JP5035994B2 - 配線用遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、配線用遮断器のネジ無し端子に電線が不完全に接続された場合に、ON状態になることを防止する機構に関する。
従来、配線用遮断器は、電線の被覆を剥いだ状態で、この電線を配線用遮断器のネジ無し端子に挿入するだけで接続が完了するようになっている。このようなネジ無し端子を配線用遮断器に採用することは、ドライバ等の工具を用いずに施工が完了するので作業効率を向上させることが可能となるが、一方で、電線が配線用遮断器に確実に接続されているかを確認しづらいという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1に示されるような端子装置が提案されている。この端子装置は、端子の近傍に表示部材が設けられ、端子に接続される電線が所定量差し込まれた場合に、電線の先端が表示部材を押し当て、ケースの表示孔から表示部材が視認できるようになっている。(特に特許文献1の図1〜図4を参照)
しかしながら、特許文献1に記載の端子装置は、電線の接続確認を、前記表示孔を見て行わなければならず、表示孔が小さいため確認しにくく、また、電線の差込量が不十分であっても、配線用遮断器をON状態にすることができ、電線の差込が不完全な状態で通電させると、ネジ無し端子の電線への圧接が不足し、異常発熱等の不具合が発生する恐れがあった。
そこで、特許文献2に記載の回路遮断器が提案されている。この回路遮断器は、電路の異常時に引き外し動作を受けて開閉機構部を動作させる掛合片を、負荷側端子の電線挿入方向と反対側にバネで付勢された状態でスライド可能に設け、電線挿入前に負荷側端子側に移動している掛合片を負荷側端子に挿入した電線の先端で押すことにより開閉機構部側に移動させ、電線が負荷側端子に所定量差し込まれた時に掛合片と開閉機構部を係合可能に構成したものである。しかしながら、このような構成のものは、2本の電線のうちどちらか一方の電線が最後まで入れれば可動板が押されるので、トリップアームの係合用の係合凹部が掛合片の係合凹部に係合して、ハンドルをON状態にすることができる。このとき、他方の電線が途中までしか入っていない場合には、電線の接続不良でもハンドルをON状態にすることができてしまい、不具合が起こる恐れがあった。また、特許文献2に記載の回路遮断器は、電線の差込量を検知する可動板に掛合片を軸止し、この掛合片に開閉機構部のトリップアームの係合用の係合凹部を設けてあるので、電線の差し込みが不十分な場合に、ハンドルは移動するが、前記トリップアームの係合部が掛合片の係合凹部に係合せずにOFF位置まで戻ってしまい、ON操作できないようになっていた。ここで、最終的には、ON状態にならなくても、ハンドルを一度はON状態の位置まで移動させることができるので、ON動作が完了したと勘違いする恐れがあった。更に、電線差込量を検知する可動板によって、掛合片バイメタルの調整ねじが設けられた掛合片自体が移動する構造なので、調整後誤差が生じて、バイメタルの動作に影響を及ぼす恐れがあった。
特開2000−215927号公報 特開2006−221894号公報
本発明は、いずれかの極の電線の接続が不完全な場合には、ハンドルがON状態にならず、電線の接続が不完全であることを作業者に知覚させるとともに、電線の接圧不足による異常発熱等の問題の発生を防止することを目的としてなされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、
電源側端子と、
電線挿入穴と、その一端が第1の接触部、その他端側が第2の接触部となっている鎖錠バネ端子とから構成され、前記電線挿入穴に挿入された電線が、順次第1の接触部と第2の接触部で接触するように構成された負荷側ネジ無し端子と、
前記電源側端子と前記鎖錠バネ端子とを電気的に離接する可動接点及び固定接点と、
前記可動接点に駆動力を付与し、前記可動接点が前記固定接点と接触したON状態と、前記可動接点が前記固定接点と離間したOFF状態に切り替える、回動自在に配設されたハンドル部材を有する配線用遮断器において、
前記挿入穴から挿入された電線が、鎖錠バネの第1の接触部及び第2の接触部の両方と接触しない場合には、前記ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止する回動阻止手段を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、その回転軸の下方に向かって延設された脚部を有するリリースレバーを、前記脚部が鎖錠バネ端子の第2の接触部と対向するように、鎖錠バネ端子の上方に回動自在に配設し、
電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2接触部と接触しない場合には、前記リリースレバーと係合する回動阻止手段が、ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止し、
電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記回動阻止手段のハンドル部材のOFF状態からON状態への回動の阻止を解除するように構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明の回動阻止手段は、ハンドル部材に設けた係合部に、リリースレバーに回動自在に配設されたストッパー部材が係合するように構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明の回動阻止手段は、
ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
その下端に形成された係合突起と、上方に立ち上がる保持部とを有する係合部材を、前記係合突起を鎖錠バネ端子の第1の接触部の下面と当接させた状態で、リリースレバーの回動軸に回動自在に配設し、
その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記ストッパー部材の下面が前記係合部材の保持部上端で保持された状態で、前記リリースレバーに回動自在に配設し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第1の接触部のみと接触する場合には、前記電線により前記鎖錠バネ端子の第1の接触部が内側に折れ曲がり、前記係合部材が回動し、前記係合部材の保持部がストッパー部材を上方に押し上げ、前記回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に侵入し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明の回動阻止手段は、
ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
リリースレバーに保持部を設け、
その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記リリースレバーの保持部で保持された状態で前記リリースレバーに取り付け、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記回動阻止部は、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に位置して、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の配線用遮断器は、
