JP3260611B2 - 荷電ビーム描画制御装置 - Google Patents

荷電ビーム描画制御装置

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JP3260611B2 JP31676495A JP31676495A JP3260611B2 JP 3260611 B2 JP3260611 B2 JP 3260611B2 JP 31676495 A JP31676495 A JP 31676495A JP 31676495 A JP31676495 A JP 31676495A JP 3260611 B2 JP3260611 B2 JP 3260611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等の微細な
パターンを半導体基板等の試料上に描画する荷電ビーム
描画装置に係り、特にビームをステージに追従させる追
従制御回路を2つ設けることにより描画回路の補正演算
時間の無駄時間を解消させることのできる荷電ビーム描
画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウェハ等の試料上にLS
Iの回路等の所望の微細パターンを描画するために、電
子ビームやレーザービーム等の荷電ビームを用いた描画
装置が使われている。この荷電ビーム描画装置は、一纏
まりのパターンデータを描画制御装置より出力してデー
タ処理を行なった後に所定の描画動作を行なうステップ
・アンド・リピート描画方式により制御されていたが、
スループットを向上させるために、近年、このステップ
・アンド・リピート描画方式からステージ連続移動描画
方式に移行しつつある。
【0003】上記ステージ連続移動描画方式でパターン
を描画する場合、まず最初にレーザ干渉計よりステージ
の座標を読み込み描画データとの差分をビームの偏向量
とし、その偏向量に応じた偏向歪みを補正演算した後、
偏向データをディジタル/アナログコンバータ(DA
C)にセットし,セトリング時間分経過するまで待機し
てからフィールド内のパターン露光を開始する。この差
分計算を開始した直後からあるフィールドの露光が終了
するまでの間、荷電ビーム装置に設けられたレーザ干渉
計からのアップダウンパルスを専用のカウンタ(トラッ
キングカウンタ)に取り込むことにより、荷電ビームが
荷電ビーム装置内に設けられたステージに追従(ステー
ジトラッキング)するように制御する必要がある。
【0004】しかしながら、無駄時間の解消を企図する
ために用いられたこのステージ連続移動描画方式の場合
であっても、ステージトラッキングのための偏向歪みの
補正演算時間がビームの露光に関与しない無駄時間にな
りスループットを低下させるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ステージ連続移動描画
方式を採用した荷電ビーム描画装置において、2つのス
テージ追従制御回路を設け、二つの回路を交互に用いて
所定のパターンに関する所定のフィールドを一方の回路
により駆動制御して描画を行なっている最中に、他方の
回路により次のフィールドの補正演算処理を行なうよう
にして、無駄時間である偏向歪みの補正演算時間が隠れ
るように描画制御することのできる荷電ビーム描画制御
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る荷電ビーム描画制御装置は、荷電ビー
ムを発生させる荷電ビーム装置及びこの荷電ビームを所
定の偏向量だけ偏向させるビーム偏向回路に接続され、
試料を載置するために前記荷電ビーム装置に設けられた
ステージを連続的に移動させながら所定のパターンを前
記荷電ビームにより前記試料上に描画するように前記ビ
ーム偏向回路の偏向量を制御する荷電ビーム描画制御装
置において:任意のフィールドを描画する際に前記ステ
ージが移動している位置を常時検出して、前記ビーム偏
向手段のそのフィールドにおける偏向歪を補正演算する
と共に、この補正演算の結果に基づいて、所定パターン
を照射するビームが前記ステージの移動に追従するよう
に制御する第1の追従制御手段と;前記第1の追従制御
手段が前記任意のフィールドの描画を行なっている間
に、次のフィールドの前記偏向量を求めて前記偏向歪を
