JPH0722303A - ラインジェネレータを用いた電子線描画装置 - Google Patents

ラインジェネレータを用いた電子線描画装置

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JPH0722303A
JPH0722303A JP16348593A JP16348593A JPH0722303A JP H0722303 A JPH0722303 A JP H0722303A JP 16348593 A JP16348593 A JP 16348593A JP 16348593 A JP16348593 A JP 16348593A JP H0722303 A JPH0722303 A JP H0722303A
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line generator
electron beam
deflection
scanning
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JP16348593A
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Masaaki Ando
公明 安藤
Masahide Okumura
正秀 奥村
Toshiyuki Morimura
利幸 森村
Matsuo Yamazaki
松夫 山▲崎▼
Masayori Miyata
正順 宮田
Hiroyuki Takahashi
弘之 高橋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ方式のラインジェネレータを用い、
図形内を塗りつぶし描画を行なう電子線描画装置におい
て、各走査ラインの始点終点の位置のバラツキをなく
し、かつ、走査信号の直線性の歪みや偏向系の偏向歪み
などを補正して、微細パターンを高精度に描画できる電
子線描画装置を実現する。 【構成】 ラインジェネレータを用いて図形内を塗りつ
ぶす電子線描画装置において、描画範囲より大きく偏向
するラインジェネレータ205を設け、始点および終点
の設定回路210、211と、始点および終点の検出回
路201、202とを設けて偏向信号253から描画の
始点終点位置を検出し、これらの始点終点検出信号でブ
ランキング信号発生回路217を動作させ、電子ビーム
の照射時間を制御する。また、ラインジェネレータ20
5の直線性歪み補正回路204と偏向歪み補正回路20
3とを設け、偏向信号の直線性や偏向器の偏向歪みの補
正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット状の電子ビー
ムを用いて図形描画を行なう電子線描画装置に係り、特
に、電子ビームの走査信号の発生手段として、アナログ
方式のラインジェネレータを用いた電子線描画装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スポット状の電子ビームを用いて、各図
形をラスタスキャン方式で塗りつぶして描画する電子線
描画装置において、スキャン信号(以下、走査信号とい
う)の発生方法としては、アナログ方式とディジタル方
式とがある。例えば、図18は、アナログ方式による走
査信号発生回路であり、図21は、ディジタル方式によ
る走査信号発生回路である。
【0003】ところで、ラインジェネレータを用いるア
ナログ方式は、走査ラインの直線性や、走査信号(偏向
信号)と電子ビームをオン・オフするブランキング信号
とのタイミングの問題、さらには偏向系の歪みの補正方
法などに課題が多く、高い描画精度を得ることが難しか
った。このため、最近は、ディジタル方式が主流となっ
ていた。
【0004】一方、ディジタル方式は、一般に、図21
に示すように、カウンタ1801とDA変換器1802
とを用いて偏向信号1805を発生している。この方式
によると、偏向信号1805は、図22に示すように、
階段状に変化し、その各点において偏向の直線性や偏向
歪みなどの各種の補正を加えることができ、描画の高精
度化を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
ウンタとDA変換器とを用いたディジタル方式の図形塗
りつぶし偏向信号発生方法では、偏向信号が階段状に変
化するため電子ビームが滑らかに一様の速さで偏向され
ず、したがって、描画ラインの幅方向のエッジに、図2
2の1901に示すような、スポットビームの形状によ
る凹凸が生じる。このため、微細パターンの描画精度を
悪化させるという問題があった。このラインの凹凸(エ
ッジラフネス)を改善するためには、カウンタとDA変
換器のビット数を大きくして、偏向信号の階段を細かく
すればよい。しかし、一般に、ビット数の大きいDA変
換器は変換速度が遅く、高速な偏向信号を発生すること
ができないという問題がある。このため、高速描画を行
なうことができなくなる。
【0006】一方、従来のアナログ方式のラインジェネ
レータでは、図18に示すごとく、ブランキング信号を
基準にして積分回路を動作させているため、図19の
(a)、(c)部分の波形歪みによって、図20(a)
に示すように、描画ラインの開始点と終了点とが太くな
るという問題がある。また、ラインジェネレータの速度
を変化させると、偏向信号とブランキング信号との時間
的なずれにより、図20(b)に示すように、描画開始
点と描画終了点とで、ΔLs、ΔLeの誤差が生じ、結
果として、始点終点において凹凸が生じる。また、アナ
ログ方式の走査信号発生回路には積分回路が用いられて
いるが、この積分回路に使用されているオペアンプのリ
ーク電流やC(コンデンサ)、R(抵抗)の漏れ電流に
よって、図19(b)のような直線性に歪みが生じ、ま
た、これを補正することが困難であるという問題があ
