JP3047294B1 - 電子ビ―ム描画方法および描画装置、ならびにそれを用いて製作したデバイス - Google Patents

電子ビ―ム描画方法および描画装置、ならびにそれを用いて製作したデバイス

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  • Analytical Chemistry (AREA)
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】リアルタイム追従偏向量を非常に小さく押さ
え、グリッジノイズの生じない範囲のみで描画を行いグ
リッジノイズの影響のない高精度な描画を行う。 【解決手段】追従偏向量演算部6でショット座標との差
分に偏向歪補正を演算した後、試料台位置の追従偏向量
を図形描画(ショット)のタイミングでサンプリングし
た追従偏向量(同期追従偏向量)と同期追従偏向量を原
点としたリアルタイム追従偏向量とに分割し、同期追従
偏向量はショットのタイミングと同期してレジスタ1
3、ディジタル演算器21、DA変換器15から出力す
る。また、リアルタイム追従偏向量は、ディジタル演算
器14、DA変換器16を介してリアルタイムで出力す
る。アナログ加算器17でパターンジェネレータ1から
の描画偏向データとともに前記両追従偏向量を加算し、
偏向器を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料台を連続的に
移動しながら描画を行う電子ビーム描画方法およびそれ
を用いる装置とデバイスに関し、特にDA変換器のグリ
ッジノイズによる描画精度劣化を防止でき、かつ追従領
域持ち替え回数を低減できる電子ビーム描画方法および
描画装置、ならびにそれを用いて製作されたデバイスに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置の高スループット化
の手法の一つとして、試料台を連続的に移動させながら
描画を行う連続移動描画があげられる。連続移動描画を
行うには、先ず試料台の移動量を検出し、次にその移動
量をリアルタイムで電子ビームの偏向にフィードバック
する追従制御が必須である。追従制御の公知例として
は、例えば、Continuous writing method for high spe
ed electron-beam directwriting system HL-800D(J.Va
c.Sic.Technol.B11(6))があげられる。図3は、上記従
来例における追従制御方法の説明図である。図3の動作
を説明する。試料台12を連続的に移動しながら、電子
ビーム10で試料台12上の試料11に描画を行ってい
る。先ず、レーザ干渉計2により描画試料11を搭載し
た試料台12の座標を測定する。追従データ演算部6
は、試料台11の座標と電子ビームを照射すべき座標と
のずれ量に相当する偏向量、すなわち追従偏向データを
演算する。パターンジェネレータ1は、試料11を含め
て種々のデバイスのパターンデータを発生することがで
きる。パターンジェネレータ1が出力する描画偏向デー
タおよび追従偏向データ演算部6が出力する追従偏向デ
ータは、それぞれDA変換器7および8によりアナログ
量に変換される。これら二つのアナログ量をアナログ加
算器9により加算したのちに偏向器5に入力し、この偏
向器5により電子ビーム10を描画試料11上の所望の
位置に偏向する。
【0003】演算部6が演算する追従偏向データの更新
周期は、試料台12の移動速度と必要とされる描画精度
から決定される。すなわち、試料台12の移動速度が早
いほど、また描画精度が高いほど、更新の周期は短かく
なる。上記従来例の場合には、100ns周期(10M
Hz)で追従偏向データを更新している。また、描画偏
向に用いるDA変換器7と追従偏向に用いるDA変換器
8は必要とされる性質が異なるため、それぞれ専用のD
A変換器7,8を設けている。すなわち、描画偏向に用
いるDA変換器7は、電子ビームの照射(ショット)タ
イミングに同期して動作し、その出力が整定した後に電
子ビームを照射する。したがって、DA変換器7の整定
時間は描画の無駄時間となるため応答性を速くしなけれ
ばならない。一方、追従偏向に用いるDA変換器8は、
DA変換器7よりも短い周期、すなわち電子ビームを照
射中にデータを更新する必要がある。そのため、DA変
換器の出力変化時に生じるグリッジノイズの小さいDA
変換器を用いている。また、追従偏向による偏向量が一
定値を越えた場合、追従偏向量を上位の偏向器23の偏
向量に追従偏向の偏向量を加算し、追従偏向の偏向量を
初期値に戻すという追従領域持ち替え動作を行う。すな
わち、図3に示す上位の偏向器23の方が下位の偏向器
5よりも大きな偏向範囲を有するため、偏向量が一定値
を越えると、追従偏向データ演算部6からパターンジェ
ネレータ1を経て偏向器23用のDA変換器22に追従
