JP3046883B2 - 速結端子装置 - Google Patents

速結端子装置

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JP3046883B2
JP3046883B2 JP4224295A JP22429592A JP3046883B2 JP 3046883 B2 JP3046883 B2 JP 3046883B2 JP 4224295 A JP4224295 A JP 4224295A JP 22429592 A JP22429592 A JP 22429592A JP 3046883 B2 JP3046883 B2 JP 3046883B2
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electric wire
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locking
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wire insertion
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安弘 住野
和久 高橋
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、速結端子装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来例を図14および図15に示す。す
なわち、この速結端子装置は、ボディ100に納装され
た導電板101の端部にコ字形部106を折曲し、その
内側に電線挿入孔103に臨む鎖錠ばね102を装着し
ている。また接続した電線を外すときに鎖錠ばね102
を余分にたわますための解除釦104がボディ100に
設けられ、鎖錠ばね102の一部に接触するように配置
されている。
【0003】電線の被覆を所定の長さにストリップし電
線の導体を電線挿入孔103に挿入すると、電線の導体
は鎖錠ばね102をたわましなから進入し、鎖錠ばね1
02の押付け力によって電線の導体がコ字形部106に
押し付けられて電線の接続が完了する。一方、電線の接
続を解除するときは、解除釦104の孔105にドライ
バを挿入して解除釦104を下方に押し込み鎖錠ばね1
02をたわまして電線の導体との接触を断ちながら電線
を引き抜く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この速結端子
装置は、電線の挿入力が鎖錠ばね102をたわます力と
鎖錠ばね102の反発力により電線がコ字形部106に
押付けられる状態で電線を滑らす力とによって決まって
くる。通常、電線の挿入力は人の力で押し込めることが
できるように設定されているが、電線の径の違いによっ
ても電線と端子板との接触を確実にするため鎖錠ばね1
02のばね定数が決められているため、電線径が太くな
るに従い電線の挿入力は大きくなり電線の挿入が中途半
端になったりするおそれがある。また電線を解除する場
合において、ドライバ等の治具によって解除釦104を
押し込みながら電線を引き抜かなくてはならず作業がし
にくい面がある。さらに解除釦104を押し込んで鎖錠
ばね102を撓ますための力によってボディ100が破
損する恐れがある。
【0005】したがって、この発明の目的は、電線の挿
脱が楽にできしかも接続が確実にできる速結端子装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の速結端子装置
は、電線挿入孔を有するボディと、このボディに納装さ
れて前記電線挿入孔に挿入された電線に鎖錠する鎖錠ば
ねと、前記ボディに軸支されて回動により前記鎖錠ばね
を解除状態に押圧する押圧部を有する解除部材と、前記
電線挿入孔に平行な方向に摺動自在に前記ボディに設け
られて電線挿入方向に摺動することにより前記解除部材
を押圧回動させる操作部材と、前記押圧部が前記鎖錠ば
ねを押圧した状態で前記解除部材を係止する係止手段
