ミング制御信号が前記第2状態のときには、前記オーバ
ーサンプリング変調に関する前記基準レベルコードを前
記オーバーサンプリング変調手段の出力として出力させ
る段階と、を備える。
【0008】また、本発明によれば、デジタル入力信号
をアナログ出力信号に変換するため、前記デジタル入力
信号を受けてオーバーサンプリング変調した第1変調出
力信号を発生するオーバーサンプリング変調器を備え
た、オーバーサンプリング型デジタル−アナログ変換器
において、該変換器に使用する自動ミューティング回路
は、イ)前記第1変調出力信号を受けるように接続して
おり、第2の変調出力信号を発生するための変調出力変
更手段であって、前記第2変調出力信号は、第1の状態
のときには前記第1変調出力信号であり、第2の状態の
ときには前記オーバーサンプリング変調手段の基準レベ
ルコードである、前記の変調出力変更手段と、ロ)前記
デジタル入力信号を受けるように接続しており、前記デ
ジタル入力信号に関する基準レベルコードを前記デジタ
ル入力信号中に検出したとき、該検出を表す入力基準レ
ベルコード検出信号を発生するための入力基準レベルコ
ード検出手段と、ハ)前記第1変調出力信号を受けるよ
うに接続しており、前記オーバーサンプリング変調に関
する基準レベルコードを、前記第1変調出力信号中に検
出したとき、該検出を表す出力基準レベルコード検出信
号を発生する出力基準レベルコード検出手段と、ニ)前
記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基準レベル
コード検出信号とを受けるように接続しており、前記入
力基準レベルコード検出信号と前記出力基準レベルコー
ド検出信号とに応答して、前記変調出力変更手段に対し
前記第1状態又は前記第2状態を表す変更タイミング制
御信号を発生する変調出力変更タイミング制御手段と、
を備える。
【0009】また、本発明によれば、前記の変更タイミ
ング制御信号の発生は、イ)前記入力基準レベルコード
検出信号が第1の期間以上継続している場合で、且つ前
記出力基準レベルコード検出信号が存在している第1の
時点において、前記変更タイミング制御信号を前記第1
状態から前記第2状態に変化させ、ロ)前記入力基準レ
ベルコード検出信号が第1の期間以上継続した後に不存
在となった場合で、且つ前記出力基準レベルコード検出
信号が存在している第2の時点において、前記変更タイ
ミング制御信号を前記第2状態から前記第1状態に変化
させる、ことによって行うことができる。本発明によれ
ば、前記第1時点と前記第2時点とは、前記第1変調出
力信号の蓄積エネルギ量が所定値以下となる時点とする
ことができる。
【0010】更に、本発明によれば、前記の変更タイミ
ング制御信号の発生は、イ)前記入力基準レベルコード
検出信号が第1の期間以上継続している場合、前記出力
基準レベルコード検出信号が第2の期間継続したとき
に、前記変更タイミング制御信号を前記第1状態から前
記第2状態に変化させ、ロ)前記入力基準レベルコード
検出信号が第1の期間以上継続した後に不存在となった
場合、前記出力基準レベルコード検出信号が第3の期間
継続したときに、前記変更タイミング制御信号を前記第
2状態から前記第1状態に変化させる、ことにより行う
ことができる。
【0011】この本発明のミューティング方法又は回路
においては、ミュート機能のオン−オフ切換を、オーバ
ーサンプリング型変調器の出力のレベルに応答して、あ
るいはその変調器出力の蓄積エネルギ量に応答して、若
しくはその変調器出力の基準レベルコードの連続する期
間の長さに応答して、行うように作用する。
【0012】また、本発明によれば、前記第2期間と前
記第3期間とは互いに異なった長さとすることができ
る。この場合、前記変調出力変更タイミング制御手段
は、イ)前記第1期間を計測するため、連続して第1の
回数発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウ
ントするための第1のカウンタ手段と、イ)前記第2期
間を計測するため、連続して第2の回数発生する前記出
力基準レベルコード検出信号をカウントするための第2
のカウンタ手段と、ロ)前記第3期間を計測するため、
連続して第3の回数発生する前記出力基準レベルコード
検出信号をカウントするための第3のカウンタ手段と、
を含むようにできる。
【0013】また、本発明によれば、前記第2期間と前
記第3期間とは互いに等しい長さとすることができる。
この場合、前記変調出力変更タイミング制御手段は、
イ)前記第1期間を計測するため、連続して第1の回数
発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウント
するための第1のカウンタ手段と、ロ)前記第2期間を
計測するため、連続して第2の回数発生する前記出力基
準レベルコード検出信号をカウントするための第2のカ
ウンタ手段と、を含むようにできる。
【0014】また、本発明によれば、前記第2期間と前
記第3期間とは各々、長さが一定の期間としたり、ある
いはまた、長さが可変の期間としたりすることもでき
る。
【0015】また、本発明によれば、前記オーバーサン
プリング型デジタル−アナログ変換器は、前記第2変調
出力信号を受けるように接続しており、前記第2変調出
力信号を前記アナログ出力信号に変換して前記出力端子
に発生する変換手段、を含むようにできる。この場合、
前記変換手段は、前記第2変調出力信号を受けてアナロ
グ信号に変換するデジタルパルス変換手段を備えるよう
にできる。あるいはまた、前記変換手段は、イ)前記第
2変調出力信号を受けてアナログ信号に変換するデジタ
ルパルス変換手段と、ロ)前記アナログ信号を受けて前
記アナログ出力信号を発生するアナログフィルタと、を
備えるようにできる。
【0016】更に、本発明によれば、イ)前記オーバー
サンプリング変調器は、量子化レベルが多レベルで多ビ
ットの第1変調出力信号を発生する△Σ変調器を含み、
ロ)前記デジタルパルス変換手段は、多ビットのデジタ
ル−アナログ変換器を含む、ように構成できる。あるい
はまた、イ)前記オーバーサンプリング変調器は、量子
化レベルが多レベルで1ビットのパルス幅変調式の第1
変調出力信号を発生する△Σ変調器を含み、ロ)前記デ
ジタルパルス変換手段は、パルス幅変換器を含む、よう
に構成できる。あるいは更に、イ)前記オーバーサンプ
リング変調器は、量子化レベルが多レベルで1ビットの
パルス密度変調式の第1変調出力信号を発生する△Σ変
調器を含み、ロ)前記デジタルパルス変換手段は、パル
ス密度変換器を含む、ように構成できる。
【0017】また、本発明によれば、デジタル入力信号
をアナログ出力信号に変換するためのオーバーサンプリ
ング型デジタル−アナログ変換器は、イ)前記デジタル
入力信号を受けるための入力端子と、ロ)前記デジタル
入力信号を表すアナログ出力信号を発生する出力端子
と、ハ)前記入力端子から前記デジタル入力信号を受け
るように接続しており、オーバーサンプリング変調して
得た第1の変調出力信号を発生するオーバーサンプリン
グ変調手段と、ニ)前記第1変調出力信号を受けるよう
に接続しており、第2の変調出力信号を発生するための
変調出力変更手段であって、前記第2変調出力信号は、
