JP3046575B2 - 取外可能な自動車のドアヒンジ - Google Patents

取外可能な自動車のドアヒンジ

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JP3046575B2 JP10154816A JP15481698A JP3046575B2 JP 3046575 B2 JP3046575 B2 JP 3046575B2 JP 10154816 A JP10154816 A JP 10154816A JP 15481698 A JP15481698 A JP 15481698A JP 3046575 B2 JP3046575 B2 JP 3046575B2
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  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、一方と他方のヒ
ンジ扉を一方と他方のドア部品（ドア、ドア支柱）にそ
れぞれ固定し、ヒンジ軸を形成するヒンジピンを一方の
ヒンジ扉のヒンジ環部に回動自在であるが軸方向には動
かないように軸受で支承してヒンジ組立時に取外可能な
他方のヒンジ扉のヒンジ環部に回転止めして連結し、ヒ
ンジピンが両方のヒンジ扉のヒンジ環部の対向する動作
面の間に嵌まり半径方向に張り出している軸カラーを有
し、この軸カラーが他方のヒンジ扉に対向する側でヒン
ジピンの自由端に向けて先細る円錐体を形成し、他方の
ヒンジ扉のヒンジ環部穴の対応する円錐拡大部が軸カラ
ーに割り当ててあり、更に外周ネジのあるヒンジピンの
軸方向延長部へ螺入でき、円錐継足部を有し、他方のヒ
ンジ扉のヒンジ環部穴の中の対応する円錐拡大部が割り
当ててあるネジ付きナットにより他方のヒンジ扉が自動
的に外れることを防止した取外可能な自動車のドアヒン
ジに関する。
【０００２】
【従来の技術】上記構造の取外可能な自動車のドアヒン
ジは、最近の自動車の車体に使用され、未処理車体に一
度嵌め込み調整した車両のドアを塗装後に車体から切り
離し、別々に装飾を施し、次に車両の最終組立の範囲内
で新たに調整作業なしに再び車体に正しい位置にして入
れている。この周知の構造の取外可能なヒンジでは、特
に車両のドアを車体に再利用することを機械的に支援で
きたり容易にするため、取外可能なヒンジ扉のヒンジ環
部のヒンジ環部穴に嵌まり、ヒンジ環部穴の全長にわた
り一様で、ヒンジピンの円筒状領域は、ヒンジ環部穴の
内径に比べて一定の不足内径寸法でなくてはならい。
【０００３】このことから、ヒンジ環部穴に対するヒン
ジピンの中心合わせは主として一方でヒンジピンの半径
方向に張り出している軸カラーに続く円錐体と、他方で
ネジ付きナットに続く円錐体と、これ等の円錐体にそれ
ぞれ付属するヒンジ環部穴の円錐拡大部とにより取外可
能な他方のヒンジ扉のヒンジ環部で行う必要があること
になり、円錐体とヒンジ環部穴の円錐拡大部は、軸方向
に向いた螺合部と関連して、同時にこれ等に嵌まるヒン
ジピンの部分の中心位置をヒンジ環部穴に設定する役目
も持っている。この場合、ヒンジピンに対して取外可能
な他方のヒンジ扉のヒンジ環部の中心合わせを維持する
ことは、主として一方のヒンジピンの円錐体と他方のネ
ジ付きナットの円錐体やそれぞれに付属するヒンジ環部
穴の円錐拡大部との間で螺合部により強制もしくは支援
される面圧に起因している。
【０００４】特にモータ駆動部、例えば電動窓昇降装置
等を組み込むことにより生じる最近の車両のドアの重要
を増加させる取外可能なヒンジ扉をヒンジピンに支持す
るそのような設計でヒンジピンに対してヒンジ環部の傾
きに対処するため、ネジ付きナットを付属するヒンジピ
ンの軸方向の延長部に止める螺合部が分取外可能なヒン
ジ扉のヒンジ環部の外部に大部分配置されている。ヒン
ジピンとネジ付きナットの間の螺合部のこの配置によ