る。さらに、一般に、偏向器の偏向歪みの補正は偏向信
号を補正することによって行なうが、アナログ方式によ
る走査信号発生方法では、これに補正を加えることが困
難である。
【0007】一方、特開昭55−8004号公報には、
走査速度によって生じる電子ビームのオン・オフ・タイ
ミングのずれを、走査信号とは別に、ビームのオン・オ
フ制御メモリとカウンタを用いて予測制御を行なう方法
が記載されている。しかし、これは走査信号から直接、
ビームのオン(始点)とオフ(終点)のタイミングを検
出しているものではなく、実験的にタイミングの調整を
行なっている。このため、このタイミングは、温度など
の環境に影響され易いという欠点があった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、ラインジェネレータを用いたアナログ方式
の走査信号により、スポット状の電子ビームで各図形内
を塗りつぶし描画を行なう電子線描画装置において、各
走査ラインの始点、終点のバラツキをなくし、かつ、走
査信号の直線性歪みや偏向系の偏向歪みを補正すること
を可能にして、微細パターンの高精度描画を可能にした
ラインジェネレータを用いた電子線描画装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、アナログ方式による走査信号発生方法
として、以下のような手段により実現する。
【0010】(1)ラインジェネレータ回路として、所
望の偏向電圧より大きな偏向信号電圧を発生させ、その
偏向信号で塗りつぶし偏向器を駆動し、偏向信号電圧か
らブランキング信号を発生する方法として、始点電圧発
生回路と終点電圧発生回路とを設け、偏向信号電圧から
始点電圧および終点電圧をそれぞれ減算し、二つの減算
信号を、増幅器が飽和することなく大きく増幅するため
の振幅制限付き増幅回路を設け、さらに、始点終点に関
する二つの増幅された信号をゼロボルトと比較するため
の比較回路から成る始点検出回路、終点検出回路を設
け、検出された始点位置と終点位置とによってブランキ
ング信号を生成する。
【0011】(2)上記の始点電圧発生回路および終点
電圧発生回路は、始点および終点の電圧設定レジスタと
DA変換回路とで構成され、始点終点設定レジスタとD
A変換回路との間にそれぞれ加算回路を設け、さらに、
走査速度設定回路に設定された走査速度によって始点お
よび終点を補正するための走査速度補正レジスタまたは
メモリを設け、上記加算回路に入力する。
【0012】(3)ラインジェネレータの直線性歪みを
補正する回路として、ラインジェネレータの出力信号を
AD変換する回路と、AD変換された信号をアドレスと
する直線性歪み補正メモリ回路と、メモリの出力をDA
変換する回路と、DA変換された信号とラインジェネレ
ータの出力信号とを加算する回路とを設ける。
【0013】(4)偏向歪みの補正を行なう回路とし
て、ラインジェネレータの出力信号をAD変換する回路
によりAD変換された信号と、ラインジェネレータによ
る偏向とは直交する方向の偏向信号データとをアドレス
とする偏向歪み補正メモリと、該メモリの出力をDA変
換した信号とラインジェネレータの出力信号とを加算す
るための加算回路とを設ける。
【0014】(5)ラインジェネレータを用いた電子線
描画装置において、一方向の偏向信号はラインジェネレ
ータ回路により、もう一方向の偏向信号はDA変換器に
よる階段状のステップ電圧発生回路により、さらに、描
画図形の長手方向がX方向かY方向かを判定する回路を
設け、上記ラインジェネレータ出力とステップ電圧出力
とを、X偏向器とY偏向器とに切り替えて出力する回路
を設ける。
【0015】(6)45度の斜めの図形を描画する手段
として、ラインジェネレータ信号の極性を反転させる回
路を設け、ラインジェネレータの出力、または、その反
転信号を切り替えて、X、Y双方の偏向器に同時に出力
する構成とし、1ラインの走査終了毎にXまたはYのい
ずれか一方、または両方のラインジェネレータ信号に階
段状のステップ電圧を加算する回路を設け、さらに、走
査速度を補正する回路を設ける。
【0016】(7)任意角度の図形を描画するために、
始点電圧設定回路および終点電圧設定回路にそれぞれメ
モリを設けて描画図形に対応した始点終点の座標をあら
かじめ設定しておき、1ラインの描画が終了する毎に、
上記メモリのアドレスを更新する手段を設ける。
【0017】
【作用】上記のラインジェネレータを用いた電子線描画
装置では、以下のように、それぞれ作用する。
【0018】(1)ラインジェネレータ回路は、所望の
偏向電圧より大きな偏向信号電圧を発生させ、塗りつぶ
し偏向器を駆動する。始点検出回路および終点検出回路
は、偏向信号電圧を入力として、始点電圧発生回路と終
点電圧発生回路とによって発生する始点電圧と終点電圧
を、それぞれ偏向信号電圧から減算し、さらに、この二
つの減算信号を、それぞれ振幅制限付き増幅回路によっ
て、増幅器を飽和させることなくゼロボルト近傍を大き
く増幅した後、比較回路でゼロボルトと比較することに
よって描画の始点位置と終点位置とを高精度に検出す
る。この始点検出信号および終点検出信号の論理積によ
ってブランキング信号を発生させる。
【0019】(2)上記の始点電圧発生回路および終点
電圧発生回路は、描画装置の描画データ発生回路によっ
て設定された始点終点データと、走査速度による検出誤
差を補正するためのデータが格納された走査速度補正レ
ジスタ(あるいはメモリ)のデータとを加算し、DA変
換回路でアナログ信号に変換し、始点電圧および終点電
圧を発生する。一方、ラインジェネレータの走査速度
は、描画装置の露光時間制御回路により設定されるが、
走査速度に対応した始点終点検出誤差データは、あらか
じめ走査速度補正レジスタ(あるいはメモリ)に格納し
ておき、設定された走査速度によって走査速度補正レジ
スタ(あるいはメモリ)の内容を参照し、始点および終