第1の状態のときには前記第1変調出力信号であり、第
2の状態のときには前記オーバーサンプリング変調手段
の基準レベルコードである、前記の変調出力変更手段
と、ホ)前記第2変調出力信号を受けるように接続して
おり、前記第2変調出力信号を前記アナログ出力信号に
変換して前記出力端子に発生する変換手段と、ヘ)前記
入力端子からの前記デジタル入力信号を受けるように接
続しており、前記デジタル入力信号に関する基準レベル
コードを前記デジタル入力信号中に検出したとき、該検
出を表す入力基準レベルコード検出信号を発生するため
の入力基準レベルコード検出手段と、ト)前記第1変調
出力信号を受けるように接続しており、前記オーバーサ
ンプリング変調に関する基準レベルコードを、前記第1
変調出力信号中に検出したとき、該検出を表す出力基準
レベルコード検出信号を発生する出力基準レベルコード
検出手段と、チ)前記入力基準レベルコード検出信号と
前記出力基準レベルコード検出信号とを受けるように接
続しており、前記入力基準レベルコード検出信号と前記
出力基準レベルコード検出信号とに応答して、前記変調
出力変更手段に対し前記第1状態又は前記第2状態を表
す変更タイミング制御信号を発生する変調出力変更タイ
ミング制御手段と、を備えるように構成できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明による自動ミューティング
機能を備えたOVS(オーバーサンプリング)型DAC
(デジタル−アナログ変換器)装置の第1実施例を示す
ブロック図であり、このOVS型DAC装置Aは、基本
構成のものである。図示のように、OVS型DAC装置
Aは、アナログ出力信号へ変換するためのデジタル入力
信号DINを受けるための入力端子1と、この端子1に
入力が接続されたオーバーサンプリング(OVS)型変
調器2と、この変調器の出力と入力端子1とに各々接続
した入力をもつ自動ミューティング回路3と、この回路
3の出力に接続した変調出力/アナログ変換部4と、こ
の変換部4が出力に発生するアナログ出力信号AOUT
を受ける出力端子5と、を備えている。OVS型変調器
2は、△Σ変調器あるいはΣ△変調器の如き公知の変調
器であって、入力に受けたデジタル入力信号DINをオ
ーバーサンプリングして信号周波数帯域の最大周波数よ
り高い周期のパルス密度による時間軸方向での情報をも
つ変調出力信号OVSMOを発生する。自動ミューティ
ング回路3は、入力信号DINが基準レベルコードにあ
るときにアナログ出力AOUTをミュートする回路であ
り、この回路3は、入力信号DINを受ける入力をもつ
入力基準レベルコード検出部32と、変調出力OVSM
Oを受ける入力をもつ出力基準レベルコード検出部34
と、を備えている。入力検出部32は、入力信号DIN
中に、デジタル入力信号のコードにおける入力基準レベ
ルコードICRL(例えばゼロレベル)を検出したとき
に、これを表すICRL検出信号IRCDを出力に発生
する。また、出力検出部34は、変調出力OVSMO中
に、この変調出力のコードにおける出力基準レベルコー
ドOCRL(例えばバイポーラゼロレベル)を検出した
ときに、これを表すOCRL検出信号ORCDを出力に
発生する。また、ミューティング回路3は、それら検出
信号IRCD及びORCDを各入力に受ける変調出力変
更タイミング制御部36を備え、これは、それら両検出
信号に依存して変更設定状態と変更解除状態とのいずれ
か一方を表す変更タイミング制御信号MTCを出力に発
生する。更に、ミューティング回路3は、入力に変調出
力OVSMOを受けまた制御信号MTCを制御入力に受
け、またミューティング回路出力MOを出力に発生する
変調出力変更部38を備えている。この変更部38は、
制御信号MTCが変更解除状態(又はミュートOFF)
を表している間は、変調出力OVSMOをそのままミュ
ーティング回路出力MOとして発生し、一方、制御信号
MTCが変更設定状態(又はミュートON)を表してい
る間は、変調出力OVSMOではなく、出力基準レベル
コードをミューティング回路出力MOとして発生する。
このようなミューティング回路出力MOを受ける変換部
4は、上記のように、デジタル信号であるその出力MO
をアナログ形態に変換してアナログ出力信号AOUTと
して端子5に出力するため、変更解除状態即ちミュート
OFF時には、変調出力OVSMOのアナログ形態の信
号が出力され、一方変更設定状態即ちミュートON時に
は、OCRLのアナログ形態の信号、即ちゼロレベルの
アナログ信号が出力されることになる。
【0020】次に、図2を参照して、変更タイミング制
御部36で変更タイミング信号MTCを発生する方法に
ついて述べる。尚、図2中、変調出力波形は、簡略化し
て示してある。制御部36は、デジタル入力DIN中に
入力基準レベルコード(ICRL)検出信号IRCDが
t0時点から第1の期間T1のt1時点以降まで継続し
ている場合で、且つ、出力基準レベルコード(OCR
L)検出信号ORCDが存在している、時点t2におい
て、変更タイミング制御信号MTCを変更解除状態から
変更設定状態に遷移させる。一方、ICRL検出信号I
RCDがその第1期間T1以上継続した後に時点t3で
不存在となった場合で、且つOCRL検出信号ORCD
が存在している時点t4において、変更タイミング制御
信号MTCを変更設定状態から変更解除状態に遷移させ
る。時点t2と時点t4とは、ミューティング回路出力
MOに現れる瞬間的なパルスノイズの発生もしくはその
大きさを最小限にするため、変調出力OVSMOの蓄積
エネルギ量E(絶対値)が、所定のしきい値ETH以下
となる時点に選択する。その蓄積エネルギ量Eは、変調
出力の各時点t2又はt4までの過去の状態に依存する
ものであり、そしてその所定しきい値ETHは、ノイズ
低減要求が高くなるにつれ低く変更することができる。
この結果、ミューティング回路出力MOは、図示の通
り、変更設定状態の間は、基準レベルコードOCRLと
なる。
【0021】次に、図3を参照して、図1の基本構成を
より具体化した構成をもつ、本発明によるOVS型DA
C装置の第2実施例を示す。尚、図1中の要素に対応す
るものには、その要素の番号の後に“B”を付して示し
てある。このOVS型DAC装置Bは、オーディオ用に
設計したものであり、シリアル形態のデジタルステレオ
入力信号SINを受ける入力端子1Bと、OVS型変調
器部2Bと、自動ミューティング回路部3Bと、変調出
力/アナログ変換部4Bと、出力端子5Bと、から成っ
ている。デジタル入力信号SINは、例えば音楽CDか
らのシリアルのステレオ信号であり、これは、Lチャン
ネル(ch)データワードとRチャンネル(ch)データワ
ードとが交互になっていて、しかもサンプリング周波数
fs(例えば、44.1KHz)の1周期の期間Ts
(=1/fs)にLchとRchのデータワードが1つずつ
入ったものである。尚、各チャンネルのデータワード
は、16ビットから成っている。また、その基準レベル
コードは、ゼロレベル(電圧レベルは、0V)である。
【0022】このシリアル入力SINを受けるOVS変
調器2Bは、入力インターフェース20と△Σ変調器2
2とを含み、インターフェース20は、入力SINをシ
リアル形態から20ビット幅のパラレル形態のデータワ
ードPDATに変換する。△Σ変調器22は、その変換