り、車両のドアが重たい場合でも、取外可能なヒンジ扉
のヒンジ環部が次第にヒンジ軸に対して一定の角度位置
を占めたり、車両のドアが次第に沈むことを防止できる
が、これにはネジ付きナットに付属するネジを担持する
ヒンジピンの延長部を比較的長く形成しなけれなならな
い。しかし、これによりヒンジの取外に対して持ち上げ
距離が比較的長くなるので望ましくない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】それ故、この発明の課
題は、ドアヒンジの製造経費や組立経費を高めることな
く、先に説明した車両のドアの沈みを確実に防止するだ
けでなく、ヒンジピンをできる限り短く形成した場合、
取外可能なヒンジの二分割品をヒンジピンのところに半
径方向に安定に支持することもできる冒頭に述べた構造
の取外可能な自動車のドアヒンジを提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、冒頭に述べた構造の取外可能な自動車のドアヒ
ンジにあって、外ネジ１８のあるヒンジピン２０の延長
部１７が両方の円錐拡大部１３，２１の間に延びている
ヒンジ環部穴１４の円錐拡大部１３，２１の内径に対し
て不足内径寸法を有し、ネジ付きナット２０の円錐継足
部１９に続く首状の延長部２２がヒンジ環部穴１４とヒ
ンジピンの延長部１７の間のリング空間２３に嵌まるこ
とによって解決されている。
【０００７】この発明による他の有利な構成は特許請求
の範囲の従属請求項に記載されている。
【０００８】
【発明の実施の形態】ヒンジピンと付属するネジ付きナ
ットの上記構成により、ネジ付きナットとヒンジピンの
螺合部をヒンジ環部の中に充分入れることができ、同時
に取外可能なヒンジ扉のヒンジ環部穴の円筒状長手部分
の両端のところでヒンジ環部とヒンジピンの間を非常に
良好に半径方向に支持できる可能性が開ける。ヒンジピ
ンとネジ付きナットの間の螺合部をヒンジ環部の方に移
動させると、同時に取外可能なヒンジ扉を取り外すのに
必要な取外レベルがヒンジ環部自体のレベルの値に制限
することにもなるので有利である。更に、ヒンジピンと
ネジ付きナットの螺合部をヒンジ環部に移動させるのに
合わせてヒンジピンの重さも同時に低減し、これに対し
て製造経費を高めたり、取外可能なヒンジ扉とヒンジピ
ンの接続の安定性が低下することを甘受する必要はな
い。
【０００９】この場合、特に内ネジを付けたネジ付きナ
ットの首状の延長部の外径が他のヒンジ二分割品のヒン
ジ環部穴の円筒状長手部分の内径に一致している。
【００１０】有利な構成では、ネジ付きナットの首状の
延長部の軸方向の長さはヒンジ環部穴の円筒状長手部分
の長さの少なくとも５分の１に相当し、両方のヒンジ扉
のヒンジ環部の対向する動作面の間に嵌まるヒンジピン
の軸カラーのヒンジピンの自由端に向けて先細る円錐体
に続き、ヒンジ環部穴の円筒状長手部分の内径の直径に
相当する台継足部の軸方向の長さは同時にヒンジ環部穴
の円筒状長手部分の軸方向の長さの少なくとも５分の１
に相当している。この実施態様は取外可能なヒンジ扉が
対向する二つの動作面の近くで半径方向にヒンジピンに
対して十分支持され、このヒンジピンに対しても中心合
わせされるため、ドアが後でずり落ちることを完全に排
除できる点で優れている。
【００１１】ヒンジピンのネジの延長部がネジ付きナッ
トのネジ穴に一部のみ被さることに特徴のある取外可能
なヒンジ扉のヒンジ環部穴に関してヒンジピンとネジ付
きナットの間の螺合部を内に配置することに関連して、
ネジ付きナットの有利な構成は、このネジ穴が外に対し
てカバーで閉ざされ、このカバーがネジ付きナットの本
体に永続的もしくは取り出しできないように連結してい
る点にある。これにより、ゴミや塗料または他の物質が
ネジ付きナットのネジ穴の外に開放している領域内に集
めたり、そのような集積物が出ることによる何らかの取
り扱い難さも排除される。
