JP3045320B2 - カルボン酸の高級アルキルエステルの製造方法 - Google Patents
カルボン酸の高級アルキルエステルの製造方法Info
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Description
ステルを製造し、次いで所望の高級アルコールとエステ
ル交換することによる、6個以上の炭素原子を含むアル
コールのカルボン酸エステルの製造方法に関する。
キシアルカン酸のエステルは、置換された2−ピリジノ
ールの塩を相当するハロアルカン酸のエステルでアルキ
ル化することによって有利に製造される。例えば、特定
の(4−アミノ−3.5−ジクロロ−6−フルオロ−2−
ピリジニルオキシ)酢酸のエステルは、米国特許3,755,
339; 4,542,221、および 4,701,531に開示されているよ
うに、アルカリ金属4−アミノ−3.5−ジクロロ−6−
フルオロ−2−ピリジネートを相当するクロロ酢酸また
はブロモ酢酸のエステルでアルキル化することによって
一般に製造される。しばしば、極性非プロトン性溶媒が
用いられる。この方法は、実施可能ではあるが、多くの
メタノールおよびエタノール以外のアルコールのエステ
ルに用いた場合に、純粋な状態で反応媒質から回収する
ことが困難な生成物が得られるという欠点を有する。そ
の結果、所望のエステル生成物がしばしば不十分な収率
で、または不十分な純度で得られる。
6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)酢酸を含むカル
ボン酸の高級エステル、例えば置換された2−ピリジニ
ルオキシ酢酸は、しばしばメチルもしくはエチルエステ
ルよりも価値が高い。これは、それらがより揮発性が低
く、除草剤であるものは、ある状態においてその作用が
より効果的であり、かつより選択性であるためである。
属塩をメチルまたはエチルクロロアルカノエートまたは
ブロモアルカノエートと縮合させることによってまずメ
チルもしくはエチルエステルを製造し、得られた置換さ
れた2−ピリジニルオキシアルカン酸のメチルまたはエ
チルエステルを6個以上の炭素原子を含むアルコールと
エステル交換させた場合に、所望の置換された2−ピリ
ジニルオキシアルカン酸の高級エステルが高収率および
高純度で得られることが今、見い出された。
ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)酢酸
と脂肪族アルコール(これは未置換であるか、又はC1
〜C6 アルコキシ、C1 〜C6 アルキルチオ、およびシ
アノから選ばれた2個までの置換基を含み、合計して6
〜12個の炭素原子を有する)のエステルの製造方法を含
み;4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2
−ピリジノールのアルカリ金属塩をメチルまたはエチル
クロロアセテートまたはブロモアセテートにより極性非
プロトン性溶媒を含む媒質中においてアルキル化するこ
とによってメチルもしくはエチル(4−アミノ−3,5
−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)ア
セテート中間体を製造し、前記中間体を回収し、そし
て、次に、未置換の又はC1 〜C6 アルコキシ、C1 〜
C6 アルキルチオ、およびシアノから選ばれた2個まで
の置換基を含み、合計して6〜12個の炭素原子を有する
脂肪族アルコールとエステル交換することを特徴とす
る。
シルエステル、並びに(C4 〜C6アルコキシ)エチル
および(C3 〜C6 アルコキシ)プロピルエステルを含
むオクチルエステルが好ましい。1−メチルヘプチルエ
ステルが、特に好ましい。メチル(4−アミノ−3,5
−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)ア
セテートは、中間体として好ましい。N−メチル−2−
ピロリジノンおよびN,N−ジメチルホルムアミドは、
好ましい極性非プロトン性溶媒である。
知の方法よりもより良好な収率およびより純粋な状態で
生成する。さらに、市販入手可能なハロアルカン酸のメ
チルおよびエチルエステル、例えばメチルクロロアセテ
ートおよびエチルブロモアセテートの利点を得る。
酸の高級エステルの製造に用いることができ、特に、置
換された2−ピリジニルオキシアルカン酸の高級エステ
ルの製造に有用である。適当な置換された2−ピリジニ
ルオキシアルカン酸は、例えば、2−(6−ブロモ−2
−ピリジニルオキシ)プロピオン酸、3,5−ジメチル
−2−ピリジニルオキシ酢酸、3−シアノ−5−(トリ