されたデータワードPDATをLchワードとRchワード
とに分離し、そしてその各ワードを△Σ変調してLch変
調ワードLDATとRch変調ワードRDATとをパラレ
ルに出力する。
【0023】図4は、本実施例で使用した△Σ変調器の
主要な回路部を示しており、これは、在来の公知の多レ
ベル/多ビット・タイプの△Σ変調器、即ち、変調出力
において、量子化レベルが異なった多数のレベルであ
り、そしてパラレルのビット数が多数である形式のもの
である。図示のように、変調器22は、データワードP
DATのLchワード又はRchワードを2つの入力の一方
に受ける加算器220と、この加算器の出力に入力が接
続した量子化器222と、量子化器222の出力と加算
器220の出力とに各々接続した2つの入力をもつ加算
器224と、この加算器の出力に入力が接続したフィル
タ226と、を備えている。このフィルタの出力は最初
の加算器220の他方の入力に接続している。デジタル
入力SINの信号周波数の最大値は20kHzであるた
め、fsは44.1KHzに設定し、そしてこれに応じ
て変調器22の演算クロック周波数であるシステムクロ
ックSCKは、1例として、16.9344MHz(3
84fs)である。また、その場合、データクロックD
ATCKは、2.1168MHz(48fs)となる。
量子化器の5つの量子化レベルは、−2,−1,0,
1,2(各電圧レベルは、0.9V,1.7V,2.5
V,3.3V,4.1V)であり、その4ビット0〜3に
よる表現、即ち、LDAT0−3,RDAT0−3は各
々、(0000)(0001)(0011)(011
1)(1111)である。このコードにおける基準レベ
ルコードは、量子化レベルにおけるバイポーラゼロレベ
ルに対応する(0011)である。
【0024】図5は、このような構成の変調器22によ
り出力されるLch又はRchの変調デジタルデータワード
LDAT(=LDAT0−3),RDAT(=RDAT
0−3)の例を示すグラフであり、縦軸はそれらデジタ
ル出力が表す量子化レベルである。図5に示す変調出力
例は、デジタル入力SINが基準レベルコード即ちゼロ
レベルに留まっている間のものである。この図からも分
かるように、変調出力は、入力がゼロレベルの間も、バ
イポーラゼロレベルに継続して留まっていることはな
い。
【0025】再び、図3を参照すると、次の自動ミュー
ティング回路3Bは、図1の要素に対応して入力基準レ
ベルコード検出部32B、出力基準レベルコード検出部
34B、変調出力変更タイミング制御部36B、変調出
力変更部38Bを備えている。まず初めに、検出部32
Bは、本実施例の場合、シリアル入力SINを受ける入
力をもつゼロレベル検出器320であり、一方、検出部
34Bは、変調データワードLDAT,RDATを受け
る入力を有したバイポーラゼロレベル検出器340であ
る。
【0026】ここで、図6と図7を参照して、各検出器
320,340の詳細について説明する。図6に示すよ
うに、検出器320は、シリアル入力SINを一方の入
力に受けるNORゲート3200を備えており、そして
このゲートの他方の入力は、自動ミューティング機能を
イネーブルする機能イネーブル信号ENをインバータ3
202を介して受けるように接続している。ゲート32
00の出力はゼロ検出信号DZEROを発生するが、こ
れは、信号ENがハイ(=1)のときで入力SINがロ
ー(=0)のときハイとなって、入力ゼロレベルを検出
したことを示す。
【0027】一方、図7の検出部340は、Lch信号L
DATとRch信号RDATを処理するため、2組のゲー
ト回路3400〜3402,3403〜3405から成
っている。それらは互いに同じ回路構成であるので、L
chの方についてのみ説明すると、ANDゲート3400
は、各反転入力にLDAT0とLDAT1を受け、そし
て両入力がロー、即ち(00)の組合せのときにのみハ
イの出力を発生する。ANDゲート3401は、各入力
にLDAT2とLDAT3を受け、従って両入力がハ
イ、即ち(11)の組合せのときにのみハイの出力を発
生する。一方、これらANDゲート3400,3401
の出力を各入力に受けるNANDゲート3402は、両
入力がハイのときのみローとなって、Lch変調出力にバ
イポーラゼロレベルを検出したことを表すLchイネーブ
ル信号ENB_Lを発生する。同様に、ゲート3405
は、Rch変調出力にバイポーラゼロレベルを検出したこ
を表すRchイネーブル信号ENB_Rを発生する。
【0028】図3に戻って説明すると、検出器320の
出力信号DZEROと検出器340の出力信号ENB_
L,ENB_Rとは、夫々、制御部36Bのカウンタタ
イミング制御部360と362の各一方の入力に接続し
ている。カウンタ制御部360は、他方の入力にデータ
クロックDATCKを受けるようになっている。この制
御部360は、ゲート、インバータ、フリップフロップ
から成る論理回路であって、信号DZEROがハイの間
のみデータクロックDATCKを通過させてゼロクロッ
ク信号ZEROCKとして出力し、一方、信号DZER
Oがローのときにはハイになるクリア信号CLEARを
出力する。これらの出力信号を受けるカウンタ361
は、入力ゼロの期間をデータクロックDATCKの数で
計測するものであり、本実施例では、65536カウン
タであって、出力に入力ゼロフラグFIXを発生する。
この入力ゼロフラグFIXは、DATCK従ってZER
OCKを連続して65536個受けたときにハイとな
り、そしてそれ以上受け続けるときハイに留まり、そし
てそれ以外の場合、信号CLEARによるカウントクリ
アによりフラグFIXはローにリセットする。6553
6の数は、DATCKが2.1168MHzであるた
め、31ミリ秒となり、これが図2の期間T1に対応す
る期間である。この期間には、回路部2Bでのタイムラ
グを考慮に入れている。
【0029】一方、カウンタタイミング制御部362
は、検出器340からの出力に加え、変調器22からの
データクロックDATCKを受ける入力を有している。
この制御部は、ゲート、インバータ、フリップフロップ
から成る論理回路であって、Lch回路部分では、ENB
_Lがローの間、データクロックDATCKをLchカウ
ントクロックCOUNTLとして出力し、そしてENB
_Lがハイの間は、ハイのLchリセット信号RSTLを
出力する。制御部362のRch回路部分も同様にして、
RchカウントクロックCOUNTRとRSTR信号を発
生する。カウンタ363は、変調出力ゼロの期間をDA
TCKの数で計測するものであり、LchとRch用に1対
の16カウンタ回路を含み、各16カウンタ回路は、出
力にLchカウント完了信号COUNT_OUT,Rchカ
ウント完了信号COUNT_OUTRを発生する。これ
らカウント完了信号は、DATCK従ってCOUNTL
又はCOUNTRを連続して16個受けたときにハイと
なり、そしてそれ以上受け続けるときハイに留まり、そ
してそれ以外の場合、信号RSTL又はRSTRによる
カウントリセットによりローに戻る。ここで、16とい
う数は、DATCKが2.1168MHzであるため、
7.6マイクロ秒の期間に相当するものである。この期
間の長さは、ゼロ入力時の変調出力(図5参照)にバイ