【００１２】ネジ付きナットの実際の設計にはネジ付き
ナットの工具継足部の配置や形状に応じて多くの実施態
様を利用できる。
【００１３】第一の実施態様では、カバーを備え多角形
の工具継足部が外にあるネジ付きナットは単品に成形さ
れたキャップナットあるいは載置されたドーム状のキャ
ップ部分を備えたネジ付きナットとして形成されてい
る。
【００１４】他方の実施態様によれば、ネジ付きナット
が多角形の工具継足部を備えていて、ネジ穴のカバーが
密閉円板で形成され、ナット本体の軸方向に延長部に配
置され、ネジ穴に対して過大内径寸法の収納部に密閉円
板を入れると有効である。ナット本体に成形された収納
部内の位置では、密閉円板が収納部の外周縁部分で固定
されている。この構成の他の形態では、更にナット本体
に成形された収納部に入れた密閉円板には中心に配置さ
れた中心合わせ窪みがあり、他の効果的な変形種の範囲
内では、中心に配置された軸方向の圧印部を有する密閉
円板にネジ付きナットのネジ穴の領域に嵌まる中心合わ
せ継足部があり、中心合わせ継足部を形成すると密閉円
板をナット本体に同時に連結する働きがある。
【００１５】ナット本体とネジ付きナットのネジ穴のカ
バーとを一体成形する実施例では、工具継足部の合理的
な形状を形成するため、ネジ穴の収納部に付属する領域
を軸方向に突き出し、ネジ穴を覆う領域をキャップナッ
ト式に備えたナット本体には、その断面で工具継足部を
形成する軸方向に向いた圧印部が設けてあり、この圧印
部とネジ穴の間にネジ穴の軸にほぼ垂直に向いた隔壁が
ある。この実施例では、簡単な第一構成で、軸方向に向
いた圧印部が内部トルクス（Torx) を形成し、このトル
クスがネジ付きナットのただ一つの工具継足部を形成し
ている。この実施態様の第二構成でも、ネジ付きナット
に軸方向に向いた圧印部で形成される内部トルクスに加
えて外部トルクスが設けてあるある。
【００１６】
【実施例】以下の具体例の説明では図面に示す二つの実
施例に基づきこの発明を詳しく説明する。
【００１７】図１に示すように、図示していないドア装
置の一方の部品に固定されている第一ヒンジ扉１と同様
に図示していないドア装置の他方の部品に固定されてい
る第二ヒンジ扉２から成る取外可能な自動車のドアヒン
ジでは、ヒンジピン３が手入れ不要な軸受材料から成る
軸受ブッシュ４により第一ヒンジ扉１のヒンジ環部６の
ヒンジ環部穴５に回動自在に支承されている。ヒンジ環
部６では、一方で外側の動作面７に接している支持板８
により、他方で外側の動作面９に被さり半径方向に張り
出した軸カラー１６によりヒンジピン３の軸方向の動き
が防止されている。一方のヒンジ扉１のヒンジ環部６か
ら突出する領域では、半径方向に突き出た軸カラー１６
に続く円錐体１０がヒンジピン３がある。この円錐体１
０によりヒンジピンはドアヒンジを掛ける時、第二ヒン
ジ扉２のヒンジ環部１２の動作面１１に接続するヒンジ
環部穴１４の対応する円錐拡大部１３に嵌まる。円錐体
１０に続き、ヒンジピン３には円筒状の台継足部１５が
あり、この台継足部１５の直径はヒンジ環部穴１４の円
筒状の長手領域の内径に合わせてある。ヒンジピン３の
円筒状の台継足部１５にはヒンジ環部穴の内径に比べて
明らかに内径不足で軸方向に向いた円筒状の延長部１７
が続く。この延長部１７はその全長に対して外ネジ１８
が付けてある。この外ネジには円錐継足部１９を備えた
ネジ付きナット２０を螺入できる。ネジ付きナット２０
の円錐状の継足部１９はヒンジを組み立てる時にヒンジ
環部穴１４の対応する円錐状に形成された円錐拡大部２
１に嵌まる。ネジ付きナット２０の円錐状の継足部１９
には軸方向に向き内ネジを付けたネック継足部２２が続
く。このネック継足部２２は円筒状の延長部１７とヒン
ジ環部穴１４の円筒状の長手部分の内周との間に生じる
リング空間２３に嵌まり、その外径はヒンジ環部穴１４
の内径に一致する。図示する実施例では、一方の円錐体