補正演算し、前記任意のフィールドの描画が終了したと
きに、予め求められた次のフィールドの偏向歪みの補正
演算結果に基づいて、次のフィールドにおける所定パタ
ーンの照射を制御する第2の追従制御手段と;連続する
フィールドの変わり目毎に、前記第1及び第2の追従制
御手段によるビーム位置補正動作を切り換えて連続する
フィールドにおける所定パターンの描画を連続的に制御
する切換手段と;を備えることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
ブロック構成図であり、所定のパターンをデータとして
生成するパターン発生装置1で形成されたパターンデー
タは荷電ビーム装置2に供給されて描画のために供され
るが、この荷電ビーム装置2で用いられる荷電ビーム
は、ビーム偏向回路3において偏向制御された後試料上
に照射される。パターン発生装置1と荷電ビーム装置2
及びビーム偏向回路3の間には、本発明に係る荷電ビー
ム描画制御装置10が設けられている。
【0009】図1において、荷電ビーム描画制御装置1
0は、パターン発生装置1とビーム偏向回路3との間に
介挿される偏向制御回路11と、荷電ビーム装置2より
検出したステージ位置情報を偏向制御回路11にフィー
ドバックするステージ位置検出手段16と、を備えてい
る。
【0010】本発明の特徴は、上述した目的を達成する
ためにビームの偏向位置を制御する偏向制御回路11内
に、ステージを追従制御する手段を2つ用意し、あるフ
ィールド描画が終わる時間より前(偏向歪み補正演算時
間分)から次のパターンの位置とステージ座標との差分
を演算させ、次のフィールドの描画に使うもう一つのス
テージ追従制御手段によりステージ位置をモニタしつつ
偏向歪み補正演算させる。現フィールドの描画処理の終
了を待って次のフィールドの露光をスタートさせる。こ
のように2つのステージ追従制御回路を交互に使って露
光以外の無駄時間をなくすものである。
【0011】具体的な構成としては、図1において、偏
向制御回路11が、この荷電ビームを発生させる荷電ビ
ーム装置2の荷電ビームを所定の偏向量だけ偏向させる
ビーム偏向回路3に接続され、試料を載置するために前
記荷電ビーム装置2に設けられたステージを連続的に移
動させながら所定のパターンを前記荷電ビームにより前
記試料上に描画するように前記ビーム偏向回路3の偏向
量を制御する荷電ビーム描画制御装置10に設けられて
いる。この偏向制御回路11は、パターン発生装置1か
らのパターンデータと荷電ビーム装置のステージ位置と
に基づいて主偏向歪み補正を行なう偏向歪み補正手段1
2と、任意のフィールドを描画する際に前記ステージが
移動している位置を常時検出して、前記ビーム偏向手段
のそのフィールドにおける偏向歪を補正演算すると共
に、この補正演算の結果に基づいて、所定パターンを照
射するビームが前記ステージの移動に追従するように制
御する第1の追従制御手段13と、前記第1の追従制御
手段13が前記任意のフィールドの描画を行なっている
間に、次のフィールドの前記偏向量を求めて前記偏向歪
を補正演算し、前記任意のフィールドの描画が終了した
ときに、予め求められた次のフィールドの偏向歪みの補
正演算結果に基づいて、次のフィールドにおける所定パ
ターンの照射を制御する第2の追従制御手段14と、連
続するフィールドの変わり目毎に、前記第1及び第2の
追従制御手段13及び14によるビーム位置補正動作を
切り換えて、連続するフィールドにおける所定パターン
の描画を連続的に制御する切換手段15と、を備えてい
る。
【0012】また、前記第1及び第2のうちの一方の追
従制御手段13又は14は、他方の追従制御手段14又
は13が任意のフィールドにおける所定のパターンを描
画している間に、描画データを生成するパターン発生装
置1より出力される描画データに基づいて、次のフィー
ルド内のショット数を算出し、そのフィールドの描画前
にそのフィールドにおけるショット数とショットサイク
ル時間とを掛け算してそのフィールドの描画終了時間を
求めると共に;前記他方の追従制御回路14又は13
は、前記一方の追従制御手段13又は14により描画動
作を制御されている任意のフィールドの描画終了時間よ
りも所定時間前に設定された時間から前記補正演算の動
作を開始することをも特徴としている。
【0013】図2は、上記構成を有する荷電ビーム描画