ポーラゼロレベルが16回連続して現れた時の長さに対
応するものである。16回連続ゼロが変調出力に現れる
確率は、ある程度以上あり、ほとんど全ての音楽ソース
における曲間において現れるものとして選んである。
【0030】しかしながら、16回連続ゼロが現れない
場合に備え、図3のDAC装置Bでは、更にカウンタ制
限部365を設けて、強制的にミュートON又はミュー
トOFFを行うようにする。詳しくは、制限部365
は、FIXとDATCKとを受ける入力をもち、そして
出力に強制ゼロフラグセット/リセット信号FIX_R
STを発生する。このカウンタ制限部365は、ゲート
を含む論理回路と4096カウンタから成り、FIXが
ローからハイに遷移した時点からあるいはその逆の遷移
の時点から、DATCKを4096個以上カウントした
ときに、FIX_RSTをハイにする。ただし、カウン
ト中にFIXが状態遷移したときには、FIX_RST
をローにリセットする。ここで、4096という数は、
DATCKの周波数から、1.93ミリ秒の期間に相当
する。
【0031】次に、カウンタ361,363と制限部3
65の出力に夫々接続した入力をもつ状態設定器364
も、LchとRch用の1対の、ゲート及びフリップフロッ
プから成る論理回路から成り、出力にLch及びRchの入
力ゼロフラグON信号FIX_ONL,FIX_ONR
と、Lch及びRchの入力ゼロフラグOFF信号FIX_
OFFL,FIX_OFFRを発生する。Lchの信号の
みについて説明すると、FIX_ONL信号とFIX_
OFFL信号とは、FIXがローからハイにあるいはハ
イからローに遷移したとき、夫々、初期値がローとハイ
になり、そしてFIXがハイ又はローの間に、COUN
T_OUTLがハイの時もしくはFIX_RSTがハイ
のときのみ、夫々、ハイとローになって、ミュートON
すべきタイミングとミュートOFFすべきタイミングと
を表す。Rch用のFIX_ONR信号及びFIX_OF
FR信号も同様であるので、説明を省略する。
【0032】次に、セレクタ366は、ラッチとゲート
から成る論理回路であって、設定器364からの出力並
びにカウンタ361からの出力に接続した各入力をもっ
ており、そして出力にLch及びRchのゼロ設定信号ZE
ROL,ZERORを発生する。Lchについてのみ説明
すると、セレクタ366は、FIX=1のときにはFI
X_ONLを選択してラッチし、一方FIX=0のとき
にはFIX_OFFLを選択しラッチしてZEROLと
して出力する。Rch用の信号についても同様である。
【0033】次に、変調出力変更部38Bについて説明
する。この変更部38Bは、出力論理ゲート380から
成り、これは、一方の入力がセレクタ366の出力に接
続し、他方の入力が変調データワードLDAT,RDA
Tを受けるように接続していおり、そして出力に出力デ
ータワードLOUT,ROUTを発生する。
【0034】図8を参照して、この出力論理ゲート38
0の詳細について説明する。図示のように、LchとRch
用の2組のゲート回路3800〜3804,3805〜
3809から成っている。互いに同じ回路であるのでL
ch部分について説明すると、ORゲート3800と38
01とは、各一方の入力にビットLDAT0,ビットL
DAT1を受け、そして各他方の入力にZEROL信号
の反転信号をインバータ3804を介して受ける。これ
らゲートは、双方とも、ZEROL=0即ちミュートO
FF時には、ビット入力をそのまま通過させてLOUT
0,LOUT1を生成し、そしてZEROL=1即ちミ
ュートON時には、ビット入力の状態に拘わらず、
“0”をLOUT0,LOUT1として生成する。一
方、ORゲート3802と3803とは、各一方の入力
にビットLDAT2,ビットLDAT3を受け、そして
各他方の入力にZEROL信号を受ける。これらゲート
は、双方とも、ZEROL=0即ちミュートOFF時に
は、ビット入力をそのまま通過させてLOUT2,LO
UT3を生成するが、ZEROL=1即ちミュートON
時には、ビット入力の状態に拘わらず、“1”をLOU
T2,LOUT3として生成する。これにより、ミュー
トON時には、(0011)のバイポーラゼロレベルを
表す基準レベルコードがLOUT0−3として出力され
ることになる。同様のことがRch回路部分についても言
え、ROUT0−3が生成される。
【0035】再び、図3を参照すると、出力論理ゲート
からの4ビットワードの出力データワードLOUT,R
OUTは、次に変換部4B内のDAC40の入力に接続
する。DAC40は、△Σ変調器22の変調方式に対応
する方式の在来構成のものであって、4ビット(実質は
2.5ビット相当)の変調出力データワードをアナログ
信号に変換する。このDACは、LchとRchのデータワ
ードを交互にD/A変換してアナログ信号LAOUT,
RAOUTを発生する。このアナログ信号は、次の10
0KHz(−3dB)の遮断周波数のアナログのローパ
スフィルタ42により処理して、最終的なアナログ出力
信号LAFOUT,RAFOUTを出力端子5Bに生成
する。
【0036】次に、図9〜図15を参照して、図3の回
路の全体の動作について説明する。尚、図9,図13,
図15においては、LchとRchの動作は本質的に同じで
あるため、信号名にはL/Rの区別を示していない。
【0037】まず図9は、ミュートONを行うときのタ
イミング図であり、t0’時点(図示せず)で信号DZ
ERO(図示せず)がハイになった後、65536回の
カウントが生じて入力ゼロフラグFIXがt1a時点乃
至t1b時点でハイになった場合を示している。この一
方で、イネーブル信号ENBは、変調器出力がバイポー
ラゼロの期間、例えばTj,Tkの間(図5も参照)ロ
ーになる。このローの間DATCKがカウンタクロック
COUNTとして発生するとともにRST信号がローに
なる。期間Tjの場合、カウンタ363が5カウントし
た後にENBがハイになるため、RSTがハイになって
カウンタリセットが生じ、またカウンタクロックCOU
NTが止まる。一方、Tjより長い期間Tkの場合に
は、ENBがローになってからカウンタ363が16カ
ウントを完了し、この結果COUNT_OUTがハイに
なる。これにより、FIX_ONとFIX_OFFとは
それぞれハイとローになる。ただし、本例の場合、FI
X_RSTはローのままであるとする。この時、FIX
=1のため、ハイのFIX_ONがゼロ設定信号ZER
Oとなり、これにより、ミュートONとなる。尚、その
後COUNT_OUTがローになっても、FIX_O
N,FIX_OFFの状態は変化せずZEROも変化し
ないため、従ってミュートONは続行する。
【0038】図10は、アナログ出力信号LAFOUT
(又はRAFOUT)について、ミュートをOFFから
ONに切り換えたときの波形を示しており、切換時にパ
ルスノイズが発生しているが、振幅は2.2mVと従来
と比べ大幅に低減している。このことは、図11,図1
2の波形図と比べるとよく分かる。図11は、変調器2
2出力が従来のようにバイポーラゼロレベルでない時に
ミュートONした場合であり、パルスノイズ振幅は1
2.3mVもある。図12は、カウンタ363でカウン
トするゼロ連続回数を16回から8回に減らした場合の
波形図であるが、この場合でもパルスノイズ振幅は5.
