JP3044498B2 - 変速装置のシフトドラム駆動機構 - Google Patents

変速装置のシフトドラム駆動機構

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JP3044498B2
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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用変速装置のシフト
ドラム駆動機構に関し、更には、変速指令信号に基づい
て作動する動モータの駆動力でシフトチェンジを行う
シフトドラム駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等において一般的に用いられ
ている変速装置では、足踏み式のシフトペダルの動きを
ラチェット機構を介してシフトドラムに伝達し、間歇回
転するシフトドラムにカム係合する複数のシフトフォー
クを選択的に作動させてシフトチェンジを行わせてい
る。
【0003】また、シフトペダルを用いない電動式変速
装置として、シフトスイッチから出力される変速指令信
号に基づいて作動するモータでシフトドラムを回転させ
るものが知られている(例えば、実開昭61−8104
3号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、足踏み式の
シフトペダルによるシフトドラム駆動機構であれば、変
速装置のギヤやカムがスムーズに係合しない場合であっ
てもシフト操作を繰り返すことにより最終的にシフトチ
ェンジを完了させることができるが、上記電動式変速装
置にあってはシフトチェンジの係合動作を適切にコント
ロールするために複雑な制御を必要とする。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、電動モータによりシフトドラムを回転させるシフト
ドラム駆動機構においてスムーズなシフトチェンジを可
能にするとともに、電動モータの過負荷を防止すること
を第1の目的とする。更に、電動モータの回転軸の回転
角に余裕を持たせた状態で該電気モータの駆動力を間歇
回転機構を介してシフトドラムに伝達することにより、
前記電動モータの回転制御を簡素化することを第2の目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明は,電動モータの出力軸とシフトドラム軸と
の間を減速歯車機構を介して連動させ,その減速歯車機
構の最終減速端に位置する減速出力歯車と,シフトドラ
ム軸との間には,出力軸から減速歯車機構の全歯車を介
して減速して伝達された駆動力を該減速歯車機構の機構
外で弾発部材を介してシフトドラム軸に伝達するロスト
モーション機構を介在させたことを第1の特徴とする。
【0007】また本発明は、変速指令信号に基づいて作
動する電動モータの駆動力を間歇回転機構を介してシフ
トドラム軸に伝達する変速装置のシフトドラム駆動機構
であって、間歇回転機構が電動モータに作動的に連結し
た駆動軸に設けた駆動ロータとシフトドラム軸に設けた
従動ロータから構成され、駆動ロータは駆動軸から偏心
したピンと、そのピンの反対側に形成された円弧状の位
置決め凸部を備えるとともに、従動ロータは等間隔で半
径方向に延びて前記ピンが係合する溝と、その溝の間に
等間隔に形成されて前記位置決め凸部が係合する円弧状
の位置決め凹部を備えることを第2の特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動三輪車の全体側面図、図2はパワーユニ
ットの側面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図
6は図5の6−6線断面図、図7は制御系のブロック図
である。
【0010】図1に示すように、自動三輪車Vは鋼管溶
接により構成した車体フレーム1を備え、その前部には
前輪Wfがハンドル2によって操向自在に支持される。
車体フレーム1の後部に設けた固定ブラケット3には、
車体前後方向に配設した揺動軸4を介して可動ブラケッ
ト5が左右揺動自在に支持され、その可動ブラケット5
にはピボット6(図2および図3参照)を介して揺動型