点の検出電圧を補正する。
【0020】(3)ラインジェネレータの直線性歪み補
正は、ラインジェネレータの出力信号をAD変換した信
号をアドレスとして直線性歪み補正メモリをアクセス
し、このメモリの出力をDA変換してラインジェネレー
タの出力信号に加算することによって行なう。なお、直
線性歪み補正メモリには、下記に示す方法により、あら
かじめラインジェネレータの直線性を測定し、直線性歪
み補正データとして入力しておく。
【0021】ラインジェネレータの直線性歪みを測定し
補正する第一の手段は、まず、直線性歪み補正メモリの
内容をゼロクリアした後、始点レジスタまたは終点レジ
スタの設定値を一定のステップで変化させ、各々のステ
ップにおける走査開始点から始点あるいは終点を検出す
るまでの時間を測定し、理想的なラインジェネレータに
おける各ステップに対応した時間との誤差を求め、その
誤差を補正するように直線性歪み補正メモリにデータを
格納するものである。
【0022】ラインジェネレータの直線性歪みを補正す
る第二の手段は、試料上に規則的に配列された標準マー
クをラインジェネレータ信号によって電子ビームで走査
し、標準マークを走査して得られる検出信号の時間間隔
を測定することよって、ラインジェネレータの直線性歪
み補正データを算出し、直線性歪み補正メモリにデータ
を格納するものである。
【0023】(4)偏向歪みの補正は、ラインジェネレ
ータの出力信号(例えばX偏向信号)をAD変換した信
号と、ラインジェネレータの出力信号と直交する方向の
偏向信号、例えば階段状に変化する偏向信号データ(例
えばY偏向信号)、とをアドレスとする偏向歪み補正メ
モリを備え、該メモリの出力をDA変換した信号とライ
ンジェネレータの出力信号とを加算する回路によって、
あらかじめ計測し求められた偏向歪み補正データを偏向
信号にアナログ加算することによって、電子光学系の偏
向器による偏向歪みの補正を行なう。
【0024】ここで、偏向歪み補正データは、上記の標
準マークを使用し、マーク上を電子ビームで走査して偏
向歪みを測定するマーク検出法によって求める。
【0025】(5)ラインジェネレータを用いた電子線
描画装置において、一方向の偏向信号はラインジェネレ
ータを使用し、もう一方向の偏向信号はDA変換器によ
る階段状のステップ電圧発生回路を使用し、図形データ
から描画図形の長手方向がX方向かY方向かを判定する
ことによって、ラインジェネレータ出力とステップ電圧
出力とを切り替えてXおよびYの偏向器を駆動し、常
に、図形の長手方向の偏向にラインジェネレータ信号を
用いるようにする。
【0026】(6)ラインジェネレータ信号を反転させ
る回路を設け、ラインジェネレータ信号あるいはその反
転信号を選択してX、Yの偏向器に同時に加える構成と
し、一ライン走査終了毎にXまたはYのいずれか一方、
または両方のラインジェネレータ信号に階段状に変化す
るステップ電圧を加算することで、平行四辺形や45度
方向の斜め図形の描画を行なう。
【0027】ここで、45度の斜め図形を描画する場合
には、走査速度が、XあるいはY方向を走査する場合の
√2倍となるため、走査速度補正回路を設け、X、Y各
偏向器による走査速度が1/√2によるように補正す
る。
【0028】(7)始点電圧発生回路と終点電圧発生回
路の始点終点位置データ格納用として、それぞれメモリ
回路を設け、それぞれのメモリに、図形に対応した複数
の始点終点位置をあらかじめ設定しておき、カウンタに
よってライン数を計数し、一ラインの描画が終了する毎
に上記のメモリのアドレスを更新し、一ラインの長さと
位置を変化させるように動作することによって、任意角
度の図形の描画を行なう。
【0029】
【実施例】図2は、本発明に係るラインジェネレータを
用いた電子線描画装置の一構成を示す図である。制御計
算機1はパターンメモリ2に描画データを転送し、描画
データは、描画データ発生回路3と露光時間制御回路4
によって、図形位置データ101、図形の幅と高さデー
タ102、および、露光時間に関するデータ103に変
換される。図形位置データ101は、XYDAC(Xお
よびYのDA変換器)5と偏向アンプ7を介して、位置
決め偏向器12を駆動する。一方、図形の幅と高さのデ
ータ102は、ラインジェネレータ6に入力され、露光
時間制御回路4によって出力される露光時間に関するデ
ータを用いて、塗りつぶし偏向データ104とブランキ
ング信号(ビーム照射制御信号)105を発生する。塗
りつぶし偏向データは偏向アンプ8を介して塗りつぶし
偏向器13を駆動し、ラスタスキャンによる塗りつぶし
偏向を行う。また、ブランキング信号105は、ブラン
キングアンプ9とブランキング電極14とによって電子
ビームのオンオフ制御を行なう。描画されるウエハ16
は、電子線描画装置の鏡体11の中のステージ15に搭
載されており、ステージは、ステージ制御回路10によ
って駆動される。この中で、本発明は、主として図2の
ラインジェネレータ6に関するものである。
【0030】図1は、ラインジェネレータ6の詳細構成
を示す図であり、本発明の一実施例を示す図である。ま
た、図3は、塗りつぶし偏向信号とブランキング信号と
の関係を示す図である。
【0031】塗りつぶし偏向信号は、図1の走査信号発
生部205で発生し、加算回路206、207を介して
偏向器13に出力される。走査信号発生部205は、走
査速度設定回路208とDA変換器209とによって設
定された走査速度をもとに、アナログ方式の積分回路で
構成した鋸歯状波発生回路によって、所望の描画図形よ
り広い範囲の偏向を行なう鋸歯状波走査信号250を発
生する。
【0032】一方、ビームの照射制御を行うブランキン
グ信号は、偏向信号253を用いて、始点検出回路20
1と終点検出回路202およびブランキング信号発生回
路217によって発生する。
【0033】始点検出回路201は、始点設定回路21