偏向データを転送するとともに、追従偏向データ演算器
6で演算した値を0に戻す。上述のような描画方法によ
り、試料台12の移動量をリアルタイムに電子ビーム1
0の偏向にフィードバックすることができるので、試料
台12を連続移動させながら、高速かつ高精度に描画を
行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、電子ビ
ーム描画装置では、電子ビームの偏向にDA変換器を用
いている。DA変換器は一般に複数の重みの違う電流源
で構成されており、各電流源をオン/オフするためのス
イッチが付いている。この複数の電流源の中から必要な
値を選択し、選択された出力を加算して出力することに
より、任意の大きさの出力を得ることができる。しかし
ながら、各スイッチには動作時間にバラツキがあるた
め、データが切り替わったときに意図しない大きさの電
流が出力される場合がある。これをグリッジノイズと呼
んでいる。グリッジノイズの大きさは、動作したスイッ
チの数とそれによって切り替わる電流源の大きさによっ
て決まる。したがって、入力データの全ビットが反転す
る1/2フルスケールのときに最大のグリッジノイズが
発生する。例えば、2進数4ビット(4個のスイッチ)
でフルスケール15を表わすと、最大値は‘1111’
(10進数の15)、最小値は‘0000’(同じく
0)であり、1/2フルスケールでは7と8の中間であ
るため、‘0111’から‘1000’に切り替わる時
点で全ビットが入れ換えとなり、全スイッチの切り替え
タイミングの不一致が生じるために、最大のグリッジノ
イズが発生することになる。このように、グリッジノイ
ズの発生はDA変換器の構造上の問題であるため、グリ
ッジノイズを小さくすることは非常に難しい。なお、フ
ィルタを挿入することにより、グリッジノイズを小さく
することができるが、応答が遅くなるので実用できない
ことがある。
【0005】試料台連続移動方式の電子ビーム描画装置
の電子ビームの偏向は、描画のための描画偏向と追従制
御のための追従偏向に大別することができる。描画偏向
は、DA変換器に偏向データを設定し、その出力が整定
するまでの間、ビームはオフになっている。したがっ
て、出力の遷移時に生じるグリッジノイズは描画結果に
影響をおよぼさない。一方、試料台の移動量をフィード
バックする追従偏向は、連続的に移動している試料台の
移動量を電子ビームの偏向により補正するための偏向で
ある。そのため、図3では、DA変換器8においてグリ
ッジノイズが発生することになる。高精度な追従偏向を
行うためには、短い周期で追従偏向データを更新するこ
とが必要である。したがって、追従偏向データは、図形
描画の周期よりも短い周期でデータを更新する必要があ
り、電子ビームを照射中にもデータを更新している。追
従偏向データがDA変換器の大きなグリッジノイズが生
じるデータになった場合、グリッジノイズの影響により
描画位置ずれが生じ、描画精度を劣化させる。したがっ
て、グリッジノイズが描画に影響を与えない程度の大き
さの範囲でDA変換器を用いるように、追従偏向の範囲
を制限する必要がある。しかし、追従偏向の範囲が狭く
なると、追従領域持ち替えの回数が増加し、そのとき生
じる無駄時間により描画速度の低下を招くという問題が
あった。
【0006】そこで、本発明の目的は、これら従来の課
題を解決し、追従偏向に用いるDA変換器のグリッジノ
イズによる描画精度劣化を防止して、高精度な描画を行
うことが可能であり、また追従の範囲を大きくして、追
従領域の持ち替えの回数を減らし、高速度な描画が可能
な電子ビーム描画方法および描画装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子ビーム描画装置では、試料台位置と電
子ビームを照射すべき位置とのずれ量を求める手段(図
4の6)と、求めたずれ量を電子ビームを照射するタイ
ミングに同期して補正する第1の追従補正手段(同1
3,21,15)と、第1の追従補正手段による補正量
を原点としてそこからの変動量を第1の追従補正手段の
補正周期よりも短い周期で補正する第2の追従補正手段
(同6,14,16)とを具備し、第1の追従補正量お
よび第2の追従補正量を図形描画のための電子ビームの
偏向量に加算して出力することにより、試料台位置と電
子ビームを照射すべき位置とのずれ量を補正する。ま
た、本発明の電子ビーム描画方法では、移動した試料台
位置と電子ビームを照射すべき位置とのずれ量を演算し
(図6の102)、演算されたずれ量を電子ビームを照
射するタイミングに同期してサンプリングし、サンプリ
ングしたずれ量を電子ビームの偏向により補正する第1
の追従補正量を演算し(同103,104)、第1の追
従補正量を原点としてそこからの変動量を上記第1の演
算器の演算周期より短い周期で第2の追従補正量を演算
し(同106)、第1および第2の追従補正量と、パタ