制御装置10が設けられている描画装置の全体のシステ
ムの詳細を示している。この描画装置においては、荷電
ビームとして電子ビームが用いられている。図2におい
て、1は圧縮された描画データを展開して描画制御用の
データを発生させるパターン発生装置としてパターンジ
ェネレータ、2は電子ビームを発生させて所定パターン
の描画を行なう電子ビーム(EB)装置、3は主偏向ア
ンプ3Aと副偏向アンプ3Bを備えるビーム偏向回路、
4はパターンジェネレータ1及びステージ駆動回路5を
制御する制御用計算機、5はステージの位置を測定する
ステージ駆動回路、6は副偏向器、7は主偏向器、8は
対物レンズ、9はウエハ等の試料、10はステージ、1
1はEB装置2内のステージを移動制御するステージ駆
動回路、16はステージの位置を測定するステージ位置
検出手段としてのレーザ測長計である。
【0014】上記EB装置2は、電子ビームを発生させ
る電子銃21、主偏向アンプ3Aに接続された主偏向器
22、副偏向アンプ3Bに接続された副偏向器23、両
偏向器22及び23付近に設けられた対物レンズ24、
パターンが描画される試料25を載置するステージ2
6、ステージ26に取り付けられて前記レーザ測長計1
6に対してステージ位置データを送出するレーザ測長計
用のミラー27を備えている。
【0015】上記構成において、電子ビームは対物レン
ズ24で試料25上に焦点を結び、主・副2段の偏向器
22及び23により電子ビームを試料25上の任意の点
へ位置決めできる。主偏向器22により試料25上の任
意の場所に副偏向領域を位置決めし、副偏向領域内は高
速の副偏向アンプ3Bによりでビームを偏向する。ま
た、試料台としてのステージ26はレーザ測長計16に
より正確に移動量を測定することが可能である。
【0016】次に、本発明の第2の実施の形態に係る荷
電ビーム描画制御装置の構成及び動作について、図3の
回路図と図4のタイミングチャートを用いて説明する。
この第2の実施の形態に係る荷電ビーム描画制御装置
は、図1に示されている第1の実施の形態に係る制御装
置のより詳細な構成を備えており、荷電ビームの具体例
としては電子ビームを用いて図2に示されるような描画
システムに設けられている。
【0017】図3において、偏向制御回路11は、主偏
向歪み補正回路12と、レーザ測長計16の検出出力に
基づいて任意のフィールドのレーザパルスを計数する第
1のトラッキングカウンタ13と、レーザ測長計16の
検出出力に基づいて任意のフィールドの次のフィールド
のレーザパルスを計数する第2のトラッキングカウンタ
14と、フィールド毎にカウンタの出力を切換え制御す
る切換回路15と、パターンジェネレータ1の出力デー
タからレーザ測長計16の検出出力を減算する減算器1
7と、切換回路15の切換出力に応じて電子ビームの主
偏向感度を補正する主偏向感度補正回路18と、を備え
ている。また、この第2の実施の形態においては、主偏
向歪み補正回路12と主偏向アンプ3Aとの間には第1
のディジタル/アナログ・コンバータ(DAC)6が設
けられ、主偏向感度補正回路18と主偏向アンプ3Aと
の間には第2のディジタル/アナログ・コンバータ(D
AC)7が設けられている。
【0018】以上の構成において、任意のサブフィール
ドを描画する場合、第1のトラッキングカウンタ13を
リセットした後、レーザ測長計16からのレーザパルス
をカウントイネーブル(制御信号がH)状態にすると同
時にパターン位置データとステージ位置との差分を図4
の時間T1で計算する。次に、時間T2において、その
差分に応じた主偏向歪みと電極の組み立て誤差を含めた
誤差を補正して偏向器の座標(DAC座標)系に変換す
る。一般的には主偏向歪み補正は3次の多項式 X=x+a0 +a1 x+a2 y+a3 xy+a4 2 +a5 2 +a6 2 y +a7 xy2 +a8 3 +a9 3 Y=y+b0 +b1 x+b2 y+b3 xy+b4 2 +b5 2 +b6 2 y +b7 xy2 +b8 3 +b9 3 で演算し、電極の数に対応するDAC値を算出してい
る。
【0019】[X,YはDAC値、x,yはパターン位
置データとステージ位置との差分]この第2の実施の形
態に係る荷電ビーム描画制御装置の場合、8極の電極を
有する偏向器を用いているためそれぞれの電極毎のDA