その先端に可動接点が設けられ、ハンドル部材により駆動力が付与される回動部を、回動自在に取り付け、前記回動部を回動させることにより、可動接点と固定接点が離接するように構成されたものであり、
請求項6に記載の発明の回動阻止手段は、
前記回動部の上端に上方に突出する係合突起を突設し、
その先端に下側に突出する係合部が形成されたストッパー部材を、前記係合部が前記回動部の係合突起と係合した状態で、リリースレバーに取り付け、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記ストッパー部材の係合部は、前記回動部の係合突起と係合し、前記回動部の回動を阻止して、前記ハンドル部材の回動を阻止するが、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の係合部と前記回動部の係合突起との係合が外れ、前記回動部及びハンドル部材が回動自在になるように構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、挿入穴から挿入された電線が、鎖錠バネの第1の接触部及び第2の接触部の両方と接触しない場合には、ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止する回動阻止手段を設けたことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触しない不完全な接続の状態では、前記ハンドル部材がON状態にならず、電線の接続が不完全であることを作業者に知覚させるとともに、電線の接続が不完全な状態での通電を防止し、異常発熱等の問題の発生を防止することが可能となった。
請求項2に記載の発明は、その回転軸の下方に向かって延設された脚部を有するリリースレバーを、前記脚部が鎖錠バネ端子の第2の接触部と対向するように、鎖錠バネ端子の上方に回動自在に配設し、
電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2接触部と接触しない場合には、前記リリースレバーと係合する回動阻止手段が、ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止し、
電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記回動阻止手段のハンドル部材のOFF状態からON状態への回動の阻止を解除するように構成したことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触していない状態での、ハンドルのON状態方向への回動を完全に阻止する構造を提供することが可能となった。
請求項3に記載の発明の回動阻止手段は、ハンドル部材に設けた係合部に、リリースレバーに回動自在に配設されたストッパー部材が係合するように構成されたことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触していない状態での、ハンドルのON状態方向への回動を完全に阻止する構造を提供することが可能となった。
請求項4に記載の発明の回動阻止手段は、
ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
その下端に形成された係合突起と、上方に立ち上がる保持部とを有する係合部材を、前記係合突起を鎖錠バネ端子の第1の接触部の下面と当接させた状態で、リリースレバーの回動軸に回動自在に配設し、
その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記ストッパー部材の下面が前記係合部材の保持部上端で保持された状態で、前記リリースレバーに回動自在に配設し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第1の接触部のみと接触する場合には、前記電線により前記鎖錠バネ端子の第1の接触部が内側に折れ曲がり、前記係合部材が回動し、前記係合部材の保持部がストッパー部材を上方に押し上げ、前記回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に侵入し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触していない状態での、ハンドルのON状態方向への回動を完全に阻止する構造を提供することが可能となった。
請求項5に記載の発明の回動阻止手段は、
ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
リリースレバーに保持部を設け、
その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記リリースレバーの保持部で保持された状態で前記リリースレバーに取り付け、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記回動阻止部は、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に位置して、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触していない状態での、ハンドルのON状態方向への回動を完全に阻止する構造を提供することが可能となった。
請求項6に記載の発明の配線用遮断器は、
その先端に可動接点が設けられ、ハンドル部材により駆動力が付与される回動部を、回動自在に取り付け、前記回動部を回動させることにより、可動接点と固定接点が離接するように構成されたものであり、
請求項6に記載の発明の回動阻止手段は、
前記回動部の上端に上方に突出する係合突起を突設し、
その先端に下側に突出する係合部が形成されたストッパー部材を、前記係合部が前記回動部の係合突起と係合した状態で、リリースレバーに取り付け、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記ストッパー部材の係合部は、前記回動部の係合突起と係合し、前記回動部の回動を阻止して、前記ハンドル部材の回動を阻止するが、
電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の係合部と前記回動部の係合突起との係合が外れ、前記回動部及びハンドル部材が回動自在になるように構成されたことを特徴とする。
このため、電線が第2の接触部と接触していない状態での、ハンドルのON状態方向への回動を完全に阻止する構造を提供することが可能となった。
(配線用遮断器の基本構成)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の全体説明図である。本発明の配線用遮断器40は、主に、筐体1、電源側端子2、引き外し機構10、可動接触子4、固定接触子5、ハンドル部材6、負荷側ネジ無し端子3とから構成されている。
筐体1は、扁平箱形形状をしている。筐体1は、合成樹脂等の絶縁材料で構成されている。筐体1は、2分割されるようになっていて、内部に、電源側端子2、引き外し機構10、可動接触子4、固定接触子5、ハンドル部材6、摺動部材11、コイルスプリング13、中間部材15、ラッチ部材16、リンク部材17を収納している。筐体1の一端側には、介入凹部1aが複数凹陥形成されている。この介入凹部1aに、配電盤の母線バーが介入するようになっている。
電源側端子2は、略C形状に折り曲げられて形成されている。電源側端子2の先端は、介入凹部1aから露出するようになっている。母線バーが介入凹部1aに介入した場合には、電源側端子2は、母線バーを挟掴して、母線バーと電源側端子2とが電気的に接続するようになっている。