のパワーユニットPの前端が上下揺動自在に支持され
る。
【0011】パワーユニットPの内部には走行用動力源
としてのモータ7(図3参照)とミッション8(図4参
照)が収納され、その後部には左右一対の後輪Wrが支
持される。パワーユニットPの上部に位置するように前
記可動ブラケット5に固定されたバッテリ支持枠9に
は、前記モータ7を駆動するための4個のバッテリ10
が搭載される。バッテリ支持枠9とパワーユニットPと
は左右一対のリヤクッション11によって連結される。
【0012】前記車体フレーム1を覆う合成樹脂製のボ
ディ12の前部には、運転者を風雨および直射日光から
遮るウインドシールド13とルーフ14が接続され、そ
のルーフ14の後端はシート15とトランク16の間に
立設した支柱17の上端に支持される。
【0013】次に、図2〜図4に基づいてパワーユニッ
トPの構造を説明する。パワーユニットPは車体前後方
向に延びる垂直面で左右に分割された左側ケース21と
右側ケース22を備え、左側ケース21の前端に突設し
た上下一対のボス部211 に固定した左右一対の三角形
の連結部材23により、ボールジョイントよりなる前記
ピボット6に支持される。
【0014】左側ケース21と右側ケース22により画
成される空間の前部に配設されるモータ7は直流ブラシ
レスモータであって、一対のボールベアリング24を介
して支持した回転軸25を備える。回転軸25には鉄心
26の外周に永久磁石27を配設した回転子28が装着
されるとともに、右側ケース22の前部右側開口部を覆
う右側カバー29には鉄心30とその回りに巻回したコ
イル31よりなる固定子32が支持される。右側カバー
29の右側面にはモータ7を駆動するためのモータドラ
イバーや回転軸25の位相を検出する回転位置センサ
(図示せず)を覆うドライバーハウジング33が装着さ
れるとともに、左側ケース21の側面を覆う左側カバー
34の内部には回転軸25の左端に設けた発進用の自動
遠心クラッチ35が収納される。
【0015】ミッション8を覆う左側ケース21と右側
ケース22間には、メインシャフト36が一対のボール
ベアリング37で支持されるとともに、カウンタシャフ
ト38がボールベアリング39およびローラベアリング
40を介して支持される。メインシャフト36に固定し
たプライマリドリブンギヤ41にはモータ7の回転軸2
5に前記自動遠心クラッチ35を介して結合されるプラ
イマリドライブギヤ42が噛合する。メインシャフト3
6とカウンタシャフト38には、後述のシフトドラム駆
動機構を介して所望の変速段を確立する複数のギヤ列G
が設けられる。カウンタシャフト38に固定したファイ
ナルドライブギヤ43からファイナルドリブンギヤ44
に入力された駆動力は、差動装置45から左右のドライ
ブシャフト46を介して左右の後輪Wrに伝達される。
【0016】図2および図5,6に示すように、ミッシ
ョン8のカウンタシャフト38の上部にはシフトフォー
ク軸47とシフトドラム48が支持される。シフトフォ
ーク軸47に軸方向摺動自在に支持されて前記ギヤ列G
に接続する3本のシフトフォーク49,50,51は、
シフトドラム48の外周に形成した3本のカム溝4
1 ,482 ,483 に係合して駆動される。
【0017】ボールベアリング52で支持したシフトド
ラム48の一端から延びるシフトドラム軸53は,電動
モータ54の駆動力によってゼネバストップ機構55を
介して間歇回転駆動される。すなわち,右側ケース21
の後部右側面に設けたギヤハウジング56,57の外側
に支持した前記電動モータ54の駆動力は,該電動モー
タ54の出力軸541 に形成したピニオンから第1中間
軸58に支持したギヤ59,60を介して第2中間軸6
1のギヤ62に伝達され,前記出力軸541 のピニオン
及び前記ギヤ59,60,ギヤ62は本発明の減速歯車
機構を構成し,また特に前記ギヤ62は,該減速歯車機
構の出力端すなわち最終減速端に位置する本発明の減速
出力歯車を構成する。そして前記ゼネバストップ機構5
5は,第2中間軸61の端部に固着した駆動ロータ63
と前記シフトドラム軸53に相対回転自在に支持した従
動ロータ64から構成される。
【0018】駆動ロータ63は第2中間軸61から偏心
したピン631 と、そのピン631 の反対側に形成され