CデータはX,−X,Y,−Y,(X+Y)/2,(−
X−Y)/2,(−X+Y)/2のように表現される。
【0020】なお、45度方向の偏向アンプは、21/2
倍のゲインが設定されており、このゲインに基づいて
((X+Y)/)1/2 の電圧が対応する電極に印加され
る。また、135度,225度,315度の方向につい
ても角度毎のゲインを求めこれに基づいて所定の電圧を
演算して印加する動作は上述したものと同様である。
【0021】この第2の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の場合、3次の多項式を演算した後8極分の
DACデータを算出するまでに20μsの演算時間を必
要とし、この時間が無駄時間になりスループットを低下
させる。この後、DACにデータをセットし、主偏向ア
ンプ3Aのセトリング時間が経過してからサブフィール
ド内の描画を開始する。描画中は第1のトラッキングカ
ウンタ13のデータが選択され、主偏向感度補正回路1
8により主偏向感度を補正されて第2のDAC7にデー
タが供給されセットされる。この主偏向感度についての
補正は、主偏向位置に対応した補正メモリから補正係数
を読み出しパイプライン処理で補正演算することにより
行なわれる。この演算のためには、約3μsの時間が必
要とされている。
【0022】偏向アンプの中では、トラッキング出力が
主偏向出力にアナログ加算され、ビームはステージの移
動に追従する。この動作のタイミングが、図4に示され
ている。第2のトラッキングカウンタ14が動作を開始
するタイミングを図るために、パターンジェネレータ1
からそれぞれのサブフィールド内のショット数をサブフ
ィールドの描画開始と同時に得ておく。ショット数とシ
ョットサイクルからサブフィールドの描画終了時間が予
想できるため、終了予想時刻から歪み補正演算時間を引
いた時点から第2のトラッキングカウンタ14を動作さ
せる。図4に示すように、現在のサブフィールドを描画
している間に第2のトラッキングカウンタ14をリセッ
トした後、次に描画するサブフィールドの位置とステー
ジの位置との差を算出すると同時にレーザ測長計16か
らのアップダウンパルスのカウントを開始する。第2の
カウンタ14でステージ位置をモニタしつつ偏向歪み補
正演算と8極分のDACデータを算出する。現サブフィ
ールドの描画が終了した時点で次のサブフィールド描画
のための主偏向データをDACにセットし主偏向セトリ
ング時間T3だけ待ってからサブフィールドの描画を開
始する。サブフィールド内の描画は時間T4の間に行な
われる。したがって、第1のトラッキングカウンタ13
に基づくあるサブフィールドにおける描画時間T4の終
了間際の時間においては、第2のトラッキングカウンタ
14に基づく次のサブフィールドのパターン位置データ
とステージ位置データとの差分を演算する時間T1と、
主偏向歪みを行ないながらDACのデータ値を演算する
時間T2と、の連続する時間がラップすることになり、
重なり合う時間分だけ描画処理速度が高速化することに
なる。
【0023】このように2つのトラッキングカウンタを
交互に使って偏向補正やDAC値算出の演算時間が隠れ
るように描画制御すれば無駄時間が排除されスループッ
トを向上(全サブフィールド数X演算時間分速くなる)
させることができる。
【0024】上記第1及び第2の実施の形態に係る荷電
ビーム描画制御装置は、第1及び第2の追従制御手段の
具体例として第1及び第2のトラッキングカウンタを用
いるものとして説明したが、この発明はこのような構成
に限定されず、レーザ干渉計(測長計)がストローブパ
ルスと共に位置データを出力している場合には、記憶手
段と減算手段とを対で設けるようにしても本発明の要旨
を満たすことが可能である。
【0025】すなわち、第3の実施の形態に係る荷電ビ
ーム描画制御装置としては、前記第1及び第2の追従制
御手段13及び14は、一方が任意のフィールドの描画
を開始する際、そのフィールドの描画位置データと他方
が制御した1つ前のフィールドのステージ位置との差を
求めてステージ位置誤差データとして記憶手段に記憶
し、描画中に現在のステージ位置と前記記憶されたステ
ージ位置誤差データを一定のタイミングで求めて補正量
を求め、この任意のフィールドにおけるビームの位置を
偏向補正するように構成してもよい。
