JP5465547B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば分電盤内等に設置される回路遮断器に関するものである。
従来、負荷配線を差し込むだけで負荷配線の電線部と遮断器ケース内の電路とを電気的に接続可能とした所謂速結端子を設けてなる回路遮断器が考案されている。一般的に、速結端子には、負荷配線の電線部が接触する接触部を有する接続バネと、電線部と接触部との接触状態を保持する(すなわち、負荷配線を抜け止めする)抜け止めバネとを一体的に備えた速結端子用金具が用いられる。また、このような速結端子用金具を用いた回路遮断器には、速結端子用金具による負荷配線の抜け止めを解除するための解除機構が設けられている。
この解除機構としては種々の構成が考案されており、たとえば特許文献1に開示されているような構成がある。ここで、特許文献1に開示されている構成について説明すると、抜け止めバネを押圧する押圧部と、作業者が操作する操作部とを軸支部から夫々異なる方向へ突設してなる解除レバーを抜け止めバネの近傍位置に軸支させる。そして、作業者により操作部が回動操作されると共に押圧部も回動し、該押圧部が抜け止めバネを押圧して接続バネ側へ傾倒させ、抜け止めバネによる抜け止めを解除するようになっている。尚、操作部は、遮断器ケースの表面に露出しており、作業者は遮断器ケース等を開放することなく解除レバーを操作可能となっている。
特開平10−74546号公報
しかしながら、上述したような構成によると、遮断器ケース内に解除レバーの操作部の回動を許容するための空間を設ける必要があるため、回路遮断器の小型化に限度がある。特に、速結端子を上下方向に複数配列した薄型の回路遮断器にあっては、解除レバーを速結端子用金具の数と同じだけ設ける必要が生じるため、より採用しづらい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、抜け止めバネによる電線部の抜け止め解除に係る機構の小型化を図ることができ、ひいては回路遮断器全体の小型化を図ることができる回路遮断器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遮断器ケースの内部に、負荷配線の電線部が接触可能な接触部を有する接続バネと、前記電線部と前記接触部との接触状態を保持する抜け止めバネとを一体的に備え、前記抜け止めバネを押圧し、前記抜け止めバネを前記接続バネとの連結部を支点として傾倒させることにより、前記抜け止めバネによる前記負荷配線の保持が解除される速結端子用金具を設置し、前記電線部を、前記遮断器ケースに開設された端子孔を介して前記遮断器ケース内へ挿入するだけで、前記負荷配線と前記遮断器ケースの内部に設けられている電路とを電気的に接続可能とした速結端子を所定方向へ複数配列するとともに、前記抜け止めバネを傾倒させるための解除機構を備えてなる回路遮断器であって、前記解除機構が、前記遮断器ケースの外部に露出し、作業者により回動操作可能に取り付けられた解除レバーと、前記遮断器ケースの内部に設けられ、前記解除レバーの回動操作により、前記速結端子の配列方向と平行な方向へスライドするスライド体と、前記遮断器ケースの内部で前記速結端子用金具の近傍位置に設置され、前記スライド体のスライドにより回転して前記抜け止めバネを押圧する複数の回転体とからなるとともに、前記回転体は、前記速結端子用金具が負荷配線を保持していない状態において、自重により回転可能な姿勢で前記抜け止めバネに当接しており、前記負荷配線の保持に伴い前記抜け止めバネの姿勢が変化した場合、自重によって回転して前記抜け止めバネとの当接状態を維持することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記抜け止めバネにおいて、前記回転体に押圧される被押圧部が、当該抜け止めバネの前記電線部と前記接触部との接触状態を保持する保持位置よりも前記支点から離れた位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、解除機構が、遮断器ケースの外部に露出し、作業者により回動操作可能に取り付けられた解除レバーと、遮断器ケースの内部に設けられ、解除レバーの回動操作により、速結端子の配列方向と平行な方向へスライドするスライド体と、遮断器ケースの内部で速結端子用金具の近傍位置に設置され、スライド体のスライドにより回転して抜け止めバネを押圧する複数の回転体とからなる。したがって、解除レバーに係る構成と回転体に係る構成を一体化してなるような従来の解除機構と比較して、解除機構の作動に必要なスペースを節約することができ、遮断器ケースの小型化、ひいては回路遮断器の小型化を図ることができる。