電源側端子2と反対側の筐体1の内部には、中間部材15が配設されている。中間部材15は、合成樹脂等の絶縁材で構成されている。
負荷側ネジ無し端子3は、本実施形態では、筐体1の電源側端子2とは反対側に設けられている。負荷側ネジ無し端子3は、電線挿入穴3a、鎖錠バネ端子7、端子板18とから構成されている。電線挿入穴3aは、筐体1の内外を連通するように形成されている。本実施形態では、中間部材15と筐体1を凹陥形成して、電線挿入穴3aを形成している。鎖錠バネ端子7は、電線挿入穴3aの近傍に配設されている。
電線挿入穴3aの内側の中間部材15には、端子板18が取り付けられている。本実施形態の端子板18は、上端片18aと下端片18bとが(図1において紙面手前側)に突出した断面コ字状の金具である。また、端子板18の筐体1内部側の端部は、手前側に折り曲げられて、終端片18cが形成されている。端子板18の内部(上端片18a、下端片18b、終端片18cで囲まれる領域)には、鎖錠バネ端子7が収納されている。
図2に鎖錠バネ端子7の詳細図を示す。鎖錠バネ端子7は、銅合金等の導電性が良好で弾性力のある板材を折り曲げて形成されている。鎖錠バネ端子7の一端は、内側に弾発する第1の接触部7aとなっている。鎖錠バネ端子7の他端は、外側にR状に折り曲げられ、内側に弾発する第2の接触部7bとなっている。第1の接触部7aの先端は、電線挿入穴3aの内部側に位置している。鎖錠バネ端子7の底部7cは、端子板18の下端片18bと接触している。
被覆を剥いだ電線を、電線挿入穴3aに挿入すると、前記電線は、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7a及び第2の接触部7bと順次接触し、端子板18の上端片18aの下面と、第1の接触部7a及び第2の接触部7bの上面で挟まれて、固定される。鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aは、挿入方向に傾斜しているため、電線に食い込んで、単に電線を引き抜いても抜けない構造となっている。第2の接触部7bは、外側にR状に折り曲げられて形成されているので、広い面積で電線と接触するようになっている。
端子板18の下端片18bから、筐体1の内側に向かって固定接触子5が延設されている。前述したように、鎖錠バネ端子7は端子板18内に収納され、鎖錠バネ端子7の底部と端子板18の下端片18bとは接触しているので、鎖錠バネ端子7と固定接触子5は電気的に接続している。固定接触子5は、本実施形態ではクランク形状をしている。固定接触子5の先端には、固定接点5aが設けられている。本実施形態では、固定接点5aは、図1において、固定接触子5の先端の上側に設けられている。
なお、図1に示される筐体の裏側にも、表側と同様に、ネジ無し端子3、固定接点5が配設されている。
可動接触子4は、銅合金等の導電性が良好で弾性力のある薄板材で構成されている。可動接触子4の先端には、可動接点4aが設けられている。図1に示されるように、固定接点5aと可動接点4aが対向するように、可動接点4aが配設されている。可動接触子4の基端は、引き外し機構10の固定鉄心10aの基端に取り付けられている。可動接触子4は、弾性力があり、薄板材で構成されているので、撓んで、可動接点4aが固定接点5aに接触可能となっている。しかし常時、可動接点4aは、可動接触子4自体の弾性力により、固定接点5aから離れる方向に付勢されている。可動接点4aと固定接点5aとが離接することにより、電源側端子2と負荷側ネジ無し端子3の鎖錠バネ端子7とが電気的に離接するようになっている。
引き外し機構10を構成するバイメタル10bの一端側は、可撓撚り線12により、電源側端子2と電気的に接続している。バイメタル10bの他端側は、断面形状がコ字形状の固定鉄心10aの内側に取り付けられている。可動接触子4の基端は、固定鉄心10aに取り付けられているので、バイメタル10bに電流が流れるようになっている。
10cは、可動鉄心であり、「7字」形状に折り曲げ形成されている。可動鉄心10cは、固定鉄心10aと対向して、固定鉄心10aの開口部を閉塞するように配設されている。可動鉄心10cの基端は、薄板で弾性力のある接続部材10dを介して、固定鉄心10aの基端に取り付けられている。接続部材10dは薄板で弾性力があるため、可動鉄心10cは、固定鉄心10aに対して揺動自在になっている。可動鉄心10c先端(折り曲げられている部分)には、調整ネジ10eが螺設されている。調整ネジ10eの先端は、バイメタル10bの先端と対向している。
バイメタル10bに流れる電流量に比例して、バイメタル10bの先端は、調整ネジ10e側に湾曲するようになっている。このため、過電流がバイメタル10bに流れた場合には、バイメタル10bの先端が、調整ネジ10eの先端と当接して、調整ネジ10eの先端を押圧する。調整ネジ10eの先端が押圧されると、可動鉄心10cが固定鉄心10a側に揺動する。また、著しく大きな過電流がバイメタル10bに流れた場合には、バイメタル10bから発生する磁界により、可動鉄心10cが固定鉄心10aの方に吸引され、瞬間的に可動鉄心10cが固定鉄心10a側に揺動するようになっている。
中間部材15の中央部分には、摺動凹部15aが上下方向に凹陥形成されている。摺動凹部15aには、柱状の摺動部材11が、上下に摺動自在に取り付けられている。摺動部材11は、絶縁材料で構成されている。図1の状態で、摺動部材11は長手方向を上下にして可動鉄心10cの側方に配設されている。摺動部材11の中間部分には、幅方向を連通する可動接触子保持部11aが凹陥形成されている。なお、摺動部材11の裏側にも、表側と同様に、可動接触子保持部11aが凹陥形成されている。図1に示されるように、可動接触子4は、摺動部材11の可動接触子保持部11aを通って配設され、可動接触子4と可動接触子保持部11aとが係合するようになっている。
図1において、摺動部材11の下端には、対向する板状のスプリング保持部11bが、下方に延出形成されている。コイルスプリング13の上部は、スプリング保持部11bで保持されている。中間部材15の底部15cには、対向する板状のスプリング保持部15dが、上方に延出形成されている。コイルスプリング13の下部は、スプリング保持部15dで保持されている。摺動部材11は、コイルスプリング13により上方に付勢されている。コイルスプリング13の付勢力により、可動接触子保持部11aと係合する可動接触子4の中間部分は、上方に付勢され、可動接点4aは、固定接点5aから離れる方向に付勢されている。
ハンドル部材6は、略円柱状の本体部6aと、この本体部6aの周面から延出するレバー部6bとから構成されている。ハンドル部材6は、筐体1の上縁部に回動自在に取り付けられている。レバー部材6bは、筐体1上縁から露出している。レバー部材6bを、負荷側ネジ無し端子3側に回動させるとOFF状態となり、レバー部材6bを電源側端子側2に回動させるとON状態になる。ハンドル部材6は、図示しない捲回バネにより常時OFF状態方向に付勢されている。本体部6aの電源側端子2側には、電源側端子2方向に延出する延出部6cが形成されている。延出部6cには、挿通穴6dが形成されている。
ラッチ部材16は、長方形板状の板部16aと、この板部16aの中間部分の両幅から、下方に延出する延出部16bとから構成されている。延出部16bには、挿通穴16cが形成されている。引き外し機構10の可動鉄心10cの中間部分には、支点穴10fが形成されている。この支点穴10fに、ラッチ部材16の板部16aの先端16dが挿入され、板部16aの先端16dが、支点穴10fに係合している。しかし、板部16aの先端16dは、支点穴10fからは突出していない。