１０に続くヒンジピンの円筒状の台継足部１５と、他方
のネジ付きナット２０の軸方向に向いたネック継足部２
２とのヒンジ環部穴１４の円筒状の長手部分への進入す
る深さは、ヒンジ環部穴１４の円筒状の長手部分の全長
の５分の１に相当する。ヒンジピン３のネジの延長部１
７の軸方向の長さは取外可能なヒンジ扉のヒンジ環部１
２の全体の高さに限定されている。明らかに取外可能な
ヒンジ扉のヒンジ環部穴１４に関してネジ付きナット２
０の螺合部は全で内部になるように、ヒンジピン３のネ
ジの延長部１７がネジ付きナット２０のネジ穴に一部分
だけ嵌まることが分かる。
【００１８】図２と３にはネジ穴３０を外に閉ざすカバ
ーを備えたネジ付きナット２０の実施例が示してある。
この場合、図２のネジ付きナット２０は単品のキャップ
ナットとして形成されているが、図３のネジ付きナット
２０は複合キャップナットとして形成されている。外に
ある多角形の工具継足部３１を備えたナット本体２０の
上にはドーム状のキャップ部分３３が載っている。
【００１９】図４〜６にはネジ穴３０を外に閉ざす密閉
円板を備えたネジ付きナット２０の種々の実施態様を示
す。
【００２０】図４の図面によれば、外にある多角形の工
具継足部３１を備えたナット本体３２の軸方向の延長部
に配置され、ネジ穴３０に対して過大内径寸法である収
納部３５の中に板状の密閉円板３４が入れてある。ネジ
本体３２のところに成形された収納部３５の内部のその
位置には、両側で滑らかな面の密閉円板３４が収納部３
５の外周縁部分３６で固定されている。
【００２１】図５の図面によれば、外にある多角形の工
具継足部３１を備えたナット本体３２の軸方向の延長部
に配置され、ネジ穴３０に対して過大内径寸法である収
納部３５の中に同じような板状の密閉円板３４が納めて
あり、中心に配置されている中心合わせ窪み３７があ
る。
【００２２】図６の図面によれば、外にある多角形の工
具継足部３１を備えたナット本体３２の軸方向の延長部
に配置されている密閉円板３８は、成形部品として形成
され、中心にある軸方向の圧印部３９０を持つ密閉円板
３８にはネジ付きナット２０のネジ穴３０の領域に嵌ま
る中心合わせ継足部３９がある。
【００２３】図７と８の実施例はネジ付きナット２０を
単品で一体に形成している点に特徴がある。図７の構成
では、キャップナット式にネジ穴３０の収納部に付属す
る領域を軸方向に突出し、ネジ穴３０を覆う領域４０を
備えたナット本体３２には、軸方向に向き、横断面面に
工具の継足部を形成する圧印部４１がある。その場合、
この圧印部３１は圧印部４１とネジ穴３０の間にネジ穴
３０の軸にほぼ垂直に向いた隔壁４２が得られ、この圧
印部４１が同時にトルクスとして構成されるネジ付きナ
ット２０のただ一つの工具継足部を形成するように構成
されている。図８の構成はネジ付きナット２０が軸方向
に向いた圧印部４１で形成される内部トルクスに加え
て、外部トルクス４４を形成する第二の工具継足部を備
えていることで、図７の構成と異なる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の取外可
能な自動車のドアヒンジにより製造経費や組立経費を高
めることなく、車両のドアの沈みを確実に防止するだけ
でなく、ヒンジピンをできる限り短く形成した場合、取
外可能なヒンジの二分割品をヒンジピンのところに半径
方向に安定に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 取外可能な自動車のドアヒンジの縦断面図、
【図２】 キャップナットとして形成されたネジ付きナ
ットの一部を断面図にした側面図、
【図３】 複合的に形成されたキャップナットとして形
成されたネジ付きナットの一部断面図にした側面図、
【図４】 密閉円板を備えたネジ付きナットの第一実施
例の一部を断面図にした側面図、
【図５】 密閉円板を備えたネジ付きナットの第二実施
例の一部を断面図にした側面図、
