JP4863373B2 - 配線用遮断器 - Google Patents

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本発明は、過電流が流れたときにトリガ引き外し片を傾斜させ、引き外し動作を行わせる配線用遮断器に関するものである。
配線用遮断器は、ラッチの先端を係合させたトリガ引き外し片を備え、過電流が流れたときにバイメタルまたは瞬時引外し装置の固定鉄片によりトリガ引き外し片を回転させてラッチとの係合を外し、引き外し動作を行わせるようになっている。
このような動作を行わせるためにはトリガ引き外し片の基部を回転自在に支持する必要があり、従来はトリガ引き外し片の基部に丸ピンを設けて回転軸とした構造が一般的であった。しかし最近では形状の簡略化や部品点数の削減のために、丸ピンを省略してトリガ引き外し片のエッジ部を回転軸として利用するものがある。
ところがトリガ引き外し片には強い係合荷重が作用するために強度を持たせる必要があり、必然的に肉厚が厚くなる。トリガ引き外し片をプレス成形する場合には、図11に示すようにエッジに抜き方向によりダレ面31と返り面32とが存在するため、軸構造に応じて抜き方向を指定する必要があるが、他の部位で逆の抜き方向を指定しなければならない場合には複雑な金型構造が必要となる。また、金型や材料の状態によりダレや返りの量が不安定となる可能性があり、加工に細心の注意が必要となる。さらに相手部品の軸受部については、トリガ引き外し片が厚いと回転運動を阻害しないような形状の工夫を施す必要がある。
このほか、特許文献1に示されるように、トリガ引き外し片の基部を薄板状の保持ばねによってバイメタルに取り付けた配線用遮断器も提案されている。この構造はトリガ引き外し片の復帰ばねを回転軸として利用することにより、部品点数の削減を図ったものである。しかしこのように板ばねを回転軸としたものは板ばねのある範囲全体が変形して回転軸となり、その位置を特定しがたい。このためトリガ引き外し片と固定片との間の距離が製品ごとにばらつき易く、引き外し特性が安定しないため、バイメタルとのギャップ調整に手数がかかるという問題があった。
特開2002‐25416号公報
本発明は上記した従来の問題点を解消し、部品点数が少なく、加工が容易であり、しかもトリガ引き外し片の回転軸の位置を特定することにより引き外し特性を安定させた配線用遮断器を提供するためになされたものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、トリガ引き外し片を板ばねにより支持させるとともに、この板ばねの一部に軸受と係合する回転軸部を設けた配線用遮断器であって、該板ばねの他部に、トリガ引き外し片と連動して引き外し動作を行うラッチを係合させる係合部を設けたことを特徴とするものである。
本発明の配線用遮断器は、トリガ引き外し片を支持する板ばねの一部に回転軸部を設けたものであり、板ばねはトリガ引き外し片よりも板厚が薄いので、プレス成形時のダレや返りの影響が少ない。しかも板ばね全体を回転軸としたものと比較して回転軸の位置を安定させることができるので、引き外し特性が安定する。さらに、該板ばねの他部に、トリガ引き外し片と連動して引き外し動作を行うラッチを係合させる係合部を設けたものであるので、回転軸からラッチとの係合部までの距離を安定させることができ、引き外し特性のばらつきを無くすことができる。
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1と図2は本発明の実施形態を示す全体図であり、1はケース、2はケース1の上部に軸支されたハンドルである。ハンドル2の下方にはリンク3によりハンドル2と連結された昇降部材4が設けられており、図示の状態では可動接触子5を引き上げたオフ状態にあるが、ハンドル2をオン方向に回転させると可動接触子5を押し下げ、可動接点6aを固定接点6bに接触させてオン状態となるようになっている。
7はケース1の内部に固定された瞬時引外し装置の固定鉄片、8はその内部に設けられたバイメタル、9はこれらに近接配置されたトリガ引き外し片である。図3、図4に示すように、トリガ引き外し片9は金属板をプレス加工によって打ち抜き屈曲させたものであって、垂直板部10の上端をバイメタル8の上方に折り曲げ、その先端をバイメタル8を越えた位置で下方に折り曲げ、その部分にバイメタル8とのギャップの調整ねじ11を設けてある。またトリガ引き外し片9の下部も瞬時引外し装置の固定鉄片7の方向に屈曲させてあり、その中央部には垂下片12が形成されている。