リンク部材17は、丸棒をコ字形状に折り曲げて形成されている。リンク部材17の折り曲げられた一端部17aは、ハンドル部材6の挿通穴6dに挿通され、リンク部材17の折り曲げられた他端部17bは、ラッチ部材16の挿通穴16cに挿通されている。このような構造により、リンク部材17は、ハンドル部材6とラッチ部材16を連結している。筐体1の壁面の中央部には、長穴状の縁部が延出したスライド部1bが、形成されている。スライド部1bの長手方向は、図1において上下方向になっている。このスライド部1bに、リンク部材17の他端部17bの先端が受容されている。このため、リンク部材17の他端部17bの左右の動きが、スライド部1bにより規制され、リンク部材17の他端部17bは、上下方向にのみ移動可能となっている。
図1に示されるように、ハンドル部材6が、OFF状態にある場合には、可動接点4aと固定接点5aとは離間した状態となっている。
ハンドル部材6をON状態方向に回動させると、リンク部材17の他端部17bは、下側に移動するので、ラッチ部材16は、板部16aの先端を支点にして、下側に(時計回り方向に)回動する。ラッチ部材16が下側に回動すると、ラッチ部材16aの板部16aが、摺動部材11の上端を押圧し、摺動部材11が下側に摺動する。摺動部材11が下側に摺動すると、摺動部材11の可動接触子保持部11aと係合している可動接触子4が下側に移動し、可動接点4aと固定接点5aが当接する。可動接点4aと固定接点5aとが当接した状態では、ハンドル部材6の挿通穴6dが、回動可能範囲の最下端を超えて回動する。リンク部材17の一端部17aは、コイルスプリング13及び可動接触子4により上方に付勢されるが、ハンドル部材6の挿通穴6dが、回動可能範囲の最下端を超えて回動しているので、ハンドル部材6が、OFF状態側に回動することなく、可動接点4aと固定接点5aが接触した状態(ON状態)が保持される。この状態から、ハンドル部材6をOFF状態に回動させると、可動接点4aが固定接点5aから離間するようになる。このように、ハンドル6を回動させることにより、可動接点4aに駆動力を付与し、可動接点4aと固定接点5aとを離接して、OFF状態とON状態を切り替えることができるような構造になっている。
バイメタル10bに、過電流や著しく大きな過電流が流れた場合には、前記したように、可動鉄心10cが固定鉄心10a側に揺動する。この際に、ラッチ部材16の板部16aの先端16dと、可動接点10cの支点穴10fとの係合が外れ、摺動部材11の上端を、ラッチ部材16の板部16aが押圧している状態が解除され、可動接触子4の復元力及び、コイルスプリング13の付勢力により、可動接点4aが固定接点5aから引き離されて、トリップ状態となる。なお、トリップ状態では、ハンドル部材6は、OFF状態と同じ位置に位置している。
なお、図1に示される筐体1の裏側にも、可動接触子4が配設されている。この可動接触子4も、摺動部材11の裏側に凹陥形成された可動接触子保持部11aと係合している。このため、2極の可動接触子4が連動して移動するようになっていて、表裏2極の可動接点4aが、これらに対応する固定接点5aと連動して離接するようになっている。なお、本実施形態では、裏側の可動接触子4は、直接、電源側端子2と電気的に接続している。
(第1の実施形態の回動阻止手段の構造)
以下、第1の実施形態の回動阻止手段の説明をする。図3に第1の実施形態の回動阻止機構を構成する部品の斜視図を示す。また、図4及び図5に第1の実施形態の回動阻止機構の詳細斜視図を示す。第1の実施形態の回動阻止手段は、リリースレバー21、ストッパー部材22、係合部材23と、ハンドル部材6の当接突起6fとから構成されている。
図1に示されるように、リリースレバー21は、端子板18の上方の中間部材15に、回動自在に枢着されている。リリースレバー21は、樹脂で構成されている。図3に示されるように、リリースレバー21は、リリースレバー本体21aと、弾性片21bとから構成されている。リリースレバー本体21aの中心には、回転軸穴21eが貫通形成されている。中間部材15に突設された軸部に、リリースレバー21の回転軸穴21eが取り付けられて、リリースレバー21が、中間部材15に回転自在に枢着されている。リリースレバー本体21aの上端には、操作部21cが突設されている。図1に示されるように、操作部21cは、筐体1の上面から突出している。
図3に示されるように、リリースレバー本体21aの下端には、押圧部21dが突設されている。図1に示されるように、押圧部21dは、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aの先端と当接している。操作部21cを指先で外側に動かすことにより、リリースレバー21を、図1において時計回り方向に回動させると、押圧部21dが鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aを押圧し、第1の接触部7aが内側に変形する。この状態では、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aと電線との係合が解除されているので、電線を電線挿入穴3aから引き抜くことが可能となる。
図3に示されるように、リリースレバー本体21aの回転軸付近から下方に向かって、脚部21fが延設されている。図1に示されるように、脚部21fは、鎖錠バネ端子7の第2の接触部2bの上方に対向して位置し、近設している。
図3に示されるように、リリースレバー本体21aには、弾性片21bが一体に設けられている。この弾性片21bは、脚部21fの基端付近から上方に立ち上がり、途中にS字形状の屈曲部21gを形成している。屈曲部21gは、更に上方に立ち上がり、立ち上がり部21iとなっている。立ち上がり部21iの先端には当接部21hが形成されている。図1に示されるように、当接部21hは、筐体1の天井面に当接している。
図3に示されるように、係合部材23は、上方に立ち上がる保持部23eと、斜め下方向に延びる下部23fとから構成され、「く字」形状に形成されている。係合部材23の途中部分から内側に取付部23aが延設されている。本実施形態では、保持部23eの途中部分から内側に取付部23aが延設されている。取付部23aの先端には、取付部23aの裏面方向に突出する(図3において紙面の奥側に突出する)取付突起23bが突設されている。この取付突起23bが、リリースレバー21の回転軸穴21e内に挿入されて、係合部材23がリリースレバー21に回動自在に取り付けられている。
下部23fの下端には、裏面側に突出する(図3において紙面の奥側に突出する)係合突起23cが突設されている。図1に示されるように、係合突起23cは、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aの下面と当接している。このため、電線を電線挿入穴3aに挿入し、電線が第1の接触部7aを押圧すると、第1の接触部7aが内側に折り曲がり、係合部材23が、取付突起21bを中心に時計回りに回動する。
図3に示されるように、ストッパー部材22は、略クランク形状をしている。ストッパー部材22は、図3において、左側から順に、延出部22f、中間部22g、基部22hとなっている。延出部22fと基部22hの長手方向は殆ど平行となっている。延出部22fの基端部分と、基部22hの基端部分は、中間部材22gで接続されている。