【図６】 密閉円板を備えたネジ付きナットの第三実施
例の一部を断面図にした側面図、
【図７】 内部にある工具延長部を備えたネジ付きナッ
トの第一実施例の一部を断面図にした側面図、
【図８】 内部にある工具延長部を備えたネジ付きナッ
トの第二実施例の一部を断面図にした側面図である。
【符号の説明】
１，２ ヒンジ扉 ３ ヒンジピン ４ 軸受ブッシュ ５，１４ ヒンジ環部穴 ６，１２ ヒンジ環部 ７，９，１１ 動作面 ８ 支持板 １０ 円錐体 １３，２１ 円錐拡大部 １５ 台継足部 １６ 軸カラー １７ 延長部 １８ 外ネジ １９ 円錐継足部 ２０ ネジ付きナット ２２ ネック継足部 ２３ リング空間 ３０ ネジ穴 ３１ 多角形の工具継足部 ３２ ナット本体 ３３ キャップ部分 ３４，３８ 密閉円板 ３５ 収納部 ３６ 外周縁部分 ３７ 中心合わせ窪み ３９ 中心合わせ継足部 ４０ ネジ穴を覆う領域 ４１ 圧印部 ４２ 隔壁 ４４ 外部トルクス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス・メンテン ドイツ連邦共和国、42855 レムシャイ ト、ゲズントハイトストラーセ、32 (72)発明者 ハインリツヒ・オステルカムプ ドイツ連邦共和国、ヴエルメルスキルヒ エン、ランゲンブツシユ、21アー (56)参考文献 実開 昭62−54164（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E05D 5/10 - 7/10 B60J 5/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 一方と他方のヒンジ扉（１，２）を一方
    と他方のドア部品（ドア、ドア支柱）にそれぞれ固定
    し、ヒンジ軸を形成するヒンジピン（３）を一方のヒン
    ジ扉（１）のヒンジ環部（６）に回動自在であるが軸方
    向には動かないように軸受（４）で支承してヒンジ組立
    時に取外可能な他方のヒンジ扉（２）のヒンジ環部（１
    ２）に回転止めして連結し、ヒンジピン（３）が両方の
    ヒンジ扉（１，２）のヒンジ環部（６，１２）の対向す
    る動作面（９，１１）の間に嵌まり半径方向に張り出し
    ている軸カラー（１６）を有し、この軸カラー（１６）
    が他方のヒンジ扉（２）に対向する側でヒンジピン
    （３）の自由端に向けて先細る円錐体（１０）を形成
    し、他方のヒンジ扉（２）のヒンジ環部穴（１４）の対
    応する円錐拡大部（１３）が軸カラー（１６）に割り当
    ててあり、更に外周ネジ（１８）のあるヒンジピン
    （３）の軸方向延長部（１７）へ螺入でき、円錐継足部
    （１９）を有し、他方のヒンジ扉（２）のヒンジ環部穴
    （１４）の中の対応する円錐拡大部（２１）が割り当て
    てあるネジ付きナット（２０）により他方のヒンジ扉
    （２）が自動的に外れることを防止した取外可能な自動
    車のドアヒンジにおいて、 外ネジ（１８）のあるヒンジピン（２０）の延長部（１
    ７）が両方の円錐拡大部（１３，２１）の間に延びてい
    るヒンジ環部穴（１４）の円錐拡大部（１３，２１）の
    内径に対して不足内径寸法を有し、ネジ付きナット（２
    ０）の円錐継足部（１９）に続く首状の延長部（２２）
    がヒンジ環部穴（１４）とヒンジピンの延長部（１７）
    の間のリング空間（２３）に嵌まることを特徴とする自
    動車のドアヒンジ。
  2. 【請求項２】 内ネジを付けたネジ付きナット（２０）
    の首状の延長部（２２）の外径は他方のヒンジ二分割品
    （２）のヒンジ環部穴（１４）の円筒状の長手部分の内
    径に一致することを特徴とする請求項１に記載の自動車
    のドアヒンジ。
  3. 【請求項３】 ネジ付きナット（２０）の首状の延長部
