JP6957798B2 - 自動車用ドアヒンジ装置 - Google Patents
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第2、3の発明は、上記課題に鑑み、ドアヒンジの共用化を促進してコスト低減を可能にした自動車用ドアヒンジ装置を提供することを目的としている。
第1の発明は、ドアの上位を車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジと、前記ドアの下位を前記車体に開閉可能に支持するロア用ドアヒンジを備える自動車用ドアヒンジ装置において、前記アッパ用ドアヒンジ及び前記ロア用ドアヒンジはそれぞれ、前記ドアに固定され、かつ前記ドアに固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有するドア側ベース部材と、前記車体に固定され、かつ前記車体に固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有する車体側ベース部材と、前記ドア側ベース部材の軸孔と前記車体側ベース部材の軸孔にそれぞれ挿入され、前記ドア側ベース部材と前記車体側ベース部材とを互いに回動可能に連結するヒンジ軸と、前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか一方のベース部材と前記ヒンジ軸とが一体回動するように前記ヒンジ軸の一端部に軸方向へ着脱可能に螺合する螺合体と、前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか他方のベース部材と前記ヒンジ軸とが相対回転するように前記他方のベース部材の軸孔と前記ヒンジ軸の他端部との間に介在されるブッシュと、前記ヒンジ軸の他端部が前記他方のベース部材の軸孔から軸方向へ抜止めする抜止め部とを有し、前記アッパ用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に下方から着脱可能に螺合する構成とし、前記ロア用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に上方から着脱可能に螺合する構成としたことを特徴とする。
第2、3の発明によると、左右のフロントドアと左右のリアドアとの間でドアヒンジの共用化を促進してコストの低減を図ることができる。
自動車用ドアヒンジ装置は、ドアの上位を車体に枢支するためのアッパ用ドアヒンジ1Uと、ドアの下位を車体に枢支するためのロア用ドアヒンジ1Lとを含む。車体側面に開閉可能に支持されるスイング式のドアは、アッパ用ドアヒンジ1Uとロア用ドアヒンジ1Lとによって車体に枢支される。
好ましくは、かしめ部分と上側のブッシュ6Uの鍔部61Uとの間にワッシャ8Uが介在される。
これにより、ヒンジ軸4Lの回転部42Lは、ブッシュ6L、7Lを介して車体側ベース部材3Lの軸孔32Lに相対回転可能で、かつ軸線方向へ抜き取り不能に組み付けられる。
本実施形態に係るドア側ヒンジ部材2Uの製造製法は、素材であるアルミニウム合金を溶融した溶湯をプランジャにより高圧で注湯するアルミダイカスト製法に基づくものである。鋳造金型100は、固定金型200と可動金型300とスライド中子400、500とを備えて、固定金型200と可動金型300とにより鋳造金型100内にキャビティ600が画成されるように構成されている。
好ましくは、鋳造による成型品であるドア側ヒンジ部材2Uが複数取りできるように、キャビティ600を画成する。
左リアドアのロア用ドアヒンジ1L及びアッパ用ドアヒンジ1Uと、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L及びアッパ用ドアヒンジ10Uとを、それぞれ左右線対称構造とし、左リアドアのロア用ドアヒンジ1Lを、左フロントドアのロア用ドアヒンジ20Lと共用し、左リアドアのアッパ用ドアヒンジ1Uを、左フロントドアのアッパ用ドアヒンジ20Uと共用し、右リアドアのロア用ドアヒンジ10Lを、右フロントドアのロア用ドアヒンジ30Lと共用し、右リアドアのアッパ用ドアヒンジ10Uを、右フロントドアのアッパ用ドアヒンジ30Uと共用する。
この場合には、車体Bに対する左右のリアドア及びフロントドア組付けは下方移動となり、同じく取外しは上方移動となる。
このような構成とすることにより、ドア用ドアヒンジ1L、10Lの共用化を促進してコストの低減を図ることができる。