と、前記ボディに設けられて前記電線挿入孔より挿入さ
れた電線の先端が当たる当たり部を有するとともに前記
当たり部の動作により前記係止手段の係止を解除する検
出部材とを備えたものである。
【0007】請求項2の速結端子装置は、電線挿入孔を
有するボディと、このボディに納装されて前記電線挿入
孔に挿入された電線に鎖錠する鎖錠ばねと、この鎖錠ば
ねの前記電線挿入孔と反対側に配設されて前記電線挿入
方向と反対向きにばねにより付勢された電線の当たり部
を有するとともに電線挿入方向および前記鎖錠ばねの変
位方向にも直交する方向に駆動棒を突出した検出部材
と、前記ボディの前記電線挿入孔側となる基端部に駆動
棒と平行な軸を有し回動により前記鎖錠ばねを押圧する
押圧部を中間部に有しさらに略L字形の溝部を先端部に
有する解除兼操作部材とを備え、前記溝部は、前記駆動
棒を摺動自在に挿通して前記回動を許容する回動方向の
第1の溝と前記押圧部が前記鎖錠ばねを押圧した状態で
前記回動を規制する電線挿入方向の第2の溝からなるも
のである。
【0008】
【作用】請求項1の速結端子装置によれば、操作部材を
電線挿入方向に押動すると操作部材に押されて解除部材
が回動し、その押圧部により鎖錠ばねを解除方向に押圧
し、鎖錠ばねの解除状態のまま解除部材が係止手段によ
り係止する。また電線挿入孔より電線を挿入しその先端
で検出部材を押圧すると検出部材が動作して係止手段の
係止を解除し、これにより解除部材が鎖錠ばねのばね力
により復帰するとともに操作部材が復帰する。この結
果、解除部材を鎖錠ばねの解除状態に保持することによ
り電線の挿入が楽に行え、しかも係止手段の係止解除に
より鎖錠ばねによって確実に電線が鎖錠され接続状態と
なる。また電線を外すときは再度操作部材を押動し解除
部材の押圧部により鎖錠ばねを解除することにより容易
に電線を引き抜くことができる。さらに解除部材を軸支
して操作部材で解除部材を操作しているため操作部材の
操作を軽くすることができる。
【0009】請求項2の速結端子装置によれば、検出部
材の駆動棒が第1の溝にあるとき解除兼操作部材を押し
て回動することができ、その回動により駆動棒が第2の
溝に臨むと検出部材がばねにより付勢されているので第
2の溝に沿って移動し、解除兼操作部材の回動が規制さ
れる。解除兼操作部材の押圧部は回動により駆動棒が第
1の溝から第2の溝に臨む位置で鎖錠ばねを解除状態ま
で押圧しており、駆動棒か第2の溝に位置したとき鎖錠
ばねの解除状態が保持される。このため、電線を楽に電
線挿入孔より挿入できる。電線を電線挿入孔に挿入し検
出手段の当たり部を電線の先端で押圧すると駆動棒がば
ねに抗して第2の溝に沿って移動し第1の溝に臨むと、
鎖錠ばねにより解除操作部材が回動して鎖錠ばねが電線
に鎖錠し、電線が確実に接続される。再度、解除兼操作
部材を押し込むと電線の引抜きが容易にできる。
【0010】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図5に
より説明する。すなわち、この速結端子装置は、ボディ
1と、鎖錠ばね2と、解除部材3と、操作部材4と、係
止手段5と、検出部材6とを有する。ボディ1は電線挿
入孔7を有するが、実施例ではプラスチックのような絶
縁材料で形成した上本体8と下本体9を重合わせて箱状
に形成しており、これらの結合部に電線挿入孔7を形成
している。上本体8の端部に通路状凹部10を有し、凹
部10より内部に連通するガイド部11を形成し、ガイ
ド部11の内端部にばね受け凹部13を形成している。
またガイド部11の上側に凹部10に開口するばね収容
部12を形成している。下本体9には図5に示すように
電線挿入孔7の内側に鎖錠ばね収容部14および解除部
材保持部14aを形成し、解除部材保持部14aに軸受
け14bを形成している。
【0011】鎖錠ばね2は、ボディ1に納装されて電線
挿入孔7に挿入された電線15に鎖錠する。実施例では
矩形板の両端を同じ方向に折返し一端側を鎖錠部16と
し、鎖錠部16と反対側を鎖錠部16と同方向に折り返
して接触部17を形成している。この鎖錠ばね2は端子
板18の端部のコ字形部19の内側で電線挿入孔7に臨