また、回転体は、速結端子用金具が負荷配線を保持していない状態において、自重により回転可能な姿勢で抜け止めバネに当接しており、負荷配線の保持に伴い抜け止めバネの姿勢が変化したとしても、自重によって回転して抜け止めバネとの当接状態は維持される。そのため、たとえ電線部径の異なる負荷配線が接続されたとしても常に回転体と抜け止めバネとの当接状態を維持することができる。したがって、電線部径がどのような負荷配線を接続したとしても、解除レバーの回動操作に応じて、回転体は、抜け止めバネを確実に押圧することができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、抜け止めバネにおいて、回転体に押圧される被押圧部を、当該抜け止めバネの電線部と接触部との接触状態を保持する保持位置よりも支点から離れた位置に設けているため、このような被押圧部を有さない従来の構成と比較して、小さな力で抜け止めバネを確実に傾倒させることができる。しがたって、抜け止めバネによる負荷配線の保持を確実に解除することができるし、解除機構の更なる小型化をも図ることができる。
回路遮断器の外観を示した斜視説明図である。 回路遮断器の内部機構を側方から示した説明図である。 速結端子用金具を示した斜視説明図である。 (a)はスライド体を示した斜視説明図であり、(b)は解除レバーを示した斜視説明図である。 (a)は回転体を示した斜視説明図であり、(b)は回転体と速結端子用金具との設置位置の関係を示した斜視説明図である。 負荷側端子へ負荷配線を挿入した状態を示した説明図である。 抜け止めバネによる負荷配線の抜け止めを解除した状態を示した説明図である。 速結端子用金具の第1変更例を示した斜視説明図である。 速結端子用金具の第2変更例を示した斜視説明図である。
以下、本発明の一実施形態となる回路遮断器について、図面にもとづき詳細に説明する。
図1は、回路遮断器1の外観を示した斜視説明図であり、図2は、回路遮断器1の内部機構を側方から示した説明図である。尚、回路遮断器1の負荷側端子3側を回路遮断器1の前側として説明する。
回路遮断器1は、単相3線式電路に使用するものであって、一対のケース部材を組み立ててなる合成樹脂製の遮断器ケース4内には、漏電発生を検出するための漏電検出部(図示せず)、内部に複数の可動接点14、14・・を有し、自身の作動により接点を開閉して電路をON/OFF操作するセパレータ11、漏電発生をうけてセパレータ11を作動させるための開閉機構12等が設置されている。
また、遮断器ケース4の後部には、3つの端子P1、P2、P3を上下一列に配列してなる電源側端子2が設けられている。該電源側端子2では、上部端子P1が中性極端子、中央端子P2及び下部端子P3が電圧極端子となっており、各端子P1〜P3は、コ字状の端子金具13を有し、分電盤内等に配設された導体バー(図示せず)を挿入するだけで接続可能なプラグイン方式の端子として形成されている。
さらに、遮断器ケース4の上面には、前後方向への回動操作によりセパレータ11を作動させて電路をON/OFF操作するハンドル5が設けられている。該ハンドル5は、電路をON操作する場合、図2に示す如く、遮断器ケース4の上面と略平行になる角度まで傾倒しており、電路をOFF操作する場合、上方へ突出するまで起立した姿勢となる。尚、図2では、ハンドル5とセパレータ11とが連結されておらず、ハンドル5が傾倒姿勢にあるものの、セパレータ11はOFF位置に位置している。
加えて、遮断器ケース4の前面は、前方へと下降する傾斜面となっており、該傾斜面には、負荷配線10(図6に示す)を挿入接続可能な3つの端子L1、L2、L3からなる負荷側端子3が設けられている。端子L1〜L3は、傾斜面上で上下方向へ一列に配設されており、中央端子L2が中性極端子、上部端子L1及び下部端子L3が電圧極端子となっている。また、各端子L1〜L3は、固定接点15が設けられた固定金具16と、負荷配線10の電線部に接触するとともに、該負荷配線10を抜け止めする速結端子用金具17とを有しており、端子孔18を介して負荷配線10の電線部を遮断器ケース4内へ挿入するだけで電気的に接続可能な速結端子として形成されている。
また、遮断器ケース4の前面には、使用しない端子孔18を被覆するためのカバー部材6が傾斜面上をスライド可能に取り付けられている。さらに、遮断器ケース4の前部には、負荷配線10を抜き取る際に速結端子用金具17による抜け止めを解除するための解除レバー7が前後方向へ回動操作可能に設けられているとともに、解除レバー7の操作により遮断器ケース4内部をスライドするスライド体8、スライド体8のスライドに伴い回転し、抜け止めを解除すべく速結端子用金具17を押圧する回転体9、9・・等が遮断器ケース4内に内蔵されている。