0に設定された始点電圧データ303を加算回路213
を介してDA変換器214でアナログ信号に変換し、偏
向信号253との比較を行ない始点検出信号を出力す
る。終点検出回路202は、終点設定回路211に設定
された終点電圧データ304を加算回路215を介して
DA変換器216でアナログ信号に変換し、偏向信号2
53との比較を行なうことによって、終点検出信号を出
力する。始点終点検出回路で検出された信号は、ブラン
キング信号発生回路217で論理演算を行ない、図3に
おけるブランキング信号302を出力する。なお、図1
では、描画図形の位置決め偏向に関する回路は省略して
ある。
【0034】図4は、走査信号発生部205の構成を示
す図である。走査信号250は、走査速度設定回路20
8とDA変換器209で指定された速度指令電圧241
1に従い、オペアンプと抵抗R1、コンデンサCとで構
成された積分回路2401によって発生する。また、オ
ペアンプ2403と抵抗R2は、走査信号を走査開始電
圧に保持するための回路である。ここで、抵抗R1とR
2の抵抗値は、R1≫R2とする。走査開始電圧設定回
路2405とDA変換器2406は、走査開始電圧を指
定する回路である。また、走査終了電圧設定回路240
7とDA変換器2408は、走査終了電圧を指定する回
路である。フリップフロップ2402は、走査開始信号
2412によってセットされ、走査終了信号2415に
よってリセットされることによってSW3をオン・オフ
する。
【0035】図5は、走査信号発生部の動作を示す図で
ある。一例として、2501に示すラインを描画する場
合について図4と図5とを用いて説明する。
【0036】走査開始電圧2413は、走査開始電圧設
定回路2405とDA変換器2406とによって始点電
圧303より低い電圧が設定され、オペアンプ2403
によって走査信号250との演算が行なわれる。走査開
始以前は、フリップフロップ2402はリセットされて
おり、SW3はオフ状態にある。オペアンプ2403の
出力は抵抗R2を介して積分回路の入力に接続され、走
査信号の電圧を走査開始電圧と等しくなるように制御す
る。走査開始信号2412によってフリップフロップ2
402がセットされると、SW3がオン状態となり、速
度指令電圧2411に従って積分回路が動作し、走査信
号を出力する。一方、走査終了電圧設定回路2407と
DA変換器2408とによって、終点電圧304より高
い走査終了電圧2414が設定されており、コンパレー
タ2404によって、走査信号との比較を行なう。コン
パレータ2404は、走査信号が走査終了電圧以上にな
ると、フリップフロップ2402にリセット信号241
5を出力する。フリップフロップがリセットされると、
SW3はオフ状態となり走査信号の出力を停止する。
【0037】図6は、本発明の手段(1)に係わる、始
点終点検出回路(図1の201、202に相当)の構成
を示す図である。走査信号253は、減算器401に入
力され、始点あるいは終点電圧410との減算を行い、
始点あるいは終点電圧に対応した点がゼロボルトとなる
ような走査信号(A)が出力される。信号(A)は、増
幅器402を通り、コンパレータ403によってゼロボ
ルトとの比較を行い、始点または終点検出信号411を
出力する。
【0038】しかし、走査速度を変化させた場合に、コ
ンパレータ403は入力信号の傾斜によって検出バラツ
キ(ジッタ)が生じるという問題がある。
【0039】図9は、従来のアナログコンパレータの動
作を示す図である。従来のアナログコンパレータでは、
コンパレータレベルVthに対して、コンパレータ自身
にΔVthの検出幅を持つため、速度が遅く傾斜が緩や
かな走査信号702を入力すると、コンパレータ出力は
703に示すようにΔTの検出バラツキ(ジッタ)が生
じる。この問題を解決するためには、701に示すよう
に、コンパレータに入力される信号の傾斜を急峻にすれ
ばよい。信号の傾斜を急峻にする方法としては、コンパ
レータに入力される信号をゲインの大きい増幅器で増幅
する方法がある。しかし、増幅器のゲインを大きくする
と、増幅器が飽和してしまうという問題が生じる。
【0040】この問題を解決するために、本発明は増幅
器402を、図7に示すように、増幅器の帰還回路にダ
イオードを用いて出力の振幅を制限する振幅制限付き増
幅回路とすることで、走査信号を大きく増幅できるよう
にした。図7は、この振幅制限付き増幅器402の構成
図である。振幅制限付き増幅器は、オペアンプとダイオ
ード、抵抗から成る2段のリミッタアンプ501および
502で構成する。減算器401の出力(A)における
信号(a)は、1段目のリミッタアンプ501でゼロボ
ルト近傍のみを増幅し、(B)点において、波形(b)
を出力し、さらに、2段目のリミッタアンプ502で、
同様な増幅を行ない、(C)点において、波形(c)を
出力する。
【0041】以上の方法により、走査速度に伴う、コン
パレータ入力波形の傾きの差は少なくなり、従来、走査
速度の大小によって始終点検出信号に時間的なずれ(ジ
ッタ)を生じるという問題は解決される。これらのリミ
ッタアンプを複数段接続することで、コンパレータの検
出精度が、さらに向上することはいうまでもない。図1
に示した始点検出回路201および終点検出回路202
は、それぞれ図6、図7に示す回路で構成されている。
【0042】図8は、始点終点検出回路の動作を示す波
形図である。
【0043】走査信号253は、始点検出回路の増幅器
402によって波形601を出力し、終点検出回路の増
幅器によって波形602を出力する。さらに、始点検出
回路および終点検出回路のそれぞれのコンパレータ40
3の出力を図1のブランキング信号発生回路217に入
力し、ブランキング信号302を出力する。
【0044】図1に示す走査速度補正部212は、本発
明の手段(2)に係わり、走査速度による始点終点検出
の誤差を補正する回路である。