    （２２）の軸方向の長さはヒンジ環部穴（１４）の円筒
    状の長手部分の長さの少なくとも３分の１であることを
    特徴とする請求項１または２に記載の自動車のドアヒン
    ジ。
  4. 【請求項４】 両方のヒンジ扉（１，２）のヒンジ環部
    （８，１２）の対向する二つの動作面（９，１０）の間
    に嵌まるヒンジピン（３）の軸カラー（１６）のヒンジ
    ピン（３）の自由端に向けて先細る円錐体（１０）に
    は、ヒンジ環部穴（１４）の円筒状の長手部分の内径に
    相当する台継足部（１５）が続き、この継足部の軸方向
    の長さがヒンジ環部穴（１４）の円筒状の長手部分の軸
    方向の長さの少なくとも５分の１に相当することを特徴
    とする請求項１〜３の何れか１項に記載の自動車のドア
    ヒンジ。
  5. 【請求項５】 外側にある多角形の工具継足部（３１）
    を備えたネジ付きナット（２０）は単品に成形されたキ
    ャップナットとして形成されていることを特徴とする請
    求項１〜４の何れか１項に記載の自動車のドアヒンジ。
  6. 【請求項６】 外側にある多角形の工具継足部（３１）
    を備えたネジ付きナット（２０）はキャップナットに対
    して載置されたドーム状のキャップ部品（３３）で補足
    されていることを特徴とする請求項１〜４の何れか１項
    に記載の自動車のドアヒンジ。
  7. 【請求項７】 ネジ付きナット（２０）には、ヒンジを
    組み立てる時にヒンジピン（３）の自由端面を嵌める密
    閉円板（３４）が挿入され、この密閉円板（３４）はナ
    ット本体の軸方向の延長部に配置され、ネジ穴（３０）
    に対して内径過大の収納部の中に収納され、少なくとも
    場所的に縁取り部分（３６）で保持されていることを特
    徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の自動車のド
    アヒンジ。
  8. 【請求項８】 ヒンジを組み立てる時にヒンジピン
    （３）の自由端面に被さり、ナット本体（３２）に成形
    された収納部（３５）に挿入される密閉円板（３４）に
    は中心に配置された窪み（３７）があることを特徴とす
    る請求項１〜４の何れか１項に記載の自動車のドアヒン
    ジ。
  9. 【請求項９】 ヒンジを組み立てる時にヒンジピン
    （３）の自由端面に被さる密閉円板（３８）は、中心に
    配置された軸方向の型押部でを形成され、ネジ付きナッ
    ト（２０）のネジ穴（３０）のところに嵌まる中心合わ
    せ継足部（３９）を形成する形状を有することを特徴と
    する請求項１〜４の何れか１項に記載の自動車のドアヒ
    ンジ。
  10. 【請求項１０】 ヒンジを組み立てる時にヒンジピン
    （３）の自由端面に及ぶカバーは分離壁（４２）を形成
    するネジ付きナット（２０）の上部領域の軸方向に向い
    た圧印部で形成され、キャップナット式にネジ穴（３
    ０）の収納部に付属する領域（４０）が軸方向に突き出
    し、ネジ穴（３０）を覆う領域を備えたナット本体（３
    ２）には横断面で内部トルクスとして形成された工具継
    足部を形成する軸方向に向いた圧印部（４１）があるこ
    とを特徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の自動
    車のドアヒンジ。
  11. 【請求項１１】 ネジ付きナット（２０）には内部トル
    クスまたは外部トルクスとして形成された内または外に
    ある工具継足部が装備されていることを特徴とする請求
    項１０に記載の自動車のドアヒンジ。
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