フルオロメチル)−2−ピリジニルオキシ酢酸、3,
5,6−トリクロロ−2−ピリジニルオキシ酢酸、2−
(6−フルオロ−3,5−ジクロロ−2−ピリジニルオ
キシ)プロピオン酸、および6−メトキシ−4−(ジフ
ルオロメチル)−2−ピリジニルオキシ酢酸を含む。置
換された2−ピリジニルオキシ酢酸のエステルは、しば
しば最も好ましい。(4−アミノ−3,5−ジクロロ−
6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテートのエ
ステルは、特に興味深い。
用である。適当なエステルは、所望によりC1 〜C6 ア
ルコキシ、C1 〜C6 アルキルチオ、およびシアノから
選ばれた2個までの置換基を含み、合計して6〜12個の
炭素原子を有する脂肪族アルコールから誘導されたもの
を含む。このようなアルコールの例は、ドデカノール、
1−メチルヘプタノール、2,3−ジメチル−5−ヘキ
セノール−1、2−ブトキシエタノール、1−ブトキシ
−2−プロパノール、3,4−ジメトキシブタノール、
シクロヘキサノール、1−ヘキシルチオ−2−プロパノ
ール、1−シアノヘキサノールなどを含む。1−メチル
ヘプチルおよび2−エチルヘキシルエステル、並びに
(C4 〜C6 アルコキシ)エチルおよび(C3 〜C6 ア
ルコキシ)プロピルエステルを含むオクチルエステル
は、しばしば本方法によって製造される。1−メチルヘ
プチルおよび2−エチルヘキシルエステルは、特に興味
深い。
ルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテートの高級エス
テルの製造に関する本発明の方法は、次の反応式によっ
て説明することができる。ここで、Mは、アルカリ金属
を表し、Xは、クロロ、またはブロモを表し、Rは、メ
チルまたはエチルを表し、そして、R′は、所望により
C1 〜C6 アルコキシ、C1 〜C6 アルキルチオ、およ
びシアノから選ばれた2個までの置換基を含み、合計し
て6〜12個の炭素原子を有する脂肪族アルコールを表
す。
する。
90%の全回収収率で所望の高級エステルを製造し、用い
た4−アミノ−3.5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピ
リジノールのアルカリ金属塩の少なくとも約97%の純度
の生成物をさらに精製せずに製造することができる。
応は、4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−
2−ピリジノールのアルカリ金属塩のメチルまたはエチ
ルクロロアセテートまたはブロモアセテートによるアル
キル化を含む。この方法は、一般に、極性非プロトン性
溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ル−2−ピロリジノン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、アセトニトリ
ル、スルホラン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、またはヘキサメチルホスホルアミド(米国特許 3,7
55,339)中において、相間移動触媒の存在下における不
活性溶剤下(米国特許 3,969,360)、または相間移動触
媒の存在下における水中下(米国特許 4,701,531)に行
われる。得られた生成物は、(4−アミノ−3,5−ジ
クロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)酢酸の
メチルまたはエチルエステルである。これらのエステル
は、良好に限定された、高収率および良好な純度でその
製造に用いた反応媒質から容易に回収される比較的高い
溶融結晶を形成する。
質を用いることがしばしば好ましい。このような溶媒が
用いられる場合、N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチル−2−ピロリジノン、およびジメチルスルホキシ
ドがしばしば好ましい。存在する4−アミノ−3,5−
ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジノールのアルカリ
金属塩の少なくとも一部を溶解するに十分な量の溶媒が
一般に用いられる。系は、一般に、反応の前に、水を留
去することによって約4%よりも少ない吸水量、好まし
くは約3%よりも少ない吸水量にまで乾燥させる。反応
は、一般に、4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フル