【0045】始点検出回路201、終点検出回路202
およびブランキング信号発生回路217は、一定の遅延
時間があるため、走査速度が遅い場合にはこの遅延は無
視できるが、走査速度が速い場合にブランキング信号の
遅れにより、描画結果がずれるという問題がある。この
問題を解決するために、本発明は、走査速度補正部21
2を設け、走査速度の大きさや走査方向によって生じ
る、始点および終点のずれ量を、補正値としてあらかじ
め設定しておき、始点終点それぞれの補正値を加算回路
213、215によって加算し、始点終点位置のずれを
補正する。
【0046】図1に示す直線性歪み補正信号発生部20
4は、本発明の手段(3)に係わり、走査信号発生部2
05で発生した鋸歯状波の波形の歪みを補正する回路で
ある。
【0047】走査信号発生部205で発生した鋸歯状波
(走査)信号は、積分回路を構成するオペアンプの特性
やC(コンデンサ)R(抵抗)のリーク電流などによっ
て、図19の(a)(b)(c)に示すような直線性歪
みが生じる。本発明の方法では、図19の(a)(c)
の歪みは問題とならないが、(b)の歪みについては問
題となるため、補正を行なう必要がある。走査信号の直
線性歪み補正は、後に述べる方法によってあらかじめ歪
みの量を測定し、図1の直線性歪み補正信号発生部20
4に格納しておき、加算回路206で補正演算を行な
う。
【0048】図10は直線性歪み補正信号発生部204
の構成を示す図である。直線性歪みの補正は、あらかじ
め、メモリ802に歪み補正データを格納しておき、走
査信号250をAD変換器801でディジタル信号に変
換し、これをメモリ802のアドレスとして補正データ
を読みだし、DA変換器803でアナログ信号に変換
し、補正信号252を加算器206で加算し、直線性歪
みを補正した偏向信号253を得る。
【0049】メモリ802に格納する直線性歪み補正デ
ータの算出は、次に述べる二つの方法で行なう。
【0050】歪み補正データを算出する第一の方法は、
始点検出回路または終点検出回路のいずれかを使用し
て、直線性を測定する方法である。図11に直線性測定
回路の一例を示す。また、図12、図13は、直線性測
定回路の動作を説明する図である。
【0051】走査信号の歪み測定は、始点コンパレータ
1101(図1の201に相当)とカウンタ1102を
用いて行ない、結果を制御計算機1に入力し、制御計算
機1で補正メモリ802のデータを算出する。走査信号
250は、始点コンパレータ1101に入力され、始点
設定回路210に指定された値との比較を行ない、走査
開始信号1201から始点を検出するまでの間ONとな
るGATE信号1203を生成する。カウンタ1102
は、図12に示すように、GATE信号1203がON
となっている時間をクロック1204により計数し走査
開始から始点が検出されるまでの時間Tを求める。以上
の動作を、始点の設定値を一定間隔で順次変化させなが
ら、各点に対する時間Tを求める。
【0052】例えば、図13に示すように、走査信号1
50がひずんでいたとすれば、設定された始点データの
隣合う値の差Vsは一定であるのに対して、測定された
時間Tの差はT1〜T4までそれぞれ異なる。制御計算
機1では、このT1〜T4について、設定値Vsに対応
する理論値T0との偏差を求め、その偏差を補正すべき
電圧データに変換して補正メモリ802に格納する。
【0053】歪み補正データを求める第二の手段は、標
準マーク上を電子ビームで走査して行なうものである。
図25に標準マークを用いた直線性歪み補正方法の一例
を示す。
【0054】標準マークを用いて走査信号の直線性を測
定する場合には、直線性歪み補正信号発生部の補正メモ
リ802の内容をクリアしておき、試料面上に規則的に
配列された標準マーク2601上を走査信号253によ
って電子ビームで走査し、二次電子検出器などで検出さ
れる検出信号2602のマーク間隔の時間T1〜Tn、
および、走査開始点から第一のマークまでの時間Tsと
最後のマークから走査終了までの時間Teを求め、求め
られたそれぞれの時間から走査信号の直線性を計算し、
直線性を補正するデータに変換して補正メモリ802に
格納する。
【0055】図14は、アナログ方式のラインジェネレ
ータと、レジスタとDA変換器で構成するディジタル方
式の偏向信号発生回路とを組み合わせて使用する場合の
一実施例である。
【0056】図14は、本発明の手段(5)に係わり、
アナログ方式のラインジェネレータと、レジスタとDA
変換器とによるディジタル方式とを、制御信号2007
によって切り替え、描画図形の長手方向の偏向信号とし
て、ラインジェネレータ信号を選択して出力する回路で
ある。但し、走査信号の直線性歪み補正回路や偏向歪み
の補正回路は省略してある。また、図15は、図14を
用いたときの偏向信号の波形を示す図である。
【0057】レジスタ2001、DA変換器2002
は、ディジタル方式のX偏向信号発生回路であり、レジ
スタ2003、DA変換器2004は、ディジタル方式
のY偏向信号発生回路である。また、走査信号発生回路
205は、アナログ方式のラインジェネレータである。
ディジタル方式の偏向信号2005、2006とアナロ
グ方式の偏向信号250を、SW1、SW2で選択する
ことによって、図15に示すような偏向信号を発生する
ことができる。図15(a)は、SW1でラインジェネ
レータ信号250を、SW2でY偏向信号2006を選
択し、X軸の偏向信号としてアナログ方式のラインジェ
ネレータ信号を、Y軸の偏向信号としてディジタル方式
の偏向信号を出力した場合の波形である。以下、(b)
は、X偏向信号にディジタル方式の偏向信号を、Y偏向
信号にアナログ方式のラインジェネレータ信号を選択し
た場合の波形、(c)は、XY両方の偏向信号にライン
ジェネレータ信号を選択した場合の波形、(d)は、X
Y両方の偏向信号にディジタル方式の偏向信号を選択し
た場合の波形である。