さらに、アッパ用ドアヒンジ1U、10U、20U、30Uにおいては、全て螺合体をヒンジ軸に対して下方から着脱可能とし、ロア用ドアヒンジ1L、10L、20L、30Lにおいては、全て螺合体をヒンジ軸に対して上方から着脱可能とすることができ、ドアの脱着作業を容易に行うことができる。
左リアドアのロア用ドアヒンジ1L及びアッパ用ドアヒンジ1Uと、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L及びアッパ用ドアヒンジ10Uとを、それぞれ左右線対称構造とし、左リアドアのロア用ドアヒンジ1Lを、右フロントドアのアッパ用ドアヒンジ30U(取付形態は、ロア用ドアヒンジ1Lを180°回転させた形態)と共用し、左リアドアのアッパ用ドアヒンジ1Uを、右フロントドアのロア用ドアヒンジ30L(取付形態は、ロア用ドアヒンジ1Uを180°回転させた形態)と共用し、右リアドアのロア用ドアヒンジ10Lを、左フロントドアのアッパ用ドアヒンジ20U(取付形態は、ロア用ドアヒンジ10Lを180°回転させた形態)と共用し、右リアドアのアッパ用ドアヒンジ10Uを、左フロントドアのロア用ドアヒンジ20L(取付形態は、ロア用ドアヒンジ10Uを180°回転させた形態)と共用する。
この場合には、車体Bに対する左右のリアドアの組付けは下方移動となり、同じく取外しは上方移動となる。また、車体Bに対する左右のフロントドアの組付けは上方移動となり、同じく取外しは下方移動となる。
このような構成とすることにより、ドア用ドアヒンジ1L、10Lの共用化を促進してコストの低減を図ることができる。
さらに、アッパ用ドアヒンジ1U、10U、20U、30Uにおいては、全て螺合体をヒンジ軸に対して下方から着脱可能とし、ロア用ドアヒンジ1L、10L、20L、30Lにおいては、全て螺合体をヒンジ軸に対して上方から着脱可能とすることができ、ドアの脱着作業を容易に行うことができる。
左リアドアのロア用ドアヒンジ1L’及びアッパ用ドアヒンジ1U’と、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L’及びアッパ用ドアヒンジ10U’とを、それぞれ左右線対称構造とし、左リアドアのロア用ドアヒンジ1L’を、左フロントドアのロア用ドアヒンジ20L’と共用し、左リアドアのアッパ用ドアヒンジ1U’を、左フロントドアのアッパ用ドアヒンジ20U’と共用し、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L’を、右フロントドアのロア用ドアヒンジ30L’と共用し、右リアドアのアッパ用ドアヒンジ10U’を、右フロントドアのアッパ用ドアヒンジ30U’と共用する。
なお、ロア用ドアヒンジ1L’は、図12及び図13に示すアッパ用ドアヒンジ1Uと上下線対称構成であり、アッパ用ドアヒンジ1U’は、図12及び図13に示すロア用ドアヒンジ1Lと上下線対称構成である。
この場合には、車体Bに対する左右のリアドア及びフロントドア組付けは上方移動となり、同じく取外しは下方移動となる。
このような構成とすることにより、ドア用ドアヒンジの共用化を促進してコストの低減を図ることができる。
さらに、アッパ用ドアヒンジ1U’、10U’、20U’、30U’においては、全て螺合体をヒンジ軸に対して下方から着脱可能とし、ロア用ドアヒンジ1L’、10L’、20L’、30L’においては、全て螺合体をヒンジ軸に対して上方から着脱可能とすることができ、ドアの脱着作業を容易に行うことができる。
左リアドアのロア用ドアヒンジ1L’及びアッパ用ドアヒンジ1U’と、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L’及びアッパ用ドアヒンジ10U’とを、それぞれ左右線対称構造とし、左リアドアのロア用ドアヒンジ1L’を、右フロントドアのアッパ用ドアヒンジ30U’(取付形態は、ロア用ドアヒンジ1L’を180°回転させた形態)と共用し、左リアドアのアッパ用ドアヒンジ1U’を、右フロントドアのロア用ドアヒンジ30L’ (取付形態は、ロア用ドアヒンジ1U’を180°回転させた形態)と共用し、右リアドアのロア用ドアヒンジ10L’を、左フロントドアのアッパ用ドアヒンジ20U’ (取付形態は、ロア用ドアヒンジ10L’を180°回転させた形態)と共用し、右リアドアのアッパ用ドアヒンジ10U’を、左フロントドアのロア用ドアヒンジ20L’ (取付形態は、ロア用ドアヒンジ10U’を180°回転させた形態)と共用する。