む位置に収納され、端子板18を鎖錠ばね収容部14に
収容している。21は鎖錠ばね2の位置決め片である。
【0012】解除部材3は、ボディ1に軸支されて回動
により鎖錠ばね2を解除状態に押圧する押圧部20を有
する。実施例は細長板状であり、下本体9に設けた軸受
け14bに解除部材3の下端部に設けた軸22が軸支さ
れ、その中間部を押圧部20とし、先端部の長手方向に
スリット23を形成し、スリット23の上端部にかぎ部
24を形成している。
【0013】操作部材4は、電線挿入孔7に平行な方向
に摺動自在にボディ1に設けられて電線挿入方向に摺動
することにより解除部材3を押圧回動させる。実施例は
ガイド部11に挿入された帯板状に形成され、基端部を
L字形に折曲して操作部25とし、中間部の側部にスリ
ット23に摺動自在に嵌合する連動棒29を突設し、ま
た操作部25よりばね収容部に進入するばね受け部26
を設けている。そしてコイルばねを実施例とする復帰ば
ね27がばね収容部12に収納され、一端部をばね受け
部26に係合している。操作部材4を復帰ばね27に抗
して押し込むと、連動棒29が移動することによりスリ
ット23の縁部を押して解除部材3を軸22を中心に回
動させ、その押圧部20で鎖錠ばね2の鎖錠部16を解
除位置に撓ませる。
【0014】係止手段5は、押圧部20が鎖錠ばね2を
押圧した状態で解除部材3を係止するが、実施例ではス
リット23に連続して形成したかぎ部24と、連動棒2
9により構成している。操作部材4を押して連動棒29
をかぎ部24に移動させると、押圧部20で鎖錠ばね2
を解除位置まで押しているので、解除部材3は鎖錠ばね
2に押されて反対向きに回動付勢されるが、かぎ部24
の回動方向と連動棒29の移動方向とが交差しているた
め係止状態となり、解除部材3が回動できない。このた
め、鎖錠ばね2は解除されたままとなり、電線を楽に挿
入することができる。
【0015】検出部材6は、ボディ1に設けられて電線
挿入孔7より挿入された電線15の先端が当たる当たり
部30を有するとともに当たり部30の動作により係止
手段5を解除動作する。実施例では軸31により上本体
8に軸支され、連動棒29がかぎ部24からスリット2
3に移動するように解除部材3の先端部を押圧する駆動
部32を有する。さらに当たり部30に連結されて電線
挿入方向と反対向きに付勢するばね33と、このばね3
3の基端部を保持する支持部材34と、支持部材34に
連結して電線挿入方向と反対向きに付勢するばね35と
を有する。支持部材34はガイド部11に移動自在に設
けられている。
【0016】この速結端子装置の動作について説明す
る。図1は電線15が挿入されてなく、鎖錠ばね2も復
帰した状態であり、操作部材4は突出している。図2は
操作部材4を復帰ばね27に抗して押し込んだ状態であ
り、連動棒29がスリット23を移動するため解除部材
3が軸22を中心に回動し押圧部20で鎖錠ばね2の鎖
錠部16を押圧し解除状態とする。連動棒29はかぎ部
24で移動が規制されるので操作部材4の挿入が規制さ
れ、操作部材4の押しを離すと、復帰ばね27により復
帰しようとするが、解除部材3も鎖錠ばね2により回動
しようとしており、操作部材4の移動方向とかぎ部24
の回動方向が交差しているため、解除部材3および操作
部材4は復帰できず、また解除部材3は鎖錠ばね2を鎖
錠したままとなる。またこのとき、操作部材4の先端部
で支持部材34をばね35に抗して内方に押し込み、そ
のためばね33を引いて検出部材6の当たり部30を電
線15に当たりやすい位置に回動させている。
【0017】図3は所定長さの被覆を除去した電線15
を挿入した状態であり、鎖錠ばね2が解除したままであ
るため挿入容易であり、電線15の先端で当たり部30
を押圧すると、検出部材6が軸31を中心に回動し、押
圧部32が解除部材3の先端部を電線挿入方向に押して
解除部材3を、鎖錠ばね2をたわませる方向に回動させ
かぎ部24が回動することにより連動棒29をスリット
23側に移動させながら、電線15の押し込みにより押
圧部32がさらに回動して解除部材3から離れると、連