た円弧状の位置決め凸部632 を備える。一方、従動ロ
ータ64は60°間隔で半径方向に延びて前記ピン63
1 が係合する5本の溝641 と、その外周に60°間隔
で形成されて前記位置決め凸部632 が係合する6個の
円弧状の位置決め凹部642 を備える。ギヤハウジング
57には第2中間軸61の回転位置、すなわちゼネバス
トップ機構55の駆動ロータ63が図5,6の停止位置
にあることを検出するためのリミットスイッチ65が設
けられるとともに、シフトドラム軸53の端部にはシフ
トドラム48の回転位置、すなわちシフトドポジション
を検出するロータリエンコーダ66が設けられる。
【0019】シフトドラム軸53に相対回転自在に支持
された従動ロータ64の回転は、ロストモーション機構
67を介してシフトドラム軸53に伝達される。ロスト
モーション機構67は従動ロータ64の溝641 の無い
部分に植設したピン68と、シフトドラム軸53に固着
されて前記ピン68の内側に平行に延びる突起691
有する従動部材69と、シフトドラム軸53に巻付けら
れて両端に前記ピン68と従動部材69の突起691
挟む一対の係合部701 を有するコイルばね70から構
成される。
【0020】図7はシフトチェンジのための制御系を示
すブロック図であって、走行用モータ7の回転数が入力
される電子制御ユニット81に接続された同期信号発生
器82には、ゼネバストップ機構55の駆動ロータ63
が1回転する毎に信号を出力する前記リミットスイッチ
65からの信号と、ゼネバストップ機構55の従動ロー
タ64を支持するシフトドラム軸53の回転位置を検出
するロータリエンコーダ66からの信号が入力される。
そして、同期信号発生器82の出力信号によりチェンジ
用モータドライバー83を介してチェンジ用電動モータ
54の駆動が制御されるとともに、走行用モータドライ
バー84を介して走行用モータ7の駆動が制御される。
【0021】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0022】バッテリ10から供給される電力でパワー
ユニットPのモータ7が駆動されると、その回転軸25
の回転は自動遠心クラッチ35、プライマリドライブギ
ヤ2およびプライマリドリブンギヤ41を介してミッシ
ョン8のメインシャフト36に伝達される。メインシャ
フト36の回転はギヤ列Gにより確立された所望の変速
段で減速されてカウンタシャフト38に伝達され、そこ
からファイナルドライブギヤ43、ファイナルドリブン
ギヤ44、および差動装置45を介して左右の後輪Wr
に伝達される。
【0023】さて、シフトチェンジが行われていないと
き、ゼネバストップ機構55の駆動ロータ63の位置決
め凸部632 は従動ロータ64の何れかの位置決め凹部
64 2 に係合し、該従動ロータ64を所定位置に位置決
めした状態にある。したがって、従動ロータ64のピン
68に対して、シフトドラム軸53に固定したロストモ
ーション機構67の突起691がコイルばね70の両端
の係止部701 に挟持されて同位置に位置決めされるた
め、シフトドラム48も前記従動ロータ64の停止位置
に対応する停止位置に位置決めされる。
【0024】この状態から、運転者が例えばハンドル2
に設けたシフトスイッチ(図示せず)を操作して変速指
令信号を発すると、電子制御ユニット81の指令に基づ
いて、同期信号発生器82がモータドライバー84を介
して走行用モータ7をシフトチェンジが行われる間だけ
停止させるとともに、モータドライバー83を介してシ
フトチェンジ用電動モータ54を駆動する。このとき、
走行用モータ7の回転数とロータリエンコーダ66が出
力するシフトポジションに基づき、シフトチェンジが滑
らかに行われるように前記チェンジ用電動モータ54の
駆動タイミングが制御される。そして第2中間軸61が
1回転してシフトチェンジが完了したことたことをリミ
ットスイッチ65が検出すると、チェンジ用電動モータ
54の駆動が停止され、それと同時に停止していた走行
用モータ7が再び駆動される。
【0025】上述のようにして電動モータ54が駆動さ
れたとき、その回転はピニオン54 1 とギヤ59,6
0,62を介してゼネバストップ機構55の駆動ロータ
63を前記リミットスイッチ65が再び作動するまで3