この場合も、図14に示す実施形態と同様に、ロア用ドアヒンジ1L’は、図12及び図13に示すアッパ用ドアヒンジ1Uに対して上下線対称構成であり、アッパ用ドアヒンジ1U’は、図12及び図13に示すロア用ドアヒンジ1Lに対して上下線対称構成である。
この場合には、車体Bに対する左右のリアドアの組付けは上方移動となり、同じく取外しは下方移動となる。また、車体Bに対する左右のフロントドアの組付けは下方移動となり、同じく取外しは上方移動となる。
このような構成とすることにより、ドア用ドアヒンジの共用化を促進してコストの低減を図ることができる。
さらに、アッパ用ドアヒンジ1U’、10U’、20U’、30U’においては、全て螺合体をヒンジ軸に対して下方から着脱可能とし、ロア用ドアヒンジ1L’、10L’、20L’、30L’においては、全て螺合体をヒンジ軸に対して上方から着脱可能とすることができ、ドアの脱着作業を容易に行うことができる。
2L、2U ドア側ベース部材 21L、21U ベース部
22L、22U 軸孔 23L、23U 軸受部
24L、24U 取付孔 25L、25U ストッパ部
3L、3U 車体側ベース部材 31L、31U ベース部
32L、32U 軸孔 33L、33U 軸受部
34L、34U 当接面 35L、35U 取付孔
26L、36U テーパー部 27L、37U テーパー部
38L、39L 凹部 4L、4U ヒンジ軸
41L、41U 雄ねじ部 42L、42U 回転部
43L、43U 拡径円錐部 44L、44U 小径部
45L、45U セレーション 5L、5U 螺合体
51L、51U 頭部 52L、52U 雌ねじ部
53L、53U 円筒部 54L、54U 円錐部
6U、7U ブッシュ 6L、7L ブッシュ
61U、71L 鍔部 8L、8U ワッシャ
100 鋳造金型 200 固定金型
201 固定型分割面 300 可動金型
301 可動型分割面 202、302 ガイド孔
400、500 スライド中子 600 キャビティ
700 溶湯 800 スリーブ
B 車体 D ドア
X 中心軸線
Claims (3)
- ドアの上位を車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジと、前記ドアの下位を前記車体に開閉可能に支持するロア用ドアヒンジを備える自動車用ドアヒンジ装置において、
前記アッパ用ドアヒンジ及び前記ロア用ドアヒンジはそれぞれ、
前記ドアに固定され、かつ前記ドアに固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有するドア側ベース部材と、
前記車体に固定され、かつ前記車体に固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有する車体側ベース部材と、
前記ドア側ベース部材の軸孔と前記車体側ベース部材の軸孔にそれぞれ挿入され、前記ドア側ベース部材と前記車体側ベース部材とを互いに回動可能に連結するヒンジ軸と、
前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか一方のベース部材と前記ヒンジ軸とが一体回動するように前記ヒンジ軸の一端部に軸方向へ着脱可能に螺合する螺合体と、
前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか他方のベース部材と前記ヒンジ軸とが相対回転するように前記他方のベース部材の軸孔と前記ヒンジ軸の他端部との間に介在されるブッシュと、
前記ヒンジ軸の他端部が前記他方のベース部材の軸孔から軸方向へ抜止めする抜止め部とを有し、
前記アッパ用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に下方から着脱可能に螺合する構成とし、
前記ロア用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に上方から着脱可能に螺合する構成としたことを特徴とする自動車用ドアヒンジ装置。 - 左フロントドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、右フロントドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、左リアドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、右リアドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジとを備える自動車用ドアヒンジ装置において、