本発明では、トリガ引き外し片9をその復帰ばねとして機能する板ばね13により支持させている。この実施形態では、板ばね13はトリガ引き外し片9の垂直板部10に密着固定される垂直面14と、その下部両端を瞬時引外し装置の固定鉄片7の方向に屈曲させた水平脚部15と、更にその先端を垂直下方に屈曲させた取付部16を備え、この取付部16が瞬時引外し装置の固定鉄片7の基部17に固定されている。なお、板ばね13はトリガ引き外し片9に比較して非常に肉薄であるから、プレス加工に伴うダレや返りは無視することができる。
このようにトリガ引き外し片9は板ばね13により瞬時引外し装置の固定鉄片7の基部17に弾性的に支持されているが、これだけでは板ばね13の全体が変形するため、トリガ引き外し片9の回転軸が定まらない。そこで板ばね13の垂直面14の中央下部を瞬時引外し装置の固定鉄片7の方向に屈曲させ、その先端を更に屈曲させて先端部18とし、その先端部18の両側を左右に突設させて回転軸部19を形成した。この先端部18は回転軸部19の近傍位置においてトリガ引き外し片9の垂下片12に固定されている。これにより下記する係合荷重による板ばね13の変形を防止している。
板ばね13の上端部はトリガ引き外し片9の窓孔20に折り込まれてラッチ21との係合部22となっている。図1、図2に示されるように、ラッチ21の先端はこの係合部22に係合して下向きの係合荷重をトリガ引き外し片9に作用させる。このため、トリガ引き外し片9は板ばね13を撓ませながら下方に押圧され、上記回転軸部19も下方に押圧され、図5に示すケース1側の軸受23と係合する。図5は片側の軸受23だけを示しているが、実際には左右両側に設けられており、段部によって左右両側の回転軸部19を受けるようになっている。従ってトリガ引き外し片9は、常に板ばね13の回転軸部19の下端を回転軸として揺動することとなる。なお図6、図7にこの部分の拡大図を示す。
このように、本発明においてはトリガ引き外し片9は全体を板ばね13に支持されながら、ラッチ21の係合荷重により板ばね13の回転軸部19をケース1側の軸受23と常に係合させている。図8はオン状態におけるトリガ引き外し片9の様子を示している。
過電流によりバイメタル8が変形すると、図9のように調整ねじ11の先端がバイメタル8によってバイメタル8側に動かされ、トリガ引き外し片9は回転軸部19を中心としてバイメタル8側に揺動し、ラッチ21が係合部22から外れる。これに伴い、引き外し機構が接点をオフとする引き外し動作が行われる。また図10は瞬時引外し装置の固定鉄片7によりトリガ引き外し片9が動かされた状態を示す図であり、この場合にも同様にラッチ21が係合部22から外れ、引き外し動作が行われる。何れの場合にも、トリガ引き外し片9の回転軸は回転軸部19であって一定しており、安定した引き外し特性を得ることができる。また、係合部22の端部は上方に向けて折り曲げ片24を設けてあるので、ラッチを潤滑に動作させるためのグリスを安定してのせることができ、係合が安定する。
上記したように、本発明によれば復帰用の板ばね13によりトリガ引き外し片9を支持させたので部品点数が少なくなり、またこの板ばね13の一部に回転軸部19を設けたので回転軸の位置を安定させることができ、引き外し特性が安定する。さらにラッチ21との係合部22を板ばね13に設けたので回転軸部19から係合部22までの距離を安定させることができ、引き外し特性のばらつきを無くすことができる。
本発明の実施形態を示す正面図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 トリガ引き外し片の斜視図である。 トリガ引き外し片の反対側からの斜視図である。 ケース側の軸受を示す斜視図である。 要部の拡大図である。 要部の拡大図である。 オン状態におけるトリガ引き外し片の状態図である。 バイメタルによるトリップ状態におけるトリガ引き外し片の状態図である。 瞬時引外し装置の固定鉄片によるトリップ状態におけるトリガ引き外し片の状態図である。 従来の問題点の説明図である。
1 ケース
2 ハンドル
3 リンク
4 昇降部材
5 可動接触子
6a 可動接点
6b 固定接点
7 瞬時引外し装置の固定鉄片
8 バイメタル
9 トリガ引き外し片
10 垂直板部
11 調整ねじ
12 垂下片
13 板ばね
14 垂直面
15 水平脚部
16 取付部
17 基部
18 先端部
19 回転軸部
20 窓孔
21 ラッチ
22 係合部
23 軸受
24 折り曲げ片
31 ダレ面
32 返り面

Claims (1)

  1. トリガ引き外し片を板ばねにより支持させるとともに、この板ばねの一部に軸受と係合する回転軸部を設けた配線用遮断器であって、
    該板ばねの他部に、トリガ引き外し片と連動して引き外し動作を行うラッチを係合させる係合部を設けたことを特徴とする配線用遮断器
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