ーンジェネレータにより演算された描画偏向データ量と
を加算器で加算し(同110)、加算された偏向データ
量により偏向器を駆動する(同111)。これによっ
て、電子ビームを照射中に短い周期で動作する第2の追
従補正手段により補正する量をわずかな量に押さえるこ
とができ、グリッジノイズを防止することができるとと
もに、第1の追従補正量および第2の追従補正量にそれ
ぞれオフセットを加えることにより、グリッジの大きな
ビットパターンを避けることができ、かつ追従の範囲を
大きくして追従領域持ち替えの回数を減らすことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の電子ビーム描画
装置の基本的な構成図であり、図2は本発明の動作波形
を示す図である。電子ビーム描画装置の基本的な構成要
素は、描画偏向データを出力するパターンジェネレータ
1、試料台の座標を計測するレーザ干渉計2、追従偏向
量を演算する追従偏向量演算部3、加算器4および偏向
器5により構成される。レーザ干渉計2は、試料台の座
標を計測して、その結果を追従量演算部3に出力する。
パターンジェネレータ1から追従偏向量演算部3には、
図形偏向データが出力される。追従偏向量演算部3で
は、まず、試料台座標と図形偏向データより電子ビーム
を照射すべき座標(ショット座標)と試料台座標のずれ
量に相当する電子ビームの偏向量を演算し、偏向歪み補
正を行い追従偏向量を求める。追従偏向量は、連続的に
一方向に移動する試料台の移動量を反映するので、その
値は図2−201に示すような順々に増加する波形にな
る。次に、試料台座標とショット座標のずれ量を電子ビ
ームを照射するタイミング(ショットタイミング、図2
−202)に同期してサンプリングする。ここで、サン
プリングした追従偏向量をショット同期追従量とする。
ショット同期追従量は、図2の203に示すようにショ
ットタイミング毎に変化する値の波形となる。
【0009】さらにショット同期追従量を原点とし、そ
こからの変化量、すなわち電子ビームを照射している間
の追従偏向量の変化量をリアルタイム追従量とし、ショ
ットタイミングの周期よりも短い周期で演算する。リア
ルタイム追従量は、図2の204に示すような短い周期
で偏向量を変える波形となる。ショット同期追従量およ
びリアルタイム追従量は、加算器4により加算されて、
加算された追従量により偏向器5を駆動して電子ビーム
を偏向する。このような方法で追従制御を行うことによ
り、電子ビームを照射している間にその値が変化するリ
アルタイム追従量を非常に小さな値におさえることがで
きる。その結果、リアルタイム追従偏向に用いるDA変
換器をグリッジノイズが小さい範囲のみで用いることが
でき、高精度な追従制御が可能となる。説明を簡単にす
るために、前例のように2進数4ビット(4個のスイッ
チ)でフルスケール15を表わすDA変換器を考える
と、最大値の‘1111’(10進数の15)と最小値
の‘0000’(同じく0)の間で、下2ビットのスイ
ッチのみが切替わる範囲の変化に押さえれば、切り替え
タイミングの不一致が生じたとしても大きなグリッジノ
イズは発生しない。
【0010】(第1の実施例)図4は、本発明の第1の
実施例を示す電子ビーム描画装置の構成図である。レー
ザ干渉計2は、試料台12の座標を計測して、その計測
量を追従偏向データ演算部6に出力する。試料台12の
追従制御は、その移動量をリアルタイムで電子ビームの
偏向量にフィードバックする必要があるため、図形描画
に関する動作と独立して動作している。レーザ干渉計2
が出力する試料台座標データの更新周期は、追従制御に
要求される精度と試料台の移動速度から決定される。例
えば、試料台12の最高速度を100mm/s、追従制
御に要求されるを精度を10nmとすると、100ns
周期でデータを更新する必要がある。
【0011】追従偏向データ演算部6は、試料台座標と
ショット座標との差分に偏向歪み補正を行った追従偏向
データを演算し、その演算結果をレジスタ13およびデ
ィジタル演算器14に出力する。レジスタ13のラッチ
タイミングは、ショットタイミングに同期しており、こ
こで格納したデータをショット同期追従データとする。
すなわち、追従偏向データ演算部6は、短い周期で演算
を行ってその結果をレジスタ13に出力するが、レジス
タ13ではそれよりも長い周期のショットタイミングに
同期して、演算結果をラッチする。いま、(ショット同
期追従データ)をAとし、(追従偏向データ)をBと
し、(オフセット値)をCと置くと、図4に示すよう
に、レジスタ13の出力にAが、追従偏向データ演算部
6の出力にBが、オフセット端子(Offset)にC
が、それぞれ与えられることになる。2つのディジタル
演算器21と14は、それぞれ下記のような演算を行
い、各DA変換器15および16に出力する。
【0012】すなわち、ディジタル演算器21はA−C