【0026】前記記憶手段は、前記第1及び第2の追従
制御回路13及び14が任意のフィールドの描画を開始
する際、そのフィールドの描画位置データと1つ前のフ
ィールドのステージ位置との差を求めて任意のフィール
ドのステージ位置データをそれぞれ記憶する第1及び第
2のメモリを備えるようにしてもよい。
【0027】前記第1及び第2の追従制御回路は、ステ
ージ位置検出手段により前記荷電ビーム装置から検出さ
れてパルスの積算値を補正量とし、ビームの位置を偏向
補正する構成になっていてもよい。
【0028】前記第1及び第2の追従制御手段は、各ビ
ームショットのセトリング時間に同期するようにそれぞ
れの制御手段のディジタル・アナログ変換手段に偏向補
正データを入力し、これを設定する点については第1な
いし第3の実施の形態の何れにおいても共通する構成で
ある。
【0029】上記第3の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の具体的な構成について図5を参照しながら
説明する。図5において、偏向制御回路11Aはパルス
カウンタを内蔵したレーザ干渉計16から供給される位
置データを記憶する第1及び第2のメモリ31及び32
と、このレーザ干渉計16のその時点でのステージ位置
データから前記第1及び第2のメモリ31及び32の各
々に記憶されている位置データをそれぞれ減算する第1
及び第2の減算器33及び34と、を備えている。その
他の構成、すなわち主偏向歪み補正回路12、切換スイ
ッチ15、主偏向感度補正回路18等については第1及
び第2の実施の形態に係る荷電ビーム描画制御装置のそ
れぞれの構成と同様の構成を有するものとする。
【0030】上記構成において、第3の実施の形態に係
る制御装置の動作の概略について説明する。最近のレー
ザ干渉計は、独自に内蔵したカウンタから高速にデータ
の読み出しが可能である。例えば100nsのストロー
ブパルスと共にステージの位置データを出力しており、
偏向制御回路11Aにカウンタ等の回路を設ける必要が
なくなる。この場合、2個のカウンタの代わりに2組の
ラッチ用メモリ31及び32と減算器33及び34があ
ればいい。
【0031】動作の手順は、現サブフィールド描画の
際、パターンデータとステージ位置の差を算出し、その
時のステージ座標をメモリ1に記憶しておく。差分値に
応じた偏向歪みを補正し、DACにデータをセット後セ
トリング時間待ってからサブフィールド内のパターンを
描画する。描画開始と同時にステージ位置を常に読みだ
しメモリとの差を得て主偏向感度補正回路18により偏
向感度補正し、第2のDAC7にデータを供給してセッ
トする。このサブフィールド描画の時、レーザ干渉計1
6Aからステージ位置を読み出すタイミングを副偏向の
セトリング時間に一致させると、トラッキングDACの
グリッジの影響を受けずに済み、ビームが揺らぐことは
ない。
【0032】次のサブフィールド描画は上記第1及び第
2の実施の形態に係る制御装置と同様に、主偏向歪みの
演算時間分前より差分を算出しその時のステージ座標を
第2メモリ32にラッチしておく。あとは次のサブフィ
ールドを描画する時、ステージの位置と第2のメモリ3
2の内容との差を算出しつつステージトラッキング補正
させ、ビームをステージの移動に追従制御させる。この
制御を繰り返せば、主偏向歪み補正のための演算に要す
る時間とDACのデータ値を算出のための無駄時間を取
り除くことができ、描画制御装置のスループットを向上
させることができる。
【0033】なお、上記第1ないし第3の実施の形態に
よる荷電ビーム描画制御装置は、何れも偏向制御回路1
1または11A内に第1及び第2の追従制御手段を設
け、これら2つの手段の出力を偏向制御回路11または
11A内に設けられた切換手段15により切り換えるよ
うにしていたが、本発明の要旨である2つの追従制御手
段と切換手段を備えてさえいれば、上記以外の構成であ
っても本発明を実施することが可能である。
【0034】例えばコストが割高となりあまり実用的で
ないとはいえ、主偏向アンプを2つ用意すれば、主偏向
セトリング時間を省くことができる。
【0035】具体的には、図6に示す第4の実施の形態
に係る荷電ビーム描画制御装置のように構成すればよ
い。図6において、偏向制御回路11Bは、任意のサブ