オロ−2−ピリジノールのアルカリ金属塩をメチルまた
はエチルクロロアセテートまたはブロモアセテートと溶
媒中で接解させ、攪拌しながら混合物を加熱することに
よって行われる。4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−
フルオロ−2−ピリジノールのカリウム塩は、しばしば
好ましいアルカリ金属塩であり、メチルクロロアセテー
トは、しばしば好ましいハロアセテートエステルであ
る。
る。ハロアセテートエステルは、ピリジネート塩とほぼ
等モル量で用いることができる。50%まで過剰のハロア
セテートエステルがしばしば用いられる。2〜30%過剰
が典型的である。5〜20%過剰がしばしば好ましい。あ
るいは、過剰のピリジネート塩を用いることもできる。
反応は、高温、通常30℃〜 100℃で有利な圧力下に行う
ことができる。典型的には1〜24時間で完了する。
は、典型的には、十分な水を混合物に攪拌しながら添加
し、所望の生成物を沈殿させ、次いで沈澱物を収集する
ことによって回収される。これは、いずれの有利な温度
でも行うことができるが、周囲温度以下で添加を行うこ
とがしばしば好ましい。しかしながら、高温で添加を行
うことがしばしば好ましい。約50℃〜約95℃の温度が典
型的である。添加を高温で行うならば、完全な沈殿を確
実にするために、沈殿物を収集する前に混合物を冷却さ
せることが好ましい。アルカリ金属ハロゲン化物副生成
物は、水の添加の前に、所望ならば常法、例えば濾過に
よって除去し得る。しかしながら、典型的には水の添加
の前に除去されない。添加される水の量(重量に基づ
く)は、一般に、存在する極性非プロトン性溶媒の約0.
6〜約4倍の重量である。溶媒の約0.8〜約1.8倍の重
量がしばしば好ましい。沈殿したエステルは、常法、例
えば濾過または遠心分離によって回収することができ、
典型的にはさらに水で抽出し、溶媒並びに既に除去され
ていないいずれの副生成物のアルカリ金属ハロゲン化物
塩を除去する。溶媒の蒸発を含む方法を含む他の回収方
法も用いることができる。
い基準で)、通常98%を越える純度を有するメチルまた
はエチル(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオ
ロ−2−ピリジニルオキシ)アセテートは、用いた4−
アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジ
ノールのアルカリ金属塩が99%を越える純度である場合
に上記の方法で得ることができる。低い純度の4−アミ
ノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジノー
ルのアルカリ金属塩を用いた場合には、生成物の純度
は、対応して低くなり得る。理論的に可能なものの90%
を越える、通常93%を越える収率が一般に得られる。得
られたメチルまたはエチルエステル生成物は、容易に取
り扱われる結晶固体である。
たメチルまたはエチルエステル生成物を精製することが
しばしば望ましい。これは、常法によって、例えば溶
剤、例えばメタノール、エタノール、水とN−メチル−
2−ピロリジノンの混合物、およびトルエンとヘキサン
の混合物からの再結晶によって達成することができる。
反応は、メチルまたはエチル(4−アミノ−3,5−ジ
クロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテ
ートと、所望によりC1 〜C6 アルコキシ、C1 〜C6
アルキルチオおよびシアノから選ばれた2個までの置換
基を含み、合計して6〜12個の炭素原子を有する脂肪族
アルコールのエステル交換である。1−メチルヘプタノ
ール(2−オクタノール)、2−エチルヘキサノールお
よび混合オクタノールを含むオクチル(C8 )アルコー
ル、並びに、2−ブトキシエタノール、1−プロポキシ
−2−プロパノールおよび2−ブトキシ−1−プロパノ
ールを含む(C4 〜C6 アルコキシ)エタノールおよび
(C3 〜C6 アルコキシ)プロパノールは、好ましいア
ルコールである。1−メチルヘプタノールおよび2−エ
チルヘキサノールは、特に好ましい。
エステル交換法によっても行うことができる。触媒が一
般に用いられる。適当な触媒は、強酸、例えば硫酸、p
−トルエンスルホン酸、リン酸、など、テトラアルキル
チタネート、例えばテトラブチルチタネート、またはそ
れらの前駆物質、例えば四塩化チタン、および有機酸の
錫塩を含む。強酸は、例えばスルホン化ポリスチレン樹
脂中の、架橋した樹脂に結合し得る。テトラ(C1 〜C
12アルキル)チタネート(チタン(IV)C1 〜C12アル