60°回転させる。駆動ロータ63が360°回転する
ことにより、そのピン631 が従動ロータ64の溝64
1 の1つに係合して該従動ロータ64を60°だけシフ
トアップ方向あるいはシフトダウン方向に回転させると
ともに、駆動ロータ63の位置決め凸部632 が従動ロ
ータ64の他の位置決め凹部642 に係合して位置決め
する。
【0026】このようにしてゼネバストップ機構55の
従動ロータ64が60°回転すると、そのピン68の動
きがコイルばね70を介して従動部材69の突起691
に伝達されるため、シフトドラム48も60°回転して
新たなシフトポジションにおいて停止する。そしてシフ
トドラム48に回転により、そのカム溝481 〜48 3
に係合するシフトフォーク49〜51がシフトフォーク
軸47に沿って移動し、ミッション8のギヤ列Gに新た
な変速段を確立させる。
【0027】さて、何らかの理由で上記シフトチェンジ
がスムーズに行われず、シフトフォーク49〜51およ
びシフトドラム48が瞬間的にストップ状態になる場合
があるが、シフトドラム48とゼネバストップ機構55
の間に設けたロストモーション機構67の作用によって
電動モータ54に過剰な負荷が加わることが防止され
る。すなわち、シフトドラム48と一体の従動部材69
が一時的にストップ状態にある時にゼネバストップ機構
55の従動ロータ64に設けたピン68が回転すると、
そのピン68と従動部材69の突起691 とが相対回転
し、コイルばね70の一対の係止部701 を相互に離間
するように弾性変形させる。その結果、シフトドラム4
8がストップしても電動モータ54は回転することがで
き、その電動モータ54に過負荷が加わることが回避さ
れる。そして前記ストップしたシフトドラム48にはコ
イルばね70を介して弾発力が作用しているため、前記
ストップが解除されるとシフトドラム48はコイルばね
70の弾発力で所定位置まで回転し、所望の変速段が確
立される。
【0028】上述のように電動モータ54で駆動される
シフトドラム48が一時的にストップしても、ゼネバス
トップ機構55とシフトドラム48間に介装したロスト
モーション機構67の作用により、電動モータ54に過
負荷が加わることが防止されるだけでなく、シフトチェ
ンジをスムーズに行わせることができる。
【0029】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の範
囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設計
変更を行うことが可能である。
【0030】例えば、実施例では自動三輪車用を例示し
たが、このシフトドラム駆動機構は自動二輪車や四輪車
等の他の車両に対しても適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,電動モータの駆動力が伝達されるシフトドラム軸が
瞬間的にストップしても,該モータとシフトドラム軸間
に設けたロストモーション機構の弾発部材が弾性変形す
ることで,電動モータはストップすることなく回転して
電動モータへの過負荷が防止され,しかも,ストップし
たシフトドラム軸にはロストモーション機構の弾発部材
の付勢力が作用するため,ストップが解除すると同時に
前記弾発部材の付勢力でシフトドラム軸を所定のポジシ
ョンへ的確に回転させることができる。また特に上記ロ
ストモーション機構は,電動モータの出力軸とシフトド
ラム軸との間を連動させる減速歯車機構の最終減速端に
位置する減速出力歯車と,シフトドラム軸との間に介装
されていて,モータ出力軸から減速歯車機構の全歯車を
介して減速して伝達されたモータ駆動力が,その減速歯
車機構の機構外でロストモーション機構の上記弾発部材
側に伝わるようにしたので,その減速歯車機構の全歯車
を用いたモータ駆動力の十分な減速効果により,シフト
ドラム軸の回転変位量に対するモータ回転量を効果的に
増すことができてモータの回転制御を簡素化することが
でき,また比較的小さなモータ駆動力でも弾発部材を介
してシフトドラム軸を強力に駆動できるからモータの過
負荷防止に一層効果的であり,しかもロストモーション
機構作動時に於ける弾発部材の変形量を極力少なくでき