【0058】電子線描画装置は、偏向器に起因するゲイ
ンや回転など、高次の偏向歪み補正を行なう必要があ
る。一般に、偏向歪みの計測はマーク検出法によって行
なう。マーク検出は、電子ビームをディジタル方式の偏
向信号を用いて偏向し、各偏向点に対する反射電子の大
きさを計測する方法がよく知られている。本発明方式を
用いた場合のマーク検出は、図15(d)のディジタル
方式の偏向信号を用いる。
【0059】図1の偏向歪み補正信号発生部203は、
本発明の手段(4)に係わる、偏向器の偏向歪みを補正
するための回路である。図16は、偏向歪み補正信号発
生部203の詳細構成の一例を示す図である。X偏向信
号にラインジェネレータによる偏向信号を用い、Y偏向
信号にディジタル方式の偏向信号を用いた場合の例であ
る。
【0060】偏向歪みの補正は、XY二つの偏向信号を
用いて二次元で行なう。まず、X偏向信号の補正につい
ては、走査信号発生部(ラインジェネレータ)205か
ら出力される走査信号をAD変換器902でディジタル
信号に変換し、レジスタ901に設定されたY偏向デー
タ911と共に、X歪み補正用メモリ904のアドレス
に入力する。X歪み補正用メモリ904には、あらかじ
めX偏向の歪み補正データが格納されており、アドレス
に入力された前記X偏向データとY偏向データによっ
て、補正データが読みだされ、DA変換器906でアナ
ログ信号に変換され、加算器207により、直線性歪み
補正を行なったX偏向信号253と加算して、X偏向歪
み補正出力913を出力する。
【0061】一方、Yの偏向信号についても、Y歪み補
正用メモリ903に格納されているY偏向の歪み補正デ
ータによって、加算回路907で補正演算を行ない、D
A変換器905を介してY偏向歪み補正出力912を出
力する。Yの偏向歪み補正は、ディジタル回路で加算す
る方法であるが、アナログ加算回路によっても実現でき
る。ここで、歪み補正用メモリ903、904に格納す
る補正データは、標準マークを用いたマーク検出によっ
て求められる。また、図17は、偏向歪み補正を行なっ
た描画結果を示す図である。偏向歪み補正を行なう前に
1001のように回転していた描画結果は、偏向歪み補
正を行なうことによって回転が補正され、1002のよ
うに正しく描画される。
【0062】図23は、本発明の手段(6)に係わる、
45度方向の斜め図形を描画する場合の一実施例であ
る。ただし、図23では、直線性歪み補正回路204や
偏向歪み補正回路203は省略してある。
【0063】走査信号発生部205の出力253は、極
性反転回路2205を介してセレクタ2201および2
202に入力する。レジスタ2206、DA変換器22
07は、X方向のステップ電圧を、レジスタ2208、
DA変換器2209は、Y方向のステップ電圧を発生す
る回路である。セレクタ2201、セレクタ2202
は、図種に従って選択信号S1、S2により制御され
る。例えば、セレクタ2201で極性反転回路の出力2
200を選択し、セレクタ2202では走査信号発生回
路の出力253を選択して、それぞれの出力でX偏向器
とY偏向器を駆動することによって、+135度の斜め
線を描画することができる。1ラインの斜め線の描画が
終了した後、X方向ステップ電圧2004、Y方向ステ
ップ電圧2005により、それぞれビーム幅の1/√2
に相当する+方向電圧を出力させ、加算器2203、2
204で偏向信号と加算し、次のラインを描画する。こ
の動作を順次繰り返すことによって、+135度の四角
形2211に示す図形が描画できる。
【0064】以下、セレクタ2201、2202を選択
することと、ステップ電圧発生回路の構成要素であるレ
ジスタ2206、DA変換器2207、レジスタ220
8、DA変換器2209を用いて、+あるいは−のステ
ップ電圧を発生することによって、+45度図形221
0、+135度図形2211、−135度図形221
2、−45度図形2213をそれぞれ描画することがで
きる。また、上記の説明は、ステップ電圧をXY両方に
加算した例であるが、ステップ電圧をXあるいはYのど
ちらか一方に加算することによって、45度の並行四辺
形の図形を描画することもできる。
【0065】上記の方法で、45度方向に電子ビームを
走査すると、XあるいはY方向に走査する場合に比べ、
電子ビームの走査速度が√2倍速くなる。この問題を解
決するために、図23に示すように、走査速度設定回路
208と走査信号発生回路205の間に、走査速度補正
回路2230を設け、45度の図形を描画する場合に
は、指定された走査速度に対して1/√2の速度になる
ように走査速度の補正を行なう。
【0066】図24は、本発明の手段(7)に係わり、
任意角度の四角形を描画する場合の一実施例である。つ
まり、任意角度の図形は、走査信号の始点と終点の位置
を、ライン毎に変化させることによって実現する。
【0067】任意角度の図形の始点座標および終点座標
は、それぞれ、始点座標メモリ2301と終点座標メモ
リ2302に格納される。セレクタ2303、2304
は通常の四角形と任意角度の四角形とを切り替えるため
の選択回路である。また、カウンタ2305はライン番
号を計数するカウンタである。
【0068】任意角度の四角形は、任意角図形選択信号
2312によりセレクタ2303、2304を制御し、
それぞれ、始点座標メモリ2301と終点座標メモリ2
302を選択する。始点座標メモリと終点座標メモリ
は、図種指定信号2311とラインカウンタ2305の
出力をアドレスとして、各ラインごとの始点座標と終点
座標を出力する。出力された始点終点座標は、セレクタ
2303、2304を通り、加算回路213、215お
よびDA変換器214、216を介して、始点検出回路
201と終点検出回路202に入力され、それぞれのラ
インにおける始点終点位置を検出し、ブランキング信号
を生成して描画を行なう。2314は、任意角度の描画