ここで、本発明の要部となる速結端子用金具17、及び該速結端子用金具17による抜け止めを解除するための解除機構(解除レバー7、スライド体8、及び回転体9、9・・)について、図3〜図7をもとに説明する。図3は、速結端子用金具17を示した斜視説明図である。また、図4(a)は、スライド体8を示した斜視説明図であり、図4(b)は、解除レバー7を示した斜視説明図である。さらに、図5(a)は、回転体9を示した斜視説明図であり、図5(b)は、回転体9と速結端子用金具17との設置位置の関係を示した斜視説明図である。加えて、図6は、負荷側端子3へ負荷配線10を挿入した状態を示した説明図であり、図7は、抜け止めバネ22による負荷配線10の抜け止めを解除した状態を示した説明図である。
速結端子用金具17は、負荷配線10の電線部が接触し、電線部と電路とを電気的に接続させるための接続バネ21と、電線部が接続バネ21に接触した状態にある負荷配線10を抜け止めする(接触状態で保持する)ための抜け止めバネ22とを一体的に備えてなる。接続バネ21は、従来同様、略S字状に湾曲形成されており、図6に示す如く、その頂部が負荷配線10の電線部と接触する接触部となっている。そして、速結端子用金具17が設置されるホルダ部の天井面と接続バネ21の頂部との間の隙間へ電線部が差し込まれ、頂部が下方へ押圧されることにより、電線部に対して押し上げる方向へ付勢力が働き、電線部と頂部とを接触状態で維持するように構成されている。
また、抜け止めバネ22は、接続バネ21の下方側の端部から一連に立ち上げられた板状体として形成されている。当該抜け止めバネ22の先端は、通常時(負荷配線10の非接続時)において接続バネ21の頂部よりも若干上方へ突出しており、接続バネ21の頂部に電線部を当接させた際、抜け止めバネ22の先端が電線部へ食い込んで負荷配線10を抜け止めするようになっている。また、抜け止めバネ22の先端の左側縁部(後述する設置状態における左側)は更に上方へ延設されており、抜け止めバネ22による抜け止めを解除するための回転体9が当接する被押圧部24とされている。
一方、解除レバー7は、上述したように作業者によって回動操作されるものであって、遮断器ケース4に軸支するための軸孔31を略中央に備えるとともに、軸孔31から一方側へ把持部32を、他方側へ後述するスライド体8をスライドさせるための操作部33を夫々突設してなる。そして、該解除レバー7は、把持部32を遮断器ケース4の外部に露出させ、操作部33を遮断器ケース4の内部に収納した状態で軸支されており、解除レバー7が略水平となるまで傾倒させた際に、操作部33が最も上方に位置し、解除レバー7を起立させると、その回動に伴い操作部33が下方へ移動するようになっている。
また、スライド体8は、上下方向へ長い合成樹脂製の板状部材であって、表面に3つの突起35、35・・が設けられている。各突起35の下面は、前方へ向かって下方へ傾斜する傾斜面とされており、後述する回転体9の上面に当接し、スライド体8のスライドに伴い回転体9を回転させるための作動面35aとして機能する。さらに、スライド体8の上面は、解除レバー7の操作部33が当接し、該操作部33によって押圧される被押圧面36として機能する。そして、該スライド体8は、遮断器ケース4の内部空間の前部において、遮断器ケース4の前面と平行な傾斜方向へスライド可能に設置されており、解除レバー7を略水平まで傾倒させている際には、上方位置となる非作動位置に位置し、解除レバー7を起立させると、操作部33により被押圧面36が押圧されて下方へスライドし、回転体9を回転させる。
さらに、回転体9は、一方側の端部に軸孔41を、他方側の端部に速結端子用金具17を押圧する押圧部42を夫々設けてなる合成樹脂製のブロック体であって、各速結端子用金具17の設置位置の近傍に軸支されており、抜け止めバネ22を押圧していない初期回動位置にあっても押圧部42の下面が速結端子用金具17の被押圧部24に当接するような姿勢とされている。また、回転体9の押圧部42の上面は、スライド体8の作動面35aに当接可能な傾斜面とされており、スライド体8のスライド動作をうけて自身を回転させるための被作動面42aとして機能する。尚、図5中における45は、回転体9を軸支するための回転軸である。また、回転体9の初期回動位置における姿勢は、自重により回転可能な姿勢となっており、電線部の挿入に伴い抜け止めバネ22の姿勢が変化したとしても、自重により僅かに回転し、押圧部43と被押圧部24との当接状態が維持されるように構成している。