動棒29はスリット23を移動できるので、操作部材4
の復帰ばね27および鎖錠ばね2の復帰力により解除部
材3が回動すると同時に操作部材4が移動し、このため
鎖錠ばね2が復帰して電線15に鎖錠し、電線15は鎖
錠ばね2とコ字形部19との間に接触状態に挟持される
が、操作部材4は復帰ばね27により元の位置まで復帰
し、図4の状態となり、操作部25の突出により電線1
5を鎖錠していることを表示する。したがって、作業者
は操作部材4の状態を確認することにより、電線15が
確実な接続状態にあることを認知する。
【0018】電線15を抜くときは、再度操作部材4を
押し込み、鎖錠ばね2を解除動作させる。この実施例に
よれば、解除部材3で鎖錠ばね2を解除状態に保持する
ことにより電線15の挿入が楽にでき、鎖錠ばね2が電
線15に食い込むことにより確実に接続でき、さらに操
作部材4を再度押し込むことにより容易に電線15を抜
くことができる。また解除部材3を軸支して操作部材4
で操作しているため操作部材4の操作を軽くすることが
できる。
【0019】またこの実施例は、電線15を鎖錠ばね2
で鎖錠した状態で操作部材4が復帰ばね27により復帰
しているので、その復帰状態により結線が確実に行われ
たことを表示することができる。この発明の第2の実施
例を図6ないし図9により説明する。すなわち、この速
結端子装置は、第1の実施例において、解除部材3が押
圧部20を有するとともに傾斜面40を有し、実施例で
は押圧部20が導電板18のコ字形部19を覆うととも
に電線15の挿入を阻害しないように切欠形成されてい
る。また操作部材4は傾斜面40に摺動する摺動部41
を有するとともに、先端部に移動方向に長いスリット4
2を形成しそのスリット42の操作部25側の端部にか
ぎ部43を形成している。そして係止手段5はかぎ部4
3とスリット42を移動しかぎ部43に係止する駆動棒
44からなり、検出部材6は駆動棒44を一体に設け、
ばね33により当たり部30が電線15の先端部に当た
る方向でしかも駆動棒44がかぎ部43に係止する方向
に付勢している。45はボディ1の解除部材3の回動部
収容部である。その他、第1の実施例と共通する部分に
同一符号を付している。
【0020】この実施例の動作について説明する。すな
わち、図6は電線15が挿入されてなく、鎖錠ばね2も
復帰した状態である。図7は操作部材4を復帰ばね27
に抗して押し込んだ状態であり、駆動棒44がスリット
42を移動するとともに摺動部41が傾斜部40上を摺
動するため解除部材3が軸22を中心に回動し、押圧部
20で鎖錠ばね2の鎖錠部16を押圧し解除状態とす
る。駆動棒44はかぎ部24でばね33によりかぎ部2
4に移動するので操作部材4の復帰が規制され、解除部
材3は鎖錠ばね2を鎖錠したままとなる。またこのと
き、検出部材6の当たり部30が電線15の先端に当た
る位置に対向する。
【0021】図8は所定長さの被覆を除去した電線15
を挿入した状態であり、鎖錠ばね2が解除状態のままで
あるため挿入容易であり、電線15の先端で当たり部3
0を押圧すると、検出部材6が軸31を中心にばね33
に抗して回動し、駆動棒44がかぎ部43から離れスリ
ット42側に移動する。このため、操作部材4が復帰ば
ね27により復帰動作し、摺動部41が解除部材3の傾
斜部40から離れ、解除部材3は鎖錠ばね2により軸2
2を中心に回動し、鎖錠ばね2が復帰して電線15を鎖
錠し、電線15は鎖錠ばね2とコ字形部19との間に接
触状態に挟持され、操作部材4は復帰ばね27により元
の位置まで復帰し、図6の状態となり操作部25の突出
により電線15を鎖錠していることを表示する。したが
って、作業者は操作部材4の状態を確認することによ
り、電線15が確実な接続状態にあることを認知する。
【0022】電線15を抜くときは、再度操作部材4を
押し込み、鎖錠ばね2を解除動作させる。この発明の第
3の実施例を図10ないし図13に示す。すなわち、こ
の速結端子装置は、電線挿入孔7を有するボディ1と、
このボディ1に納装されて電線挿入孔7に挿入された電
線15に鎖錠する鎖錠ばね2のほか、検出部材6と、解
除兼操作部材50とを有する。