コキシド)は、好ましい触媒であり;テトラブチル、テ
トラプロピル、およびテトライソプロピルチタネート
は、市販入手可能であり、しばしば特に好ましい。
メチルまたはエチルエステル形成第一工程は、典型的に
は、固体を加熱することによって、湿った固体を不活性
溶剤中に溶解させ、水を共沸蒸留または単なる蒸留によ
って除去することによって、あるいは、湿った固体をエ
ステル交換に含まれるアルコールと混合し、水を留去す
ることによって乾燥させる。混合物を加工前に本質的に
乾燥させた場合に、最良の結果が達成される。適当な不
活性溶剤は、いずれの出発物質または過程の生成物とあ
まり反応せず、少なくとも少量の出発エステルが溶解す
るものである。その例は、クメン、キシレン、デカンな
どを含む。適当なアルコールを次いで、既に存在しない
ならば乾燥した混合物と混合し、最終的に触媒を添加す
る。混合物は、一般に、攪拌しながら加熱し、形成する
につれて蒸留によって得られるメタノールまたはエタノ
ール副生成物を除去することによって反応させる。
剰の適当なアルコールをエステル交換のために添加す
る。2:1〜5:1のモル比のアルコール対エステルが
典型的である。触媒的に有効な量の触媒を用いる。テト
ラアルキルチタネートの場合では、触媒的に有効な量
は、全混合物の0.01〜0.5%である。反応は、一般に、
高温、通常80℃〜 200℃で行われる。媒質の沸点は、し
ばしば用いるのに有利な温度である。系の圧力は、重要
ではないが、媒質の沸点を調節するために、あるいは溶
剤または過剰のアルコールの除去を助けるために、大気
圧より高い、もしくは低い圧力に変化させることができ
る。
留物として得るために蒸留によって過剰のアルコールお
よびいずれの他の揮発物を除去することによって、所望
のエステル生成物を回収することができる。予期される
ように、少量の高級アルコールが残留する。ほとんどの
この高級アルコールを、所望ならば、蒸気ストリッピン
グによって除去することができる。あるいは、メタノー
ルまたはエタノールの除去の後に得られた反応混合物を
そのまま用いることができる。触媒および触媒副生成物
を、所望ならば、生成物の回収の前または後に、濾過も
しくは遠心分離によって、あるいは水での抽出によって
除去することができる。あるいは、それらを生成物中に
残しておくこともできる。強酸触媒を用い、生成物中に
残しておくならば、必要であれば、適当な塩基で中和す
ることができる。
エステルの少なくとも97%の純度(アルコールを含まな
い基準で)である少なくとも96%の収率の生成物が一般
に得られる。少なくとも98%の純度である、少なくとも
98%の収率の生成物が典型的である。得られた実際の純
度は、大部分、過剰の高級アルコールの除去の完了度に
よる。
限定するものと解釈してはならない。 例1−N,N−ジメチルホルムアミド媒質下におけるメ
チル(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−
2−ピリジニルオキシ)アセテートの調製 1%より少ない水分量の、合計して 967gの重量のN,
N−ジメチルホルムアミド中の、 323.0g(1.374モル)
のカリウム4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオ
ロ−2−ピリジネート溶液を65℃に加熱し、 170.9g
(1.575モル)のメチルクロロアセテートを30分間かけて
攪拌しながら添加した。混合物を攪拌しながら65℃で一
晩加熱し、次いで約55℃で濾過し、形成した不溶性の塩
を除去した。塩をさらに 450ミリリットル(ml)のN,
N−ジメチルホルムアミドで抽出し、抽出物を濾過した
反応混合物と混合し、合計1412gの溶液(これには、検
知し得るカリウム4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−
フルオロ−2−ピリジネートは含まれない)を得た。こ
れを約0℃に冷却し、次いで既に約5℃に冷却してある
1050gの水を30分間攪拌し、冷却しながら添加した。混
合物を0℃に冷却し、濾過した。収集された不溶性の物
質を 600gの冷水で抽出した。次いで、減圧下に炉中で
乾燥させ、 361.8gの題名の化合物が得られた。これ
は、分析したところ、95.8%の純度であることがわかっ
た。これは、1.29モルの収量、または理論収量の93.9%
に相当する。濾液および抽出水を混合し、揮発物を減圧
下に蒸留によって除去した。72.2gの残留物が得られ
た。これを分析したところ、13.0%の題名の化合物であ
ることがわかった。これは、 0.035モル、または理論収