を演算して、その結果をDA変換器15に出力する。一
方のディジタル演算器14は、B−A+Cを演算して、
その結果をDA変換器16に出力する。ここでは、ディ
ジタル演算器14で演算されたデータをリアルタイム追
従データとする。このようにディジタル演算器21で演
算された(A−C)と、ディジタル演算器14で演算さ
れた(B−A+C)とがアナログ加算器17で加算され
たとき、その和は追従偏向データBのみが残ることにな
る。リアルタイム追従データは、1回の電子ビームを照
射している時間内の試料台の移動量となるため、非常に
小さな値となる。例えば、試料台の移動速度を100m
m/s、電子ビームの1回あたりの照射時間を1μsと
すると、リアルタイム追従量は最大で100nmとな
る。パターンジェネレータ1は、描画偏向データを演算
してDA変換器7に出力する。また、ディジタル演算器
21が出力するショット同期追従データ、およびディジ
タル演算器14が出力するリアルタイム追従データは、
それぞれDA変換器15、16に入力されてアナログ量
に変換される。
【0013】なお、このようなオフセット値を加える考
え方は、従来より知られている方法であって、本実施例
でも、この方法を利用してショット同期追従データAお
よび追従偏向データBにそれぞれオフセット値Cを加え
る。この理由は、前例のように2進数4ビット(4個の
スイッチ)でフルスケール15を表わすDA変換器を考
えると、最大値の‘1111’(10進数の15)と最
小値の‘0000’(同じく0)の間で、最もグリッジ
ノイズの大きい1/2フルスケールの7から8への変化
点では、‘0111’から‘1000’に切り替わる時
点で全ビットが入れ換えとなる。そこで、本実施例で
は、7と8の両方にそれぞれオフセット値として例えば
4(つまり、0100)を加えることにより、それぞれ
‘1100’(10進法の12)と‘1011’(同1
1)にする。このようにビットパターンを大きくしたに
もかかわらず、スイッチの切り替え箇所を下3桁のみと
し、最大のグリッジノイズ発生のケースよりも1箇所だ
け少なくしてグリッジノイズの低減を図ることができ
る。また、このように追従の範囲を大きくすることによ
り、追従領域持ち替えの回数を減らすことができるの
で、無駄時間が減り、その分だけ高速な描画を行うこと
ができる。なお、このDA変換器はバイポーラ(±)の
数値で扱われるので、0の値のとき最も大きなグリッジ
ノイズが発生するが、オフセット値を加えることにより
この場合も回避することができる。
【0014】アナログ加算器17は、DA変換器7、1
5、16が出力するアナログ量をアナログ的に加算す
る。アナログ加算器17の出力により偏向器5を駆動す
ることにより、電子ビーム10を描画試料11上の所望
の位置に偏向する。このようにして試料台12の追従制
御を行うことにより、電子ビームを照射中に変化するリ
アルタイム追従偏向量を非常に小さくするができる。従
来から問題となっていたグリッジノイズは、DA変換器
16で発生していたものであり、その入力データが多き
な範囲で変化するために生じていた。本発明を実施した
場合には、DA変換器16の入力データであるリアルタ
イム追従データの変化範囲は、非常に小さくなる。その
ため、グリッジノイズも描画に影響を与えない程度まで
小さくすることができるので、高精度な描画を行うこと
ができる。
【0015】図6は、図4における電子ビーム描画装置
の動作フローチャートである。試料台が移動することに
より制御が開始する。先ず、レーザ干渉計2により試料
台の座標の計測を行い(ステップ101)、次に追従偏
向データ演算部6により試料台座標とショット座標との
差分に偏向歪み補正の演算を行い(ステップ102)、
その演算結果をレジスタ13およびディジタル演算器1
4に出力する。レジスタ13が追従偏向データをラッチ
すると(ステップ103)、これをディジタル演算器2
1に出力することにより、ディジタル演算器21では
(ショット同期追従データA)ー(オフセットC)を演
算する(ステップ104)。そして、その演算結果をD
A変換器15に出力する。DA変換器15ではディジタ
ル値をアナログ値に変換する(ステップ105)。一
方、ディジタル演算器14では、(追従偏向データB)
ー(ショット同期追従データA)+(オフセットC)を
演算する(ステップ106)。演算結果をDA変換器1
6に出力し、DA変換器16ではディジタル値をアナロ
グ値に変換する(ステップ107)。他方、パターンジ
ェネレータ1は、描画偏向データを演算して(ステップ
108)、その結果をDA変換器7に出力する。DA変
換器7では入力したディジタル値をアナログ値に変換
し、アナログ加算器17に出力する(ステップ10
9)。アナログ加算器17では、ディジタル演算器21
が演算した(A−C)と、ディジタル演算器14が演算
した(B−A+C)と、パターンジェネレータ1が演算
した描画偏向データとをアナログ的に加算して(ステッ