フィールドのレーザパルスをカウントする第1のトラッ
キングカウンタ13と、任意のサブフィールドの次のサ
ブフィールドのレーザパルスをカウントする第2のトラ
ッキングカウンタ14と、第1のトラッキングカウンタ
13の出力に基づいて主偏向感度の補正を行なう第1の
主偏向感度補正回路18Aと、第2のトラッキングカウ
ンタの出力に基づいて主偏向感度の補正を行なう第2の
主偏向感度補正回路18Bと、を備えている。主偏向歪
み補正回路12及び減算器17は第2及び第3の実施の
形態に係る荷電ビーム描画制御装置と同一のものであ
る。
【0036】ディジタルアナログ変換手段の構成につい
ても、第1のDAC6は上述した実施の形態に係る荷電
ビーム描画制御回路と同じであるが、第2のDAC7は
第3のDAC7Aと第4のDAC7Bとの2段で構成さ
れている。
【0037】また、主偏向アンプの構成についても、D
ACの構成に対応して2段構成になっている。すなわ
ち、第1のDAC6と第3のDAC7Aとの出力を増幅
した後第1の加算器により加算して出力する第1段のア
ンプと、第1のDAC6と第4のDAC7Bとの出力を
増幅した後第2の加算器により加算して出力する第2段
のアンプと、を備えている。第1の加算器と第2の加算
器の出力はスイッチ15Aにより切り換えられてEB装
置21に供給される。
【0038】また、前記回路ではアナログアンプでステ
ージトラッキング補正量を加算しているが、ディジタル
データを加算してDACにデータを設定してもよい。こ
の場合DAC/AMPの台数が半分になる。
【0039】以上の構成を有する第4の実施の形態に係
る荷電ビーム描画制御装置は、切換手段としてのスイッ
チ15Aの位置が主偏向アンプの後段となると共に、主
偏向感度補正回路、DAC、主偏向アンプの構成が上記
第2及び第3の実施の形態に係る荷電ビーム描画制御装
置よりも若干複雑となるという相違点はあるものの、第
1内次第3の実施の形態に係る荷電ビーム描画制御装置
と同様の作用・効果を有する。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る荷電ビーム描画制御装置によれば、ステージを移動制
御して連続的に描画を行なうものにおいて、偏向制御回
路の中にステージを追従制御する回路を2つ用意し、こ
れをフィールド毎に切り換えて一方のステージ追従制御
回路により任意のフィールドを描画している最中に、他
方のステージ追従制御回路によりステージ位置をモニタ
しつつ次のフィールド描画のための偏向歪み補正演算を
行なうことにより、補正演算の際に生ずる無駄時間をな
くしてスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に用いられる荷電ビ
ーム描画装置の全体を示す概略ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置におけるステージ追従制御のタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る荷電ビーム描
画制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パターン発生装置 2 荷電ビーム装置 3 ビーム偏向回路 10 荷電ビーム描画制御装置 11 偏向制御回路 12 偏向歪み補正手段 13 第1の追従制御手段 14 第2の追従制御手段 15 切換手段 16 ステージ位置検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−160008(JP,A) 特開 平1−199428(JP,A) 特開 平5−226232(JP,A) 特開 昭57−54319(JP,A) 特開 平7−273006(JP,A) 特開 平7−130602(JP,A) 特公 昭60−7380(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G21K 5/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電ビームを発生させる荷電ビーム装置及
    びこの荷電ビームを所定の偏向量だけ偏向させるビーム
    偏向回路に接続され、試料を載置するために前記荷電ビ
    ーム装置に設けられたステージを連続的に移動させなが