量の2.6%に相当する。塩および蒸留物中には、ほとん
ど生成物は存在しない。
下におけるメチル(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6
−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテートの調製 1007.8gの、約20gの水を含むN−メチル−2−ピロリ
ジノン中のカリウム4−アミノ−3,5−ジクロロ−6
−フルオロ−2−ピリジネート溶液を 854gのさらなる
N−メチル−2−ピロリジノンと、蒸留装置の上部、攪
拌器、温度調節器、および滴下ロートを備えた反応フラ
スコ中で希釈した。混合物を攪拌しながら加熱し、39.5
gの揮発物を蒸留によって除去し、19.7%のカリウム4
−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリ
ジネート(0.812モル)および約400ppmの水を含む 968.3
gの溶液を得た。この溶液を攪拌しながら約40〜45℃で
加熱し、 105.6g(0.973モル)のメチルクロロアセテー
トおよび他の 137gのN−メチル−2−ピロリジノンを
添加した。混合物を約16時間反応させた。過剰のメチル
クロロアセテートおよび存在する他の揮発物を蒸留によ
って除去した(44.6g除去された)。水(1427g)を攪
拌しながら約80℃で添加し、冷却後、形成した固体を濾
過によって収集し、90.1%の題名の生成物、0.3%のN
−メチル−2−ピロリジノン、および8.5%の水を含
む、 228.6gの湿潤ケークを得た。生成物は、乾燥およ
び溶剤を含まない基準で99.2%の純度であった。収率
は、理論収量の94.8%であった。
3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキ
シ)アセテートの調製 攪拌器、30cmのビグレオークス(Vigreaux)塔および蒸
留装置の上部、並びに温度計を備えた5リットルのフラ
スコ中で、メチル(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6
−フルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテート(98.0
%の純度の1375g、5.02モル)を1901g(14.6モル)の
1−メチルヘプタノール(2−オクタノール)と混合し
た。溶液を約 130℃に10キロパスカル(kPa)圧下に加熱
し、系中に存在する水を除去した。1.3gのテトラブチ
ルチタネート触媒を添加し、混合物を約 150℃で 60kPa
圧下に6時間加熱し、形成したメタノールを留出した。
圧力をゆっくりと約3.3kPaに下げ、過剰の1−メチルヘ
プタノールを他の揮発物とともに蒸留によって除去し
た。1857gの量の残留物は、題名の化合物であった。そ
れは、97.4%の純度であり、0.2%の未反応メチルエス
テルおよび0.1%の1−メチルヘプタノールを含んでい
ることがわかった。従って、収率は、理論収量の98.7%
であった。
3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキ
シ)アセテートの調製 サーモウェル、空気駆動攪拌器、および蒸留装置の上部
と真空源を有する1×20cmのビグレオークス(Vigreau
x)塔を備えた 250mlのフラスコ中で、50g(0.18モ
ル)のメチル(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フ
ルオロ−2−ピリジニルオキシ)アセテートおよび5.0
gの水の混合物を 109g(0.84モル)の1−メチルヘプ
タノールと混合した。得られた混合物を攪拌しながら約
62〜123℃のポット温度で約12〜 17kPaの圧力下に加熱
し、上部の温度が 113℃に達し、乾燥した混合物が得ら
れるまで揮発物(主に水)を除去した。いくらか発泡が
みられた。次いで、約0.09gのテトラブチルチタネート
を添加した。上部の温度が60℃よりも低く保たれるよう
に入熱をコントロールしながら、混合物を攪拌しながら
約 150℃で約31kPa の圧力下に加熱した。メタノール副
生成物を形成するにつれて蒸留によって除去した。4時
間後、2.7gのメタノールと1−メチルヘプタノールの
混合物が得られ、これは、約70%がメタノールであっ
た。ガス−液体クロマトグラフィーによって決定したと
ころ、1−メチルヘプチルエステルの転化は、約98%で
あった。温度を約 150℃に保ち、圧力をゆっくりと約1.