基部22hの先端(図3において右側)は、上方に立ち上がり、立ち上がり部22aとなっている。立ち上がり部22aの先端には、裏面側に突出する(図3において紙面の奥側に突出する)係合突起22bが突設されている。図3に示されるように、リリースレバー本体21aの上部(回動軸穴21eの上方、操作部21cの基端部分)には、表裏を連通する係合穴21kが、貫通形成されている。図1に示されるように、ストッパー部材22の係合突起22bは、リリースレバー21の係合穴21kに挿入されて、この係合穴21kと係合し、ストッパー部材22が、リリースレバー21に回動自在に取り付けられている。
図3に示されるように、ストッパー部材22の延出部22fの先端(図3において左側)は、上方に突出し、回動阻止部22dとなっている。回動阻止部22dの先端の上部は切りかかれていて、回動阻止部22dの先端面22iは、上方が中間部22g側に傾いている。回動阻止部22dの上部の裏面には、(図3において紙面奥側に突出する)当接突起22eが突設されている。
図1に示されるように、係合部材23の保持部23e上端は、ストッパー部材22の基部22hの下面と当接している。このように、係合部材23は、ストッパー部材22が係合突起22bを中心に下側に垂れ下がるように(反時計回り方向に)回動することを阻止し、ストッパー部材22を保持している。なお、図1に示されるように、電線挿入穴3aに電線が挿入されていない状態では、ストッパー部材22の延出部22fは、先端側に向かって(図3において左側に向かって)徐々に下側になるように傾斜している。
図1に示されるように、ハンドル部材6の本体部6aの下端には、回動軸から外側に膨出する膨出部6eが形成されている。膨出部6eは、図1において、円柱形状の本体部6aの下端よりも左側(時計回り方向側)が外側に膨出した形状となっている。図1や図4、図5に示されるように、膨出部6eの表面には、係合部である当接突起6fが突設されている。図1に示されるように、ハンドル部材6がOFF状態の位置にある状態では、ハンドル部材6の当接突起6fと、ストッパー部材22の回動阻止部22dとは、近設した位置で対向している。
なお、以上詳細に説明した回動阻止手段は、配線用遮断器40の裏側にも設けられている。
(第1の実施形態の回動阻止機構の作用)
次に第1の実施形態の回動阻止機構の作用について説明をする。図6に電線50を途中まで挿入した状態の説明図を示す。図6の状態では、電線50は、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aまでしか差し込まれていない。電線50の先端が、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aを内側に押圧するので、第1の接触部7aは内側に折れ曲がる。第1の接触部7aが内側に折れ曲がると、第1の接触部7aの下面が、係合部材23の係合突起23cを押圧し、係合部材23が、係合突起23bを中心に、時計回り方向に回動する。すると、係合部材23の保持部23eの上端が、ストッパー部材22の基部22hの下面を、上方に押圧するので、ストッパー部材22が、係合突起22bを中心に上方に(図6の状態で時計回り方向に)回動する。(図6の状態)一方で、リリースレバー21は、当接部21hが筐体1の天井面と当接し、屈曲部21gにより、図6において反時計回り方向に付勢されているので、図6において時計回りに回動することはない。
図6の状態では、ストッパー部材22が、係合突起22bを中心に反時計回りに回動しているので、回動阻止部22dが上方に移動し、回動阻止部22dがハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上に侵入し、位置するようになる。前述したように、回動阻止部22dの先端の上部は切りかかれているので、図6に示されるように、回動阻止部22dの先端面22iが、ハンドル部材6の本体部6の周面に当接することなく、回動阻止部22dが確実に、ハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上に位置するようになる。このため、ハンドル部材6をON状態方向(図6において反時計回り方向)に回動させると、ハンドル部材6の当接突起6fが、回動阻止部22dと当接し(図7の状態)、更にハンドル部材6を回動させようとすると、当接突起22eが筐体1の上部と当接し(図8の状態)、ハンドル部材6の回動が阻止され、ハンドル部材6がON状態になることはない。このため、可動接点4aと固定接点5aとが接触し、通電することはない。
一方で、電線50を端子板18の終端片18cに当接するまで(電線50が第2の接触部7aと接触するまで)挿入すると、電線50の先端が、リリースレバー21の脚部21fと当接し、脚部21fを押し上げ、リリースレバー21が、図9において時計回りに回動する。これに伴い、係合突起21bが、図9において、右側に移動するので、回動阻止部22dもまた、右側に移動する。(図9の状態)この状態では、回動阻止部22dは、ハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上から退避して、前記軌跡上に位置しないので、ハンドル部材6をON状態にまで回動することができる。前述したようにハンドル部材6をON状態にすると、可動接点4aと固定接点5とは当接している状態となる。図9の状態では、電線50は、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7a及び第2の接触部7bの両方と当接し、端子板18の上端片18aに押し当てられているので、電線50と鎖錠バネ端子7及び端子板18との電気的接続が十分な状態となっている。このように、電線50が第2の接触部7bと接触する完全に接続された状態では、ハンドル部材6をON状態に回動することができるので、電線50の接続完了を確実に確認することが可能となる。
なお、回動阻止手段は、配線用遮断器40の裏側にも設けられているので、表裏2極の両方の電線50が鎖錠バネ端子7の第2の接触部7bと接触するまで挿入されない場合には、前記回動阻止手段が、ハンドル部材6のON状態方向への回動を阻止するようになっている。
(第2の実施形態の回動阻止手段の構造)
次に第2の実施形態について説明をする。図10に第2の実施形態の回動阻止手段の説明図を示す。第2の実施形態の筐体1、電源側端子2、負荷側ネジ無し端子3、可動接触子4、固定接触子5、ハンドル部材6、鎖錠バネ端子7、引き外し機構10、摺動部材11、可撓撚り線12、中間部材15、ラッチ部材16、リンク部材17、端子板18、ストッパー部材22は第1の実施形態と同一である。以下、第1の実施形態異なる部分について、第2の実施形態を説明する。
図11に第2の実施形態の回動阻止手段を構成する部品の斜視図を示す。図11に示されるように、第2の実施形態のリリースレバー21の立ち上がり部21iの基部の表面には(回転軸穴21eの上方には)、(図11において紙面手前側に)保持部21mが突設されている。図12にストッパー部材22を、リリースレバー21に取り付けた状態の斜視図を示す。図12に示されるように、ストッパー部材22の係合突起22bを、リリースレバー21の係合穴21kに挿入して、ストッパー部材22をリリースレバー21に取り付けている。図12に示されるように、ストッパー部材22の基部22hの下面は、リリースレバー21の保持部21mの上端と当接し、保持されている。ストッパー部材22は、係合突起22bを中心に、リリースレバー21に対して、時計回り方向は回動自在になっている。
なお、以上説明した回動阻止手段は、配線用遮断器40の裏側にも設けられている。
(第2の回動阻止機構の作用)