2mVであり、図11と比べほぼ1/2に低減してい
る。更に、16回にすれば、図10のように2.2mV
とほぼ1/6に急激に低減し、この結果、ミュートON
/OFF切換時のSNRが102dBが110dBに改
善された。これから分かるように、ゼロ連続回数を大き
く設定すればする程、パルスノイズは小さくできる。た
だし、大きな回数のゼロ連続の発生確率は小さくなるの
で、用途に応じた適切な値を選ぶ必要がある。
【0039】次に、図13を参照して、ミュートOFF
を行うときのタイミングについて説明すると、入力ゼロ
フラグFIXがt3a時点乃至t3b時点でローになっ
た場合を示している。この一方で、変調器出力は、図9
の場合と同じように変化すると仮定すると、Tj,Tk
の間は図9と同じ動作をする。ただし、Tk期間中にカ
ウンタ363が16カウントを完了して、COUNT_
OUTがハイになり、これによりFIX_ONとFIX
_OFFとはそれぞれハイとローになった後、本例の場
合、FIX=0であるため、ローのFIX_OFFがゼ
ロ設定信号ZEROとなり、これにより、ミュートOF
Fとなる。
【0040】図14は、ミュートをONからOFFに切
り換えたときのアナログ出力信号LAFOUT(又はR
AFOUT)の波形を示しており、切換時に生ずるパル
スノイズの振幅は、2.0mVであり、従来のものと比
べ非常に低減している。そのようなパルスノイズは、ミ
ュートONしていた変調器出力をミュートOFFに切り
換える際にも発生することがある。従って、デジタル入
力信号がゼロからある値に変化した場合でも、変調器出
力にはバイポーラゼロレベルが必ず連続して現れること
が分かっているため、その時点でミュートOFFを行え
ば、切換時のノイズ振幅は低減できる。
【0041】次に、図15を参照して、カウンタ制限部
365による強制的ミュートON/OFF切換動作につ
いて説明する。FIXがローからハイになっている場合
について考えると、万一期間Tkのような長いバイポー
ラゼロ期間が現れない状態がつづいた時、カウンタ制限
部の4096カウンタは、DATCKを4096個カウ
ント完了した時点t5で、FIX_RSTをハイにす
る。これにより、今までローとハイであったFIX_O
N,FIX_OFFを夫々ハイとローにする。この結
果、それら信号は図9に示したのと同じ状態になって、
ミュートONを開始する。一方、FIXがハイからロー
になった場合も、同様であり、時点t5で、FIX_O
N,FIX_OFFとは、図13の16カウント完了時
点と同じになり、従ってミュートOFFが実行される。
これにより、ミュート機能の最低限の実行を確保でき
る。
【0042】次に、図16を参照して、本発明の第3の
実施例であるOVS型DAC装置Cについて説明する。
尚、この図では、図1のDAC装置Aに対する変更箇所
のみ、即ち、自動ミューティング回路3Cのみを示して
ある。図から分かるように、図1の回路3と異なってい
る点は、変更タイミング制御部36の1つの回路部に代
えて、基準レベルコード設定タイミング制御部36C
と、基準レベルコード解除タイミング制御部36C’を
別個に設け、設定タイミングと解除タイミングを別々に
制御できるようにしたことである。このため、変調出力
変更部38に対応する基準レベルコード設定/解除部3
8Cは、制御部36Cが発生する設定タイミング制御信
号STCに応答して出力基準レベルコード(OCRL)
との置換動作を設定し、そして制御部36C’が発生す
る解除タイミング制御信号に応答してOCRLとの置換
を解除するように動作する。この構成により、簡単に、
置換設定動作に用いるOCRL連続回数を、例えば図3
の実施例のように16回に選び、そして置換解除動作に
用いるOCRL連続回数を16回より多いあるいは少な
い値に選ぶことできる。これは、蓄積エネルギ量が所定
のしきい値以下となる時点が、設定/解除で異なる基準
が必要な時に有利である。このような制御部36Cと3
6C’は、各々、図3に示した回路36Bと類似の回路
で構成することができ、また、設定/解除部38Cも、
図3の回路部38Bと類似の回路で構成できる。
【0043】次に、図17を参照して、本発明の第4の
実施例であるOVS型DAC装置Dについて説明する。
同じく、図1,図3,図16の各DAC装置に対する変
更箇所のみを示してある。変更箇所は、例えば0.5ミ
リ秒の遅延器6をOVS変調器2Dの前にあるいは後ろ
に設けた点である(図17では、前に設けた例を図
示)。遅延器6としては、デジタルフィルタの群遅延を
用いることができる。この遅延器を設けることは、入力
信号DINがゼロから非ゼロの大振幅の値に比較的急速
に変化した際、OVS変調器2Dの変調デジタル出力に
現れるOCRLの連続回数が少なくなる場合に有利であ
る。遅延器6を設けることにより、変調デジタル出力が
大振幅に変化する前の時点で、即ち、変調器出力に表れ
る連続ゼロレベル回数が多い時点で、変更(又は置換)
解除を行うことができるようになる。この場合、図3の
装置中のカウンタ361のカウント値は適宜変更すれば
よい。
【0044】次に、図18を参照して、本発明による第
5の実施例であるOVS型DAC装置Eについて説明す
る。図示の回路は、図3の回路に対する変更箇所のみを
示している。この実施例では、変調器出力連続ゼロ回数
を、動的に変更することができる。即ち、変調器出力の
ある所与の時点における、その時点より一定期間の過去
の状態に基づく変調器出力の蓄積エネルギ量に応じて、
図2のしきい値以下になる時点を判定し、そして蓄積エ
ネルギ量が低ければより早い時点でそして高ければより
遅い時点でミュートON/OFFの切換を行う。詳しく
は、変調器出力LDAT,RDATを受けてその各々が
表す量子化レベルを演算する加算器367と、Lch及び
Rchの各々の加算結果を受けてそれらを各々積分する積
分器368と、このLch及びRchの各積分結果を受ける
カウント値制御部369と、を備えている。カウント値
制御部369は、各積分値に応じて連続的にもしくは段
階的にカウンタ363E内のLch用カウンタ及びRch用
カウンタのカウント値を調節する。このようにすれば、
ミュートON/OFF切換タイミングを動的に決定する
ことができ、融通性が高まる。
【0045】以上に、本発明の幾つかの実施例について
説明したが、以下の変更もしくは代替が可能である。第
1に、図3の実施例では、オーバーサンプリング変調器
として多レベル/多ビット型△Σ変調器22を用いた
が、これの代わりに、多レベル1ビットPDM(パルス
密度変調)の△Σ変調器、若しくは多レベル1ビットP
WM(パルス幅変調)の△Σ変調器を用いることもでき
る。この場合、DAC40の代わりに、図19に示すP
DM変調器40’若しくは図20に示すPWM変調器4
0”を用いれば良い。また、PDM型に代替した場合に
は、基準レベルコードは、バイポーラゼロではなく、図
19にも示したような例ではパルス密度50%のパルス
密度信号が、そして図20に示したような例ではデュー
ティーサイクルが50%のパルス幅変調信号が対応する
ことになる。従って、この場合、検出器340は、これ
らの基準レベルコードを検出する回路構成に変更すれば
良い。第2に、変調器出力連続ゼロ回数は、所要のノイ
ズ振幅に応じて変更することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上に述べた本発明の自動ミューティン
グ機能を備えたOVS型DACにおいては、ミュートO
N/OFF切換時のパルスノイズを低減することができ
る。これにより、従来と比べ、例えば音楽の曲間の無音
部分におけるノイズを低くすることにより、ミュートO
N/OFF切換時のSNRを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動ミューティング機能を備えた
オーバーサンプリング(OVS)型デジタル−アナログ
変換器(DAC)装置の基本構成の第1実施例を示すブ
ロック図。