図形の一例である。
【0069】以上に述べた本発明に係る実施例によれ
ば、アナログ方式のラインジェネレータを用いた電子線
描画装置において、図形描画の始点終点の高精度化、各
種歪みの補正、45度の斜め図形をはじめとする任意角
度の図形の描画などが可能となり、多機能で、かつ、高
速、高精度の電子線描画が可能になる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
線描画装置では、アナログ方式によるラインジェネレー
タを用いているため、ディジタル方式のラインジェネレ
ータのようなラインエッジの凹凸がなくなり、高速で高
精度な描画が可能になる。
【0071】また、本発明によるラインジェネレータで
は、ライン走査の始点および終点の検出精度が著しく向
上したことにより、ラインの走査方向に対する長さのバ
ラツキや始点終点近傍における線幅の不均一がなくな
り、また、走査信号の直線性の歪み補正や偏向器の偏向
歪み補正が可能となり、さらに、45度の斜め図形をは
じめ任意角度の図形描画も可能になるなど、従来技術に
よるラインジェネレータの欠点が全て取り除かれ、多機
能で、高速、高精度の電子線描画が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラインジェネレータの一実施例を
示す回路構成図である。
【図2】本発明に係るラインジェネレータを用いた電子
線描画装置の一構成図である。
【図3】塗りつぶし偏向信号とブランキング信号との関
係を示す図である。
【図4】走査信号発生部の回路構成を示す図である。
【図5】走査信号発生部の動作を説明する図である。
【図6】始点終点検出回路の構成を示す図である。
【図7】振幅制限付き増幅回路の構成を示す図である。
【図8】始点終点検出回路の動作を説明する図である。
【図9】アナログコンパレータの動作を説明する図であ
る。
【図10】直線性歪み補正信号発生回路の詳細構成を示
す図である。
【図11】直線性測定回路の一構成を示す図である。
【図12】直線性測定回路の動作を説明する図である。
【図13】直線性歪みデータの検出法を説明する図であ
る。
【図14】アナログ方式のラインジェネレータとディジ
タル方式の走査回路とを組み合わせた一実施例を示す図
である。
【図15】ラインジェネレータとディジタル方式とを組
み合わせた場合の偏向信号波形を示す図である。
【図16】偏向歪み補正信号発生回路の詳細構成を示す
図である。
【図17】偏向歪み補正を行なった描画結果を示す図で
ある。
【図18】従来のアナログ方式のラインジェネレータの
回路構成を示す図である。
【図19】従来方式の偏向信号の直線性歪みを説明する
波形図である。
【図20】従来方式のラインジェネレータによる描画結
果の一例を示す図である。
【図21】従来のディジタル方式の走査信号発生回路の
構成を示す図である。
【図22】ディジタル方式の偏向信号波形と描画結果を
示す図である。
【図23】45度の斜め図形を描画する場合の回路構成
の一実施例を示す図である。
【図24】任意角度の四角形を描画する場合の回路構成
の一実施例を示す図である。
【図25】マーク検出による走査信号の直線性歪み補正
方法を示す図である。
【符号の説明】
1…制御計算機(CPU) 2…パターンメモリ 3…描画データ発生回路 4…露光時間制御回路 5…XY偏向DAC 6…ラインジェネレー
タ回路 12…XY位置決め偏向器 13…塗りつぶし偏向
器 14…ブランキング電極 15…ステージ 16…ウエハ 201…始点検出回路 202…終点検出回路 217…ブランキング
信号発生回路 203…偏向歪み補正信号発生部 204…直線性歪み補正信号発生部 205…走査信号発生部(ラインジェネレータ) 206、207…加算回路 208…走査速度設定
部 209、214、216…DAC 210…始点設定部 211…終点設定部 212…走査速度補正部 213、215…加算
器 252…直線性歪み補正信号 253…走査信号また
は偏向信号 254…偏向歪み補正信号 302…ブランキング
信号 303…始点電圧 304…終点電圧 401…減算器 402…増幅器 403…コンパレータ 501、502…振幅制限付き増幅器 801…AD変換器 802…直線性歪み補
正メモリ 803…DA変換器 901…レジスタ 902…AD変換器 903、904…偏向歪み補正メモリ 905、906…DA変換器 907…加算器 1401…積分回路 1801…カウンタ 1802…DA変換器 1803…増幅器 1805…ディジタル方式の偏向信号 2201、2202…セレクタ 2205…反転増幅器 2206、2208…レジスタ 2207、2209…
DA変換器 2301…始点メモリ 2302…終点メモリ 2303、2304…セレクタ 2305…カウンタ 2314…任意角描画図形 2601…標準マーク 2602…マーク検出信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 松夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮田 正順 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 高橋 弘之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】描画すべき各図形の位置に電子ビームを位
    置決めする偏向手段と、上記図形の内部をスポット電子
    ビームをラスタスキャンして塗りつぶすため、走査信号
    発生手段と走査速度設定手段とからなるアナログ方式の
    ラインジェネレータを用いた偏向手段と、該ラインジェ
    ネレータの始点と終点とを検出して上記電子ビームをオ
    ン・オフする電子ビームブランキング信号発生手段とを
    有する電子線描画装置において、上記ラインジェネレー