    ら所定のパターンを前記荷電ビームにより前記試料上に
    描画するように前記ビーム偏向回路の偏向量を制御する
    荷電ビーム描画制御装置において:任意のフィールドを
    描画する際に前記ステージが移動している位置を常時検
    出して、前記ビーム偏向手段のそのフィールドにおける
    偏向歪を補正演算すると共に、この補正演算の結果に基
    づいて、所定パターンを照射するビームが前記ステージ
    の移動に追従するように制御する第1の追従制御手段
    と;前記第1の追従制御手段が前記任意のフィールドの
    描画を行なっている間に、次のフィールドの前記偏向量
    を求めて前記偏向歪を補正演算し、前記任意のフィール
    ドの描画が終了したときに、予め求められた次のフィー
    ルドの偏向歪みの補正演算結果に基づいて、次のフィー
    ルドにおける所定パターンの照射を制御する第2の追従
    制御手段と;連続するフィールドの変わり目毎に、前記
    第1及び第2の追従制御手段によるビーム位置補正動作
    を切り換えて、連続するフィールドにおける所定パター
    ンの描画を連続的に制御する切換手段と;を備えること
    を特徴とする荷電ビーム描画制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2のうちの一方の追従制御
    回路は、他方の追従制御回路が任意のフィールドにおけ
    る所定のパターンを描画している間に、描画データを生
    成するパターン発生装置より出力される描画データに基
    づいて、次のフィールド内のショット数を算出し、その
    フィールドの描画前にそのフィールドにおけるショット
    数とショットサイクル時間とを掛け算してそのフィール
    ドの描画終了時間を求めると共に;前記他方の追従制御
    回路は、前記一方の追従制御回路により描画動作を制御
    されている任意のフィールドの描画終了時間よりも所定
    時間前に設定された時間から前記補正演算の動作を開始
    することを特徴とする請求項1に記載された荷電ビーム
    描画制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の追従制御回路は、一方
    が任意のフィールドの描画を開始する際、そのフィール
    ドの描画位置データと他方が制御した1つ前のフィール
    ドのステージ位置との差を求めてステージ位置誤差デー
    タとして記憶手段に記憶し、描画中に現在のステージ位
    置と前記記憶されたステージ位置誤差データを一定のタ
    イミングで求めて補正量を求め、この任意のフィールド
    におけるビームの位置を偏向補正する構成になっている
    ことを特徴とする請求項1に記載された荷電ビーム描画
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段は、前記第1及び第2の追従
    制御回路が任意のフィールドの描画を開始する際、その
    フィールドの描画位置データと1つ前のフィールドのス
    テージ位置との差を求めて任意のフィールドのステージ
    位置データをそれぞれ記憶する第1及び第2のメモリを
    備えていることを特徴とする請求項3に記載された荷電
    ビーム描画制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の追従制御回路は、ステ
    ージ位置検出手段により前記荷電ビーム装置から検出さ
    れてパルスの積算値を補正量とし、ビームの位置を偏向
    補正する構成になっていることを特徴とする請求項1に
    記載された荷電ビーム描画制御装置。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の追従制御手段は、各ビ
    ームショットのセトリング時間に同期するようにそれぞ
    れの制御手段のディジタル・アナログ変換手段に偏向補
    正データを入力し、これを設定することを特徴とする請
    求項1に記載された荷電ビーム描画制御装置。
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