【図2】図1のDAC装置の動作を示すタイミング図。
【図3】図1の基本構成をより具体化した構成をもつ、
本発明によるOVS型DAC装置の第2実施例を示すブ
ロック図。
【図4】図3の△Σ変調器として使用する、多レベル/
多ビット・タイプの△Σ変調器の主要な回路部を示すブ
ロック図。
【図5】図4の△Σ変調器22が出力するLch又はRch
の変調データワードLDAT又はRDATの例を示す、
縦軸がその変調データワードが表す量子化レベルを示す
グラフであって、デジタル入力SINが基準レベルコー
ド即ちゼロレベルに留まっている間のものの出力例を示
している。
【図6】図3のDAC装置B中のゼロレベル検出器32
0を詳細に示す回路図。
【図7】図3のDAC装置B中のバイポーラゼロレベル
検出器340を詳細に示す回路図。
【図8】図3のDAC装置B中の出力論理ゲート380
を詳細に示す回路図。
【図9】図3のDAC装置Bにおいて、ミュートONを
行うときの動作を示すタイミング図。
【図10】図3のDAC装置Bが発生するアナログ出力
信号LAFOUT(又はRAFOUT)について、ミュ
ートをOFFからONに切り換えたときの波形を示す
図。
【図11】図10と同様の図であるが、変調器22出力
が従来のようにバイポーラゼロレベルでない時にミュー
トONした場合のアナログ出力信号の波形を示す図。
【図12】図10と同様の図であるが、図3中のカウン
タ363でカウントするゼロ連続回数を16回から8回
に減らした場合の波形図。
【図13】図9と同様の、図3のDAC装置Bの動作を
示す図であるが、ただしミュートOFFを行うときの動
作を示すタイミング図。
【図14】図10と同様の、DAC装置Bが発生するア
ナログ出力信号の波形を示す図であり、ミュートをON
からOFFに切り換えたときの波形を示す図。
【図15】図3のDAC装置Bの動作について、カウン
タ制限部365による強制的ミュートON/OFF切換
動作を示すタイミング図。
【図16】本発明の第3の実施例であるOVS型DAC
装置Cを示すブロック図であり、図1のDAC装置Aに
対する変更箇所のみ示している。
【図17】本発明の第4の実施例であるOVS型DAC
装置Dを示すブロック図であり、図1,図3,図16の
各DAC装置A,B,Cに対する変更箇所のみを示して
いる。
【図18】本発明による第5の実施例であるOVS型D
AC装置Eを示すブロック図であり、図3の回路に対す
る変更箇所のみを示している。
【図19】図3のDAC40の代わりに使用できるPD
M変調器を示す概略図。
【図20】図3のDAC40の代わりに使用できるPW
M変調器を示す概略図。
【符号の説明】
1:入力端子 5:出力端子 DIN:デジタル入力信号 OVSMO:変調出力信号 ICRL:入力基準レベルコード IRCD:ICRL検出信号 ORCD:OCRL検出信号 OCRL:出力基準レベルコード MTC:変更タイミング制御信号 MO:ミューティング回路出力 AOUT:アナログ出力信号 E:蓄積エネルギ量(絶対値) ETH:しきい値 SIN:シリアル形態のデジタルステレオ入力信号 PDAT:パラレル形態のデジタル入力ワード LDAT,RDAT:LchとRchの変調データワード SCK:システムクロック DZERO:入力ゼロ検出信号 ENB_L,ENB_R:LchとRchのイネーブル信号 ZEROCK:ゼロクロック信号 CLEAR:クリア信号 FIX:入力ゼロフラグ DATCK:データクロック COUNTL,COUNTR:LchとRchのカウントク
ロック RSTL,RSTR:LchとRchのリセット信号 COUNT_OUTL,COUNT_OUTR:Lchと
Rchのカウント完了信号 FIX_RST:強制ゼロフラグセット/リセット信号 FIX_ONL,FIX_ONR:LchとRchの入力ゼ
ロフラグON信号 FIX_OFFL,FIX_OFFR:LchとRchの入
力ゼロフラグOFF信号 ZEROL,ZEROR:LchとRchのゼロ設定信号 LOUT,ROUT:出力データワード LAOUT,RAOUT:D/A変換後のアナログ信号 LAFOUT,RAFOUT:フィルタ後のアナログ出
力信号 STC:設定タイミング制御信号 RTC:解除タイミング制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱崎 利彦 神奈川県厚木市長谷字仲町422−1 日 本バー・ブラウン株式会社 厚木テクニ カルセンター内 (56)参考文献 特開 平5−55924(JP,A) 特開 平4−54729(JP,A) 特開 平6−77825(JP,A) 特開 平5−244010(JP,A) 特開 平5−14195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 3/00 H03M 1/08 H03M 1/66

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル入力信号をアナログ出力信号に変
    換するため、前記デジタル入力信号を受けてオーバーサ
    ンプリング変調した第1変調出力信号を発生するオーバ
    ーサンプリング変調手段を備えた、オーバーサンプリン
    グ型デジタル−アナログ変換器において、前記デジタル
    入力信号が基準レベルコードのときに前記アナログ出力
    信号をミュートする自動ミューティング方法が、 イ) 前記デジタル入力信号に関する基準レベルコード
    を前記デジタル入力信号中に検出したとき、該検出を表
    す入力基準レベルコード検出信号を発生する段階と、 ロ) 前記オーバーサンプリング変調に関する基準レベ
    ルコードを、前記第1変調出力信号中に検出したとき、
    該検出を表す出力基準レベルコード検出信号を発生する
    段階と、 ハ) 前記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基
    準レベルコード検出信号とに応答して、第1状態又は第
    2状態を表す変更タイミング制御信号を発生する段階
    と、 ニ) 前記変更タイミング制御信号が前記第1状態のと
    きには、前記第1変調出力信号を前記オーバーサンプリ
    ング変調手段の出力として出力させ、前記変更タイミン
    グ制御信号が前記第2状態のときには、前記オーバーサ
    ンプリング変調に関する前記基準レベルコードを前記オ
    ーバーサンプリング変調手段の出力として出力させる段
    階と、を備えている、自動ミューティング方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法であって、 前記の変更タイミング制御信号を発生する段階は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合で、且つ前記出力基準レベルコー
    ド検出信号が存在している第1の時点において、前記変
    更タイミング制御信号を前記第1状態から前記第2状態
    に変化させる段階、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合で、且つ前記出力
    基準レベルコード検出信号が存在している第2の時点に
    おいて、前記変更タイミング制御信号を前記第2状態か
    ら前記第1状態に変化させる段階、を含むこと、を特徴
    とする自動ミューティング方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の方法であって、 前記第1時点と前記第2時点とは、前記第1変調出力信
    号の蓄積エネルギ量が所定値以下となる時点であるこ
    と、を特徴とする自動ミューティング方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の方法であって、 前記の変更タイミング制御信号を発生する段階は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合、前記出力基準レベルコード検出