【0023】検出部材6は、鎖錠ばね2の電線挿入孔7
と反対側に配設されて電線挿入方向および鎖錠ばね2の
変位方向と反対向きにばね33により付勢された電線の
当たり部30を有するとともに、電線挿入方向と直交す
る方向に駆動棒44を突出している。実施例では、金属
または硬化性樹脂等により駆動棒44と当たり部30と
で略T字形に形成し、ボディ1のガイド部53に電線挿
入方向に移動自在に収容している。
【0024】解除兼操作部材50は、ボディ1の電線挿
入孔7側となる基端部に駆動棒44と平行な軸22を有
し、回動により鎖錠ばね2を押圧する押圧部20を中間
部に有し、さらに略L字形の溝部49を先端部に有す
る。この溝部49は、駆動棒44を摺動自在に挿通して
解除兼操作部材50の回動を許容する回動方向の第1の
溝47と押圧部20が鎖錠ばね2を押圧した状態で回動
を規制する電線挿入方向の第2の溝48からなる。
【0025】実施例では、矩形板の一端部に軸22を設
け、他端部に溝部49を設け、中間部の上側に操作部2
5を設け、下側に押圧部20を設け、さらに中間部の側
面にばね受け部51を設け、復帰ばね27により復帰付
勢している。52はばね受け凹部、54は上本体8に設
けた操作部25の露出穴である。その他、第1の実施例
および第2の実施例と共通する部分には同一符号を付し
ている。
【0026】この実施例の動作について説明する。すな
わち、図10は電線15が挿入されてなく、鎖錠ばね2
も復帰した状態である。図11は解除兼操作部材50を
復帰ばね27に抗して押し込んだ状態であり、押圧部2
0で鎖錠ばね2の鎖錠部16を押圧し解除状態とし、同
時に解除兼操作部材50の回動により駆動棒44が第1
の溝47から第2の溝48に臨み、ばね33により検出
部材6が移動するため、解除兼操作部材50の復帰が阻
止されるので鎖錠ばね2は解除状態のままとなる。また
駆動棒44の移動により当たり部30が電線15の先端
に当たる位置に移動することとなる。
【0027】図12は所定長さの被覆を除去した電線1
5を挿入した状態であり、鎖錠ばね2が解除したままで
あるため挿入容易であり、電線15の先端で当たり部3
0を押圧し駆動棒44を第2の溝48から第1の溝47
に臨ませると、復帰ばね27および鎖錠ばね2により解
除兼操作部材50が軸22を中心に回動を始め、復帰ば
ね27により復帰する。鎖錠ばね2は電線15に鎖錠
し、電線15は鎖錠ばね2とコ字形部19との間に接触
状態に挟持され、解除兼操作部材50は復帰ばね27に
より元の位置まで復帰し、図10の状態となり操作部2
5の突出により電線15を鎖錠していることを表示す
る。したがって、作業者は解除兼操作部材50の状態を
確認することにより、電線15が確実な接続状態にある
ことを認知する。
【0028】電線15を抜くときは、再度解除兼操作部
材50を押し込み、鎖錠ばね2を解除動作させる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の速結端子装置によれば、操作
部材を電線挿入方向に押動すると操作部材に押されて解
除部材が回動し、その押圧部により鎖錠ばねを解除方向
に押圧し、鎖錠ばねの解除状態のまま解除部材が係止手
段により係止する。また電線挿入孔より電線を挿入しそ
の先端で検出部材を押圧すると検出部材が動作して係止
手段の係止を解除し、これにより解除部材が鎖錠ばねの
ばね力により復帰するとともに操作部材が復帰する。こ
の結果、解除部材を鎖錠ばねの解除状態に保持すること
により電線の挿入が楽に行え、しかも係止手段の係止解
除により鎖錠ばねによって確実に電線が鎖錠され接続状
態となる。また電線を外すときは再度操作部材を押動し
解除部材の押圧部により鎖錠ばねを解除することにより
容易に電線を引き抜くことができる。さらに解除部材を
軸支して操作部材で解除部材を操作しているため操作部
材の操作を軽くすることができるという効果がある。
【0030】請求項2の速結端子装置によれば、検出部
材の駆動棒が第1の溝にあるとき解除兼操作部材を押し
て回動することができ、その回動により駆動棒が第2の
溝に臨むと検出部材がばねにより付勢されているので第