上述したような速結端子用金具17、及び解除機構(解除レバー7、スライド体8、及び回転体9、9・・)は、以下のように設置される。まず、速結端子用金具17は、負荷側端子3の各端子L1〜L3において、抜け止めバネ22が前方(端子孔18側)、接続バネ21が後方となるような姿勢で各ホルダ内に設置される。また、回転体9、9・・は、上述したような姿勢で各速結端子用金具17の近傍に軸支され、スライド体8は、回転体9、9・・の被作動面42a、42a・・に突起35、35・・の作動面35a、35a・・が当接する姿勢で設置される。さらに、解除レバー7は、操作部33をスライド体8の被押圧面36に当接させた状態で軸支される。
そして、解除レバー7が略水平となるまで傾倒している状態にあっては、各速結端子用金具17の抜け止めバネ22の付勢力により、各回転体9が各速結端子用金具17の被押圧部24に当接しているだけの初期回動位置に位置し、それに伴ってスライド体8が押し上げられて非作動位置に位置する。
また、当該状態から、図6に示す如く、端子孔18を介して負荷配線10の電線部が挿入されると、上述したように電線部が接続バネ21の頂部に接触して、負荷配線10と回路遮断器1の電路とが電気的に接続されるとともに、抜け止めバネ22の先端が電線部の周面に食い込んで負荷配線10が抜け止めされる。このとき、抜け止めバネ22の姿勢(傾斜角度)が変化するものの、上述したように回転体9は自重によって僅かに回転し、抜け止めバネ22への当接状態を常時維持している。
その後、負荷配線10を抜き取りたい場合には、図7に示す如く、解除レバー7を回動操作して起立させればよい。すると、解除レバー7の操作部33が下方へ移動し、その際にスライド体8の被押圧面36を押圧する。その結果、スライド体8は下方へスライドし、回転体9、9・・を初期回動位置から回転させる。さらに、回転動作によって回転体9の押圧部42が抜け止めバネ22の被押圧部24を押圧し、抜け止めバネ22を接続バネ21との連結部を支点として接続バネ21側へ付勢力に抗して傾倒させる。したがって、抜け止めバネ22の先端の電線部への食い込みが解除され、負荷配線10の抜き取りが可能となる。尚、負荷配線10の抜き取り後は、解除レバー7を再び略水平となるまで傾倒させると、抜け止めバネ22の付勢力により回転体9、9・・は初期回動位置へ復帰し、スライド体8も回転体9、9・・の復帰により非作動位置へと押し上げられる。
以上のような構成を有する回路遮断器1によれば、抜け止めバネ22による抜け止めを解除するための解除機構が、解除レバー7、スライド体8、及び回転体9、9・・とからなり、解除レバー7の回動操作に応じてスライド体8がスライドし、回転体9、9・・を回転させる構成としている。したがって、解除レバー7に係る構成と回転体9、9・・に係る構成を一体化してなるような従来の解除機構と比較して、解除機構の作動に必要なスペースを節約することができ、遮断器ケース4の小型化、ひいては回路遮断器1の小型化を図ることができる。
また、各速結端子用金具17の近傍に回転体9を設置するとともに、スライド体8に複数の突起35、35・・を設け、各突起35の下面を回転体9の被作動面42aに当接する作動面35aとしており、スライド体8のスライドに伴い全ての回転体9、9・・が同時に回転し、抜け止めバネ22を押圧するように構成している。したがって、速結端子用金具毎に解除レバーを設ける従来の構成と比較して、構成の合理化を図ることができるし、特に速結端子L1〜L3を上下方向へ複数配列した回路遮断器1に対し、薄型化等の目的を阻害することなく適用することができる。
さらに、回転体9は、初期回動位置において、自重により回転可能な姿勢で抜け止めバネ22に当接しており、電線部の挿入に伴い抜け止めバネ22の姿勢が変化したとしても、自重により僅かに回転し、押圧部43と被押圧部24との当接状態を維持するように構成している。そのため、たとえ電線部径の異なる負荷配線が接続されたとしても常に回転体9と抜け止めバネ22との当接状態を維持することができる。したがって、電線部径がどのような負荷配線を接続したとしても、解除レバー7の回動操作に応じて、回転体9は、抜け止めバネ22の被押圧部24を確実に押圧し、抜け止めバネ22を接続バネ21側へ十分に傾倒させることができる。
加えて、抜け止めを解除するために回転体9が押圧する被押圧部24を、負荷配線10の電線部に食い込む抜け止めバネ22の先端よりも更に支点から遠ざかる方向へ突出させて設けている。つまり、回転体9は、抜け止めバネ22の支点(接続バネ21との連結部)からより遠く離れた位置を押圧することになる。したがって、小さな力で抜け止めバネ22を確実に傾倒させることができ、抜け止めバネ22による抜け止めを確実に解除することができるし、解除機構の更なる小型化をも図ることができる。