    信号が第2の期間継続したときに、前記変更タイミング
    制御信号を前記第1状態から前記第2状態に変化させる
    段階、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合、前記出力基準レ
    ベルコード検出信号が第3の期間継続したときに、前記
    変更タイミング制御信号を前記第2状態から前記第1状
    態に変化させる段階、を含むこと、を特徴とする自動ミ
    ューティング方法。
  5. 【請求項5】デジタル入力信号をアナログ出力信号に変
    換するため、前記デジタル入力信号を受けてオーバーサ
    ンプリング変調した第1変調出力信号を発生するオーバ
    ーサンプリング変調器を備えた、オーバーサンプリング
    型デジタル−アナログ変換器において、該変換器に使用
    する自動ミューティング回路が、 イ) 前記第1変調出力信号を受けるように接続してお
    り、第2の変調出力信号を発生するための変調出力変更
    手段であって、前記第2変調出力信号は、第1の状態の
    ときには前記第1変調出力信号であり、第2の状態のと
    きには前記オーバーサンプリング変調手段の基準レベル
    コードである、前記の変調出力変更手段と、 ロ) 前記デジタル入力信号を受けるように接続してお
    り、前記デジタル入力信号に関する基準レベルコードを
    前記デジタル入力信号中に検出したとき、該検出を表す
    入力基準レベルコード検出信号を発生するための入力基
    準レベルコード検出手段と、 ハ) 前記第1変調出力信号を受けるように接続してお
    り、前記オーバーサンプリング変調に関する基準レベル
    コードを、前記第1変調出力信号中に検出したとき、該
    検出を表す出力基準レベルコード検出信号を発生する出
    力基準レベルコード検出手段と、 ニ) 前記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基
    準レベルコード検出信号とを受けるように接続してお
    り、前記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基準
    レベルコード検出信号とに応答して、前記変調出力変更
    手段に対し前記第1状態又は前記第2状態を表す変更タ
    イミング制御信号を発生する変調出力変更タイミング制
    御手段と、を備えている、自動ミューティング回路。
  6. 【請求項6】請求項5記載の回路であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合で、且つ前記出力基準レベルコー
    ド検出信号が存在している第1の時点において、前記変
    更タイミング制御信号を前記第1状態から前記第2状態
    に変化させ、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合で、且つ前記出力
    基準レベルコード検出信号が存在している第2の時点に
    おいて、前記変更タイミング制御信号を前記第2状態か
    ら前記第1状態に変化させること、を特徴とする、自動
    ミューティング回路。
  7. 【請求項7】請求項6記載の回路であって、 前記第1時点と前記第2時点とは、前記第1変調出力信
    号の蓄積エネルギ量が所定値以下となる時点であるこ
    と、を特徴とする、自動ミューティング回路。
  8. 【請求項8】請求項5記載の回路であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合、前記出力基準レベルコード検出
    信号が第2の期間継続したときに、前記変更タイミング
    制御信号を前記第1状態から前記第2状態に変化させ、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合、前記出力基準レ
    ベルコード検出信号が第3の期間継続したときに、前記
    変更タイミング制御信号を前記第2状態から前記第1状
    態に変化させること、を特徴とする、自動ミューティン
    グ回路。
  9. 【請求項9】請求項8記載の回路であって、 前記第2期間と前記第3期間とは互いに異なった長さで
    あること、を特徴とする、自動ミューティング回路。
  10. 【請求項10】請求項8記載の回路であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記第1期間を計測するため、連続して第1の回
    数発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第1のカウンタ手段と、 イ) 前記第2期間を計測するため、連続して第2の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第2のカウンタ手段と、 ロ) 前記第3期間を計測するため、連続して第3の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第3のカウンタ手段と、を含むこと、を特
    徴とする自動ミューティング回路。
  11. 【請求項11】請求項8記載の回路であって、 前記第2期間と前記第3期間とは互いに等しい長さであ
    ること、 を特徴とする、自動ミューティング回路。
  12. 【請求項12】請求項11記載の回路であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記第1期間を計測するため、連続して第1の回
    数発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第1のカウンタ手段と、 ロ) 前記第2期間を計測するため、連続して第2の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第2のカウンタ手段と、を含むこと、を特
    徴とする自動ミューティング回路。
  13. 【請求項13】請求項8記載の回路であって、 前記第2期間と前記第3期間とは各々、長さが一定の期
    間であること、を特徴とする、自動ミューティング回
    路。
  14. 【請求項14】請求項8記載の回路であって、 前記第2期間と前記第3期間とは各々、長さが可変の期
    間であること、を特徴とする、自動ミューティング回
    路。
  15. 【請求項15】請求項5から14のいずれかに記載の回
    路であって、 前記オーバーサンプリング型デジタル−アナログ変換器
    は、 前記第2変調出力信号を受けるように接続しており、前
    記第2変調出力信号を前記アナログ出力信号に変換して
    前記出力端子に発生する変換手段、更に含んでいるこ
    と、を特徴とする自動ミューティング回路。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の回路であって、 前記変換手段は、 前記第2変調出力信号を受けてアナログ信号に変換する
    デジタルパルス変換手段、を備えていること、を特徴と
    する自動ミューティング回路。
  17. 【請求項17】請求項15記載の回路であって、 前記変換手段は、 イ) 前記第2変調出力信号を受けてアナログ信号に変
    換するデジタルパルス変換手段と、 ロ) 前記アナログ信号を受けて前記アナログ出力信号
    を発生するアナログフィルタと、を備えていること、を
    特徴とする自動ミューティング回路。
  18. 【請求項18】請求項16又は17に記載の回路であっ
    て、 イ) 前記オーバーサンプリング変調器は、量子化レベ