第2の実施形態において、電線50が電線挿入穴3aに差し込まれていない状態では、ストッパー部材22の回転阻止部22dは、ハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上に位置している。このため、ハンドル部材6をON状態方向(図10において反時計回り方向)に回動させると、ハンドル部材6の当接突起6fが、回動阻止部22dと当接し(図13の状態)、更にハンドル部材6を回動させようとすると、当接突起22eが筐体1の上部と当接し(図14の状態)、ハンドル部材6の回動が阻止され、ハンドル部材6がON状態になることはない。
図15に、電線50を途中まで挿入した状態の説明図を示す。図15の状態では、電線50は、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aまでしか差し込まれていない。この状態では、ストッパー部材22の回転阻止部22dは、ハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上に位置しているので、ハンドル部材6をON状態方向(図15において反時計回り方向)に回動させると、ハンドル部材6の当接突起6fが、回動阻止部22dと当接し(図16の状態)、更にハンドル部材6を回動させようとすると、当接突起22eが筐体1の上部と当接し(図17の状態)、ハンドル部材6の回動が阻止され、ハンドル部材6がON状態になることはない。この状態では、可動接点4aと固定接点5aとが接触することはない。
一方で、電線50を端子板18の終端片18cに当接するまで(電線50が第2の接触部7bと接触するまで)挿入すると、電線50の先端が、リリースレバー21の脚部21fと当接し、脚部21fを押し上げ、リリースレバー21が、図18において時計回りに回動する。これに伴い、係合突起21bが、図18において、右側に移動するので、回動阻止部22dもまた、右側に移動する。(図18の状態)この状態では、回動阻止部22dは、ハンドル部材6の当接突起6fの回動範囲の軌跡上から退避して、前記軌跡上に位置しないので、ハンドル部材6をON状態にまで回動することができる。前述したようにハンドル部材6をON状態にした場合には、可動接点4aと固定接点5とは当接した状態となっている。(図19の状態)このように、電線50が第2の接触部7bと接触する完全に接続された状態では、ハンドル部材6をON状態に回動することができるので、電線50の接続完了を確実に確認することが可能となる。
なお、回動阻止手段は、配線用遮断器40の裏側にも設けられているので、表裏2極の両方の電線50が鎖錠バネ端子7の第2の接触部7bと接触するまで挿入されない場合には、前記回動阻止手段が、ハンドル部材6のON状態方向への回動を阻止するようになっている。
(第3の実施形態の配線用遮断器の構造)
次に第3の実施形態について説明をする。図20に第3の実施形態の配線用遮断器の全体説明図を示す。第3の実施形態の配線用遮断器45の筐体1、電源側端子2、負荷側ネジ無し端子3、ハンドル部材6、鎖錠バネ端子7は、第1の実施形態と同一の構造である。以下、第1の実施形態と異なる部分について、第3の実施形態を説明する。
第3の実施形態の配線用遮断器45は、回動する可動接触子24の先端に可動接点24aを設けた実施形態である。このような構造の配線用遮断器45は、特許第3850328号公報に示される公知の技術である。以下、配線用遮断器45の構造について説明をする。29はクロスバであり、中央に形成された回動軸29aで、筐体1に回動自在に軸支されている。30はトリガーレバーであり、クロスバ29上に載置されている。トリガーレバー30の中央には、軸穴30aが形成され、この軸穴30aにクロスバ29の回動軸29aが挿通し、トリガーレバー30がクロスバ29に対して回動自在に取り付けられている。トリガーレバー30は、図示しない、捲回バネにより、反時計回り方向に付勢されている。
トリガーレバー30上には、可動接触子24が載置されている。クロスバ29には係合部29bが表裏方向に突出形成され、可動接触子24に形成された係合部24eと係合し、可動接触子24とクロスバ29とが連動して回動するようになっている。なお、図20に示される実施形態では、係合部29aはクロスバ29の上端に形成され、係合部24eもまた可動接触子24の上端に形成されている。裏側には、クロスバ24上に可動接触子24が係合して載置されている。クロスバ29により、表裏2極の可動接触子24が連動して回動するようになっている。可動接触子24の下端(先端)には、可動接点24aが設けられている。クロスバ29、トリガーレバー30及び可動接触子24からなる回動部は、ハンドル部材6の下方に配設されている。
端子板18の下端片18bから、筐体1の内側に向かって固定接触子25が延設されている。鎖錠バネ端子7は端子板18内に収納され、鎖錠バネ端子7の底部と端子板18の下端片18bとは接触しているので、鎖錠バネ端子7と固定接触子25は電気的に接続している。固定接触子25の先端には、固定接点25aが設けられている。図20に示されるように、ハンドル部材6がOFF状態で、固定接点25aと可動接点24aとは、対面するように配設されている。可動接触子24は、図示しない捲回バネにより、時計回りに付勢されている。つまり、可動接点24aが、固定接点25aから離れる方向に、可動接触子24が付勢されている。
クロスバ29には、表側に突出する突起部29cが形成されている。トリガーレバー30には、軸穴30aから外側に延びる腕部30bが形成されている。クロスバ29の突起部29cと、トリガーレバー30の腕部30bと挟まれた空間により係合部31が形成されている。リンク部材17の他端部17bは、係合部31に挿通し、係合している。図20に示されるように、ハンドル部材6が、OFF状態にある場合には、可動接点24aと固定接点25aとは離間した状態となっている。
ハンドル部材6をON状態方向に回動させると、リンク部材17の他端部17bは、下側に移動するので、可動接触子24は、軸部29aを回動軸にして、反時計回りに回動し、可動接点24aと固定接点25aが当接する。可動接点24aと固定接点25aとが当接した状態では、ハンドル部材6の挿通穴6dが、回動可能範囲の最下端を超えて回動している状態となっている。ハンドル部材6の挿通穴6dが、回動可能範囲の最下端を超えて回動しているので、ハンドル部材6が、OFF状態側に回動することなく、可動接点4aと固定接点5aが接触した状態(ON状態)が保持される。このように、ハンドル部材6を回動させることにより、回動部に駆動力(回動力)が付与され、可動接点24aと、固定接点25aとが離接するようになっている。
26は公知の引き外し機構であり、回動部の側方に配設されている。電源側端子2と、負荷側ネジ無し端子3間に、一定値以上の電流や過電流が流れた場合には、引き外し機構26が作動し、トリガーレバー30を時計回り方向に回動させ、クロスバ29の突起部29cと、トリガーレバー30の腕部30bとの空間である係合部31が拡がる。係合部31が拡がると、リンク部材17の他端部17bと、係合部31との係合が外れて、可動接点24aが、固定接点25aから引き外す方向に(時計回りに)回動し、可動接点24aが固定接点25aから離間する。
表側と同様に、裏側にも、負荷側ネジ無し端子3、固定接触子25が配設されている。表裏2極の可動接点24aが、これらに対応する固定接点25aと離接するようになっている。
(第3の実施形態の回動阻止部の構造)