なお、本発明に係る回路遮断器は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、速結端子用金具や解除機構に係る構成、電源側端子や負荷側端子における端子の配列等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態の速結端子用金具17に代えて、図8に示すような速結端子用金具51を採用することも可能である。該速結端子用金具51は、被押圧部52の形状が実施形態のものとは異なっており、抜け止めバネ22の先端の左側縁部を上方へ突出させた後、さらに前方へ折り返した形状となっいる。つまり、実施形態の被押圧部24と比較して、支点までの距離が一層遠くなるように構成されている。したがって、さらに小さな力で抜け止めバネ22を十分に解除方向へ作動させることができ、解除機構に係る部材の一層の小型化等を図ることができる。
また、図9に示すような速結端子用金具55を採用してもよい。該速結端子用金具55では、接続バネ21と抜け止めバネ22との連結部(すなわち、抜け止めバネ22の支点)に切り欠き56を設けており、連結部の靱性の低下を図っている。そのため、抜け止めバネ22を接続バネ21側へ押圧して傾倒させる際、捻れ等を起こすことなく抜け止めバネ22を傾倒させることができるようになっている。したがって、速結端子用金具55を採用することにより、抜け止めバネ22による抜け止めの解除を一層確実に行うことができるし、抜け止めの解除に係る部材を大型化したり、設置位置を変更したりする必要もなく、従来の回路遮断器に対して適用可能で、汎用性の向上も図ることができる。尚、速結端子用金具55では、切り欠き56を抜け止めバネ22が押圧される側とは逆の側縁部に、すなわち連結部において押圧力が最も伝わりにくい箇所に形成することで、上記効果の一層の向上を図っている。
さらに、上記実施形態では、電源側端子と負荷側端子において端子を上下方向に配列しているが、複数の端子が左右方向へ配列されてなる回路遮断器に対しても、スライド体8を左右方向へスライドさせる等の変更により、本発明を適用可能であるし、単相3線式電路に限らず、三相3線式電路等の他の電路に使用する回路遮断器に適用しても何ら問題はない。
1・・回路遮断器、2・・電源側端子、3・・負荷側端子、4・・遮断器ケース、5・・ハンドル、7・・解除レバー、8・・スライド体、9・・回転体、10・・負荷配線、17、51、55・・速結端子用金具、18・・端子孔、21・・接続バネ、22・抜け止めバネ、24、52・・被押圧部、32・・把持部、33・・操作部、35・・突起、35a・・作動面、42・・押圧部、42a・・被作動面、56・・切り欠き。

Claims (2)

  1. 遮断器ケースの内部に、負荷配線の電線部が接触可能な接触部を有する接続バネと、前記電線部と前記接触部との接触状態を保持する抜け止めバネとを一体的に備え、前記抜け止めバネを押圧し、前記抜け止めバネを前記接続バネとの連結部を支点として傾倒させることにより、前記抜け止めバネによる前記負荷配線の保持が解除される速結端子用金具を設置し、
    前記電線部を、前記遮断器ケースに開設された端子孔を介して前記遮断器ケース内へ挿入するだけで、前記負荷配線と前記遮断器ケースの内部に設けられている電路とを電気的に接続可能とした速結端子を所定方向へ複数配列するとともに、
    前記抜け止めバネを傾倒させるための解除機構を備えてなる回路遮断器であって、
    前記解除機構が、
    前記遮断器ケースの外部に露出し、作業者により回動操作可能に取り付けられた解除レバーと、
    前記遮断器ケースの内部に設けられ、前記解除レバーの回動操作により、前記速結端子の配列方向と平行な方向へスライドするスライド体と、
    前記遮断器ケースの内部で前記速結端子用金具の近傍位置に設置され、前記スライド体のスライドにより回転して前記抜け止めバネを押圧する複数の回転体と
    からなるとともに、
    前記回転体は、前記速結端子用金具が負荷配線を保持していない状態において、自重により回転可能な姿勢で前記抜け止めバネに当接しており、前記負荷配線の保持に伴い前記抜け止めバネの姿勢が変化した場合、自重によって回転して前記抜け止めバネとの当接状態を維持することを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記抜け止めバネにおいて、前記回転体に押圧される被押圧部が、当該抜け止めバネの前記電線部と前記接触部との接触状態を保持する保持位置よりも前記支点から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
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