前記各アッパ用ドアヒンジ及び前記各ロア用ドアヒンジはそれぞれ、
前記ドアに固定され、かつ前記ドアに固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有するドア側ベース部材と、
前記車体に固定され、かつ前記車体に固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有する車体側ベース部材と、
前記ドア側ベース部材の軸孔と前記車体側ベース部材の軸孔にそれぞれ挿入され、前記ドア側ベース部材と前記車体側ベース部材とを互いに回動可能に連結するヒンジ軸と、
前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか一方のベース部材と前記ヒンジ軸とが一体回動するように前記ヒンジ軸の一端部に軸方向へ着脱可能に螺合する螺合体と、
前記ヒンジ軸の他端部が前記他方のベース部材の軸孔から軸方向へ抜止めする抜止め部とを有し、
前記各アッパ用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に下方から着脱可能に螺合する構成とし、
前記各ロア用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に上方から着脱可能に螺合する構成とし、
前記左リアドアのロア用ドアヒンジ及びアッパ用ドアヒンジと、前記右リアドアのロア用ドアヒンジ及びアッパ用ドアヒンジとをそれぞれ左右線対称構造とし、
前記左リアドアのロア用ドアヒンジと前記左フロントドアのロア用ドアヒンジとを同一構造とし、
前記左リアドアのアッパ用ドアヒンジと前記左フロントドアのアッパ用ドアヒンジとを同一構造とし、
前記右リアドアのロア用ドアヒンジと前記右フロントドアのロア用ドアヒンジとを同一構造とし、
前記右リアドアのアッパ用ドアヒンジと前記右フロントドアのアッパ用ドアヒンジとを同一構造としたことを特徴とする自動車用ドアヒンジ装置。
- 左フロントドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、右フロントドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、左リアドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジと、右リアドアを車体に開閉可能に支持するアッパ用ドアヒンジ及びロア用ドアヒンジとを備える自動車用ドアヒンジ装置において、
前記各アッパ用ドアヒンジ及び前記各ロア用ドアヒンジはそれぞれ、
前記ドアに固定され、かつ前記ドアに固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有するドア側ベース部材と、
前記車体に固定され、かつ前記車体に固定するためのボルトが挿入される取付孔及び当該取付孔に直交する方向の軸孔を有する車体側ベース部材と、
前記ドア側ベース部材の軸孔と前記車体側ベース部材の軸孔にそれぞれ挿入され、前記ドア側ベース部材と前記車体側ベース部材とを互いに回動可能に連結するヒンジ軸と、
前記ドア側ベース部材または前記車体側ベース部材のいずれか一方のベース部材と前記ヒンジ軸とが一体回動するように前記ヒンジ軸の一端部に軸方向へ着脱可能に螺合する螺合体と、
前記ヒンジ軸の他端部が前記他方のベース部材の軸孔から軸方向へ抜止めする抜止め部とを有し、
前記各アッパ用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に下方から着脱可能に螺合する構成とし、
前記各ロア用ドアヒンジを、前記螺合体が前記ヒンジ軸の一端部に上方から着脱可能に螺合する構成とし、
前記左リアドアのロア用ドアヒンジ及びアッパ用ドアヒンジと、前記右リアドアのロア用ドアヒンジ及びアッパ用ドアヒンジとをそれぞれ左右線対称構造とし、
前記右フロントドアのアッパ用ドアヒンジを、前記左リアドアのロア用ドアヒンジを180°回転させた構造とし、
前記右フロントドアのロア用ドアヒンジを、前記左リアドアのアッパ用ドアヒンジを180°回転させた構造とし、
前記左フロントドアのアッパ用ドアヒンジを、前記右リアドアのロア用ドアヒンジを180°回転させた構造とし、
前記左フロントドアのロア用ドアヒンジを、前記右リアドアのアッパ用ドアヒンジを180回転させた構造としたことを特徴とする自動車用ドアヒンジ装置。
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