図21に第3の実施形態の回動阻止機構を構成する部品の斜視図を示す。リリースレバー21の基本構造は、第1の実施形態のリリースレバー21と同じである。以下、第1の実施形態のリリースレバー21と異なる点について、第3の実施形態のリリースレバー21を説明する。係合穴21kの上部は、当接部21nとなっていて、手前側に突出している。係合穴21kの右側方は、バネ止21pとなっていて、手前側に突出している。
27はストッパー部材である。ストッパー部材27の基端には、奥側に突出する枢軸27aが形成されている。ストッパー部材27の先端には、下側に突出する係合部27bが形成されている。28は捲回バネである。捲回バネ28の捲回部28aに、ストッパー部材27の枢軸27aを挿通した状態で、枢軸27aをリリースレバー21の係合穴21kに挿通して、ストッパー部材27をリリースレバー21に取り付ける。この状態では、捲回バネ28の一端28bは、リリースレバー21のバネ止21pと当接し、手前側に突出した捲回バネ28の他端28cは、ストッパー部材27の下面と当接し、捲回バネ28によりストッパー部材28は、枢軸27aを中心に、時計回り方向に付勢されている。しかし、ストッパー部材27の上面は、リリースレバー21の当接部21nと当接しているので、ストッパー部材27が、時計回り方向に回動しないようになっている。
図20に示されるように、クロスバ29の上端には、上方に突出した係合突起29dが突設されている。図20に示されるように、ストッパー部材27は、クロスバ29の係合突起29aの上方を覆い被さるように配設され、ストッパー部材27の係合部27bは、クロスバ29の係合突起29dと係合している。このため、回動部は反時計回り方向に回動することなく、ハンドル部材6もまた、OFF状態からON状態方向に回動できないようになっている。
なお、以上詳細に説明した回動阻止手段は、配線用遮断器45の裏側にも設けられている。
(第3の実施形態の回動阻止機構の作用)
図22に、電線50を途中まで挿入した状態の説明図を示す。図22の状態では、電線50は、鎖錠バネ端子7の第1の接触部7aまでしか差し込まれていない。この状態では、ストッパー部材27の係合部27bは、各極の可動接触子24を連動させるクロスバ29の係合突起29dと係合しているため、回動部は反時計回り方向に回動することなく、ハンドル部材6の回動が阻止され、ハンドル部材6がON状態になることはない。この状態では、可動接点24aと固定接点25aとが接触することはない。
一方で、図23に示されるように、電線50を端子板18の終端片18cに当接するまで(電線50が第2の接触部7bと接触するまで)挿入すると、電線50の先端が、リリースレバー21の脚部21fと当接し、脚部21fを押し上げ、リリースレバー21が、図23において時計回りに回動する。これに伴い、ストッパー部材27が、図23において、時計回り方向に回動するので、ストッパー部材27の係合部27bが上側に退避し、この係合部27bとクロスバ29の係合突起29dとの係合が外れる。(図23の状態)この状態では、回動部は、反時計回り方向に回動することができるので、ハンドル部材6をON状態にまで回動することができる。前述したようにハンドル部材をON状態すると、可動接点24aと固定接点25とが当接している状態となる。(図24の状態)このように、電線50が第2の接触部7bと接触する完全に接続された状態では、ハンドル部材6をON状態に回動することができるので、電線50の接続完了を確実に確認することが可能となる。
なお、回動阻止手段は、配線用遮断器45の裏側にも設けられているので、表裏2極の両方の電線50が鎖錠バネ端子7の第2の接触部7bと接触するまで挿入されない場合には、前記回動阻止手段が、回動部の回動を阻止し、ハンドル部材6のON状態方向への回動を阻止するようになっている。
なお、以上説明した全ての実施形態ではストッパー部材22は、リリースレバー21に係合したもので説明したが、筐体1や他の部材に係合した構造であっても差し支えない。
なお、以上説明した第1の実施形態及び第2の実施形態に示される配線用遮断器40は、上下に摺動する摺動部材11で、可動接点4aを固定接点4aに離接させる構造のものであるが、第3の実施形態のように、その先端に可動接点24aが設けられた可動接触子24を回動させることにより、可動接点24aと固定接点25aを離接するような構造の配線用遮断器45にも、第1及び第2の回動阻止機構を用いることができることは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う配線用遮断器もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第1の実施形態の回路遮断器の全体説明図である。 鎖錠バネ端子の詳細図である。 第1の実施形態の回動阻止機構を構成する部品の斜視図である。 第1の実施形態の回動阻止機構の詳細斜視図である。(ハンドル部材はON状態) 図4とは異なる角度から見た、第1の実施形態の回動阻止機構の詳細斜視図である。(ハンドル部材はON状態) 電線を途中まで挿入した状態の説明図を示す。(第1の実施形態) 電線を途中まで挿入した状態において、ハンドル部材をON状態方向に回動させた状態の説明図である。(第1の実施形態) 電線を途中まで挿入した状態において、ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止している状態の説明図である。(第1の実施形態) 電線を完全に挿入した状態の説明図である。(第1の実施形態) 第2の実施形態の回動阻止手段の説明図である。 第2の実施形態の回動阻止手段を構成する部品の斜視図である。 ストッパー部材をリリースレバーに取り付けた状態の斜視図である。 電線を電線挿入穴に挿入していない状態で、ハンドル部材をON状態方向に回動させた状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を電線挿入穴に挿入していない状態で、ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止している状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を途中まで挿入した状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を途中まで挿入した状態において、ハンドル部材をON状態方向に回動させた状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を途中まで挿入した状態において、ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止している状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を完全に挿入した状態の説明図である。(第2の実施形態) 電線を完全に挿入した状態において、ハンドル部材をON状態に回動させた状態の説明図である。(第2の実施形態) 第3の実施形態の回路遮断器の全体説明図である。 第3の実施形態の回動阻止機構を構成する部品の斜視図である。 電線を途中まで挿入した状態の説明図である。(第3の実施形態) 電線を完全に挿入した状態の説明図である。(第3の実施形態) 電線を完全に挿入した状態において、ハンドル部材をON状態に回動した状態の説明図である。(第3の実施形態)
符号の説明
1 筐体
1a 介入凹部
1b スライド部
2 電源側端子
3 負荷側ネジ無し端子
3a 電線挿入穴
4 可動接触子
4a 可動接点
5 固定接触子
5a 固定接点
6 ハンドル部材
6a 本体部
6b レバー部
6c 延出部
6d 挿通穴
6e 膨出部
6f 当接突起
7 鎖錠バネ端子
7a 第1の接触部