プ110)、加算結果データにより偏向器5を駆動する
(ステップ111)。
【0016】(第2の実施例)図5は、本発明の第2の
実施例を示す電子ビーム描画装置の構成図である。第2
の実施例では、パターンジェネレータ1が出力する描画
偏向データとレジスタ13に格納されたショット同期追
従データをディジタル的に加算した後に、DA変換器1
9に入力する。次に、DA変換器19とDA変換器16
の出力をアナログ加算器20により加算する。アナログ
加算器20の出力により、偏向器5を駆動することによ
り電子ビームを偏向する。このような方法によっても、
前記第1の実施例と同等の効果を得ることができる。第
2の実施例では、図4と比較すれば明らかなように、D
A変換器を1個だけ少なくすることができる。
【0017】(応用例)図2のショット同期追従量20
3のサンプリングするタイミングを、電子ビームを複数
回照射する毎に更新する方法を用いることも可能であ
る。すなわち、図2の203のように、電子ビームを照
射するショットタイミング毎にショット同期追従量を演
算して、レジスタ13にラッチする場合には、回路的に
間に合わなくなる場合も生じることがある。従って、例
えばショットタイミングの2回に1回だけ第1の追従偏
向補正量をレジスタ13でサンプリングすることによ
り、円滑な動作を行わせる。
【0018】(デバイス)図7は、本発明をデバイス製
造に用いた実施例を示す断面図である。図4の第1の実
施例および図5の第2の実施例にそれぞれ示した構成の
電子ビーム描画装置を用いて、また図6のフローで示し
た電子ビーム描画方法を用いて、描画試料11として半
導体デバイスあるいはその他のデバイスを描画すること
により、極めて高精度に、かつ高速に描画を行うことが
できる。図7(a)から図7(d)は、その工程を示す
素子の断面図である。Nマイナスシリコン基板700
に、通常の方法でPウエル層701、P層702、フィ
ールド酸化膜703、多結晶シリコン/シリコン酸化膜
ゲート704、P高濃度拡散層705、N高濃度拡散層
706、などを形成した(図7(a))。次に、通常の
方法でリンガラス(PSG)の絶縁膜707を被着し
た。その上にレジスト708を塗布し、本発明の電子ビ
ーム描画装置を用いホールパタン709を形成した(図
7(b))。次にレジストをマスクにして絶縁膜707
をドライエッチングしてコンタクトホール710を形成
した(図7(c))。
【0019】次に、レジストを塗布し、本発明の半透明
位相シフトマスクを用い、通常の方法でホールパターン
713を形成した。ホールパターン713の中はWプラ
グで埋め込み、アルミ第2配線714を連結した(図7
(d))。以降のパッシベーション工程は、従来の方法
を用いた。なお、本実施例では、主な製造工程のみを説
明したが、コンタクトホール形成のリソグラフィ工程で
本発明の電子ビーム描画装置を用いたこと以外は、従来
方法と同じ工程を用いた。以上の工程により、CMOS
LSIを高歩留まりで製造することができた。本発明の
電子ビーム描画方法を用いて半導体装置を製作した結
果、ホールパターンのショット位置ずれによるコンタク
トホールの導通不良の発生を防止でき、製品の良品歩留
まりを約10%向上することができた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
追従偏向量をショットタイミングに同期させたショッ
ト同期追従量とリアルタイム追従量とに分割し、リアル
タイム追従偏向量を小さくすることにより、追従偏向に
用いるDA変換器のグリッジノイズによる描画精度劣化
を防止したので、高精度な描画を行うことが可能とな
る。また、追従の範囲を大きくすることにより、追従
領域持ち替えの回数を減らすことができるので、無駄時
間が減少して高速な描画が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な電子ビーム描画方法の説明図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す電子ビーム描画装置の
要部の動作波形図である。
【図3】従来の電子ビーム描画装置の要部の構成図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例を示す電子ビーム描画装
置の要部構成図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す電子ビーム描画装
置の構成図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示す電子ビーム描画方
法の動作フローチャートである。
【図7】本発明をデバイス製造に用いた実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…パターンジェネレータ、2…レーザ干渉計、3…追