るから弾発部材の形状・配置の選定自由度が高くなる。
更にロストモーション機構を,減速歯車機構の最終減速
端に位置する減速出力歯車とシフトドラム軸との間に配
置したため,過負荷に伴う上記弾発部材の弾性変形後に
おいてその弾性復元力でシフトドラム軸を回転駆動する
際に,減速歯車機構の慣性マスの影響を受けずにシフト
ドラム軸をスムーズに回転駆動することができて,変速
シフト操作を極力迅速且つ滑らかに行うことができ,し
かも上記慣性マスの影響を考慮して上記弾発部材を特に
強力にする必要はないから,それだけモータの負荷軽減
が図られる上,ロストモーション機構作動時の噛み合い
騒音の低減が図られる。更にロストモーション機構(従
って弾発部材)が減速歯車機構の機構外にあるため,そ
のロストモーション機構のために減速歯車機構の構 造が
特に複雑,大型化することもなくなり,コスト節減が図
られる。
【0032】また本発明の第2の特徴によれば、電動モ
ータの回転が駆動ロータのピンと従動ロータの溝の係合
によりシフトドラム軸に伝達され、且つ駆動ロータの位
置決め凸部と従動ロータの位置決め凹部の係合によりシ
フトドラム軸が位置決めされるので、電動モータの回転
角を精密に制御しなくてもシフトドラム軸を間歇回転さ
せて所定のポジションに精密に停止させることができ、
これにより電動モータの回転制御が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動三輪車の全体側面図
【図2】パワーユニットの側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】制御系のブロック図
【符号の説明】
53・・・・・シフトドラム軸 54・・・・・電動モー 54 1 ・・・・出力軸 55・・・・・ゼネバストップ機構(間歇回転機構)59,60,62・・ギヤ(減速歯車機構) 61・・・・・第2中間軸(駆動軸) 63・・・・・駆動ロータ 631 ・・・・ピン 632 ・・・・位置決め凸部 64・・・・・従動ロータ 641 ・・・・溝 642 ・・・・位置決め凹部 67・・・・・ロストモーション機構 70・・・・・コイルばね(弾発部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 63/18 F16H 61/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータ(54)の出力軸(541
    とシフトドラム軸(53)との間を減速歯車機構(5
    9,60,62)を介して連動させ, その減速歯車機構(59,60,62)の最終減速端に
    位置する減速出力歯車(62)と,シフトドラム軸(5
    3)との間には,出力軸(541 )から減速歯車機構
    (59,60,62)の全歯車を介して減速して伝達さ
    れた駆動力を該減速歯車機構(59,60,62)の機
    構外で弾発部材(70)を介してシフトドラム軸(5
    3)に伝達するロストモーション機構(67)を介在さ
    せたことを特徴とする,変速装置のシフトドラム駆動機
    構。
  2. 【請求項2】変速指令信号に基づいて作動する電動モー
    タ(54)の駆動力を間歇回転機構(55)を介してシ
    フトドラム軸(53)に伝達する変速装置のシフトドラ
    ム駆動機構であって、 間歇回転機構(55)が電動モータ(54)に作動的に
    連結した駆動軸(61)に設けた駆動ロータ(63)と
    シフトドラム軸(53)に設けた従動ロータ(64)か
    ら構成され、駆動ロータ(63)は駆動軸(61)から
    偏心したピン(631 )と、そのピン(631 )の反対
    側に形成された円弧状の位置決め凸部(632 )を備え
    るとともに、従動ロータ(64)は等間隔で半径方向に
    延びて前記ピン(631 )が係合する溝(641 )と、
    その溝(641 )の間に等間隔に形成されて前記位置決
    め凸部(632 )が係合する円弧状の位置決め凹部(6
    2 )を備えることを特徴とする、変速装置のシフトド
    ラム駆動機構。
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