    タは上記電子ビームを描画図形よりも広い範囲で走査す
    るように偏向信号を発生して塗りつぶし偏向器を駆動さ
    せ、さらに、上記図形の一端に相当する始点に対する電
    圧発生手段と他端に相当する終点に対する電圧発生手段
    とを具備し、かつ、上記偏向信号の電圧から該始点電圧
    および終点電圧をそれぞれ減算し、上記二つの減算信号
    のゼロボルト付近を大きく増幅するためにそれぞれ振幅
    制限付き増幅手段を具備し、該増幅手段により増幅され
    た上記二つの減算信号をゼロボルトと比較することによ
    って描画の始点と終点とを検出し、該始点終点検出信号
    によってブランキング信号を発生する上記電子ビームブ
    ランキング信号発生手段を有することを特徴とするライ
    ンジェネレータを用いた電子線描画装置。
  2. 【請求項2】上記始点電圧発生手段および上記終点電圧
    発生手段は始点終点電圧を設定するための始点終点レジ
    スタとDA変換器とからなり、該始点終点レジスタと該
    DA変換器との間にそれぞれ加算器を設け、上記走査速
    度設定手段の出力に走査速度に対応した補正値を格納し
    た走査速度補正レジスタまたはメモリを設け、該補正レ
    ジスタまたはメモリの出力を上記加算器に入力して上記
    ラインジェネレータの走査速度に対応して始点および終
    点の検出位置を補正することを特徴とする請求項1に記
    載のラインジェネレータを用いた電子線描画装置。
  3. 【請求項3】上記ラインジェネレータの出力信号をAD
    変換し、該AD変換された信号をアドレスとする直線性
    歪み補正データが格納された直線性歪み補正メモリと、
    該メモリの出力をDA変換した信号と上記ラインジェネ
    レータの出力信号とを加算する手段を設けたことを特徴
    とする請求項1または2に記載のラインジェネレータを
    用いた電子線描画装置。
  4. 【請求項4】上記ラインジェネレータの直線性歪み補正
    は、上記直線性歪み補正メモリの内容をゼロクリアし
    て、始点メモリまたは終点メモリの設定値を一定のステ
    ップで変化させ、走査開始点から上記各ステップに対応
    した始点あるいは終点検出信号までの時間を測定し、該
    測定時間と理想的なラインジェネレータにおける上記時
    間との差分を求め、該差分値に基づいて直線性歪み補正
    データを作成することを特徴とする請求項3に記載のラ
    インジェネレータを用いた電子線描画装置。
  5. 【請求項5】上記ラインジェネレータによる偏向信号を
    AD変換し、該AD変換されたデータと上記ラインジェ
    ネレータによる偏向とは直交する方向の偏向信号データ
    とをアドレス入力とする偏向歪み補正メモリと、該メモ
    リの出力をDA変換した信号と上記ラインジェネレータ
    の出力信号とを加算する手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項1、2、3または4に記載のラインジェネレー
    タを用いた電子線描画装置。
  6. 【請求項6】上記塗りつぶし偏向器を駆動する偏向手段
    において、一方の方向の偏向信号はラインジェネレータ
    出力であり、もう一方の方向の偏向信号はDA変換器を
    用いて作成した階段状の電圧であって、描画図形の長手
    方向を判断する手段と、上記ラインジェネレータ出力と
    上記階段状の電圧とを切り替える手段とを設け、上記ラ
    インジェネレータ出力が、常に、上記図形の長手方向の
    描画に用いられるように切り替えて描画することを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5に記載のラインジ
    ェネレータを用いた電子線描画装置。
  7. 【請求項7】上記ラインジェネレータの出力をXY両方
    の偏向器に同時に加える手段と、上記ラインジェネレー
    タの出力の極性を切り替える手段と、1ラインの走査終
    了毎に次の走査開始座標としてXYの一方または両方を
    ずらす手段とを設けたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5または6に記載のラインジェネレータを用い
    た電子線描画装置。
  8. 【請求項8】上記ラインジェネレータの出力をXY両方
    の偏向器に同時に加える場合において、電子ビームの走
    査速度を補正する手段を設けたことを特徴とする請求項
    7に記載のラインジェネレータを用いた電子線描画装
    置。
  9. 【請求項9】上記始点電圧発生手段および上記終点電圧
    発生手段にそれぞれメモリを設け、描画図形に対応した
    複数の始点終点座標をあらかじめ設定しておき、1ライ
    ンの描画が終了する毎に上記メモリのアドレスを更新
    し、1ラインの長さと位置を変化させる手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8に記載のラインジェネレータを用いた電子線描画装
    置。
  10. 【請求項10】試料面上に配列された標準マークを上記
    ラインジェネレータ信号によって電子ビームで走査し、
    該標準マークを走査して得られる検出信号の時間間隔を
    測定することによって、上記ラインジェネレータの直線
    性や上記始点終点電圧の補正を行なうことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載
    のラインジェネレータを用いた電子線描画装置。
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