7b 第2の接触部
7c 底部
10 引き外し機構
10a 固定鉄心
10b バイメタル
10c 可動鉄心
10d 接続部材
10e 調整ネジ
10f 支点穴
11 摺動部材
11a 可動接触子保持部
11b スプリング保持部
12 可撓撚り線
15 中間部材
15a 摺動凹部
15c 底部
15d スプリング保持部
16 ラッチ部材
16a 板部
16b 延出部
16c 挿通穴
16d 板部の先端
17 リンク部材
17a 一端部
17b 他端部
18 端子板
18a 上端片
18b 下端片
18c 終端片
21 リリースレバー
21a リリースレバー本体
21b バネ片
21c 操作部
21d 押圧部
21e 回転軸穴
21f 脚部
21g 屈曲部
21h 当接部
21i 立ち上がり部
21k 係合穴
21m 保持部
21n 当接部
21p バネ止
22 ストッパー部材
22a 立ち上がり部
22b 係合突起
22c 係合凹部
22d 回動阻止部
22e 当接突起
22f 延出部
22g 中間部
22h 基部
22i 先端面
23 係合部材
23a 取付部
23b 取付突起
23c 係合突起
23e 保持部
23f 下部
24 可動接触子
24a 可動接点
24e 係合部
25 固定接触子(第3の実施形態)
25a 固定接点
26 引き外し機構(第3の実施形態)
27 ストッパー部材(第3の実施形態)
27a 枢軸
27b 係合部
28 捲回バネ
28a 捲回部
28b 捲回バネの一端
28c 捲回バネの他端
29 クロスバ
29a 軸部
29b 係合部
29c 突起部
29d 係合突起
30 トリガーレバー
30a 軸穴
30b 腕部
31 係合部
40 配線用遮断器(第1の実施形態)
45 配線用遮断器(第3の実施形態)
50 電線

Claims (6)

  1. 電源側端子と、
    電線挿入穴と、その一端が第1の接触部、その他端側が第2の接触部となっている鎖錠バネ端子とから構成され、前記電線挿入穴に挿入された電線が、順次第1の接触部と第2の接触部で接触するように構成された負荷側ネジ無し端子と、
    前記電源側端子と前記鎖錠バネ端子とを電気的に離接する可動接点及び固定接点と、
    前記可動接点に駆動力を付与し、前記可動接点が前記固定接点と接触したON状態と、前記可動接点が前記固定接点と離間したOFF状態に切り替える、回動自在に配設されたハンドル部材を有する配線用遮断器において、
    前記挿入穴から挿入された電線が、鎖錠バネの第1の接触部及び第2の接触部の両方と接触しない場合には、前記ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止する回動阻止手段を設けたことを特徴とする配線用遮断器。
  2. その回転軸の下方に向かって延設された脚部を有するリリースレバーを、前記脚部が鎖錠バネ端子の第2の接触部と対向するように、鎖錠バネ端子の上方に回動自在に配設し、
    電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2接触部と接触しない場合には、前記リリースレバーと係合する回動阻止手段が、ハンドル部材のOFF状態からON状態への回動を阻止し、
    電線挿入穴から挿入された電線が、前記鎖錠バネ端子の第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記回動阻止手段のハンドル部材のOFF状態からON状態への回動の阻止を解除するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の配線用遮断器。
  3. 回動阻止手段は、ハンドル部材に設けた係合部に、リリースレバーに回動自在に配設されたストッパー部材が係合するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の配線用遮断器。
  4. 回動阻止手段は、
    ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
    その下端に形成された係合突起と、上方に立ち上がる保持部とを有する係合部材を、前記係合突起を鎖錠バネ端子の第1の接触部の下面と当接させた状態で、リリースレバーの回動軸に回動自在に配設し、
    その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記ストッパー部材の下面が前記係合部材の保持部上端で保持された状態で、前記リリースレバーに回動自在に配設し、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第1の接触部のみと接触する場合には、前記電線により前記鎖錠バネ端子の第1の接触部が内側に折れ曲がり、前記係合部材が回動し、前記係合部材の保持部がストッパー部材を上方に押し上げ、前記回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に侵入し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の配線用遮断器。
  5. 回動阻止手段は、
    ハンドル部材の回動軸から外側に膨出する当接突起をハンドル部材に突設し、
    リリースレバーに保持部を設け、
    その先端に回動阻止部を有するストッパー部材を、前記回動阻止部が前記ハンドル部材の当接突起と対向し、前記リリースレバーの保持部で保持された状態で前記リリースレバーに取り付け、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記回動阻止部は、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上に位置して、前記ハンドル部材のON状態方向への回動を阻止し、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の回動阻止部が、前記ハンドル部材の当接突起の回動範囲の軌跡上から退避し、前記ハンドル部材のON状態方向への回動が可能となるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の配線用遮断器。
  6. 配線用遮断器は、
    その先端に可動接点が設けられ、ハンドル部材により駆動力が付与される回動部を、回動自在に取り付け、前記回動部を回動させることにより、可動接点と固定接点が離接するように構成されたものであり、
    回動阻止手段は、
    前記回動部の上端に上方に突出する係合突起を突設し、
    その先端に下側に突出する係合部が形成されたストッパー部材を、前記係合部が前記回動部の係合突起と係合した状態で、リリースレバーに取り付け、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触しない場合には、前記ストッパー部材の係合部は、前記回動部の係合突起と係合し、前記回動部の回動を阻止して、前記ハンドル部材の回動を阻止するが、
    電線挿入穴に挿入された電線が、第2の接触部と接触するまで挿入された場合には、前記電線が、前記リリースレバーの脚部を押し上げ、これに伴い前記リリースレバーが回動し、前記ストッパー部材の係合部と前記回動部の係合突起との係合が外れ、前記回動部及びハンドル部材が回動自在になるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の配線用遮断器。
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