2の溝に沿って移動し、解除兼操作部材の回動が規制さ
れる。解除兼操作部材の押圧部は回動により駆動棒が第
1の溝から第2の溝に臨む位置で鎖錠ばねを解除状態ま
で押圧しており、駆動棒か第2の溝に位置したとき鎖錠
ばねの解除状態が保持される。このため、電線を楽に電
線挿入孔より挿入できる。電線を電線挿入孔に挿入し検
出手段の当たり部を電線の先端で押圧すると駆動棒がば
ねに抗して第2の溝に沿って移動し第1の溝に臨むと、
鎖錠ばねにより解除操作部材が回動して鎖錠ばねが電線
に鎖錠し、電線が確実に接続される。再度、解除兼操作
部材を押し込むと電線の引抜きが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の部分断面図である。
【図2】操作部材を押し込み鎖錠ばねを解除状態にした
状態の部分断面図である。
【図3】電線挿入孔に電線を挿入した状態の部分断面図
である。
【図4】電線を鎖錠した状態の部分断面図である。
【図5】部分分解斜視図である。
【図6】第2の実施例の部分断面図である。
【図7】操作部材を押し込み鎖錠ばねを解除状態にした
状態の部分断面図である。
【図8】電線挿入孔に電線を挿入した状態の部分断面図
である。
【図9】部分分解斜視図である。
【図10】第3の実施例の部分断面図である。
【図11】操作部材を押し込み鎖錠ばねを解除状態にし
た状態の部分断面図である。
【図12】電線挿入孔に電線を挿入した状態の部分断面
図である。
【図13】部分分解斜視図である。
【図14】従来例の部分断面図である。
【図15】速結端子金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 鎖錠ばね 3 解除部材 4 操作部材 5 係止手段 6 検出部材 7 電線挿入孔 15 電線 20 押圧部 30 当たり部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−205793(JP,A) 特開 平4−155784(JP,A) 特開 平4−155783(JP,A) 実開 平5−73858(JP,U) 実開 平5−65044(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿入孔を有するボディと、このボデ
    ィに納装されて前記電線挿入孔に挿入された電線に鎖錠
    する鎖錠ばねと、前記ボディに軸支されて回動により前
    記鎖錠ばねを解除状態に押圧する押圧部を有する解除部
    材と、前記電線挿入孔に平行な方向に摺動自在に前記ボ
    ディに設けられて電線挿入方向に摺動することにより前
    記解除部材を押圧回動させる操作部材と、前記押圧部が
    前記鎖錠ばねを押圧した状態で前記解除部材を係止する
    係止手段と、前記ボディに設けられて前記電線挿入孔よ
    り挿入された電線の先端が当たる当たり部を有するとと
    もに前記当たり部の動作により前記係止手段の係止を解
    除する検出部材とを備えた速結端子装置。
  2. 【請求項2】 電線挿入孔を有するボディと、このボデ
    ィに納装されて前記電線挿入孔に挿入された電線に鎖錠
    する鎖錠ばねと、この鎖錠ばねの前記電線挿入孔と反対
    側に配設されて前記電線挿入方向と反対向きにばねによ
    り付勢された電線の当たり部を有するとともに電線挿入
    方向および前記鎖錠ばねの変位方向にも直交する方向に
    駆動棒を突出した検出部材と、前記ボディの前記電線挿
    入孔側となる基端部に駆動棒と平行な軸を有し回動によ
    り前記鎖錠ばねを押圧する押圧部を中間部に有しさらに
    略L字形の溝部を先端部に有する解除兼操作部材とを備
    え、前記溝部は、前記駆動棒を摺動自在に挿通して前記
    回動を許容する回動方向の第1の溝と前記押圧部が前記
    鎖錠ばねを押圧した状態で前記回動を規制する電線挿入
    方向の第2の溝からなる速結端子装置。
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