    ルが多レベルで多ビットの第1変調出力信号を発生する
    △Σ変調器を含み、 ロ) 前記デジタルパルス変換手段は、多ビットのデジ
    タル−アナログ変換器を含むこと、を特徴とする、自動
    ミューティング回路。
  19. 【請求項19】請求項16又は17に記載の回路であっ
    て、 イ) 前記オーバーサンプリング変調器は、量子化レベ
    ルが多レベルで1ビットのパルス幅変調式の第1変調出
    力信号を発生する△Σ変調器を含み、 ロ) 前記デジタルパルス変換手段は、パルス幅変換器
    を含むこと、を特徴とする、自動ミューティング回路。
  20. 【請求項20】請求項16又は17に記載の回路であっ
    て、 イ) 前記オーバーサンプリング変調器は、量子化レベ
    ルが多レベルで1ビットのパルス密度変調式の第1変調
    出力信号を発生する△Σ変調器を含み、 ロ) 前記デジタルパルス変換手段は、パルス密度変換
    器を含むこと、を特徴とする、自動ミューティング回
    路。
  21. 【請求項21】請求項18記載の回路であって、 前記出力基準レベルコードは、バイポーラゼロであるこ
    と、を特徴とする、自動ミューティング回路。
  22. 【請求項22】デジタル入力信号をアナログ出力信号に
    変換するためのオーバーサンプリング型デジタル−アナ
    ログ変換器であって、 イ) 前記デジタル入力信号を受けるための入力端子
    と、 ロ) 前記デジタル入力信号を表すアナログ出力信号を
    発生する出力端子と、 ハ) 前記入力端子から前記デジタル入力信号を受ける
    ように接続しており、オーバーサンプリング変調して得
    た第1の変調出力信号を発生するオーバーサンプリング
    変調手段と、 ニ) 前記第1変調出力信号を受けるように接続してお
    り、第2の変調出力信号を発生するための変調出力変更
    手段であって、前記第2変調出力信号は、第1の状態の
    ときには前記第1変調出力信号であり、第2の状態のと
    きには前記オーバーサンプリング変調手段の基準レベル
    コードである、前記の変調出力変更手段と、 ホ) 前記第2変調出力信号を受けるように接続してお
    り、前記第2変調出力信号を前記アナログ出力信号に変
    換して前記出力端子に発生する変換手段と、 ヘ) 前記入力端子からの前記デジタル入力信号を受け
    るように接続しており、前記デジタル入力信号に関する
    基準レベルコードを前記デジタル入力信号中に検出した
    とき、該検出を表す入力基準レベルコード検出信号を発
    生するための入力基準レベルコード検出手段と、 ト) 前記第1変調出力信号を受けるように接続してお
    り、前記オーバーサンプリング変調に関する基準レベル
    コードを、前記第1変調出力信号中に検出したとき、該
    検出を表す出力基準レベルコード検出信号を発生する出
    力基準レベルコード検出手段と、 チ) 前記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基
    準レベルコード検出信号とを受けるように接続してお
    り、前記入力基準レベルコード検出信号と前記出力基準
    レベルコード検出信号とに応答して、前記変調出力変更
    手段に対し前記第1状態又は前記第2状態を表す変更タ
    イミング制御信号を発生する変調出力変更タイミング制
    御手段と、を備えている、オーバーサンプリング型デジ
    タル−アナログ変換器。
  23. 【請求項23】請求項22記載の変換器であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合で、且つ前記出力基準レベルコー
    ド検出信号が存在している第1の時点において、前記変
    更タイミング制御信号を前記第1状態から前記第2状態
    に変化させ、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合で、且つ前記出力
    基準レベルコード検出信号が存在している第2の時点に
    おいて、前記変更タイミング制御信号を前記第2状態か
    ら前記第1状態に変化させること、を特徴とする、オー
    バーサンプリング型デジタル−アナログ変換器。
  24. 【請求項24】請求項23記載の変換器であって、 前記第1時点と前記第2時点とは、前記第1変調出力信
    号の蓄積エネルギ量が所定値以下となる時点であるこ
    と、を特徴とする、オーバーサンプリング型デジタル−
    アナログ変換器。
  25. 【請求項25】請求項22記載の変換器であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続している場合、前記出力基準レベルコード検出
    信号が第2の期間継続したときに、前記変更タイミング
    制御信号を前記第1状態から前記第2状態に変化させ、 ロ) 前記入力基準レベルコード検出信号が第1の期間
    以上継続した後に不存在となった場合、前記出力基準レ
    ベルコード検出信号が第3の期間継続したときに、前記
    変更タイミング制御信号を前記第2状態から前記第1状
    態に変化させること、を特徴とする、オーバーサンプリ
    ング型デジタル−アナログ変換器。
  26. 【請求項26】請求項25記載の変換器であって、 前記第2期間と前記第3期間とは互いに異なった長さで
    あること、を特徴とする、オーバーサンプリング型デジ
    タル−アナログ変換器。
  27. 【請求項27】請求項25記載の変換器であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記第1期間を計測するため、連続して第1の回
    数発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第1のカウンタ手段と、 ロ) 前記第2期間を計測するため、連続して第2の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第2のカウンタ手段と、 ハ) 前記第3期間を計測するため、連続して第3の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第3のカウンタ手段と、を含むこと、を特
    徴とするオーバーサンプリング型デジタル−アナログ変
    換器。
  28. 【請求項28】請求項25記載の変換器であって、 前記第2期間と前記第3期間とは互いに等しい長さであ
    ること、を特徴とする、オーバーサンプリング型デジタ
    ル−アナログ変換器。
  29. 【請求項29】請求項28記載の変換器であって、 前記変調出力変更タイミング制御手段は、 イ) 前記第1期間を計測するため、連続して第1の回
    数発生する前記入力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第1のカウンタ手段と、 ロ) 前記第2期間を計測するため、連続して第2の回
    数発生する前記出力基準レベルコード検出信号をカウン
    トするための第2のカウンタ手段と、を含むこと、を特
    徴とするオーバーサンプリング型デジタル−アナログ変
    換器。
  30. 【請求項30】請求項25記載の変換器であって、 前記第2期間と前記第3期間とは各々、長さが一定の期
    間であること、を特徴とするオーバーサンプリング型デ
    ジタル−アナログ変換器。
  31. 【請求項31】請求項25記載の変換器であって、 前記第2期間と前記第3期間とは各々、長さが可変の期
    間であること、を特徴とする、オーバーサンプリング型
    デジタル−アナログ変換器。
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