従偏向量演算部、4…加算器、5…偏向器、6…追従偏
向データ演算部、7,8…DA変換器、9…加算器、1
0…電子ビーム、11…描画試料、12…試料台、13
…レジスタ、14…ディジタル演算器、15,16…D
A変換器、17…アナログ加算器、21…ディジタル演
算器、22…DA変換器、23…上位偏向器、20…ア
ナログ加算器、700…Nマイナスシリコン基板、70
1…Pウェル層、702…P層、703…フィールド酸
化膜、704…多結晶シリコン/シリコン酸化膜ゲー
ト、705…P高濃度拡散層、706…N高濃度拡散
層、707…絶縁膜、708…レジスト、709…ホー
ルパターン、710…コンタクトホール、711…W/
Ti電極配線、712…層間絶縁膜、713…ホールパ
ターン、714…アルミ第2配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 541B (72)発明者 安藤 公明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社日立製作所計測器事業部内 (56)参考文献 特開 平11−67625(JP,A) 特開 平9−134868(JP,A) 特開 平9−82618(JP,A) 特開 平7−312338(JP,A) 特開 平6−326010(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に移動する試料台の位置を求め、 求められた試料台位置と電子ビームを照射すべき位置と
    のずれ量を演算し、 演算されたずれ量を電子ビームを照射するタイミングに
    同期してサンプリングすることにより、サンプリングし
    たずれ量を電子ビームの偏向により補正する第1の追従
    補正量を演算し、 上記第1の追従補正量を原点としてそこからの変動量を
    上記第1の演算器の演算周期より短い周期で第2の追従
    補正量を演算し、 上記第1および第2の追従補正量と、パターンジェネレ
    ータにより演算された描画偏向データ量とを加算器で加
    算し、 加算された偏向データ量により偏向器を駆動することを
    特徴とする電子ビーム描画方法。
  2. 【請求項2】 連続的に移動する試料台の位置と電子ビ
    ームを照射すべき位置とのずれ量を求める手段と、 求められた該ずれ量を電子ビームを照射するタイミング
    に同期してサンプリングし、サンプリングしたずれ量を
    電子ビームの偏向によって補正する第1の追従補正量を
    求める第1の追従補正手段と、 上記第1の追従補正量を原点としてそこからの変動量を
    上記第1の追従補正手段が行う補正周期よりも短い周期
    で補正する第2の追従補正手段とを具備し、 該第1の追従補正量および第2の追従補正量を図形描画
    のための電子ビームの偏向量に加算することにより、試
    料台位置と電子ビームを照射すべき位置とのずれ量を補
    正して描画を行うことを特徴とする電子ビーム描画装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の追従補正量を図形描画のため
    の偏向量に加算する場合、該第1の追従補正量および図
    形描画のための偏向量をディジタル的に加算したのち
    に、アナログに変換して偏向器へ出力することを特徴と
    する請求項2に記載の電子ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の追従偏向補正量を図形描画の
    ための偏向量に加算する場合、該第1の追従補正量およ
    び図形描画のための偏向量をおのおのアナログに変換
    し、次にアナログ的に加算したのちに、偏向器へ出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載の電子ビーム描画装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の追従補正量をサンプリングす
    るタイミングを、電子ビームを複数回照射する毎に更新
    することを特徴とする電子ビーム描画装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の追従補正量および前記第2の
    追従補正量を、それぞれディジタル的にオフセットを加
    算した量とすることを特徴とする請求項2に記載の電子
    ビーム描画装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の電子ビーム描画方法ま
    たは請求項2から6までのいずれか1つに記載の電子ビ
    ーム描画装置を用いて製作したことを特徴とするデバイ
    ス。
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