3kPaに下げ、過剰の1−メチルヘプタノールを留去し
た。次いで、温度を約 170℃に上げた。合計して76.6g
の1−メチルヘプタノールが回収された。フラスコ中の
残留物は69.1gの量であり、1.2%の1−メチルヘプタ
ノールおよび97.3%の所望の1−メチルヘプチルエステ
ルからなることがわかった。従って、収率は、理論収量
の99.6%であり、アルコールを含まない基準での純度
は、98.5%であった。
Claims (10)
- 【請求項1】 (4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−
フルオロ−2−ピリジニルオキシ)酢酸と、未置換又は
C1 〜C6 アルコキシ、C1 〜C6 アルキルチオ、およ
びシアノから選ばれた2個までの置換基を含み、合計し
て6〜12個の炭素原子を有する脂肪族アルコールとのエ
ステルの製造方法であって、4−アミノ−3.5−ジクロ
ロ−6−フルオロ−2−ピリジノールのアルカリ金属塩
をメチルもしくはエチルクロロアセテートまたはブロモ
アセテートにより極性非プロトン性溶媒を含む媒質中に
おいてアルキル化することによりメチルもしくはエチル
(4−アミノ−3,5−ジクロロ−6−フルオロ−2−
ピリジニルオキシ)アセテートを中間体として製造し、
この中間体を回収し、次いでこの中間体を、未置換又は
C1 〜C6 アルコキシ、C1 〜C6 アルキルチオおよび
シアノから選ばれた2個までの置換基を含み、合計して
6〜12個の炭素原子を有する脂肪族アルコールとエステ
ル交換することを特徴とする方法。 - 【請求項2】 脂肪族アルコールが、オクタノール、
(C4 〜C6 アルコキシ)エタノールまたは(C3 〜C
6 アルコキシ)プロパノールである、請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 オクタノールが、1−メチルヘプタノー
ルまたは2−エチルヘキサノールである、請求項2記載
の方法。 - 【請求項4】 テトラ(C1 〜C12アルキル)チタネー
トをエステル交換において触媒として用いる、請求項1
記載の方法。 - 【請求項5】 触媒が、テトラブチルチタネート、テト
ラプロピルチタネート、またはテトライソプロピルチタ
ネートである、請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 触媒を添加するときにエステル交換反応
混合物が本質的に乾燥しており、エステル交換が80℃〜
200℃の温度で行われる、請求項4記載の方法。 - 【請求項7】 メチルまたはエチルクロロアセテートを
用い、アルカリ金属がカリウムである、請求項1記載の
方法。 - 【請求項8】 極性非プロトン性溶媒が、N−メチル−
2−ピロリジノン、N,N−ジメチルホルムアミド、ま
たはジメチルスルホキシドである、請求項1記載の方
法。 - 【請求項9】 アルキル化が30℃〜 100℃で行われる、
請求項1記載の方法。 - 【請求項10】 水を50℃〜95℃で添加し、混合物を冷却
させ、形成した沈澱物を濾過または遠心分離によって収
集することによって、メチルまたはエチル(4−アミノ
−3.5−ジクロロ−6−フルオロ−2−ピリジニルオキ
シ)アセテート中間体を回収する、請求項1記載の方
法。
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